omm ローター ベスト Roter Vestの使用レビュー
本日は今季の冬用ウェアとして大変重宝しておりますOMMのローター ベスト(XS)を紹介したいと思います。
まずは公式サイト等の情報をご覧ください。
公式サイトの情報
Rotor Vest
¥18,000(¥19,800)
超軽量 PrimaLoft Goldインサレーション
Rotor Vestはスリーピングバッグと同じ対重量比で最大の保温力を誇る最高級化繊 PrimaLoft Goldを中綿に使用し、わずか135g(Mサイズ)を実現した超軽量のインサレーションベスト。
寒冷時のレイヤリングに最適です。本体はPrimaLoft Goldを40g、襟部分にもPrimaLoft Luxeを使用し保温性を向上、より柔らかく快適な着心地です。
特徴
濡れても一定の暖かさと耐風性を保持 Primaloft® GOLD – 40g Primaloft® Luxe 保温のため 襟に使用 チェストのYKKファスナーはポケット兼ベンチレーション チェストポケットはパッカブル仕様 裏返してベスト本体を収納可能 裾のドローコード
製品仕様
カラー: Black, Blue, Grey, Purple ファブリック: PointZero® / Primaloft Gold® 重量: 135g サイズ: XS/ S / M / L
https://theomm.jp/product/rotor-vest/
ムーンライトギアさんの情報
OMM
ROTER VEST
濡れに抜群に強く、軽い
1年中活躍するダウンベスト
実測わずか125g(S)と抜群に軽く、超コンパクトに収納できるインサレーションであるROTERVESTがリニューアル。
保温力がより強力になった最強ラインPrimaLoft?Gold Insulation with Cross Core?採用し、より暖かく、ロフトはより潰れにくく進化しました。
濡れに強く、 たとえ予期せぬ豪雨で全身がずぶ濡れになってしまっても最後まで体温の放出を留めてくれ、安全に山での時間を過ごすことができます。
ベストタイプの優位性は軽さだけでなく行動中にも積極的に着れるところ。
アウターとしてはもちろんシェルの中に着込むことで想像以上の暖かさをもたらしてくれます。
当社比としての数値としても出ていますが前回のROTERVESTよりも確かな暖かさを実感できます。
秋口の散策、寝袋のブースト用としてはもちろんですが ひいては1年中、冬季含め思ったより気温が下がる時の保険、ファストパッキングでも疲れて熱量を上げられない時、羽毛ダウンの組み合わせのリスクヘッジなどなど この軽さ、このコンパクトさだからこその使用シーンが沢山。
名品が2019年度にアップデート。 アクティブに山を楽しむ全ての人にオススメできるアイテムです。
https://moonlight-gear.com/?pid=94157175
製品の特徴
①XSサイズで実測値104gと超軽量
まず実測値がXSサイズで104gとすごく軽量です。
実際に着用しておりましたらそこまで軽さの実感は感じませんが、もし寒かったらと思う時の保険として持ち運ぶにはこの小ささと軽さはとても助かります。
胸ポケットを裏返してその中に収納することのできるポケッタブル仕様で別途スタッフサックは持ち歩かなくてすみます。
大きさとしては13cmほどでそこそこ小さくはなります。
②濡れても保温効果が高く安心できる
先日紹介しました同じOMMのMountain Raid 100のシュラフと同じ最新の中綿素材でありますPrimaLoft Gold Insulation with Cross Coreを40gほど使用しております。
着てすぐには暖かくはなりませんが、この中綿にエアロゲルを封入している効果は私的には結構感じまして、こんなぺらぺらな厚みなのに確かにでも確実に外気とは遮断されている様に思います。
ですので着用して10分ほどもすれば胴体の部分がかなり温くなってきます。
残念ながらまだこのベストを着て雨天で濡れて寒い思いはまだした事が幸いありません。
濡れた際の保温力が90%ほどはありますというのは経験しておりません。
いづれ経験しましたら報告したいと思います。
③ハーフジップのため着脱しにくい
残念ながらこのベストは軽量化に特化しておりますので、フルジップではなく半分ほどの長さのハーフジップになっており、脱ぎ着する時に私はちょっとストレスになってしまいます。
脱ぐときはまだ良いのですが、着用する時に私は眼鏡をしておりますので必ず外してからでないと着た時に絶対に眼鏡が取れてしまいます。
しかし、着やすいように一つ大きめのサイズにすると隙間が空いて保温力が少なくなってしまうでしょうからジャストサイズの方がやはり良いとは思います。
私が購入しましたXSサイズだと165cm50kgだとちょうどよく、55kgとかになってくるとかなりパツパツのサイズになるとは思います。
胸ポケットの大きさ
ご覧の様に結構小さめのサイズでして、私が使用しておりますiPhone X 5.2inchが薄いカバーを付けた状態で辛うじて入れれるサイズ感になります。
正直もう一回り大きかったらとても嬉しかったのですが、そこが残念なポイントです。
実際に使ってみての感想
今季の冬の出かける時の服装なのですが、夏用のインナーに、このOMMのローター ベストを着て、ユニクロのカシミアのマフラーを巻いて、モンベルのピークドライシェルという服装で出かけております。
普通の人からするとだいぶん薄着になるかもしれませんが、この中に着用したベストのおかげでかなり保温できている様に感じ、私が住んでおります姫路で朝の寒い時間帯で気温が氷点下になっている時でも、十分通勤や、出かける時でも寒くは思わずに過ごせております。
さすがにこのままで1時間もじっとしている様な状態になるのでしたら冷え込んできます。
ですがどちらかというと下半身からくる冷えが一番つらく思います。
でも、本当に個人的には十分これを着るだけでかなりあたたく感じますので今のところ非常に重宝して使用しております。
むしろこれを着た状態で晴れや曇りの天気の秋の北アルプスとかを登るとかなり暑くなっておそらくオーバーヒートしてしまうのではと思います。
荒天時の気温5℃とかの雨が降っている状態で、レインウェアの中に着込んでの登山とかだとちょうど良いぐらいになるのではないかなと個人的には思います。
まとめ
普段、海外通販で使用しておりますWiggleにてみておりましたら、昨年の2020/1/13に10,000円で販売されておりましたので、これは少し良さそうだなと思い購入しました。
最初購入した時はベストタイプでそこまで暖かくはなくそんなに使える物ではないかなぁ〜っと思っておりましたが、実際に使用してみると想像以上に保温力があり袖の部分がないので動きやすくて今ではかなり頻繁に使用しております。
やはり個人的に思いますのが、この新しくなったPrimaLoft Gold Insulation with Cross Coreが今までのPrimaLoft Goldより1.3倍は保温力を持つことになったのでその恩恵が相当大きいのではないかと感じております。
国内販売価格ですとほぼ2万円ですが、個人的には十分それに見合う価値はあると思っております。
夏のアルプスの縦走で、雨天の時でも積極的に使用できますインシュレーションは実際になかなか無い物ですのでこれは相当おすすめできる製品だと思っております。
ちなみに私が使用するなら、雨天時にレインウェアの中にこのOMMのRoter Vestを着用して、テン場についてテントを設営完了したら中で着替えて、モンベルのプラズマ1000ジャケットを着て過ごすのが一番良い方法かなと思っております。
少し購入価格は高めですが、化繊のインシュレーションを持っているとすごく安心できると思いますし、この100gちょっとの軽量さは他には中々ありませんので登山とかに出かけた時に持っていて困ることはないと思います。
パタゴニアのナノパフとかですと300gほどになってくるでしょうからそれよりも相当コンパクトになるメリットは大きいとでしょう。
世界最軽量級の化繊シュラフ OMM Mountain Raid 100と1.6の徹底レビュー
皆さんは使用するシュラフはどの様な物が多いでしょか?
オートキャンプとかで重量の制約がないのであればAmazonなどで販売しておりますお手頃な価格のダウンシュラフやメンテナンスを手軽にしたいのであれば化学繊維(以下化繊シュラフとします)のシュラフを使用できますでしょう。
しかしその様なシュラフは収納サイズが非常に大きく(40cm×φ30cm程度)ミニバンやSUV車での移動なら良いでしょうが、軽自動車ですといくら最近のモデルは室内空間が広くなったとはいえ一家族分のシュラフを3〜4個も積載すると他の収納に苦慮することになってしまうでしょう。
本日はそんな重量級の製品がひしめきあう化繊シュラフのカテゴリーの中で圧倒的な軽量さを誇る化繊シュラフ、OMM(Original Mountain Marathon)のMountain Raid 100と1.6を紹介したいと思います。
※1.6は旧モデルの製品で最新バージョンは160となります。
製品の特徴
①シュラフ全般の中でも非常に軽量なクラス
②水濡れや内部結露に圧倒的に強い化学繊維Primaioft GOLDを使用
③生地には撥水加工を施したOMMのオリジナル生地のPointZeroファブリックを採用
公式サイトの情報
Mountain Raid 100
¥30,000
Primaloft Gold ミニマリストのためのスリーピングバッグ
最高の素材の組み合わせで最高のパフォーマンスを発揮する。まさにミニマリストのためのスリーピングバッグです。アウターシェルはDWR撥水加工を施した水にも汚れにも強いPointZero®ファブリックを使用。
中綿は現在市場で入手可能な化繊綿のなかで、最高の暖かさと重量比を誇るPrimaloft® GOLDを採用しました。素材の性能を最大限発揮させるため、背面にはPrimaloft® GOLDを40g、上面には60g使用しました。
足元の筒型形状はより保温性に優れ、ここにもPrimaloft® GOLDを60g封入しています。中綿の嵩高を保ち、保温力を最大限発揮させるため、アウターシェルは緩めに設計されています。またライナーと中綿は縫い合わせてあるため、中綿がよれて部分的に身体が冷えることもありません。
https://theomm.jp/product/mountain-raid-1-0/
ムーンライトギアさんの情報
公式サイトでの紹介の情報では少しわかりにくいので良く拝見させてもらっております、ムーンライトギアさんで紹介しておりますページがもっとわかりやすいのでこちらも載せておきます。
OMM Mountain Raid
シェラフカバーを必要としない 超軽量な化繊寝袋
開放感のあるタープでワイルドに就寝する "ものぐさスタイル"は 当店でも力を入れて紹介していきたいスタイル。
しかし羽毛ダウンの寝袋では雨が多く多湿な日本ではロフトの減少が気になるところ。
化繊綿を使った寝袋であるMountain Raidは山岳レースでまさに行き倒れのように どこでも安眠を手に入れたいというニーズに合わせて開発されました。
また2020年にPrimaLoft® Gold Insulation with Cross Coreに素材がアップデート。
シリーズの中で一番の保温性と濡れによる強さを持つPrimaLoft® Goldにシリカゲルを 注入し多孔質の温かい空気を保つ機能をより高めて従来のモデルよりも一層暖かく 安全に夜を過ごせるように進化。
また体温を逃がさないシェイプされたマミー型のデザインで軽量に仕上げたこの寝袋は シェラフカバーを必要としない点でより攻撃的に軽量化を進められるアイテムです。
キルト形式の寝袋と違い気密性が高く首もとまでしっかりと保温してくれますので 就寝着とサバイバルシートなどの工夫でより突っ込んだ温度まで活用できる印象。
春の静かな里山やアルプスの長期縦走、さらには沢登りなど スピードハイクやファストパッキングへの挑戦を後押ししてくれる がさつに使えてなおかつ安心感が高い、新しいタイプの化繊寝袋です。
MOUNTAIN RAID 100
夏場の低地からアルプス縦走で活躍する使用温度帯10℃~8℃の気温で活躍する寝袋
より軽く自由に、雨に負けないタフさを手に入れたい人にうってつけのモデルです。
エマージェンシービビィと組み合わせたりすることで快適使用温域を引き上げて使用するのも面白い化繊モデルの新スタンダードです。
Spec/商品スペック
サイズ 195cm(全長)65cm (幅)35cm(足元)
収納サイズ:22 x 15 cm
重量 380g
素材 シェル:PointZero Fabric
中綿:PrimaLoft® Gold Insulation with Cross Core : 60g(表面)40g(背面)
カラー ■Black
快適使用温度(comfort) 14℃
使用可能下限温度(extreme) 3℃
価格 30,000円(税抜)
MOUNTAIN RAID 160
Mountain Raid100の中綿を一回り厚くし使用温度域を引き上げたモデル
化繊=重く嵩張るを過去の話にする収納時のコンパクトさと確実な保温力が魅力。
5℃付近でも確実に暖かく安眠できるこのモデルはOMMの開発コンセプトである山岳マラソンやファストパッキングでの使用用途以外でも是非試してもらいたい安心感の高い3シーズンシェラフに仕上っています。
Spec/商品スペック
サイズ 195cm(全長)65cm (幅)35cm(足元)
収納サイズ:22 x 15 cm
重量 450g
素材 シェル:PointZero Fabric
中綿:PrimaLoft® Gold Insulation with Cross Core : 100g(表面)60g(背面)
カラー ■Blue
快適使用温度(comfort) 9℃
使用可能下限温度(extreme) -3℃
価格 34,500円(税抜)
製品の実測値
ここからは実際に2つのシュラフの違いをみて行きたいと思います。
まず今回紹介しますシュラフは100は現行品の最新モデルですが、1.6は旧モデルでPrimaLoft® Gold Insulation with Cross Coreではなく通常のPrimaLoft® Goldになります。
購入したのは私にはおなじみの海外通販サイトのWiggleにて両方とも購入しました。
参考までに私が入手した時の情報を記載しておきます。国内価格より購入するより圧倒的にお値打ち価格で購入できました。
Mountain Raid 100
・購入日 2020/8/11
・購入金額 13,215円
Mountain Raid 1.6
・購入日 2019/7/16
・購入金額 21,648円
100は国内価格に比べて60%off、1.6は43%offとかなりお買い得に入手できました。
正直この金額を知っていると国内価格ではちょっと購入しにくいですね💦
まず初めにこのシュラフの特徴のひとつに短いジッパーがあります。
実測値で44cmほどと結構短く左側についております。一応右利きの人が中から閉める際に少しでもやり易くする様にとの配慮だとは思います。
参考までに私の持っている超軽量シュラフ、ナンガのミニマリズムだと23cmなのでそれに比べると入りやすさは全然違います。
というかミニマリズムが短すぎます💦
シュラフの幅は72cm
長さは200cmとなっております。
基本的に欧米系の方が使用する想定なので私の体型(165cm50kg)では相当ぶかぶかで中に入った時に余分なスペースができてしまいます。
窮屈なのが嫌な人には良いでしょうが、体に密着しにくいのでシュラフとの隙間ができやすく保温性の点では少し不利には思ってしまいます。
ナンガのミニマリズムと重ねてみましたがこれだけ違ってきます。おそらく体重75kg以上の人だと快適さが全く違って感じるでしょう。
個人的には窮屈なミニマリズムに慣れましたので、やはり暖かさにはシュラフの中綿に熱が移りやすい窮屈な方が個人的には好みです。
次にこのシュラフは寒冷期の使用は想定されておりませんので、フードコードだけで首元のショルダーウォーマーはついておりません。
一応マックスまでコードの引っ張るとこの様に口を出すだけの部分ができて、シュラフの中の暖気が逃げにくくすることは可能です。
●実測重量
Mountain Raid1.6は415g
Mountain Raid100は343g
重量はスタッフサックの8gを入れた数値になります。
●実測収納サイズ
Mountain Raid100を入れてのサイズで、長さが20cm
直径がφ12cmとなります。
しかし私はあまりこの数値は普段参考にしておりません。
ウルトラライトの装備でインシュレーションと着替え、シュラフをオルトリーブのスッタフサックにまとめて入れております。
その際にどちらかというと重視しているのはシュラフ単体の重量を一番気にしております。
というのも基本的にシュラフは重さが軽くなれば軽くなるほどコンパクトに圧縮可能だと思っております。
例外はあるかもしれませんが、基本的にこの法則は変わらないと思っておりますので暖かくて収納サイズもコンパクトにしたければ超高品質な中綿を選択する以外はないと思います。
化繊シュラフなのこのオルトリーブの3ℓのスタッフサックにミニマリズムみたいに収納可能です。
さらに化繊シュラフなのでスタッフサックの入り口でも濡れても大丈夫という安心感は絶大です。
まぁお風呂にじゃぶじゃぶ浸からせてもほんの少ししか濡れないのでザックの中でもさらにビニール袋などで包んでやると濡れる可能性は全くないでしょう。
実際に使用してみて良かったところ
①水濡れに強い
このMountain Raidの最大の特徴である水濡れしてもおよそ最大で90%もの暖かさを維持するとありますが、現状まだ私の使用ではテント内が水没して濡れてしまってということはまだありません。
今の時期は寒いのでどれぐらい暖かさを維持できるか検証してみたいものですが、今の社会情勢の中下手にテストして体調を崩したら冗談ではすみませんので、おいそれと試すことは難しいでしょう。
それに私が使用する場合はSOLのエスケーププロヴィヴィをシュラフカバーに使用してと思っておりますので、よほどの事がない限りシュラフが濡れてしまうことはないと思っております。
それよりも私が最大のメリットと思っておりますのが、シュラフ内で発生する内部結露に強いのが1番のメリットだと思います。
というのもSOLのエスケープヴィヴィを使用して確かに暖かさは上がるのですが、ヴィヴィの中に発生する内部結露があまりに酷すぎてナンガのミニマリズムでの使用は最初の数回でそれ以後ほぼ使わずに眠ってしまっている状態でした。
しかしこのマウンテンレイドのシュラフだとそんな厄介な内部結露が大量に発生しても全く気にしなくて良いのは、私にとってものすごく嬉しいポイントになりました。
寒い時はマウンテンレイドのシュラフのフードを最大まで絞って、エスケープヴィヴィのフードのコードも同じく最大まで絞ると直径φ5cmほどまで小さくできるので中で呼吸してるとヴィヴィのリフレクション効果もありとても暖かくできるのは非常に良いメリットだと私は思います。
これがダウンシュラフだとテントの結露やら内部結露とかを気にしないといけないのは神経をすり減らしてしまうでしょう。
②超軽量で非常にコンパクト
通常対応気温5度とかの化繊シュラフだとおおよそ1,000gは普通にあると思いますので100の方だと340gぐらいとめちゃくちゃ軽いのでパッキングもとてもしやすいのですごくありがたいと思います。
そしてダウンと違い多少強引に圧縮してもダウンほど神経質にならなくて良いです。
しかしさすがに長期間コンプレッションし続けると膨らみが戻らなくなるでしょう。
使用しない間は広げて洗濯ネットなどで保管しておくのが良いでしょう。
③生地が気持ち良い
このOMMで多数の製品に使用されておりますPointZeroの生地は撥水加工されており、防風性があり、何より触るとシュルシュルの感触が気持ちよくとても心地良く思います。
ナンガのミニマリズムも良い生地ですが個人的にはOMMの方が好きです。
④シュラフの中が広い
OMMは基本的に体格が大きい欧米系の方をメインターゲットにしているので日本人だと余裕のある大きさだと思います。
ちなみに私の場合ですと下半身だけ入れて中でギリギリあぐらはなんとかかける事はできます。
テント内で寒い場合にこの様にして暖を取れるのは嬉しいポイントです。
⑤メンテナンスがらく
化繊シュラフのもうひとつのメリットは家庭の洗濯機で普通に洗濯が可能な事でしょう。
まだ私は洗濯が必要なほど使用しておりませんが、ダウンシュラフの場合は専用の洗剤を使用して洗うことに比べればとても簡単でありがたく思うでしょう。
長期間の縦走路やロングハイカーさんとかには本当にありがたいでしょう。
使用してみていまいちだったところ
①シュラフに入りにくい
先に紹介しましたが、44cmのジッパーで左側にずれているので慣れていない人にはシュラフに入りにくく少し不満に思うかもしれません。
でも私はもっと入りにくいミニマリズムに慣れてしまっているので特に不満には思っておりません。
参考までにそれぞれの周長を測ってみました。
マウンテンレイド⇨150cm
ミニマリズム⇨100cm
イメージしたい方はそれぞれ紐か何かで作ってくぐってみるとわかりやすいとは思います。
この50cmの差はすごく違ってきますよ。
②コード調節がしにくい
このシュラフのコードはゴム紐でストッパーが本体に縫い合わせてるので、個人的には伸縮しないコードにストッパーが分離してる方が使いやすいとは思います。
そしてシュラフの中に入ってから閉めるとやり辛くてちょっとイライラしてしまいます。
③脚元が寒い
一応脚元にはインシュレーションを若干増やしているみたいですがそれでも私は寒くてつま先の冷え対策は私には必須です。
あと欲を言えばショルダーウォーマー的な物がついていればもっと良いのですが。
またあぐらをかけるほど大きいのは良いのですが、ちょっと大きすぎて個人的にはもう少しスリムな方が良いです。まぁこれは海外メーカーの製品なので致し方ないと諦めております。
④金額が高い
メーカー |
モデル |
販売金額 |
快適温度 |
下限温度 |
総重量 |
OMM |
Mountain Raid 100 |
33,000 |
14℃ |
3℃ |
343g |
OMM |
Mountain Raid160 |
37,950 |
9℃ |
-3℃ |
415g |
バロウバッグ#5 |
14,850 |
9℃ |
4℃ |
902g |
|
バロウバッグ#3 |
15,950 |
6℃ |
1℃ |
1,085g |
|
イスカ |
アルファライト300X |
13,200 |
— |
6℃ |
640g |
イスカ |
アルファライト500X |
16,500 |
— |
0℃ |
1,000g |
化繊シュラフのメリットに安い事があげられます。上記の表は参考までに主要メーカーの化繊で比較してみました。だいたい同じぐらいの対応温度域で記載しております。
見て頂ければわかりますが、OMMの圧倒的な軽量さが分かるかと思いますが、同時にその分値段も倍ほど違ってきます。
本当に性能が良いだけにこの国内価格はちょっと躊躇してしまします。
しかし、私みたいに海外通販だと安価に入手可能なこともありますので諦めず探してみるのもひとつの手段だとは思います。
実際にテント泊で使用してみた感想
この日も毎度おなじみの古法華キャンプ場に行きまして、体感テストをしてきました。
2021/1/5
最低気温 -3.3℃
室内気温 -2.1℃
ぐらいの環境でした。就寝時の服装は薄手のインナーシャツにインナータイツで、ナンガのダウンパンツにモンベルのプラズマ1000ジャケットにネイチャーハイクのダウンシューズとマフラーを巻いておりました。
使用したシュラフはSOLのエスケープヴィヴィプロに山と道のULPad Lサイズを入れてMountain Raid 100に入り込み、シュラフとヴィヴィのコードはそれぞれ目一杯絞りました。
結論からいいますと使用可能ではありました。しかし残念ながらやはり脚元の寒さは私には少しまだ対策不足で、寒さのために2度ほど目が覚めてしまいました。
本当はカイロを持ってくるつもりだったのですが忘れてしまい、コンビニに買い出しに行くのも面倒でそのまま就寝しました。
しかし、寒かったのはつま先だけで個人的にはこの装備で十分北アルプスの9月下旬までの長期の縦走路に対応可能な性能は実証できたので非常に良かったです。
就寝していて思いましたのが、確かに外からシュラフ越しに冷気を感じるのですが、新製品のPrimaLoft® Gold Insulation with Cross Coreのエアロゲルの効果でなんか冷気がそこまで伝わってはこないなという印象がしました。
正直こんなペラペラな中綿の量で行けるのかなぁって思っておりましたが、想像以上に対応可能でびっくりしました。
ただエスケープヴィヴィを使用せず、Mountain Raid 100単体での場合は個人的には7〜8℃ぐらいが同じ服装で就寝した時の下限温度になるかなと思いました。
まとめ
正直このシュラフは値段と性能を考慮すると国内購入価格ではあまりバランスの良い製品ではありません。
しかし、1泊2日程度のテント泊ならダウンシュラフでも全く問題ありませんが、3泊4日以上のそれこそ北アルプスの長期縦走や、海外のロングトレイルなどを考えるとこの化繊シュラフの性能でここまでコンパクトになり超軽量な製品は相当限られてくるので、本当に必要としている人にとっては唯一無二の製品になってくると思います。
探し方が悪いのか同じコンセプトの製品がないか探してはみましたが、見つける事ができませんでしたのでいかにこの製品が尖った性能を持っているか分かるかとは思います。
ちなみに私のおすすめな使い方の一つとして寒い場合にブースターとして持っていき、メインのシュラフのカバーとして使用し、さらにヴィヴィなどと組み合わせて内部結露対策と使用すれば良いのではないかと思っております。
ぜひ軽量シュラフが欲しいなと思っている人にはおすすめのひとつであることには違いありませんので検討してみてください。
ヒルバーグのソウロでの雪中キャンプのレビュー
ヒルバーグのソウロにて雪山のテント泊にいずれ出かけてみたいので、先日寒波が来てたっぷり雪がありそうでしたので、岡山県の蒜山に雪中キャンプに出かけて来ました。
姫路から一部高速道路を使用し、およそ3時間近くかけて行ってきました。
当日は湯原温泉から北に行くと途端に積雪が始まりこれはとても雪が多く期待できそうでテンションが上がりました。
●利用したキャンプ場
ここのキャンプ場は全面非常に綺麗な芝生サイトで平坦な箇所は少ないですが、中蒜山の麓で景色が非常に良くとてもお気に入りのところであります。
この日はお昼13時すぎに姫路を出発したので到着したのが16時ぐらいでこの日の利用者では私が最後でした。
私も入れて10張ほどのテントの数でした。ソロテントの利用者は私だけでした。
●テント設営
今回は急遽思い立っての練習で来ましたのでまだあまり装備が整っていなく、スノーシューもワカンも所有しておりませんでしたので整地に苦労しました。
靴と小さいスコップでちょこちょこ整地しながらだったのでやっぱり、スキー板かスノーシューがあるのが一番楽だなと痛感しました。
ある程度整地ができたのでテントを張っていきます。
今回は雪上だったのでグランドシートは使用せずにそのままテント本体を広げてしていきました。
ソウロの設営は比較的簡単です✨
①本体を広げる
②ポールを3本差し込む
③27個のクリップをポールに掛けていく
④ペグダウン
以上になります。
今回は風がかなり弱い予報でしたので本体の6箇所のペグダウンだけでガイラインは使用しませんでした。
スノーペグは持っておりませんでしたので急遽セリアで購入した植木用の75cmの支柱を6本使いました。
長さがあったのでかなり深くしっかり差し込みましたら、思いのほかいけましたのでとても良かったです。
その逆に抜く時にてこずりました。
●設営完了
設営完了です✨
やっぱり雪景色の中には赤色のソウロはめちゃくちゃ綺麗に見えますね✨
明るいうちに中蒜山が見えてパシャりと写真を撮っておきました✨
●晩ご飯と入浴
というわけで、お腹が空いて来ましたので腹ごしらえです。
練習のためにも調理をした方が良いのですが、せっかく蒜山まで来て焼きそばを食さずに帰るのはあり得ないので食べにいきました。
●高原亭
定休日 なし(不定休)
営業時間 11:00-14:00 17:00-20:30
0867-66-3696
メニューは焼肉やジンギスカン、そして蒜山焼きそばなど多様な種類があり、ジンギスカン定食に惹かれましたが、完食できる自信がありませんでしたので今回は断念しました。
いずれ自転車キャンプで来た時に食べます✨
蒜山焼そば 650円
単品のみの注文でしたが、私にはちょうど良い量でとても美味しくて良かったです。
次は入浴しに車で10分ちょっと距離は9kmほど離れた温泉にgoです。
蒜山やつか温泉 快湯館
定休日 水曜
営業時間 10:00-21:00
入浴料 750円
※モンベル会員カードで600円で入浴できました。
スキー客の利用が多い時間帯のためあまりゆったりはできませんでしたが、気持ちよく入浴できました✨
というわけでご飯と入浴を済ませてテントまで戻って来ました。
そして少しごそごそして就寝です。
この日は就寝前が一番低くて-5.5℃で夜中に目が覚めた時は-3.2℃かぐらいであまり冷え込みませんでした。
今回も快適就寝仕様でニーモのローマーを持って来ました。
シュラフは圧倒的保温力を誇るイージスマックスのウルトラです。
ちなみに結露がどれぐらい発生するか見たかったので、あえてテントは締め切って就寝しました。
その場合で室内の気温が0℃をちょっと下回るぐらいで、外との気温差は2,3℃ほどあり、室内着の様な服装で軽装でしたがちょっと暑くて夜中に目が覚めてしまうぐらいでした。
いや、やはりこのシュラフだと関東以西では必要なことはまずないですね💦
厳冬期の北海道か、槍、穂高ぐらいじゃないと無用の長物です。
●ソウロで雪中キャンプの感想
①圧倒的に積雪に強い
この日は夜間に10cmぐらいしか積もりませんでしたが、ポールが3本あり前室の空間がきちんと確保されるのは思っていた以上に快適で良かったです。
また屋根上の積もった雪をインナーテント内から揺さぶって落としてもフライシートが普通のドーム型より傾斜がきついので、周りに雪が積もっていっても空間が潰されにくいので非常に良いです。
おそらくこれがウナの様な形状のドーム型だと端の方から徐々に潰されていきインナーテント内の空間が狭くなってしまうでしょう。
それだけなら良いですが、場合によってはポールが曲がってしまったりと破損につながる恐れはあると思います。
②結露が少なく暖かった
今までいろいろなテントを使用してきましてこの日の状況なら多量に結露が発生しても何らおかしくはないなと想定しておりましたが、少し結露がでただけでとても嬉しかったです。
これが大量に結露が発生すると、インナーテント内の黄色い生地を通り抜けて室内まで結露がしみてきますが、やはりなんかソウロは結露の発生が少なくは思います。
また周りに雪が降り積もったことによって暖かい空気があまり逃げずに外気より2,3℃ほどあたたくちょっと驚きました。
体感的には真冬に姫路近辺でのキャンプ場の方が寒く感じます。
③撤収は簡単だった
設営はやはり整地からしてガイラインを張ったりと雪中キャンプは時間がかかる物ですが、アクトほどではないですが十分ソウロも簡単でさっさとテントを片付けることができました。
他の人はおそらくあれ?いつの間にかあそこのテントの人なくなっていると思ったことでしょう。
●まとめ
ヒルバーグのソロテントで積雪期に使用するのはソウロ、ウナ、アクトとありますが実際に全て使用してみないときちんと判断できませんが、検証するまでもなく圧倒的に雪中キャンプや雪山テント泊ならソウロ一択でしょう。
これ以外の余地はないなと思いました。
まず思いましたのが、
①設営面積が一番小さい
実質的に必要な面積はアクト、ウナ、ソウロという順番で整地する面積が変わってくるとは思います。そしてアクトは非自立式なので厳冬期の積雪が少ない地域では良いでしょうが、北アルプスなどの豪雪地域では相当設営に整地する面積が必要になってくると思いますし、ガイラインが張れないと室内空間が相当狭くなるのでやはりアクトは私は使いたくないなという印象です。
ウナも260cm×140cmの設置面積が必要ですのでソウロよりやはり大きく比べると少し整地が面倒に思うでしょう。
②前室が潰れない
前室の使いやすさは私的にはウナ、アクト、ソウロという順番で使いやすいと思います。
ウナはいうまでもなく前室がありません。一応インナーテントを一部外すと広い空間ができますがおそらく使いにくいでしょう。
アクトは真ん中にポールがあるのでその部分は潰れませんが、屋根の高さが低いので使用していると多分もうちょっと広めな空間が欲しいなと思うでしょう。
ですのでやっぱりソウロが結局一番前室が使いやすく快適なんじゃないかと思います。
③圧倒的な耐風性
やはりソウロのポール3本使いで、ガイラインが12本。こんなソロテント他に私は知りません。
耐風性に関するこだわりが半端じゃないです。慢心してはいけませんがこのテントを持っていけば心強いと思えるのは相当なアドバンテージだと思います。
④圧倒的に積雪に強い
3本のポールが少しずれて組み上がることによって自然界で最も強い三角形を頂点にくるのでそこに多少積雪があっても十分持ち堪えてくれるでしょう。
これが他のテントだと大雪の時ですと一晩で何度も雪掻きしてテントが潰れない様にしないといけませんのでそんな面倒なことがないのはとてもありがたいと思うでしょう。
⑤赤色のソウロが雪の中でカッコ良すぎる
やはりこのフェラーリの様な色合いを感じさせてくれるソウロの赤いテントは最高にカッコいいと思います。
個人的は赤より青色系の物が好きなことが多いのですが、ソウロだけは雪中キャンプで使用してみて赤色以外の選択肢はないなと確信しました。
雪のある時にもソウロを使ってみようかなと思っている人がいれば絶対に赤色のソウロにすべきです。絶対後悔すると思います。
以上の理由から雪山テント泊ではどれが良いかな?と聞かれたらソウロです。としかならないと思います。
重量は少し思いかもしれませんが、どのみち冬山は行動時間がかかるので軽量化しての恩恵が少ないと思うので多少の重量増は受け止めて圧倒的快適さを選択した方が良いと思います。
あぁ早くこのソウロを持って北アルプスの絶景テント泊に行ってみたいです✨
おすすめのグランドシート シックスムーンデザインズ フットプリント タイベックLの使用レビュー
皆さんはテントを使用する時にはフロアの下にフットプリント(またはグランドシート)をひきますでしょうか?
軽量化を考えると必ずしも必要な物ではありませんが、最近のウルトラライト系のテントだとフロアの素材が10デニールぐらいの極薄の素材もあったりしますので、テント本体の汚れ防止とフロアに穴が空いて浸水することを防ぐためにも私は必須の装備ではあると思っております。
あとテントは丁寧に使用すれば長く持ちますし、仮に自身の使用用途に合わない様になりましても手放す時に資産にもなると思うので、私は必ずしようする様にしております。
しかし、このフットプリントはメーカーによって対応が色々で、純正品を用意しているところから、全くないメーカーまで様々ではあります。
大体はラインナップしているところが多くは思いますが、在庫が潤沢にあるところや、少ないところ、比較的安価な物、少し値がはる物など様々です。
ヒルバーグのフットプリントは高品質で良いのですが、おおよそ1万円ぐらいしたりと入手に戸惑う金額ではあります。
もちろん汚れ防止だけなら100円ショップのレジャーシートをフロアの大きさにカットするだけでも十分です。
実際にこの方法で使用することも多いです。
本日はその中でもおすすめのフットプリントを紹介したいと思います。
●概要
メーカー:シックスムーンデザインズ
材質:タイベック
サイズ:212cm×122cm
重量:173g
※このマークはシールで貼り付いております。
まずは実測サイズです。
幅は122cm
長さが212cm
実測重量が173g
となります。
●良かったところ
①厚みがしっかりしていて丈夫である
見た目は真っ白の和紙の様な感じで結構綺麗だというのが最初に購入して袋から出した時の印象でした。
また結構紙厚がある感じがして地面の状況が砂礫地帯でも結構テントのフロアを守ってくれそうな感じではあります。
②軽量で丈夫である
私が気に入っているのが、この重量と強度のバランスがとても優れていると思っております。
上の画像はコンクリートブロックに強く押し付けたあとですが、少し折り目が付いているかなというぐらいで普通の岩場ぐらいので使用でしたら十分問題なく余程鋭利な小石とかでなければ保護能力は高いなと思います。
比較にタイベックシルバーもしてみましたが、保護はできましたがやはり少し心許ない印象でしたので、使用場所によっては私は躊躇するなと改めて思いました。
それまでよく使用しておりましたのがAmazonで購入したタイベックシルバーで重さが128gと比較的軽量で良かったのですが、強度に関してはあまり期待できず使用する時によく地面に尖った物がないかよく確認はして使用しておりました。
またそこそこ使用してきたのでだいぶんくたくたになりつつあり、寿命があまり長くはないなというのが残念に思っておりました。
重量差で45gほど増えるぐらいで少し大きめで、安心感が増しますのでパッキングにゆとりがある場合はシックスムーンデザインズのタイベックシートを持って行くでしょう。
ただ少しの差ではありますが、若干タイベックシルバーに比べて厚みがあるので丸めるとちょっと収納スペースを使ってしまいます。
私の使用では5年ぐらいは問題なく持ってくれそうには感じました。
③耐水性がある
この生地の表面にコーティングをしているようでこのように水をかけても撥水しているみたいで雨天時の使用でも水分を含まなさそうでとても良かったです。
まだ実際にこれを持っていって雨が降ったことはありませんがかなり期待はしております。
④絶妙なサイズ感
国内のテントメーカーを使用している方でしたら先に紹介したタイベックシルバーのサイズ(200cm×100cm)で良いのですが、ハイパーライトマウンテンギアのディリゴ2などの海外メーカーの2人用テントを使用してましたら少し小さくもう少し大きめのフットプリントが欲しくなるのです。
しかしこのシックスムーンデザインズのタイベックフットプリントはディリゴ2だとジャストサイズで最初に店舗で見かけた時はまさにこれ専用のフットプリントかな?
と思ってしまうぐらい探していたサイズで感動しました。
もちろん純正品があるメーカーでしたら少し高いですがそれを使う方が良いかもしれません。
ですがディリゴ2みたいにラインナップにないメーカーの場合は自分で何かを使わないといけなかったのですが、このフットプリントはタイベック製ではなかなかない長さと幅で本当に嬉しかったのです。
100均のレジャーシートでは少し小さく弱いですし、ホームセンターで購入できるブルーシートはサイズは自分で調整可能で、丈夫ですが結構重くなってしまうのでその中間ぐらいの比較的軽量で、そこそこ丈夫なシートがなく困っていたのでこのシックスムーンデザインズの製品は本当におすすめです。
●いまいちだったところ
①広げにくい
このシートはイメージとしましてはとても大きくて頑丈な新聞紙みたいな感じで、上の様につっかかって度々広げにくく思います。
これが強風時には飛びやすくなると思いますので取り扱いには十分注意が必要だと思います。
②入手しにくい
シックスムーンデザインズはルナーソロなどが有名なメーカーですが、アメリカのガレージメーカーですのであまり流通量が多くなく、入手するのは少しハードルが高くはなると思います。
しかし、税込みで2,860円は十分お買い得な値段だとは個人的に思っております。
●まとめ
フットプリントは必ずしも必要な装備ではありませんが、テント本体は大変高価な物でありますので大切に使用したい方は多いとは思います。
純正のフットプリントはちょっと高い、だが使いたい。
そんな時にちょうど良い大きさで、軽量で、丈夫で、購入しやすい価格のシックスムーンデザインズのフットプリント タイベックLは絶対おすすめできると思います。
ソロキャンプにおすすめなテント ヒルバーグ アクトの使用レビュー
ソロキャンプで軽くて快適で使いやすくてカッコいいテントが欲しいなと考えている方は多いのではないでしょうか。
今回はそんな方におすすめな軽量で厳冬期でも使用可能なソロテント、ヒルバーグのアクトを紹介したいと思います。
このテントは発売してからもうすでに20年以上も経過しておりヒルバーグの1人用では一番歴史のあるタイプになるみたいです。
そして発売からほとんど改良が加えられていない製品で当時から非常に完成度の高いテントであり、結果として大成功してヒルバーグのラインナップの中でもベストセラーになっているようです。
公式サイトの情報
※公式サイトの情報より引用
https://www.hilleberg.jp/product/tent/detail/12770001/
特徴
①4シーズン使用可能のテントだが非常に軽量
②ポールを入れて8箇所をペグダウンで設営完了
③プットプリントも本体に接続可能で非常に設営が簡単
④撤収が非常に楽ですぐに可能である
設営方法
公式のホームページを閲覧すれば誰でもすぐに設営方法はわかるかと思いますが一応解説していきます。
テント本体を広げます。
※これはもうすでにフットプリントも接続済です。
四隅の下側に金属製のリングがあるので、風上側を2箇所ペグダウンします。
次にポールを伸ばしてスリーブに差し込みます。
スリーブの差込口は黒の同色ですので個人的にはここは赤色などで分かりやすくして欲しいと思います。
暗い時や、荒天時にはその方がやり易くなると思いますので。
スリーブの反対側は頑丈な袋状になっており、奥までしっかり差し込みます。
※手を抜いてきちんと確認しないとよくここがしっかり差し込まれていないことがありますので注意してください。
ポールをプラスチック製のカップにはめ込みます。
その後バックルを増し締めします。
※ここはきちんと引っ張っるとフライシートの弛みがなくなり、耐風性が向上するようになっております。
その後反対側の下をペグダウンします。
次に両側のガイラインを4箇所ペグダウンしていきます。
※この時にエンドコーナーのポールからおよそ45度ぐらいの角度でペグダウンするとフライシートのテンションが均一にかけれるようになります。
ペグダウンできると自在を引っ張りテンションをかけていきます。
※まだ私は完全に綺麗な形状で設営はできておりませんが、強めに自在を引っ張ることでフライシートが見栄えよくなります。
最後にポール部分のガイラインを2箇所ペグダウンして完了です。
※ここはテンションをかける必要はなく緩めで大丈夫ですが、可能な限りガイラインは長めにしている方が風に対して強くなるみたいです。
上部の換気口の部分に柔らかめのワイヤーが入っておりますが、すぐに曲がってしまうので形を整えて完了です。
設営完了
※360度周りから撮ってみました。
ヒルバーグのグリーンは一番無難な色で公式の画像をみても良いイメージは湧きませんでしたが、実際に設営してみるとめちゃめちゃカッコいい色でびっくりしました。
グリーンというより、深緑色でとても考えられた色合いに思いました。
撤収手順
次に撤収手順を紹介します。
設営も簡単でしたが、片付ける場合はもっと簡単です。
6箇所のガイラインをゆるめてペグを抜きます。
※この時に荒天時だとガイラインをザックなどにくくり付けてテント本体が飛ばないようにします。
下側のペグ4箇所を抜いていきます。
パタンとポールが倒れます。
バックルを緩めてポールを抜きます。
この時必ず反対側に行きポールを押し出します。
おおよそ半分ほど押し出したら、ポールを引っ張り抜いていきます。
フライシートが内側になるようにまとめていきます。
両端のコーナーポールをまとめポールも一緒に入れて丸めていきます。
最後にスタッフサックに入れて完了です。
※収納袋は大きくゆとりあるサイズなので比較的入れやすいです。
各種詳細な寸法
フロアの長さは224cmほど
幅は170cm
あとで説明しますがコーナーポールの部分は斜めに立ち上がっており高さが35cmほどになっております。
換気のためにジッパーを空けても屋根の様になっており雨が降り込みにくくなっております。
各種実測値の詳細
●コーナーポールの仕組み
皆さんこのアクトの両端にありますポールはどの様になっているか興味がありませんでしょうか?
・どの様な構造になっているのか?
・ポールは外すことが可能なのか?
どこにも情報がなく結局購入して自分で見てみるまで分かりませんでした。
まずこのポールは36cmほどの長さの鉄の芯の様な非常に弾性のある硬い物で、重量は14gほどの物になります。
ポールの差し込みはまず上に入れて、
下側が差し込みやすい様に斜めにスリットが入っているので、結構力を入れてポールを湾曲させながら入れていきます。
そう簡単に外れないですし、非常に頑丈なので壊れにくいでしょうが一応この様な構造になっております。
ちなみにポールもガイラインも外して、フライシートのみで重量が704gとなり、小さくまとめると横幅24cmぐらいでコンパクトにすることは可能です。
・ハイパーライトマウンテンギアのスタッフパックにパッキングしてみました
する必要がないかもしれませんが一応パッキング可能か試しにやってみました。
上記の中にはマット、寝袋、着替え、ストーブなどの水と食料以外を入れてみましたらパッキングは可能でした。
●それぞれの詳細な重量
標準重量 |
|
最小重量 |
|
フライシート |
665g |
フライシート |
665g |
コーナーポール |
57g |
コーナーポール |
57g |
ガイライン |
124g |
ガイライン |
124g |
ポール |
161g |
ポール |
161g |
インナーテント |
446g |
インナーテント |
446g |
フットプリント |
267g |
フットプリント |
|
スタッフサック |
39g |
スタッフサック |
39g |
ポール収納袋 |
44g |
ポール収納袋 |
|
合計 |
1,803g |
合計 |
1,492g |
以下実測したそれぞれの重さになります。
インナーテント
ガイライン×6本
メインポール
コーナーポール
ポール収納袋
フットプリント
スタッフサック
※フットプリントとペグを省いた重量
1,536gとなります。
フットプリントも入れたら1.8kgほどになります。
個人的には少し重くなりますが、純正のフットプリントを使用した方が前室も使い易くてとてもおすすめです。
インナーテントの実寸と使用感
インナーテントの最大幅は97cm
最小幅は62cmほど
インナーの端の立ち上がりは30cmほどになります。
室内長は218cm
ちなみに山と道のULPad15+のLサイズなどの普通のマットを使用した場合だと、フロアの形状が5角形をしているので上記の様に荷物をおけるスペースになっております。
また室内長も220cm近くあるので背の低めの私には十二分に頭の上に荷物を置く場所もあります。
室内の高さは最大で90cmで、実質的な使用の室内高は70〜80cmぐらいかと思います。
ですのでソウロ、ウナと比較すると結構低く感じてしまいます。
個人的にはもう少し室内での居住性がありそうに思っていましたが、正直これならノルディスクのテレマーク2ULWの方が居住性がある様に思います。
インナーテント内の様子
ポケットはドアパネルの横に一つだけです。メガネやヘッデンを入れて置くには十分な大きさでしょう。
ランタンフックは3つあります。分かりにくくて使いにくいですが、ドアのジッパーのところにもあります。
ソウロやウナみたいに中でレインウェアなどを干せたりはできません。
次にドアパネルの換気口の使い方ですが、これはよく見てもらったら分かりますが、ソウロやウナはジッパーでの開閉ですがアクトは軽量さを重視してマジックテープで止める様になっております。
それは別に良いのですが、個人的にいまいちに感じたのがテープの固定力が弱く簡単に取れやすく思ってしまいます。
あと垂れ下がった生地を丸めて留めておくループも付いていないので少し気にはなってしまいます。
次にインナーテント内の様子を何枚か撮ってみました。
これからもわかる様に結構前室も含めたフロアの面積は広くかなりゆとりを持った大きさになります。
これでもう少しだけ高さにゆとりがあれば文句はないのですが。
前室の大きさと使い勝手
中から見た前室はこの様になっており高さに対する不満は感じません。
前室の長さは60cm
高さは最大で90cmとなり、だいたい真ん中ぐらいのところに火器ストーブを置いて調理する場合での位置の高さも80cmぐらいと非常に使いやすい室内高があります。
荒天時でも風雨が入り込んできにくいですし、スペースも広めなので使いやすく思います。
さすがにソウロみたいな広大な前室の大きさはありませんが、個人的には比較したらの場合であってアクトの広さでも十分満足はできるとは思います。
ジッパー
次にジッパーですが、フライシートはセンタージップでソウロの様に使いやすく思います。
ウナの場合は端っこにあるのでとても使いにくいのでやはり真ん中にあるのは良いです。
しかしインナーテントのジッパーなのですが、これが個人的に結構使いにくくて、カーブを描いてなっているのは良いのですが、今まで一度もスムーズに開閉できたことはありません。
ソウロの様にT字型にしてくれた方が良かったのではと思ってしまいます。
ちなみにフライシートのジッパーは換気のために少し空けたり、外の様子を見るために下げたりできます。
フライシートをドアパネルを留めて置くようにトグルが1箇所あります。
次に両側もひさしのしたに換気用にジッパーがついており、これを開けることで空気の流れを促し結露ができにくくはなっております。
一度これを締め切って就寝しましたが、やはりさすがにどこも空けなければ盛大に結露はできてしまいました。
そんなに寒くなければ少し空けて就寝する方がやはり良いと思います。
ちなみにここのパネルのインナーテントの部分はやはり雨が吹き込んできたら中まで濡れてしまうでしょうから開閉具合を調整してあげるのが良いでしょう。
しかし結構斜めになっているので普通の雨でしたら特に問題はないとは思います。
実際にテント泊した時の感想
この日は最適気温が-3.8℃ほどでイージスマックスのウルトラを使用して快適に睡眠をしてみたかったのでマットも以前紹介しましたニーモのローマーLW(ロングワイド)を使用してソロキャンプではかなりの贅沢仕様で宿泊してみました。
正直シュラフの性能が高スペックすぎて室内の気温差がどれぐらいか、詳しく判別できませんでしたがぬくぬくで爆睡しておりました。
ただ不満を言えばやはり室内の高さが90cmで実質的なインナースペースの容量もソウロやウナに比べて狭いのでシュラフに入ることは問題ありませんでしたが、起き上がったりした時に頭がインナーテント上部にあたり少し不快に思いました。
というのもどれぐらい暖かくなるかとフライシートの換気口はどこも開けずに就寝したので、盛大に結露が発生してインナーテントの上部の生地の部分にも結露が及んでいたので一度夜中に起きてトイレに行く際に起き上がって結露が頭部に少しついて嫌な気持ちになりました。
ご覧の様にニーモのローマーをちょうどおける広さはありますが、高さに対する余剰空間は少ないです。
しかし頭上とサイドには荷物をおくスペースは十分ありますので普通のクローズドセルマットの使用だと十分かとは思います。
シュラフに入って脚元側を写した写真ですが、ギリギリの広さで余裕はあまりないかとは思います。
参考までに前室にザックを置いたイメージですが、だいぶん余裕のあるスペースが作れるので室内に納まりきらない荷物をおけるのは大変ありがたいです。
やはり少し高いですが純正のフットプリントは購入して使用した方が非常に便利でおすすめ出来ると思います。
次に実際に使用して感じたところを紹介したいと思います。
良かったところ
①4シーズン使用モデルと考えると軽量
プットプリントとペグを除いた重量は1,536gと割と軽くて持ち運びにはストレスのない重さだとは思います。
②カッコいい
公式の画像とかでみていましたらソウロとかに比べて少し微妙かなと思っていましたが、実際にキャンプ場で設営してみたら思っていた以上にカッコよくてびっくりしました。
この両端の左右に別れたガイラインが独特でカッコよさに磨きをかけていると思います。
③前室と室内の空間も合わせるととても広い
上の画像の通りとても広いフロア面積がありますのでソロキャンプなどで使用する際に狭いと思うことはあまりないでしょう。
やはりフットプリントがありますといろいろな荷物が置くことが可能ですので室内に置けないものをさっと前室におけるのは便利ですよ。
④撤収がとても簡単
非自立式の最大のメリットはこの撤収スピードの速さだと思います。
ペグを抜いて、メインポールを抜きまとめて、本体を揃えてクルクルとしてスタッフサックに収納するだけですので、悪天候時の出発にはとても助かるかと思います。
設営時に時間がかかるのも大変ですが、それ以上に意外と面倒なのが片付ける時に案外時間が非常に掛かってしまう人は多いのではないでしょうか。
かく言う私も初心者の頃は要領が悪く撤収する時に起用してから行動開始するまで確か1時間半ぐらいは時間を要しておりこんなに片付けるのは面倒なのかと困っておりました。
しかしこのアクトだとさあ撤収するかと思い立ってから10分もあればザックの中にいれることは可能でしょうので何かと時間の必要な貴重な早朝の時間を削減出来るのは絶対にありがたいと思います。
⑤インナーテント内が暖かい
ヒルバーグのレッドレーベルのテントはどれも基本的にフライシートが地面にちょうど接しているので隙間風が入ってきにくくなっておりますので、前室で調理する場合にストーブを使用しても風防を使用しなくても大丈夫ですし、冷たい冷気が入ってきにくいので比較的インナーテントの中が温まりやすくとても良いと思います。
いまいちなところ
①収納サイズが大きい
実測値でおよそ45cm×φ20cmぐらいでもちろんザック内で多少圧縮できますが、上記で紹介した様に4っつのコーナーポールがあることによってどんなに長さを縮めても横幅が38cmぐらいにはなってしまうのでザックに収納するには縦向きにしかできないのが残念です。
もちろんコーナーポールを取り外して小さなザックにも収納可能ですが正直私はめんどくさくてやりたくないのでここはやはり減点ポイントだと思います。
それが同じ様なテント形状のノルディスクのテレマークだとハイパーライトマウンテンギアのスタッフパックにも収納可能ですので、どんなザックにも横向きに収納できパッキングの自由度は大幅に変わってくると思います。
②設営可能な場所が限定される
先ほど説明した様にこのアクトを設営するには4隅のペグダウンが必要不可欠ですが、このテントの性能を発揮するには最大長で370cm×180cmものスペースが必要です。
さすがにこの広さが必要なテント場は通常のキャンプ場では問題ありませんが、北アルプスなどの狭い岩綾地帯のテント場では無理です。不可能です。
ですのでせっかく軽量で使いやすいテントですが、このアクトを使いたいなら事前に設営可能なキャンプサイトかと下調べが非常に重要になってきます。
また非自立式なのでアスファルトやコンクリートなどの場所では設営はできませんので街中でも不向きではあります。
ツーリング向きではあるのに設営箇所を探すにはちょっと苦労はすると思います。
③ワイヤーの修正が必要
些細なことではありますが、設営したあとこの換気用のひさし部分の屋根のワイヤーが必ず曲がっているので直してやらないといけないのでそれが少し面倒です。
④インナーテントのドアパネルが使いにくい
やはりこのジッパーのカーブの部分で必ずつっかかるので出入りのたびに少しイラッとしてしまいます。
あとたまにこの換気用のフラップがだらんとたまに落ちる時があってこれも使いにくいなと思います。
⑤室内高が低い
ポールが通っている中央部分は十分な高さはあるのですが、そこから少しずれてしまうだけでだいぶん低くなってしまうので私より背の高い人はより室内高の低さに対するストレスが出来ると思います。
ちなみにこのインナーテントの両側の側面は垂直に立ち上がっておりその部分の空間の広さは十分あります。
⑥結露はたくさん発生する
フライシートの換気用のジッパーを締め切っていれば当然なのですが、どれぐらい結露が発生か試しに検証する意味でもあえて締め切って就寝しましたが、やはりインナーテントの生地に少しおよぶぐらいかなりの結露は出てきました。
一応インナーテントの空間には余裕がありますので、シュラフがイエローの生地の部分について結露が付く可能は少ないですが、締め切って使用する場合はその辺りは十分考慮して使用する必要はあります。
まだ実戦での使用は1度だけなので追々換気用のジッパーを開けきってどれぐらい結露が出にくいか検証はしたいと思います。
わかり次第また更新したいと思います。
⑦設営にコツがいる
もともと非自立式のテントは設営には経験が必要な物が多いですが、このアクトは特に完璧な状態に設置するには地面の状況や経験が如実に現れると思います。
上の写真は外から見れば完璧に綺麗に設営できたと思いまして、中に入ってみたところインナーテントが少し歪んでいる状態でした。
設置環境としては割と良い場所かなと思い試し張りしてみましたが、この様な結果でしたので、これより悪い条件はいくらでもあるのでやはりこのアクトは設営するのにだいぶんコツや慣れがいるなと痛感しました。
⑧収納サイズが大きい
比較的軽くて個人的には重さに対する不満はほぼないのですが、どうもこのパッキングした時の大きさが思ったより大きくバックパックでのキャンプする場合どのザックを使用しようかなと悩みどころではあります。
もちろん今私が持っておりますグレゴリーのディバやネイチャーハイクの60ℓのザックなどなら縦になら何も問題なく収納可能ですが、重量バランスやザック内でのパッキング考えるとどうもこの横幅が少し大きく扱いづらく思ってしまいます。
かといって4隅のコーナーポールをそのために毎度外して付けては面倒なのでしたくはありませんのでここは今のところ最良な方法を考え中です。
もちろん大きめのトートバッグみたいなのにぽいぽい詰め込んでソロキャンプに行くには全くもって問題はありません。
あくまで私の持っているザックのパッキング最適解がまだ見つかっていないだけの問題ですので。
⑨入手しにくく高価
昨今の社会情勢の影響もあり生産数が少し落ちているのと、このソロキャンプブームもありヒルバーグのテントを使用したいというユーザーが増加してようですので、在庫もあまり多くはないです。
また定価も81,400円とソロテントとして考えるとだいぶん高額な価格帯となります。
まぁヒルバーグの1人用テントの中では最安ではありますが、それでも高いとは思います。
しかし1点注意して欲しいのが、このアクトは比較的安いですが、個人的に思いましたのが、他のソウロやウナに比べてインナーテントの使い勝手が省略されていたりと少しコストを掛けていない様に感じますので、もう少し高くなっても良いので使いやすく改良して欲しくは思いました。
まとめ
それではここからなぜお題に書きましたソロキャンプにおすすめとなるのかみていきたいと思います。
まず私が実際にヒルバーグのソロテントのレッドレーベルであるソウロ、ウナ、アクトをしようしてみて感じたことをまとめてみました。
私なりに一言で思った事と個別に説明していきたいと思います。
・ソウロ⇨ソロテント最強の耐候性
やはり圧倒的な耐風性があり過酷な環境になればなるほどこのテントの優位性は上がっていきます。
ソロテントでここまでいるのか?と思うぐらいに強靭ですが、とりあえず悪天候になってもこのテントを設営して逃げ込めば大丈夫だという安心感は絶大です。
ですのでソウロは登山、特に冬山での使用にはこれ以外の選択肢はないでしょう。
また自立式で、アクトとほぼ同じぐらいのフロア面積で少し狭いですが、北アルプスの岩綾地帯のテント場でも十分設営可能なコンパクトさなので、このソウロを持っていっても場所探しでうろうろしなくて済むのは助かると思います。
・ウナ⇨自立式の安定感
スリーブ式の自立式で設営場所を選ばないので自転車やバイクツーリングなどの利用や、バックパッカーなどにとても重宝すると思います。
というのも疲れてすぐに寝床を作りたい時に非自立式だとペグを刺せる環境を探すのがかなりめんどくさくなってしまいますので、このウナの自立式はとてもありがたく思うでしょう。
また広いフロア面積で大人2名での利用も可能ですので、1人での利用だと相当余裕を持った広さで、荷物の多くなる自転車やバイクツーリングなどでも荷物を外に置く必要がありませんので、盗難の心配もすることはなくなります。
しかし、逆に広い設置面積が仇になるので、登山での使用で狭いテント場に行くとこの260cm×140cmの大きさは少なくとも私は困ります。
あとパッキングする際はポールを別にしたら大きめのザックならどれにでも収納可能ですので入れやすくは思います。
・アクト⇨軽量で素早い設営撤収
このテントは軽量でカッコよくて撤収がとても早いのが良いのですが、如何せん場所によっては設営不可な状況が出かねないのが困ります。
もちろん大自然の中のトレッキングなどの写真も今までたくさん拝見してきましたのでその様な場所でも十分使用可能で、一般的なソロテントより余程頑丈なのは重々承知しておりますが、余程このテントに思い入れがない限りソウロやウナを使うか、もしくは他のメーカーのテントを使用する方がより良い選択肢だとは私は思いました。
確かにこのデザインはとても魅力的で他にはない形状なのでこれを使ってみたい方は多いとは思います。
しかし個人的にはこのアクトを使用するならより軽量でパッキングしやすいノルディスクのテレマークをおすすめしたいと思います。
以上が同じテントメーカーのヒルバーグのレッドレーベルのソロテントの違いになります。
ちょっと辛口な評価になりましたが、あくまで私個人が感じたことであり、他の人が使用したらまた別の評価にはなると思いますが、いろいろなテントを使用してきたので私が思ったことですのである程度参考にして頂けたらと思います。
しかし一般的なキャンプ場のテントサイトでの使用でしたら設営が簡単で、撤収が一瞬で終わりかなりカッコいいデザインですのでこのテントを持っていってゆったりとソロキャンプの時間を堪能するのにはとても良いとは思います。
個人的には使用条件が限定的になってしまいますが、やはりソロキャンプでならどんどん使用していきたいとは思わせてくれるので今後も長く使っていきたいとは思います。
2021年 あけましておめでとうございます
過去に例がないほどの制約のあった2020年が終わり2021年がやってきました。
おそらく全く影響はありませんでしたという方はほとんどいないのではないでしょうか。
今年は昨年ほどの制約がなくなる事を祈っておりますが、もう2,3年は難しいかもしれないでしょう。
このブログについて
昨年このブログを立ち上げましたが、いま現在で52本の記事を書き上げてきましたが、おそらくこのままのペースを維持してのアップだとは思います。
2020年4月17日に初記事から今まででのべ10,850ほどのページビューで本当にまだまだ若輩者です。
もう少し週に2,3本は書いていきたいですが、それではやはり中身の薄い感想だけの物になってしまいますので、皆さんに読んでいただくには公式のホームページやネット販売での画像ではわからない事、店頭販売でのスタッフさんからの説明ではわからない事を主としてじっくり紹介していきたいのでどうしても写真を撮影したり、実際のフィールドでの使った感じを試してからでないと記事に出来かねます。
ですのでまだまだスローペースではありますが、しかし着実に記事は紹介していきたいと思いますのでよろしくお願いします。
2021年したい事
①冬山でのテント泊
②子供と一緒に北アルプスでのテント泊
etc
を主に出かけたいなと思っております✨
それでは皆様の本年が良い年になる事を祈っております。
厳冬期用シュラフ イージスマックス ウルトラの実際の使用レビュー
冬キャンプシーズンが本格的に始まってきました。
焚き火や暖かい装備を着込んで寒さをしのぐでしょうが、やはり寝る時には代謝が低下して寒さを感じやすくなるので、あたたかいシュラフがある方が絶対にぬくぬくで快適な夜を過ごすことができますでしょう。
ですのでいかに保温力のあるシュラフを選択するか本当に悩むところでしょう。
しかしシュラフは使用する人の寒さの感じ方でかなり選択の幅が大きく変わりますし、就寝時の服装でも使用できるシュラフのランクは違ってくると思います。
ちなみに私の住んでおります兵庫県の積雪がない地域の真冬のキャンプ場では最低気温が、よく冷え込んでもおそらく-5℃〜-7℃ぐらいで済むと思います。さすがに-10℃まで行くことはほぼないとは思います。
そこでその気温帯に使用できるかなと私が思うのは以下のシュラフだと思います。
メーカー |
モデル |
販売金額 |
快適温度 |
下限温度 |
総重量 |
山渓 |
オーロラ600DX |
34,699 |
-6℃ |
-11℃ |
1,250g |
ナンガ |
オーロラライト600 |
55,000 |
-4℃ |
-11℃ |
1,050g |
ナンガ |
UDD BAG 630DX |
55,000 |
-5℃ |
-10℃ |
1,045g |
ダウンハガー800 #1 |
49,500 |
-3℃ |
-9℃ |
946g |
|
ダウンハガー800 #0 |
59,400 |
-7℃ |
-14℃ |
1,090g |
|
イスカ |
エア700SL |
41,800 |
— |
-15℃ |
1,100g |
国内メーカーの代表的な製品ですとこれぐらいのシュラフを選択すればだいたいは大丈夫だと思います。
また寒さを感じる場合は湯たんぽを入れたり、寒さを感じやすいつま先などにカイロを使用すると心地良く寝れと思います。
先日紹介しましたこのシュラフはやはり一般的なキャンパーさんには絶対におすすめだと思います。
●イージスマックス ウルトラの使い心地について
本日はその中で私が所有しておりますシュラフで最強クラスの保温力を誇るイージスマックスのウルトラの実際の使用感をレビューをしたいと思います。
以前から記事を書きたいとは思っておりましたが、かなり寒い時期にならないとこのシュラフの性能を全く発揮できないので今回ようやく紹介できるようになりました。
詳しい詳細はぜつえんさんに記事にしてもらいましたのでそちらを見てください。
https://www.zetuenlife.com/entry/aegismax-ultra
●使用した環境
この日は先日購入しましたヒルバーグのアクトの実践使用もかねて近場のキャンプ場である古法華キャンプ場まで行きまして使用してきました。
当日(2020/12/24)は最低気温が-3.8℃ほどでこの時期にしてはやや低めの気温になったかなと思いました。
使用したマットはニーモのローマーLWを使用してかなり快適な睡眠環境の作って熟睡したい状況にしました。
使用した枕もウレタン製の物でやはりとても良かったです。
ヒルバーグのアクトの中はソロテントにしてはそこまで狭くはありませんが、実際は極厚マットと厳冬期用のシュラフをセッティングしたらかなり窮屈になってしまいました。
さすがに室内高90cmではちょっと低かったです。
服装は普段室内着で使用しておりますユニクロのフリースの室内着を上下であとはモンベルのプラズマ1000ジャケットを羽織って就寝しました。
●寒さの感じ方について
結論から言います。
正直かなり暑かったです。就寝時にまだシュラフの中が温もっていなかったので少し首元のショルダーウォーマーのコードを引っ張って暖かい空気が抜けない様にしましたが、3時間ほどして暑さで目が覚めてしまいました。
その時にはそこそこ寝汗はかいており、相当シュラフの中が温もっていた様です。
そのあとはショルダーウォーマーのコードをほとんどゆるめて寝ましたがやや暖かめでとても快適に睡眠がとれ、かなり熟睡していたみたいでした。
以下良かったところといまいちだったところをみてみたいと思います。
●良かったところ
①非常に保温力があった
やはりこの圧倒的な保温力があるのでこのシュラフを持っているという安心感が尋常じゃないです。
日本国内での使用ならどんな大寒波が来ようが恐るゝに足らずです。
さらに足元にも相当ダウンが充填していて足先の寒さは感じにくくなっております。実際にそこまで寒さを感じることは少ないです。
②温度調節しやすかった
シュラフに入ってすぐはやはり中の羽毛が暖まっていないので早く自分の体温を行き渡らせるためにとショルダーウォーマーを閉めましたが、そのおかげで暖かい空気が逃げて行かずぬくぬくになりました。
そのあとは暑くなってきたのでコードをゆるめてちょうど良いぐらいにすることができました。
③シュラフの中に入りやすい
ジッパーがここまで大きく開くので狭いテントであるヒルバーグのアクトの中でも割と入りやすかったです。
●いまいちだったところ
①保温力がありすぎる
まだ最初のシュラフが温もっていない時に入ると寒くて締め切って中のダウンを早めに温めますが、十分温もってきて熟睡してきたら場合にはよっては暑くなりすぎて寝汗をかいてしまい逆に寝冷えをするかもしれませんので、そこは気を付ける必要があると思います。
②シュラフ表面の生地が濡れてしまう
おそらく睡眠時の吐息や、発汗などによってインナーテントの中に水分が充満して結露になってきますが、その余分な結露がシュラフ表面についたり、シュラフの中からの発汗した水分が出てきたりして結構水分が付着しておりました。そうなると湿気やすくなると思います。
これにさらにシュラフカバーなどを使用したらもっとひどくなり、内部結露が多量に発生してしまうので注意が必要でしょう。
③収納しづらい
やはり850フィルパワーもの高品質のダウンですのでもっふもふになるのでしまう時はかなりやりにくいですし、さらにシュラフの表面の生地が湿気ていたらさらに収納しにくくなってしまいます。
付属のコンプレッション機能付きのスタッフサックは20ℓでMaxまで絞ると12ℓぐらいの大きになります。
●細部の使い勝手
・インナーポケット
寒い時に携帯電話などの電子機器はテント内に無造作に置いていたら低温でバッテリーの消耗が激しくなってしまいますが、このシュラフは最近のスマホを入れても問題ない大きさのポケットがあるので使いやすく良かったです。
・ショルダーウォーマー
ショルダーウォーマーのコードは普通の紐ではなく、ゴム紐なので個人的には絞りにくくて少し使いにくいなと思いました。
・ドラフトチューブ
残念ながらこのシュラフにはドラフトチューブがついていないのでおそらく-10℃以下になってくると冷気は感じやすくなるかもしれません。
ただジッパーが真横ではなく少し上めについているので多少冷気は入ってきにくくはなっているとは思います。
※-20℃で就寝しましたが、ここから冷気が進入してきて寒い思いをすることはありませんでした。
※追記 2021年の2月の中旬に八ヶ岳の黒百合ヒュッテにてテント泊をしてきました。
この日の夕方で気温-16℃、翌朝は-20℃を少し割り込んでいたみたいです。
-20℃の中での就寝は未経験でしたので凍えたら嫌だなと思いましたが、就寝環境はセリアの両面アルミロールマットに山と道ULPad15+に山と道ミニマリストパッド、服装は夏用のタイツに夏用のインナー、ナンガのダウンパンツ、モンベルのアルパインダウンジャケット900FPにネイチャーハイクのダウンシューズで保険として足先にカイロを貼って、イージスマックスのウルトラに入って就寝しました。
結論を言うと底冷えは全く感じなくて、シュラフの中にいると暖かすぎて出れなくて困ったぐらいでした。おかげで翌朝は寝坊しかけるぐらいで朝日を見にいくのに遅れてしまったぐらいです。
冷気の侵入の全く感じず、中国製のシュラフなのでどうなのかなと思ってましたが、圧倒的な保温力にただただ驚きました。
これはメーカーの言うとおり-30℃も十分対応可能な製品だと個人的には感じました。
●まとめ
重量が1,500g以下のシュラフでこの温度帯の製品はほとんどないので個人的にはとても持ち運びしやすく、本当に購入して良かったと思っております。
購入したのは2019年12月13日でその時の価格はeBayで買っており、78,496円で手数料込みでの金額になっておりました。
日本国内でAmazonなどで購入しようとすると10万円以上で販売してるのをみたことがありましたが、届くまで少し心配はありますが、やはりeBayやアリエクスプレスなどでの購入が一番でしょう。
しかし国内メーカーでこの保温力クラスのシュラフは取り扱いがありませんし、海外メーカーの製品を購入しようとすると最低でも13万円以上の金額で相当高価ですのでさすがに私はためらってしまいます。
入手するまでいくつかのハードルがありますが、購入してしまったらこのシュラフさえ持っていれば絶対に大丈夫という安心感は本当に心強いと思います。
なかなか皆さんにどうぞおすすめですっていうわけにはいきませんが、素晴らしい製品なのは間違いありませんので、こういった選択肢もあるのだと参考になれば嬉しいです。
コスパ最高な厳冬期用シュラフ ナンガ オーロラ600DX 山渓×NANGA ver.の使用レビュー
最近、近畿地方でも冷え込んできておりまして普通の3シーズン用の暖かめのシュラフでは寒くて就寝時につらくなってきてしまうのではないでしょうか。
やはりこの時期には暖かい厳冬期用のシュラフが欲しいと思う方も多いのではないでしょうか。
今回紹介しますシュラフはそんな高額な厳冬期用の中でも比較的安価に購入することができるナンガのオーロラ600DXを紹介したいと思います。
この製品はオンラインショップの山渓がナンガに特別仕様で製作しているタイプになります。
●特徴
①防水透湿機能のあるオーロラテックスを使用して結露に強い
②一番使用の多いブラックの生地を大量に発注することで価格を安価にしている
③使用用途に応じてダウン量を選択可能
④使用して寒い場合はオプションでダウンの追加が可能
⑤ナンガの永久保証対応
となっております。
今現在(2020年12月)販売オンラインショップで販売しているのは以下の様になっております。
|
販売金額 |
快適温度 |
下限温度 |
総重量 |
450DX |
31,900 |
±0℃ |
-5℃ |
1,000g |
600DX |
34,699 |
-6℃ |
-11℃ |
1,250g |
750DX |
40,399 |
-8℃ |
-16℃ |
1,400g |
900DX |
44,300 |
-10℃ |
-19℃ |
1,550g |
それぞれの価格差になります。
|
450DX |
600DX |
750DX |
900DX |
450DX |
ー |
2,800 |
8,500 |
12,400 |
600DX |
-2,800 |
ー |
5,700 |
9,600 |
750DX |
-8,500 |
-5,700 |
ー |
-3,900 |
900DX |
-12,400 |
-9,600 |
-3,900 |
ー |
※細かい金額は切り上げております。
私は2017年の9月の下旬に購入して到着までおよそ1週間ほどで配達しておりました。
参考として当時の金額を記載しておきます。
定価 27,565円
クーポン利用 △2,000円
送料込み 25,565円
にて購入しておりました。今と比較するとおよそ9,134円も高くなっております💦
私が購入した当時でも羽毛の生産量が減ってきておりましたが、現在ではさらに減ってきており、羽毛の仕入原価が今では高騰してきていると聞いたことがあります。
今から思えば相当安く購入できていたみたいですね。
●公式サイトの情報
素材:表生地:40dnオーロラテックス、裏生地:40dnナイロン
総重量:約1250g
収納サイズ:φ18×30cm
内部構造:ボックス構造、ショルダーウォーマー内蔵
ダウン量:約600g (この商品は国内で洗浄したスパニッシュダウン90-10%を使用いたしております。)
フィルパワー:760FP
レギュラーサイズ:最大長:210 X 最大肩幅80/cm(身長178cmまで)
[快適使用温度] -6℃
[下限温度] -11℃
カラー:ブラック
製品の実測値
収納袋に入れた状態で1,307g
寝袋だけの重量では1,272gとほぼカタログ値と同じぐらいになります。
乾燥機で乾かすと湿気がとんでもう少し軽くなるかもしれません。
付属の収納袋は35gになります。
使い勝手としてはコンプレッション機能はありませんが個人的にはこれででも十分に思います。
●シュラフの使い勝手
ジッパーは下までかなり下りてフルオープンにすると狭いテント内とかでも十分入りやすいと思います。
わかりにくいかもしれませんが、このシュラフはボックス構造で生地の隙間から冷気の侵入はほとんど感じる事は今のところありませんでした。
下限温度ぐらいになってくると違いがわかるかもしれないでしょう。
蛍光の大きいジッパーを使用してますがそこそこ生地は噛んでしまう様には思います。
暗闇の中ででも使いやすいかもしれませんが個人的にはあまりそこまであって良かったとは特に思いませんでした。
少し大きめのジッパーでしたら普通に手探りでわかりますので十分です。
ちなみに同じナンガのミニマリズムのジッパーは使い勝手が最悪です。
naka350z.hatenablog.com
ショルダーウォーマーの部分ですが、わりと多めのダウンが封入してあり冷気が入ってきにくい様になっております。
ジッパーの部分のドラフトチューブもきちんとあり、比較的冷気が侵入しにくくなっております。
フードの部分にもダウンが多めにあり頭の部分の冷気は感じにくくなっております。
●寒さ対策でドローコードを全閉した状態
気温が冷え込んで来ましたらショルダーウォーマーとフードの2箇所のドローコードを締めると思いますが参考までにどこまで小さくなるかしてみました。
上の画像はまず首元の部分のショルダーウォーマーをMax閉じた状態です。
首の細い人は少し隙間があるでしょうが、首元にはダウンが封入してありますのでほとんど冷気の侵入は感じた事はありませんでした。
次にフード部分のコードを絞った場合はこれぐらいになります。
個人的には-5℃ぐらいになってくるとこの状態までした方が快適に寝れる様に感じました。
ちなみに私は少し寒さを感じやすい体質だとは思います。
脚元はダブルチャックになっていて脚元側が暑い場合は開けることが可能ですが今までこの様な機能のついたタイプは使用してきて一度も使った事はないです。
というのも私の場合は主に足首から爪先にかけての部分がやはり一番冷気を感じやすいので寒さで困ることがほとんどで、暑くて困った事は一度もありません。
この寝袋で20℃ぐらいだと暑すぎるでしょうが、15℃ぐらいだとジッパーを全開にするだけの使用方法で十分かなとと思います。
足元にはループフックがついていてシュラフを干す場合に役立つでしょう。
●表生地のオーロラテックスについて
このシュラフの最大の目玉機能の防水生地オーロラテックスが使用しており濡れに強くなっておりますが、あくまで上からの結露に強いのであって、仮に暴風雨に遭遇したりしてテント内のフロアが水浸しになってしまった場合は残念ながらそこまでの防御力はありません。
というのも生地自体は大丈夫でもその縫い目からは水分が浸水してくる可能性がありますので、そこまで注意するならやはりゴアテックス製のシュラフカバーは必要になってきます。
まぁこのシュラフを使用する季節は雨よりは雪の場合が多いでしょうから生地の防水だけで十分かとは思います。
●収納方法
シュラフの収納方法は一度丸めてしまってからスタッフサックにいれる方法もありますが、この製品は生地が分厚いでの脚元側からぐいぐいと入れていくだけで良いと思います。
残り1/3ぐらいになってきたら足の間に挟んで腕に体重をかけて押し込んでやったら比較的入れやすいとは私は思います。
この付属のスタッフサックはドローコードが二重になっておりますので一度締めて型を整えてからもう一つコードを締めて完了です。
以上で収納ができます。私の場合でおよそ3分ぐらいかなって感じですが、狭いテント内や結露でシュラフの生地が濡れている場合はもう少し時間がかかるでしょう。
この状態で大きさが32cm×φ20cmほどで、私の手持ちのザックのグレゴリーのディバやネイチャーハイクの60Lのザックの一番下に収納可能な大きさになります。
大きさの目安としてはおおよそ10ℓほどのスタッフサックほどになるかと思います。
●実際に使用した感想
まず私が使用して感じました、それぞれの気温での感想です。一応10℃以下の場合はダウンジャケットとダウンパンツ、ダウンシューズでの就寝時の服装とみてみてください。
15℃ ジッパー全開にしてちょっと暑い
10℃ 快適 ジッパーは締めてドローコードは使用なし
5℃ 快適 ジッパーは締めてドローコードは使用なし
0℃ 快適 首元のドローコードは締めて就寝
-2〜-3℃ やや快適 フードも全閉してるが、若干脚元が寒く感じる
-5℃ 寒い 脚元がわりと寒く感じるので追加でカイロなどで対応
-7℃以下 まだ使用経験がないのでわかりません。
以上の様に私は感じました。
おそらくマットも厳冬期用(サーマレストのネオエアーXサーモなど)を使用して、さらに脚元の冷え対策をもう少し工夫すれば-10℃でも私は使用可能かなと私は思いました。
ただその場合になってくると、私はマットを山と道のUL Pad15+とシュラフはイージスマックスのウルトラを持って行き快適に就寝したいかなと思っております。
しかし、厳冬期のアルプスなどの2,000m級でも使用可能のシュラフとして考えればとても購入しやすい金額ですごく良い装備になるかと思います。
使い勝手としましても日本メーカーの御三家の一角のブランドですからこれ以上に不満に感じる部分はほぼないと思います。
逆に変に機能を追加していくと重量が増えたり価格が上がってしまう要因になるので、フードが絞れて、ショルダーウォーマーがあり、ドラフトチューブがあり、生地が噛みにくいジッパーがあるだけで十分な機能だと思います。
●まとめ
寒い時期に使用したい寝袋を探すと本当にいろいろな種類があり、国内メーカーだけでも迷うのにさらに海外メーカーまで加わるともうおびただしい数の種類が出てくるでしょう。
参考までに国内3大ブランドのモンベル、イスカ、ナンガで同じ対応温度のシュラフを書き出してみました。
メーカー |
モデル |
販売金額 |
価格差 |
快適温度 |
下限温度 |
総重量 |
山渓 |
オーロラ600DX |
34,699 |
— |
-6℃ |
-11℃ |
1,250g |
ナンガ |
オーロラライト600 |
55,000 |
20,300 |
-4℃ |
-11℃ |
1,050g |
ナンガ |
UDD BAG 630DX |
55,000 |
20,300 |
-5℃ |
-10℃ |
1,045g |
ダウンハガー800 #1 |
49,500 |
14,800 |
-3℃ |
-9℃ |
946g |
|
ダウンハガー800 #0 |
59,400 |
24,700 |
-7℃ |
-14℃ |
1,090g |
|
イスカ |
エア700SL |
41,800 |
7,100 |
— |
-15℃ |
1,100g |
※価格差は見やすいように切り上げております。
以上のようになりますが、この様に比較するとオーロラ600DX 山渓×NANGAの金額の安さが顕著になると思います。
この中ではイスカも十分購入しやすいですが、やはりこのオーロラ600DXの3万円代半ばの値段はとても嬉しい金額だと思います。
もちろん中国メーカーや、海外通販などを使用してさらに安価に購入できる手段はあるかと思いますが、私は少し高いぐらいならやはり永久保証のあるNANGA製品を購入する方が長い目で見たら絶対良いと思います。
シュラフはテント泊する時に必須な装備で、①テント、②シュラフ、③マットが必要ですが、シュラフは一番買い替えることが少ないと思いますので、結局は少しお金を出して良いものを買った方が絶対に良いと思います。
おそらく良いものを購入してここまでの性能はいらなかったかなと思うより、あの時もう少しお金を出してもうワングレード上の製品にしておくべきだったと後悔する可能性があると思います。
もちろんこの寝袋にもいまいちなところはあります。
例えば、防水生地はいいが、やはりこの対応温度帯で1,300gはちょっと重たいのでオーロラライトの様な生地がいいな。とか、脚元がやはり冷えやすく感じるのでもっとフットボックスの工夫が欲しいな。とかはあります。
もちろん倍ぐらいの金額を出せばさらに良い製品とかはありますが、極限の性能を求めない限りこのオーロラ600DXで十二分に満足できるとは私は思います。
最後に、
この製品は本当にコスパがよく人気商品なので9月ぐらいになったら冬シーズンに使いたいと少しでも思ったら、絶対に早く購入しましょう。
12月になって寒くなったからと注文すると届く頃にはもうシーズンは終わりぐらいになるので注意してください。
超軽量自立式シングルウォールテント ヘリテイジ クロスオーバードーム2の使用レビュー
今回は国内メーカーのヘリテイジのクロスオーバードーム2を紹介したいと思います。
このテントを購入したのは自転車輪行した時など、主にペグが使えない場所での設営を想定した時に超軽量にして持ち運びをしたかったので、このテントを購入しようと思いました。
ちなみに2020年の新製品で生地の性能をかなり改良したバージョンのセカンドジェネレーション(2g)が登場しております。
今から紹介しますのはその先代モデル(1g)となります。
●特徴
①自立式では770gと超軽量である
②シングルウォールタイプで簡単にスピード設営可能
③耐水圧1,000mmと雨には少し弱い
以上が私が思いますこのテントの特徴だと思います。
●公式サイトの情報
クロスオーバードーム 2<1G> ¥47,300(税込)
●オンラインショップでは完売 2020春より新モデル<2G>販売中です。
乾燥時平均重量 770g(本体、ポール、スタッフバッグ込 乾燥時平均)
生地 本体:15Dナイロンリップストップ・透湿ポリウレタンコーティング(耐水圧1,000mm/平方センチ、透湿量8,000g/平方メートル/24hr)
ポール アルミ合金中空ポール(7001-T6)7.5mm径ショックコード内蔵
カラー フォレストグリーン
https://heritage.co.jp/Gears/COD.html
●製品の詳細
まずパッキングした状態になります。
付属品はなくテント本体とポールのみになります。
●各種重量
総重量 実測769g
公式とほぼ同じ重さです。
本体は461g
サイズは24cm×φ10cmとコンパクトです。
ホールは308g
長さは38cmぐらいになります。ザックの中に横向きには収納しにくいのでやはり縦にしてサイドポケットとかに私は収納します。
ポールの繋ぎ目はこの様になっており7.5mm幅でもジョイント部分を強くする様に工夫しております。
ただ個人的には色々とテントを使用してきて思ったのがこれではかなり中途半端なポールだなと減点ポイントでした。
軽さにこだわるならカーボンポールにすればいいでしょうし、強度はDACと比較すると少し軽いぐらいであと質感が微妙で、強風には耐えられないでしょうからとても半端な性能には思ってしまいます。
もう50gちょっと重くなってもDACのポールに私はしたいなととても思えてしまいます。
ポールの長さは355cmとなっております。
●設営手順
次は設営を紹介したいと思いますが、非常に簡単なので迷う事はないでしょう。
①グランドシートをひいて本体を広げます。
※このテントは上面も底面も同じ生地でフロアは非常に貧弱なので保護する意味でもフットプリントは必須だと思います。
②ポールを2本スリーブに通します。
※スリーブの入り口は入れやすい様に赤色の目印がついております。
クロスする部分はきちんと1本の筒状になっておりそのまま端まで通せます。
※注意点としては軽さにこだわりすぎているので非常にスリーブの生地が薄くおそらく10Dぐらいで破れない様に注意が必要です。
上の画像の様に交差部分は強引に行くとそのまま入れて生地を破いてしまう可能性があるので十分注意しましょう。
その点ヒルバーグは100Dぐらいの頑丈なスリーブなので生地が破れる可能性は非常に低いです。
そしてそのまま端まで差し込みます。ポールエンドは袋状になっておりますので反対側まで行ってグロメットなどに差し込まなくて良いので簡単です。
※しかし途中のガイラインを付ける部分に上の様に引っかかることが多いのでここも注意がとても必要です。
私の場合は2回に1回はこの様になってしまいます。
③ポールを組み上げテントを立ち上げる
ポールを2本とも通してペグループなどをもちポールエンドに差込み立てていきます。
※私はポールを入れる時に輪っかに指を入れてした方がやり易いです。
ポールを入れたらバックルを軽くひいて張り具合を調整します。
※あまり強く締めすぎるとバランスが崩れてテントの形が歪んでしまいます。
④ペグを刺して設営完了
端の4カ所をペグダウンして設営完了です。
さらに端のガイラインを張って終わりになります。
※室内で設営したのでガイラインは使用しておりません。
●詳細な寸法と使い勝手
まず入り口のドアはL字型になっており、雨が侵入しにくい様にフラップはついております。
入り口のドアにはマジックテープがついており開けた時は上の様に留めて落ちてこない様になっております。
ただ個人的にはとても使いにくいのでここはせめてトグルを付けて欲しかったです。
頂上のクロス部分は隙間が空いているのでここを利用して衣類を引っ掛けて干したり、強風時はここにガイラインを巻きつけてさらに補強することができるのは便利かと思います。
●室内の実測値
横幅は125cm
全長は200cm
全高は110cm
となっております。しかし個人的には長さが200cmと少し短くは感じてしまいます。私の165cmでも短く感じるので普通の人は結構ギリギリになるとは思います。
しかしこの短い全長なので槍ヶ岳や奥穂や涸沢なので狭いサイトでは有利ではあると思います。
●テント内の使い勝手
テント内の様子なのですがまず通気口が左右に2箇所あり基本的には換気のため常時開放している方が良いです。
そしてご覧の様に室内にはポケットもランタンを付けるフックすらありません。
非常に使いにくかったので私は頂点部分にリペアテープを貼り付けてランタンを引っ掛けられる様に改良はしました。
しかし開発者の方は一体どの様に室内を照らして使用していたのでしょうか?上向きに照らすorヘッデンを常時使用するから必要なかったのでしょうか?
それでも微々たる重さなのでポケットは仮になくてもせめてランタンフックは必須だと思うのですが・・・・・
●撤収手順
①バックルを緩めてペグを抜きます
②ポールをまとめて持って両方とも抜いていきます
※ポールを抜く時は面倒でも反対に廻って押していきましょう。半分ほど抜けたらスルリと抜けてしまうと思います。
③テント本体を畳みます
ここで問題なのがこのテントの生地が非常に空気の抜けが悪く今まで使用してきた中で一番抜けにくいです。
なので綺麗に折り畳もうとしてもまずテント場での撤収時にはとても丁寧にする事は不可能だと思いますので、入り口ドア側に向かって空気を抜きながら、さながらエアーマットを収納する要領でクルクルと丸めて行く必要があります。
あと少し寒いと結露は絶対発生してきますのでバサバサして少し落としてからタオルで拭き上げてからしまった方が良いと思います。
④スタッフサックに収納
付属の収納袋に入れて完了ですが割とギリギリの大きさのですので個人的には結構入れにくいです。
雨天時や結露がひどいと本当に入れにくいです。
●実際にテント泊した時の感想
今までだいたい4,5回ほど主に自転車輪行キャンプなどで使用してきました。
自立式でどこでも野宿できるので自転車輪行の旅だと本当に軽くて適当に場所を選ばずに可能ですのでとても助かります。
まだ使用してきた中では雨だった事はありません(自転車で走る予定なので雨予報の時には行きません)のでどれぐらいまで耐えれるか未知数ですが、多少の雨でしたら大丈夫でしょう。
耐風性は一応ガイラインもできて補強できるのである程度は大丈夫でしょうが、正直この7.5mmぐらいのポールだと非常に心許ないので私は強風の予想の時に稜線上のテン場では使用したくないです。
あと夏場に使用することが多かったのですが、オプションでモスキートネットが販売されておりますが、標準でついておいて欲しかったです。
しかし1人での自転車輪行の旅で使用するなら私はまたこれを使用しても良いかなって思える軽量さはとても重宝しました。
登山の時も軽い方がいいですが、自転車に乗っているともっと軽い方がさらに良いのでその点ではおすすめです。
●まとめ
それではここから少し長くなりますが私になりにこのテントを利用して感じて思ったことを書いていきたいと思います。
まずこのテントというよりメーカーはツェルト寄りの製品として使用してくださいと販売しておりましたので重々承知で使用はしてきました。
その上でこのテントを評価するなら私の感想としては
★★☆☆☆
の総合評価になります💦
それではここから気になった点を書き出していきたいと思います。
①超軽量だが使い勝手に対するメリットがない
とても軽くはありますが、770gぐらいだとそこまで劇的に軽いわけではなく、前室もありませんので、雨天時は非常に使いにくいでしょう。
現在ではメーカーでオプションのフロントフライを販売してそれを利用して前室を作る事は可能ですが、それだと両方合わせて66,000円ぐらいで重量も910gほどになります。
それだと正直私は非自立式ですが、先日紹介しましたテレマーク2ULWを使用する方がよっぽど快適に過ごすことができますのでこっちも持って行ってしまうと思います。
②室内の使い勝手が悪すぎる
テントではなくツェルトなので当然でしょうが、メッシュネットもなく、2人で室内を利用すると靴を置く場所もなく、小物を置くポケットもなく、さらにランタンフックすらないので夜は本当に使いにくいです。
私はテント内ではあまりヘッデンを使用して過ごさないのでランタンを吊り下げられないのは結構困るのでこの点でも結構マイナスです。
そしてドアのパネルをマジックテープで固定って、それぐらい巻きつけれるトグルぐらい付けておきませんか?
いちいち出入りの度に止めるのはやりにくくて使いにくかったです。
③室内にいると息苦しくなる
撤収時に困ることで書きましたが、この生地は本当に空気を通さないので普通に換気口を開けていても過ごしにくいですが、雨や結露が付いたりすると本当に密閉状態になりますし、換気口の形もおそらく雨が降ってくると開けたままだと降り込んでくる恐れがあると思います。
またモスキートネットは使い勝手が悪くすぐ外れそうですし、忘れた時とかはそこから虫がランタンの光とかに寄ってきて結構侵入してくるので、私は必然的にいつも締め切った状態で使用しておりました。
ですのでその状態でテント内で過ごしているととても息苦しくなってきますし、湿度が上がってきてジメジメする感じがして良いイメージがほどんどありませんでした。
他のテントを使用していてその様な気持ちになった事はありませんが、このクロスオーバードームだけが唯一不快な気分になってしまいます。
④意外といい値段がする
私が購入したタイプで47,300円と普通にモンベルのステラリッジ1型とかが買えてしまうので、デメリットを受け入れた上でこの軽量さがどうしても欲しい方以外には私はあまりおすすめできないと思います。
ちなみにセカンドジェネレーションになって空気の抜けが少し良くなって収納しやすくなったと聞きましたが、メーカーもおそらく室内の居住性に問題点があったので次世代の生地を使用したタイプを販売したのでしょう。
しかしその変わり金額が59,400円とさらに12,100円も値上がりして、もっと高くなったので個人的にはその金額を出すなら別のテントを購入した方が良いと思います。
⑤フロアが薄すぎるのでフットプリントが必須
この薄さのフロアですのでほんのちょっとした場所でもおそらく簡単に穴があいて浸水する可能性があるでしょうから少し丈夫なシートが必要でしょう。
そうすると結局トータルで見るとあまり軽くはなくなってしまいます。
デメリットを書いてきましたが一応このテントの良いところも書いてみます。
①自立式なので街中とかでも使用可能
あまりアスファルトや、コンクリートの場所で使用する事は少ないかもしれませんが、自転車での旅だと時には街中ので使用もあるでしょうからその場合はやはりペグダウンの必要のない自立式はとても助かるかと思います。
また、道の駅とかその様な場所の軒下などで雨天時にやり過ごす場合とかも非常に便利だと思います。
②室内高110cmで着替えやすい
こういったタイプのテントは普通は耐風性を考慮してだいたい室内の全高が90〜100cmぐらい多いですが、あまりそういった場所での使用を想定してないのか、あえて110cmもの室内高にして快適さを出しているのでしょう。
ですので輪行旅行とかでしたら室内で着替える際はとてもしやすかったです。
少ないですが上記の2点がこのテントの使用する上での長所だと思います。
ですので以上のことを踏まえて私の意見を参考にして頂いて購入する際の情報になってくれれば嬉しいです。
ピンポイントすぎるスペックではありますが、条件が会う人にはこれに変わるテントがないと思いますので、その条件に完璧にマッチした場合は非常によい買い物にはなるとは思います。
だた私には少しハードルが高かった様に思いました。
世界最軽量ダウンジャケット モンベル プラズマ1000 ダウンジャケットのレビュー
ダウンジャケットは幾数多のそれこそ数えだすと全くもってキリがないほどありますが、今回はその中でも世界最軽量級の軽さを持つダウンジャケット、モンベルのプラズマ1000ダウンジャケットをレビューしてみたいと思います。
※このカラーリングは今現在モンベルのラインナップにはありませんでした。
●特徴
●世界最高品質のEXダウンの1000フィルパワー(以下FPとします)を使用
●シェルには7デニールの超極薄バリスティックエアライトナイロンリップストップを使用
●コールドスポットの出来にくい独自のキルティングパターンを採用
※モンベルのホームページより参照
https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1101493
詳しくは上記のページを閲覧した方が詳細な技術情報がわかるかと思います。
実際に使用して良かったところ
●超軽量
やはり重量126g(Sサイズ)となかなか見ることのない異常な軽さに仕上がっております。
この重さだと着ていても全く重さを感じずにとても楽に着ていることが出来ます。
●ダウンの配合量
ダウン 95%とフェザー 5%と軽くても最大限に暖かくなる様に非常に高い割合でダウンが封入しており、フェザーはほんの少ししか使用しておりません。
しかし、フェザーが少なすぎると通常なら膨らみにくいという弱点がありますが次の工夫によりその欠点を補っていると思います。
●極薄のシェル
シェルの生地には僅か7デニールのバリスティックエアライトナイロンリップストップが使用されており、この極薄の生地を使うことによってフェザーが5%しか封入していなくてもダウンがきちんと膨らむ様にしているのだと思います。
またこの極薄の生地だと普通は簡単に切れたり破れたりするリスクがありますが、このバリスティックナイロンが他のモンベル製品でも使用して体験してますが、かなり丈夫に思っております。
そしてリップストップ加工で穴が広がりにくくしているので、この極薄のシェルにしてはとても頑丈だと実際に使用していて感じます。
さすがにまだ20kgほどのパッキングした荷物をザックを背負って山行はしたことがないのでそこまでの耐久性は分かりませんが、私のファストパッキングの重量で最大8kgほどの使用では全く問題はありませんでした。
●ズバ抜けた収納性
まず上の収納袋は標準でついているスタッフサックに入れて状態になります。
これでも十分コンパクトで非常に持ち運びが楽ですがさらにコンパクトにする事は可能です。
なんとモンベルのULスタッフバッグの0.3リットルに収納は可能です。
比較対象にULスタッフバッグの3リットルと並べておりますがこれだけ小さくなり、この大きさだとザックのサイドポケットとかに差し込んでいてすぐに取り出す事は可能にはなります。
ちなみにこの状態で、14cm×φ6cmの大きさで手のひらにスポっりおさまる大きさにはなります。
ただ私はこの大きさにはなりますが、通常この様な持ち運びはしておりません。
というのもこのジャケットは1000FPの超高品質のEXダウンを使用してさらにフェザーの配合が少ないので、言い換えれば圧縮しすぎると中綿ダウンに負荷がかかりすぎて元の膨らみに戻らなくなってしまうかもしれないからです。
そうなってしまうと1000FPのダウンを使用している意味がなくなってしまうので、個人的には使わないときはザックの隙間に適当に差し込むか、ザックの外側にくくりつけるかなどするのが良いのではないかと思います。
ただいざとなればここまで小さくなるという認識をしておいて欲しかっただけです。
個人的には行動中は必要なことがほぼありませんので、小屋泊やテント泊などでしようする時に上記の様に防水のスタッフサックに押し込んで収納しております。
これだとしまう時とか適当に押し込んでも簡単に入るのでとても重宝はしております。
実際に使用していまいちなところ
●少し寒い
まずこの重量なので封入してあるダウン量がだいぶん少ないので、この1000FPのダウンが膨らみきらなかったりするとあまり暖かさを感じにくい時があります。
そして、個人的に1番の問題点は、上記の画像を見ていただきたいのですが、裾の部分を絞る機能がなく、暖まった空気が下に逃げてしまうので、この対策を考える必要があります。裾を縫って使用体型に合わせるとかも良いかもしれません。
ちなみに私の場合はこの装備で今年涸沢に紅葉を見に行った時に使用しましたが、この上にモンベルのピークドライシェルを着て裾を絞って暖かい空気が逃げにくい様にして使用しておりました。
ちなみにこの使用方法(立ち止まっている状態)での個人的な体感温度は以下の様に思いました。
10℃ 快適
7℃ ほぼ快適
5℃ 少し寒い
3℃ 寒い
0℃ 結構寒い
もちろんこれで座ってじっとしていると底冷えしてきて寒くなってくるのでイメージとしましては街中で立ち止まったり、駅のホームで列車待ちをしている場合などとしてください。
●ポケットが使いにくい
ご覧の様にポケットの部分にはチャックがついていなくて入れた小物が落下するリスクがあります。
少し深めのポケットではありますが、軽量化に特化しすぎて省かれいるのが個人的には少し残念です。
ちょっと重くなってもここにはチャック付きのポケットが欲しかったかなとは思います。
●購入金額が高い
税込み27,940円と封入しているダウン量からするとかなり高額かと思います。
もちろんコスパの王者であるモンベル製品なので同等の製品を他のブランドで購入しようと思うと、おおよそ5万円ぐらいにはなるとは思いますので、それと比較すると十分入手しやすい金額ではありますが、普通の方は躊躇してしまう値段だとは思います。
●まとめ
ここまでメリット・デメリットを比べて見まして少し微妙な感じもするかもしれません。
ですが実際に購入し北アルプスなどのテント泊登山などで使用した感想は入手して非常に良かったと思っております。
といいますのもこのダウンジャケットを持っていって実際に使うのはテントを設営して寝床を用意して着替えて、ご飯を用意したりと落ち着いてからの場合がほとんどで、行動中に使用することがほとんどありません。
ですのでこの暖かさと、軽量性、コンパクトさ、販売価格を高次元で両立している製品はこのモンベルのプラズマ1000ダウンジャケット以外にはないと思っております。
本当にコンパクトになるのでどこにでも収納でき邪魔にならないのでお守りがわりに携行するには絶対にお勧めできますので、肌寒い時期に使用したいかもと思う場合には持っていて困る事は絶対にないと思います。
あとはダウン特有の悩みの濡れ、湿気対策が必要になりますが、現状まだ私の使用状況(2泊3日ぐらい)ではまだ困った事はありませんでした。
もちろんこの薄さなので厳冬期(1月〜2月)の寒い地域では当然スペックがたりませんが、関西の街中ぐらいでしたら私はこれでも十分問題はないと感じております。
購入金額が少し高めでモンベル製品なので他の人と被ってしまう事は多々あるかもしれませんが、夏の北アルプス登山とかに持って行くには絶対お勧めできる製品だと思いますので購入して後悔する事はまずないと思います。
世界最軽量のスリーピングマット 山と道 ミニマリストパッドの徹底レビュー
本日は私が普段比較的温暖な時期にファストパッキングや、ウルトラライトキャンプなどで使用しております山と道のMinimalist Padを主に私の使用感などをメインにレビューしてみたいと思います。
山と道のスリーピングパッドは人気の商品ですのでいちいち私が細かく紹介しなくてもすでにたくさんの方がレビューなどを紹介しておりますので、私のはあくまでひとりの意見として参考にしてみてください。
特徴
ミニマリストのためのスリーピングパッド
保温材としても使われる断熱性の非常に高いXLPEフォームにシボ加工を施し、厚さわずか5mmの超軽量スリーピングパッドを作りました。最小限の重量で最大限の効果を求めるミニマリストにお勧めします。
・世界最軽量(5mm厚-半身用として)
・両面シボ加工済み
・保温材としても使用されるほど断熱性の高いXLPEフォーム製
・内部に水分が浸透しない非吸水性素材
・化学発泡剤未使用で環境に低汚染
※公式サイトの情報より
実測スペック
それではここから私が測りました数値をみていきたいと思います。
●重量 58g
一般的に販売購入できるマットとしてはこれ以上軽量な物はなかなか見当たらないと思います。
ただメーカー公表値が53gなのですが以前レビューしました同じメーカーのULPad15+のLサイズも公式重量より実測重量が重かったのでこのメーカーの製品精度はこんなものなのでしょう。
大体みなさん重めでなっているので公式重量も重めに変更すべきだと思いますが。
●横幅 50cm
こちらは公式情報と同じく50cmで必要十分な横幅だと思います。
●全長 100cm
こちらも同じく100cmで必要十分な長さがあります。
●厚み 5mm
こちらも同じく実測値5mmでかなり薄いマットです。
※ちなみに私は持ち運びはだいたいハイパーライトマウンテンギアのスタッフパックに四つ折りにしてザックの中に入れてしております。
これで2cmの厚みで25ℓぐらいのザックが中に入れるのに最低限の大きさだと思います。
それ以上に小さいサイズだと外付けになるでしょう。
外付けをするなら直径8cmぐらい済ます。
重量の軽さもありザックに付けても全く振り回されることのない重さです。
使用方法
『使用方法』としてますが、私は折りたたんで持ち運びをしております。
ですのでただ広げて終了です。1秒もあれば終わります💦
上の画像をみてわかりますが、折りたたんだ時の折り目がついてしまっておりますが、少し見栄えが悪いですが逆にロールしての持ち運びだと丸まったクセを直します。
普通なら一度逆から巻き直して上げないと私は使いにくいですが、折りたたむだけですと本当に楽で一瞬で終わるのでノンストレスです。
実際に使用して良かったところ
それではここからおよそ購入してから1年ぐらい何度も使用して感じました良かったところを紹介したいと思います。
①ものすごく軽い
やはり実測値58gとすごく軽いので持ち運びには全く気にならないほどの重量で、運搬時の負担はほぼありません。
②使用するときは簡単
普通クローズドセルマットは丸めたりサーマレストのZライトなどは蛇腹式で以前似たようなタイプのマットを使用(キャプテンスタッグのマット)した時はフルサイズのマットだったので、折りたたんだ状態から広げるとロールマットほどではないですが、完全に伸びきらないので少し面倒に思いました。
ですがこの四つ折りでの持ち運びだと本当に一瞬なのでめちゃ楽です。
③極薄マットなのに意外に暖かい
普通のZライトソルなどはアルミ蒸着しているタイプだとアルミの効果とボコボコの効果でクッション性と空気の層を産み出して保温効果を出しているみたいですが、このミニマリストパッドは5mmの平らなマットなのに、この薄さにしては必要十分な断熱性能があると思います。
その秘密はXLPEフォームの断熱性によるものですが、使っていて一番すごいなと思うのは手や、背中や、テント内で過ごす時に座ったりするとすぐにじんわり温もりが蓄積していくように思い、とても暖かいなと感じます。
私の使っている感じでは地面の状況にもよりますが、一般的な芝生や土の上での使用感では以下の様に感じています。
15℃以上 全く寒さは感じない
10℃ 若干冷えを感じる
7〜8℃ 少し冷えを感じる
5℃ 寒い
2〜3℃ 持ってくるマットの選択ミス
のように感じております。ですので私は夏の北アルプスのテント泊や、先日行きました三嶺〜剣山縦走テント泊では十分な感じでした。
兵庫県のキャンプ場で使用するなら10月までは寒さを感じずに快適に使用できるなと思っております。
④収納パッキングが簡単
次にこのマットの最大の良いなと感じているポイントです。
個人的にこのミニマリストパッドの最大のメリットは折りたためることだと考えております。
上記の写真にはミニマリストパッドとエバニューのFPマットをフレーム代わりに入れておりますが、この5mmという薄さがマットを折り曲げることができるのでフレームレスザックの背面パッドにしたり、ザックの中にエアーマットを普段使用している人は寒い時のお守りとして適当に入れて持ち運ぶことが可能なので、すごく汎用性が高いと思っております。
ただ一点注意が必要なのが、このマットを背中側に持ってくると保温性の高さが仇となり、日中はかなり背中に汗をかいてしまうと思います。
以前使用しておりました、山と道のminiにはこのミニマリストパッドをフレームとして入れていて、さらにメッシュでマットと繋がっていたので暖かい時はとにかく背中に汗をかいてしまいました。
ですので私がパッキングするときには、 背中側にエバニューのFPマットを持ってきております。
⑤比較的安価
3,200円+税なので比較的購入しやすい金額だとは思います。
しかし購入できる店舗は多くはないので入手性は低いのが難点です。
実際に使用していまいちだったところ
①耐久性が低い
このXLPEフォームは軽く暖かくて良いのですが、欠点として耐久性がとても低くそれを補うために上記の様に両面を1mmづつ溶かしてシボ加工をしており、加工してないのに比べると少し傷には強くなっております。
しかしやはり鋭利な物に当たったりすると簡単に傷がついたり、欠けたりするのでなかなか綺麗な状態を維持することは不可能でしょう。
またバンドなどでくくったりすると紐の跡が残ったりします。少しの間ぐらいですと消えますが、長時間になるとそのまま残ってしまいます。
しかし性能にはほとんど影響はないので消耗品として捉えた方がいいと思います。
またエアーマットと違いパンクとは無縁ですので、ある意味雑に扱っても問題ないのは心強いでしょう。
②マットの厚みが薄い
当然この薄さがメリットでもありますが、人によってはもう少しだけ厚みがあれば、、、と思う人もいるでしょうので7.5mmぐらいの物が選択肢としてあれば、よりその人のスタイルに合わせた物が選べるとは思います。
ここは要改善点ではないでしょうか。
③全長が短い
100cmはファストパッキングなどにはジャストサイズではありますが、選択肢としてフルサイズの175cmなどがあれば個人的にはとても嬉しく買い足ししたいぐらいです。
2枚購入してフルサイズの様に使うこともできるでしょうが、やはり1枚で175cmとかある方が絶対良いでしょうし、もしも寒いときには折りたたんで寒さを感じやすい腰の部分を強化してあげるのにも有用だと思います。
また長ければカットすれば良いだけの話ですので。
幅は50cmで個人的には快適に使用できる大きさだと思います。
それが45cmぐらいになると若干狭いかなとなってしまいます。
④少し寒い
一般的なアルミ蒸着加工している物に比べるとちょっとだけ耐寒性は低いので、気温が低くなりそうな時は何かバックアップを用意した方が安心できるとは思います。
先日、三嶺にテント泊行ったときに一応100均のアルミシートを持っていきましたが、若干の重量の増加でしたが持って行って良かったとは思いました。
⑤寝心地が悪い
5mmという厚みにしてはクッション性はあるかと思いますが、ここは少し目を瞑るべきポイントだと思います。
普通のキャンプ場の地面なら困るとはないと思いますが、涸沢のテント場などの岩綾地帯ではミニマリストパッドだけで寝るのは厳しくなってくると思います。(私はコンパネをレンタルして快適でした。)
私はエバニューのFPパッドと組み合わせでかなり快適には使用することができております。
⑥入手しにくい
以前紹介しました山と道のULPad15+と同じくですが、公式ホームページではよくSOLD OUTになることも多く販売店もとても少ないので手に入れにくいでしょう。
ただ実感としてはULPad15+の方が使い勝手が良く寝心地がいいのでそちらの方が売れ行きとしてはメインで、このミニマリストパッドは使用者があまり多くないので比較的在庫がある場合が多いとは思います。
まとめ
このXLPEフォーム素材を使用したマットはあまり多くのメーカーで採用されておりませんので、ほとんがガレージメーカーなどの販売量の少ないところが多いのでいずれにしても入手しにくい場合が多いです。
しかし個人的にはこの素材の体温が移ってじんわりと温かみを体感できるのはとても好きなので例えこのマットが破損したりして使用できなくなってもまた買い直しして再度使用すると思います。
寝心地と耐寒性を考えて一枚だけ選択するなら少し高いですがULPad15+のLサイズが個人的にはこれ一択だと思います。
私の体感では真夏のアルプスではややオーバースペックにも感じるのでファストパッキングでいくならこのミニマリストパッドはとてもおすすめできると思います。
私が一番気に入っているのが収納時のスペースがエアーマットとほぼ同じぐらいで済み、そしてフレームレスのウルトラライト系のバッグパックと相性はとても良いと思っております。
やはりアルプスなどにテント泊の装備でいきますとパンクの心配のないクローズドセルマットは扱いやすくて良いのですが、実質的には外付けでしか無理ですので横向きにすると狭い箇所を通るときには引っ掛かり、縦向きにザックにつけると岩場を降りるときに背中の部分が膨れてしまい引っかかって転落する危険性があるので、対策としてはその都度取り付け変えるなどがベストでしょう。
しかしその様なことは私には面倒であまりしたくないので、このハイパーライトマウンテンギアのスタッフパックの中に全て収納できるメリットはとても嬉しい点です。
水の持ち運びだけあとは工夫すればこの25リットルクラスのザックだけでテント泊に行けてさらには、大キレットなどの高難度のルートも比較的安全に通過できると思います。
万人におすすめできるものではありませんが、使用用途が合致した場合これに変わる製品はないと思います。しかし本当に私はファストパッキングでいく登山計画の場合は大変重宝しております。
2021年ヒルバーグの新作テント ヘラグスとソウロのブラックレーベルが発表
ヒルバーグのソウロ『Hilleberg Soulo』やはりソロテントとしてはこれ以上に強風などの荒天時に安心して使用できるテントはなかなかないと思います。
しかしヒルバーグにはご存知の様にさらに強度の高いブラックレーベルのラインナップもあります。
その中今現在2020年段階ではヒルバーグのソロテントの中にはブラックレーベルが選択肢になく、より過酷な気象条件の中で行動するには2名以上のテント『スタイカ4.0kg』『ナマッジ3.0kg』『タラ4.2kg』があるのみでした。
1人で行動するには大きくまた重くなってしまうし、インナーテント内の空間が無駄に空き寒くなってしまうのでやはりソロテントのブラックレーベルが登場して欲しいなとは感じておりました。
2021年新作発表
先日、ヒルバーグの新作発表の翻訳されている方のビデオを拝見して知りましたが、来年のラインナップに新たにレッドレーベルのカイタム2、カイタム3の軽量版の『Helags 2』と『Helags 3』『Soulo BL』が紹介されておりました。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=78Ws18BfopA
●『Helags 2』と『Helags 3』
新たにラインナップされたこの『ヘラグス』は今のイエローレーベルでは『アンヤン』がありますが、居住性が少し低いのでより室内空間の快適さを求めたタイプを開発した様です。
同じ形のレッドレーベルの『カイタム』があります。
カイタム2 3.1kg
ヘラグス2 2.4kg
とおよそ0.7kgの軽量化になっているみたいです。
●Helags 2『ヘラグス2』
もう少し詳しく見てみましょう。
全長420cm×全幅160cmぐらいにはなるでしょうか。
このサイズだと完全に3シーズンの最低気温15℃ぐらいまでの温暖な時期のオートキャンプ場向きの規格だと思います。
夏のアルプスでは大きすぎて、寒くて使いにくいという印象です。
ほぼ同じサイズのカイタムとの比較
ヘラグス2 2.4kg
カイタム2 3.1kg
になるのでピンポイントでこの様なサイズ感のテントを探している人には良いでしょう。
両側に前室があるので出入りや夜間のトイレの時も同伴者に迷惑をかけずに扉を利用できるのは良い点です。
このインナーテント内の大きさなら2名でもかなり快適な大きさだと思います。夕方や朝はこのメッシュでかなり快適には思います。
●Helags 3『ヘラグス3』
次に3人用のヘラグス3を見てみましょう。
全長420cm×全幅210cmぐらいにはなるでしょうか。
このサイズでなら3人の利用でも十分快適なサイズだと思います。
中には3人用と言っても中の幅が160cmとかだと緊急時に3人利用できますという物がありますのでヒルバーグのこの中の大きは絶妙なサイズ感だと思います。
カイタム3は前室ありのGTモデルしかラインナップしておりませんでした。一応それと比較はしてみます。
ヘラグス3 2.6kg
カイタム3GT 4.1kg
あまり参考にはならない比較ですね。
しかしこの大きさで、総重量2.6kgは良さそうには思います。
●ソウロ ブラックレーベル
さてここで本命の登場です。
ソロテントでブラックレーベルが出てくれたら面白いのになとずっと思っておりましたらなんと来年にソウロの強化バージョンが出ることになりました。
●ヒルバーグ ソウロBL
フライシート ケルロン1800
インナーテント フロア 100デニール
ポール DAC Featherlite NSL 10.5mm
などが主な変更点でしょう。さらにペグもVペグからY字のペグになどが違う様です。
重量
ソウロ レッドレーベル 総重量 2.4kg
ソウロ ブラックレーベル 総重量 2.8kg
と400gの重量増で収まっております。
総重量でみますとナマッジの3.0kgとあまり変わらないかもしれませんが、非自立式のナマッジと自立式のソウロですとやはりこう言った荒天時や極地での使用だと自立式のメリットは大きいと思いますので、やはり軽めのソウロで登場するのは嬉しいポイントだと思います。
あとは価格面だと思いますが、今のソウロが96,000円ですが、ブラックレーベルになるとおそらく10,000円の価格上昇で106,000円ぐらいかもしれません。
まとめ
いずれにしてもヒルバーグのテントは大変高価ですが、長期間利用できる物ですので、本当に自分に合うテントを吟味して完璧にマッチするとそれ以上の物は代替えできない素晴らしい物になると思っております。
正直なところ日本国内での使用なら現状のソウロでも十二分に対応可能で私の実力ではブラックレーベルのテントを必要とするルートにはいくことはできませんので買い換える必要はないでしょう。