SOLのエマージェンシーブランケットで超軽量なシュラフカバーを自作してみた
SOL(エスオーエル)のエマージェンシーブランケットは緊急避難具として有名で日帰り登山や小屋泊利用者の山行で常備品として携行してますと言う人は多いかもしれません。
この様なヒートシートになるアルミ製のエマージェンシーブランケットは100円ショップのものから販売されたりしており、登山の際だけではなく天変地異の災害の時にも利用されるので防災グッズに入っていることもあると思います。
そんな中このSOLのエマージェンシーブランケットはとても軽くて、あまりカシャカシャせず、体温の保持率も高いので購入しておりますと言う人も多いでしょう。
今回はそんなSOLのブランケットを使用して一度自作で見よう考えて作ってみることにしました。
あまり耐久性はないでしょうが、お守りとして持っていくのであれば装備の軽量化になるかなとの魂胆です。
製品の情報
1人で使うサイズの非常用ブランケットです。
ポリエチレン素材に高純度のアルミ蒸着加工を施し、アルミ面は体が放射する体熱の90%を反射します。
使うときは簡単に広げられ、音も静かです。
また引き裂き強度が強く、すぐに破けるということもありません。外側のオレンジ色は要救助者を見つけやすいよう、目立つ色になっています。
アウトドアにお出かけの時だけでなく、ご家庭や職場にもご用意いただくと安心です。
●サイズ/142×213㎝
●重量/82g
この製品は、類似の一般的にエマージェンシーシートと呼ばれているポリエステルを生地に使用した他社製品と比べ多くの面で優れています。
●体が放射する熱の90%を保持
●素材がポリエチレンのため非常にしなやかで繰り返しの使用が可能
●ガサガサ感が無く簡単に折りたたむことが可能
●人体に有害な成分を含まず安心して使用することが出来る
●キズが付いた場合もポリエステル生地のブランケットのように裂けてしまうことが無く補修可能
●ポリエステル生地の他社製品に比べ30 ~ 50%薄いにも関わらず強度は他社製品を上まわる
公式サイトの情報
製品の実測値
重量はパッケージから取り出すとかなりコンパクトで実測値で73gとかなり軽いです。
しかしこれは羽織るだけなので体温の保持となるとやはり袋状にした方が間違いなく暖かいとも思いましたので今から自作していきます。
DIY開始
と言いましても特に難しいことはありません。
まず長辺側をシルバーの裏側からテープを貼って筒状にしました。
表からも透明テープで貼った方がさらに良いでしょうが少し重くなりますし、何より畳む際にちょっとコンパクトになりにくいかなと思い片面のみにしました。
次に短辺側の足元の部分を外側から貼り付けていきました。
ここはきちんと隙間なくしていると雨の侵入が防げるかなと想定しきちんとテーピングしてみました。
次にこのままだと入り口側が空いて暖かい空気が外に逃げてしまうのでコードを通して絞れる様にしてみました。
少し1cmほど折り返して紐をとおせれるだけ隙間を空けてその上からテープを貼っていきました。
次に予備で余っていた2mmほどコードがありましたので竹ひごなどにひっ付けてコードを通してコードロックを付けてくくりました。
完成です。時間にして1時間近くかかってしまいましたが綺麗にできたのではないでしょうか✨
やはりここの入り口の部分を絞れるようにできるだけでだいぶん使い勝手が違ってくるでしょう。
実測重量はテープとコードが追加になったので85gとなりました。
しかしこれで暖かさがプラスできるのであればすごく軽量になると思います。
使い勝手について
まず保温性を考えるとタイトなサイズにする方が良いでしょうが、中にシュラフを入れたり、入ったままで使うなら若干大きめも良いかと思い142cmの幅をそのまま使いました。
そのかいもあり中であぐらをきちんとすることができ使いやすいなと思えました。
やはり避難具の使用ですのでずっと座った状態と考えるとこのようになるのは大きいですね。
次にフードコードの部分ですが、MAXに絞って直径が15cmほどになり頭を出しての使用だと十分暖気が外に出ず、冷気も入って来にくいギリギリの大きさになるのではないでしょうか。
実際に試しに中に入ってみると体温が保持されているように感じてとても良さように思いました。
欲を言えば5cmぐらいまでしたら中に完全に入って口元だけ出しての使用ができ相当暖かくはなると思いますが、これで実践で一度使用してみたいです。
収納方法について
このエマージェンシーブランケットは畳みにくくて有名ですがきちんとした封筒型なので思ったよりはたたみやすくはなったかと思います。
まずは半分に折り
もう半分に折ります。
1/4の幅になったら脚元側から丁寧に空気を抜きながらたたんでいきます。
そのままぱたぱたとしていくとこれぐらいの大きさでザックの中にポイってできる大きさになります。
気になる場合ですともういちど空気を抜き直すともう少しだけコンパクトにできるかもしれません。
でも空気の抜けはあまり良くないです。
この自作カバーのメリット
①軽量
実測値85gは軽いです。いつでも持ち歩いておける重量だと思います。
②コンパクト
20cm×6cm×2cmほどの大きさですのでザックのどこにでも収納可能でしょう。
③安価
Amazonで650円ほどで購入してあとは小さなパーツ代だけで済みますので非常に経済的だと思います。
この自作カバーのデメリット
①耐久性がない
何度か使用するとおそらくオレンジ色の部分が剥げてきたりして劣化しやすいとは思います。
しかし保温力にどれくらい影響出るかは不明瞭なので今後実験してみて試したいところです。
②カサカサする
100円ショップなどで販売しているものに比べればマシでしょうが、普通のシュラフカバーに比べるとカサカサ音や感触がして気になって寝れないと感じる人もいるでしょう。
③ 内部結露が発生する
これは温度差が大きくなり、外の湿度が高く、体からの蒸気が出れば仕方ないと諦めるしかないかもしれません。
これは状況により発生具合は違うかもしれませんが検証してみたいです。
まとめ
この空気の抜けが悪いことからも分かるとおり使うと暖かいのですが、おそらく中のシルバーの部分に相当湿気がたまり内部結露がひどいことになるのが想定されます。
ですのでこれをシュラフカバーとして使用するなら結露対策は必須になるでしょう。
具体的に言いますと、呼気からはだいぶん湿気を含んでいますので絶対に息を中に入れないようにする。
もしくは首で縛って頭の部分は外に出すなどの工夫が必要になるでしょう。
またはOMMのマウンテンレイドなどの化繊シュラフを使用すると言うのも非常に良い手段だと思います。
化繊シュラフの使用だと内部結露で濡れても保温力はあまり落ちませんので保温系のシュラフカバーとは相性が非常に良いと思います。
最悪なのが高フィルパワーのダウンシュラフになると思います。
撥水加工を施したタイプは少し分かりませんが、無加工のシュラフでたとえばナンガのミニマリズムなどだととても膨らんで良いですが、逆に言うと湿気てしまうと保温力がなくなってしまうようになります。
ですので一度この自作したシュラフカバーをOMMのマウンテンレイド100との併用でどのぐらい快適に就寝できるようになるか試してまた報告したいと思います。
とても安価にできますので、SOLのシュラフカバーがどんなものか試してみたいと考えている人にとても良いかもしれません。
テント泊登山での食料の軽量化のススメ
テント泊登山✨素晴らしい響きですよね。
夜明け前の瑠璃色の景色は言葉では表現できないほどの感動をもたらしてくれます。
登山を初めて全くの初心者という状態でいきなりテント泊で行く方はほとんどいないとは思います。
まずは住まいの近場の山や登りやすい初級者向けの北アルプスなどはあるかもしれませんが、だいたいの人はまず日帰りルートから始めると思います。
しかし、何度か山に登り出してくると徐々にステップアップしていきたい。
有名な山に登ってみたい。一般登山者の憧れの山であります北アルプスの奥穂高岳や槍ヶ岳に行ってみたいと、だんだん思う様になってくるのはごく自然な流れだと思います。
※日本最後の秘境 雲ノ平山荘です✨
本当にそういった山に行くと自分が住んでいる近くの山域でも十分綺麗な景色を見れますが、奥穂や槍ヶ岳に行くとそれはもう別次元の美しさです✨
ですがその様な3,000m級の山に行くには日帰りは不可能です。必ず泊りなどの山行計画になってくると思います。
そこで非常にお世話になり、ありがたいのが営業小屋の存在です。
営業小屋を利用するとこんな山深い奥地でも寝床と食事が提供されて、遠い山域でもどこまでも入っていくことが可能になります。
しかしながら非常に切実な問題も発生します。だいたいこういった北アルプスなどの営業小屋は1泊2食付きで10,000円というところが相場でしたが、昨今の感染症の影響で宿泊者人数が非常に制限されて完全予約制になり、さらに料金も12,000〜13,000円と値上げしております。
これを3泊4日などの工程を組むとおおよそ1人で4万円ほどの料金になります。
これが夫婦や家族でとなると10万円は超えてしまいますし、お世辞にも山小屋での就寝環境では快眠できる人はごく少数になると思います。
そこでテント泊の手段が出てきます。
みなさん登山をした場合にテントを張って過ごされている方は見たことはありますでしょうか?
こんな山奥までそんな装備を持ってくるなんてすごいな〜と非常に大きなザックを背ったのを見たことがあるのではないでしょうか。
夏の北アルプスなどのテント泊を行きますって方ならパックウェイト(※基本装備に水、食糧などを全て含んだ重量)が15kgで軽い方で、重い人なら20kgぐらいにはなるのではないでしょうか。
これぐらいの重量になりますと普通の小屋泊の人でもヘトヘトで到着するのに、テント泊の荷物になるとおそらくテント場に着くと座り込んで動くこともままならないっていう状態になりかねないでしょう。
そこでまずはテント泊をしてみようかな?と考えている方に私なりに実践しております食料の軽量化と考え方について話していきたいと思います。
はじめに
まずは最初の初歩的な第一歩として今もっている装備は大きく変更せずに、もっていく食事と行動食を軽量化していくところから始めたいと思います。
●食事の内容について
まずは私の考えとしましては、登山の際にどのような食事をしたいかに装備の重量は大きく変わると思います。
ですが初めてのテント泊登山で家庭などで行う様な凝った料理をすること基本的に難しいと思います。
まずはテント泊登山の場合のタイムスケジュールを登山開始から順に説明したいと思います。
08時 登山開始
⇩
11時 昼食
⇩
15時 テント場到着
受付⇨整地⇨テント設営⇨水汲み
16時 調理開始
片付け
17時 休息時間
18時 日没鑑賞
19時 自由時間
20時 就寝
⇩
03時 起床⇨朝食
04時 撤収準備
06時 行動開始
以上がテント泊登山の一般的な時間の使い方になると思います。
※到着時間を15時としておりますが、基本これ以降に到着する時間の計画はリスクが大きすぎるので、これより遅くなる様ですと計画の変更をしましょう。
ここでひとつ注目してください。就寝時間が7時間しかないのに気づきましたでしょうか?
いやもっと寝れるでしょ〜って思う方もいるかもしれませんが、テント泊登山で最初に行くと相当テントの設営、撤収に時間がかかるのは初心者あるあるだと思います。
今では私は設営撤収にだいぶん慣れましたが、最初に設営が完了するまで簡単なテントの方であるビッグアグネスのフライクリークでも30分、撤収は起きてから非常に簡単な食事をするだけだったのに、さぁ行くぞっていう時間まで急いでしたかなと思っても1時間30分ほどはかかりました。
これ超軽量と言われていますビッグアグネスのフライクリークですので。
もしこれが、2kg以上のテントや撤収時に暴風雨などですともっと時間が必要になると思います。
こうしてみると寝る時間をしっかり取れますか?
翌日もまた違うテント場を目指して縦走登山を継続するってなると行動時間が必要になってきます。
総重量20kgぐらいのザックを背ってまたコースタイムの1.5倍の時間ぐらい必要になる様ですと、余裕をみて日の出前には早立ちをしないといけないかもしれません。
でも睡眠時間削れますか?仕事が終わり、前日高速を夜通し運転してきて20kgと普段そんな荷物を担がないのに背負ってきて、ひたすら登りで汗を非常に流してテント場までつきました。
そんな状態で家庭でする様な凝った調理をできますか?
疲れ切った体を休息させるために栄養を摂取して可能な限り眠りに付きたいと思うはずです。
なので私は何度か慣れるまではインスタント食品を利用したお手軽な夕食や朝食を最初のうちは選択した方が良いと思います。
そしてテント泊に慣れてきて行動時間のタイムスケジュールがきちんと把握できる様になってから家庭でもしている様な炒め物や鍋物などの調理に取り組んだ方が良いと思います。
食料の選択
まず最初の軽量化としてフリーズドライ食品やカップ麺などのお湯で戻すものを優先的に紹介して軽量化を目指していく過程を紹介したいと思います。
まずフリーズドライの食事となると1番最初に思い浮かぶのが西尾食品のドライフードシリーズやモンベルのリゾッタシリーズになると思います。
この西尾食品のドライフードシリーズのメリットはお湯で戻すのはもちろんのこと水を入れて30分置いておくだけで食べることが可能なので、最悪燃料が切れてしまったとしてもお湯を沸かすことなく食べれるのはすばらしいと思います。
またモンベルのリゾッタシリーズはお湯で3分、水で5分とさらに短い時間になります。
味の種類も多種多様ありどれを選ぼうかと悩むこともできます。
ただ難点もありましてパッケージを手に取って持ったことがある方はわかるかと思いますが、結構大きさをとってしまいパッキングの際にデッドスペースができてしまい持ち運びしにくいかなと私は思います。
あと私にとって最大の欠点が一食400円以上と言う値段の高さだと思います。
カロリー的にはカップラーメンとあまり変わらないぐらいなのに値段が倍以上してしまうのでコストパフォーマンスが大分悪いなと感じてしまいます。
そこで個人的に非常にお勧めしたいのがカップラーメンと同じく日清食品から出ているカレーメシシリーズです。
このカレーメシは最初登場した時は電子レンジでの調理でしたが5年以上前に仕様変わりお湯で戻せるタイプになり、非常に登山で使いやすくなりました。
西尾食品のフリーズドライシリーズやモンベルのリゾッタシリーズは限られた店舗やネット通販などでしか購入できませんが、カレーメシシリーズはスーパーやコンビニエンスストアなどで販売されているので非常に入手性が高いのもとても良いところです。
また値段もカレーメシシリーズは定価で250円ぐらい、セール中だと200円ぐらいの店舗もあったりとフリーズドライ食品より安価なのがとてもありがたいところです。
さすがに5,6食以上準備するとちょっと高くつくし、登山には必ず予備食も持っていくので余って自宅に帰った際にも気軽に食せる感じになります。
これが一個400円以上のだとおいそれと私は食べれないです。
そして、味の種類も今ではたくさんあり登場しており、カレーだけではなく牛丼の味やカップラーメンメシ、チキンラーメンメシなどいろいろなバリエーションの味があり、どれを持っていこうかと悩むこともできるのが嬉しいところです。
そして山の上でカレーを食べると言うのは結構美味しく食べることができるので、疲れた体には本当に嬉しく感じます。
それではまず軽量化の第一段階としてこのカレーメシを使用した場合のやり方を私の方法で紹介したいと思います。
パッケージのコンパクト化
まずはこれから初めてみたいと思います。
カップを開梱すると半分以上が空間になっております。
①ラップを敷いて上に中身を出します。
美味しくて良いのですが、このルーが時折ダマになって残ってしまうのが残念です。
何か良い方法はないのでしょうか。
②上下から折りたたんでいきます。
③左右から中央に寄せながら丸めます。
この時できる限り四角くなる様にするとパッキングの際にデッドスペースがなくなりさらに良くなります。
完成です。
軽量化ってたいそうに書きましたが、このパッケージ一個で15gぐらいしか重さは変わらないでしょう。
しかし重要なのはそこではないのです。この空になったパッケージと見比べると3個分の違いはあるのではないでしょうか。
この持ち運びの際の大きさの違いが最終的にパッキングする際にザックの容量の選択の違いに大きく変わってきます。
これは後で詳しく説明致します。
●カップラーメンの場合
次にみんな大好きカップラーメンの場合の荷物のコンパクト化した時をみてみたいと思います。
①ラップを敷いて上に中身を出します。
カレーメシと同じくひっくり返して出します。
しかし、どのカップ麺も簡単に動かない様に麺が固定されているので出す際は少しやりにくいかもしれません。
②上下左右から折りたたんでいきます。
ここは特に変わりませんし、形は変えようがないのでただラップで包むだけです。
完成です。
大きさの違いはカレーメシほどではありませんが、半分ほど小さくなります。
ただ一点注意点は、ラップで包むと麺が突き破ってスープの粉が飛び散るのでさらに二重三重にするか、ビニール袋などの少し破れにくい工夫は必要だと思います。
ただ個人的にはカップ麺はあまり持っていきことが少ないです。
なぜかと言うとアルプスなどの山小屋で売店を利用して食事をいただくとほぼカップラーメンなので、お昼の軽食でラーメン、夜にもラーメンと重複してしまうので持参することは少ないです。
ただ行く山域によって営業小屋がない場所にはラーメンがあるとやっぱり温まり美味しいので持っていきたくはなります。
ですので行く山に応じて変更するのが良いと思います。
●カロリーメイトの場合
次に行動食の場合ですが、行動食でまず出てくるのがカロリーメイトなどのエナジーバーになってくると思います。
このカロリーメイトの良いところはどこにでも売っていて値段が安く安売りしている場合も多く、そしてカロリーがほどほどにあり、栄養素も豊富なのはありがたいところだと思います。
ただ食べたことがある方が多いと思いますのでわかるかと思いますが、このパッケージと包装の袋が非常にゴミになるのが面倒に思うところだと思います。
そこで私が行動食として持って行く場合の方法を紹介したいと思います。
まずパッケージから出してしまいます。
次に包装紙から取り出しこれをラップに包んで行きます。
ただこれだけになるのですが、この包装袋が結構嵩張ってコンパクトにしにくいのでクシャってするだけですと当然ですが、上の様にまとめてもこうですし行動中にこんな面倒なことをしたくないです。
ラップ包装前と比較すると重さも大きさも変わりませんが、ラップだと本当にゴミが出にくくてたとえ出たとしてもポケットに放り込むだけで済むので楽チンです。
食料コンパクト化の実践例
それでは実際に昨年に北アルプスの表銀座縦走路の2泊3日で行った際の実際の食料のパッキングを例にどれぐらいコンパクトにできたのか紹介します。
昨年は感染症の影響で満足に小屋は利用できませんでしたが、それでも昼食や軽食、カップラーメンの利用ではカロリー補給ができましたので、準備したのは計4食分と予備になります。
結局カレーメシシリーズの2食は食べませんでした。
私はちょっと食の細い方なので参考までにお願いします。
まず購入してきた時の重量が4個でジャスト500gになります。
大きさはこれぐらいコンパクトになるのでだいぶんパッキングがしやすくなります。
ラップに包んで合計435gと△65gの軽量化です。1個あたり1gほどです。
1gでも軽くってわけではありませんが無視できる重量ではないと思います。
これに初日の分の行動食を除いて追加で
ようかん×4個
スープ・味噌汁×3個
スティックコーヒー×4個
カレーメシ×4個
以上が入って1,020gとなり、さらにこのコンパクトさになります。
これを28ℓのザックに入れるとこの様なコンパクトさで体積を全く取らなくなります。
これにもう少し行動食などを追加で入れてこの様な感じでなりました。
だいたい行動食、ポカリの粉など追加で400gほど足しました。
あとはサコッシュに初日の分の行動食を入れて完了です。
また登山開始直前には麓で可能な限り食事をとっていきました。
まとめ
食料の軽量化をと書き出しましたが、正直そんなに劇的に軽くすることは難しいと思います。
ある程度お腹が膨れて高カロリーなものは重量も重くなりますので。
しかし上の様にひと手間ふた手間と必要になりますが、パッケージをとってしまいラップやナイロン袋に詰め替えることで絶対に持ち帰らないといけないゴミを削減でき、さらにゴミも最小限で小さくできるといいことが多いと思います。
そしてこれだけコンパクトになると使用するザックの容量を大幅に削減することが可能になってくると思います。
当然ですがテント、シュラフ、マットなどの大型の物を軽量なものにすると重量はだいぶん軽くなりますが、それには経験も装備を揃える代金も大きくかかってきます。
それに対して食料を軽量化・コンパクト化するのには対して金額がかかりませんのでまず最初の一つ目としてぜひ試して頂きたいと思います。
テント泊での豪勢な食事も憧れますが、それはグループ登山や十分に経験を積んでからでも良いとは思います。
やはりザックが小さくできるとバッグ自体の重量が軽量化できますので。
たとえばですが、私の持っておりますグレゴリーのディバ70(2.65kg)とハイパーライトマウンテンギアの2400ウインドライダー(0.83kg)とザックの中の荷物をコンパクトにするだけでおおそよ2kgもの軽量化が可能ですし、岩綾帯の通過時とかにもバランスをとりやすくなりますし、首を動かしやすくなるので周りの景色を堪能できる余裕も大きくできます。
頭の後ろまで荷物が来ると上を向くのもしづらいですので。
私が思いますにたとえばですが、以下の一般的な装備で重量を計算してみます。
ザック ウインドライダー 830g
テント ステラリッジ1型 1,350g
シュラフ ダウンハガー#3 800 650g
マット サーマレスト Zライト 400g
クッカー エバニューチタン 500マグ 60g
ストーブ ウインドマスター・ガス缶 270g
着替え・保温着 1,000g
小物・救急具 500g
食料・行動食 1,500g
水 2,000g
以上 8,560g
となります。正直余計なものを持っていかなければ私は北アルプスの夏のテント泊で最近の装備ですと特別軽量なものを購入しなくても十分10kg以下の装備に抑えることは可能だと思います。
多分余計なものが絶対入っていると思います。
極端な例ですが、私は十分この装備の内容でもテント泊(0℃)想定でいけますので、必ず軽量化できる余地は十分あると思います。
ぜひ少しでも身軽になって安全や登山を楽しんでほしいと思います。
近畿最高峰の百名山 大峰山脈の八経ヶ岳へテント泊登山 後編
本日は前回紹介しました続きを弥山小屋から下山までの続きを書いていきたいと思います。
起床
前日は夜勤明けのまま登山に来たので眠くて夜の7時過ぎには就寝しました。
この日は風が少し強くて、テントの中まで冷たい風が入ってきていたので寒さで目が覚めてしまいました。
途中一度目が覚めました。もう一度目が覚めると夜中の2時過ぎで目が冴えてしまいました。
日の出も早くきそうでしたので、4時過ぎには行動開始できる様にと朝食をとり出発の準備をすることにしました。
この日の朝食は前日に売店で購入していましたカップラーメンを食べて、また時間があったのでスティックコーヒーとチョコパイを食べてゆっくりと準備をしていきました。
外の気温が-1℃と少し寒かったのであったかいコーヒーとチョコパイの組み合わせはすごく好きです✨
登山開始
この日は朝から快晴の天気でしたので、4時過ぎにはうっすらと明るくなって来ました。
テントを素早く片付けて、八経ヶ岳の山頂で日の出を見ることにしました。
ルートの紹介
今日は八経ヶ岳に行き少し南に下って明星ヶ岳を経由して、天川川合登山口に戻ることにしました。
最初に今回の下山の行動時間を紹介しておきます。
歩いた距離が少し長いとはいえ上りと下りがほぼ同じ位の時間になりました。
私はやっぱり下りが苦手です。
4:35
弥山小屋から八経ヶ岳まで行動開始です。
コースタイムはおよそ30分ほどのすぐ近くになります。
すでにうっすらと明るくなってきて見やすく歩きやすくなりましたが、日の出に間に合うかと少し不安になりました。
4:50
日の出直前に近畿最高峰に登頂です。
よかったです間に合いました✨
4:52
太陽が出てきました。
5月10日で4:54に日の出です。
やはり山頂の日の出は大分早いですね。
雲がほとんどない晴天でものすごく良い日の出を見ることができました。
これだから登山は泊りで来たいのです✨日帰りでも十分絶景を見れますが、こうやって山頂から日の出を見れるのは泊りででしかできないですので。
しかし初めて奈良県の山に登りましたが本当に秘境感が満載で、またこの山域で1番高い場所からの眺望ですので360度の大展望で本当に素晴らしい景色で感動しました。
アルプスに比べると大したことないだろうと思っていましたが、想像以上に素晴らしい景色で本当に来て良かったと思いました。
ここ山頂から明星ヶ岳方面へ向かいます。
明星ヶ岳へ
しかしここの登山道は倒木が多くてほとんど手をかけていない箇所が多く荒れ放題な印象で、展望もそんなに見通せないのでわざわざ迂回し通らなくても良いかなと私は思ってしまいました。
5:52
狼平避難小屋方面との合流地点、高崎横手出合に到着です。
相変わらず何も景色が見えません。
6:29
熊度(くまど)方面への下山ルートの分岐点です。
やはりここを下っていくのはちょっと行きにくい感じに見えます。
ですが、洞川温泉方面へ直接行く場合にはここから行くと最短ルートにはなりそうです。
6:51
栃尾辻分岐点到着です。
7:29
鉄塔前にあります林道合流地点です。
この少し後に一人だけ登ってきていた登山者にすれ違いました。
晴天で素晴らしい天気でしたが、さすがにGW開けの月曜なのでほとんどいないですね。
8:26
ようやく登山口まで降りてきました。
あまりにしんどくて途中何度も立ち止まって休憩をしておりました。
超軽量装備なのに下山が苦手すぎて苦痛でした。登って来る人と変わって欲しくなる思いでした。
往復コースでしたし、樹林帯で何も見えませんのでただひたすら淡々と降りて行くだけで感動することは何もありませんでした。
8:30
天川川合のバス停に到着です。
① 7:10 毎日
② 7:39 毎日
③10:39 5/1〜11/30の土日祝限定
④11:39 毎日
⑤12:39 5/1〜11/30の毎日
⑥15:12 5/1〜11/30の毎日
⑦15:35 毎日
⑧16:12 毎日
⑨16:32 毎日
⑩18:12 5/1〜11/30の毎日
となっておりまして、もう1時間早ければ7:39に乗れましたが、そんなに早く帰るつもりもなかったので適当に下山してきたのですが、よく時刻表をみて確認すると次のバスが11:39と、まだ3時間もありました💦
とりあえず近くの徒歩5分程度にあります売店でもと歩いて行きましたが、ここのオープンが10時と時間を持て余してしまいました。
結局時間がありすぎたので考えた結果、洞川温泉まで行くことにしました。
洞川温泉行きのバスを待っても歩いて行っても時間は同じぐらいかなと思い散策もかねて徒歩で行くことにしました。
距離は5.4kmで219mの登りで1時間16分の時間とGoogle先生で調べると出てきました。
まぁ普通のテント泊の荷物を持った方は下山してきた後にこんな登り道歩かないですよね💦
でももう気分は温泉♫温泉🎶とウキウキで歩いて行きました。
でも景色は良かったのですが、思いのほか車通りが多くて少し歩きにくかったです。
10:32
洞川温泉センターに到着です。GoogleMapとほぼ一緒の時間で到着でした。
11時オープンでしたので入り口前のベンチに腰掛けて靴と靴下を脱いでまずは休憩しました。
ここの料金は700円でした。
泉質は無色透明の弱アルカリ性で下山後の疲れを取るには最高すぎました✨
やっぱり登山と温泉はセットですよね✨
11:46
温泉の近くにありましたお食事処の四季彩 うえきさんにてランチのお寿司セットを頂きました。
お値段950円でした。美味しかったです✨
12:00
食事を終えてすぐ近くの洞川温泉バスセンターから12:25出発のバスに乗車して近鉄下市口駅まで行き、電車を乗り継いで姫路まで帰りました。
まとめ
※帰りにJR姫路駅で食べました駅そばです✨
今回初めて奈良県の山に登山に行きましたが、想像していた以上に稜線上の絶景は素晴らしくてまた是非機会があると行きたいと思わせてくれる良い登山になりました。
また天候が悪くても良い意味で樹林帯は風雨から遮ってくれるので、頂上に行き天候が回復傾向なら今回私が通った天川川合登山口から弥山小屋までのルートは問題なく感じました。
ただほぼ樹林帯なので最盛夏だと暑すぎて相当汗をかいてしまうので熱中症対策やミネラルの補給対策を充分しないと危険なルートではあると思いました。
片道11キロ位のロングコースでエスケープルートもなく、狼平までは水場もないので食料行動食などは十分に持っていくべきだと感じました。
ここ大峰山脈の八経ヶ岳を含む場所は近鉄吉野駅から熊野本宮大社までが世界遺産登録の大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)の縦走ロングコースがありとても面白そうなのでいずれ行ける機会があればぜひ行ってみたいと思いました。
でもそんな休み中々取れないのですが💦
近畿最高峰の百名山 大峰山脈の八経ヶ岳へテント泊登山 前編
今回は日本百名山で近畿最高峰の大峰山脈にあります八経ヶ岳に一度行ってみたいと思っておりまして、仕事の休みと天候がとても良さそうな日がありましたので行ってみることにしました。
私の住んでおります姫路からですと少しだけ遠く車で行くのが時間的には早かったですが、交通費もそこまで大きく違わないので公共交通機関を利用してのテント泊装備で行ってみることにしました。
基本情報
□大峰山(おおみねさん)
□主峰 八経ヶ岳(はっきょうがたけ) 1,915m
□2004年世界文化遺産登録
大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)
※登山をする方には説明不要かと思いますが一応載せておきます。
事前計画
今回登山するにあたり地図を購入してきてどのルートから行こうかと最初に悩みました。
初めて行く場所なのでいまいちどんな感じか掴めなくどのルートが良いのか判断が難しかったです。
本でよく紹介されているのは東側からがメジャールートでそちらからだと問題はないでしょうが、最後はバスでのアクセスでしたのでバス停からすぐにあります川合登山口から登ることにしました。
ちなみにここ川合登山口からテント場のあります弥山小屋までは購入しました山と高原地図記載のコースタイムでおよそ5時間45分になりました。
普通テント泊登山の装備ですと早朝から登り14時〜15時ぐらい到着の少ししんどいルートになるでしょう。
■装備重量
今回は営業期間内の小屋のテント場利用でしたので足りない補給食は若干補える見込みでしたので食事・行動食は予備は多く持って行きませんでした。
上の表は今回の装備をだいたいの重さで一覧表にして作成してみました。
普通のテント泊をする方からすると相当軽量な装備重量かもしれませんが、0℃想定でのパッキングになります。
以上、食料と水を1.3ℓ込みで全ての荷物を持った状態で5.73kgになりました。
あまりに軽すぎる装備重量では危険だというご批判もあるかもですが、行動時間が限られている予定でしたのでパックウェイトを軽く出来るよう試行錯誤しての結果になります。
登山口までのアクセス
というわけでこの日は(2021年5月9日 日曜)朝の8時に夜勤の仕事を終えて着替えをしてからの出発でした。
JR姫路駅 8:55発 新快速 長浜行き
↓
JR大阪駅 9:58着
10:03発 普通 天王寺方面
↓
JR天王寺駅 10:25着
↓
運賃 JR 1,690円
近鉄 930円
以上がまずは電車ので移動になりました。
阿部野橋駅で時間がありましたので330円のきつねうどんを注文して腹ごしらえです。
普通のおうどんでしたがとっても美味しく感じました✨
■バスので移動
次は近鉄 下市口(しもいちぐち)駅から乗り換えで登山口のあります天川川合(てんかわかわい)のバス停まで移動です。
正直このバス停最初読めませんでした。てんかわかわいっていうのですね💦
あまかわかわあいって最初読んでました💦
時刻表ですが、見づらいかもですが撮りましたので一応載せておきます。
今後、感染症の影響や利用者状況によって減便などがあるかもしれませんので最新の情報は必ず確認してください。
私はこの日は12:02に駅に到着してバス停がどこか少しうろうろしたのですが、改札を出てすぐ目の前にバスがドーンと止まってくれますので迷いません。
そしてバス会社の方が案内してくれましたので問題ありませんでした。
ちなみに運賃は下市口駅から天川川合まで1,130円になります。
乗車時間はおよそ小一時間ほどの旅路です。
予定通りの時間で天川川合のバス停まで到着です。
バス停は天川村の観光センターになっており、お手洗いを借りたりして最終準備を済ませました。
観光案内所の方からお声をかけて頂き気をつけてくださいと。
もちろんここで登山届けを提出しましょう。私はインターネットのコンパスにて提出済みでしたのでその旨だけ伝えました。
案内所を南に下るとすぐに交差点です。
村内唯一の信号機らしいです✨
右の車がいる方面に歩いて行きます。
1、2分ですぐ登山口方面の吊り橋になります。
ここからものすごい綺麗な清流がみれました✨
夏に川遊びしたいですね✨
今日は村内からは快晴の天気が見えます✨
でも上の方は15m/sぐらいの予報で登山にはあまり向かない日の予報でした。
登山開始
13:30
というわけで登山口に到着し、登山開始です。
ここを小道を登って行きます。
看板は夏道で弥山まで7時間となっています💦
最初に私の行動時間を参考までに載せておきます。
しかし、装備重量がかなり軽量で、さらに登り区間が非常に速いタイプなので実際にはこの1.5倍から2倍ぐらいの時間は見積もって行動した方が良いでしょう。
ちなみにこれだけ歩いて休憩は0分です。
登り始めです。前もって地形図などで高等線をみてたので分かっていましたが、30分ほどいきなりの急登区間です。
最盛夏にはここには絶対来たくないです。
樹林帯で日陰の中を行動できますが、暑さで死ぬでしょうね💦
基本的にずっと林の中です。
時折、大普賢岳方面が見え少し嬉しくなります。
でもほんのちょっとしか見える場所がないです。
景色を堪能できるルートではありません。
ひたすら登るのみです。
登山口が標高600mでテン場のある弥山小屋が1890mです。
どれぐらい登らねばならないかこのルートを考えている人はよく熟慮してください。
安易な気持ちで総重量が15kg以上のパックウェイトだとおそらく途中で死にます💦
山と高原地図にありました鉄塔です。
林道出会です。
かつて林道だったと表現した方が良い道です。このまま林道を歩けるみたいでしたが、崖崩れがあったりして私は危険だなと判断して普通に登山道のルートを進みました。
大峯奥駈道の稜線がすごく綺麗に見えました。
大普賢岳と行者還岳?でしょうか。綺麗です✨
登山開始から1:30で栃尾辻小屋に到着。コースタイムは2:45みたいでした。
栃尾辻から高崎横手出合まで大きな登り区間はありませんでしたが、頂仙岳などのピークを巻いて行くので少し状態が良くない場所もあったりして初級者にはあまり勧めたくないかなと感じました。
でも大半はこのような穏やかな尾根になっている樹林帯をひたすら歩いて行きます。
正直人通りがすごく少ないので早朝や日没間際や夜間には野生動物、特に熊の出没は注意が必要に感じました。
熊渡(くまど)方面への下山ルートのナメリ谷です。
正直このルートは破線なのでチラッと見ただけでもこれきちんと降りれるの?って感じました。
GPS端末所持者やルートファインディングがきちんとできる人以外は行くべきではないなと思いました。
登山開始から2:35で高崎横手出合に到着です。
コースタイムでは4:20ほどみたいでした。
ここから狼平避難小屋方面へ下ります。
ここで少しアクシデントです。間違えたつもりは全くなくどこでそれたのか全然わかりませんでしたが、すごい廃道な感じのルートで降らせるのだな💦と思っていましたら全く違う沢 (北方面)の逆向きに降りており、5分ほどしてYAMAPの地図で確認したら全く外れていたのですぐに引き返しました。
こういう場合に本当にYAMAPの地図はめちゃくちゃ助かります。
あと引き返す際結構な登りになりまして普通の人だと苦痛に感じるかもしれませんが、私は楽に一瞬で登りきって元に戻れました。
こういう時躊躇なく登り返しできる私の体型は助かります。
16:30
狼平避難小屋手前にあります吊り橋に到着です。
水量が豊富でここでボトルにテント泊で食事などに使用する分と予備の水を補給して行きました。
狼平避難小屋(おおかみだいら)に到着です。
綺麗な小屋です。この日はGW最終日の日曜でしたので小屋利用者は0でした。
横に川が流れていてすごく綺麗な場所でここでテン泊するのも良さそうです。
この日は1人だけテントを張っておられました。
時間がなかったので周りを散策してないですが、快適に張れる数はちょっと少なく感じました。
ここ狼平から弥山小屋までコースタイムで1時間ちょうどです。
途中オオヤマレンゲの株が育っており綺麗な花が咲くのだろうなと思わせてくれました。
見えました✨八経ヶ岳です。弥山までもう少しです。
17:05
弥山小屋到着です。冴えるような青空で感激です。
テント設営
というわけで弥山小屋で受付をしてテントの設営です。
テント場情報
□テント泊 : 1名500円
□張り数 : 20張程度
□水 : 1ℓ 100円
□カップラーメン 300円
コーラ 500ml 300円
サイダー500ml 300円
ビール 350ml 500円?(すみません写メ撮り忘れました)
びっくりしました。かなり安くてすごく助かりました。
●テント設営開始
小屋の入り口真前のやや平ら目の場所に張りました。
あと小さくても良いのでこうしてブルーシートがあると設営が楽ですね✨
で設営完成です。今回はファストパッキング仕様で重量と快適性のバランスが良いノルディスクのロフォーテン1UWLにしました✨
途中の設営写真がありませんが、必要ないぐらいあっという間に設営ができてしまいます。
見ての通りめちゃ背が低いですが、私みたいな165cmの低身長にはなんとかテント内で過ごすことのできるギリギリの室内高です💦
室内高70cm低いっす💦
でも低いのでこの日は風速10m/sぐらいありましたがガイラインを張らなくても行けそうなぐらい耐風性はあります。
設営ができたので次は食事です。暗くなると面倒なのでその前にさっさと食べます。
カレーメシを食べて、そのあとは汚れを取るのも兼ねてコーンスープを頂きました。
あったまる食事最高です✨
カップ麺を購入しましたが明日の朝ごはんにしました。
今回はバーナーの性能をみたくてジェットボイルのスタッシュのバーナー本体だけもってきました。
クッカーは先日レビューしましたエバニューのチタンマグ300です。
ガスが詰め替えて使用したのでただのノルマルブタンでした。
気温5℃ぐらいの外は風速10m/sぐらいでしたのでテントの前室で使用しましたが、火力が上がらず少し温めたぬるま湯をガス缶にかけて火力をUPさせました。
危険なのでマネしないでください。自己責任でしました。
でもこのバーナーヘッドはコンパクトで結構使いやすくて良かったです。
BRS 3000Tも十分ですが、きちんとしたメーカー品を使用したいのであればこのジェットボイルのスタッシュのバーナーヘッドだけ単体使用でも十分に感じました。
さすがに炒め物などの調理は火力が全然たりませんので湯沸かし又は温め直しにってぐらいですが。
食後、弥山山頂まで徒歩3分ほどでしたので歩いて行ってお参りして、景色を少し眺めました。
でも南側しかきちんと見えなかったので少し残念でした。
とういうわけで睡眠をほとんどせずに来ましたので早速就寝して、明日は可能なら少し早起きして八経ヶ岳で日の出をみてみたいです。
後編に続きます。
高品質で可愛いレジ袋 ハイテールデザイン DCFショッピングバッグのレビュー
皆さんはソロキャンプやトレッキングの時に袋は持っていきますでしょうか?
サブバッグやスタッフサックなどを使用するかもですが、今回はとても便利なバッグを紹介したいと思います。
商品の情報
■HIGH TAIL DESIGNS DCF Shopping Bag
■重量 19g
■サイズ 高さ45cm(取手含む) x 幅25cm x マチ10cm
■容量 8L
■素材 Sublimated 1.0 oz/sqyd Dyneema Composite Fabric
■カラー 4種類
https://moonlight-gear.com/?pid=157582754
詳しくはこちらをご覧になってください。
実測情報
横26cm
高さ 32cm (持ち手まで44cm)
マチ幅 11cm
重量 17g
実際に使用してみて
まずこのショッピングバッグですが、DCF(ダイニーマコンポジットファブリック)旧名キューベンファイバーを使用した袋は色々ありますが、その中でこの製品は日本人にとって使用しやすいレジ袋の形状をしているのが最大の特徴であります。
やはり物を入れて運ぶ際にはこの底にマチができるこのレジ袋型はとても便利に思います。
以前ハイパーライトマウンテンギアのディリゴ2を購入した時にテントを収納するスタッフサックが付属しておりましたが、同じぐらいの大きさですが普通の袋形状なので少し使いにくくとてもカッコいいのに使用頻度が多くない状況でした。
そこで以前からレジ袋の形状をしたキューベンファイバー製の袋が欲しかったのですが、実物を見る機会がなくいつか購入できると良いな程度で思っておりました。
しかし、先日大峰山の八経ヶ岳にテント泊登山に行った帰りしに大阪のムーンライトギアさんに伺うとちょうどこのハイテールデザインのショッピングバッグが入荷しておりました。
入荷当日でしたのでこれは運命だと思い色々吟味した結果、このレインボー柄の製品を購入することにしました。
まず実際に触ってみまして厚めの生地を使用しており、軽さより耐久性に主をおいた製品になっておりました。
私の持っておりますハイパーライトマウンテンギアのスタッフパックよりまだ丈夫な生地に思いました。
そしてもうひとつの特徴で、嬉しいのがこのショッピングバッグはキューベンファイバー製ではあまり見かけないカラーリングのデザインをあしらっているのが是非購入したいと思った一番のポイントでした。
キューベンファイバー製のエコバッグだとガサゴソバッグなどがあるみたいですが、ただの無地なのでこのハイテールデザインのエコバッグを見ると可愛い✨欲しい✨ってすぐ気に入ってしまいました。
このウサギさんのデザインにこのグラデーションが一番のお気に入りのポイントです。
ちなみにこの袋の大きさは12号サイズぐらいでコンビニで買い物をするとやや小さめのサイズぐらいの大きさになります。
でも少し買い物をするぐらいならちょうどぐらいで、小さくもなく大きくもなく私には絶妙なサイズ感だと思っております。
人によってはもう少し大きめでもって思うかもしれませんが、ソロキャンプやトレッキングなどで使用するならこれぐらいで十分だとは思います。
レジ袋の形状はやっぱり持ち手がついているので色々な使い方が可能なので利便性を考えるとほんと理想的だとは思います。
荷物を入れた際の高さは26cmぐらいになります。
マチはやはりほとんどないのでお弁当などを入れるには難しいでしょう。
●防水性について
このキューベンファイバーは防水性が非常に優れておりますので、手元にバケツやウォーターキャリーなどがない場合に応急的に水を持ち運ぶことが可能なぐらいの性能はあります。
で試しに水を入れてやってみました。
結果はちょっと難しかったです。少しわかりにくいかもですが、右の下の方の繋ぎ目の部分から少しぽたぽたと漏れてきており、多量に入れると破れてしまいそうには感じてしまいました。
この袋は糸では縫い合わせておりませんが、テープで貼り合わせているのでわずかに隙間がありそこから少しだけ漏れてきているのでしょう。
量的には2ℓぐらいなら大丈夫だとは思いますが、他の容器に移し替えるのがやりにくそうなので私はこの使い方は多分しないでしょう。
しかし、このように水を運搬可能なぐらいの防水性があるので逆に考えると中の荷物は濡れにくくできるので持ち手の部分をくくって使用することができます。
まとめ
正直この製品は購入金額 5,940円と非常に高価ですが、非常に使い勝手が良いですしとても珍しい製品ですのでキャンプや登山などが好きな人にプレゼントとしてあげると非常に喜ばれる物だと思います。
なかなか見かける機会はないかもですがとてもおすすめのショッピングバッグですので是非いかがでしょうか。
軽量で小型なシングルチタンマグ エバニュー チタンマグ300FH REDのレビュー
軽量なシングルマグで有名なエバニューのチタンマグ300を今回は紹介したいと思います。
エバニューのチタンマグと言えば500がメジャーで使用している方も多いとは思います。実際にチタンポッド500は私も使用しております。
超軽量で更なる装備のコンパクト化を考えこのチタンマグ300を使用することにしました。
※上の画像は購入しましたAmazonの物になります。
製品の実測情報
まずは実際に私が使用しておりますこのマグの実測値を紹介したいと思います。
※シリコンチューブが邪魔で溶ける恐れがあったので少しカットして使用しております。
重さは50gと非常に軽量で持ち運びが非常にしやすいと思います。
流石に空気の様に軽いとはなりませんが、手に持っても軽いなぁ〜ってなる重さになります。
次に直径は7cm×高さが7.8cmになります。
エバニューにはこれより小さいデミダスカップ220がありましたが、それよりは個人的にはこれぐらいの大きさがちょうどコンパクトさとお湯を沸かせれるギリギリのサイズ感だと重宝しております。
実効湯沸し量
次にこのチタンマグ300で実際にお湯を沸かせれる容量をみてみます。
300となってますがこれは製品の体積であって、実際に沸かせれる容量ではありません。ちなみに試しにギリギリまで入れてみたところ290mlでしたがこれではすぐにこぼれてしまいますので無理ですね。
実際に沸騰してもこぼれずにいける範囲だと上の写真の量でだいたいこれぐらいになるかと思います。
これを測ってみたところ240mlでした。
私は普段ファストパッキングやUL装備で行く場合にカレーメシを持って行くことが多いのですがちょうどジャストな量が沸かせます。
ただカップラーメンですと追加で沸かすか、濃いめのスープで食すかになるでしょう。
しかし、私はカップ麺のスープを飲み干すのが苦手であまり持って行く事が少ないです。
収納例
私がこれを持っていく際のパッキングを紹介したいと思います。
容量がかなり小さいので中に入れるものは限定されますが、若干数ミリはみ出ますが、ジェットボイルのスタッシュのバーナーヘッドが収納可能で持ち運ぶことができます。
もちろん以前紹介しましたBRSの3000Tなどの極小バーナーでしたら問題なく収納可能です。
あとは充電ケーブルや、フリントライターやその他小物を入れております。
このマグカップには蓋がありませんので100均の両面アルミロールマットをカットしてフタ替りに利用しております。
その後1ℓのスタッフサックに入れて
パーゴワークスのラッシュ5Rのメイン気室に入れて、その上にオルトリーブのULドライサック3ℓを収納してパッキングをしております。
これで超コンパクトなテント泊装備が出来上がります✨
下の部分にはノルディスクのロフォーテン1ULWを入れております。
ガス缶は色々悩んだ末テントのスタッフサックに一緒に収納できましたのでここに入れてみました✨
実際に使用して感じた長所
①やっぱり軽い
実測50gですと本当に軽量でとても良いです。
普通の方がテント泊のザックでいく場合なら、カラビナなどで外付けしてコップとして使うのにちょうど良いサイズ感だと思います。
また温かい飲み物を飲むのにはこのサイズ感のマグは非常に使いやすくて私には便利だと思います。
②コンパクトにパッキングできる
ファストパッキングやUL装備にする場合に何度も試行錯誤して感じましたのが、重量を軽くすることも大切なのですが、いかにコンパクトにできるかも重要だと思います。
やはり荷物が小さいとザック自体が軽くできますし、岩稜帯でも引っ掛けるリスクは低くなります。
また背っていても荷物が揺れる事が少なくなるのも良いメリットだと思います。
③再加熱できる
ダブルマグの300も販売されておりましたが、個人的にはひとつ上の写真のように冷めたらまたバーナーで直火にかけて温めてなおす事の可能なシングルマグが絶対に良いとは思います。
実際に使う時は上の写真のようにアルミロールマットを巻いて使用してあげると少し保温できるので良いかと思います。
実際に使用して感じた短所
①冷めやすい
やはりこのシングルチタンマグをそのまま使用すると冷めるのが結構早い様には感じます。
ですので保温材を巻きつけるか、素早く飲んでしまうか、手間ですが温めなおすのが良いと思います。
②沸かせる量が少ない
やはりこの小ささなので沸かせれるお湯の量は240mlで、これだとカップラーメンを食べたい人には少し小さく思うのでその方はもうひとつ大きめの400を使用する方がいいとは思いますが、ガスバーナーを持って行くなら足りない分を後から追加ででもいけるとは思います。
③汚れやすい
おそらく直火前提の商品ですのでコーティングなどは無加工ですので、指の油などがついてきれいな状態を維持するのは難しいと思います。
ですがそもそもこれはガシガシ使っていってこそのクッカーだと思いますのでそこは気にしない方がいいかとは思います。
まとめ
正直この小ささは使用する人を限定しますが、ULに特化したい人やOMMやトランスジャパンアルプスレースみたいな徹底的に1グラムでも軽くって追い求める人には最下限の大きさかなと思います。
難しいのはその人のスタイルによって本当に必要な容量は違いますし、山行スタイルや季節、期間によっても変わってきますし、実際のフィールドで使用してみないと最適な大きさは判断できないと思います。
ですが、ひとつの選択肢として面白い製品だと思いますの気になった方は購入してみるのも良いでしょう。
高性能なシュラフカバー SOL エスケープ プロ ヴィヴィのレビュー
シュラフの大敵であります濡れや、水没対策として普及しておりますカバー類が多種多様ありますが、そのほとんどが結露による濡れに対応した商品が多いと思います。
そんな中数少ない水没や寝袋の対応温度を底上げするシュラフカバーとして有名なSOL(Survive Outdoor Longer)のエスケープシリーズがあります。
今回はその中で一番値段の高いエスケープ プロ ヴィヴィを紹介したいと思います。
商品の種類
まずエスケープシリーズのラインナップを紹介します。
最軽量モデル
エスケープ ライト ヴィヴィ
販売価格:7,480円
●サイズ/81×208cm
●収納サイズ/φ 8㎝× 15㎝
●重量/ 156g
●本体材質/43gs/mポリエチレン不織布アルミ蒸着加工
標準モデル
エスケープ ヴィヴィ
販売価格:8,690円
●サイズ/213×81cm
●収納サイズ/Φ11×17cm
●重量/241g
●本体材質/60gs/mポリエチレン不織布アルミ蒸着加工
高性能モデル
エスケープ プロ ヴィヴィ
販売価格:19,250円
●収納サイズ/φ 11㎝× 17㎝
●重量/ 227g
●本体材質/シンパテックス、リフレクション加工
公式サイトの情報
SOL エスケープシリーズのハイエンドモデルです。
シンパテックスを使用しシーム処理を施し完全防水仕様。
伸縮性もありしなやかでより快適に使用できます。
内側にはリフレクション加工が施されており体温の90%を反射保持します。
単体での使用はもちろん寒冷期はシュラフカーバーとしてもおすすめです。
●収納サイズ/φ 11㎝× 17㎝
●重量/ 227g
●本体材質/シンパテックス、リフレクション加工
販売価格:19,250円
https://www.star-corp.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=100673
製品の実測情報
まずは私が持っております物を紹介したいと思います。
重量は242gと公式の数値よりやや重くなっております。
他の方が紹介している物も同じ様に、公式より重いみたいですので実測重量を参考にしてみてください。
私はほとんど使用していませんがスタッフサック込みで250gになっています。
収納時のサイズ
19cm×φ11cm
となっておりますが、たたみ方によっても大きさが少し変わってくるかと思いますが参考程度にしてください。
●各種実寸
入り口付近の幅は72cm
足元側の幅は54cm
全長は172cm
ジッパーの長さは58cm
可能ならここが止水ジッパーだとさらに防水性能が高くて良かったと思うのですが、普通のジッパーなのでそこが残念です。
フットボックスは立体的に処理されているので脚元側のダウンが潰れることもない様に工夫されております。
このエスケーププロヴィヴィは伸縮性のある防水素材を使用しているので中に入ってあぐらをかいても少し伸びてくれて快適に使用することができます。
もちろん中に入れているシュラフも伸縮性のあるものか大きめのものでないといけないのですが、これのみの場合だと私は窮屈には全く感じません。
エスケープヴィヴィとエスケーププロヴィヴィはこの様にフードをマックスまで絞るとほんの少ししか隙間ができませんのので、寒冷時はとてもありがたいです。
しかしその分コードが長すぎて邪魔にはなります。
このプロシリーズだけはシームテープ処理をして外部の水が入りにくくなっておりますが、2年ほど経っていたら一部剥がれている部分がありましたので、その場合は自分で張り替える対処が必要になると思います。
実際に濡らしてみました
実は今まで使用していて実際に水没する様な状況になったことがありませんでしたので、お風呂場でシャワーをかけてみて実験することにしてみました。
およそ5分ほどかけてみて中に化繊シュラフのOMMマウンテンレイド100を入れてみてみました。
実験してみた結果ほんの2、3滴ほどの雫がついていましたが、漏れていてそうなったのか取り出すときについてしまったのかが分かりませんでしたが、いずれにせよほとんど漏れていることがなくすごい防水性能だと体感できました。
使用している素材のシンパテックスは耐水圧がおよそ20,000mmほどはあるみたいです。
表の生地には少し水気がついていますが、充分防御をしてくれているようには見えました。
表のほうの防御力は実感できたのですが個人的に気になったのが、中のアルミ蒸着をしている部分が触ると結露をしたかのようにしっとりとしていたのでそれが気になりました。
実際に使用した感想
この日はノルディスクのスゥワルバードSI1のテントを使用して宿泊した時で、最低気温が-3.2℃、テント内が-2.4℃ほどになりましたが、カイロを忘れてしまい脚先の冷えに少し苦労しましたが、それ以外はかなり温く使用することができました。
シュラフはOMMのマウンテンレイド100にインシュレーションはモンベルのプラズマ1000ジャケットにナンガのULなダウンパンツに夏用インナーを上下で就寝しました。
マットはヴィヴィの中に山と道のULPad15+を入れて使用しました。
冬場にしてはだいぶん薄い装備かもしれませんがでも本当に寒さは感じにくく非常に良かったです。
やはりマウンテンレイドとエスケーププロヴィヴィの顔のフードコードをキツキツに閉めたので冷気が侵入して来なく安心できました。
ただやはり朝起きるとエスケープヴィヴィのアルミ蒸着の部分の結露が割と発生しており、内部結露は絶対に覚悟しないといけないです。
まとめ
シュラフカバーの製品は個人的に思うに内部結露とは切っても切れない運命だと思います。
もちろん使用する人の体質によって違うものだとは思いますが、私は割と代謝が良く結構体から蒸気が出ているように思いますので、このエスケーププロヴィヴィを使用すると必ず内部結露が発生してしまい、中に入れているシュラフが湿気てしまいます。
最初にナンガのミニマリズム180に使用した時に異常なぐらい結露が発生してダウンがびちゃびちゃに濡れてしまい寒い思いをしました。
ですのでこのエスケープヴィヴィにダウンシュラフを入れて使用する場合は如何に内部結露が発生しないように工夫をする必要があると思います。
具体的に言いますと鼻や口をヴィヴィの外に出して呼気が中で循環しないなどの対策が必要だと思います。
しかし、個人的に思いますのがこのエスケーププロヴィヴィが効果を最大に活かせるのがOMMのマウンテンレイドなどの化繊シュラフを使用する時だと思います。
と言いますのももともと濡れに強い化繊シュラフと内部結露が発生するヴィヴィとは相性が良いと思いますし、シュラフの中の湿度が高くなると同じ気温でも少し寒さの感じ方が和らぐように思いますので、濡れに気を使わなくて良い化繊シュラフはうってつけだと思います。
ですので、このエスケーププロヴィヴィと化繊シュラフにトレイルシェルターやツェルト、もしくはタープ泊やハンモック泊などに非常に有用な組み合わせだと思います。
また超長期縦走などの場合でも濡れに気を使わなくて良い化繊シュラフとの組み合わせはほんと最強だと思っております。
経験がいる装備の組み合わせになるとは思いますが現状これ以上にシュラフのブーストができ水没対策できるカバーはほとんどないと思いますので、欲しい方は自身の使い方を良く吟味した上で購入すると良いかと思います。
世界最小コンプレッションスタッフサック シートゥーサミット ウルトラSIL eVENT コンプレッションドライサック XXSのレビュー
今回はスピードハイク仕様の時に使用したいスタッフサックのシートゥーサミット ウルトラSIL eVENT コンプレッションドライサック XXS紹介したいと思います。
製品の情報
ウルトラシル コンプレッション ドライサック
¥2,750 (税込)
サイズによって、価格が違います。
コンプレッションドライサックを元に30Dウルトラシルで作られた軽量モデルです。eVentなどの機能を流用しつつ、ウルトラシルテクノロジーを採用することで、ギアを軽量コンパクトかつドライに保ちます。
商品説明
超高強度ウルトラシル30Dシリコン高耐久コーデュラナイロン 耐水圧2,000mm
防水シーム(ダブルステッチ&フルテープシーリング)
底面に防水透湿素材eVent
水の浸入を防ぐハイパロンクロージャー
負荷がかかる箇所に補強ステッチ
空気を外に逃がし、水をブロック
70Dコンプレッションドライコンプレッションよりも40%軽量
容量
XXS=1.3~3.3リットル
XS=2~6リットル
S=3.3~10リットル
M=4.5~14リットル
L=6.5~20リットル
重量
XXS=50g
XS=56g
S=75g
M=90g
L=100g
サイズ
XXS/3.3リットル=13×25cm
XS/6リットル=15×35cm
S/10リットル=18×40cm
M/14リットル=20×46cm
L/20リットル=23×50cm
https://www.lostarrow.co.jp/store/g/gST83361001/
※上記のサイトより参照
実測情報
まず私が購入したのはXXSサイズでして重量は44gと軽量でした。
他にイスカのコンプレッションサックのMサイズを持っていましたのでよりコンパクトにできそうなこのXXSサイズにしてみました。
実際に収納してみました
というわけで今現在私が持っております装備をパッキングしてみました。
①OMM マウンテンレイド100
naka350z.hatenablog.com
②OMM コア ジャケット
naka350z.hatenablog.com
これはDIYしてタイツとして使用できるように変更しました。
③ネイチャーハイク ダウンシューズ
以上を入れてみました。
一番下にダウンシューズ、真ん中にダウンジャケット、一番上にシュラフを置いてみました。
少しきつめでしたがシュラフを横向きに入れてみて上に少しスペースができました。
この状態で3回ロールアップして
バックルで止めます。これは口の部分に芯材が入っているので解けたりしにくくなっております。
パッキング完了です。この状態でも十分コンパクトですがさらにコンプレッションをかけて小さくできます。
このシートゥーサミットのスタッフサックのベルトはひもではなくバンド形状になっているので私はかなり使いやすくて非常に良いと思います。
以前グラナイトギアのコンプレッションサックを持っておりましたが、紐タイプで強く引っ張ると手がすごく痛くなりましたし、バックル部分も大きくて邪魔になり、そこの付け根部分の生地がすぐに破れて本当に使い物にならなくて購入して本当に失敗しました。
でもこのシートゥーサミットのコンプレッションサックは使いやすくて本当に良かったです。
バックルの部分もでっぱりも小さくてザックの中に入れても邪魔になりにくくて良かったです。
コンプレッションをかけて重量を計測してみましたら625gでスケールに載せていてもこのコンパクトさでとても良いです。
このそこの部分にeVentを使用しており、口を閉じてコンプレッションするだけでこの部分から空気が抜けて小さくできます。そして防水素材ですので水が浸水することもないと思います。
最小サイズ
一番小さくした状態で直径がφ12.5cmほどになります。
長さは20cmほどになります。
メスティンのレギュラーと並べても幅はほぼ同じぐらいになります。
ただこういったコンプレッションサック系の製品はどれも一緒ですが、長さは短くなって良いのですが、直径が太くなってしまうのが難点なので収納したいザックの大きさが重要になってくると思います。
実際に収納してみました
ということで今現在持っている一番小さいザックのパーゴワークスのラッシュ5Rにパッキングしてみました。
これだけ小さくなると収納はかなり楽で、下にメスティンを入れるのもかなり簡単にできました。
ジッパーを閉じてみてもこの様にめちゃくちゃ小さくでき良かったです。
防水性能を試してみました
ということで浴槽に2分ほど沈めてみました。
びちゃびちゃになりました。でも表面はタオルで拭くと水分が落ちて撥水性は良かったです。
次に中を開けてみて確認してみると少し中に水が入り込んでおりました。
他に持っておりますオルトリーブのドライサックより少し水が入りやすく感じました。
実験してみた感想としては例えば屋久島などの山域や長期縦走などの場合はオルトリーブの方が良さそうに思いました。
あともう一点気になったのがオルトリーブより複雑な作りなので細かい部分に水が溜まったりして濡れている部分が多くなりそれがストレスになりそうには思いました。
その点オルトリーブの方がよりシンプルな形状なので濡れても拭きやすく乾きやすいと思います。
まとめ
正直なところこのXXSサイズはあまりに小さすぎて普通の人にはおそらくモンベルのダウンハガー#3でも収納に困るぐらいになるでしょう。
なので使い方も難儀するかもしれませんが、トレランやOMMレースなどのコンパクトにできる技能のある人にとっては非常に有用な大きさになるでしょう。
こんな小さなコンプレッションサックは他にはなかなかありませんのでトレラン用などのザックに収納可能な唯一な圧縮スタッフサックかもしれないですね。
けどXSサイズや、Sサイズなどなら普通に使うシュラフや他にもダウンジャケットや着替えも入れるでしょう。
限定的な使い方になるでしょうがおもしろい製品だと思いますので興味があるなら使用してみるのもよいでしょう。
軽量なテント泊用ザック HYPERLITE MOUNTAIN GEAR 2400 WINDRIDERの使用レビュー
DCF(ダイニーマコンポジックファブリック)を使用したテント泊用ザックの王道ブランドであります、ハイパーライトマウンテンギアの2400ウインドライダーですが以前から欲しいなと思っておりましたが、冬山テント泊などに使用したく購入することにしました。
商品の詳細
容量 40L
重量 799g
背面長サイズ
SMALL : 38.1cm - 43.18cm
MIDIUM : 43.18cm - 48.26cm
素材
ボディ : 50D Dyneema®/Poly Hybrid
ボトム : Double reinforced 150D Dyneema®/Poly Hybrid
ポケット : Mesh
カラー : White
備考 フレーム付き
製品の実測値と細部の作り
まずは重量ですが、私の購入したSサイズで833gほどになります。
ザックの中はかなりシンプルでアルミステーを差し込む細長いポケットとメッシュのポケットが一つあり、その上部にハイドレーションなどを吊り下げられますループがあります。
アルミステーは取り外しが可能ですが、かなり丈夫なのに103gとかなり軽量に感じます。
個人的には軽量化のために取り外しができますが恩恵はあまり感じませんでした。
上の重量を測った時みたいに丸めることが可能ですので、ソロ用のテント内でもザックの置き場所がコンパクトになるのでとても良いと思います。
●ロールクロージャー式
UL系のザックでは一般的なクルクルと閉じるタイプになります。
少しわかりにくいかもしれませんが最大限荷物を入れてみるとこれぐらいの位置まで詰め込みして、ロールアップしていく様になります。
そしてザックの上部にバンドがついてますが、これがひと工夫しておりこの様に3点で固定する様になっております。
●ロールトップバックル
山と道のULPad15+を付けた場合ですが、正面から見るとこの様に普通ですが、
背面側から見るとこの様になっており、通常の2点固定式に比べてマットが落ちにくくはできます。
●チェストベルト
チェストベルトはこの様に至って普通な感じです。
ここはもう少し体に密着しやすくできる様に改良してくれれば良いのですが。
●ウエストベルト
ウエストベルトはグレゴリーのバルトロなどに比べれば弱いですが、それでも私が背負う重量の範囲でしたら全く問題なく非常に快適に身体に背負うことができます。
●サイドポケット
ウエストベルトについてますサイドポケットは最近のやや大きめのスマホでも収納可能な大きさになっておりとても取り出しやすくなっております。
私の使い方はスマホともう片方には財布だったり、ウインドシェルや行動食を入れたりして使っております。
ただあまりここに物を入れすぎると膨れてしまって歩く際にひじが当たったりしてちょっとイラッとしたりしてしまいます。
ですので可能な限りは入れない様には心がけております。
●メッシュポケット
ウインドライダーの最大の特徴でありますのがこのザックの大部分にありますメッシュポケットになります。
以前使用しておりました山と道 miniがメッシュではなく普通の生地でしたが、やっぱりメッシュがいいなって憧れてましたので、このウインドライダーにした一番の理由です。
やっぱり中身が見えるってカッコよく見えてしまうのですごく好きです。
大きさ的にはサイドのポケットには1ℓのナルゲンボトルが収納できる大きさにはなりますが、私は持っておりませんのでそれと近い大きさのMSRのウインドバーナーを入れてみました。
正面ポケットはかなり大きくマチも広がる様になっておりますので、この部分だけでも5ℓほどの容量はあるかと思います。
参考までに同じハイパーライトマウンテンギアのディリゴ2を入れてみましたが、綺麗に折りたたんだ状態ならすっぽり入りましたし、雨天時に素早く撤収したい時でも雑に丸めてもこの大きさならなんとか収納可能ではあります。
やっぱりここがメッシュポケットだと個人的にはとても便利だと感じました。
またこのメッシュはより頑丈な物が使用されており、岩綾地帯などをひっかきながら行っても破れにくい物を使用しておりますのでとても心強いと思います。
●サイドループ
次にこのメッシュの間にありますループなのですが、これはサイドのストラップを通すことによって色々な物が外付けすることができます。
これは2月に八ヶ岳にテント泊登山に行った際にはここにスコップを取り付けることができます。
そしてその横にループを使用してピッケルを付ける事ができます。
●下部ループ
下についておりますループはこの様にピッケルを固定できる様にすることが可能になります。
ただ実際にこれですると大型のメッシュポケットがあまり生かせないのが少し残念になります。
実際に使用した感想
これは実際に2月の八ヶ岳の黒百合ヒュッテにテント泊をして東天狗岳まで行った時の帰宅時に撮った写真になります。
やはり厳冬期のテント泊で初めて行くのでしたのでちょっとパッキングに苦心はしましたが、一応この2400ウインドライダーで行くことはできました。
まず一番外側にピッケルとスコップを取り付けしてすぐにピッケルを取り出せる位置にこの様にすることができました。
次に外側の正面メッシュポケットに、右側から水筒、テント泊用の小物、テント泊用の食料をそれぞれスタッフサックに入れて突っ込んでおります。
だいたい1ℓぐらいのスタッフサック3つで合計およそ3ℓほどの量になります。
無理なく入れられるのはやはり5ℓぐらいまでが良いかと思います。
次に中に詰め込んだ荷物の紹介をしたいと思います。
シュラフは厳冬期に余裕で対応可能なイージスマックスのウルトラをイスカのコンプレッションバッグMサイズに入れて一番下に置きます。
次にテントをヒルバーグのアクトを入れて、ストーブはMSRのウインドバーナーを入れます。
次にダウンパンツやダウンジャケットなど入れたオルトリーブの防水スタッフサックを置きます。
そしてロールアップして蓋を閉じてその上にスリーピングマットを置いて出来上がりです。
水は?と思うかもですが、雪がたっぷりありますから水筒にありますお湯で雪を溶かしながらお湯は作って行きました。
でもあんまり作ることはなかったですね。もう少し作るかとは思いましたがそこまで必要にはなりませんでした。
ちなみにこれでパッキングして重量を計測したら約9.5kgほどになりました。
これで背負ってみると軽量ザックなのにアルミステーがしっかりきいて個人的にはかなり背負いやすく5時間近くの登りの行程では問題なくとても良かったです。
以前にグレゴリーのディバを総重量10kgでパッキングして1時間家の中でウロウロして重さに慣れようとしたのですが、たったそれだけで背中と腰が1週間痛くなってしまいましたので、ウインドライダーの背負心地にはびっくりしてしまいました。
重量は1/3ほどなのにびっくりです。
これは黒百合ヒュッテでテント泊をして翌日下山する時に撮った装備の写真です。
結構外付け満載な感じですがあまり振られることもなくとても良かったです。
まとめ
UL系のカッコいいザックを探そうとすると色々なメーカーの物が出てくるかと思いますが、このウインドライダーはそんなザックの中でパイオニア的存在で結構多くの方が使用しているかと思います。
本来はこのザックで北アルプスなどの夏山登山にテント泊で行くにはちょっと容量が小さく思う人もいるかもしれませんが、今回私はあえてこのザックで厳冬期の八ヶ岳に登って使用したく工夫をして行ってみました。
でもアクセスの良い2泊3日ぐらいまでの場所でならこれでも十分行けるかなと使ってみて思うことができました。
本当に細かい部分が色々と使いやすくデザインされており、重い荷重でもしっかり背負えて身体が痛くなりにくく、強靭な生地のキューベンファイバーで破れにくく、レインカバー不要なほどの防水性があり、本当に隙のない製品だと何度か使用して本当に感動しました。
このザックが長年支持され売れ続けている理由が理解できました。
UL系のまだ軽量なものはありますが、やはりカッコよくて、背負いやすく、使いやすいってモデルは本当に希少なものだと思います。
もし入手することができるなら購入して使いにくいからいらないってなる可能性は極端に低いとは思います。
もちろん容量が思った以上に大きいのでそこまで必要ではないとなって使わなくなる可能性はあるかもしれませんが、45Lクラスの容量が必要で探している人であれば絶対に良いものだと思います。
入手しづらく高価ではありますがぜひ購入して使ってみてください。
ヒルバーグ レッドレーベルのソロテント ソウロとウナとアクトの違いを徹底比較
近年かなりの盛り上がりを見せているキャンプブームですが、昨年からの感染症の影響もあり外出しても人と接触する事も少ないため比較的安全なレジャーとしてこの一年本当に人気が出てきたと思います。
そんなキャンプの中で一番の花形であるテントが欲しい。そしてソロキャンプがとても人気があるのでソロテントが欲しいと考えている方が多いのではないでしょうか。
今回はそんなソロテントを探している人が色々検討している中、最高のテントメーカー・ヒルバーグにたどり着いた人がとても困りますソロテントをどれにしようかという疑問に徹底的に答えていきたいと思います。
ヒルバーグのソロテントについて
今現在ヒルバーグの一人用テントは計5種類販売されております。
ひとつのメーカーでソロテントをこんなにラインナップしているメーカーは少ないかと思います。
現在購入できるのは以下のテントになります。
製品名 |
レーベル |
設営 |
総重量 |
最小重量 |
販売価格 |
ソウロ |
レッド |
自立 |
2.4kg |
2.0kg |
105,600 |
ウナ |
レッド |
自立 |
2.2kg |
2.0kg |
97,900 |
アクト |
レッド |
非自立 |
1.7kg |
1.3kg |
81,400 |
エナン |
イエロー |
非自立 |
1.2kg |
1.0kg |
90,200 |
ニアック |
イエロー |
自立 |
1.8kg |
1.6kg |
115,500 |
レーベルの違いについて
ヒルバーグはその人が使う用途に応じてマテリアルの素材や細かい作りによって推奨環境が別れております。
ブラックレーベル・・・
高所登山・極地遠征などのあらゆる環境で使用可能
レッドレーベル・・・
寒冷な場所にも対応しながら軽量さも追求
イエローレーベル・・・
非積雪時に使用での軽さを突き詰めたモデル
ブルーレーベル・・・
多人数で使用するベースキャンプとしてのモデル
自立式と非自立式の違い
これはテントを購入しようと検討している方には説明が不要でしょうが、詳しく状況を踏まえて解説していきたいと思います。
自立式・・・
これはテントの骨格であるポールをスリーブに挿入もしくはクリップなどで留めて吊り下げていきテント本体を立ち上げますが、自立式の場合はこの作業をしただけで幕体の形状が完全にできるものをいいます。
ですので初心者の方でもベテランでも誰でもメーカーが設計した通り組み立てることが可能になり、不慣れな方でもそのテントの性能をフルに使うことが可能になります。
しかし、これだけでテントが立ち上がるからと言ってペグを打つ必要がなくなるわけではありません。
むしろ強風下の状態ではペグダウンが不十分なままテントを立ち上げてしまい突風により本体が飛ばされたり、抑えようとしてポールに負荷が掛かり破損するリスクはあります。
ですので自立式だからと言って適当にペグを固定するのではなく、必ずしっかりしたペグダウンか岩を利用した固定方法が必要になってきます。
例えばですが上記の写真は昨年槍ヶ岳までテント泊登山に行った時ですが、その時に利用しました槍ヶ岳山荘のテント場ですが、このように石や岩混じりの場所で非常に地面が硬く初心者がペグダウンしてテントを固定するには非常に難しいサイトになります。
この時利用したテントは非自立式のハイパーライトマウンテンギアのディリゴ2でして、初心者の方でしたら一体ここの場所でどのように設営したらよいか苦戦するか、もしくはギブアップして小屋泊に変更せざるおえないような場所になります。
ですが、これが自立式だとポールをセットするだけで形になるのであとは強風が吹いた時に飛ばないようにテント本体の周囲をペグダウンもしくは岩を利用し重しにし、ガイラインで補強すればよいのです。
これがまだテント設営に慣れていない方だと非常に苦心しますし、晴れや曇りでしたらよいですが、強風が吹いていたり、雨が降っていたら周囲の人に助力をお願いせざるおえないでしょう。
ですのでテント購入の際に初めは自立式がよいと言う理由になります。
非自立式・・・
次に非自立式ですが、これはテントポールもしくはトレッキングポールなどを使用して設営する方式で骨格を入れただけでは設営できず、ペグダウンすることによって初めて自立するタイプになります。
ちなみにこの方式の最大のメリットはポールの必要本数を削減することによる重量の軽量化につきます。
製品によってはヒルバーグのアクトですとポールは一本だけですし、上記の写真のテントですとストック(登山中に使用するトレッキングポール)を利用することで大幅な軽量化をすることが可能になります。
テントの総重量は軽くなりますが、きちんとペグダウンできれば自立式と同等の耐風性能があります。
しかしここで問題になるのできちんとペグダウンできればと言うのが非常に問題になってきます。
上記のような普通のキャンプ場でしたら非自立式のテントでも誰でも問題なく設営は可能です。
綺麗に美しくできるかは別問題にはなりますが・・・
このようなテントサイトはキャンプ場検索などで出てくる場所のところでしたらまぁ問題はありません。
好きなテントを持っていきましょう。
しかしこれが上記のようなテントサイトでしたら状況は一変します。
といいますか知識のない人にここがテント場ですって紹介したらどこにあるのですか?ありませんよ💦って聞かれてくる様な場所でしょう。
ちなみにここは登山をされる方には有名な北アルプスの上高地から行けます、涸沢ヒュッテのテント場になります。
ここのテントサイトは最大なんと500張りテントが設営可能ですが、建てられるってだけで快眠できるかは・・・
まぁ睡眠できる様に激しい運動をしてくたくたになるか、どこでも寝れる様に修行を積んでいきましょう。
と、この様に北アルプスのテント場は岩綾地帯の場所ですとこの様にまともに設営ができない場所とかが非常に多く、また空いていても狭すぎてきちんと設営できないってことが多々あります。
ちなみにこの時はノルディスクのロフォーテン1ULWを持っていきまして、ペグダウンは絶対にできないのは最初からわかっておりましたのでペグは持っていきませんでした。
テントの固定は別途ガイラインを持っていき岩に括り付けてカラビナで固定して支えておりました。
初心者の方にいきなりこんなところに行ってテントを設営してくださいってなっても自立式でも正直怪しいところですが、これが非自立式のテントだとだらんだらんな状態の立ち姿になることは想像に難しくないでしょう。
ヒルバーグのソロテントの選択肢
さぁここまでレーベルと自立式か非自立式かの違いについて紹介しましたが、私が思うに上記のソロテントでエナンとニアックにつきましてはあまり迷うことは少ないとは思います。
実際私がヒルバーグのテントが欲しいなって考えた時に公式ホームページを拝見しましたら違いが明確にわかります。
エナン・・・
ヒルバーグの一級品のマテリアルと製造クオリティを駆使した最軽量の非自立式ソロテント
ニアック・・・
ヒルバーグの一級品のマテリアルと製造クオリティを駆使した自立式で室内が広めなソロテント
になってきます。しかし、私としましてはエナンはすでに持っておりましたノルディスクのロフォーテン1ULWやテレマーク"ULWと製品の特性が似通っていたので必要ない。
次にニアックですが、115,500円とソロテントの中で一番高額でそして特に軽くない。別にインナーテントの幅120cmの広さは必要ないって思いました。
そして両者とも寒さに少し弱そうだと思いエナンやニアックの様な特性のテントを購入するのなら別にヒルバーグではなく違うメーカーでもよいなと私の中では結論に至りました。
しかし、次に候補になりました本命のレッドレーベルのソロテント、ソウロ、ウナ、アクトです。
これは本当に悩みました。どうせヒルバーグのテントを購入するのなら雪が降ってくる様な寒い時期でも使用可能なテントが良いな。
なんならいずれ雪の中でのテント泊に行ってみたい✨
と思う様になりましたのでこの3つのテントが候補に上がりました。
ですが調べれば調べるほどこのソウロ、ウナ、アクトの違いがごちゃごちゃになってきてよく分からなくなってくるのです。
本当に困りました。もちろんアクトは非自立式なのでこれだけ明確に違うとはわかりますが、非自立式でも別に登山などでも使えるのかなぁ〜?などイメージは膨らんでいきますのでやっぱり答えが見つからなくとても悩みました。
ですのでまずは最初にこの3つのテントを使用し感じました違いを明確に答えたからそのあとそれぞれの細かい違いをみてもらいたいと思います。
ソウロ、ウナ、アクトの推奨使用環境
まず最初にいいますとこの3つのソロテントはどれを使用しましても国内山岳テントメーカー(モンベルのステラリッジやアライテントのエアライズなど)のどれよりもよっぽど強靭だと私は個人的に思いました。
耐風性、耐降雨性、耐降雪性、耐久性、設営のしやすさ、テントの使い勝手、これらはやはりテントのみしか開発製造を半世紀に渡って専業で行ってきましたのではっきりいいましてヒルバーグのテントを使用すると他のメーカーのテントが頼りなく思い、このテントで大丈夫なのだろうかと不安に思えてくるでしょう。
そして細かい細部の箇所が普通のメーカーだと軽量化やコストダウンのために省かれている物が非常に多くあると思います。
もちろんその様な快適性は必要ないので1gでも軽くって人には不向きなメーカーだと思います。
しかし、実際にいろいろなメーカーのテントを使用してくると、例え2、300gは重くなってもこのヒルバーグのテントはとても快適で使いやすいからやっぱりこっちを持って行こうかなって気にさせてくれるのです。
やはりここは他のメーカーには真似できない部分だなぁ〜って思ってしまいます。
・ソウロ⇨ソロテント最強の耐候性
圧倒的な耐風性があり過酷な環境になればなるほどこのテントの優位性は上がっていきます。
はっきり言いまして日本の山岳環境で使用するソロテントでここまでの性能はいるのか?と思うぐらいに強靭です。
ですがとりあえず悪天候になっても、このテントを設営して逃げ込めば安全エリアになるのだという安心感は絶大です。
ですのでソウロは登山、特に冬山での使用にはこれ以外の選択肢はないでしょう。
また自立式で、アクトとほぼ同じぐらいのフロア面積で少し狭いですが、北アルプスの岩綾地帯のテント場でも十分設営可能なコンパクトさなので、このソウロを持っていっても場所探しでうろうろしなくて済むのは助かると思います。
・ウナ⇨自立式の安定感
スリーブ式の自立式テントで設営場所を選ばないので、自転車ツーリングやバイクツーリングなどの利用や、バックパッカーなどにとても重宝すると思います。
というのも疲れてすぐに寝床を作りたい時に非自立式だとペグを刺せる環境を探すのがかなりめんどくさくなってしまいますので、このウナの自立式はとてもありがたく思うでしょう。
また広いフロア面積で大人2名での利用も可能ですので、1人での利用だと相当余裕を持った広さで、荷物の多くなる自転車ツーリングやバイクツーリングなどでも荷物を外に置く必要がありませんので、盗難の心配もすることはなくなります。
しかし、逆に広い設営面積が仇になるので、登山での使用で狭いテント場に行くとこの260cm×140cmの大きさは少なくとも私は困ります。
ですがパッキングする際はポールを別にしたら大きめのザックならどれにでも収納可能でとても入れやすくは思います。
・アクト⇨軽量で素早い設営撤収
このテントは軽量でカッコよくて撤収がとても早いのが良いのですが、如何せん場所によっては設営不可な状況が出かねないのが困ります。
ですが、雪山登山などで何度か利用してみましてこのテントは自立こそしませんが本当に極めて高い次元でバランスが取れていると思います。
確かに室内高93cmはありますが、ソウロやウナに比べ両サイドにかけて急角度で下がっているので数値以上に室内空間の広さはありません。
ですがその分風に対して思った以上に強く風速15m/sぐらいではなんら問題なく、前室も普通のテントに比べかなり大きめの空間がありますので、雨天時に調理などを行うにはとても恩恵に預かると思います。
撤収は本当に楽ですので時間に追われながら行動しなくても済むっていうのは良い物だと思います。
以上がそれぞれの細かいシュチュエーションでの得意分野だなと実際に3つを使ってみて思いました。
次にそれぞれの細かい部分の違いをみて最終決断の判断にして頂きたいと思います。
収納時の大きさの違い
少しわかりにくいかもしれませんが3つを並べてみました。
それでもやはり左のソウロが大きくて、真ん中のアクトが少し小さめ、右のウナがソウロに比べると若干小さいかなって違いになります。
次にこの状態でそれぞれ持ち比べてみました。
ソウロ⇨ずっしりして重いなぁ💦
ウナ ⇨ソウロに比べると若干軽い?
アクト⇨割と軽いな✨
と実際に持ち比べた時に思いました。
それぞれの詳細な重量
標準重量 |
ソウロ |
ウナ |
アクト |
フライシート |
828g |
819g |
665g |
インナーテント |
588g |
674g |
446g |
ポール |
536g |
437g |
161g |
ガイライン |
183g |
136g |
124g |
スタッフサック |
39g |
39g |
39g |
ポール収納袋 |
50g |
41g |
44g |
ペグ |
139g |
137g |
116g |
ペグ収納袋 |
12g |
11g |
11g |
合計 |
2,375g |
2,294g |
1,606g |
以上の重量になります。これはだいたい公式ホームページに記載されております重さ通りだと思います。
ここからフライシート、インナーテント、ポール、スタッフサックのみで最小重量をみると
ソウロ⇨1,991g
ウナ ⇨1,969g
アクト⇨1,311g
となりましてこれもほぼ公式重量に近い重さだと思います。
しかし、アクトは実際にはガイラインがないと室内空間を最大限大きくできませんのでガイラインを入れると1,435gになります。
実際に同時に設営しました
まず初めにソウロとウナとアクトを一緒に設営して違いをイメージして頂いてから各細かい違いを紹介したいと思います。
最初は3つ一緒に映した写真になります。
こうして見ますとアクトは小さいなと感じます。アクトのコンパクトさが際立つ写りかたにはなるでしょう。実際小さく中の全高は低いですので。
ソウロとウナはほぼ同じぐらいでに感じますが、若干ウナが大きめかなという違いでしょうか。
●ソウロ
こうしてみますとソウロの屈強さが際立つと思います💦
●ウナ
ウナの場合は上に屋根が載っている以外はTHEドームテントって感じで安定してますし、どちらかというとデュオテントに見えると思います。
室内にいると快適ですよ✨
●アクト
アクトのデザインは独特でこれで発売して20年以上大きなデザイン変更をしてなくてこのカッコよさは単純にすごいなって思います。
背が低くて中にいると少し狭く感じますが、前室が使いやくすてトンネル型テントですので耐風性はかなりしっかりしているように感じます。
それではここから個別に詳細を説明していきたいと思います。
設営面積の違い
・ソウロ⇨220cm×160cm
・ウナ⇨260cm×140cm
・アクト⇨224cm×170cm
フロアの長さは224cmほど
幅は170cm
アクトはフロア面積からやや斜めに張り出して設営するスタイルになっております。
アクトは設営時にガイラインのペグダウンする大きさが370cm×180cmぐらい必要になってきます。
以上がそれぞれの違いになります。
ソウロ⇨220cm×160cm
ウナ ⇨260cm×140cm
アクト⇨224cm×170cm
となります。しかし実際にこのヒルバーグのソロテントを設営面積が狭いサイトに設営しようとすると苦労する場合があります。おそらく北アルプスの槍ヶ岳山荘や涸沢キャンプ場などではやはりモンベルのステラリッジやアライテントのエアライズのデュオテントの設営面積で整地している場合が非常に多いので、その様な狭い場所に行く場合ばソウロにするか他のテントを持って行った方が良いと思いました。
ソウロは全長は220cmでジャストサイズで幅も160cmですが六角形の形ですのでこれならギリギリ設置できる場所は多く思います。
ウナは幅140cmは問題ないのですが、如何せん全長が260cmとこの長さを想定しているテン場がかなり少数ですので、岩綾地帯のところに行くにはかなり下調べしてから持って行くのが良いと思います。
アクトはソウロとほぼ同じフロア面積なのですが、室内空間を最大限使うにはガイラインを大きく広げないといけないので、設営にかなりコツが必要ですし、仮に広めのサイトでもテントが密集するとガイラインに自分や他の人がつまづく可能性があるので十分注意が必要になってきます。
荒天時の性能
ソウロはポール3本を使用してさらにあえて少しずらして設計してあるのでテント上部に三角形ができ非常に頑丈になっていて、どの方角からでも耐風性がとてもありソロテントとしては最強でしょう。正直このテントでダメなら他の物でも耐えられないでしょう。
設営するときに普通のテントなら風向きを考えて設置しないといけませんがソウロの場合は特に考えずに地面の状況だけ考えて設営できます。
それに対してウナはスリーブ式のポール2本で設営するのでソウロに比べて耐風性は少し劣ると思います。
ですがガイラインはきちんと6箇所にあり普通の山岳テントよりはかなり頑丈だと思います。
おそらくスリーブ式で幕全体で風を受け流していくのでしょう。あくまでソウロと比べてであり普通に使うなら必要十分な性能だと思います。比較する相手が強すぎると思います。
アクトは全高93cmと低く真ん中に1本のセンターポール式のトンネル型でサイドポールもかなり頑丈なものが各両端に4本ありますし、ガイラインを低く長く設置して風を受け流してくれる様に設計されてますので風速20m/sでも十分問題なく使用可能に感じました。
上記の時は朝方に15m/s以上吹きましたがびくともせず安心して使用できておりました。
前室の使い勝手
まずソウロの前室ですが幅が約55cmで、高さが93cmほどで頑丈なポールによって支えられているのでどんな状況でもビクともしない空間となっております。
さらに詳しくいいますと目線より上の空間がウナやアクトより鋭角に立ち上がっているので数値以上に快適な空間が広がっている様に思えるでしょう。
前室に靴を置いても十分な調理スペースが確保することができ悪天候で停滞を余儀なくされてもストレスは少なく思うでしょう。
次にウナですが、普通の状態なら約12cmほどぐらいの幅で靴は縦に並べてならなんとか置くことが可能ではあります。
ですがひと工夫をしてガイラインで引っ張ってやると普通のテントと同じぐらいのスペースを作ることができます。
この場合で奥行き50cm×高さ60cmぐらいのスペースで調理にはなんとか可能な大きさができます。
一応高さのですMSRのウインドバーナーを置いたイメージはこの様になります。
しかし、こうすると数値としてはソウロとそんなに大きな違いはないように思うでしょうが、ソウロはR曲線で空間が出来るのに対して、ウナは直線的になっているので立体的な空間は2倍ぐらいの差を感じます。
しかしウナの場合はインナーテントのフックを3箇所ほど外してやるとかなりのスペースの前室を作ることが可能になります。
その状態ならソウロの倍ぐらいの空間はできます。1人での使用ならこの方法が雨天の時にはベストな使い方でしょう。
※グレゴリーのディバ70を置いた時のイメージです。
フライシートのジッパー
ソウロはジッパーがセンターに位置しているのでとても開けやすいように思います。
使用した時に結露が発生した時がありましたが全く濡れることがなく快適使用できました。
また外の様子を見るときにダブルジップになっているので上から開けて外を見ることができますが、その場合は少しだけ離れているのでわたしは若干見にくく思いました。
次にウナですが左端の一番下にジッパーがありかなり手を伸ばさないと届かなく、雨や結露などでフライシートや地面が濡れている場合は結構ストレスになるかと思います。
ですが外を見る場合には真ん中が開くので私はソウロに比べて見やすいように思います。
次にアクトの前室ですが、中から見た前室はこの様になっておりソウロほどではないですが高さに対する不満はほぼ感じません。
前室の長さは60cm
高さは最大で90cmとなり、だいたい真ん中ぐらいのところに火器ストーブを置いて調理する場合での位置の高さも80cmぐらいと非常に使いやすい室内高があります。
荒天時でも風雨が入り込んできにくいですし、スペースも広めなので使いやすく思います。
さすがにソウロみたいな広大な前室の大きさはありませんが、個人的には比較したらの場合であってアクトの広さでも十分満足はできるとは思います。
次にジッパーですが、フライシートはセンタージップでソウロの様に使いやすく思います。
ウナの場合は端っこにあるのでとても使いにくいのでやはり真ん中にあるのは良いです。
ちなみにフライシートのジッパーは換気のために少し空けたり、外の様子を見るために下げたりできます。
フライシートをドアパネルを留めて置くようにトグルが1箇所あります。
フルオープンの開放感
ソウロとウナはセンタージップで片側にしか開かないので荒天時でもフライが巻き上がったりしにくくなっているので開放感はあまりないです。
それに対してウナはフライシートを全て巻き上げて全開にでき、インナーテントも4/5ほど開くのでテント内から外の絶景を眺めることができます。
このテントを持って行く場合はぜひ眺望の良いテント場(燕山荘※えんざんそう)などに設営するのが非常に良いと思います。
インナーテントの広さ
公式サイトにもきちんとサイズが載っておりますのでわかるかと思いますので、ここでは実際にマットを置いた場合と実測値をみてみたいと思います。
・ソウロのインナーテント
頭側は70cm
脚元側は60cm
真ん中の一番広い箇所で100cmぐらいになります。
それではソロテントで使用する場合で一番大きめのマットになるであろうニーモのローマーロングワイドを置いてみました。このマット詳しくはこちらをみてください。
中からも入って写真を撮ってみましたが、なんとかギリギリにおける感じでサイドに小物をちょこちょこ置いたらいっぱいいっぱいになります。さすがに198cm×69cmものマットはあまり置かないかもしれませんが、車で行くオートキャンプとかで快適に就寝したい場合でもこのニーモのローマーを使用できるのは非常に嬉しいことです。
これはR値が6.0もあり厳冬期も大丈夫ですので一度これを持って極寒キャンプに行ってみたいです。
雪上に赤色のヒルバーグのソウロ絶対カッコいいでしょうね。
・ウナのインナーテント
次にウナのインナーテントの実測値は幅110cmで
長さが230cmとこれも記載通りのサイズです。
同じくニーモのローマーを置いてみました。さすがに1.5人用ぐらいの幅ですので余裕のある大きさになります。
ちなみに何度かこのテントで子供とキャンプに行きましたが、全然余裕で快適に過ごす事はできました。
ですが大人2人だと私は妻以外だとちょっと遠慮したくなります。
ちなみに横は約30cmほどのスペースがあります。
頭側はおよそ25cmのスペースがあるのでヘッドライトや携帯電話、メガネなどを置くのにちょうど良いスペースになるでしょう。
・アクトのインナーテント
インナーテントの最大幅は97cm
最小幅は62cmほど
インナーの端の立ち上がりは30cmほどになります。
室内長は218cm
ちなみに山と道のULPad15+のLサイズなどの普通のマットを使用した場合だと、フロアの形状が5角形をしているので上記の様に荷物をおけるスペースになっております。
また室内長も220cm近くあるので背の低めの私には十二分に頭の上に荷物を置く場所もあります。
室内の高さは最大で90cmで、実質的な使用の室内高は70〜80cmぐらいかと思います。
ですのでソウロ、ウナと比較すると低く感じてしまいます。
同じニーモのローマーを置くとソウロよりはゆとりのある大きさになります。
しかし、10cmものマットを置くと高さに対するマージンがなくなるのでアクトを使用する場合はエアーマットだと中にいると本当に低く感じてしまうので十分注意してください。
座高が高い方は常に首や背中をかがめる必要があるのでしんどくなってくると思います。
インナーテントの使い勝手
ソウロのフックの位置
ウナのフックの位置
アクトのフックの位置
使用する上ではこれはあまり違いがないように思います。
しかし、アクトの場合はセンターにしかありませんのでコードを引いたりして中でレインウェアを干したりすることができませんのでそこは注意が必要になります。
・ポケットの違い
ソウロのポケット
ウナのポケット
アクトのポケット
ソウロは2つ付いてい便利です。ウナは大きいのが1つですが端にあって使いにくいです。アクトはやや大きめで使い勝手は普通に使いやすいかなと思いました。
個人的にはソウロが一番使いやすく便利でした。
ベンチレーションの違い
ソウロは右側がかなり大きく開きます。
ウナは上の1/3ぐらいの面積が開きます。
アクトは一番小さくこれだけしか開きません。
またジッパーではなくマジックテープで留めているだけなのでたまに外れてだらんと垂れることがあります。
暑い時に使用したことがないですし、今後も使うことはなさそうですが、ソウロがこの中では若干マシなのかなというレベルだと思います。
どうしても暑い時に使用したいのであればメッシュのインナーテントが別売されておりますのでそれを使いウナだと一番換気性能が高いのではないかと思います。
しかし基本的にヒルバーグのレッドレーベルだと最低気温20℃以上だとしんどいとは思ってしまいます。まぁ基本的にどのテントでも熱帯夜だとしんどいのは同じだとは思いますが。
ちなみに厳冬期に使用してベンチレーションは開けずに就寝したりしましたが、息苦しさを感じたりはしませんでしたのでこのあたりの性能は素晴らしいなと思いました。
インナーテントの取り付けの違い
ソウロのインナーテントはフライシートに対してすぐに付いています。
ウナは約24cmほど離れてフライシートに接続してます。これがウナの全長が260cmもある原因になっております。
アクトは画像ではわかりにくいですが、下側はフライシートに直接ついており、上側はベルトで少し離れてついております。
最初はなぜそれぞれ違うのかわかりませんでしたが、じっくり考えてようやく分かりました。まずは下の写真を見比べて下さい。
ソウロの場合はフライシートの立ち上がりに角度がついていてインナーテントがフライに付きにくくなっています。
それに対してウナは角度が緩やかになっておりソウロのような付け方をするとインナーテントがフライについてしまうので、そうならないためにあえて24cmほど離してインナーに結露が付きにくくしてるのでしょう。
そしてアクトは頑丈なコーナーポールを使用して強度を作り耐風性を上げて、そこから斜めにしてサイドの立ち上がりを垂直にして隙間を作り結露がインナーテントに付きにくく工夫しております。
ソウロはポールが剥き出しで3本も使って強固な作りでフライシートの角度がついてびくともしない設計になっています。
それに対してウナはポール2本のスリーブ式なのであえてフライシートを長くして角度をソウロに比べて緩やかにして風を受け流す設計にしているのでしょう。
そしてアクトは頑丈なコーナーポールと4方に低くのびたガイラインで全高を全体的に落としトンネル型で風を受け流す設計になっているのだと思います。
ガイラインの違い
ソウロは6辺のそれぞれ上部をポールに一度巻きつけてからペグダウンします。そして計12本ものガイラインを使用しています。
ソロテントでこんなにもガイラインを使うテントは他にはないんじゃないでしょうか。
対してウナはソウロより長いのガイラインが6本付いています。
上と下の2カ所で引っ張るようになっております。ソウロに比べれば少し劣りますが必要十分な耐風性はあると思います。
アクトは両側に2箇所づつこのようについており設営時に45°ぐらいの角度で強力にペグダウンします。
そして自在を強く引っ張るとフライシートがぴっしと綺麗に張れそして耐風性も上がるようになっております。
まとめ
以上それぞれの違いを写真を交えてかなり長く解説してきました。
基本的にヒルバーグのレッドレーベルのテントですと国内メーカーで山岳用で必要十分といわれる性能があるテントよりさらに強いスペックがあると思います。
日本国内の山岳環境で使用するならオーバースペックすぎてそれならもう少し軽量なテントを購入した方がお財布にも背った時にも負担になるないとは思います。
がしかし、本当にすごい耐荒天性がありますので多少重いですが絶大な安心感がありますので長い期間の旅程を組む場合は本当に快適に過ごすことができると思います。
ノルディスクのトレッキング用のテントもヒルバーグと同じく両面の3層シリコンコーティングのリップストップナイロンの生地を使用しておりますが、天気が悪い場合は10デニールのフライシートを使用したノルディスクのテントより、30デニールのフライシートを使用したヒルバーグの方が風雨の感じ方がマイルドになり外気の影響を感じにくくなるように思います。
ですのでやはり快適性にはある程度の重さも必要なのだなと私は思いました。
もちろん普通にまったりとしたソロキャンプでもその恩恵は十分感じることはできると思います。
最初の方に解説した通り一見似たように思うかもしれませんが、ソウロ、ウナ、アクトは十二分の耐久性を持っていますが、それぞれ得意なフィールドが違ってきますので自身の使い方に適合したテント、もしくは一目惚れした物を手に入れるのが一番だと思います。
ソロキャンプに快適なテント ヒルバーグのウナのレビュー
今回はソロキャンプにとても快適に使用することのできるテント、ヒルバーグのウナを紹介レビューしていきたいと思います。
以前にこのブログでソウロとウナを徹底比較して両者の違いをしておりまして、良くご覧になっている方がおられ参考になっているみたいでとても嬉しく思っております。
しかし、やはり改めて個別にウナの使用感をレビュー記事を書いておきたかったので今回してみることにしました。
まずは公式サイトの情報からご覧ください。
ヒルバーグ ウナの情報
ヒルバーグ社の最もシンプルなソロテントであるウナは、完全な自立型であり、岩場の岸辺、狭い尾根、密集した森林(もちろん「完璧な」テント設営場所でさえ)など、ほぼどこでも簡単に設営が可能です。
また、十分な室内スペースを誇っています。軽さが最も優先されるシーズンや、地形が設営条件を難しくするシーズンの旅に理想的です。
ウナには前室はありませんが、室内は人ひとりとギアを余裕で収容できる広さがあり、いざというときは2人を収容できます。
また、インナーテントのコーナーを取り外すことによって、仮の前室を作り、雨の中で出入りしながらもインナーテントを乾燥させることができます。
ドームデザインであるため積雪にうまく対応し、その広さと軽さは、毎日テントを設営するような移動の多い旅にとても役立ちます。
カヌーや自転車で旅する人、年中旅しているバックパッカー、登山家、気軽なキャンパーなどにも気に入られています。
「ウナ」 は、スカンジナビア北部に住むサーミ人の言葉で「小さい」を意味します。
サイズ&スペック
サイズ :
●室内最大高/100cm
●フロア広さ/2.5㎡
●収納サイズ/φ15×50cm
スペック :
●付属品/アルミポール( φ9mm)、387cm×2本、ペグ( Vペグ)×12本、スタッフバッグ、ポールバッグ、ペグバッグ、スペアポールセクション、リペアスリーブ
重量 :
●最小重量(総重量)/2kg( 2.2kg)
収容人数 :
ソロテント
https://www.hilleberg.jp/product/tent/detail/12770024/
実測重量
|
標準重量 |
最小重量 |
フライシート |
819g |
819g |
インナーテント |
674g |
674g |
ポール |
437g |
437g |
ガイライン |
136g |
ー |
スタッフサック |
39g |
ー |
ポール収納袋 |
41g |
ー |
ペグ |
137g |
ー |
ペグ収納袋 |
11g |
ー |
合計 |
2,294g |
1,930g |
設営方法
まずは設営方法を紹介したいと思います。公式動画をご覧頂くと誰でも詳しくわかりますでしょうが、写真で説明していきたいと思います。
ご存知の方が多いでしょうがヒルバーグのテントは全てインナー吊り下げ式になっておりますので、これも初めからつけた状態で収納しております。
テント一式は上記の内容で全部になっています。
まず最初にフットプリントを引き、テント本体を広げます。
※まだ純正のフットプリントを購入しておりませんので他の物で代用しております。
次に広げるとスリーブの袋とじになっている側をペグダウンします。
この時こちら側を風上側にしている方が設営はしやすくなります。
山岳地帯で張る場合はテントサイトの傾斜の影響でうまく行かないかもしれませんが基本はその様になります。
※この時ペグを本極めで打ち込んでしまうとパツパツになりうまく張れないかもしれませんので、テントが強風で飛ばないのであれば仮止めにした方が私はしやすいです。
ペグを差し込むペグループは少し華奢に見えるかもですが、ほど良い輪の大きさで結構丈夫ではあります。
軽量テントの場合はここが貧弱で良く破損する箇所ではありますので、やはりヒルバーグはこの様な細かい部分の作り込みがすごく思います。
次にポールを準備します。
ウナの場合は387cmの長めのポールを2本使用します。
ポールを差し込んでいきますが、どちらからでも構いませんが私はジッパーのある側から差し込む方がやり易くは感じます。
※ここは生地がスリーブとジッパーの浸水防止のフライシートの箇所が近接しているので厚みを感じ、差し込みにくく思います。
ちなみにヒルバーグのポールスリーブの生地は100Dもの厚みなのでそうそう差し込む際に突き破ってしまうことは少ないと思います。
以前紹介しましたヘリテイジのクロスオーバードームは極薄のスリーブ生地でしたので突き破った経験があります。
そしてポールスリーブは片側からしか差し込みできない仕様になっており、反対側の袋とじはさらに頑丈な生地になっております。
ソロテントでこんな分厚い生地使用しているメーカーはかなり少数なのではないでしょうか。
ですが一点注意が必要であまりに分厚い生地なのでここの部分がスムーズに末端まで差し込めることは稀で特に上の写真の様に微妙に差し込みきっていない場合もありますので十分注意が必要です。
面倒ではありますが必ず反対側までいき完全に差し込んでいるか絶対に確認する必要があります。
そうでないと風が強くなった場合にこのテントの性能を発揮できない可能性が十分考えられますので注意してください。
ちなみにポールスリーブのクロスする部分はこの様にきちんと1本づつ筒状になっておりますので非常に暗い場合でも簡単にできる様にもちろんなっております。
次に立ち上げですが、私はジッパーの内側がポールが上になって交差しておりますのでこちら側からした方がやりやすく思います。
※この立ち上げは非常にポールに負荷がかかる作業に思いますので力任せにするのではなくフライシートを手で持ち上げたりしてなるべく補助してあげた方が良いと思います。
強引に行くとポールがかなり湾曲するので、場合によっては折れたり曲がったりする可能性があるので慎重に行いましょう。
ちなみに2本目はかなり楽に立ち上げはできます。
ポールを立ち上げたらプラ製のカップにポールを入れます。
そして自在が付いておりますので強く引いてフライシートに張りを出し、ペグダウンして完了です。
※ここの自在が付いておりますが、そのままだとフライシートがたるんで風の影響を受けやすいでしょうし、降雨があった場合も雨水を綺麗に受け流しできなくなるので必ずピンッと張る様にしましょう。
設営完了
360°周りから撮ってみました
オーソドックスなドーム型テントって感じです。
ただ頂上部分のフライシートはあまり見かけないのでそこが大きな違うポイントですね。
撤収方法
次に撤収方法を紹介したいと思います。
以前紹介しましたアクトも早いですが、このウナも比較的簡単に撤収ができます。
まずガイラインを全て取ってペグを抜いてバックルを緩めてポールをカップから外します。
両側ともできましたら必ず反対側に行きポールを手のひらで押し出していきます。
めんどくさがって引っ張り出そうとかしないでください。かなり疲れますし、ポールのショックコードが伸びたりちぎれたりする可能性があります。
半分ちょっとだいたいこのフライシートカバーの部分ぐらいまで押し出してあげるとあとは引っ張るとスルッと抜けます。
ポールは真ん中から折りたたんでいきまとめてスタッフサックに入れます。
次にテント本体をフライシートごと3等分に畳みます。
そして半分で一度折込みポールも一緒に丸めていきます。
あとはそのままスタッフサックに入れて完了です。
ヒルバーグのウナならではの特徴
ヒルバーグのテントに良く見受けられる独自の機構の一つにフライシートに屋根みたいな小さな生地が付いております。
通常は付けたあとはそのままでも十分ですが、もう一つ工夫がしてあります。
このバックルを引っ張ってあげると上の屋根の部分の生地がぱっつぱつに張りがでます。
なんのために?って感じですがこれは降雪時に上に降り積もった雪がしたに落ちやすくするための機能になります。
これを使っていてあげると雪の重みでテントが倒壊するリスクが多少少なくなります。
しかし、やはりソウロの方がポール3本でさらに頂上部分がウナより鋭角ですので耐降雪性は劣ると思います。
緩め方はここの部分を押し上げるだけで完了します。
付け方
私は付けっぱなしにしておりますが一応紹介します。
まずこのリングの部分に通していきます。
これ見た目以上に硬くてちょっと入れにくいです。
取れることは絶対にないでしょうねってぐらいかなりしっかりしております。
そして入り口のジッパーの上にリングが付いておりますのでこちらはフックで引っ掛けて完了です。
結構パッチって感じでしっかり入りこみます。
●ウナのガイライン
ソウロは12本ものガイラインが付いておりましたが、ウナは345cmの長めのガイライン4本と短めのガイライン2本の計6本が付いております。
個人的にはソウロのガイラインもこんな感じで良いのではって思っております。
これで十分耐風性はあると思いますが。
●ウナの換気性能
ヒルバーグのレッドレーベルのテントはフライシートが地面までぴったり付いておりますが、結露対策や温暖な時期は通気性を重視したい人に向けて上の様にまくり上げることができます。
上の画像は入り口側とは反対になりますが付いております。
そして多少風雨が強くなってもインナーテントのバスタブが立ち上がっておりますのでだいたいは防げると思います。
そして入り口側のジッパーを雨が吹き込まない程度に開けてあげると空気の流れができ結露は発生しにくくはできる方は思います。
●設営面積
このウナは公式サイトの情報をみておりましたら230cm×110cmで十分コンパクトで快適に使えそうだなと思って購入したのですが、大きな間違いがありました。
このテントインナー吊り下げ式ですが、この様に四隅の部分が24cmほどフライシートから離れております。
それによってフライシートとインナーテントにクリアランスができ、空気が循環したりり結露が中に侵入しにくくなっております。
しかしその影響で実際に設置に必要な面積が260cm×140cmにも及びせっかく北アルプスなどで快適なテント泊登山に使用したいって思ったのですが、奥穂や槍ヶ岳、涸沢ヒュッテなどの狭い場所では設営がほぼ無理でかなりショックを受けました。
ですがそんな狭いテントばばかりではありませんので状況をみて使っていきたいと思います。
ですがほんと注意してください。ソロテントでメーカーの説明でウナの語源は小さいって書いてましたが、モンベルのステラリッジ2より大きく普通に2人用のテントって認識した方が良いかと思います。
●インナーテントの広さ
テントの中はこの様に175cm×50cmのマットをひいても十分サイドスペースがありますので一人でしたらめちゃ快適です。
汚くてすみません、この日は子供と荒天時にキャンプで利用しましたがそれでも狭くは感じずにジャストサイズで利用できました。
大人2名でも使用できますが、夫婦カップルでの使用が現実的でしょう。
男2名での使用は・・・やめた方が得策かと思います。
テント内には大きめのポケットが一つ付いております。
個人的には可もなく不可も無くって感じでしょうか。
●前室の広さ
ウナは前室がないと紹介されてますが、何も工夫しなくても一応靴を片側づつ並ばれば問題なくおけます。
しかし、フライシートのドアパネルの真ん中にリングが付いているのですが、そこにフックなどを使用して少し離してペグダウンしてあげるとこの様に十分な前室を作ることは可能です。
この状態で高さ60cmの奥行き50cmの広さができます。
参考までにMSRのウインドバーナーをおいたらギリギリ置くことはできます。
これなら雨天時でも十分調理は可能です。
しかし、ウナのもっといいところはインナーテントのフックを取ってあげると中にこの様な広大な前室を作ることができるのです。
参考に70ℓのザックを置くとこれぐらいで非常に広大な大きさがあるのがわかっていただけると思います。
ですのでこれがあると外が防雨風でもここを使用して調理快適にすることができるでしょう。
●ジッパーの位置
使いやすさを優先して真ん中で開閉できるモデルのテントも多数あったりしますが、このウナは中から見ると左の一番奥下に位置し開け閉めが私は非常にストレスになります。
これはフルオープンの機能を選択した代償ではあります。
●テント内からの換気性能
まずフライシートは雨天時に雨が吹き込まない程度でこれぐらい開けることができます。
そしてインナーテントも一部上部がメッシュになっており、温暖な時期にオープンにすることができます。
さらにこのメッシュも開けて中から外の様子を見ることができます。
真ん中が開くのでとても外を見やすくて良いと思います。
実際に使用した感想
この日は子供が春休みで今年の営業を開始し出しました峰山高原 星降る高原キャンプ場で使用してきました。
今までも何度か子供と使用しておりましたが、この日は春の嵐で風速15m/sで雨脚もだいぶん強くヒルバーグのウナの性能を体感するには絶好の機会でした。
ほんとはゆっくりして焚き火も楽しみたかったのですが、そんな余裕はちょっとなく今回は断念してました。
そしてこの日は先日購入しておりました打刀ペグの28cmも届いていたのでそれの使用もかねて利用しておりました。
普段あまりフライやインナーの換気のための通気口部分は開けませんが、この日も同様に締め切ったまま就寝しておりました。
ですがインナーテントの黄色い部分は通気性が非常に良く、また結露は落ちてきても撥水が効いているので中に染み込まず流れ落ちておりました。
またフライシートは大雨の影響で湿度99%近くはあり盛大に結露が発生してもおかしくない条件でしたがそこそこの量ですみましたし、中にいても息苦しさを感じることもなくとても過ごしやすくはできました。
まぁもちろん湿度が多いので不快ですが、他のメーカーのテントに比べればということです。
そして、耐風性はペグも超強力でしたし、ヒルバーグですので全くなんともなかったです。
体感的には25m/sぐらいまで十分大丈夫だと思います。
ちなみにソウロはポールを3本も使いガイラインも12本で強力に保持する構造ですが、対するウナはおそらく私が思うにドーム型のポールのラインが他メーカーよりやや緩やかになっているので、そこで風を受け流して長めのガイラインでサポートしてあげるという作りになっているのではないかと私は思いました。
まとめ
ヒルバーグのテントはソウロもウナも一人用にしては他メーカー品に比べ500gは重くなってくると思います。
しかし、その重さの原因を今紹介したことも含めて考えると、テントにおけるもっとも大切な安心して快適に睡眠を得るための環境を突き詰めて行った結果、軽量化とバランスを考慮してこの重量に落ち着いたのだと思います。
私がヒルバーグのテントを何度も使用して思ったことが、正直日本の夏の北アルプスなどでの1、2泊程度のテント泊でソウロやウナなどの性能は超オーバースペックだと思います。
体への負荷を考慮すると結局ステラリッジみたいな総重量1,500g以下のテントで十分就寝することはできると思います。
しかし、ヒルバーグのテントは長期間テントで寝泊りするバックパッカーや極地遠征などより過酷な状況で1、2週間もしくはそれ以上ってなると1日の就寝がいかに重要なものになってくるか開発者は熟知していると思いますので、多少重くなろうとも安全で快適に過ごせるにはどのぐらいの強度にすれば良いか本当に考え抜いた上で決めた製品なのだなと思えました。
日本の山のテント泊で2泊3日程度ならいらないですが、北アルプスや南アルプス、北海道大雪山系の大縦走などで1週間以上使用するってなると、やはりこのソウロやウナを使用する価値は出てくると思います。
それぐらいの日程になってくると自ずと悪天候で停滞を余儀なくさせられる時が必ず出てくると思いますので、その際にはこのヒルバーグのレッドレーベルのテントを持ってきて良かったと思うことができるでしょう。
定価で10万円ぐらいして、さらに昨今の世界的なキャンプブームでヒルバーグのテントの供給体制が追いつかなさすぎで正規品ではいつ購入できるか全くもって不明ですが、このテントを入手して絶景のテント泊をして、テントの中からフルオープンので夕焼けや朝日を見れたら絶対に感動すること間違いないでしょう。
気になる方がおられましたら入手性は低いですが絶対に満足できるテントだと思いますのでウナで快適なテント泊をしてみましょう。
強力で圧倒的な収納性を持つ最強のペグ 打刀28cmと20cmの使用レビュー
本日は昨年末に販売を開始しましたステンレス製のペグ『打刀』を紹介したいと思います。
この製品は昨年クラウドファンディングのマクアケにて話題になった商品でして私が認知して欲しいなと思った時には20cmのタイプはすでに募集を終了しておりましたが、すぐに28cmタイプを募集すると知り是非購入したいと申込しておりました。
と同時に製造元の福善刃物工業株式会社のECモールにて20cmの打刀も通常販売をしておりましたので、いてもたってもいられなくなり28cmが来る前に購入しておりました。
しかし、購入してからあまりキャンプに行っていなくて少ないテント泊も雪中キャンプが多かったのでなかなか実践機会が少なくようやく28cmと20cmの両方の実力を試せれる機会がありましたので、この度使用レビューをすることにしました。
製品の紹介
ペグとしての機能はもちろん、高強度、軽量、コンパクト、デザイン性という5拍子揃った製品です。
【特徴】
① 高強度
◇刃物のように硬く、曲がりにくい
◇ 刃物製造工法と同様の真空熱処理が施された刃物用ステンレス鋼を使用しています。
刃物のように硬いため先端が潰れにくく、また鍛造ペグ同等程度に曲がりにくくなっています。
上記のように頑丈なため、石が多い場所でも気にせずどんどん打ち込むことができます。
② 軽量
◇1本約39g
◇ 厚み3.5mm、重量約39gと同サイズの鍛造ペグの約半分の重量になりました。
③ コンパクトに収納
◇スタッキング収納が可能
◇ 長方形の平板形状のため重ね合わせて収納できるスタッキングが可能です。
④ デザイン性
◇日本刀のように美しく、錆に強い
◇ 日本刀をイメージした先端形状を採用し、美しくも高級感のある外観になっております。 全ての面に面取り加工が施され、ロープの破損を防止する構造になっています。
また特殊な刃物用ステンレス鋼により、錆に強くなっています。
⑤ ペグとしての機能
◇地面への固定に優れ、引き抜やすい
◇ 地面に固定される力は同サイズの鍛造ペグ同等の能力を持ちます。
撤収時はペグを回転させることで簡単に引き抜くことができます。
サイズ :全長200mm×幅18mm(差し込み部最大7mm)×厚み3.5mm
重量:1本約39g
材料:刃物用ステンレス鋼 (硬度:51.0±1 HRC)
製造国:日本
https://fukuzen.shop/items/5f61cfbf4b08395b18f7e428
詳しくは上記のアドレスにてメーカー様のホームページよりご確認下さい。
実際のサイズ感
それではそれぞれを詳しくみていく前に実際どのくらいのサイズなのかみてみたいと思います。
画像でみると結構小さいめなのかな?と錯覚しておりましたが、28cmと20cmが両方とも揃って私の手のひらの上に載せてみたところわりと大きいなと第一印象は感じました。
こうして両方とも手に乗せてみるとなんとなくサイズの違いがお判り頂けますでしょうか。
ちなみに私の手は少し小さめでゴルフのグローブはSサイズ(22cm)を普段使用しておりますので、普通の男性がこのペグを持つともう少し小さく感じるかもしれません。
20cmは持つとちょっと軽いなって感じますが、28cmは20cmを持ってから持ち替えると結構ずっしりくると思います。
実測重量
次にそれぞれの実測重量をみていきたいと思います。
まずは28cmを6本まとめての重量が521gになります。
1本だと86gになります。
次に20cmが8本で304gになります。
1本だと38gになります。
このあたりはメーカーの数値とほぼおなじぐらいでした。
実測サイズ
次に実測サイズですが、これはメーカー表記とほぼおなじですが一応紹介しておきます。
まずヘッド部分の幅は27mmほどでした。
長さも28cm
厚みもおよそ3.5mm
次に20cmペグの幅ですが18cm
長さも20cm
厚みも3.5mmと誤差なしです。
って言いますかこの辺りのサイズは正確なスケールを持ち合わせておりませんでしたが、ほぼ正確に3.5mmの厚みだと思います。
しかし、私が感動したのがこのペグは28cmでこの薄さなのに6本まとめて紙製の収納ケースにピッタと寸分の狂いなく、また厚みの歪みが全くないのでものすごく綺麗に収納パッキングができるので本当に持ち運びの時にストレスなく持っていくことができるのが素晴らしいなと思いました。
これは中国製で似た様な製品が出てきてもこの製品精度は真似することはなかなか難しいのではないんじゃないかと思いました。
やはりこれは刃物の町にて技術を磨いてきたメーカーのザ・MADE IN JAPANを感じさせてくれるものだと思います。
正直消耗品であるペグにそこまでの精度は必要ないんじゃないのかなぁ〜とも思いますが、でもこの美しいペグをみるとこれを使いたいって気にさせてくれることはとても重要だと思いました。
次に購入時に入っていたケースの長さは21.5cmほどになります。
28cmペグはケースの長さがほぼ30cmに近い長さになります。
実際のパッキングの違いについて
次に実際に今まで使用しておりましたAmazonで購入したsoomloomのスチールペグとどれぐらい違うのかみてみたいと思います。
まずこのペグが8本で長さは20cm重さを測ってみたところ956gで1本およそ120gほどになります。
それに対しておなじ20cmで8本で305gとおよそ△68%もの対比重量差があり比較しても良いのかってぐらい差がありすぎます。
そしてなりよりこのまとめた時の大きさの違いが圧倒的に違いすぎます。
私はUL(ウルトラライト)系のキャンプやテント泊登山を良くしますが、soomloomのスチールペグは何があろうとも絶対に持って行こうなんて微塵にも思いませんが、この打刀ペグの20cmだとどうしよう、ちょっと硬い地面のところでテントを張るかもしれないからやはり持って行こうかなって気になるのは圧倒的に違うと思います。
もちろん1本あたり価格差が4倍以上違いますが、その値段以上に大きな性能差がありすぎると思います。
少し重たいですが、でもこのペグ持っていきたいなってなるのは本当に現状このペグだけだと思います。
実際に使用した感想
先日、兵庫県内にあります峰山高原星降るキャンプ場に子供と行ってきまして、その際にこのペグを使用しました。
この日は日没近くまで大雨の強風が予測されておりましたので、テントはソロテントのヒルバーグのウナを持っていきました。
一人用ですが、私と子供との2人での使用ですから十分快適に使用はできました。
この日は28cmペグを4角に打ち込み風上側のガイライン2箇所にと使用して、残りのガイラインとフライシートを抑える箇所に20cmペグを利用してみました。
上記の様な感じでやや硬めの芝生サイトですが薄いペグなのでガシガシ打ち込めました。
この様にかなりしっかり打ち込みができ、物凄い攻撃力で、そのあと撤収する時に一応ためにし28cmペグで打ち込んだガイラインの箇所を力一杯フルパワーで綱引きの様に引いてみましたが、全くびくともせず私の力ではお手上げでした。
無理です。こんな28cmのペグだと強すぎました。
ですので台風が直撃コースではさすがに危険すぎますが、接近するぐらいの時で山の上のテント場で風速30m/sぐらいでテントはヒルバーグのソウロでこの28cmペグを使用したら難なくやり過ごせそうなくらいの感じは予感させてくれました。
●撤収の仕方
ペグを抜く際はまずガイラインの箇所のペグを適当に上に引っ張って抜いてから、テント本体のペグループを抜いていきますが、その際に上の様にペグを差し込んでいきます。
わりとすんなりと入ってくれると思います。
その後このまま持ち上げても構いませんし、グイッとひねってあげると簡単に引き抜きやすくなります。
その後ペグには汚れがいっぱい付いてしまっておりますので、私は水で洗い流して汚れを取ってからタオルで水分を拭き取って、輪ゴムなどで一つにまとめて撤収完了になります。
まとめ
このペグは普通にお店で販売しておりますペグや、エリッゼステークなどと変わらない金額で購入できますが、同じ攻撃力と防御力なのに重量が半分ぐらいになり、更に圧倒的なまでのコンパクトさを兼ね備えております。
正直私にとってはこの打刀ペグが現状最強の総合性能の持った製品だと思っております。
絶対おすすめできるものですの一度試しに購入して使用する事をおすすめします✨✨✨