登山やバックパック用のテントは1人用と2人用のどっちが良いのか?
前回と前々回とで自立式と非自立式テント、シングルウォールとダブルウォールテントの違いを紹介しましたが、今回は1人用と2人用のテントを実際に私が使用して感じたことを元にそれぞれの違いなどを紹介したいと思います。
※本来は1人用と2人用と書いた方が良いですが、この紹介では今現在もっともユーザーの多いテントであろうステラリッジテントにならって1型(1人用)と2型(2人用)と表現していくことにします。
過去の記事はこちらを参照になってください✨
はじめに
最初に1型と2型どちらが良いかと悩んでいる方がおられるかもしれませんが、いろいろなサイトや書籍などでも紹介されている通り基本的には私の意見も同じで、ソロキャンプやテント泊登山で使用するのなら広い2型のテントを購入した方が良いとは思います。
ただ実際の使用感が全くテント泊をした事がない人にとっては未知のことだと思いますので、今から長々と説明していきたいと思います。
1型と2型のメリットとデメリット
●1型のメリット
・コンパクトで軽量
・狭い場所でも設営可能
・室内が寒くなりにくい
●1型のデメリット
・室内幅が狭い
・室内高が低い
・緊急時に応用が効かない
●2型テントのメリット
・室内幅が広い
・室内高が高い
・2名での使用が可能
●2型テントのデメリット
・収納時に大きくて重くなりやすい
・一人での使用は寒くなりやすい
・設営箇所が少ない場合がある
1型と2型を実際に使用して感じたメリットとデメリット
ここからは実際に今までそれぞれのテントを実際のフィールドで使用して感じた違いをそれぞれのメリットとデメリットを実例を交えながら解説してみたいです。
1型テントの実際のメリット
①コンパクトで軽量 1型テントの方が2型に比べると僅かではありますが、軽量でコンパクトにはなります。
代表的なソロテントでありますモンベルのステラリッジテントですと1型が1,340g、2型が1,430gと90gほどですが1型の方が軽くはなります。
正直個人的にはごく僅かな重量差ですので目くじらを立てて気にするほどでもないかなとは感じます。
しかし実際にモンベルショップに行き実際に1型と2型のテントを持ち比べてみるとパッキングしたときの収納時の大きさがちょっと2型は気になる大きさにはなるなと感じました。
人によってはこれぐらいの違いは気にしませんという方もおられるでしょうが、UL(ウルトラライト)や装備の軽量化を進めている人にはこのパッキング時の大きさは地味に効いてくると思います。
私が個人的に考える装備の軽量化のまず手始めは荷物を若干重くてもいかにコンパクトにまとめれるかがポイントになってくると考えておりますので、その中でテントの大きさはまず最初に見直すべき箇所なので非常に重要だと思っております。
そして荷物をコンパクトにできるとおのずとザックの大きさも容量の小さなものにできて、軽量なザックを選択可能になるのでトータルで見ると軽くできるのだと思います。
②狭い場所でも設営可能 代表的なソロテント、モンベルのステラリッジテントの1型ですと本当に多くの使用者がおりますので、北アルプスの人気のテントサイトですとその大きさに合わせまして上記の写真の様な整地をしている感じになります。
これは屈指の人気テント場の槍ヶ岳山荘の一部の場所ですが、右に24番の区画がありますがこれめちゃくちゃ小さくないですか?これ本当にテント張れますの?
ってぐらい狭いですよね💦テント場に着いて埋まっていくのは基本的に早い者勝ちですのでわざわざ2型のテント所有者がこんなはみ出る場所使いませんね。1型の所有者でもやや広めな場所を使用したいですよね。
となると3連休や金土のテント場は辛うじて残っていたとしても最後にあるのはこんなカスばかりになります。それならまだしも槍ヶ岳山荘だと苦労してせっかく登ってきたのにもう埋まってしまったので20〜30分降りた殺生ヒュッテに行ってくださいってなってしまうのです💦
これってかなり悲しいですよね。2型のテントですともうテント場サイトの獲得はほぼ戦争ですね。ピーク時には朝の8時〜9時ぐらいには埋まってしまうでしょう。なのでどうしてもアルプスの絶景テント場で張ってテント泊したいって思っている方はより安牌な1型がお勧めにはなってきます。
まぁこれは特殊にケースですが、十分あり得ることです。
③室内が寒くなりにくい テント泊は真夏の平地での宿泊以外は寒さとの戦いですのでいかに暖かくして快眠できるかが重要なポイントになります。
その点冷気が侵入しにくく、1型のソロテントだと居住性は劣りますが、無駄な空間が少なく、自身の体温や調理をした場合などは室内がすぐに暖かくなります。
これは2型のテントにはないメリットだと思います。もちろん2型のテントを二人で使用した方がより暖かくなるのは当然ですが、正直家族以外の人とでは私は嫌です。
ちなみに上記のソロテント、ノルディスクのロフォーテン1ULWはめちゃくちゃ狭いですが、個人的には中があまり寒くなりにくいので重宝しているテントにはなります✨
1型テントの実際のデメリット
①室内幅が狭い 私もそうでしたが、一番最初にテント泊する方にとっては室内がうまく整理整頓できずにアイテムがよく迷子になりやすくなると思います。
何度も経験してくると大体の荷物の所定の位置が自分にとってすぐに取り出しやすいところだったり、これはここらへんにおいているなとなってきますが、これが広い2型のテントでもあれ?ヘッドライトどこ置いたかな?財布どこ置いたかな?ライターどこいったっけ?となりやすくなるでしょう。
これが最初の初心者に2型のテントを進める最大の理由になると私は思っております。今では本当に狭いロフォーテンでも荷物が迷子になることは少なくなりましたが、やはりこのテントも最初使用した頃はとにかく狭かったので荷物の整理整頓には往生しました。
ですが慣れの問題でもありますので最初は大目にみてもらって苦労はするかもしれませんが1型のテントから思い切って行ってみるのも良いかもしれません。
②室内高が低い 基本的に1型の広さのテントで室内高が高いモデルはほぼないと思います。
低いと85cm、高くてもMax110cmぐらいにはなると思います。ちなみにモンベルのステラリッジテントだと105cmぐらいあります。それでも目線の高さ付近の広さは広くないので数値以上には広くないですが、少なくとも頭が当たる人は多くはないでしょう。
ちなみに上記の画像のテント、ヒルバーグのアクトですと室内高は90cmと低くて人によってはだいぶん居住性は不満に思う方もいるでしょう。
でも全高が低いと風の影響が低くなるので耐風性は向上するので一概に悪いとは言えませんが。
ですが日本人よりよほど大柄な人が多い北欧のメーカーのヒルバーグでこのテントはベストセラーになってますので、慣れたら住めば都となると思います。
③緊急時に応用が効かない
レアなケースかもしれませんが、突然天候が急変しビバークをしなければいけない状況になった際に1型テントだと中に入れるスペースが少なく応用が効かなくなる恐れがあります。
ですのでエスケープルートがないコースを歩かれる場合だと事前にいざというときのために装備は周到に用意しておく必要はあります。
まぁ本当に稀な状況だとは思いますが。
2型テントの実際のメリット
①室内幅が広い 2人用としているテントは基本的に室内幅が120〜135cm程度が一般的な広さだと思います。ちなみにモンベルのステラリッジテントは130cmとなっており、上記の写真のハイパーライトマウンテンギアのディリゴ2は125cmとなっております。
正直130cm程度の幅だと2名の利用では二人が川の字になって就寝すると自分の横には基本的に物を置くスペースはほぼないです。自分の荷物は脚元か頭側に置く様になるでしょう。
それがこの広さを一人で使用するとだいぶん余裕が出てきてストレスのない快適な空間ができるでしょう。
個人的に思うのが雨風が強い日で外で調理などができない場合や台風や発達した低気圧の通過時に停滞を余儀なくする場合も時には遭遇するでしょうからその場合に窮屈な1型テントだと息苦しくはなってしまうでしょう。
②室内高が高い
2型のテントですと大体は1型のテントより高いかほぼ一緒で、同じメーカー製品ですと1型より低いものは基本的にありません。
ちなみにモンベルのステラリッジテント2型ですと1型と同じく105cmになります。
ですが、いくら同じ高さでも室内に座った場合の視線の高さの広がりがやはり横方向に空間ができますので数値以上に広く快適に感じるでしょう。
これが初心者が最初に2型のテントを購入すべきのもう一つのポイントだと思います。
普段1型のテントを使用することが多いですが、たまに2型を使用すると視線付近の空間があって広くて快適だな✨、とやはり思ってしまいます。
③2名での使用が可能 当たり前すぎて何いってるの?となるかもしれませんが、2人で使用する前提のテントですので当然2人並んで就寝可能です。
でもこれ上記のテントを見てもらってあまり馴染みのない人と一緒に就寝となるとかなり、と言いますか私は緊急時を除いて遠慮したいです💦
マットとシュラフをこれに置くともう荷物やザックなどをどこに置くねん💦ってなりますよね。もちろん全室にも置けますが、荒天時に置くと濡れてしまうでしょうからやはり室内が良い。となると半身マットを使用してその下に置くぐらいしか手段がなくなってしまうでしょう。
でも家族での使用だと荷物を分担し合って小さめのザックも使用可能でしょうからその限りでもないかもしれませんが。
●2型テントのデメリット
①収納時に大きくて重くなりやすい 2型のテントですとどうしても同じブランドのシリーズの1型と比較すると重くなってしまうのはしょうがないです。
それでもステラリッジテント2型の場合は重量差が90gなのでそこまで大きくないので人によってはこれぐらいの差は一緒だねと思う人はいるでしょう。
個人的にはこの重さの違いはちょっと気にはなりました。こればかりは実際に店頭で持ち比べて重さの違いとパッキング時の違いを確かめさせてもらった方が良いと思います。
②一人での使用は寒くなりやすい 私が実際に使用している感じでは2型の大きさぐらいになると気温10℃ぐらいまでは大きな違いは感じませんが、それ以下になってくるとやはり無駄に空いた空間が暖まらず寒いなと感じる様に思いました。
もちろんシュラフのグレードを1ランク上げるとそのような問題は感じないかもですが、就寝前にゴソゴソしてると寒いかなぁ〜って感じるかもしれません。
③設営箇所が少ない場合がある 2型のテントですと張り数に限りのあるテント場だと一番良い順番に埋まっていきますので土日などの多い日はやはり難しい場合があるでしょう。
この時の平日に槍ヶ岳山荘に12時過ぎに到着して一番乗りで最高のロケーションの場所にテントサイトを獲得しましたが、それでもこのディリゴ2だと全長が長くて(225cm)あまりピシッと張れませんでした。
これが少しでも遅くなるともっと条件の悪い場所になっていたかもしれませんでしたのでこういう場合に使用するならステラリッジテント1型が良いなと思ってしまいます。
テント内での荷物の置き方について
1型テントの場合 まず代表的なソロテント、ステラリッジテント1型での荷物の置き方をイメージして頂ける様に紹介してみます。
一般的な幅のマットを50cmとしまして、それをテント内に置いた場合上記の様な感じで残りの幅がだいたい30cmぐらいは荷物を置くけれるスペースができると思います。
これが一般的なテント泊用のザック60ℓぐらいですとまず普通に寝転がしては置くことはできないでしょう。その場合一般的には半身用のマットを使用してその脚元部分にザックを下敷きにして就寝するか、もしくは壁際に立て掛けておくかのどちらかになるでしょう。
まぁ個人的には荷物は相当コンパクトにできる様に修練してきましたので40ℓ+αで入る容量のハイパーライトマウンテンギアのウインドライダー2400でも大きくて持て余してしまうので、普段テント泊にはもっぱら28ℓのザックで十分です。
上記のテント内に置いてます白色のザックがそれでこれぐらい容量が小さいと折りたたんでおくことが可能なのですごく楽でとても重宝してます✨
ついでなのでもう一つソロテントで極限に小さい部類に入ります、ノルディスクのロフォーテン1ULWのテント内での荷物の置き方も紹介します。
このテント、一応背の高い北欧系の人も使用できる様に室内長は220cmはあり長めなのですが、脚元側に向かって細くなっていくし、室内高が70cmしかないので相当窮屈なソロテントになります。慣れれば問題ないのですが✨
さて一応このテントの最大幅は85cm写真で見るとちょっとだけスペースに余裕があるのかな?と思うかもしれません。
ですが、実際に荷物を置いてみると結構ギリギリな感じにはなってしまいます。
ちょっとテント泊に慣れてないとほんと荷物がどこに置いたのか分からなくなってとても迷子になりやすくなるでしょう。
ザックも置く場所がかなり制限されてきて困るでしょう。でもこのテントのパッキングサイズは22cm×φ11cmの大きさでダウンジャケットを圧縮させてしたぐらいの大きさになるので相当小さなザックに変更できるので、個人的にはそこまで困ることはないと思います。
脚元のマットの下にでも置いておくかシュラフが濡れない様に下半身をザックの中に突っ込んで就寝する方法もあると思います。
2型テントの場合
次に2型テントだとどれぐらいスペースが出来るかですが、この紹介しているハイパーライトマウンテンギアのディリゴ2だと室内幅125cmとステラリッジテントに比べてやや狭めですが、それでも一般的なドーム型テントと同じで室内の形状が長方形ですので1人の使用ですと相当余裕があり、個人的には最近ではかなり余剰気味でもて余らせてしまっています。
もちろん2人用を最初使用すると、テント内がうまく整理できずにかなり小物があちこちにいき散らかってしまうでしょうが、それでもこれぐらいの広さだとおそらくランタンがないや、スマホがないや、ライターどこいったかな?ということはなくなり、ストレスのないテント泊の生活空間になるでしょう。
荷物を少し左に寄せていると出入りの際もストレスなく出来るのでその点のメリットもあると思います。
暑い時期に、使用するならやはりこの様な広めのテントでメッシュが多いと室内では過ごしやすいですね。ただ虫がかなり多いでしょうから私はその様な時期には可能な限り行きたくはないのですが・・・
まとめ
1型か2型のテントどちらを選択すれば良いかなんて基本迷う様なことはないでしょうが、それでも登山などに使用して重量差が少しでも気になるって人には結構迷うポイントではあるかもしれません。
ですが、基本的に2型を選んでいれば少しだけ重いですが、室内で快適に生活でき、時には2名で使用することが少しでもありそうとなると絶対に2型を選択していれば困ることはないでしょう。
本当に登山でのテント泊メインで張れなかったら困るという場合には1型の選択肢はありますが、その様な人はあまり多くはないかもしれないでしょう。
でもやっぱりアルプスの絶好のロケーションでテント泊をすることができたら夕日や朝日の絶景は本当に素晴らしい景色が見れますのでその様な体験をしてみたいと思う人には1型がおすすめになると思います。
王道すぎて全くひねりはないかもしれませんが、自立式×ダブルウォール×2型のテントだとほとんど見た目が同じだなという以外は不満に感じたり、失敗したということは絶対にないでしょうから、そのテントを基本に所有していて機動性のある1型のテントに進んでいくのが良いでしょう。
登山やバックパック用のテントはシングルウォールとダブルウォールのどっちが良いのか?
前回、自立式と非自立式のテントはどちらが良いのかと検証しましたが、今回はシングルウォールテントとダブルウォールテントのどちらが良いのか私の実体験をもとに検証してみたいと思います。
シングルウォールとダブルウォールの違いとは
●シングルウォール式テントとは
まず初めにシングルウォールテントとは何かを説明したいと思います。
シングルウォールとは雨よけの機能の付与した生地のみでテントの形をしているタイプのものになります。テントの中で住ごす最大の目的は雨風を防ぐことです。
例えば極論として風は周りにブロックでも積んだり、木々の中に入ってしまえば防ぐと事ができ、その上で暖かいシュラフを使用すればテントはなくても睡眠を取る事は可能です。
しかし、降水がある場合になるとそれを防ぐには屋根を設置してあげる必要が出てきます。タープを張ってしまえば上からの雨は防げますが、強風も吹く恐れのある場所や天候ですとやはり自身の身を囲ってくれる幕が欲しいと思うようになってくるでしょう。
横殴りの雨がある様な気象状況でも上記のようなテント内ですと薄い生地であろうが大きな違いとなってくるでしょう。
ちなみにこのテントは自立式シングルウォールテントのヘリテイジのクロスオーバードーム2という製品になります。
naka350z.hatenablog.com
自立式で簡単設営が可能で良いのですが、居住性は・・・な製品になります💦
次にダブルウォール式テントを見てみましょう。
●ダブルウォール式テントとは ダブルウォール式とは文字通り2枚の生地による設営方式のテントになります。
通常ほとんどのテントが外側に防水撥水機能を持たせたフライシートを使用していて、内側に通気性のある生地に底面に浸水しないように対応した生地をバスタブ状にして組み合わせたインナーテントによる2重構造の製品が多いです。
次にシングルウォール式テントとダブルウォール式テントの長所と短所をそれぞれあげてみたいと思います。
■シングルウォール式の長所
・軽量でコンパクト
・設営が簡単
生地が一枚の製品が多く、またこの特徴を生かすために極薄の生地を使用して軽量でコンパクトな製品が比較的多いのが特徴です。
そして布一枚なのでポールを通してペグダウンするだけなので非常に迅速な設営スピードが可能なので、悪天候や厳冬期などの一刻でも幕内に避難したい状況では非常に優位なタイプであります。
ちなみにノルディスクのアルフェイム12.6も所有しておりますが、同じくシングルウォール式でも軽量コンパクトとは程遠い製品です。しかし、生地が非常に分厚くコットン混成のタイプなのでシングルウォール式でも非常に快適に過ごす事はできます。
なので一概には快適性は低いとは言えませんが、快適さをこのタイプで追求すると非常に分厚い生地になり、それこそ100デニールぐらいのフライシートが必要となり、そうなると軽さのメリットを活かせなくなってしまいます。
■シングルウォール式の短所
・居住性が低い
・選択肢が多くない
次にこのシングルウォールの短所ですが、一般的な軽量性を追求した製品だと幕内にいる時は非常に快適性が低くなります。
具体的にいいますと、雨が降ってくると軒下の役目のある前室がなく、出入りの際に濡れやすく、靴も室内に仕舞わないといけないとなります。
そして最大のデメリットがフライシートは撥水性を持たせて雨を弾くようにしておりますが、生地の通気性がほぼなく換気口でしか空気が入ってこない為とても息苦しくなります。ましてや室内での調理となると自殺行為に等しくたびたび一酸化炭素中毒で亡くなっている方もいるほどです。
対策として高性能なフライシートを使用した製品もありますが、非常に湿潤な日本では絶対に室内に結露が発生しますし、外側にも水滴が付着するといくら通気性があっても水分が通せんぼして酸素が中にまで入ってくる事はありません。
なのでいくらメーカーが良いテントだと言ってもそれは幻想です。
■ダブルウォール式の長所
・居住性がとても良い
・多様な製品が多い
本来撥水性と通気性は一枚の生地ではどうしても両立させる事は不可能なのです。いくらゴアテックスのレインウェアを着たところで、登りなどを登攀すると汗をかくのと同じです。
それなら別々の生地を使用して2重構造にしてしまったほうが早いという事で今現在最も広く出回っている製品がこのダブルウォール式となっております。
この仕組みだと通気性の良い生地やさらに通気性のあるメッシュ生地を使用して快適性を保っているのが特徴となっております。
ちなみにUS系ブランドにメッシュ生地を多用した製品が多いのはひとえにテントを設営する環境の違いが大きいみたいです。基本北米での使用だと樹林帯の中で設営する事が多く、また乾燥した土地なので結露も少ない、風も吹き込みにくい。となると快適さにはメッシュを多用した製品のほうがすごしやすい事が起因しているみたいです。
それに対して日本国内で好まれるのは非メッシュ生地のテントになります。
国内では非常に湿潤でテントを設営する場所も風が吹き荒ぶ稜線のテント場もある。そうなるとメッシュを多用した生地だと中が寒くなり、フライシートの内側についた結露がメッシュを通過して中に入り込んできやすくなることから非メッシュ生地が主流となっているみたいです。
■ダブルウォール式の短所
・設営に手間がかかる
・重量が重く大きい
ダブルウォール式は基本的にまずインナーテントを設営してその上にフライシートをかけるタイプが多いです。ヒルバーグみたいに最初から一緒に接続していてフライシートを設置すると同時に立ち上がる製品もありますが、基本的には手間のかかる製品が多く悪天候時には強風でうまく設置しにくくなる場合もあります。
また別々にテント生地がなっているのでどうしてもシングルウォール式に比べると重量は重くなりがちです。
ダブルウォール式テントの取り扱いブランドの例
今現在本当に世界中にとても多くのテントを販売しているブランドがありますが、その中で日本国内で一般的に購入できるメーカーの中で最強と周知されているのがヒルバーグであります。
Hilleberg(ヒルバーグ)公式サイト by エイアンドエフ
ヒルバーグはテント本体にブランドロゴマークが付いておりますが、そこにTHE TENTMAKERと入れているぐらい取り扱い製品はテントしかありません。もちろんそれに付属するペグやガイライン、フットプリントなどのラインナップもありますが、全てテント関連のものばかりです。
それぐらい歴史、実力ともに最強の部類に入りますが、そのテントしか製造していないメーカーが今現在ラインナップに46製品ありますが、シングルウォール型テントとして販売しているのは0です。
半世紀ほどに渡り幾度となく製造販売、試作、実地試験を重ねて検証してきたのにシングルウォール型テントがないのです。
これはテントを作って使うプロの答えとしては、ダブルウォール型テント以外に使用するメリットがないと結論が出ていると私は思います。
それではなぜダブルウォール型のテントは良いのかそこを検証してみたいと思います。
なぜダブルウォール型テントが良いのか?
1、居住性が圧倒的に快適である
布一枚に比べてフライシートとインナーテントの二重構造なのでその間に空間ができる事で雨が降ってきても雨音や叩きつける雨粒の感触がダイレクトに感じないのでストレスになりにくいと私は今まで使用してきて思います。
また強風が吹き荒れてもやはり布一枚でフライシートが煽られるとバッサバッサとなって大丈夫だとわかっていてもストレスを感じてしまいます。
個人的に思うのが快適性を思うとシングルウォール型だとフライシートは100Dぐらいの分厚い生地なら不快感を感じにくいとは思いますが、これがダブルウォール型だと30Dのフライシートにやや厚め30Dのインナーテントの生地で組み合わさるとものすごく快適に思います。
なので結局トータル重量で見ると同じ快適性を出そうとすると逆にシングルウォール型のほうが重量が重くなってしまう逆転現象になると私は思います。なのでシングルウォールにするメリットがなくなってしまうのでしょう。
もちろんとにかく軽くして快適性は無視で雨風が凌げれば良いというのでしたらその限りではないでしょうが・・・
2、室内が暖かい
衣服の重ね着をするのはいかに内部に空気の層を作るかが暖かさのコツですが、テントも一緒でいかに空気の層ができるかが暖かさにつながるかと思います。
空気の対流を止めるとテント内が自身の体温で少し温められますが、これがシングルウォールだと薄い生地だとすぐに外気で冷やされてテント内で過ごすメリットが薄れてきます。さらにちょっとでも暖かくと密閉してしまうと酸素濃度が低下して息苦しくなったり、結露が盛大に発生したりと良い事はありません。もちろんこの状態で火器類を使用するものなら死亡事故につながりかねない程危険になります。
なのでダブルウォール型の利点は暖かさを保ちつつ換気もしやすいという事が可能となります。
ちなみにヒルバーグの4シーズン用のテントは換気口がテント上部あり雪で埋まりにくい場所にあり窒息にならないようになっております。
3、前室を作れる ダブルウォール型だとほとんどの製品には大小の差はありますが、前室(軒下)の部分ができるようになっております。
ちなみに日本メーカーのテントは狭いテント場の多い北アルプスでも対応可能なような短辺側前室が多いですが、欧米系のメーカーはほとんどが長辺側に前室が作れるようになっております。
これはやはり日本の山岳のような狭いテント場はほとんどなく設営面積にゆとりがある場合が多い為だと思います。
いずれにしても今まで前室のないシングルウォール型はヘリテイジのクロスクロスオーバードーム2やトレイルシェルターを使用時には前室がなくとても不便に感じましたのでやはり小さくても良いので前室は必要だと感じてしまいます。
個人的に感じる前室のメリットは雨天時に濡れにくい以外に、
①結露によって靴が濡れる心配がない。
②強風時でも締め切っていたら風防がなくても火器類が使用できる。
③調理中や食事の時でも風が強くても寒くなりにくい。
などがありがたいな〜と思うポイントではあります。
4、荒天に強い 天候が荒れても設営時にフライシートを被せる時だけはリスクがありますが、そこさえ乗り越えてしまえば強雨が降ろうが、強風が吹こうが、寒かろうがかなり安心な空間が出来上がるのは本当にありがたいと思います。
もちろん上級者になれば、荒天時でもタープだけでシェルターを作り上げてやり過ごす事は可能でしょうが、軽量なダブルウォール型テントだと重量差わずか500gしか違わないのでしたら普通の人には非常にコツのいるシェルター設営より、ダブルウォール式テントを建てたほうが確実で安心できると思います。
5、結露に強い シングルウォール型を使っていて結露がどうだとかいう人はいないと思いますが、やはりダブルウォール式を使用しているとインナーテントの中にまで結露が侵入してこないのは本当にありがたいです。
もちろん結露は状況次第では絶対に発生しますし、全く無縁というわけではありません。撤収時にはフライシートの内側についた結露を吹き上げるのは、素手でタオルで拭きあげるとかじかんでめちゃ辛いですが、水分の分だけ持ち運び時の重量が増加してしまうので基本私は拭きあげるようにしています。
吊り下げ式のダブるウォールテントだとこれがちょっと面倒には感じてしまいます。
次にいまいちに感じる点や欠点などをみていきます。
ダブルウォール型テントのいまいちな点
1、重量がかさむ これは同じ生地の厚みを使用していればどうしてもダブルウォール型は不利です。なのでレースの選手や短期間に超スピードハイクを計画している人にはその僅かな重量さも仇になりますのでシングルウォールタイプを選択する利点はあるでしょう。
しかし、普通のキャンプやテント泊登山を計画している人にしてはそんなストイックな計画は必要ないので無縁だと思います。
ちなみにどうしても少しでも軽くしたいのであれば室内高はかなり低いですがノルディスクのロフォーテン1UWLは良い選択肢だと私は思っております。
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2、設営の手間がある 一般的なダブルウォール型テントはインナーテントを建ててその上にフライシートをかぶせる為強風が吹き荒ぶ中では非常に困難な場合もあります。なのでそのような場合には複数名もしくは事前練習にて迅速に設営ができる経験が必要になってくると思います。
しかし、ヒルバーグを代表するようにインナー吊り下げ式のダブルウォール型テントもありますのでその場合はシングルウォール型とほぼ変わらない設営スピードだと思います。
3、テント設営時に広さが必要
ダブルウォール型テントは前室が基本的なのでやはり設営面積はやや広めにはなります。僅かな差ではありますがそこは留意しておくべきかもです。
これが超コンパクトなシングルウォール型だと激混みのテント場なら隙間に設営は可能になるのですが・・・
でもあまりそのような状況に遭遇する機会は私には多くないのでメリットは少ないですが。
4、似た形状のテントが多い
自立式でダブルウォール型のテントとなるとやや離れて見ると似たカラーリングだとほぼ一緒に見えて自分のテントがどれか分からなくなる可能性は高いです。
この組み合わせのテントはポールがX字になったクロスポール式のドーム型が大半で他の形状はなかなか少ない為致し方ないとは思います。
ちなみにヒルバーグのソロテントの自立式だとソウロとウナがありますが、似た組み立て式なのになかなか見かけない形状のため離れてみても自分のテントがどれかわかりやすくはなるでしょう。
まとめ
テントを購入する場合には大半がダブルウォール式タイプが売り場に並んでいるのであえてシングルウォール式のテントを購入する方は少数かとは思いますが、実際にテントを購入する際には下調べしてくると、自立式と非自立式、シングルウォール式とダブルウォール式とそれぞれのタイプが出てくるので、多少軽量ならシングルウォール式テントにしてみようかな?と考える人もいるかもしれません。
ですが今までの説明を読んでもらうと極限の軽さを追求する以外に本当にメリットがないのでわざわざ無駄な投資をしてまでシングルウォール型テントを購入する必要はないと少しでも理解して頂ければ幸いかと思います。
中にはやっぱりどうしても軽量さとコンパクトさが欲しくて検討している方もおられるかもしれませんが、お試しにと中古の製品を購入する。もしくは安価な製品を購入して体験してみるというのも良いかもしれません。
しかし、実際にいろいろなテントを購入してきてやはり前室のないシングルウォール式のテントは何もメリットを私は享受できる事が少なかったです。
今後、革新的な製品が出てきて心移りして気になって購入しても結局やはりダブルウォール式のテントには居住性では敵わないなと結果的に手放してしまうのではと思います。
※ただ上記の前室が作れるタイプの超高級素材のシングルウォールテントは非常に気に入っておりますので今後も長期間にわたって使用したいと思っておりますが✨
テントの何よりの価値はなにもない野外にいかに安全で安心な快適な空間を作る事ができ、熟睡できる環境を構築できるかが最大のポイントですので、普通の人には僅かな重量を削ぎ落としてまで快適性を落とすのは得策ではないです。
ぜひあなたもお気に入りのダブルウォール型テントを見つけて快適なソロキャンプやテント泊登山に出かけてみましょう✨✨✨
登山やバックパック用のテントには自立式と非自立式、結局どっちが良いのか?
テントが欲しい。ってなった時皆さんは何を基準に選択されますでしょうか?
10年や20年ほど前ですとあまり選択できる種類は多くはありませんでしたが、今現在では多種多様で本当に多すぎるぐらいにいろいろなテントが販売されております。
その中でまず大きく別れるのが以下の2種類だと思います。
●ベースキャンプ型テント
●持ち運び型テント
まずはそれぞれの特徴を見てみたいと思います。
①ベースキャンプ型テント
まずこちらのタイプは主にオートキャンプ場などの車をサイトなどに横付けしてテントを設営する多人数用の大型テントと思って頂ければ良いでしょう。
このタイプのテントはいわば住居でいうところのリビングと寝室がセットになったものも多く、設営には手間と時間が必要になってきますが完成するとそれは何もなかったフィールドにまさに家が出来上がるので居住性や利便性が非常に高いものが多いと思います。
例) スノーピーク ランドロック
コールマン タフスクリーン etc
が代表的な製品としてあがってくるでしょう。
しかし、このタイプのテントは快適性は良くていいのですが如何せん持ち運ぶ際の収納サイズと重量が非常に重くてこれを使用するには車のすぐ側か、ワゴンなどで運搬するしか手段はないかと思います。
さすがに手で持ったり、背負ったりは距離にもよりますが非現実的でしょう。
②持ち運び型テント
このタイプのテントはバックパッカーや登山などをする人が使用するもので、何よりも軽量性に重点をおいたテントになります。
テント泊登山などに使用される方は持参する荷物が非常に多くなってしまいます。
1、テント 2、マット 3、シュラフ 4、クッカー 5、バーナー 6、着替え 7、食料・行動食 8、充電器などの小物 9、ファーストエイドキット
などが大まかなメインとなる荷物になるでしょう。これだけの荷物があるとザックの中はパンパンになってしまいますので、その中で一番の荷物になるテントをどこまで重量を削減できるかが快適な行動計画につながってきます。
そこで代表的な軽量タイプのテントを上げてみたいと思います。
例) モンベル ステラリッジテント
ヒルバーグ ソウロ etc
などが挙げられると思います。一般的には総重量4.0kg以下のものが個人で持ち運ぶ際の上限の重さです。
と言われるみたいですが、個人的には厳冬期の雪山の使用を除くと2.0kgより重くなると相当キツいなと感じてしまいます。
実際現在所有しておりますヒルバーグのソウロは総重量が2.4kgなのとパッキングした際に大きさがデカくて登山などの持ち歩く行程のテント泊には使用する事がかなり少ないです。
シングルかダブルか
そして次に選択するのが、雨よけの生地1枚だけのシングルウォールタイプ、もしくはフライシートに通気性のある生地にテント内が水浸しにならないためのバスタブ構造が合わさったフロアのあるインナーテントの二重構造になっているダブルウォールタイプの2種類になります。
●ダブルウォール型テント
これは非自立式ダブルウォールテントで世界最軽量クラスのノルディスクのロフォーテン1ULWになります。
よく見て頂くとわかると思いますが、緑色の極薄フライシートから透けて中の黄色いインナーテントが見えているのが分かります。
初心者や普通に使用する目的の方は特別な理由がない限りダブルウォール式一択だと思います。
●シングルウォール型テント
この上記の二つのテントはそれぞれ自立式シングルウォールテントのヘリテイジのクロスオーバードーム2と非自立式のヘリテイジのトレイルシェルターになります。
やはり通気性のあるインナー生地を省いているので私が使用するには快適性がかなりないので使用する事がどんどんなくなり、結果的に売ってしまいました。
もちろん使用する想定環境や行動計画によってはこれらのテント(シェルター)はとても有用性があるのですが、私には結論としてほぼ合いませんでした。
いっときは工夫次第で快適に使用できるかな?と試してみましたがトータル的な重量でよくよく考えて見るとノルディスクのロフォーテンとほぼ一緒と思ってくるとそれなら快適で前室のあるロフォーテンがやはり良いなという結論になりました。
色々とシングルウォールテントの良さを紹介されている方もおられますが、快適性はいくら超高級素材を使用しようがダブルウォールタイプに勝る事はありませんので。
まずは自立式テントと非自立式テントの説明に入る前に私のテントを購入し今現在も使用しているものと、持っていたけど売却してしまった製品を一度紹介しておきます。
最初に断っておきますが、売ってしまった製品はどれも良い物ばかりでしたが、私の想定使用状況にマッチしなくなったために売却したものがほとんどです。
ちなみに打消していない製品は今現在も所有しているものになります。それではそれぞれのカテゴリー毎に紹介していきます。
私のテントの遍歴
●自立式×ダブルウォール
・ビッグアグネス フライクリーク
軽くて良かったのだがUSブランドはシリコンコーティングが使用不能なのでベトつきやすくてフライシートを広げにくく、さらに半自立式で設営がけっこう煩わしかったので売却しました。
・MSR ハバハバNX
自立式でとてもカッコよかったのだが同じくややフライシートがベトつきやすく、全く軽量ではなく収納時も大きかったので経年劣化が出そうになる前に売却しました。
・ヒルバーグ ソウロnaka350z.hatenablog.com
・ヒルバーグ ウナnaka350z.hatenablog.com
・モンベル ステラリッジテント1型 naka350z.hatenablog.com 超王道テントなので一度使用してみたく購入しましたが、確かに性能は値段を考えると良く出来てますが、使用者があまりに多すぎるので没個性になりやくさらにテント場で見つけにくそうなのでかなり熟慮した結果売却することに。
●自立式×シングルウォール
・ヘリテイジ クロスオーバードームF
軽くてコンパクトで良いがテント内は結構狭くてさらに狭そうなロフォーテンより快適にすごせないのに失望して、決め手は入り口側に向いてあぐらをかこうとすると私でも膝がウォールに当たるのがストレスになったので売却しました。
・ヘリテイジ クロスオーバードーム2naka350z.hatenablog.com こちらも軽くて室内が広くて良いのですが、通気口の部分にネットが付属してないので虫が入ってきやすくて締め切って使用する事が多く快適性が悪く、自立式のメリットを見出せなかったです。アルファルトやコンクリートの上に設営するなら良いのですが、そんな行動計画が皆無に思いましたので売却しました。
・ネイチャーハイク VIK1
性能と非常に安価で前室があり良かったのですが、もっとハイスペックなテントを多数使用しているのでわざわざ性能の低いこのテントを使用する機会がないので友人に譲りました。
●非自立式×ダブルウォール
・ノルディスク ロフォーテン1ULWnaka350z.hatenablog.com
・ネイチャーハイク オパルス3naka350z.hatenablog.com 3人用で比較的軽量で良かったですが、MRSのカーボンリフレックス3があればいらないと思うようになり売却しました。やっぱりネイチャーハイクのテントの縫製はお値段なりにしかならないので所有している価値もありませんでしたので。
・MSR カーボンリフレックス3naka350z.hatenablog.com
・ノルディスク テレマーク2ULWnaka350z.hatenablog.com
・ノルディスク スゥワルバードSI1naka350z.hatenablog.com
超強力な耐風性がありましたが、少しだけ重くてあまり使わなさそうだったので売却してしまいました。
・ヒルバーグ アクトnaka350z.hatenablog.com
・ヒルバーグ エナン
●非自立式×シングルウォール
・ノルディスク アルフェイム12.6
・ヘリテイジ ストックシェルター
通気口なしタイプでしたので息苦しくなるなと思い設置してあるトレイルシェルターに買い換えるために売却しました。
・ヘリテイジ トレイルシェルター
何度か使用したのですが、TJARのような超ストイックな山行計画をする事がありませんし、ストックを普段の登山では持っていく事が少ないし、ディリゴ2があれば出番がないと思う様になったので売却しました。
・hyperlite mountain gear dirigo2
以上の紹介したように入手したり手放したりした経緯になります。
これからもわかる通り基本的に設営が簡単で、快適性があり、前室があるモデルが大半となっております。
これをふまえた上で次からはなぜ非自立式テントを推奨していくのか紹介していきたいと思います。
■自立式テントと非自立式テント
さてここから本題に入っていきます。よく初心者向けに最初にテントを購入する際に色々と製品の紹介がされておりますが、そのほとんどが自立式×ダブルウォール式のテントになっております。
もちろん今までいろいろな種類のテントを購入してきて使用した経験からすると、初心者の人からおすすめはどれが良いですか?と質問がくると返答は無難に2人用(インナーテント幅120〜130cm)の自立式ダブルウォールテントを選んで答えます。
やっぱりソロキャンプで使用して、時にはテント泊登山などに使用してみたい、万が一2人で宿泊する場合もある、となると基本それが無難な製品になると思ってしまいます。
しかし、あえて今回私は別の意見を述べてみたいと思います。
結論から言うと私のおすすめは非自立式テントになります。
ではなぜ非自立式テントが良いのか。それは最大の長所は軽量性とコンパクトさに尽きます。
いろいろと荷物の多くなる中でこの軽さという持ち運び時に負荷になりにくく、そしてポールが最小限に済むことによる荷物をパッキングする際の自由さが私にとって非常にありがたいポイントになります。
また非自立式テントの製品にはトレポ(トレッキングポール)を使用する事で設営可能になり邪魔なテントポールを省略することの可能なモデルもあります。トレッキングポールは人の体重を補助するぐらいの強度があるので普通のテントポールより強靭な性能があるので損傷するリスクも低いです。
ひとつ例として自立式テントの代表格であります、モンベルのステラリッジテント1型と非自立式テントとしてノルディスクのテレマーク2ULWを見ていきます。
・ステラリッジテント1型の総重量は1,345gになります。
対してノルディスクのテレマーク2ULWはペグは入っておりませんが、総重量914gになります。
そしてここで私が結構気になってしまうのがテントポールの存在です。
上記の大きさを比較した場合に少しわかりにくいかもしれませんが、かなりポールの大きさが違ってくるのです。
また重量もステラリッジのポールは360gに対してテレマークのポールはカーボンという優位さはありますが、108gと圧倒的に軽量です。
これをザックにパッキングすると私は必ずテント本体とポールは別々に収納していくのでこのポールの大きさが意外と効いてきますし、ポールの重量差は1本と2本とではどう頑張っても差がなくならないのです。
というのも自立式は絶対に2本使わないことには立てる事が不可能で、それに対して非自立式は1本で設営が可能となります。ここにどうしても埋めることのできない違いがあるのです。
かと言って耐風性や耐雨性に大きな違いはありませんのでそれならより軽いほうが良いとなり、最近ではほぼ非自立式のテントばかりの使用となっております。
次に非自立テントの良い点と注意しなければいけない点をみていきたいと思います。
非自立式テントの良い点
1、非自立式でも耐風性は強靭 最強のテントメーカーとして広く認知されておりますヒルバーグですが、そのラインナップの中で最も強靭なブラックレーベルにありますテントにも非自立式の製品は含まれております。
もちろんヒルバーグの製品ですので極地である南極や超高山帯6,000m以上のところでの使用を前提にしたものばかりです。
出典元
ブラックレーベル - Hilleberg(ヒルバーグ)公式サイト by エイアンドエフ
その様な日本ではまず経験することのないような過酷な環境でも最後の砦として機能するテントなのに自立式ではなく非自立式が採用されております。
なのできちんとした設営ができれば非自立式でも全く問題ない事は証明されております。
2、設営が簡単な製品が多い ポールが1本の製品が多いので雨や風が強い場合でも風上側をしっかりペグダウンしてからポールを1本通しての設営で完了する事が多いです。
上記のヒルバーグのアクトも設営には手間取る事はほぼありませんでした。
3、撤収がとても早い 設営がはやいという事は撤収もはやくて楽ちんです。
同じくアクトの撤収する際もガイラインを緩めて、ポールを抜いて、四隅のペグを抜いて丸めて、スタッフサックに入れて終了です。
雪中テント泊ですので余計な汚れも気にしないので2分ほどで終わります。多分近くの人はぇっ?もう片付け終わってるよ!!と思う事でしょう。
撤収が早いと玄人感がすごく出て良いと思います。
4、自立式でも絶対にペグダウンは必要 たまに初心者の方は勘違いをしている場合もありますが、ポールだけで立つ自立式のテントでもペグダウンは絶対に必要になってきます。
上記のテントはヒルバーグのウナですが、やはり絶対にペグダウンは必要になってきます。
5、ペグダウンが絶対にできない場所は滅多にない 非自立式テントでペグダウン出来ずに難儀する場合もありますが、 上記の様なサイトであってもそこらじゅうにあります石を利用して巻きつける事で自立式テントでなくてもきちんと設営する事は可能です。
少しだけ要領が必要になってきますが、公園などにて一度石を利用しての設営などを練習すれば問題なくできると思います。
逆に自立式テントだろうがこの様なサイトでも強風が吹く可能性はありますので絶対に重しなどでテントが吹き飛ばされないように対策する必要があります。
非自立式テントで困る事
1、ペグダウンが必須なので設営面積が必要 非自立式の場合は基礎の土台となるフロアの4隅にペグダウンと、耐風性を上げるためにガイラインを張る製品がほとんどです。
と言いますか自立式テントでも省略する事は不可能ですが。でもやはり自立式に比較してやや長めにガイラインを伸ばす必要の製品が多いので上記のようなサイトや厳冬期の雪山での設営になるとやや困ることがあります。
ですが自立式に比べて多少時間が必要なだけであって、設営不能な事はそうそうありませんそこまで気にしなくても良いかとは思います。
2、ガイラインが外れると倒壊の危険性がある
非自立式のテントはガイラインでフライシートなどの空間の形を保っているものがあったりしますので、混雑したテントサイトでの使用は場所によって人の往来が多くなります。
視界も悪い夜間などにガイラインに引っかかってしまい外れてしまい、中の空間が潰れてしまう恐れがあります。
対策としては可能ならあまり人の往来がない場所を選択するようにするか、ものすごく反射するガイラインの使用や、追加でライトなどをつけるなどの対策がおすすめです。
もし仮に前室で調理中に倒壊すると火事になる危険性がありますのでご注意を!!
3、フロア面積がやや大きい
非自立式テントの場合は主に海外メーカーの製品が多いので大柄な体型の欧米人を対象にしたフロア長があります。なのでアルプスのような狭いテント場を想定した場所が少ないので、ゆとりのある空間を想定した製品が多くなっています。
ですので居住性はやや良いのですが、連休や紅葉時期などの超人気サイトでは四苦八苦してしまう可能性もでてきます。
4、製品の選択肢が少ない
基本的に国内メーカーが取り扱っている軽量な山岳用テントは自立式のドーム型テントが大多数で、非自立式のテントとなると国内ではツェルトなどがメインとなってきます。
それに対して海外メーカーの製品となると、かなり多種多様な非自立式のテントが販売されているので製品を選択する場合に迷うことがあるかもしれません。
非自立式テントを使用するための対策
1、強力なペグを準備する 非自立式テントを必ずペグダウンするためにも地面への貫通力に優れたペグを別途準備するのがベストです。
もちろん純正のペグでも強力なものはありますが、やはりそれ専用の製品を購入する方が良いと思います。
中でもオススメなのが五寸釘みたいな形をしたネイルピンペグが良いと思います。
この製品はチタン製で20cmもの長さなのに1本18gと軽量なのに釘に近いぐらいの貫通力があるので非常に重宝して使用しております。
ちなみに私は軽量化とコンパクトさを優先して最初についていたオレンジ色のガイラインをとって赤色のビニール紐をつけております。
こうすることで芝生の中でもすぐに見つけることができますのでお勧めです。
赤色は自然界の中でも少ない色ですので判別しやすくて他の人が蹴つまずくこともなくなりやすいと思います。
ちなみに地面がけっこう硬いところでがんばって打ち込んだ時に1つだけ負けてしまって歪んだことがありますが、単純な形をしているので曲げて戻すことも簡単でした。
naka350z.hatenablog.com もう一つお勧めしたいのが以前レビューでも紹介しましたが、打刀と言うステンレス製のペグがありますが、これも超強力な攻撃力を持っておりますので使用できない場所はほぼないと思います。さすがにアスファルトには無理ですが・・・
でもめちゃくちゃ攻撃力はあります。ただ上記のチタンに比べると重量が倍ぐらい違うので最近はやや出番が少なめになっています。
2、細引きを用意する
次に私がお勧めしたい方法が別途準備しなければいけませんが、ガイラインもしくはショックコード(ゴム紐)を利用して石などに巻きつける方法です。
これはショックコードが1つで重量6gと非常に軽いのでひとつのテントに10個、また予備として3つ4つ追加で持っていたとしても100gにもなりません。
あまり大きな負担にはなりませんので、とてもオススメな方法だと思います。
私が一番簡単かなと思うのがショックコードの方を用意して石などに巻き付けてコードロックを締め付けて後はカラビナで引っ掛けて止めるだけで完了となります。
ちなみに石が見つからない場合でもあまり風が吹かないような場所だと、大きめな木を使ったりとかして固定することも可能になりますので楽ちんかと思います。
風上側のほうは念のために二重に設置して対策するのも良いと思います。
3、設営の練習をしておく いくら設営しやすく対処したとしてもいきなりこれで設営のやりにくい場所でテントを設営するにはリスクがあるので、まずは公園などで大きめな石などを使って建ててみる練習をするのが良いかと思います。
これはテント本体に直接ショックコードを取り付けしておいてすぐに石に巻き付けれるように対策済みにしております。
もちろんペグを使った練習も良いでしょうが、ペグはぶち込んだら良いだけなのでそんなに困らないかなとは思います。
非自立式テントの選択肢
ここでは日本国内で一般的に入手可能な非自立式テントをひとまずあげてみましょう。
調べても良さそうでしたのですが、ぜつえんアウトドアさんが非常に詳しく丁寧に多種多様に一覧にしておられますのでそちらを見たほうが確実に早いでしょう。
出典元
軽量ソロテント300個以上を比較!あなたの欲しいテントが見つかる! | ぜつえんアウトドア
そこから日本国内で購入することのできる非自立式テントをピックアップさせて頂きました。
基本的にはシングルウォールでも前室が設定しているものとダブルウォール式の製品を紹介しております。
○TERRA NOVA レーザーパルス1 ダブル 非自立 485g 525g ¥65,780 非メッシュ
○Nordisk ロフォテン 1 ULW ダブル 非自立 490g 565g ¥132,000 非メッシュ
○MSR カーボンリフレックス1 ダブル 非自立 660g 790g ¥69,300 メッシュ
○Big Sky International Wisp 1P MV ダブル "非自立 (トレポ)" 665g ¥35,200 メッシュ
○Tarptent ProTrail ダブル "非自立 (トレポ)" 690g ¥49,500 メッシュ
○Six Moon Designs LUNAR SOLO ダブル "非自立 (トレポ)" 740g ¥46,200 メッシュ
○LOCUS GEAR Khufu HB ダブル "非自立 (トレポ)" 750g ¥58,000 メッシュ
○ZEROGRAM INYO TIPI ダブル "非自立 (トレポ)" 750g 1240g ¥63,800 モノフィラ
○Nordisk テレマーク 1 ULW ダブル 非自立 770g 220㎝ ¥132,000 非メッシュ
○KAILAS Dragonfly Cuben 2 シングル+前室 非自立 770g ¥88,000 防水
○Pre Tents Soloist ダブル "非自立 (トレポ)" 790g 1009g ¥45,100 メッシュ
○HYPERLITE Mountain Gear DIRIGO 2 ダブル "非自立 (トレポ)" 794g ¥121,000 メッシュ
○Nordisk テレマーク 1 LW ダブル 非自立 830g ¥99,000 非メッシュ
○MSR カーボンリフレックス2 ダブル 非自立 840g 990g ¥84,700 メッシュ
○TERRA NOVA レーサーコンパクト1 ダブル 非自立 860g 970g ¥57,200 ハーフメッシュ
○Nordisk テレマーク 2 ULW ダブル 非自立 880g ¥154,000 非メッシュ
○ZEROGRAM Thru Hiker 1p ダブル 非自立 947g 1076g ¥53,900 メッシュ
○Nordisk テレマーク 2 LW ダブル 非自立 950g ¥110,000 非メッシュ
○Tarptent MoTrail ダブル "非自立 (トレポ)" 964g ¥50,600 メッシュ
○HILLEBERG エナン ダブル 非自立 970g 1200g ¥90,200 非メッシュ
○Luxe Mini Peak II ダブル "非自立 (トレポ)" 1000g 1500g ¥15,400 ハーフメッシュ
○Tarptent Rainbow ダブル 非自立 1020g ¥57,200 メッシュ
○HELSPORT Ringstind Superlight 1 ダブル 非自立 1040g ¥104,500 非メッシュ
○Naturehike Taga 1 シングル+前室 非自立 1060g ¥11,900 撥水
○Nordisk テレマーク 2.2 LW ダブル 非自立 1100g ¥132,000 非メッシュ
○TERRA NOVA レーサーコンパクト オールシーズン1 ダブル 非自立 1110g 1440g ¥64,900 ハーフメッシュ
○HILLEBERG アナリス ダブル "非自立 (トレポ)" 1200g 1400g ¥83,600 非メッシュ
○LOCUS GEAR Khafra HB ダブル "非自立 (トレポ)" 1210g ¥71,800 メッシュ
○Naturehike Taga 2 シングル+前室 非自立 1215g ¥13,900 撥水
○Luxe Sil Hexpeak V4 ダブル "非自立 (トレポ)" 1260g 1344g ¥19,800 ハーフメッシュ
○THE FREE SPIRITS LIBRA 2 ダブル "非自立 (トレポ)" 1290g 1420g ¥32,780 メッシュ
○HILLEBERG アクト ダブル 非自立 1300g 1700g ¥81,400 非メッシュ
○Tarptent Rainshadow 3 ダブル 非自立 1330g ¥70,400 メッシュ
○Naturehike Force UL2 ダブル 非自立 1350g メッシュ
○FJALLRAVEN Abisko Lite 1 ダブル 非自立 1380g 1650g ¥82,500 メッシュ
○TERRA NOVA レーサーコンパクト オールシーズン2 ダブル 非自立 1420g 1700g ¥72,600 ハーフメッシュ
○THE FREE SPIRITS YOTO PRO ダブル 非自立 1420g 1550g ¥68,200 メッシュ
○Pre Tents Mega ダブル "非自立 (トレポ)" 1450g 1700g ¥68,200 メッシュ
○HILLEBERG アンヤン2.0 2 ダブル 非自立 1500g 1700g ¥99,000 非メッシュ
○Snugpak イオノスフィア ダブル 非自立 1520g ¥27,280 メッシュ
○tent-Mark DESIGNS パンダライト ダブル "非自立 (トレポ)" 1550g 1940g ¥25,080 メッシュ
○WILD COUNTRY ゼフィロスコンパクト1 ダブル 非自立 1570g ¥19,800 メッシュ
○EXPED Vela I extreme ダブル 非自立 1600g 2000g ¥57,200 非メッシュ
○Nordisk スゥワルバード 1 SI ダブル 非自立 1700g ¥66,000 非メッシュ
○Luxe Sil Hexpeak F6e ダブル "非自立 (トレポ)" 1750g 1834g ¥28,300 非メッシュ
○Naturehike OPALUS 2 ダブル 非自立 1800g ¥19,900 非メッシュ
○Luxe Sil Hexpeak F6 ダブル "非自立 (トレポ)" 1830g 1914g ¥23,800 ハーフメッシュ
○WILD COUNTRY ゼフィロスコンパクト2 ダブル 非自立 1850g ¥24,200 メッシュ
○FJALLRAVEN Abisko Shape 2 ダブル 非自立 1900g 2320g ¥99,000 非メッシュ
○Luxe Peak Arch ダブル 非自立 1900g 2080g ¥23,500 ハーフメッシュ
○Luxe Mini Peak XL ダブル "非自立 (トレポ)" 2000g 2215g ¥23,100 非メッシュ
○Luxe Mini Peak XL Silver White ダブル "非自立 (トレポ)" 2000g 2215g ¥16,900 非メッシュ
○HILLEBERG ナロ2 ダブル 非自立 2000g 2400g ¥110,000 非メッシュ
○Snugpak ソロ ダブル 非自立 2000g ¥19,580 メッシュ
○tent-Mark DESIGNS パンダ ダブル "非自立 (トレポ)" 2260g ¥22,330 メッシュ
○HILLEBERG ナマッジ2 ダブル 非自立 2300g 3000g ¥118,800 非メッシュ
○VAUDE Arco 1-2P ダブル 非自立 2300g 2400g ¥22,000 メッシュ
○WILD COUNTRY フーリーコンパクト2 ダブル 非自立 2450g ¥26,400 メッシュ
○DOD ライダーズワンポールテント ダブル "非自立 (トレポ)" 2600g ¥19,400 メッシュ
○Naturehike Cloud Tunnel ダブル 非自立 2600g 非メッシュ
○Snugpak スコーピオン2 ダブル 非自立 2700g ¥42,680 メッシュ
○WILD COUNTRY フーリーコンパクト2 ETC ダブル 非自立 3100g ¥35,200 メッシュ
○DOD ショウネンテント ダブル "非自立 (トレポ)" 3200g ¥29,800 メッシュ
○HELSPORT Fonnfjell Pro 2 ダブル 非自立 3220g ¥101,750 非メッシュ
以上になりますが、後半はどちらかというとベースキャンプ型のテントが多い感じになっております。
まとめ
非自立式テントというと設営が少し難しくて初心者にはハードルが高いのではないのではという印象を持っている方が多いかもしれません。
しかし、それは10〜20年前にはその様なテントとなると日本ではまずツェルトしか選択肢がなかったのが影響しているかもしれません。
確かにツェルトだと設営には経験とコツが必要になり、それならどこでも確実に建てることのできる自立式のダブルウォールテントになるなと思うようになって、皆さんは一様に使用してきていたと思います。
ですが近年本当に上記でも紹介したように各メーカーからいろいろなタイプの非自立式テントが出てきておりますし、ガレージブランドからも大手メーカーでは出来ないような意欲作がありますので本当に迷ってしまうと思います。
そして私が一番魅力的に感じるのが自立式ダブルウォールだとどれもほぼ同じ見た目の製品が多い中、非自立式テントになると似たような形がとても少なくて混雑したテント場でもすぐに見つけられるなど非常にユニークなものが多いのが良いと思います。
全ての人に勧めれるわけではないのは重々承知しておりますが、魅力的な製品が本当に多いのでぜひ気に入ったタイプの非自立式テントを見つけて素敵なテント泊にしてみてください。
最高な子供乗せ自転車用のチャイルドトレーラー バーレーのソロの徹底使用レビュー
皆さんはチャイルドトレーラーというものはご存知でしょうか?
普段日本国内で未就学児のお子さんを連れて自転車で移動する際は電動アシスト自転車にチャイルドシートを前後に取り付けたりするのが一般的かとは思います。
本日紹介いたしますバーレーのSOLO(ソロ)というモデルはまだ日本ではなかなか普及していない子供乗せ用トレーラーを徹底的に使用感も含めたレビューをして行きたいと思います。
特徴
①子供を非常に安全に移動可能
②総重量のわりに抵抗感があまりない
③使用している人が少ないのでインパクト大
④長距離の移動も問題なし
⑤積載容量が非常に大きい
⑥公共交通機関にも対応可能
公式サイトの情報
ソロ(SOLO™)
¥84,990 (税込¥93,489)
カラー : レッド ・ グリーン
快適性・パフォーマンス・安全性を最大限に高めた1人乗りのプレミアム・チャイルドトレーラー。キャビンには、湾曲したフレームを採用して肩・頭まわりにゆったりとした空間を確保。ヘルメットや買い物袋の収納スペースも確保しており、子供の送り迎えはもちろん、ショッピングや休日のお出かけにもご利用いただける余裕の大きさです。スプリング内蔵のシート、絡まないシートベルト、調整式のサスペンションサスペンションなど、乗り心地も抜群。オプションの1輪ベビーカーキットまたは2輪ベビーカーキットを付け加えると、手押しタイプのベビーカーとしてもご利用いただけます。
特長
快適な乗り心地、引きご心地を実現する調整式サスペンション
ゆったりとした室内空間を確保する幅広サイドフレーム
子供乗せから荷物専用にカンタンに切り替えられるシート取り外しバックル
2段階に調整可能なサンシェード
取り外して簡単に洗えるパッドを内蔵したシートベルト
調整可能な背もたれ 乗り降りを繰り返しても安心な強化フロントエッジ
眩しすぎないスモークタイプのサイド・リアウインドウ
換気が可能なリアウィンドウ
プッシュボタンで取り外しが出来る20インチホイール
車軸でしっかりと固定するパーキングブレーキ
床置き時の耐久性を上げるノーズプロテクター
バーレー・チャイルドトレーラー共通の特長
取り付け金具、トウアーム、セーフティフラッグ付属。
ASTM F1975-09準拠の安全設計
自転車の転倒時にもトレーラーを水平に保つフレキシブル接続
安心の5点式シートベルト
万一のアクシデントから保護する全内装式ロールケージ
乗り心地の良い吊り下げ式シート
高強度の6061-T6アルミ製フレームとヒンジ
金属製取り付け金具付属 ホイールガード付属
強度と安定性を備える前後折りたたみ式
本体に反射素材を採用、さらにホイール・フロント・リアの反射材で視認性をアップ 96%の紫外線をカットするUVカットウィンドウ
収納簡単なヘルメットスペース付属
自動車からの視認性を高めるセーフティフラッグ付属
荷物入れとシートエリアのそれぞれにポケットを装備
広々とした荷物入れ
・乗員 子供1名
・耐荷重量 34kg
・全装備重量 12.2kg
・室内高 63.5cm
・室内幅 48.3cm
・室内最大幅 57.2cm
・乗室足元幅 53.3cm
・UVプロテクトレート UPF30
・荷室容量 39.3リットル
・ホイールサイズ 51cm(20インチ)
・ハンドルバー高さ 76.2cm~116.8cm
・展開時サイズ 長さ84.5cm 幅69.9cm 高さ97.8cm
・折りたたみ時サイズ 長さ 91.4cm 幅69.9cm 高さ38.1cm
実測情報
●重量 車体本体 8,260g
車輪2本 3,180g
車体取り付けバー 620g
補助車輪2個 1,610g
※これを取り付けるとベビーカーみたいに使用可能となります。
合計 13.23kg
となります。誤差の大きい計測機ですので細かい重量差はご了承ください。
しかし実測して全てをひとまとめにして持つと、かなりの重さを感じてしまいます。さすがにこれをまとめて階段の登り降りは相当負担がかかりますのでエレベーターを使用が無難になると思います。
実寸サイズ
次に展開時の実測サイズを見てみます。
高さ 98cm
幅 66cm
※この1人用のSOLOを購入する前に2人用のバーレーのディーライトを少し使用していたことがありましたが、幅が76cmとちょうど10cmほど広く子供一人での使用でしたらすごくゆとりのある使用ができてましたが、二人目の予定もなくエレベーターにも載せられなくはないですがいつもギリギリのサイズ感でしょっちゅう乗車時に当たっていましたし、新幹線輪行をすることになったのでこの1人用モデルのSOLOに買い替えをしました。
全長 85cm
トレーラーとしてけん引するので正直もう10cmほど長くても問題ないですが、遊興施設やショッピングモール内などの使用を考えると取り回しを思うとこのサイズ感が絶妙に良い大きさだと思います。
収納時の大きさ
次にこのトレーラーの保管時の収納時の大きさについてみてみたいと思います。
最初に言っておきますと正直このトレーラーを保育園などの送り迎えで毎日の様に使用する方は玄関付近の場所に置いたままで使用することになるのではないかと思います。
男性の私ですらこれを毎日部屋の中から持ち出して組み立てて自転車に取り付けて子供の送り迎えとなると相当負担になりましたので、私の場合は普通の子供乗せ電動アシスト自転車ので送り迎えが大半になっておりました。
一応室内保管時のイメージとして実寸サイズを乗せておきますので参照にしてください。
高さ 40cm
全長 94cm
全幅 66cm
となります。展開時の大きさを考えるととてもコンパクトになるかもしれませんが、でも単純にこんな大きさの製品を室内にしまっておくには非常に難しいかもしれません。
都内在住のマンション住まいの方などですとなかなか収納場所に困ってしまう大きさかもしれません。
組み立て方
次にこのチャイルドトレーラーの展開組み立て方を紹介します。
①ハンドルバーのロックを解除
②フロントドアパネルを開ける
③車輪を取り出す
一人用のモデルですのでタイヤサイズとトレーラー本体がジャストな大きさなので取り出し、収納にはコツが必要になってきます。
以前持っていた二人用はとても出し入れしやすかったのでこれが一人用モデルの最大の困ったポイントになります。
コツとしましては中のフレームをやや浮かしてするとタイヤを出し入れしやくすくなると思います。
④フレームを持ち上げ固定する
少しわかりにくいかもしれませんが後方側から本体を展開して持ち上げるとフレームが起き上がってくるのでそれを引っ張って左右2箇所にあります赤いパーツに固定する様になります。
しかしこの私の使用しているSOLOは左側から入れてあげないとかなり硬くて相当パワーが必要になってきますので、力の弱い女性には組み立ては困難になるかもしれません。
ちなみに二人用モデルのディーライトはとても組み立てやすかったです。個体差もあるかもしれませんが、いずれにしても一人用モデルは展開しにくいかなとは思います。
赤いロックパーツはこの様になっておりこのレバーを引くと解除になり折りたためれる様になります。
収納時には力は必要ありませんので女性でも大丈夫です。
⑤車輪を取り付ける
ハブの真ん中にあるところを押すと車軸部分に挿入できる様になります。
そのまま奥に押し込むと自動的にロックがかかり外れなくなります。
非常に単純な構造ですが、全く取れる心配はありません。ロングライドなどで最高10%の下りを10km以上最高速度で50km/hで走ったりしたことがありましたが、相当頑丈な作りなので不具合が起きる事はありませんでした。
もちろん推奨条件を大幅に上回った使い方なので何かあった場合はとても危険ですが。でもこの車輪の重さがあるからこそこれだけの使用にも耐えられる強度があるのだと思います。
以上で組み立てが完了になります。
戸建て住まいの方はこのまま子供を乗せれますし、マンション住まいの方ですと玄関でお子さんを乗車させてからエレベーターにそのまま乗り込むことが可能になると思います。
取り付け方
次は展開してチャイルドトレーラーをけん引する自転車への取り付けを紹介したいと思います。
①前輪の左側を取り外す
私は姫路市内のマンションに在住しておりまして、持ち出す際には組み立ててそのまま転がして外まで運んでおります。
そしてそこからけん引する自転車に取り付けをしております。
まず左側の補助車輪を取り外します。
②車体接続バーを取り付ける
取り付ける際にはこの出っ張り部分がありますのでここを押して奥まで差し込みます。
奥まで差し込むと次に安全ピンを差し込みロックをかけます。
万が一にも車体と外れると危険なので最後にこのフックでトレーラーと補助接続します。
③補助車輪を外す
※この右側の車輪は取り付ける車種によってはそのままでも可能な場合もありましたが、私は上記の写真のようにタイヤを上向きにして安全ピンを刺して固定しております。
何度か安全ピンを刺し忘れていたことがあり、その時は振動でこれが落ちてしまいそうになっていたことがありましたので必ず安全ピンを差し込むようにしましょう。
④セーフティーフラッグを取り付ける
ひとつ前の画像にオレンジの旗が写っていたと思いますが、これを右側の上部にあります差し込み口に取り付けます。
これは左右両方にありますが、基本車道側になるようにして取り付けます。
またこれちょっとオーバーで恥ずかしいかもしれませんが、このオレンジのフラッグが走行時にゆらゆらと揺れて非常に目立つため自動車やトラックなどに遠方からでも視認でき安全に繋がってきます。
ご自身の羞恥心より小さな子供安全と考えればそんな恥ずかしさは全く気にならないと思います。
日本国内でこのようなものを使用して子供を乗せているとは自動車のドライバーはほぼ思っていないので安全のためにもぜひ着用はしてください。
⑤車体への取り付け
通常このバーレーのチャイルドトレーラーはスチール製の金具が付属しており、これを後輪の車軸部分に噛ませて取り付けます。
シティサイクル車などですとここのネジの部分が短くて届かない場合もありますのでその場合はアダプターなどを追加購入して取り付けることが可能になります。
あとこの取り付け金具は都度付け外しすると煩わしいので可能なら複数個購入している方が色々な車体に楽に取り付けれるのでちょっと出費はかさみますが導入している方が良いと思います。
取り付けの際は金具とゴム製のヒッチの部分の穴を正確に合わせて、安全ピンを差し込みこの湾曲した金具でロックします。
最後に補助としてベルトが付いておりますのでそれを後輪に当たらないように何度か車体に巻きつけてフックをかけて完了です。
⑥取り付け完了
上記の方法でトレーラーと自転車本体の接続が完了します。
絶対に外れてはいけないものですので、面倒な箇所はありますがお子さんの安全のために補助装置は必ず着用してください。
幸い私が今まで使用してき中では130km超えのロングライドをしても外れるような危険性はありませんでしたが、もし外れてチャイルドトレーラーが暴走したら子供はトラウマの残る恐怖心にかられてしまうでしょうから絶対にそんなことにはならないように細心の注意をはらいましょう。
ちなみに上の写真は先日姫路から鳥取まで走っています国道29号線をロングライドに出かけた際のものです✨
この中に子供とキャンプ道具一式を乗せて走ってきました。
乗車の仕方
①まず両側にありますフロントドアパネルを開けてめくりあげます。
※ちなみにこれ結構簡単に外れそうに見えますが、走行中に一度も取れた事はありませんし中から無理やり押して開けたりもできないみたいですので、子供が誤って転落する危険性はかなり少ないかとは思います。
②子供を中に着座させます。
※3〜4歳ぐらいのお子さんになると自分から喜んで座ってくれると思いますのであまり手を煩わす事は少ないかと思います。
③シートベルトを固定して完了
※このベルトは装着しやすくて、安全性も高いのでかなりしっかりした作りとなっております。またバンドを調整してあげると1歳から10歳ぐらいまでのお子さんに使用可能かと思います。
ちなみに私の息子は小学2年生で身長130cm近く、体重27kgともうチャイルドトレーラーに乗車するにはだいぶん大きくなっておりますので、来年は使用できない体型になっていると思います。
頭の部分がもう上部のカバーの部分に付いておりますのでこれぐらいの大きさが限界なのではと思ってしまいます。
一人用でこのサイズ感なので、これが二人用で2名乗車だと体重18kgぐらいまでのお子さんじゃないと中に乗れないかなと思います。
使い勝手
次はこのチャイルドトレーラーの細部の使い勝手を紹介したいと思います。
まず室内には両側にちょうど500mlのペットボトルが2個入る大きさのポケットが左右両側に付いております。
ロングライドなどではここにペットボトルと入れておき喉が乾いたら飲んでねって言っていると自分で飲んでくれております。
またお菓子などを食べた際のゴミを入れるのにも良い大きさですし、私の財布やスマホを入れておくのにも最適な感じです。
次に後部の収納場所ですがここは40ℓ近くの大きさの収納スペースがあり容量以上にたくさん入る印象があります。
以前に一家3人で乗鞍エコーラインのロングライドに出かけた際にはここに食料着替えなどを入れてもかなりゆとりのある大きさでとても使いやすくは思いました。
ただ下からの防水性は弱いので雨天ライドをした時にはここに入れていた荷物が下側から濡れてしまったことがありましたので、ビニール袋などに入れてから収納すると浸水する恐れはないかと思います。
次にこのトレーラーのシート部分はバックルで上部と接続しておりましてそこを外して、背中側にもあるバックルを外すとフラットになり大型の荷物を乗せれる様になります。
車を持っていない方でもこれを使用すると相当たくさんの荷物を運搬することが可能となります。
また子供が大きくなり使用しなくなってもこれを再利用して一人での長期自転車旅行などにも利用ができるみたいです。
が、私はUL(ウルトラライト)系の装備が多数ありますのでこの様なものを使用しなくても長期自転車の旅に使う事はないでしょう。
正面から見ますとこれぐらい大きなスペースになります。
ブロンプトンを入れるとこの様なイメージです。
バイクフライデーのポケットロケットプロを入れても横にまだ色々と荷物を収納可能です✨詰め込みすぎて重くなってしまうのが悩みどころになります。
次にレインカバーの紹介です。
このSOLOには止水ジッパーの透明のカバーがあり、雨天時や寒冷期にはここを締めてあげると雨や風が入ってこなくなります。
割と強い雨や3時間ぐらいの雨天ライドをした事がありましたが、中への浸水はありませんでした。
また使用しない場合はカバーをくるくると巻き上げてこの様にゴムで止めておく事ができます。
暑い時期はほぼずっとこのままですね。
あと日差しがキツく車内が眩しい時はサンシェードを引っ張ってきて使用する事が可能です。
サンシェードの位置はこの紐で調整ができます。
だいたいは一番上までにあげておいて子供が見えやすい様にしておりますが。
走行感覚
それでは実際にこのチャイルドトレーラーをけん引して走った際はどの様な感じなのか説明したいと思います。
やはりこれだけの大きさまた重さのモノを後輪の車軸部分の1カ所だけで引っ張っていくので、他に紹介されています様な軽いぞ〜っていう事はありません。
もちろん子供乗せ自転車で走行することに比べればであって、まるで重さを感じなくなる様な幻想はありませんのでそこは留意してください。
あと、平坦な場所や緩やかな下りは個人的にはほぼ問題ないですが、それがほんの少しの上りの区間になるだけでとんでもない重さの重量が牽引する自転車にかかってくるようになります。
普段スポーツバイクでトレーニングしていて一般的な人よりは体力的にはあると思いますが、そんな私の感覚でも以下の坂道の登り勾配で感じる様に思います。
1% ちょっとしんどいなぁ〜(*´-`)
2% 割としんどい(*´◒`*)
3% 結構つらい(*´ω`*)
4% しんどいきつい(*´Д`*)
5% めちゃくちゃしんどい(>人<;)
6〜7% 激遅だけどなんとか登れる(時速3〜4km程度)
8%以上 もう無理押して歩いた方が早いし
10%以上 子供に降りてもらって一緒に歩く
という感覚になってきます。まぁこれはロングライドやヒルクライムに出かけた際に感じることではありますが、それでも街中でこの様な坂道もありますから普段トレーニングしていない方は保育園などへの送り迎えに2〜3%以上の坂道があるのでしたら電動アシスト自転車でのけん引をできる様にしたほうが絶対に良いと思います。
安全性
ご覧の様にやはりこのようにしっかりとした剛性のあるアルミフレームで覆われているので、中にいるお子さんの安全性は通常の子供乗せ電動アシスト自転車などに比べるとかなり高いと思います。
また乗車させる場合も普通に比べて着座位置がかなり低くなりますし、両輪の間にトレーラーがあるのでこれがコケるといった事はかなり低くはなります。
しかし、私は一度街中で対向してきた車をかわした際に思ったよりハンドルを強く切った見たいでそれでバランスを崩して子供をのせたままこけた事がありました。
もちろんスピードは15km/hでていないぐらいだったのですが、子供に怖い思いをさせてしまい反省すべき点でした。
ですが、それでも中にいた息子には傷一つなくチャイルドトレーラーが少し擦れただけで済んだので良かったです。
ちなみにバーレーのチャイルドトレーラーのこの接続に使用しているゴム製の部品ですが、これは安価なチャイルドトレーラーに比べて剛性が高くてしっかりしております。
これが他社の安価な製品ですとここがねじれやすくて後ろのトレーラーの部分がコーナーを曲がる際などに振られやすくてバランスを崩しやすく転倒する危険性が高くなるみたいです。
やはり本当に近場だけでしか使用しないという場合でしたらその様な安価な製品でも大丈夫かもしれませんが、3km以上とかこれを使用して子供と一緒にロングライドなどに行ってみたいと思う方にはバーレーなどのしっかりした製品を選択するほうが絶対に良いと思います。
実際に使用してみた感想
(街中で)
このチャイルドトレーラーは道交法ではけん引すると軽車両に該当し、歩道を通行する事ができなくなってしまいます。
しかし、実際に交通量の多い街中を走っていると日本のかなり狭い道路だとこのトレーラーが走っていることで相当交通の妨げになっているなと非常に思ってしまいます。
また実際に感じるのは日本は相当欧米に比べて自転車に対する文化や気遣いが相当後進国で自動車ありきの考え方の人や道路の構造もそうなっているので、狭い街中で非常にゆっくりと走る事は非常に危ないと感じる事が多々あります。
車が追い越す際にもこの中に小さな子供が乗車してるとは全く思っていない人が多すぎるので、追い越し時に僅か10cmぐらいでギリギリのスレスレで抜いていく車がとても多いので本当に怖い思いをする事があります。
場合によってはトレーラー後部に『子供がのっています』などのプラカードなどをつけたほうがより安全になるのではないかと思います。
最悪あまりに交通量が多く追い越し車両が時速60km以上でバンバン抜かす様な道路ですと法律に反しておりますが歩道を通行したほうが良いのではと感じてしまいます。
と言いますか私は非常に狭い道路の箇所ではそうして通行したりする場合はあります。違反で場合によっては取り締まりの対象になりかねませんが、子供の人命には変えられないので。もしくは違う走りやすい道路を選択するしかないかもしれません。
あと、街中を走った際の疲れの感じ方はあまりアップダウンのあるところでは使用してませんのでそんなにしんどくは感じないです。
実際に使用してみた感想
(公共交通機関編)
このバーレーのチャイルドトレーラーはオプションで販売されております2輪式ベビーカーキットを購入しますと、双子用のベビーカーや電動車椅子程度の大きさになりますので公共交通機関に乗車する際にも車椅子スペースに置く事が可能になりますのでそこまでは邪魔になりにくいのでは?と思います。
ただ地方の電車には段差があったりする車両もあるのでその場合は持ち上げないといけなかったりしますが、タイヤが20インチと大きくまたお子さんも下ろしていたら多少の段差は大丈夫かとは思います。
ちなみに新幹線や特急列車にも輪行して乗車した事がありましたが、その際は車掌さんに事前に報告してさらに駅でドアがどちらが開くか確認してましたので、少し手間ではありましたが開く扉の反対側に置かせてもらっていたら大丈夫でした。
まぁ普通の乗客はこれ邪魔だなぁ〜って思うでしょうが、すみませんと一声かけておきましょう。
あと駅構内の移動はエレベーターでないと無理ですので混雑時には他のお年寄りとバッティングするので移動にはちょっと時間が掛かってしまいます。
実際に使用してみた感想
(ロングライド編)
次にロングライドについてですが、スポーツ自転車に乗っている人は通常50km以上や100km以上を1日で走ることをロングライドと呼んでおりますが、結論から言ってこのチャイルドトレーラーを使用してのロングライドは十分可能です。
しかし、乗っているお子さんは場合によっては退屈すぎてダダをこねてしまうかもしれませんが今までお問題はありませんでした。
ちなみに一人で走る時よりは休憩の頻度は大分増えるとは思います。あと子供は後ろにのっていると疲れてくると気持ち良くなってきて眠ってしまう事は多々あります。
実際に私はのった事はありませんが結構乗り心地は良いみたいで快適みたいです。
なのであまり心配せずに親の体力が持つまで走れるとは思います。乗車時の振動と言うよりは動けずにずっと同じ体勢でいることの疲れが大きい見たいです。
しかしこれは高級モデルで車輪のところにスプリングが搭載されているモデルと言うのと、太いタイヤで空気圧も4.5気圧と高くないので結果非常に乗り心地が良いのだと思います。
実際に使用してみた感想
(ヒルクライム編)
最後におまけで坂道を駆け上っていくヒルクライム走行感覚を紹介します。
おそらくこんな頭の狂った自殺行為に等しいことをしようと考える人はいないと思いますが、結論から言うと可能なのは可能です。
上の写真は日本で一番標高の高い道路乗鞍エコーラインというところですが、麓の乗鞍高原(標高1,450m)から約20kmでずっと登り区間で畳平(たたみだいら標高2,706m)地点までおよそ平均勾配6.3%の登りの道になります。
ただ普通の人がロードバイクで何も荷物を持たないで登ってもとてもしんどいところなので死ぬほどきつい思いになるでしょう。
ギア比はロードバイクだと相当軽いギアを入れないと全く上がらないでしょう。
フロント28T×リア34Tぐらいのマウンテンバイク並みの小さいギアじゃないとほんと登れないと思います。
でも本当に素晴らしい景色の見れるところですのでこれで連れて行ってあげると子供はめちゃくちゃ喜んでくれますので、パパ頑張って登ったかいがあった✨✨✨
と絶対になると思います。またいろいろな方から声援をもらって頑張れるとは思います✨
でも下りは危険すぎるのでブレーキだけは最高級製品(DURA-ACE)などを入れて臨んだほうが良いかもしれませんが💦
まとめ
チャイルドトレーラーと言うものは日本国内ではまだやはり非常にマイナーなものですので、普段使いで使用していくにはなかなか環境が整備されていないと思いますが、子供を安全に連れて行くには非常に有用なものではありますので、興味のある方は購入してみても失敗したとはあまりならないかとは思います。ただ保管場所はどうするかは良くイメージしてから購入してください。
個人的に1番良いと思うのが双子や年子の兄弟がいる家庭にとっては、2人乗りのベビーカーを買う出費を思えばその少しの差額によってこの2人乗りのチャイルドトレーラーを購入することができますので、どうせ買うならベビーカーではなくこのトレーラーを購入してみるのが良い選択になるのではないかと思います。
ただやはり折りたたんだ状態での持ち運びにはちょっとでかく重たいのが難点で、室内に保管するにはやはり重くしんどくはなってしまうので、その点は覚悟しないと思います。
保育園の送り迎えだと荷物がとっても多くなると思いますので、その点でもこのトレーラーの輸送能力は非常に助かると思いますので、たくさん荷物を持ち運ぶが嫌だなと思う方にはお勧めできると思います。
日本最奥地の秘湯温泉 高天原温泉と雲ノ平への縦走登山 完結編
前回は高天原山荘から雲の平、鷲羽岳を経て双六山荘のテント場までの紹介をしましたが、本日は最終日の双六山荘から新穂高温泉登山口までの行程を紹介したいと思います。
前回までのは下記の記事をご覧ください✨
起床
この日は前日に早くは就寝しておりましたので3:30ぐらいには目が覚めておりました。
でどうしようかな?このまますぐに降りてももったいないしなぁ〜と思いせっかくなので双六山荘からすぐ脇にあります樅沢岳(もみさわだけ標高2,755m)にでも行ってご来光を眺めてから帰宅しようとなりました。
樅沢岳へ
ということで片付けは戻ってからすることにして簡単な行動食(カロリーメイト)だけとって樅沢岳に行くことにしました✨
ヘッドライト(自転車用のライト)を持って真っ暗なかを登って行きました。
コースタイムで40分ほどですが空身でしたので20分ちょいぐらいでこれたとは思います。
5時ちょうどぐらいに山頂には到着しました。
でもどこから眺めて良いのかいまいちわかりませんでしたが、適当に山頂付近で景色の良さそうな感じの場所で日の出を待ちます。
槍ヶ岳方面がやや明るくなってきました。
うぉ〜槍ヶ岳バッチかっこいい✨✨✨って一人で興奮してました💦
雲海に山々に日の出前の静寂さ。この非現実感がたまんないですよね✨✨✨
適当にパシャパシャ写真を撮って待っておりました。
でもちょっと寒いですね💦
5:36 双六岳方面にモルゲンロートが見えてきました✨✨✨
めちゃくちゃ綺麗✨✨
5:42 日の出です✨✨✨
超快晴ですごく良い景色を堪能できました✨✨✨
せっかくなのでほんと来て良かった✨
で日の出を見終わると5分ほどして双六山荘に戻ることにしました。
下山開始
というわけでテント場に戻りもう少し行動食を食べて撤収をして行きました。
やはり北アルプスの最初のテント泊登山でしたので撤収完了まで1時間以上かかってしまい行動できる状態になると時刻は7:20ぐらいにはなっておりました。
でも急いではいませんでしたので問題はありませんでしたが、この頃はやはり要領が掴めておりませんでした。今は早くしようと思えは20分ぐらいでは完了できますが、やはり慣れはすごく必要ですよね✨✨
今回時間があれば笠ヶ岳方面に回って行こうかなとも思ったのですが、時間がかかりそうなのとしんどかったのでパスして王道ルートである鏡平山荘を通っての小池新道を使っての下山としました。
ご存知の方も多いかもですが、弓折岳付近まではやや登りでそこからはひたすら下りのルートになります。
普通の方は登りに使うと非常に過酷なルートでしょうが、私にとっては逆に下りが苦手なので結構いやでした💦
7:33 というわけでここ双六山荘のテント場から下山開始です✨✨✨
双六岳方面めちゃ綺麗に見えました✨✨✨
近いうちにまた必ず来るで〜〜〜
なかなか来れんけど💦仕事もっと気軽に休み取れるようになって欲しい💦
8:00 弓折岳付近手前で槍が綺麗に見えました✨
綺麗に見える最後の地点ですね。
すみませんここからはもう写真を撮っておりませんでした💦
この日からしばらく快晴の予報が続いておりましたので、鏡平山荘をすぎて下りだすとものすごい登ってこられている方が多かったです💦
水曜日の平日だったのに200人以上はすれ違ったのでは?って思うぐらいでスムーズに下山はできませんでした。
でも逆にいうとこまめに停止できたので脚への負担は少なくて良かったかもしれませんでした。普段のぼっちでなかなか人に遭遇しないことが多いと黙々と歩き続けてしまうので💦
で結局わさび平小屋には11時近くに着いたかと思います。
ここで冷やしトマトを売っていたのでもちろん購入してかぶりつきました✨✨✨
トマト大好き人間なので✨✨✨
あと下にまで降りてくるとやっぱり結構暑く感じてコーラもめちゃ美味しかったです✨
で少しわさび平小屋で休憩をしてすぐに歩き出して新穂高温泉にまで降りて行きました。結構ここの区間長いのですね💦すごく大変に思いました。
上高地は景色がまだ良いので気が紛れるのですが、ここ小池新道から新穂高温泉登山口までは景色も見通せずただひたすらに歩くだけですね💦あんまり通りたくないです💦
新穂高温泉登山口へ
で結局登山口には12:30ぐらいには到着しました。すぐにバスはありましたが、汗を流したかったのでバス停のすぐ近くの奥飛騨の湯に入って汗を流しました。
やっぱり下山後の温泉最高です✨✨✨
そして入浴後14:00ぐらいの新穂高ロープウェイのバス停から高山駅まで出ておりますバスに乗車。
名古屋駅から新幹線で姫路まで帰宅しました。
まとめ
今回紹介しました高天原温泉へのルートの紹介はほとんど写真を撮っていなく、またYAMAPを使用した行動記録も取っておりませんでしたので紹介しづらいなと思っておりましたが、せっかくここの縦走ルートで行った貴重な体験のことでしたのでわかりにくくはなってしまうかもですが紹介することにしました。
でも高天原温泉、高天原山荘、そして雲の平は可能なら毎年でも行きたいくらい素晴らしいところでしたので、また再度訪れた時にはまたレポートとして紹介したいと思います。
しかしほんと最初の2日間は台風の影響で普通の方なら撤退中止が当然だと思いますが、なんとか行けそうなルートを模索して折立登山口まで乗せてくれた友人には感謝しかありません💦まぁ小1から今までずっと34年もの付き合いのやつなので今更ですが😅
このコロナ渦でなかなか皆さん思うような山行計画を立てられないでしょうし、仕事の都合で行きにくい人も多いでしょうが、やっぱり高天原温泉って素晴らしいところですので可能な限り予定を組んでみて来訪することを勧めたいと思います✨✨✨
日本最奥地の秘湯温泉 高天原温泉と雲ノ平への縦走登山 後編
前回は高天原山荘に到着して温泉に入ってまでのコースを紹介しましたが、今回は雲ノ平から鷲羽岳、そして双六山荘のテント場までのルートを紹介したいと思います。
前回までの紹介はこちらをご覧ください。
起床
2019年9月24日(火曜日) 前日までの荒天が嘘のように過ぎ去り朝一から晴天の雲1つない天気になっておりました。
この日は早朝4時半ぐらいに目が覚めまして食事は山荘の方に一番早い5時半でお願いしておりました。
食事をとってからすぐ出発する予定でしたので朝食の5時半までは装備のパッキングなどで時間を使っていました。
朝食
この日の朝食もご飯は圧力鍋でたくさん炊いてくれており、味噌汁もお鍋にいっぱい作っていてくれました。
確かノリと納豆目玉焼きなどが出てきていたと思います。
なるべくたくさん食べていたほうがよかったのでしょうが、案の定そこまでいっぱいには食べられませんでした。
早朝で少し明るくはなってきていましたがランプをともして雰囲気の良い中、快晴の真っ青な空の中にある水晶岳を眺めながら朝食をいただくことができました。
こんな北アルプスの最深部でこのようなおいしいご飯を食べられて本当にありがたいです✨✨✨
確か料金は1泊2食付で2019年で9500円でした。
登山開始
6時2分 高天原山荘から登山開始です。
前日は曇りであまり満足した景色は眺められませんでしたが、今朝は本当に素晴らしい清々しい空気の中歩き出すことができて本当に来て良かったなと思いました。
薬師岳方面は上に少しだけガスがかかっていました。でもなんかすごく幻想的な景色で素晴らしく絵になる光景ですね✨
7:11 高天原峠から雲の平合流地点までのおよそ中間地点まできました。
この辺位になってようやく樹林帯を抜けていて見通しがきくところに登ってきました。
後ろを振り返ると立山方面が見えてすごく綺麗に見えました✨
高天原峠からこの中間地点までは距離長い梯子が2,3カ所をかけられてあったりロープを使って登っていったりと、難しめのところがありましたので簡単ではありませんが普通に登山をする方は問題なく行くことができるので大丈夫でしょう。
でも小学2年生の私の子供を連れて行くちょっと難しいかなと思いました。
7:28 奥スイス庭園到着
きれいな場所ではありましたが、雲ノ平山荘方面からわざわざここまで足を伸ばしてまで来なくても良いかなと正直思いました。
もちろん一日ここで時間を使えるって方は来ても良いとは思います。
7:42 電波塔付近です。
少しわかりにくいですがYAMAPの地図の2,576m地点にありますところです。
ちょっと雲が出てきました。
本当に誰もいませんでしたのですごく幻想的な景色の中をひとり占めできて天国のような光景です✨✨✨
何度でもここに来てこの光景を拝みに来たいものです。
7:44 奥に黒部五郎岳が見えてきました。
あの丘を超えると雲ノ平が見えてきます。
火山の噴火でできた大地なので岩がごろごろしてそれを乗り越えていってたりするのでちょっとペースが速くはありませんでした。
8:01 雲ノ平山荘が見えてきました。
すごく幻想的な景色で感動です✨✨✨
何枚でも綺麗で写真をいっぱい撮ってしまいます✨✨✨
でも黒部五郎岳はまだ雲の中にあります。
8:11 雲ノ平の主要道の合流地点に到着です✨
この木道を独り占めして歩けるなんてほんとすばらしいです✨でも雨が降ったり特に下が持ったりするとツルツルに滑って相当歩きにくくなるみたいです。
祖父岳(じぃ)方面です。
素晴らしく平で綺麗な場所ですね✨
8:15 雲ノ平山荘に到着です✨
だぁ〜れもいないのでとりあえずここに荷物をデポして祖母岳方面に行ってみます✨
8:32 祖母(ばぁ)岳に到着です。
きれいなところではありましたが、時間がなければわざわざ来なくても個人的には良いかなとは思います。
でもここ雲ノ平は本当に素晴らしく幻想的な景色が広がっているのでせっかくなら2時間位の時間を作ってゆっくり立ち寄れるようにしたほうが絶対に満足ができると思います。
もちろん天気の悪い時に長居しても意味がないので、天候次第だと思いますが晴れていれば絶対に時間を作った方が良いと思います✨✨✨
というわけで祖母岳から戻って雲ノ平山荘で水分補給と栄養補給です✨
250ccのサイダーとカップラーメンを購入して食べました。
せっかく来たのに雲ノ平山荘の写真を撮っていませんでした😓
でもここの山荘が素晴らしく良かったので、ぜひいつか時間をとってここの山荘で宿泊してみたいなと思いました✨
9:23 休憩を終了して行動再開です。
スイス庭園に寄ってみます✨
昨日泊まった高天原山荘が見えました😃
右手に水晶岳も見えて快晴だったらもっと素晴らしい景色でしょうね。
ここは雲ノ平のテント場です。
遠目から見た感じでも斜めに見えるのでちょっと寝難いかもです。
でも素晴らしく雰囲気の良い場所なのでぜひともここでテント泊をしてみたいと思いました。
9:38 祖父岳方面に登っている途中です。
10:09 祖父岳に登頂です。
ガスガスであまり景色が見えませんでした💦
なのでさっさと次の鷲羽岳方面へ向かって行きます。
10:23 岩苔乗越の手前付近です。
薬師岳がやや見えてきました。しかし大きな山塊ですね✨
ここにきてようやく久しぶりに他の登山者に会えました。
前日の朝7時以降全く会っていなかったのでちょっとうれしくなりました。
しかし素晴らしい景色の場所ですね✨
この鷲羽岳まで登ってくる時は手前にありましたワリモ岳が鎖を使って登る箇所がありましたが、ゆっくり慎重に行けば特に問題なく行くことができたのでそれほど難易度は高くは思えなかったです。
鷲羽池です。一応あそこの池には行くことができるみたいではありますが、時間もないのでさっさと次に行きます。
12:05 三俣山荘が見えました。
鷲羽岳からかなり降りてくるのですが、地図で見るとそこまで遠くは無いように感じましたが、実際に歩くと結構しっかり距離があり長いなぁと思いました💦
でも個人的には上りは苦にならないので、どうせならここは上っていきたいなと思いました。
三俣山荘到着
ここからは写真を撮っていなくてすいません。
13時前に三俣山荘に到着しここで名物のシチューを食べて腹ごしらえをして双六山荘向かうことにしました。
でも帰宅してきてから思ったのですが、あまり時間が変わらないのだったらここの三俣山荘でテント泊をして翌朝真っ暗なうちにテントを片付けて、双六岳の稜線ぐらいで日の出を見るプランを立てたほうがよかったなぁとちょっと後悔しました💦
ちなみにこのあと13時半以降に雨が降ってきてしまして、双六岳を登っても景色が見れないかなと思い巻き道を巻いて双六山荘まで行くことにしました。
双六山荘到着
15:30 双六山荘に到着です。
この日は下から上がってきていた人が多かったみたいで、双六山荘の受付には人が多く集まっていました。
私はテント泊の受付をしていると、コーヒーのケーキセットが目に入って食べてみたくなったので、これは食べないと後悔するなと思いケーキセットを注文してロビーのあたりに座って食べることにしました。
本当は外のベンチで食べたいのですがまだ雨が振り続いていたので仕方なく中で食べさせてもらうことにしました。
ケーキセットを食べ終わった後はテントの設営です。
テントの設営の時になるともう雨は上がっていて大丈夫でしたが、今度は南の谷の方から風が少し強く吹いてきていました。
この山行ではテントを2個持ってきていて初日は薬師峠キャンプ場でヘリテイジのトレイルシェルターを使用しましたが、ここ双六山荘のテント場ではノルディスクのロフォーテン1ULWを使うことにしました。
本当は頭側を傾斜に対して上にして設置したかったのですが、下から風がやや強く吹いていたので逆向きにして設営したのでちょっと寝にくくなってしまいました💦
このあたりのテント設営は慣れていなかったので、今後もっと状況に応じて慣れていかないと思いました。
とりあえずは設営できたので食事をすることにしました。風が強かったのでテントは締め切って前室で食事をすることにしたのですが、この時も案の定持ってきていたターボライターでは点火しなかったのすが、何とか固形燃料に火がついて湯を少し沸かすことができました💦
でもやっぱり火力が弱くて沸騰しきらずに、持ってきていたカレーメシはあまり美味しく食べることができなかったです💦
まとめ
今回のところは後半にかけて写真を撮っておりませんでしたのでわかりにくくなってしまい申し訳ありませんでした💦
次回は最終日の双六山荘から下山までを紹介したいと思います。
日本最奥地の秘湯温泉 高天原温泉と雲ノ平への縦走登山 中編
前回は初日の工程を紹介して行きましたか今回は薬師峠キャンプ場から高天原山荘までのルートを紹介したいと思います。
前回までの紹介はこちらをご覧ください。
起床
この日の当日(2019年9月23日月曜日)は朝の5時過ぎに目が覚めまして、軽く食事をして準備して用意が完了したのが6時半ぐらいになりました。
片付けを完了する直前に雨がさーっと降ってきたので近くのトイレに駆け込みそこに台があったのでそこで最終的な荷物のパッキングをしておりました。
すると私より先に30分ほど前にどうやら出発していた方がおられたみたいでしたが、雨宿りも兼ねてトイレの方まで一旦引き返してきたみたいでした。
その方と話をすると薬師峠から太郎平小屋までの少し稜線上になっているところに出てしまうと、ものすごい暴風で前に進むことができず一旦キャンプ場まで引き返してきたみたいでした。
しかしこの日は登山開始する前日からの予報を見ていて、風が終日おさまりそうには思えなかったのでとりあえず太郎平小屋まで行って情報を聞かないことには今日の予定が立てられないと思い、私は行ってみますと言うことで出発することにしました。
行動開始
YAMAPの詳細地図を見ていただいたらわかるのですが、キャンプ場からすぐの青色でマークアップした部分は上りで風の影響がほとんどなかったのですが、赤い線の区間に出ると稜線になり暴風が吹き荒れておりました。
普通に立つこともままならずこれは本当にこれは進めないとちょっと焦りました。
おそらく体感では風速25メートル位には出てたと思いまして稜線上の木道になっている部分を歩いて進むことが不可能でしたので、緊急時と言うことで申し訳なかったのですが、ひと段木道を降りてそれにしがみつきながら何とか太郎平小屋まで進んでいくことができました。
しかし風速25メートルほどの風でこの歩きにくさでしたので、野口五郎岳の風速34メートルとか言う風の中を8キロほども歩くのはやはり断念して大正解でした💦💦💦
ルートの選定
さてここ太郎平小屋から高天原温泉まで直接行くルートは主に2ルートありまして、1つは最短で行く大東新道(だいとうしんどう)、もう一つは雲ノ平を通って行くルートでした。
しかしこの暴風の中、雲ノ平に行ってから高天原に行くにはちょっとリスクが大きいかなと思い、大東新道を通って行くルートで行くことにしました。
こちら側だと川沿いの谷を進んでいくので、谷に降りてしまえばほとんど風は無いかなと想定してこちら側に行くことにしました。
しかしなにぶんこの大東新道の前情報があまり見つからなくてどのようなルートなのかも全くわからず、不安はありましたが行くことにしました。
※このマップ(ガーミンのログ)で⑤の地点が薬師沢小屋付近、11の付近が高天原峠付近になります。
と言うわけで7時30分登山の再開です。
太郎平小屋を出て最初の10分ほどは強風が吹いていてちょっとだけ歩きにくかったですが、でもそんなに不安はなく進めることができました。
そして黒部五郎岳と分岐ですぐに薬師沢小屋の方へ下って降りていきました。
※これは分岐から少し来て太郎平小屋方面を振り返って撮影した時のものです。
もう9月の下旬にもなっていたのでほとんど高山植物も咲いていない状況であまり見るものもなくどんどんと薬師沢小屋に向かって降っていくことにしました。
最初の区間は1kmちょっとは結構な下りでどんどんと高度を落としていっていきました。
第一渡渉点まではずっと急な降りでした。
ちなみに薬師沢小屋までの区間は全く写真を撮っていなかったのですいません。
木製の橋のかかっている渡渉ポイントが3カ所ほどありましたが、少し高度感があり慎重に歩いて行かないと渡渉点に掛かっている木製の橋ですべってポチャンとはまって川に落ちかねないところでしたので少し緊張はしました。
しかしそこを過ぎてしまえば後はやや緩やかな下りでどんどんとペースを上げて薬師沢小屋まで頑張っていくことができました。
9:07 薬師沢小屋に到着です。
休憩も兼ねて小屋でコーラを飲みたかったんですが、こんな日に来る登山客はほとんどいないからでしょうかスタッフの方が全く見受けられなくて飲み物を買うまで5分以上かかってしまいました。
いろいろとお忙しい時間にすいませんでした💦と言うわけでここで炭酸を飲んでエナジー補給をして最終確認として大東新道に行くルートを再確認しました。
しかし小屋に書いてある手書きの地図の情報を見ていましたら、高天原に直接行くこのルートは上級者向けで6時間はかかると書いてあったので、少しびびりながらの再スタートとなりました。
上記の写真はこれから通っていく黒部川のそば沿いの写真です。
少し気分が重いですが、じっとしていても進みませんとにかく歩みを進めて少しでも高天原山荘に行けるようにどんどんと進んでいきましょう。
大東新道へ
この大東新道のルートはA沢、B沢、C沢、D沢、E沢とわかりやすく記載されていましたし、実際に通る時もあーここがA沢なのかと1つの区切りとして認識しやすくできたのである意味自分がどのあたりを歩いているのかが分かりやすかったです。
B沢近くまでは主に黒部川沿いを小刻みにアップダウンを繰り返しながら進んでいきます。
けどこの沢沿いに歩いて行くルートは大雨の時はやはり黒部川が増水して結構危険なルートかなと感じましたので、少しでも不安がある方はやはりこのルートは通らない方が良いかなと感じました。
比較的川幅は大きかったですが、大きな石がゴロゴロしていたりしてそこを登ったり降りたりして小刻みに沢沿いに行ったり川の近くに通って行ったりと繰り返し繰り返しな感じでした。
あと途中のA沢を越えたあたりで、何も足場がない状態で1メートル以上の段差の岩をよじ登らないといけない区間があったりと苦労するところが何ヶ所ありました。
しかも横を見下ろすと、7、8メートル位の高さの川の真上ぐらいの場所でしたので、これ失敗して転倒したりするとポチャンと黒部川に落ちてそのまま下流まで流されてしまいかねないなと思い結構肝が冷えるところでした💦
またこの上のルートはB沢を過ぎたあたりから本格的な山に入っていて何度も何度もアップダウンを繰り返して結構苦労する道には感じました。
岩場はありませんが、草の生えた急斜面をロープを頼りによじ登ったり、梯子で登ったり、またはそれを下ったりとなかなかです💦
ただこんな危機の谷の中を進んでいくので、上空は相当強風が吹き荒れている中でもまったくの無風で風に関しては心配無用で進むことができました。
12:04 高天原峠到着
というわけで薬師沢小屋からおよそ3時間経過して高天原峠に到着しました✨
これを右に曲がっていくと雲ノ平方面に行くことができます。明日はこっちを曲がって雲ノ平に行く予定になりますが今日はこのまま直進して行きます。
12:40 高天原山荘までもう5分ぐらいまでの地点まで来ました。
ここは地図でもわかるとおりまっ平な湿原になっており、本当に北アルプスの最深部と言う感じで全く文明を感じさせない光景が広がっていました✨
高天原山荘までもう少しです✨
晴れていたら本当に素晴らしい光景なのでしょうね。
高天原山荘到着
12:45 高天原山荘に到着です✨
憧れていた高天原山荘にようやくようやく到着です✨✨✨
本当にこんな台風の接近していた日に到着できて感無量です✨
と言うわけでまずは小屋に入って受付をしましょう✨
て思ったのですが小屋が空いていませんでした💦こんな日だからでしょうか泊まりに来る人がいるとは思っていないような感じでしたので扉に鍵がかかっていて入れませんでした💦一応ちゃんと予約したのですが・・・
仕方ないので少しだけ隙間を開けて『あのーどなたかいませんか』と呼びかけ続けてようやく気づいてもらえたみたいで小屋の方が出てきてくれました。
しかしこの日は、到着して少しすると雨が強めに降ってきまして2階の部屋でゆっくりとしていたのですが全く誰も来る気配がなく、夕食の時間になっても結局私1人のままでした💦
正直こんな電波の全く入らないところで真っ暗な部屋で1人寂しくぼっちのままだと時間を持て余しすぎて本当に本当に寂しかったです💦
到着後すぐお風呂にでも行きたいなと思ったのですが急に雨足が強くなってきて行くことができなかったのでしばらく様子を見ていました。
けど1時間半ほど経過すると雨もすっかり止んでいたので念願だった温泉に入りに行くことにしました✨
高天原温泉へ
というわけで念願の念願だった日本一の秘境の温泉に行ってみましょう✨
高天原山荘から温泉までは少し下りで行きは10分、帰りは15分ほどのルートで普通の登山道を歩いていく感じのルートでした。
歩いていくと温泉沢に出て川みたいになっているところに出てきました。
途中近づいてくると温泉の硫黄の匂いがしてくるので、おそらくほとんどの方が温泉だ✨とテンションが上がること間違いないと思います✨✨✨
ちなみにここの沢沿いに登っていくと温泉沢ノ頭に出てきて、読売新道や水晶岳への最短ルートになるみたいです。
情報も少ないですしメジャールートではないのでちょっとここを歩くのは本当に中上級者向けのルートには思いますが、いずれ通ってみて行ってみたいなと感じさせるところではありました。
でもこの雰囲気を見るからにちょっと上っていくには苦労はしそうだなと思いました。
さてそれでは温泉に入りましょう。ここには湯船が3つ作られております。
1、男湯(囲い有り)
2、女湯(囲い有り)
3、露天風呂(囲い無し)
となっていまして露天風呂に女性の方が入るのはめちゃくちゃ勇気が入りすぎて多分入るのは無理だと思います💦
私は男ですし、この日ここに来ている人は本当に私1人だけの独り占めでしたので男湯で着替えを脱いでそのまま露天風呂まで行って入浴して堪能して参りました💦
ちなみに湯温はやや温めの40〜41℃の間ぐらいかなぁって思まして、入浴時の気温でおそらく10度ちょっと位のでしたので、長湯するには良いですが個人的にはもうちょっとだけ暖かかったらうれしかったです。
でも絶景を堪能しながら2日かけてやってきて登山の途中にこんな秘境で温泉に入れるとは、本当に極楽にやってきたように思えて素晴らしい入浴が堪能できました✨✨✨
こんなの体験するともう毎年でも行きたくなってしまい虜になること間違いないです✨✨✨
しかし行くにはあまりにも遠いので、毎年ではなくやはり2、3年に1度行くのが適度なサイクルかなと思えます。
あと男湯と女湯はすぐ真上に木があったのでそこからの葉っぱが落ちてきて湯船の中にそのゴミがよく入っていたのでちょっと気にする方はいるかもしれません。
でもそこはこんな山奥ですので文句は言わないようにしましょう。
いつまででも入って温泉を堪能したかったですが、ご飯の時間もありますし暗くなって帰るのは心細いので1時間ちょっと温泉を堪能して山荘まで戻ることにしました。
夕食の内容
ちょっと2年前のことなのでどのような食事内容だったのかあまり詳しく覚えていませんが、ご飯は圧力鍋で炊いてくれており、味噌汁はお鍋でいっぱい作ってくれていたのでご飯と味噌汁はおかわり自由で食べてくださいと案内されました。
一瞬やったーとも思ったのですが、なにぶん私の胃袋はかなりちっちゃいので1回ずつおかわりしただけですぐに満腹になってしまい結局あまり食べることが出来ませんでした💦
でも室内を照らす明かりはランプの宿と言うだけあって優しいランプの明かりをもとに、夕食を堪能でき白いご飯がめちゃくちゃ美味しくて個人的には非常に満足してご飯を食べることができました。
まとめ
と言うわけで今回は念願だった高天原山荘、高天原温泉までのルートの紹介でした。
次回は明日の雲ノ平を通って鷲羽岳を登って双六小屋まで行くルートの紹介をしたいと思います。
しかし高天原温泉本当によかったなぁ✨✨✨
日本最奥地の秘湯温泉 高天原温泉と雲ノ平への縦走登山 前編
高天原温泉。むかしかすかに日本一遠い温泉ということで紹介されていた記憶があったのですが、どこにその様な温泉があるか全く存在を認識しておりませんでした。
今回はそんなとても遠い高天原温泉まで行く縦走登山を紹介して行きたいと思います。
登山へのきっかけ
このブログの最初の方に経歴を紹介しておりましたが、私は趣味でロードバイクを2015年から乗り出しておりまして、徐々に走行距離が走れる様になってきておりました。
で、私の思いが以下の様に徐々に変化して行ったのです。
1、最初はロードバイクで20〜30km走るだけで疲れてしまう。
2、しかし50kmは走れる様になってきた。
3、100km越えのロンライドに出かけられる様になってきた。
4、1日かけて走る様になってきて160kmほど走行できた。
5、次は泊まりがけでどこかに出かけてみたい。
6、何度か宿泊すると宿代がもったいないからテントを持って行き泊りで走りにいきたい。
7、それならロードバイクにバイクパッキングできて極力軽くでき走行中に邪魔にならない様にしたい。
8、ウルトラライトの存在を初めて知る。
9、何度か1泊2日の泊りで走ってきてとても面白い。
10、これだけ軽い装備でならキャンプや登山に使えて行けるかな?
11、そういえば昔、両親に連行されて富士山、北岳、奥穂、槍、白馬岳などいっぱい行ったな。
12、まぁ綺麗だったし登山再開してみようかな。
13、せっかく再開するなら北アルプスに泊りで行ってみたい。
14、北アルプスの本を買ってきて情報を色々と調べる。
15、高天原温泉?何それ?雲ノ平?めちゃくちゃ綺麗すぎる✨温泉入って行ってみたい。
16、よしそれなら裏銀座縦走路という面白いルートがあるからそれを通って縦走してきて、新穂高温泉まで行ってみよう✨
と長くなりましたが、私の登山再開の初っ端はいきなり3泊4日の中上級者向けになりそうなルートで秘湯 高天原温泉に入りに行くという登山計画を立てました。
事前計画編
まず、絶対に立ち寄りたいポイントが、高天原温泉と雲ノ平の2ヶ所でした。
でせっかくならピストンや周回ルートではなく縦走コースで行ってみたいなということでマイナーだが人気で絶景の楽しめる高瀬ダムから入山して裏銀座縦走路を通って、高天原、雲の平、そして双六小屋を通って新穂高温泉に下山するルートが良いかなと計画を立てました。
そしてなかなか連休はほぼ取れない職場ではありますが、有給消化はしないといけないということで、2019年9月22日(日)、23日(月)、24日(火)、25日(水)と日数を取れるとにはなりました。
と言いましても、25日は夜勤のシフトで帰宅後すぐに仕事なのですが💦
しんどいですが頑張って行くことに決定しました✨
計画変更編
と、ここまでは順調に休みも取れて計画もまぁ大丈夫だろう。
高天原山荘も予約を取れて準備万端だ✨と思っておりました。
しかし、登山日の5日ほど前になりまして台風17号が発生💦日本にかなり接近するコースが予測されてしまったのです💦
上記の天気図は当日の22日、23日のものです。さらに普段よくみてました、天気とくらしの山岳情報で直近まで最新情報をずっとみていたのですが、裏銀座縦走路の主峰の野口五郎岳を見ていたら、23日(月)の早朝とかで裏銀座を通って行きたいなと思う時間帯の予報で、標高3,100m付近の風速が34m/sぐらいとなっておりました。
もうこれにはさすがに目の前が真っ暗になりました💦せっかく3ヶ月以上前から徐々に準備を進めていて滅多に取れない休みがようやく取れて行ける。
でもこのタイミングを逃すとすぐ10月に入ってしまい、高天原山荘も9月25日前後ぐらいには営業終了ってなるともう行けるのは来年になってしまう💦
是が非でも行きたいと思い頭をフル回転させて必死のパッチでルート変更を考え出しました。
ルート変更の決断
上の地図のルートで当初予定していたのは赤色の東側からのルートです。
で思いついたルートが青色の折立登山口から入山するルートです。
これでならまだ風の影響が比較的少なく、予報も23〜25m/sぐらいで何とか可能かなということで選定しました。
で、問題はここまでの脚です💦どうしようってなった時に幼なじみの友人がドラクエウォークにハマっていたからそっちまで行っても良いぞ。ということでアッシー君として送ってくれることができました。
マジで感謝感激です✨✨✨
登山口までのアクセス
ということで姫路から富山県の折立登山口まで2019年9月22日(日)の早朝3:00ぐらいに出発していくことになりました。
※申し訳ありませんが今回の記事は当初ブログを始めるとは思っておりませんでしたので、写真はかなり少なめとなっております。ですので文字での紹介が多くはなっておりますのでご了承ください。
友人にはかなり無茶言ってお願いして運転してもらっておりました。
また車を交代で運転っていっても本人限定の任意保険をかけていないのもあって交代で運転もできず、かなりヘロヘロになりながら送ってくれました。
わりと休憩も挟みながら、そして途中立山町の道の駅とかで食事をとって折立登山口までやってきました。
装備の紹介
今回の登山に主に持って行きました装備は以下の感じでした。
●ザック
パーゴワークスラッシュ5R
オルトリーブ ハンドルバーパック(ウエストポーチにして使用)
●テント
ヘリテイジ トレイルシェルター
ノルディスク ロフォーテン1ULW
●シュラフとマット
ナンガ ミニマリズム180
イナーシャオゾン
●クッカーとストーブ
メスティン レギュラー
100均の固形燃料
●レインウェア
バーグハウスのゴアテックス
モンベル ストームクルーザーパンツ
などがメインとなっております。あとはカレーメシ4食分と、スープ、スティックコーヒー、行動食などを適量持って行きました。
真ん中の日に小屋泊予定でしたし、途中小屋も多々あるので結構食料は余ってしまいました。
登山開始
すみませんこの初日はドタバタしてたっていうのもあってほとんど写真は撮れておりません。
かろうじて何枚かは撮っておりましたので少ないながらも紹介したいと思います。
折立登山口から11時30分前ぐらいにスタートしました。
13:44 三角点よりさらにもう少し上がってきて景色が見えてきたので最初の写真です。
この時点ではまだ風はちょっとしか吹いておらず、穏やかではありました。
北アルプスはほぼ20年ぶりぐらいの登山でしたので結構忘れておりましたが、この地域は全く来たことがありませんでしたので良くわかっておりませんでしたが、折立登山口からは最初から結構な登り坂がありましたが難しい箇所も全くなくて不安なく登れました。
このコースですと私の小2の息子と一緒にでも問題なく太郎平小屋までいくことができるなと思いました。
13:53 五光岩ベンチを過ぎてしばらくして少し雲が晴れて薬師岳方面が見えてきまいした。
写真で見るとちょっと伝わりづらいですがとても大きな山塊で雄大な姿で感激しました✨
14:01 薬師岳方面です✨
天候回復を期待したいです💦
太郎平小屋まで後1時間も掛からないぐらいになってくると、比較的なだらかな稜線歩きのようでとても良い場所でした。
こんな絶景を眺められそうな場所ですとほんと夏の晴れの時だと最高のロケーションで薬師岳まで行くことができるでしょうね。
14:36 太郎平小屋に到着しました。
テント泊の受付をどちらでするのか分からなかったのでまずは小屋の中で聞きました。するとテント場で受付してるとのことでテント場までいくことにしました。
薬師峠の指定キャンプ場まで木道を歩きながら約20分ほどで到着しました。
この時点で風速は大体10メートル位でそんなに強くはありませんでした。
テント場到着
キャンプ場に着いてテント泊の料金を1,000円支払いテントを設営して水場に水を補給することにしました。※2021年シーズンはテント泊の料金は2,000円に料金改定されております。
ここの水場は非常に豊富な水量でジャバジャバと出てきていてすごい量だなと驚きました。
ちなみにこの日利用していたのは私を入れて5つのテントが張ってありました。台風が接近してましたが、3連休の中日でしたので一応何組かは利用者がいたのですね。
ここのテント場は眺望は良くないですが、木々で周りを囲われてたりして今日みたいにこの後徐々に風が強くなりそうな日には安心してテント泊をすることができたのでとてもよかったです。
●使用したテント
この日持ってきたテントはヘリテイジのトレイルシェルターを持っていきました。
少し雨が降りましたがすぐ止んで夜中も風速15メートルもない位で比較的安心して寝ることができました。※これは全然違う日に耐雨テストした時のものです。今回の山行とは関係ありません。
テントは良かったのですが、失敗したのがはじめての登山でのテント泊でしたので荷物のコンパクト化と軽量化も兼ねて百均の固形燃料しか持っていっていなくて、着火剤もコンビニエンスストアで購入したターボライターのみで、電子式のタイプでしたので全く点火せず固形燃料に火がつくのが4、5分もかかり非常に苦労したのでとても反省するところでした。
持っていったクッカーはメスティンのレギュラーでお湯を沸かしたり、それに燃料や食料などを小物を入れてパッキングして使用していました。
持っていった食事も今でもよく利用する日清のカレーメシにして食べたのですが、火力が弱くてほとんど沸騰せずに生ぬるいカレーメシに仕上がってしまい、芯が残った感じで全然美味しく食べられなかったのでこれも反省点になりました。
と言うことで食事も取れたので、前日からほとんど寝てなかったのもあり夜の8時すぎにはさっさと就寝することにしました。
明日の天候はとりあえず明るくなってから太郎平小屋まで行き、天気情報を確認してから高天原温泉まで向かうルートをどの道順で進むか考えることにしました。
今回はここまでで次回は太郎平小屋から高天原温泉までのルートを紹介したいと思います。
コスパ最高な超軽量ダウンシューズ ネイチャーハイクのテントシューズの使用レビュー
キャンプやテント泊登山等でシュラフに入って宿泊する際に皆さんは靴下などをどのようにされておりますでしょうか?
厚手の靴下を使用したりして下からの冷えを対策している人も多いかもしれませんが、今回は私がいつも愛用しておりますネイチャーハイクのダウンシューズを紹介したいと思います。
製品の紹介
ブランド:Naturehike
サイズ:
S:
・(長さ)26cm*(高さ)23cm
・ソックス径:12cm
・収納サイズ :9cm*13cm(収納スタッフバッグ付)
M:
・(長さ)29cm*(高さ)15cm
・ソックス径:15cm
・収納サイズ :9cm*14cm(収納スタッフバッグ付)
型番:NH18S023-T
生地&内里:20D 400Tナイロン
充填物:
S:10g ダウン90%
M:20g ダウン90%
重量:約80g 製造国:中国
製品の実測情報
私が購入したサイズはSサイズで実測値通りで長さが26cmで高さが23cmとほぼAmazonの製品紹介情報とほぼ同じでありました。
またダウンの充填量がMサイズより少ないみたいですので実測値で68gほどになります。
私の足のサイズは実測値で右24.0cmと左24.5cmとなっておりまして、左を履くと1cmぐらいはまだゆとりがほんの少しある程度になります。
おそらくSサイズですと快適に使用できる大きさは25cmまでかなとは思います。
暖まった空気が出ないようにショックコードできちんと絞れるようにもなっております。
ちなみにテントシューズの中にはスリッパとして使用可能なモデルや外を(積雪時)歩けるようになっている物もありますが、この製品は残念ながらそのような追加機能はありません。
しかし個人的には別にテント内やシュラフの中で寒さを耐えれればそれで必要十分ですので、いかに軽量で暖かく仕上がっているかが非常に重要だと思っております。
実際に普段いつも使用している状況では替えの靴下に履き替えるか、上記の製品は100円ショップで購入したストッキングみたいな超軽量の靴下に履き替えたりして、ダウンシューズを履いております。
実際の使用感
上記の状態でシュラフをナンガのミニマリズム180を使用してマットを山と道のULPad15+ Lサイズの組み合わせで、だいたい気温が8℃ぐらいまでなら下から感じる冷えはほぼありません。
私は結構脚元の冷えをかなり感じやすいタイプですのでそのような体感にはなります。
同じセッティングでだと5℃以下になってくるとダウンシューズの中に貼るカイロを両足に投入すると(ちなみに低温火傷にならないようにダウンシューズの内側に貼り付けます)その状況ですと以下な感じに思います。
7℃以上 ちょっと暑いかな?
7℃〜3℃ ちょうど良いぐらい
3℃〜0℃ 若干寒さを感じるかな〜
0℃〜-3℃寒さで若干が覚める時があるが寝れる
という感じに個人的には思っております。
もちろんこれは私の個人的な感覚であり、使用しているタイプのシュラフによっても違うでしょうから一概には言えませんので参考程度に思っていてください。
寒さに弱い人は例えばモンベルの女性用のシュラフなどですと足元に多くのダウンが封入されたりしてますし、ナンガですとダウン追加サービスなどを利用して脚元を強化する方法もありますのでそれを検討してみるのも良いかもしれません。
パッキング例
参考までに先月中央アルプスの空木岳・木曽駒ヶ岳の縦走登山に行った際の収納例を紹介します。
まずはトータル重量で623gになりました。持って行った就寝具関係全てで下記の物になります。
●シュラフ OMMのマウンテンレイド100で346gです。これはパッキングしやすいようにモンベルの2ℓのULスタッフサックに収納しております。
●着替えとダウンパンツ 同じくモンベルのULスタッフサックに替えの靴下・ダウンシューズ・OMMのダウンパンツを入れて236gとなっております。
OMMのダウンパンツこれが151gととても軽量で重宝しております。
以前まではナンガのダウンパンツを持って行っておりましたが、これも180gほどと相当軽量だとは思いますが、ダウンパンツをそのまま直履きすると不快ですし、汗ばんで湿気っると困りますので追加でインナーのタイツを持って行っておりました。
さらなる軽量化ということで100円ショップで購入した厚手のストッキングを導入したりと工夫してました。
しかしこのコアジャケットをDIYしてダウンパンツみたいにして使用することでタイツなしで直履きが可能になったので結果として80gほど軽量化できて装備のスリム化も併せてできたのでとてもよかったです。
それに後はダウンシューズと薄手の靴下を入れてのパッキングになります。
これだけの着替えの装備ですと上の様な超コンパクトなザックにも寝袋とシュラフさえパッキングが可能になりますので、この装備内容になってとても自由度が上がっています。
まとめ
シュラフで睡眠を取る時に寒さに強くない人は脚先から来る冷えは耐え難い苦痛かと思います。もちろんそのための工夫として主にこの様な手段があるのではないでしょうか。
・厚手の靴下を履く
・カイロは貼る
・湯たんぽを入れる
・ダウンパンツとダウンシューズを履く
・シュラフのグレードを上げる
・厳冬期用のマットを使う
などがあるでしょう。もちろんとても寒さに弱い人はこれら全てを導入してようやくって人もいるかもです。でも本当に寒さを経験した人にはわかるでしょうが、暑くて寝苦しいのも困りものですが、寒い場合は本当に全く寝れませんので相当苦痛で翌日のパフォーマンスにも影響大ですし、真冬の場合には生命の危機にさえなりかねませんので重要なことでしょう。
またテント内で過ごしている時にダウンシューズを履いていると暖かくていいんですよね✨
でも他のメーカーの製品ですと少し高くちょっと重くなってしまいます。参考にコスパ最高なモンベルで見てみましょう。
・ベーシック ダウンフットウォーマー
・6,380円 ・142g
となっております。もちろん重量が重くなってますが、ダウンの封入量が多いためでもあると思います。ただ私の場合にはここまでの暖かさより値段の安さとコンパクトさでネイチャーハイクの製品を今のところ使用しております。
いずれ機会があればモンベルの製品も使用してみたいですね。ですが、他のメーカーですと当然これより安価なモデルは当然なく、だいたい10,000円近くはするものが多いのではないでしょうか。
ですので初期装備に何かと金額が必要な中でダウンシューズに追加で8,000円も出すぐらいならこのネイチャーハイクにして必要なかった金額をシュラフにまわしてワンランク上のグレードにするというのは良い選択にはなりそうだと思います。
ワンランク上にすると脚先から感じる冷えも改善されるので私は良い選択だとは思います。
ですのでダウンシューズを購入してみたい。でも高くて買えない💦って人には本当におすすめできる製品だと私は思います。もし仮にまだ高性能なダウンシューズに買い換えたとしても冬季に室内での使用としても使うことができるとは思いますので無駄にはならないでしょう。
まだ持っていないのでしたこの機会に購入して快適なテント内を過ごしたり、睡眠環境を作れる様にしてみましょう。
モンベルのステラリッジテント1型の使用レビュー やはり初心者におすすめのテントです
最初にソロキャンプやテント泊登山などで使用するテントを探す場合に多種多様なメーカーから1人用〜2人用の製品がありますが、今回はその中でも使用者が非常に多く歴史もあるテント、モンベルのステラリッジテント1型を色々なタイプの製品を見て使用して来た視点からこのステラリッジテントを私なりにレビューしたいと思います。
同じモンベルの製品でULボックスツェルトを購入してかなり詳しくレビューを致しましたので併せてご覧になって頂ければ幸いです✨
製品の紹介
まずはこのステラリッジテントの特徴を紹介したいと思います。
ステラリッジテントの特徴
①設営環境に左右されにくい自立式テント
初心者に優しい地面の状況に左右されにくい自立式テントなので必ず設営することが可能。
②テント本体とフライシートのダブルウォール式
インナーとフライシートの二重構造により、雨天時には雨に強く、寒冷時には結露や寒さに対して優位である。
③日本全国どこでも購入可能
日本中に展開してますモンベルショップや大手スポーツ用品店、ネット通販などどこでも購入可能である。
④アフターサービスが整っている
パーツ販売もしているので、紛失、破損などした場合でも修理や破損したパーツを追加で買い直すことが可能。
次にステラリッジテントの公式情報を紹介したいと思います。
公式サイトの情報
●商品情報
長年にわたり、多くの登山家やアウトドア愛好家から支持されてきた「ステラリッジテント」。本体とレインフライの生地に新開発の素材を使用し、過酷な環境下で真価を発揮する世界トップクラスの軽量性と剛性を実現しました。独自の吊り下げ式構造が、強風時にも素早い設営を可能にしています。別売のフライシートやスノーフライ、グラウンドシートなど、豊富なオプションとの併用で、オールシーズンあらゆる状況に対応します。
※レインフライは別売りです。
●最適な用途
無雪期登山 / 積雪期登山 / カヌーツーリング / 自転車ツーリング
【対応シーズン】春~冬(冬は別売りのスノーフライ使用で対応可能)
●仕様
【素材】本体:10デニール高強力ポリエステル[通気はっ水加工]
フロア:30デニール・バリスティック®ナイロン・リップストップ[耐水圧1,500mmウレタン・コーティング]
ポール:アルミニウム合金(ポール径)∅8.5mm
【本体重量】1.14kg(1.34kg) ※本体重量はポール、レインフライ(別売)を含む重量です。( )内はペグ、張り綱、スタッフバッグを含む総重量です。
【カラー】ホワイト(WT)
【構成】テント本体1、本体ポール1組、∅3mm反射材入り張り綱4本、16cmアルミペグ12本、ポール応急補修用パイプ1本
製品の実測情報
それではここから私が購入しました製品を紹介したいと思います。
このステラリッジテントはひとつ注意点としまして本体とレインフライが別売になっておりますので当然のことながらどちらか片方のみの入手では使用ができません。
実店舗での購入の際にはストアスタッフの方から説明があると思いますのでそのようなミスはないでしょうが、ネットストアなどでの購入には注意が必要になってきます。
また1型(1人用)・2型・3型・4型・6型の5種類あります。
まずは内容物の紹介です。左から順番に、
①レインフライ
②テント本体(インナーテント)
③ポールと収納袋
④V字アルミペグ×12本
⑤補修スリーブ
⑥3mmガイライン×4本
⑦スタッフサック
となります。レインフライ以外はテント本体に同梱されております。
以上を全てまとめて重量を計りましたら公式情報と全く同じで、1,345gとなりました。
以下が詳細な重量と製品情報です。
|
重量 |
フライシート |
328g |
インナーテント |
448g |
ポール |
360g |
ペグ×12本 |
128g |
ガイライン×4本 |
36g |
補修スリーブ |
11g |
収納袋×3個 |
34g |
合計 |
1,345g |
●パッキング時の大きさ
バックパックにてキャンプやテント泊登山に行く場合ですとザックの中に収納しますが、おおよそテントポールが38cm。
その他テント本体とフライシートなどを収納した状態で30cmぐらいになります。
この大きさのスタッフサックに収納した状態なら30ℓ以上のザックだとどれでも横向きにパッキング可能だと思います。
実測重量は978gとほぼ1kgぐらいと最近のテントらしく軽く仕上がっております。
次にテントポールの実測重量は366gとなっております。
ただこの状態での長さが38cmほどですので普通の60〜70ℓクラスだと横向きに入れるには若干長めなのでこのように分けて収納して、ザックの中に縦にして入れるかもしくは外付けとする人が多いかと思います。
ただこのように分割して収納する場合には、パッキングする際に絶対に忘れないように必ず確認するクセをつけましょう。忘れたらテント泊は強制終了しますので。
私はありませんが、ポールを忘れてしまったという話は稀に聞いたことがあります。
このモンベルのステラリッジテント1型に使用されておりますポールはDAC(ディーエーシーorダック)社のFeatherlite NSL ∅8.5mm(赤色)が採用されております。
比較対象としてヒルバーグのウナに採用されておりますFeatherlite NSL ∅9.0mm(金色)と並べてみました。
写真で見るとほぼ一緒に見えますが、組み立てた感じではやはり若干ですがヒルバーグに採用されている9.0mmの方が強度が高めに感じます。
ですが個人的にはちょっとの違いであって国内で使用するなら爆風の稜線上のテント場で張らない限りあまりこだわらなくても良いかなと思いました。
テントポールはぜつえんアウトドアさんが非常に詳細に説明されておりますのでこちらを参照にしてください。
必要以上に細かく説明されておりますのでめちゃくちゃ参考になります。
設営方法
色々なところで設営方法は紹介されているかと思いますが、私も一応紹介していきたいと思います。
①まずはフットプリントを広げます。
※まだ純正のものは入手しておりませんので代用でタイベックシートを使用しております。
純正のフットプリントを使用することでポールとフライシートでシェルターのように展開することが可能となります。
②テントポールを展開してフットプリントを仮固定します。
③テント本体を広げて4隅をペグダウンして固定します。
④ポールをグロメットに差し込み立ち上げます。
※グロメットは2箇所あり通常は外側を使用します。
生地が使用中に水分を含んで伸びたり、使用年数が経ちのびたりした場合に内側を使用したりして張りを微調整することが可能になっております。
⑤ポールにテント本体を取り付けていきます。
まずは頂点部分から取り付けます。
※現在のバーションはスリーブ式から吊り下げ式に変更になっております。
ポールはバラバラになりにくいようにアダプターで一体型になっております。
そして中央の頂点部分にこの様に引っ掛ける仕様になっております。
次に黒色のクリップが計8個付いておりますので引っ掛けていきます。
ちょっとだけ固めでパチンと音がしてわかりやすくなっております。
一点注意点として私が立てていた時に少しだけ風が出ていたのでさっさと組み立てようとしたらきちんとポールが差し込んでいなくてこの様に差し込みが甘い箇所がありました。
ステラリッジのポールは赤色なのでこの場合でもすぐに視認できるので初心者に優しい仕様だなと感じました。
あとそこまで神経質にならなくても良いと思いますが、ヒルバーグのソウロもクリップ式で設営していくのでその時のコツが応用できるのですが、クリップが少し届きにくい場合はクリップを持って引っ張るのではなく、ポールを押さえ込んでクリップ側に近づける様にするのがテント本体の生地に負荷が掛からなく長持ちするコツになってきます。
軽量性を重視しているのでステラリッジテントはヒルバーグに比べてこういった細かいクリップの接続部分の強度が大幅に低いので無用なトラブルにならないための工夫として覚えておくと良いと思います。
⑥フライシートをかぶせます。
ステラリッジテント(主に国産メーカー)はよくこの様に換気口みたいなパーツが付いておりますのでテント本体にも同様にありますので、向きをよく確認して合わせてかぶせます。
次にガイラインをつけるループの部分ですが、ここの裏にマジックテープが付いております。
この様に付いております。
これをポールに計4箇所巻きつけていきます。
※これはフライシートをかぶせてすぐにやります。もし忘れて後からしようとしてもとてもやりにくくなるので忘れずに巻きつけておいてください。
次にフライシートのフックをテント本体のグロメットの部分にありました黒色のゴムの輪っかにかけていきます。
※ちなみにこの部分はかなりひっぱらないと届いてくれないので力のない方は出来ない可能性もあるので購入したら、自宅か公園などで試し張りをして設営できるか必ず確認しましょう。
人の多いテント場でしたらステラリッジユーザーが必ずいるはずですので助力をお願いすることも可能とは思いますが、閑散期の平日などですと誰もいない可能性がありますので注意してください。
コツとしましては少し面倒でも
①入り口の反対側をかけて、
②反対に行き入り口側に戻ってきてかなり強く引っ張ってかける。
③また入り口側の反対に行きかける。
④入り口側に戻ってきてかなり強く引っ張ってかける。
と対角線上にクロスして引っ掛けていくとフライシートの生地が伸びやすくかけやすくなると思います。
⑦ガイラインの取り付け
本来はその都度結んでフライシートのループに付けるのが正しい設営方法なのですが、私はこの赤色のMSRのテントのガイラインが細くて、高強度で、反射して見えやすいととても使い勝手が良いのでよく他のテントで流用してますので今回もこれを使用していきます。
まず輪っかになった部分を通してガイラインの端から入れていきます。
そしてそのまま引っ張ってあげると別に結ばなくても簡単にこの様に出来ます。
もちろん付属品の黄色いガイラインを結んでそのままにして使用も可能ですが、帰宅後テントを乾燥させたりする場合に邪魔になるので私はこの様にして使用しております。
その後、ガイラインをペグダウンします。
この場合テントポールと一直線になる様に、また可能ならなるべく長めに張る方が強風に対して有利になります。
ただ混雑時のテント場では到底無理なので、人の往来が多い場所は短めにすることをお勧めします。
よくこのガイラインに蹴躓いて引っかかっている人が多いです。
⑧フライシート周辺をペグダウン
フライシートの周りに太めのショックコードが付いてますのでそこもペグダウンしていきます。
両脇と入り口反対側です。ここをしておかないと風が強い場合にフライシートがあおられてバッサバッサと音がして夜間の就寝時に気になることになると思います。
また両サイドをペグダウンしてあげるとフライシートとテント本体の隙間ができ、結露が発生してもテント本体の白色の部分に付きにくくなります。
もしペグダウンしてないとフライシートとひっついて結露がテント本体につき、生地を通り抜けて中まで水が入り込んでくる原因になります。
というのもテント本体の上部は窒息防止のため撥水加工はしていても通気性が高いので密着すると簡単に入りこんできます。
これが少し隙間があるだけで例え盛大に結露が発生しても比較的浸水はしにくくなります。
そして最後に前室部分をペグダウンして完成です。
一応この様に片側だけでも可能ですが、強風時にはおそらくここがめくれて前室部分のジッパーが開く恐れがありますので、風が強い場合には2つともかける様にしましょう。
設営完了
以上で設営完了です。どのテント場に行っても必ずあるテントですが、一応360°周りから撮ってみました。
1型のステラリッジテントですのでご覧の様にかなりコンパクトな姿になります。
ですがこのサイズ感が混雑時のテント場でもちょっと空いている隙間に設営できるのが最大のメリットだと思います。
ステラリッジテントの長所
①どこでも設営可能な自立式
まずテントは自立式と非自立式の大きく2タイプに大別されます。もちろんその中でも特殊な設営の仕方のテントもありますが、ここでの自立式とはペグダウンすることなく使用可能なテントを自立式としております。
詳しくは以下の記事でどういう状況で自立式と非自立式が違うのか説明しております。参照にしてください。
自立式テントを初心者に勧めるのは非自立式テントだとあまり設営に慣れてないと普通のオートキャンプ場などのサイトでは問題はありませんが、山中にあります指定キャンプサイトだと中々に厳しい地面状況の場所もあったりします。
一例としましてはこのテントサイト(北アルプスの涸沢ヒュッテキャンプ場)では不慣れな初心者にはちょっと非自立式はちょっときついですよね。
もちろん晴れていて風も弱く設営時間に余裕があれば、時間をかければ大丈夫でしょうが、重装備のテント泊の荷物を背負って登ってきて、さらに夏には積乱雲が近づいてきて夕立も懸念される状況だと一瞬でも早く設営したくなるでしょう。
その場合には自立式って楽なんですよね。これが非自立式テントだとやりづらくなる人もいるでしょう。もちろん非自立式でも簡単に設営できるものがありますが、最初は自立式に慣れてから次のステップアップに違うタイプのテントに行く方が良いと思います。
②雨天時にも安心なダブルウォール式
一般に販売されております軽量な部類のテントでもテント本体とフライシートの組み合わせのダブルウォール式は感覚的に7〜8割ぐらいは占めるのではないかと思います。
やはりダブルウォール式にしますとインナーテントは通気性を重視した生地、フライシートは撥水耐水性に特化した生地と相反する特性を組み合わせて雨天などの不快な時でも室内を快適に保つことが可能になります。
ですが、これがテント本体だけのシングルウォールタイプになりますと室内にいると中々に不快で、雨や風を凌げるだけといったものになります。
私が以前所有してましたこのシェルターはまさにそんな感じです。
もちろん寝れる環境ができればそれで良いという人もいますので一概には言えませんが、それは快適性と重量のバランスをみた場合に快適さよりも軽さを選択したいという状況であり、初心者がいきなりその様なテントを使用するとテントってこんなに不快で寝にくいものなのかと幻滅しかねないと思います。
一時期私も軽さを選んでシングルウォールタイプのテントを使ったりしてましたが、やはり室内の快適性と雨天時や寒冷期に調理したりするとどう考えてもダブルウォールタイプには使い勝手や快適性では勝てませんので最近は出番がほぼなくなってきました。
例外的に前室が作れるシングルウォールタイプのテントだと使用価値は大きく変わってきます。例えば私の持っておりますハイパーライトマウンテンギアのディリゴ2などです。
この様なタイプですと通常のシングルウォールよりは快適性・前室などの使い勝手などはとても有用だと思います。
ですが、結構隙間風が入ってくるので外気温と室内の気温差はほとんどなく積雪期にはちょっと使いにくく感じます。
以上のことをふまえるとやはり最初は室内快適性の優位なダブルウォール式テントを断然おすすめします。
やっぱり室内が快適ですととても過ごしやすいです✨✨✨
③入手性がよても良い
モンベルショップは全国に展開しておりますし、他にもスポーツ用品を取り扱っているお店でも販売していたりしますので、どこでも購入することが可能なので本当に欲しくなって購入したいと思い立ったら即日入手できたり、または数日の取り寄せで可能なのは大きなメリットだと思います。
また余談ですが、人気のテントでもありますので綺麗に丁寧に使用しておりましたら使用用途に合わなくなっても比較的高値で手放せますのでそれを元手に違うテントを購入するというのも可能だと思います。
④アフターサービスが良い
ポールが破損した、設営中にフライシートが飛んで紛失してしまった、もしくは破れたとなったりしても多少金額はかかりますが修理などができたり、場合によってはそのパーツのみ買いなおせるということが簡単にできるのは大きなメリットだと思います。
このステラリッジテントは現在は黄、青、緑、白の4色が販売されておりますので、もしフライシートが劣化したり、破れた時に再度購入する際に違う色を購入して気分を変えることができるが良い点だと思います。
⑤軽量、コンパクトである
あくまで昔の製品に比べればではありますが、自立式テントで総重量が1,345gは十分軽量だと思います。
もちろんこれよりもっと軽いテントは数多くありますが、その様な製品は購入金額が高く、非常に薄く破れやすい生地を使用していたりしますので初心者が最初から使用すると設営や収納時にコツがわからずに破いてしまったりするリスクがあります。
なので極度に軽量なモデルはあまりおすすめしにくく思います。
⑥使い勝手が良い
あとで細かい部分は説明いたしますが、色々と使いやすい部分があり不満に思う点は少なくは感じます。
⑦オプションが豊富
基本的な堅牢性があるのでフライシートを冬用のスノーフライなどを買い足すだけでオールシーズン使用できたり、フットプリントやオプショナルロフトを設置できたりと便利になっております。
⑧狭いテントサイトでも設営可能
ステラリッジテントは一般的な日本人の体型に合わせて室内サイズが設定されており、室内長が210cmで少し短めですがこのコンパクトなサイズが設営場所が非常に限定される山岳のテントサイトでは非常に有用で、特に1型だとこのテントを持ってきて良かったと思えるでしょう。
基本的にテントサイトは早い到着順ですので、先に広い2型などの2人用の場所から埋まっていきますので、後から来た人は狭い場所かもしくは小屋泊に変更せざるおえなくなってしまいます。
ステラリッジテントの短所
①山岳の指定キャンプ場では絶対にかぶる
もうこれは宿命だと思って諦めることが肝心でしょう。
テント泊に行ってステラリッジテントがないことは絶対にありえませんので、本当に設営した自分のテントがどこだったか迷子になることはとても多いでしょう。
昨年に槍ヶ岳山荘のテント場を利用した際には7〜8割はステラリッジテントユーザーで、一瞬えっ違うテントは使ってはダメなの?と思ってしまったぐらいでした。
あまりに多いので本当に自分のテントがどれか判別できるタグや目印は絶対に何かしら対策が必要になります。
②細部の縫製があまい
気にするほどではありませんし、比べる対象が少し違うかもしれませんがヒルバーグのソロテントと比べるとどうしても生地の縫製部分の処理が簡便で耐久性が少し低く感じてしまいます。
極地や荒天時に使用する際にはこういった細かい部分からほころびがでて、破れていったりします。
長期間ずっと使用する様な環境ではやはりヒルバーグのテントを使っているとその耐久性は圧倒的に高く1年以上の長旅の使用でも全くトラブルが起こらないんじゃないかとさえ思えてきます。
しかし国内での利用や、北アルプスの長期縦走とかぐらいでしたら全くもって不満は出ることはまずないと思いますので安心して使用してください。
③少し室内が狭い
このフロア面積があるので狭い場所などでも問題なく設営できるのですが、テント内で使用しするとちょっと狭くてもう少しだけ広ければ良いのだが、と思うかもしれません。
個人的には165cmの身長の私の感覚で
200cm 結構短い
210cm もう少しだけ長ければ
220cm これぐらいあれば快適
と感じますのでそれより身長の高い方はさらにそう思うかもしれません。
ちなみに横幅は購入する条件で1人用か2人用かで大きく変わって来ますので今回の比較には入れておりません。
また室内高は105cmあり私の体型ではまったく不快に感じることはない高さに思います。
これ以上高ければ耐風性に影響してきますし、低ければ室内快適性に影響しますので絶妙な室内高だとは感じております。
④前室が狭い
短辺側入り口テントの宿命ですが、やはり前室の空間がかなり低く有用スペースが少ないので私はこのテントでは調理をすることはほぼ無いです。
1型は特に小さいです。2型でもやはりあまり期待のできる大きさでは無いとは思います。
基本的にステラリッジテントは日本の山岳環境、特に北アルプスなどの岩綾帯のテント場などでの使用を想定しているので、短辺出入りで崖下などに転落するリスクの低いこのタイプが採用されているみたいです。
またフロアと前室を含めたトータルの面積もとても少ないので激混みする場所には、この様なテントが多いのは理にかなっているとは思います。
ステラリッジテントの細部
ドアパネルのジッパー 私が最初にこのテントを使用して、おぉっと思いましたのがこのジッパーが比較的大きめで非常にスライドしやすいパーツを使用している点に感動しました。
このジッパーは歯の部分が大きめで動きやすく、また比較的生地も噛み込みにくくてストレスが感じにくくは思いました。
ヒルバーグのテントではあまりないのですが、他に持っておりますノルディスクのロフォーテン1やテレマーク2などの特に生地の薄いフライシートを使用しているテントは噛みやすくて、雨天時などに早く中に入りたいって思った時に噛んだりするのでイラッとしたりしてました。
しかしステラリッジテントはそういったことが少なくスライドさせやすいのでとてもありがたかったです。
けど激しい暴風雨だとこのジッパーの隙間から少し漏れてきやすくはなりそうだなとは感じました。
なのでその様な天気の場合には前室に荷物を置くことはやめて、靴は袋などに入れて室内に収納するのが良いでしょう。
前室は先端にショックコードが両側に付いており、普通にテントに出入りする場合にはこの様に片側を開け閉めしてになるでしょう。
また天気の良い場合や眺望の良いテント場などではこの様に両側を開けてしまえば中にいる状態で絶景を見れたり、早朝食事や片付けをしながら朝日を見れたりととても利用価値があるかと思います。
フライシートのまとめ方
フライシートはごく一般的なループとトグルでくるくると巻き込みながらまとめて留める様になっております。
たまに違うタイプがあったりしますが、やはりこのタイプが個人的には一番簡単で使いやすいとは思います。
テント本体のジッパー テント本体のドアパネルのジッパーもフライシートと同じ仕様で開閉はものすごくスムーズで気持ち良いです。
しかし開けたきったドアパネルは下でくるくると巻きとる形式になってます。
個人的には以前紹介しましたノルディスクのスゥワルバードみたいに大きくジッパーがスライドして左右どちらかにまとめて、サイドポケットに突っ込めれる仕様が簡単で使いやすいとは思うのですが・・・ あまりないですよね。ちょっとこういった短辺であまり広くないのにドアパネルがだらんとなるのはちょっと邪魔に感じてはしまいます。
メッシュパネル ステラリッジテントのドアパネルには、上部の半分ほどが開いて換気できる様にメッシュパネルが付いております。
正直この程度だと最盛夏の平地のキャンプ場では暑くて厳しいでしょうが、荒天時など屋外や、前室を開けての調理ができない場合に室内で調理をしたりしますが、その時にここを解放可能なのはありがたいと思います。
ただ自己責任ですので慣れていない方は無闇に室内調理はすべきではないとは思います。
室内の換気フード
国内メーカーの山岳用テントには窒息防止の筒状の煙突みたいなフードが付いております。
フライシートにもインナーテントにも両方絞り機能が付いておりさらには虫が入り込んでこない様にもメッシュがあるのでとても良いです。
以前持っておりましたヘリテイジのクロスオーバードームには軽量に特化しすぎてメッシュすら省略されていて非常に残念な思いをしたので、やはりメッシュは非常に重要だとは思います。
またこの室内にはループが計9個ありランタンを吊り下げたり、ロープを張って室内でレインウェアを干せたりできるようになっております。
やはりこれは雨の少ない海外メーカーのテントにはない配慮で、非常に湿潤で雨の多い日本メーカーならではの配慮だと思います。
室内ポケット
ポケットは1個しかありません。そんなに多く必要ではないかもですが、やはりあれば便利なのは間違い無いです。ノルディスクのスゥワルバードはポケットが6個もあったのでとても便利で感動したぐらいでした。
ステラリッジテントのポケットの大きさはちょっと小さめで私には少し使いにくいかなとは感じます。
ステラリッジテントの疑問点
①フライシートの選択肢
以前のステラリッジテントは黄色一色しか選択肢がなかったみたいですが、今現在ではオフホワイト(白色)、ピーコック(青色)、サンライトイエロー(黄色)、タイム(緑色)の4色から選択が可能となっております。
そこで私が思う色の特徴をみて見たいと思います。
白色・・・
テント場ではあまり見かけみくい色。しかし、虫がとても近くによってきやすくて夏季シーズンはかなり不快に思うことも。
また外の光が入ってきやすくて夜間は他人のヘッドライトが気になったり、夜が明けると一気に眩しくなる。
冬季シーズンには雪上で使用すると自分のテントが分からなくなったり、緊急時には非常に発見しにくくなるので冬季シーズンはできるだけ使用しない方が賢明。
青色・・・
テント場ではちょこちょこ見かけるが、個人的にはありかなと思います。
ただ色合い的に地味でパッとしにくくは感じます。虫はあまり近寄ってこないとは思います。
緑色・・・
自然に溶け込む色で、野営などしてもとてもわかりにくい色で遠くからだとテント張っているとは気づかれにくいと。
テント場ではかぶることがやや多いのではないでしょうか。青と同じく虫はあまり近寄ってこないとは思います。
黄色・・・
非常に使用している人が多くて自分のテントが分からなくなってもおかしくありません。
また虫も近寄ってきやすくてストレスになるかと。白ほどでは無いでしょうが明るくなってくると眩しく感じると思います。
しかし、目立つ色合いですので冬季シーズンには良い色。まぁ冬に一番いいのは赤色の一択になると思いますが。
あまりに多くの人が使用しているのであえて新品で購入するのに、好きな色でなければ選択したくはないかなと思います。
②耐風性能について
ドーム型テントは風に対して強い形ですので、風速20m/sぐらいまでならきちんとペグダウンしてガイラインも正しく設営していたら特に問題はないと思います。
ただそれ以上の風速で稜線上のテント場だと利用は断念した方が賢明かとは思います。それ以上でも使用したいってなってくるとそれはもうヒルバーグのソウロなどの出番だとは思います。
③耐水性能について
ステラリッジテントのフライシートは耐水圧が1,000mmと少し低いですが、20デニール・バリスティック®ナイロン・リップストップが生地に使用されております。このバリスティックナイロンはナイロンとついてますがポリエステルの一種になります。
ポリエステルの特徴は生地自体に保水性が低いのでナイロンの生地に比べて同じ耐水圧でも雨には少し強いとは思います。
ですのでよっぽどの大雨でなければ降り込んでくることはないのではと思います。
テントを乾かす場合もナイロンに比べて比較的早くなるでしょう。
④耐久性について
先ほどこのテントはポリエステルが使われていると書きましたが、保水性が低くて良いのですが弱点としまして経年劣化がナイロンに比べて早いみたいです。
また撥水性を保つために生地にコーティングが施されていますが、これはウレタンコーディングが使われております。
これによって、使用後十二分に乾燥させて湿度の低い場所に保管しておかないと水分がコーティングや生地と化学反応を起こしてきて、コーティングが剥がれてきたり生地がベタベタして中に浸水しやすくなり、テントの中が濡れてしまう恐れが出てきます。
それが私の他に所有しておりますヒルバーグやノルディスクの欧州系のメーカーのテントのフライシートだとシリコンコーティングが施されて加水分解の起きにくナイロンが使用されていますので非常に長期間の使用できる耐久性があります。
ただ起こりにくいだけであって保管状況などが悪ければ当然劣化も早くなります。
しかし、ステラリッジテントはフライシートのみ買い替えもできますので劣化してきたら思い切って買い直す方が手っ取り早いとは個人的に思います。
⑤暖かさについて
このテントを使用する方は山岳での使用が比較的多いと思いますので、涼しさよりは寒さに対してどれぐらい有用なのかということが主になると思います。
他の方ほど使用回数が多くなくいろいろな状況は経験しておりませんが、フライシートが下まで降り切っていないのに中の気温があまり下がらなくて暖かくは感じました。
もちろん一番小さい1型というのもありますが、私が使用した時には外気温が10℃に対して室内の気温は15℃ぐらいと差が少しありました。
もちろんもっと寒くなってきて風が強いと気温差があまりなくなってしまうかもしれませんが、それでも多少暖かいとは思います。
あと重要なのは広すぎるテントを1人で使用すると空間が空きすぎて中が暖まらないので適度な大きさのテントを使用することも大事なことです。
⑥結露について
ダブルウォール式テントでも気温が下がってくると結露は絶対に発生しますが、今まで使用してきた環境では結露はあまりできていませんでした。
風が吹いていてフライシートが下までおりていませんので比較的湿気のある空気が循環して結露が発生しにくかったのではと感じました。
⑦設営撤収について
上で紹介しましたように設置手順はごく一般的なダブルウォール式テントだと思います。
しかし、普段インナー吊り下げ式のヒルバーグやノルディスクのテントの使用が多いのでその感覚からすると、やはり設営や撤収はちょっと面倒だなと感じます。
その中で一番気になったのがフライシートの取り付ける際のフックがとてもきつくてこれを力の弱い女性とかがすると引っ掛けるのが難しい人がいるのでは?と思ってしまいます。
もちろん設営のしやすさや、フライシートの張り具合を兼ね備える方法でこの形式が採用されているのでしょうが、個人的には自在式パーツで張り具合を調整する方が絶対に良いのではと感じます。
これは次回のマイナーチェンジで改良して欲しいところだと思います。
撤収についてはまぁこんなもんじゃないかなと思います。
⑧テントのサイズについて
ステラリッジテントは1人用から6人用までありますが、どのサイズをまず初めに購入すれば良いかと疑問に思うかもしれません。
よくテントの選び方で紹介されているのが使用人数+1人と言うのがほとんどだと思います。
実際に私もその通りだとは思うのですが、これがことテント泊登山等での使用となるとちょっと決めかねると思います。
基本的に1人で使う場合でも2型を選択する方が快適に過ごせて室内が広く使えてとても良いと思うのですが、これがテント泊で行く時期がいつを想定しているかでも結構変わってくると思います。
本当に狭いテント場だと1人用のスペースしか空いてない場合もあったりしますので小屋泊ではなくどうしてもテント泊で行きたいと思う場合でしたら、確実にスペースを確保しやすい1型を選択するが良いかもしれません。
私の場合は他にもいろいろテントがありましたのでこのステラリッジで2型を選択する必要はなかったので1型を購入しました。
あと一点注意していただきたいのが最初のテント泊だと本当に室内を効率よく使用することが難しいので、やはり荷物が迷子になりにくい広めな2型を選択するのが良いかもしれないと言うことを覚えておいてください。
ちなみに4人用以上の大きさのテントは北アルプスなどのひとつのサイトが区切られている場所は現実にはほぼ設営不可で、ギリギリ3人用が限度だと思います。
人数が大勢いる場合は2人用をいくつも準備する方が区画サイトでは有用だと思います。
実際にテント泊した感想
やはりステラリッジテントの性能を試すには山岳環境で稜線上の場所で寝泊まりする方が具体的にわかりやすいかなと思い、購入してから1ヵ月以上経ってようやくテント泊をすることができました。
実際にテントをパッキングして背負って、持っていって設営して寝泊まりしてみたら、最初に使うテントとしたらとても軽くて比較的設営しやすく、雨にも強く風にも強く、きちんとしたメーカー品として販売しているテントとしては一番安く本当に良い製品だなとは思いました。
この日に野営した場所は標高1,088mほどで1番風が強いなって時でも風速10メートルに行くかどうかで大して強くはありませんでしたが、とても快適にテントの中で過ごすことができました。
ただ個人的な感想としてはこの日の野営した場所は私1人だけだったので誰とも被りませんでしたが、これを混雑時のテント場に持っていくとみんなが使っていて所有感が全くないのでおそらく私はこれを北アルプスなどのテント泊に持って行く事はまずないと思います。
実際に購入して何度か使用してみましたが、正直なところ他にもいろいろテントを所有してますのでその他の出番があり、あまり活用方法がなく今後出番が少ないかなと思ってしまっております。
現在のところ私が使いたいなと思うシチュエーションは、自立式のメリットを生かして電車旅などの寝床やタープや軒下などの下に設営するなどのカンガルースタイルとかぐらいなかとイメージしております。
この日寝泊まりした時の1型のテントの中の様子ですが、一応サイドにはそこそこ荷物を置くことは可能で横幅90cmのテントでも狭くは感じにくくジャストサイズに思いました。
この時持ってきた白色のザックの容量は28ℓでさらにフレームレスなので折りたたんでコンパクトに置けましたが、普通の60ℓほどのザックだとよほどコンパクトに絞ってまとめるか、脚元の下にひいて就寝するかのどちらかになるとは思います。
この日は曇りで特に雨も降ることがありませんでしたので食事は室内に座って前室の部分を使用してフライシートを両側とも開けきって食べていました。
気温が13、14℃ほどでしたので涼しく寒くも感じなかったのでこれぐらいの気温でしたらやはり前室を開けての食事が一番ですね。
ただ個人的に一番使用して不快に感じたのが理解はして購入しましたが、白色のフライシートだと綺麗に見えて良いのですが小さな羽虫みたいのがいっぱい近寄ってきて不快に感じました。
やはりそれを考えると緑や青色が無難な色になってきますね。
白色はまだ比較的メジャーなテントサイトで使用することがある場合に一番使用者が少ないかな?という理由と稜線のテント場で設営すると写真映えしそうかな?という理由で選択しました。
まとめ
ステラリッジテントは本当に入手しやすく、比較的購入しやすい価格(44,000円)ではありますので選択肢のまず1つ目として非常に優秀な製品であると思います。
ただあまりにも使っている人が多すぎるのでみんなと同じテントじゃないと不安だなぁ、という人以外はもう少し違うメーカーの製品(アライテント、ファイントラック、ヘリテイジetc)を選択肢として入れては良いのではないかと思います。
しかしその場合販売しているところが少なくまたモンベルより安い製品はありませんので、購入する予算は少し多めに用意すべきかとは思います。
いろいろと個人的にいまいちなところは書きましたが、実際にテント場で使用して困ることは自分のテントがどれかわからない以外はほぼないと思いますので、その場合はこの製品を購入した方が良いと思います。
6月中旬の中央アルプス 空木岳から木曽駒ヶ岳への縦走登山 後編
本日は前回千畳敷カールまでの行程を紹介しましたが、今回はそこから途中一泊して下山するまでを紹介したいと思います。
前回までの内容は以下をご覧ください。
下山するルートの選定
さて前回までの話しで駒ヶ岳ロープウェイがメンテナンス運休の影響で途方にくれたわけですが、本当に本当に困りました。
今まで登山を再開してから基本ソロなのですが、今回の中央アルプスの空木岳から木曽駒ヶ岳の主稜線ルートなのに全く人っ子一人すれ違いもせず、追いつきもせず今この山域私しかいないの?っていう状況でした。
なので全く相談できる相手もいなくて本当に困りました。
ほんの一瞬ですが、このままロープウェイ沿いに沢を下ってみようか?と思いましたが遭難確定になるだろうなと即却下しました💦
それで考えたのが上記の3ルートでしたが、とりあえずは木曽駒のテント場ぐらいに泊まるか、北側に下山します福島Bコースだと途中に木曽駒ヶ岳7合目避難小屋があるのでどちらかに宿泊しようと思いました。
行動再開
というわけで30分ほど考えて行動を再開しました。
雪山装備なしにまずは千畳敷カールの夏道沿いに木曽駒ヶ岳まで行きます。
苦労するかな?と思いましたが、案外すんなりと岩場の部分まで行けましたので上りは問題ありませんでした。
12:07 乗越浄土に到着
そして12:25感動のあまり興奮して写真を撮り忘れてましたが、駒ヶ岳頂上山荘に到着し、今回の山行で唯一お会いした人がおられました✨
お話していくとどうやらここの山荘の方で小屋開け準備されている方でした。
そこで今日の宿泊場所どうするか考え中ですと言ったところテント泊してもらっても構いませんが、水もトイレもないですし、この後雷雲が接近してくるかもなのでもう少し降りた方が良いかなと助言をいただきました。
という事で福島Bコースにあります、木曽駒ヶ岳7合目避難小屋までまずは行ってみる事にしました。
ちなみにまだ小屋開け前でしたがカップラーメンとコーラ500mlをなんと売って頂けました✨
2つ合わせて900円でお釣りは出ませんがよろしいですか?ってそんなの買えるだけで幸せです。ロープウェイ運休の時は奈落の底に突き落とされた気持ちになりましたから、1,000円で購入できてコーラを飲んだ時の幸せ感はもう格別でした✨(ちなみに下戸なのでビールは×なので💦)
下山開始
12:48 標高2,956m木曽駒ヶ岳に登頂です✨
ガスで何も見えません〜💦まぁアルプスに来てお昼以降に景色が見えるとは当然想定してませんが。
13:11 玉乃窪(たまのくぼ)山荘に到着。
ここから7合目避難小屋まで1時間40分だなと、この時点では安易に考えていました💦
13:38 玉乃窪カールを途中まで降りて来ましたが、きちんと雪渓が残っており夏道が全くわかりませんでしたのでとりあえず下れるところをあちこち探しながら、雪渓を転げ落ちながら💦下って来ました。
何が困ったかというと雪はなんとか転倒、10mぐらいズレ落ちながら行けても、夏道がおそらく雪の重みで草藪が倒れており、ピンクテープもちょっとしか見つけられずYAMAPのGPSを頼りに道らしきところを掻き分けながら何度も何度も間違えこっちじゃないあっちかと本当に苦労しながらの下山でした💦
あとでよく考えましたら、このコース北斜面なので残雪がちょっと多かったのかと理解でき若干判断の甘さがありました💦
次回から似たような状況の時の経験にしたいなと強く思いました。
地図でじっくり見てもらえればわかりますが、ここの下山コース山の斜面を斜めにちょっとづつ下りながら少しづつ高度を下げて行きますが、小さな尾根や沢などが幾度もあってそのたびに沢を横切るのですが雪渓がちょっと残っていたりとなかなか苦労する場面が多くちょっと困りました。
まぁ何度も失敗して7、8mぐらいずるずると滑落しましたが😅
避難小屋到着
15:07 木曽駒ヶ岳7合目避難小屋に到着です✨
ほんと疲れました💦すでに行動開始から11時間休憩は駒ヶ岳ロープウェイで途方にくれた30分ぐらいでしたので着いた時は感無量でした。
一応まだ歩けましたので日没までには下山できそうでしたが、降りたところで宿泊所を探さないといけませんし、宿代ももったいないのでここの避難小屋で宿泊する事にしました。
中はそんなに広くなくて10人ぐらいが限度かな?って広さでした。
当然の如く私一人でしたのでもちろん貸切です。
中はわりと明るく、2階は日差しの影響かとても暖かく快適でした。
1階は体感で5℃近く寒く感じましたので誰もいないなら2階の使用が良いでしょう。
ただチビな私は良かったですが170cm以上の人は天井が低くちょっと過ごしにくいなと思います。きれいに見えますが意外に埃っぽく雑巾で拭かないと行けませんでした。
●水場情報
地図には水場マークが書いてありますが、登山道の途中に沢が流れていて水量もとても豊富で水質もとても美味しかったです。
多分上の麦草岳からの水がここに集まってきていて太い水流になっているのだと思います。
しかし渇水期にはちょっとどうなるかはわかりませんでしたのでYAMAPなどの最新の書き込み情報を確認した方が良いかもしれません。
小屋から数分のところが崩落していて通過には少し注意が必要でした。
ちなみに私は空身の状態で往復25分ぐらいかかりました。
というわけで水も1.5ℓ補給して小屋で購入したカップラーメンを食してお菓子やココアなどを摂取して早めに就寝する事にしました。
3日目
おはようございます。この日3日目は2時前には目が覚めておりました。一応8時間ぐらいは就寝しておりました。
ここからコガラ登山口まで降りて大原上のバス停までですが、いまいち下山できる速度もわかりにくかったので明るくなる前にさっさと下山して行ってみようと行動する事にしました。
しかし、平日は通勤通学の利用が多いみたいでバスの本数が計10本もありましたのでどのバスになっても良いかとは思っていましたが、可能なら始発に乗車したいと早めに降りる事にしました。
地図で見た限りでは特に難所もなくさくっと下山はできそうでした。
問題なのは下山後の脚の筋肉痛と熊のみですね💦
先ほどの雲海の写真がこの山行最後の景色でした。見納めですね。
4:18 6合目到着。若干明るくなって来ました。
もうヘッドライトは必要ないぐらいになって来ました。
4:32 5合目到着
4:49 力水に到着です。
情報通り枯れてました💦
5:07 4合目到着
5:18 林道終点の渡渉(としょう)ポイント到着です。
ここはおそらくロープウェイができるまではメインの登山道の一つでしたので吊り橋あとがありました。
現在はもちろんありませんので荒天時は増水した時には渡るのが難しいかもですので不確定な時は福島Aコースが良いかもです。
Aコースからでもバス停には十分行けますので問題ないかと思います。
林道歩きです。ここから少し上の方が見えてだいぶん降りて来たな〜ってやはりなりますね。
緩い道かなと思っていましたが、意外にしっかり傾斜があり登りに使うとしんどくなりそうな林道でした。
バス停到着
6:37 大原上(おおばらうえ)バス停到着です。
コースタイム3:40のところほぼ3時間ジャストぐらいでした。大体想定通りの時間配分でした。
というわけで始発のコミュニティバスに乗車して木曽福島駅まで行きます。
運賃200円✨タダみたいな金額です✨
一応時刻表記載しておきます。
7:03 土日祝運休
7:33 土日祝運休
8:22 土日祝運休
9:44
11:00 土日祝運休
13:02
15:21 土日祝運休
16:26
17:25 土日祝運休
18:36
の10本ありますが赤文字は土日祝日は運行してませんのでお気をつけてください。
で、木曽福島駅まで来ましてゆっくりと普通電車を乗り継いで姫路まで帰宅する予定でしたが、7:36発の列車の数分前に落石があったみたいで運転見合わせでなんとこの木曽福島駅で2時間近く待ちぼうけです💦
いろいろありましたが、16:58姫路駅までようやく帰って来ました✨
まとめ
今回の山行は初の残雪期にかかる時期の登山でしたが、下調べ装備準備の見通しの甘さ、突発的なルート変更による予定外の出来事の多さで結構ヘトヘトになりました。
私の歩行速度でしたら十分1泊2日で行けましたが、ロープウェイ運休、残雪状況ですんなりとは下山できませんでした。
まぁ特に怪我なく人様に迷惑をかけずに降りてこれたのでよかったですが、次回からは注意したいと反省しました。
もちろん北アルプスに行くなら当然雪山装備を準備しますが、YAMAPの情報だけ見ていて中央アルプスなら大丈夫だと過信したのが反省点です。
皆さんも雪が残っている場合は少し注意してくださいね。まぁ普通はきちんとした装備持って行きますよね💦
6月中旬の中央アルプス 空木岳から木曽駒ヶ岳への縦走登山 中編
前回は空木平避難小屋までのルートを紹介しましたが、今日は空木岳から木曽駒ヶ岳までの主稜線上のルートを紹介したいと思います。
前回の内容はこちらをご覧ください。
ルートの紹介
本日紹介しますルートは前泊しました空木平避難小屋から駒ヶ岳ロープウェイのあります千畳敷カールまで行きたいと思います。
このルートは山と高原地図にはアップダウンが大きく、なんとなく登り下りを多くするのだろうなとは思っておりましたが、私が行動しましたYAMAPの行動履歴を見返すと空木岳を含め千畳敷カールまで大きく5回は登っていた事になりました。
それではここから実際の様子を紹介したいと思います。
行動開始
昨日は夕方4時ぐらいから雨が降り出しており、夜間は少し雨足が強い時がありましたが、早朝起きて外を見てみるとすでに雨が上がっておりました。
この日泊りました空木平避難小屋の中はおおよそ6℃ぐらいで少し寒かったです。
ちょっと寒かったですが避難小屋の中に置いてあった封筒型のシュラフが予備としてありましたので借りさせてもらいぬくぬくして寝ておりました。
避難小屋の中はこのようになっており縦に寝るとおおよそ2、30人ぐらいは宿泊可能なスペースかとは思います。
早朝3時過ぎに目が覚めて行動食で簡単に朝食をとり、手早く準備をして4時過ぎに避難小屋を出発することにしました。
まずは空木平避難小屋から空木岳の手前にあります駒峰ヒュッテまで直登して行きます。
このルートは尾根と尾根の間で谷になっていたので、雪がたっぷり残っており正直軽アイゼンを持ってくるのを忘れていて登るのに少し苦労しました。
短めのしっかりとした枝が落ちていたのでそれをピッケル代わりとして使用してちょっと這いつくばっていきながら上まで登っていきました。
4:50 日の出の時間近くでしたが曇っていてあまりはっきりと見ることが出来ませんでした。
5:10 駒峰ヒュッテ近くまで登り判明しましたが、尾根上には雪がなくそちら側の駒石がある方を通ってくれば苦労することなくのぼれたのじゃないかなと後でわかりました。
5:13 駒峰ヒュッテに到着です。
コースタイム45分のところ55分かかっておりました。
登れて一安心です💦
いつかここのヒュッテにも泊まってみたいなと思いましたが、ここは食事提供がなく寝るだけの場所になるみたいです。
私が行った時は鍵がかかっていなかったのでもしかすると避難小屋のように使用することが可能だったかもしれません。
天気が良ければ最高の展望が望めて夕日や朝日がとてもきれいに見えるでしょう✨
と言うわけでここからすぐ上の空木岳まで絶景を眺めながら登って行きます。
5:22 空木岳登頂です。
正直ここに登るまではあまり難しく感じる事はありませんでした。
大地獄、小地獄はちょっとだけ危険箇所ですがそれ以外は特に問題なく登れるでしょう。
ちょっと登るのに時間がかかりますが1泊2日で予定すれば問題はないと思います。
南駒ヶ岳が綺麗に見えます✨
深田久弥がこの空木岳と南駒ヶ岳で悩んだのがよくわかるくらい素晴らしい景観ですね。
御嶽山もくっきり見えてすごくきれいです✨
これから歩いて行く主稜線上のルートです。
木曽駒ヶ岳が奥のほうにしかまだ見えません💦
こういう幻想的な景色ほんと最高でトリコになってしまいます✨
これだから泊まりの登山がいいのですよね✨
5:39 木曽殿小屋方面に下っている時に振り返ってみた空木岳です✨
この角度から見た山容がめちゃくちゃ整っていてすごくかっこよく見えました✨
5:57 木曽殿小屋が近くまで見えてきました✨
6:18 木曽殿小屋に到着です。
コースタイム60分のところ55分かかっておりました。
若干遠く感じました💦
これから木曽駒ヶ岳まで上り下りを何度も何度も繰り返していきます💦
6:41 東川岳到着✨
コースタイム40分のところ23分でした。
こういう晴れてハイマツの稜線ルートってやっぱりアルプスぽくってめちゃいいですよね✨
でもこの時間帯は難点もあります💦
早朝なので朝露がハイマツにたっぷり付いていて間を掻き分けて通るとびちゃびちゃに濡れてしまうのでやっぱりレインパンツを履かないととても困ったことになってしまいます💦
7:38 熊沢岳を背景に奥に御嶽山が抜群の展望で見れました✨
7:49 熊沢岳到着です。
コースタイム1:50のところ1:08でした。
ここから見えます景色が左にある三沢岳、奥に木曽駒ヶ岳が見えてきました✨
初めてここの空木岳から木曽駒ヶ岳の間の主要縦走路を通りましたが、地図にある通り確かにアップダウンが多くてハイマツの緩やかな丘陵地から鎖場などの区間があり通りごたえはあります。
時間をかけて慎重に行けば初級者でも良いでしょうが、私の子供のような小学校低学年の子を連れて行くにはまだちょっと難しいなと思いました。
8:47 檜尾岳到着です。
コースタイム1:50のところ58分でした。
あそこに見えるのがクラウドファンディングで呼びかけていました檜尾避難小屋の所だったのですね。
近くに寄ってみて中の様子を見に行きたかったですが、往復2,30分はかかりそうに思いましたので諦めることにしました。
檜尾岳からすぐ北の場所ですが少し雪が残っていて真っ平に感じたのでルートに見間違えて少しこっちに進んでしまいました💦
この縦走路の区間は基本的に伊那谷側は切れ落ちており急峻で、木曽谷側の方が緩やかになっていますので9割ぐらいは西側を通過するようになっていました。
9:54 濁沢大峰到着です。
コースタイム1:20のところ1:07でした。
10:40 島田娘に到着です。
コースタイム1:50のところ46分でした。
※ここのコースタイムはかなり個人差が大きく出るみたいで時間はおおよそ基礎体力の低い人や初級者、テント泊の重装備向けの時間かなとは感じました。
山と高原地図 7:30
私の実走時間 5:22
ほどになりましたあくまで参考にしてください。基本私は下りのコースタイムは山と高原地図通りで、登りは×0.7ぐらいの時間ではあります。
10:50 千畳敷カールに少し降りてきました✨
駒ヶ岳ロープウェイが見えてきてテンションが上がりました✨
でも割としっかり雪が残っていて通過するなら雪装備必要です💦
緊急事態発生
千畳敷カールの駒ヶ岳ロープウェイの乗り場にやってきましたが、ここまで人っ子1人と全く会わず寂しくて若干おかしいなと言う気配を感じていました。
がなんとなんとロープウェイのメンテナンスで運休して使うことができませんでした💦
この実態を理解した瞬間本当に終わった⤵️詰んだ⤵️⤵️となりました💦
どうしよう今日このまま12時前に駒ヶ根市内まで降りてしまってお風呂に入って駒ヶ根のソーツカツ丼を食ってゆっくり帰って明日はのんびりしようかなと思ったんですが、一瞬にしてその計画が狂ってしまいました💦
どうしようほんとに戻れないどうやって帰れば良いのかと本気で悩み、一瞬ロープウェイの沢沿いにまだ雪が残っていたのでそのまま降りてしまおうか、とも思いましたがいやいやムリムリムリ、こんな雪山のまともな装備もない状態で降りれるわけがないと一瞬で却下💦
残雪が多い中ようやく千畳敷カールを降りてきたのにまたこれを登り返すのかと本当に目の前が真っ暗になりました。
ホームページを見るときちんとしっかりメンテナンスのため運休と書いてあり、今回の山行ではロープウェイを使う予定が当初全くなかったので運行状況を見落としていました💦
本当に反省です。一方間違えれば遭難救助要請と言う人様に迷惑をかける行為になりかねなかったのでもう少ししっかりと下調べすればよかったとかなり後悔しました💦
計画の練り直し
いつまでもここにいてもラチがあきません。
という事で地図を見て計画を考え直しました。お昼前でしたが、ここから下山するとなると日没になってしまうかもでしたので今日中の帰宅は諦めて途中で一泊する事にしました。
しかしどのルートから降りようかと悩みました。
このルートで思いついたのが避難小屋が使えそうなのが、駒ヶ岳7合目避難小屋と檜尾避難小屋でした。
伊那前岳ルートは最短で降りれそうですが、下山してからの宿泊を探すのが思いつかなかったので結局北側の福島Bルートで下山する事にしました。
11:47 というわけで千畳敷カールから木曽駒ヶ岳を通過していく事にしました。
まとめ
今回はここまでです。次回紹介しますのはまた少し困った下山になります。
直前までルートを決めかねて入山したツケがここで出てしまいました。
こんな事なら檜尾避難小屋から下山したのにって感じでしたがロープウェイの運休を想定していなかった甘さが招いた結果です💦
皆さんも公共交通機関を利用する場合は下調べしてください😅
まぁ普通は下調べしますよね。