SOLのエマージェンシーブランケットで超軽量なシュラフカバーを自作してみた
SOL(エスオーエル)のエマージェンシーブランケットは緊急避難具として有名で日帰り登山や小屋泊利用者の山行で常備品として携行してますと言う人は多いかもしれません。
この様なヒートシートになるアルミ製のエマージェンシーブランケットは100円ショップのものから販売されたりしており、登山の際だけではなく天変地異の災害の時にも利用されるので防災グッズに入っていることもあると思います。
そんな中このSOLのエマージェンシーブランケットはとても軽くて、あまりカシャカシャせず、体温の保持率も高いので購入しておりますと言う人も多いでしょう。
今回はそんなSOLのブランケットを使用して一度自作で見よう考えて作ってみることにしました。
あまり耐久性はないでしょうが、お守りとして持っていくのであれば装備の軽量化になるかなとの魂胆です。
製品の情報
1人で使うサイズの非常用ブランケットです。
ポリエチレン素材に高純度のアルミ蒸着加工を施し、アルミ面は体が放射する体熱の90%を反射します。
使うときは簡単に広げられ、音も静かです。
また引き裂き強度が強く、すぐに破けるということもありません。外側のオレンジ色は要救助者を見つけやすいよう、目立つ色になっています。
アウトドアにお出かけの時だけでなく、ご家庭や職場にもご用意いただくと安心です。
●サイズ/142×213㎝
●重量/82g
この製品は、類似の一般的にエマージェンシーシートと呼ばれているポリエステルを生地に使用した他社製品と比べ多くの面で優れています。
●体が放射する熱の90%を保持
●素材がポリエチレンのため非常にしなやかで繰り返しの使用が可能
●ガサガサ感が無く簡単に折りたたむことが可能
●人体に有害な成分を含まず安心して使用することが出来る
●キズが付いた場合もポリエステル生地のブランケットのように裂けてしまうことが無く補修可能
●ポリエステル生地の他社製品に比べ30 ~ 50%薄いにも関わらず強度は他社製品を上まわる
公式サイトの情報
製品の実測値
重量はパッケージから取り出すとかなりコンパクトで実測値で73gとかなり軽いです。
しかしこれは羽織るだけなので体温の保持となるとやはり袋状にした方が間違いなく暖かいとも思いましたので今から自作していきます。
DIY開始
と言いましても特に難しいことはありません。
まず長辺側をシルバーの裏側からテープを貼って筒状にしました。
表からも透明テープで貼った方がさらに良いでしょうが少し重くなりますし、何より畳む際にちょっとコンパクトになりにくいかなと思い片面のみにしました。
次に短辺側の足元の部分を外側から貼り付けていきました。
ここはきちんと隙間なくしていると雨の侵入が防げるかなと想定しきちんとテーピングしてみました。
次にこのままだと入り口側が空いて暖かい空気が外に逃げてしまうのでコードを通して絞れる様にしてみました。
少し1cmほど折り返して紐をとおせれるだけ隙間を空けてその上からテープを貼っていきました。
次に予備で余っていた2mmほどコードがありましたので竹ひごなどにひっ付けてコードを通してコードロックを付けてくくりました。
完成です。時間にして1時間近くかかってしまいましたが綺麗にできたのではないでしょうか✨
やはりここの入り口の部分を絞れるようにできるだけでだいぶん使い勝手が違ってくるでしょう。
実測重量はテープとコードが追加になったので85gとなりました。
しかしこれで暖かさがプラスできるのであればすごく軽量になると思います。
使い勝手について
まず保温性を考えるとタイトなサイズにする方が良いでしょうが、中にシュラフを入れたり、入ったままで使うなら若干大きめも良いかと思い142cmの幅をそのまま使いました。
そのかいもあり中であぐらをきちんとすることができ使いやすいなと思えました。
やはり避難具の使用ですのでずっと座った状態と考えるとこのようになるのは大きいですね。
次にフードコードの部分ですが、MAXに絞って直径が15cmほどになり頭を出しての使用だと十分暖気が外に出ず、冷気も入って来にくいギリギリの大きさになるのではないでしょうか。
実際に試しに中に入ってみると体温が保持されているように感じてとても良さように思いました。
欲を言えば5cmぐらいまでしたら中に完全に入って口元だけ出しての使用ができ相当暖かくはなると思いますが、これで実践で一度使用してみたいです。
収納方法について
このエマージェンシーブランケットは畳みにくくて有名ですがきちんとした封筒型なので思ったよりはたたみやすくはなったかと思います。
まずは半分に折り
もう半分に折ります。
1/4の幅になったら脚元側から丁寧に空気を抜きながらたたんでいきます。
そのままぱたぱたとしていくとこれぐらいの大きさでザックの中にポイってできる大きさになります。
気になる場合ですともういちど空気を抜き直すともう少しだけコンパクトにできるかもしれません。
でも空気の抜けはあまり良くないです。
この自作カバーのメリット
①軽量
実測値85gは軽いです。いつでも持ち歩いておける重量だと思います。
②コンパクト
20cm×6cm×2cmほどの大きさですのでザックのどこにでも収納可能でしょう。
③安価
Amazonで650円ほどで購入してあとは小さなパーツ代だけで済みますので非常に経済的だと思います。
この自作カバーのデメリット
①耐久性がない
何度か使用するとおそらくオレンジ色の部分が剥げてきたりして劣化しやすいとは思います。
しかし保温力にどれくらい影響出るかは不明瞭なので今後実験してみて試したいところです。
②カサカサする
100円ショップなどで販売しているものに比べればマシでしょうが、普通のシュラフカバーに比べるとカサカサ音や感触がして気になって寝れないと感じる人もいるでしょう。
③ 内部結露が発生する
これは温度差が大きくなり、外の湿度が高く、体からの蒸気が出れば仕方ないと諦めるしかないかもしれません。
これは状況により発生具合は違うかもしれませんが検証してみたいです。
まとめ
この空気の抜けが悪いことからも分かるとおり使うと暖かいのですが、おそらく中のシルバーの部分に相当湿気がたまり内部結露がひどいことになるのが想定されます。
ですのでこれをシュラフカバーとして使用するなら結露対策は必須になるでしょう。
具体的に言いますと、呼気からはだいぶん湿気を含んでいますので絶対に息を中に入れないようにする。
もしくは首で縛って頭の部分は外に出すなどの工夫が必要になるでしょう。
またはOMMのマウンテンレイドなどの化繊シュラフを使用すると言うのも非常に良い手段だと思います。
化繊シュラフの使用だと内部結露で濡れても保温力はあまり落ちませんので保温系のシュラフカバーとは相性が非常に良いと思います。
最悪なのが高フィルパワーのダウンシュラフになると思います。
撥水加工を施したタイプは少し分かりませんが、無加工のシュラフでたとえばナンガのミニマリズムなどだととても膨らんで良いですが、逆に言うと湿気てしまうと保温力がなくなってしまうようになります。
ですので一度この自作したシュラフカバーをOMMのマウンテンレイド100との併用でどのぐらい快適に就寝できるようになるか試してまた報告したいと思います。
とても安価にできますので、SOLのシュラフカバーがどんなものか試してみたいと考えている人にとても良いかもしれません。