ULなテント泊のザックにも使用可能なパーゴワークス ラッシュ5Rの使用レビュー
トレイルランニング用のバックパックシリーズ、パーゴワークスのラッシュ(RUSH)ですが、今現在公式のホームページで販売がありますのが以下の容量になります。
30、20、12、7、5、3ℓと計6種類の容量が選べれるようになっております。
今回はそんな中下から二番めに小さなRUSH5Rをウルトラライト(UL)な装備でテント泊登山などに使用しておりますが、その使い勝手とパッキングの仕方などを紹介したいと思います。
公式サイトの情報
rush5r
快適さを追求したレーシングベスト
多くのランナーの意見を取り入れて開発したポケットレイアウトと、独自の調整機構による抜群のフィット感が特徴です。
¥18,700(税込)
付属品 バンジーコード、コードロック
容量 7L(ポケット含む)
重量 250g
サイズ 380X260X100mm
主素材 ストレッチメッシュ
カラー ミッドナイト/スカイグレー
製品の詳細
●ショルダーポケット
まずは詳しく細部の作りを見ていきたいと思います。
このラッシュ5Rが欲しいと思った最大のポイントはこのショルダーベルトのところにペットボトルやソフトフラスクを収納できる作りになっていてとても使いやすそうに魅力を感じて購入したいと思いました。
やはり行動中に都度ポケットからナルゲンボトルやペットボトルを取り出して水分を補給するのは疲れてくると面倒になりますし、ハイドレーションは私は使用しないタイプなのでこの位置に来ると素早く水分補給が可能になりそうなのと、今までこういったタイプのレーシングベストのザックは持っていなかったので購入したいと思った次第です。
いろはすなどのボトルでも柔らかく気になりにくいですが、ソフトフラスクを利用する方が残量が減ってくると体積も小さくなるので、個人的にはこのザックを使用する場合はソフトフラスクをだいたい使用します。
次にこのショルダーベルトのポケットは二重構造になっており、内側にボトルを入れて外側には電子機器やスマホ、行動食やジェルなどを突っ込んでおけるぐらいの大きさがあります。
これはフェイスタオルを丸めて詰めてみて最大の大きさぐらいになると思います。
一番下の部分は少しスペースがありますが、ボトルを入れていると取り出しにくいので私はあまりそこまで入れて使用することはないです。
あとここは収納物が落ちないようにショックコードがついておりそこを絞ることで不意に落下しないようになっております。
●サイドポケット
次にサイドポケットですが右側には主にごみを入れる用の小さなポケットがあります。
ちなみに右側だけで左にはありません。またここは何もついていないので荷物が落下する可能性がありますので、私は基本ごみ以外は入れないようにしております。
まだ落としたことはありませんが。
次にジッパー付きのポケットですが、ここは見た目以上に大きさがあるように思います。
ですのでちょこちょこ使用する小物やモバイルバッテリーや行動食などを入れるようにしたりしております。
あとこのサイドポケットに物を入れすぎてザックを背負っても個人的にはそこまで気にならないかな、と感じるのは良かったと思います。
普通の登山用のザックでウエストベルトにポケットがついてますが容量があるからと物を詰め込みすぎると、そこに肘があたり気になると思います。
それがこのラッシュ5Rだと気になりません。
●背面ポケット
次に背中側のジッパーを開けると薄い物なら収納が可能になっております。
基本的にはここにはハイドレーションを入れたりするみたいですが、流石にそれを入れるとテン泊装備の際には他の荷物に干渉して入らなくなるので、私はここにはフットプリントなどのものぐらいしか入れておりません。
もちろん入れなくても良いですが、背負心地を良くするために入れております。
あとここのジッパーは開け閉めが固くてしにくいです。
●メイン気室
メインの収納の気室ですがここが名前の由来の通り容量が5ℓぐらいになっております。
小さいポケットがひとつあり、鍵などを付けておけるループがあります。
あとハイドレーション用の吊すループもあります。これは背面側と共用になっております。使ったことはありませんが。
あと下の気室の裏側に隠しポケットがあるみたいになっており、マジックテープで留めております。これも使ったことはありませんが。
荷物は上の様に3ℓの防水サックと1ℓのスタッフサックを収納してほぼジャストサイズです。
ストレッチ素材で伸びやすいですが、無理にやり過ぎると生地が破れる原因になるでしょう。
あとこの中にありますこのベルトがマジックテープになっており、これを剥がすことでショルダーベルトの長さを調整することが可能になっております。
普通は一度調整してしまうとあまりいじることはないです。
●下部気室
最後の収納場所で下部にあります気室になります。
容量的にはmax2ℓ程度でしょうが、かなり収納しにくいので現実的には1ℓ程度の大きさでしょう。
私はノルディスクのロフォーテン1ULWを入れてジャストサイズです。
今回行った山行ではこのロフォーテンのスタッフサックに110サイズのガス缶もちょうど収納可能でしたので燃料の持ち運びに良かったです。
普通ならレインウェアの上下を入れる大きさではないでしょうか。
ちなみにここはただの筒状になっておりますのでスカスカな状態だと簡単に荷物が落下するのでジャストサイズのものかショックコードなどで縛る必要があります。
実際のパッキング例
それでは私が実際にテント泊登山に行った際のパッキングをどんな感じで行ったか紹介したいと思います。
持参装備の一覧表
少し見にくいかも知れませんがご了承ください。
私にとって毎度お馴染みのスタッフサックです。
この中にシュラフ、ダウンパンツ、ダウンシューズ、極薄な靴下を入れております。
次にサマヤのDCFの1ℓのスタッフサックにジェットボイルのスタッシュのバーナー、エバニューのチタンマグ300、無印良品の10,000mAhモバイルバッテリー、行動食とカレーメシなどを入れております。
次にこのロフォーテン1ULWのテントのスタッフサックに追加で110サイズのガス缶を入れております。
それをメイン気室と下部気室に収納しております。
そして次にですが、外付けにマットなどを取り付けたいのですが、付属のショックコードがありそれを使用しても良いのですが、これは雑誌の付録(ワンダーフォーゲル)のヘルメットホルダーを持っておりまして、これを少し改良して小さなカラビナを付けることでザックに取り付けております。
そうすることでループに付け外しがしやすくしております。
このラッシュ5Rには小さなループが10箇所以上付いてまして多種多様な外付けに対応可能となっております。
逆に多すぎてこれはどう使えば良いのか?と使い道が発見できないこともあるぐらいです。
トレランなどをする場合ですとストックを使用したりするかもですが、このラッシュ5rはショルダーベルトのソフトフラスクなどのすぐ脇にも取り付けたりすることができるみたいです。
一度試しにトライしてみましたが邪魔ですぐに止めました。
あまりに外付けをやり過ぎると見栄えが良くないし狭い箇所を通り抜けたりする場合に邪魔になるのでできるだけしない様にはしております。
具体的な使い方は公式サイトを見る方が早いと思います。
参考までに私はこのヘルメットホルダーをメイン気室のサイドに付いているところ4箇所のループに取り付けております。
このループがもう5mmほど長ければ個人的には使いやすくは感じました。
私はこのヘルメットホルダーの間に山と道のミニマリストパッドとセリアの両面アルミロールシートを折りたたんで挟んで持ち運びしております。
あと1ℓほどのモンベルのスタッフサックに細々した物を入れてこの様にカラビナに取り付けて運んだりしてます。
結構すぐに取り出しができて便利で良い方法かなと思っております。
あとはウインドシェルやレインウェアなどを取り付けるのはこの様に付けたり、ザックの最下部にもループが付いてますのでそこを利用してレインウェアを収納しておくとすぐに羽織れるので非常に利便性が良い方法になると思います。
実際の背負い心地について
このラッシュ5Rはかなり小さめの感じで、またショルダーベルトを私の体型に合う様に短く調整して使用しております。
ですのでこれを背負うと窮屈な感じになるかもですが、荷物の荷重位置を背中の上部、特に肩甲骨から首筋ぐらいの場所に来る様になっております。
通常テント泊装備のザックなどは重量が重いので腰荷重で背負っていくと思いますが、こういったトレラン系のザックだと容量が小さいので腰中心より、肩甲骨よりやや上部に持ってくると非常に動きやすく思い私はとても行動しやすく感じます。
まぁこんな装備はOMMやトランスジャパンアルプスレースに出場クラスの装備になるぐらいかもですが、でも普段から重量の重い荷物を背負うことのない人なのでとても楽に登山をすることができ、非常に長いコースタイムを歩くことが可能な装備なると思っております。
こうすることで結果的に安全な山行ができるだろうとは思っております。
あと副産物なことなのですが、JRやバスなどの中に乗車した際に荷物がめちゃくちゃ小さいので座席に座っても膝上に抱えて乗ることも可能でしたので、駅構内での移動も合わせて非常に気遣いをしなくて済みとても良かったです。
テント泊装備のザックで公共交通機関を利用した方はお分かりかと思いますが、あのくそデカいザックがあるとまともに座席に座ることもできないことが起こり得ますのでこの小ささは強力なアドバンテージだと体感できました。
一度これぐらいの大きさにまとめて電車やバスなどでテント泊の山行に行ってみてください。たぶん楽すぎて快感になるかも知れません✨
まとめ
トレイルラン系のザックは色々な種類がありますが、この持っておりましたパーゴワークスのrush5rはそこそこの小ささの中に装備内容を厳選し高効率でパッキングをしていくとULやファストパッキングの完成形の最小サイズとして使用可能かなと、試行錯誤をして現段階では思っております。
非常に使いやすくてザック自体の重量も270gぐらいと軽量で、背負った感じもあまり重さも感じにくく、スピードを重視したい場合の登山ではこのザックにパッキングして行きたいなと思わせてくれます。
軽量な装備を考えている人が見ましてもこのザックでテント泊来たのですか?とパッキングを説明するのが私の密かな楽しみにもなっております。
相当な経験と装備を厳選してのパッキングが必要となってきますが、きれいに収納できた時は非常に嬉しく思いますので皆様もこれをちょっとでも参考にして頂いて荷物をコンパクトにできるよう頑張ってみてください。