なかちんのアウトドア活動記

一児の父ですが少ない休みの日に細々とアウトドアを楽しんでおります。つたない内容かもしれませんがご了承下さい。

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日本最奥地の秘湯温泉 高天原温泉と雲ノ平への縦走登山 前編

f:id:naka350z:20210716135601j:image 高天原温泉。むかしかすかに日本一遠い温泉ということで紹介されていた記憶があったのですが、どこにその様な温泉があるか全く存在を認識しておりませんでした。

 今回はそんなとても遠い高天原温泉まで行く縦走登山を紹介して行きたいと思います。

 

登山へのきっかけ

 このブログの最初の方に経歴を紹介しておりましたが、私は趣味でロードバイクを2015年から乗り出しておりまして、徐々に走行距離が走れる様になってきておりました。

 で、私の思いが以下の様に徐々に変化して行ったのです。

1、最初はロードバイクで20〜30km走るだけで疲れてしまう。

2、しかし50kmは走れる様になってきた。

3、100km越えのロンライドに出かけられる様になってきた。

4、1日かけて走る様になってきて160kmほど走行できた。

5、次は泊まりがけでどこかに出かけてみたい。

6、何度か宿泊すると宿代がもったいないからテントを持って行き泊りで走りにいきたい。

7、それならロードバイクにバイクパッキングできて極力軽くでき走行中に邪魔にならない様にしたい。

8、ウルトラライトの存在を初めて知る。

9、何度か1泊2日の泊りで走ってきてとても面白い。

10、これだけ軽い装備でならキャンプや登山に使えて行けるかな?

11、そういえば昔、両親に連行されて富士山、北岳、奥穂、槍、白馬岳などいっぱい行ったな。

12、まぁ綺麗だったし登山再開してみようかな。

13、せっかく再開するなら北アルプスに泊りで行ってみたい。

14、北アルプスの本を買ってきて情報を色々と調べる。

15、高天原温泉?何それ?雲ノ平?めちゃくちゃ綺麗すぎる✨温泉入って行ってみたい。

16、よしそれなら裏銀座縦走路という面白いルートがあるからそれを通って縦走してきて、新穂高温泉まで行ってみよう✨

 と長くなりましたが、私の登山再開の初っ端はいきなり3泊4日の中上級者向けになりそうなルートで秘湯 高天原温泉に入りに行くという登山計画を立てました。

 

事前計画編

f:id:naka350z:20210717003044j:image まず、絶対に立ち寄りたいポイントが、高天原温泉雲ノ平の2ヶ所でした。

 でせっかくならピストンや周回ルートではなく縦走コースで行ってみたいなということでマイナーだが人気で絶景の楽しめる高瀬ダムから入山して裏銀座縦走路を通って、高天原、雲の平、そして双六小屋を通って新穂高温泉に下山するルートが良いかなと計画を立てました。

 そしてなかなか連休はほぼ取れない職場ではありますが、有給消化はしないといけないということで、2019年9月22日(日)、23日(月)、24日(火)、25日(水)と日数を取れるとにはなりました。

 と言いましても、25日は夜勤のシフトで帰宅後すぐに仕事なのですが💦

 しんどいですが頑張って行くことに決定しました✨

 

計画変更編

f:id:naka350z:20210717164905p:imagef:id:naka350z:20210717164900p:image と、ここまでは順調に休みも取れて計画もまぁ大丈夫だろう。

 高天原山荘も予約を取れて準備万端だ✨と思っておりました。

 しかし、登山日の5日ほど前になりまして台風17号が発生💦日本にかなり接近するコースが予測されてしまったのです💦

 上記の天気図は当日の22日、23日のものです。さらに普段よくみてました、天気とくらしの山岳情報で直近まで最新情報をずっとみていたのですが、裏銀座縦走路の主峰の野口五郎岳を見ていたら、23日(月)の早朝とかで裏銀座を通って行きたいなと思う時間帯の予報で、標高3,100m付近の風速が34m/sぐらいとなっておりました。

 もうこれにはさすがに目の前が真っ暗になりました💦せっかく3ヶ月以上前から徐々に準備を進めていて滅多に取れない休みがようやく取れて行ける。

 でもこのタイミングを逃すとすぐ10月に入ってしまい、高天原山荘も9月25日前後ぐらいには営業終了ってなるともう行けるのは来年になってしまう💦

 是が非でも行きたいと思い頭をフル回転させて必死のパッチでルート変更を考え出しました。

 

ルート変更の決断

f:id:naka350z:20210717003044j:image 上の地図のルートで当初予定していたのは赤色の東側からのルートです。

 で思いついたルートが青色の折立登山口から入山するルートです。

 これでならまだ風の影響が比較的少なく、予報も23〜25m/sぐらいで何とか可能かなということで選定しました。

 で、問題はここまでの脚です💦どうしようってなった時に幼なじみの友人がドラクエウォークにハマっていたからそっちまで行っても良いぞ。ということでアッシー君として送ってくれることができました。

 マジで感謝感激です✨✨✨

 

登山口までのアクセス

f:id:naka350z:20210718030413p:plain ということで姫路から富山県の折立登山口まで2019年9月22日(日)の早朝3:00ぐらいに出発していくことになりました。

※申し訳ありませんが今回の記事は当初ブログを始めるとは思っておりませんでしたので、写真はかなり少なめとなっております。ですので文字での紹介が多くはなっておりますのでご了承ください。

 友人にはかなり無茶言ってお願いして運転してもらっておりました。

 また車を交代で運転っていっても本人限定の任意保険をかけていないのもあって交代で運転もできず、かなりヘロヘロになりながら送ってくれました。

 わりと休憩も挟みながら、そして途中立山町の道の駅とかで食事をとって折立登山口までやってきました。
 

 

装備の紹介

 今回の登山に主に持って行きました装備は以下の感じでした。

●ザック

パーゴワークスラッシュ5R

オルトリーブ ハンドルバーパック(ウエストポーチにして使用)

 

●テント

ヘリテイジ トレイルシェルター

ノルディスク ロフォーテン1ULW

 

シュラフとマット

ナンガ ミニマリズム180

イナーシャオゾン

 

●クッカーとストーブ

メスティン レギュラー

100均の固形燃料

 

●レインウェア

バーグハウスのゴアテックス

モンベル ストームクルーザーパンツ

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 などがメインとなっております。あとはカレーメシ4食分と、スープ、スティックコーヒー、行動食などを適量持って行きました。

 真ん中の日に小屋泊予定でしたし、途中小屋も多々あるので結構食料は余ってしまいました。

 

登山開始

f:id:naka350z:20210717003049j:image すみませんこの初日はドタバタしてたっていうのもあってほとんど写真は撮れておりません。

 かろうじて何枚かは撮っておりましたので少ないながらも紹介したいと思います。

 折立登山口から11時30分前ぐらいにスタートしました。

 

f:id:naka350z:20210718042329j:image 13:44 三角点よりさらにもう少し上がってきて景色が見えてきたので最初の写真です。

 この時点ではまだ風はちょっとしか吹いておらず、穏やかではありました。

 北アルプスはほぼ20年ぶりぐらいの登山でしたので結構忘れておりましたが、この地域は全く来たことがありませんでしたので良くわかっておりませんでしたが、折立登山口からは最初から結構な登り坂がありましたが難しい箇所も全くなくて不安なく登れました。

 このコースですと私の小2の息子と一緒にでも問題なく太郎平小屋までいくことができるなと思いました。

 


f:id:naka350z:20210718042326j:imagef:id:naka350z:20210718042424j:image 13:53 五光岩ベンチを過ぎてしばらくして少し雲が晴れて薬師岳方面が見えてきまいした。

 写真で見るとちょっと伝わりづらいですがとても大きな山塊で雄大な姿で感激しました✨

 


f:id:naka350z:20210718042446j:image 14:01 薬師岳方面です✨

 天候回復を期待したいです💦

 


f:id:naka350z:20210718042336j:image 太郎平小屋まで後1時間も掛からないぐらいになってくると、比較的なだらかな稜線歩きのようでとても良い場所でした。

 こんな絶景を眺められそうな場所ですとほんと夏の晴れの時だと最高のロケーションで薬師岳まで行くことができるでしょうね。

 


f:id:naka350z:20210718042449j:image 14:36 太郎平小屋に到着しました。

 テント泊の受付をどちらでするのか分からなかったのでまずは小屋の中で聞きました。するとテント場で受付してるとのことでテント場までいくことにしました。

 


f:id:naka350z:20210718042433j:image
f:id:naka350z:20210718042452j:image 薬師峠の指定キャンプ場まで木道を歩きながら約20分ほどで到着しました。

 この時点で風速は大体10メートル位でそんなに強くはありませんでした。

 

テント場到着

 キャンプ場に着いてテント泊の料金を1,000円支払いテントを設営して水場に水を補給することにしました。※2021年シーズンはテント泊の料金は2,000円に料金改定されております。

 ここの水場は非常に豊富な水量でジャバジャバと出てきていてすごい量だなと驚きました。

 ちなみにこの日利用していたのは私を入れて5つのテントが張ってありました。台風が接近してましたが、3連休の中日でしたので一応何組かは利用者がいたのですね。

 ここのテント場は眺望は良くないですが、木々で周りを囲われてたりして今日みたいにこの後徐々に風が強くなりそうな日には安心してテント泊をすることができたのでとてもよかったです。

 

●使用したテントf:id:naka350z:20210718182918j:image
f:id:naka350z:20210718182915j:image この日持ってきたテントはヘリテイジのトレイルシェルターを持っていきました。

 少し雨が降りましたがすぐ止んで夜中も風速15メートルもない位で比較的安心して寝ることができました。※これは全然違う日に耐雨テストした時のものです。今回の山行とは関係ありません。

 テントは良かったのですが、失敗したのがはじめての登山でのテント泊でしたので荷物のコンパクト化と軽量化も兼ねて百均の固形燃料しか持っていっていなくて、着火剤もコンビニエンスストアで購入したターボライターのみで、電子式のタイプでしたので全く点火せず固形燃料に火がつくのが4、5分もかかり非常に苦労したのでとても反省するところでした。

 持っていったクッカーはメスティンのレギュラーでお湯を沸かしたり、それに燃料や食料などを小物を入れてパッキングして使用していました。

 

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  持っていった食事も今でもよく利用する日清のカレーメシにして食べたのですが、火力が弱くてほとんど沸騰せずに生ぬるいカレーメシに仕上がってしまい、芯が残った感じで全然美味しく食べられなかったのでこれも反省点になりました。

 と言うことで食事も取れたので、前日からほとんど寝てなかったのもあり夜の8時すぎにはさっさと就寝することにしました。

 明日の天候はとりあえず明るくなってから太郎平小屋まで行き、天気情報を確認してから高天原温泉まで向かうルートをどの道順で進むか考えることにしました。

 今回はここまでで次回は太郎平小屋から高天原温泉までのルートを紹介したいと思います。