ベースウェイト3kgで北アルプスの奥穂高岳へのテント泊登山装備の中身の紹介
今週の日曜と月曜日(2021年9月4日〜9月5日)に休みが取れ時間的にも北アルプス登山に行けそうでしたので、以前から連絡を取り合っておりましたTwitterのフォロワーさんにお声かけしたところ快諾して頂き一緒にテント泊登山に行くことになりました。
場所はお誘いした方が以前から奥穂高岳に非常に行きたいと希望があり、私も以前行ってから25年は経過しており、もうほとんど記憶の片隅に僅かしかありませんでしたので、それなら私も行ってみたいとなり行くことにしました。
はじめに
テント泊の準備をしていたらもう行動予定の1週間前には準備が完了してしまったので色々とTwitterでつぶやいたり、同行者の方と話をしてましたら一体その荷物の重量はどの様になっているのか不思議に思われてみなさんから反応がありました。
ですのでちょっと需要は少ないかもしれませんが紹介してみることにしてみました。
全装備の鳥瞰図
今回のテント泊装備のザックとして使用しますハイパーライトマウンテンギアのメトロパック1800(30ℓ)に詰め込みました全装備を一度広げて写してみました。
それではここからそれぞれに何をパッキングして行ったか紹介してみたいと思います。
①就寝具関係
まずシュラフや就寝時の着替えなどをオルトリーブのドライサックにまとめて入れております。左上から横に順番に書き出していきます。
①ネイチャーハイク ダウンシューズSサイズ 68g
②OMM Core jacket(ダウンパンツ用) 168g
③ナンガ ミニマリズム180 328g
④100均 薄手の靴下 16g
⑤1ℓスタッフサックとアイマスク 32g
⑥オルトリーブ ウルトラライトウェイトドライバッグ3ℓ 40g
以上をパッキングして652gになりました。
テント関係
テントは先月初使用しましたヒルバーグのエナンです。今回も続けての使用で行きたいと思います。同じく左上から紹介します。
①純正付属ペグと細引き(岩に巻きつけるよう) 104g
②テント本体 777g
③テントポール 236g
④フットプリント(自作) 129g
以上をまとめて1,246gとなりました。
ザックとマット関係
次はザックとスリーピングマット関連を左から紹介します。
①100均アルミロールマット 81g
②山と道 ミニマリストパッド 52g
③フリーライト マイクログラビティー 56g
④フォッジルズ フォールディングボウル 40g
⑤HMG メトロパック1800(30ℓ) 197g
以上で合計426gでした。
ちなみこのフリーライトのマットは折りたたむと少し厚みができてしまうのでザックの背面に外付けして、残りのマットはザックを背負いやすくするために背中側と背面側に入れてその間に荷物を詰め込んでいく様にしております。
ストーブとクッカー関係
次にストーブとクッカー関連のものを紹介します。少しスペースにあまりがあったためその隙間にモバイルバッテリーと充電ケーブルなどを入れております。
①緩衝剤(アルミマット) 10g
②アルコール燃料 104g
③ミニュークX-mesh Lサイズ 15g
④ジェットボイル スタッシュと蓋 146g
⑤フリーライト ブラストバーナー 31g
⑥フリント式火打ち石 19g
⑦モバイルバッテリーと充電ケーブル 219g
以上で合計576gでした。
食料・雑貨関係
次に食事や行動食の予備(2日目分)やファーストエイドキッドとその他小物類を100均で購入したお弁当箱用の巾着袋にひとまとめにしております。以下同じ様に左上からです。
①100均お弁当箱用巾着袋 23g
②行動食 カロリーメイト(フルーツ)×4個 156g
③カレーメシ×2個 215g
④固形スープ×2個、スティックココア×5個、USBケーブル 77g
⑤枕 ニーモフィッロエリート 82g
⑥ファーストエイドキット 34g
⑦その他小物と貼るカイロ 65g
以上で合計652gでした。
レインウェア
次に忘れては行けないレインウェアです。1泊2日で大雨は予測されていないので軽量性重視の組み合わせです。
②モンベル ピークドライシェル 175g
③収納ケース SamayaDCFケース1ℓ 14g
以上で合計272gでした。
行動時使用の小物
最後に行動中にポケットに入れていたり、ザックに取り付けておくものをもうひとまとめに紹介します。
○モンベル ULサック1ℓ、レザーマン スクウィートPS4、モンベル 熊鈴と耳栓(防音用にすずの中に緩衝剤としてます)、温度計、行動食、マップケース、レジャーシート、ショックコード(予備用)、ココヘリなどになります。
以上で合計が311gでした。
ベースウェイト重量について
今回の用意した装備で基本装備としてのベースウェイトの該当にあたりそうな物の重量を赤文字でマークしてみました。
その結果の合計が2,956gでした。
ギリギリ3kgは切るぐらいの数値でしょうか。でも今回の行程は突き詰めた軽量性ではなく、テントは少し重めでジェットボイルスタッシュを山中のテント場で使用してみたくて準備したので重くなってしまうかなとも思いましたがなんとか目標数値はクリアできました。
パッキング
次にこの荷物をザックに詰めていきます。以下の順番で下からパッキングしていきました。
①マットを背中側と背面側にフレーム兼ねて入れます。
②そのマットの間の一番底にオルトリーブのドライサック3ℓを入れます。
③テントポールを縦にザックの端に差し込んで、ジェットボイルスタッシュと食料の入った巾着袋を並べて入れていきます。
④テント本体を収納したスタッフサックをその上に置きます。
⑤フットプリントとペグをその上に置きます。
⑥レインウェアの入ったサックを置き
⑦ウインドシェルと小物を入れたサックを入れる
以上が私のザックの中に入れたパッキング内容になります。
外付けの機能が全くないザックですが、あまり行動中に細々と取り出したりとしませんので一応これで十分です。
あとはズボンのおしりポケットにペットボトルを突っ込んで水分補給にしてます。
そして最後にフリーライトのクローズドセルマットが少し大きいので折りたたんでザックに外付けします。
今回は岩稜帯のルートでヘルメット装着推奨ルートですのでヘルメットホルダーを使用してそれに挟み込む感じでマットを固定しました。
総重量について
この全てをパッキングしてヘルメットと水を抜いて計測したところおそよ4.4kgとなりました。
個人的にはもう500gほど軽くしたいですが、ヒルバーグのエナンを使用したいのでそこは我慢します。まぁ普通の人からしましたら異常な重量に見えるかもしれませんが💦
でもやはりパックウェイトの軽さもありますが、急峻な岩場ルートを行く場合にはこのザックのコンパクトさは安全に大きなアドバンテージがあると思います。
万が一に備えて潤沢な装備を用意する必要もありますが、ルート次第では小屋利用や小屋泊で荷物をコンパクトにするルートはやはりあるとは思います。
まとめ
登山の装備は行く季節、ルート、日程、その人の嗜好により非常に大きな差が出てきますが、個人的に思うのがテント泊でも山小屋の売店などを少し利用させてもらうことで、食料をある程度削減は可能でしょうから無理に全てを担ぎ上げていく必要もないと思いますし、山中の指定キャンプ地ではいくらがんばったところで普段の生活環境以上の調理は難しいと思うので、それなら下山してから温泉に入って汗を流し、美味しい食事を外食で食べる方が私は好きです。
なのでテント泊の時の食事はいつも最小限な内容にしております。
もちろんそこは自由ですので調理が趣味の人は絶景の拝めるサイトにて調理をして美味しい食事をするのはありだとは思います。テント泊は周囲と環境に迷惑をかけなければ時間の使い方は自由ですので。
それでは安全に気をつけて奥穂高岳登山行って参ります✨✨✨