関西から電車で行ける雪山登山が可能な山 段ヶ峰・フトウガ峰の紹介
雪山登山に行くためにはほとんどの場合冬用タイヤを装着した自家用車などが必要となる事が多いかと思いますが、今回紹介しますのはそんなマイカーを持っていない人でもアクセス可能で雪山登山に行けてなんならテント泊もできそうな場所もある段ヶ峰・フトウガ峰を紹介したいと思います。
山の概要
●段ヶ峰(だんがみね)
標高1,103m
関西百名山・ふるさと兵庫50山
●フトウガ峰
標高1,082m
・段ヶ峰(だるがみね・だんがみね)は、兵庫県朝来市生野町栃原と宍粟市一宮町千町の境に位置する標高1103.41mの山である。播但国境に位置する生野高原にある草原状のなだらかな山容を持つ山として知られており、関西百名山、ふるさと兵庫50山にも指定されている。また、希少種でもあるイヌワシの西日本では数少ない生息地でもある。また、山頂には二等三角点が設置されている。(Wikipediaより引用)
アクセス方法
電車でのアクセス方法ですが、特急電車の停車駅にもなっております生野駅が最寄りの駅となっております。ちなみに私の場合は住まいからほど近い姫路駅より普通電車を乗り継いで1時間ほどぐらいになります。途中寺前駅(てらまえ)という場所にて一度乗り換えになります。
大阪駅からですと新快速を使用して乗り継いで2時間ちょっとぐらいになりますね。
●登山口までのアクセス方法
電車でアクセス可能ではあるのですが、やはり残念ながら駅の目の前には登山口がなく降車駅である生野駅からは徒歩になります。
その場合は矢印で示した箇所が登山口になりますが、GoogleMapによると距離3.4km、標高差250m、歩行時間54分となっております。ですが、複数名だと生野駅からタクシーが停車しており、料金も1,200〜1,300円程度ですので上りは利用するのはありだとは思います。
登山開始
というわけで2/18(金)〜2/19(土)にかけて天候が良さそうな日がありましたのでテント泊の準備をして実際に行ってきました。
この日の持って行きました装備の総重量が9.39kgとなっておりました。
内訳はザックがハイパーライトマウンテンギアのウインドライダー2400、テントがヒルバーグのエナン、シュラフがナンガのミニマリズム180、マットが山と道のULPad15+がメイン装備で他そのた諸々でこの重量になりました。天気が良さそうでしたので想定最低気温-5〜-6℃程度かなぁ〜ってちょっと甘くみてしまっておりました。
途中電車の中からは晴天の良い天気でウキウキでした✨
11時すぎに生野駅に到着です。駅前ロータリーですが数日前に寒波の影響で降雪がありましたがしっかりと残っておりました。
目の前にはローソンもあり登山前の補給に非常に重宝します✨
バスの発着もありますが、生野高原方面は直通はなく西行きに向かうバスもありますが本数も少なくまたひと区間しか乗れないので歩くか、タクシーが良いでしょう。
11:58
というわけで早歩きで登山口まで登ってきました。
ここから登山口ですが、一気に達磨ヶ峰まで標高を上げていく急登区間になります。
結構冬でも人気の山域でそこそこ入山者がいるので降雪後でもトレースが付いている事が多いかとは思います。
少し景色が見えてきました。この山は危険な箇所がほとんどなくピッケルも12本アイゼンも必要なく、代わりに簡易的なスノーシューやストックがあれば十分です。
トレースもありアイゼンも使わなくて良さそうでしたが、せっかく先日購入したモンベルのスノースパイク10を持ってきていたので軽アイゼンを装着です✨
いずれレビューを書きたいですが、この日履いてきましたフットウェアはヴィヴォベアフットウェアの靴だったのですが、ソールが柔らかくて思った以上に疲れましたね💦雪山にも対応可能な靴でしたが、もう少しソールの硬いフットウェアの方が良かったかもです。
このあたりから一気に積雪が増えてきました。
晴れ予報でしたが薄曇りですね。まぁ関西の低山の雪山なので快晴だと暑すぎて困るのですが・・・
このあたりになってくると積雪は1mを超えてきた感じです。雪庇も少しできておりました。
12:51 達磨ヶ峰に到着です。
登山口が554mなので標高差350mほどを一気に登ってきた感じです。ここからは多少アップダウンはありますが比較的なだらかな上り区間になります。
真ん中やや右に白く見えている場所がフトウガ峰で目的地が見えてきました✨
このあたりは一旦樹林帯に戻り上り下りになります。気温は2℃かぐらいです。
13:58
最低コル到着です。
若干ですが遠目に氷ノ山が見えてきました。
いやぁ〜冬でも温暖な兵庫県南部ですがこんな雪景色が堪能できて嬉しいです✨
視界が開けてきました。フトウガ峰までの最後の上り区間です。無積雪期だとここは草原や笹藪になり、本来のルートは左側から登って行きますがこのまま直登して行きます。
14:57 フトウガ峰に到着です✨
やはりここは何度来ても開放的な感じになりとても好きですね✨山頂は雪がありませんが、ちょっとずれただけで積雪は1mはあります。
おそらく風が通り抜けるのでここには雪が積もりにくいのでしょうね。ちなみにこの写真の真っ直ぐの方向に右手ぐらいに下を見ていくとかの有名な竹田城後が見えます。まぁ残念ながら私は見つけた事がないのですが・・・
あとこの南方面の山には映画の撮影地(ノルウェイの森etc)にも何度かなっております砥峰高原や数年前に新設でオープンした峰山高原スキー場があります。この時のスキー場のホームページを見たら積雪は140cmとしっかりと雪はあったみたいです。2年前は本当に雪がなくて全くダメだったようですがね。
段ヶ峰まではここからYAMAPのコースタイムで40分なのですが、これ以降ちょっとラッセルが必要になりそうでしたし、往復で1時間30分かかりそうで戻ってくると暗くなりそうでしたのでこのままテントを設営する事にしました。
というわけで今回はピッケルが必要ない山でしたのでスノーペグだけでちょっと雪のありそうな場所に設営していきました。
テントは先月も厳冬期の八ヶ岳にも持って行きましたヒルバーグのエナンです✨
やっぱり雪景色にはこのヒルバーグの赤いテントがめちゃ映えますね😆
というわけでちょっと設営した写真を載せておきます✨カッコいい✨
●食事の準備写真をいろいろ撮っておりましたが結構寒くこの夕方17:30時点で-7℃ぐらいになっておりました😅 まさかこの時間でこんなに冷え込むとは・・・ちょっとナメていました💦
寒さに強そうなバーナーであるプリムスのエクスプレススパイダーを持ってきてお湯作りです✨ 液出し対応可能なバーナーでしたのであえてノルマルブタンのみの入っているガス缶です。
あまり高火力にはなりませんでしたがクッカーはジェットボイルのスタッシュにしていたので効率良く燃焼できて雪からお湯を作る事ができました✨
食事をとり、そろそろ就寝しようかと最後に気温を見たのですが、ビックリ❗️19時過ぎなのに-10℃ぐらいに外はなっておりました😰
テント内の温度計はシュラフの側に置いていたのでやや暖かめになっていたかもですがそれでも-4.3℃と寒かったです。
GoogleMapでは-6℃となっていましたが想定していたより冷え込みちょっとびっくりです😅
この日確認した限りでは最適気温はこの就寝前でして夜間は-7℃とかぐらいでしたが、持ってきたシュラフがナンガのミニマリズム180とOMMのシュラフシステムだけでカイロがミニカイロ2個だけでしたので結構苦労してしまいました💦
先月は八ヶ岳で-20℃の中でもマットからの底冷えは感じなかったのですが、やはり単純にシュラフの対応温度をミスしたみたいでした。
●起床
おはようございます。寒さに凍えながらで日付が変わってからあまり寝ていなかったのですが、5時前ぐらいに起きて軽く朝食を取り撤収の準備です。
6:53 撤収が完了して日の出の時間です。
やはり山頂にてテント泊をするとこんな雪景色の中、幻想的な朝焼けが見れるのが良いですよね✨
というわけで日の出を見終わったのでさっさと帰宅します😅
8:57 登山口に降りてきました。
この日は土曜日でしたがすれ違った人は1名だけでした。お昼から雨予報でしたのでくる人はほぼいなかったみたいです。
そしてまた生野駅まで歩いて行きます。早歩きで行ったため10:06発の電車に乗車できました。
追記
余談ですが、この一ヶ月後にまた同じくフトウガ峰に行ってきました。この日は新たに入手したテントのモンベルのULボックスツェルトを使用したく行ってきました。
3月22日でしたがほとんども雪もなくなっていると思っていたのですがこの日の午前中にどうやら10cmは雪が積もったみたいでまさかの再度雪中テント泊になってしまいました😅
この時の詳しいレビューはこちらを見てください✨
まとめ
関西からほど近くに行く事が可能な雪山はいろいろとありますが、そのほとんどが冬用タイヤを装着した自家用車所有者でないとアクセスが難しい場所が多いかと思います。
代表的なのは氷ノ山ですが、こちらはウインターシーズンは年によっては非常に多くの雪が見込めて良いのですが、残念ながら日本海側気候のため冬型の気圧配置になると登山できないですし、マイカーを持っていない人が行くにはいけなくはないですが、かなり時間が掛かってしまうため日帰りは難しい場所になります。
その点この段ヶ峰・フトウガ峰はお手軽に公共交通機関を利用して雪山を堪能できる関西では貴重な場所だと私は思い今回紹介させて頂きました。本格的な雪山登山の練習にはなりませんが雪山の魅力を味わうにはとても良いと思いますので関西近郊の方にはちょっとおすすめ出来るかと思います✨