なかちんのアウトドア活動記

一児の父ですが少ない休みの日に細々とアウトドアを楽しんでおります。つたない内容かもしれませんがご了承下さい。

MENU

抜群の着心地なベースレイヤー OMM Core Vestの使用レビュー

f:id:naka350z:20221010070036j:image Primaloft Activeシリーズの製品は昨年の冬からもう1年半以上色々なものを購入したりして非常に気に入って使用しておりますが、今回新たにベースレイヤーとしても使用可能なOMMのコアベストを購入し実際に使用してみてどうだったかも含めてレビューしてみたいと思います。

 

公式サイトの情報

f:id:naka350z:20221010071359j:imageCore Vest ¥13200

 PRIMALOFT® NEXT使用 サーマルインサレーションベスト。単独でも他のレイヤーと組み合わせても着用できます。 シングルレイヤーのメッシュ生地に化繊のプルーム(羽状毛)を直接織りこんだ、まったく新しいインサレーション素材の登場です。

 PRIMALOFT® NEXTを採用したUltra-light Coreシリーズは、他のインサレーション製品と同等の暖かさを提供しながらも、重量はわずか半分に節約でき、かつ通気性にも優れています。

 Coreシリーズのデザインは、その性能と同様にユニークです。適応性の高いレイヤーは、多様なレベルのアクティビティに対応できます。アウターシェルとして着用すれば、メッシュ生地が余分な熱や湿気をすばやく放出します。またはアウターを重ね着し、インナーとして着用すれば、抜群の保温力を発揮します。

 Core Vestには、Core Jacketに使用されている125gのPRIMALOFT® NEXTを軽量化した75gのPRIMALOFT® NEXTを使用しています。

Colour : Black Blue Orange

Size : XS、S、M、L、XL Core Vest

Core Vest – OMM Original Mountain Marathon

 

製品の実測情報

f:id:naka350z:20221010070024j:image まずは私の購入したXSサイズなのですが重量を計測してみたところ71gとムーンライトギアさんに載っていた52gとは大きくかけ離れており思っていた以上に重かったです。

 もちろんこの製品は常時着用が基本的な使い方だと思いますのでこれぐらいの重さだと全く重量を感じませんが、それでも参考データよりは1.36倍も重いのはちょっと閉口してしまいますね。

 超軽量を期待して購入する方には残念なデータになるとは思います。

f:id:naka350z:20221010070029j:image 次に着用した時のサイズ感ですが、普段日常生活で常に使用しておりますモンベルのジオラインクールメッシュSサイズと重ねてみました。

 ややわかりにくかもしれませんがコアベストの方が細身でかなりタイトになっております。実際に着ると体に密着しますが、それほど締め付けられることもなくとても着やく感じます。

f:id:naka350z:20221010070033j:image ただ一点個人的にあまり好きではなかったのがこの裾が結構長くだらんと垂れ下がってしまうのでベースレイヤーとして着用してパンツの中に入れた際には長すぎて少し扱いにくいなと感じてしまいます。

 おそらくインシュレーションとして保温するにはこのやや長めにした方が自転車などに載って前傾姿勢になった時に腰が出にくくなるためこのようにしたのではないかと思いました。

 そしてこのコアベストはプリマロフトアクティブシリーズには75g/mと125g/mの2種類の素材がありますが、これは薄手の75gが採用されております。


実際に使用した感想

f:id:naka350z:20220919123211j:image それではこのOMMのCore Vestを実際に北アルプスの縦走テント泊で使用したらどうなのか先月に表銀座縦走路を行った時にこれをベースレイヤーとして着用してみました。

 率直に言いますが、個人的にはなし❌でした。

 と言いますのも私普段から週4日のペースで室内で自転車を漕いで運動しているのもあり発汗能力が高くて相当な発汗量がありまして、めちゃくちゃ汗っかきなのです。

f:id:naka350z:20221010070027j:image この写真は試しに自転車トレーニングアプリ『ZWIFT』にて45分ほどのレースで走った時に着用した時のものです。室内はエアコンを16℃設定で正面から無印良品の大型サーキュレーターで全開で風をあびて自転車を漕いでいたのですがそれでもかなり汗をかきました。

 もちろん上も下も汗だらけです。この相当汗抜けの良いとされているこのコアベストを着ていても私の発汗量にはとても追いつかずフリース生地に水分をかなり含んでしまいました。

 ちょっと分かりづらいかもしれませんがこのように吸収しきれなかった分は表面に出てきております。そしてもちろんフリース部分はベチャベチャです。とても不快でそのまま着用し続けるのはとても困難でした。一度脱いで絞ってからでないと気持ち悪くて無理ですね。

 そして表銀座縦走路に行った時も似たような感じでした。この日は中房温泉登山口から14時に入山したのですが、目的地の大天井岳テント場までコースタイムで8時間ほど、かなり巻かないといけませんので合戦尾根は早めに登って行きました。

 速度的にはCTの半分ほどで登って行きましたので普通の人には相当早いかもしれませんね。体感的な運動強度は普段の自転車トレーニングより7割程度に落として余力は残していっていたのですが、それでも登り区間はめちゃくちゃ汗をかいてしまいますよね。登山口はおよそ25℃ぐらい、燕山荘到着時には15℃ぐらいだったかと思いますがもう汗でコアベストはべっちゃりです💦

 上着は半袖のゴルフ用のポロシャツにこのコアベスト、そして日焼け汗対策にとアームカバーを着ていたのですが、ポロシャツの下にあったからでしょうか発汗が追いつかずに水に濡らした様に濡れておりました。

 そして発汗が追いつかなかった分は素肌とコアベストの間に汗が溜まり、またそれが不快で稜線上の大天井岳のテント場に着いた時にはもう上半身は汗で濡れすぎていて汗冷えをしてしまいました。

 テント設営時はそのままの服装でしたが、テントの中に入ったあとは速攻で保温着として持ってきていたCore Hoodieに着替えました。そして汗で濡れたままだと不快だなと思い水で軽く洗って絞りタオルで少し拭き取ってテント内に置いておいて翌日も着るように乾燥させてみようと思ったのですがさすがに気温7℃ぐらいでは置いていただけだと乾いてくれませんね。

 翌朝起床して出発30分前に着用してコアベストに着替えましたが生乾きで冷やっとしてかなり不快だったですね。もう個人的にはこの組み合わせは失敗だっと反省です。まぁこの山行に行く前からおそらくこうなるだろうなと想定はしておりましたが、やはりダメだったです。

 個人的には7月の裏銀座黒部五郎岳に行った時に着用しておりましたモンベルのジオラインクールメッシュの長袖のベースレイヤーの方が圧倒的に良かったです。もちろん同じぐらいベチャベチャに濡れるのですが、速乾性がクールメッシュの方が圧倒的に良くて洗って絞りまた着用しましたが、1〜2時間ほどで体温で乾いてくれるので私はクールメッシュの方が使っていて良かったです。

f:id:naka350z:20210129213422j:image なので私の結論はこのコアベストは汗を掻きやすいアクティビティの時はあまり乾いてくれにくいので使いたくないとわかりました。保温着としてベストの着用としてなら体幹を暖かくしてくれて良いのですが、それならもう少し暖かいRoter Vestの方が若干重いですが、よりコンパクトで良いと思いました。

 

まとめ

f:id:naka350z:20221010071359j:image

 このOMMのコアシリーズは私は大好きでめちゃくちゃ多用しているのですが、いざベースレイヤーとして使うのであればちょっとイマイチかな?とも感じていたのですが、実際に購入して着用し、北アルプスに縦走テント泊に行ってみましたら思った以上に不快で残念でした。

 もちろん汗を掻かないドライな場面だとこのフリースを直に着る着心地は非常に心地良くて最高なのですが、この汗を外に外に出してくれるというのは発汗量が少ない人であって汗っかきな人にはおすすめできないなと実感しました。

 夏場でもこれを着て街中を歩いてみたのですが、やっぱりたくさん汗をかいた時には素肌にある汗を吸い取る量が追いつかずそれが肌に残って不快になってしまうので、結局タオルで服の中に手を突っ込んで汗を拭き取っていました。

 私が思う使い方は発汗量が少ない人のベースレイヤーとして使うか、もしくはインシュレーションとして寒い時のお守りで持って行くのも良いでしょう。でもあまりコンパクトにならないのが欠点なのですが・・・

 購入金額もあまり安くはないのでどうしても使ってみたいと思う方以外は他のベースレイヤーを使う方が良いかと思います。