なかちんのアウトドア活動記

一児の父ですが少ない休みの日に細々とアウトドアを楽しんでおります。つたない内容かもしれませんがご了承下さい。

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次世代化繊PRIMALOFT NEXTを使用したフリースジャケット OMM Core Jacketの使用レビュー

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 OMMの化繊インシュレーションのジャケット類は今のところ、rotor vest、rotor smock、mountain raid hood jacketの3つを持っておりますが、ローターベストでは少し寒いなでもロータースモックではちょっと重いなという感じで考えていたところこのOMMのコア ジャケットが新製品で発売されておりまして気にはなっておりました。

 

naka350z.hatenablog.com

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 しかし、よく熟慮していくとこのコア ジャケットを導入すると装備の大幅な見直しが可能でなないのかなと思う様になってきましてこの度私にとって毎度おなじみの海外通販wiggleにて日本国内の定価19,800円のところ14,300円でXSサイズがひとつで残っておりましたので、このシーズン最後になると思い購入することにしてみました。

 


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 購入は2021/3/16で、到着したのはちょうど1週間後の3/23でおもいのほか早く到着しました。

 では公式サイトの情報をと思ったのですが、ここはムーンライトギアさんのサイトの方がかなり丁寧に記載されておりましたのでこちらをご覧になっていただく方がわかりやすいと思います。

 

ムーンライトギアの情報

OMM Core Jacket

行動と保温のバランスが見事

使い勝手の良い次世代フリースウエア

 注目の新素材であるPRIMALOFT® NEXTを大胆に使ったCoreシリーズがついに登場。

 その中でも一段厚めのm/125gのNEXTを採用。

 より保温力に優れ、より寒い真冬のハイキングや雪山登山のミッドレイヤーとしてや シェルを上に羽織ることでより暖かいアクティブインサレーションとして活用できるのがこのCore Jacketの魅力です。

 PRIMALOFT® NEXTはプリマロフトの繊維を凹凸状に編み込んだ生地を使用し、繊維が保水せず汗を体に戻さない性質から衣類内部はドライに保ち、しっかりと保温するという点が他のアクティブインサレーションと違う部分。

 

1、驚異的な軽さ

 フルジップ、ジップポケット付きでありながらM sizeで実測195gと、とても軽量。

 コンパクトに畳むことも可能で、片手で持てるサイズはしっかりとした保温力を持ちながら優秀なパッキングサイズを実現しています。

 その軽さから羽織っている際は着ている感覚がほとんどないほどストレスフリーです。

 

2、優れた通気性

 糸自体に水分を含まず汗を外にどんどん押し出し、汗や熱のこもる不快感、そして寒さを全く感じず動き続けることができます。

 冬のハイキングの急登や雪でのラッセル等で「ぜえぜえ」言うような動きにも全く熱の籠る感じがせず常にドライ。

 ドライなため風に煽られたり、一時的に停滞しても汗冷えする感じが全くなくじんわり暖かい感覚は他のアクティブインサレーションにはありません。

 

3、高い保温性

 上記の高い通気性を誇りながらも他のアイテムに比べ断然保温力に優れています。

 インサレーションとしては体感的に同社のRoter SmockやN社のAlpha 120 を着ているほどの保温力。それで2/3ほどの重量、パッキングサイズ。

 プリマロフト繊維を直接きている感覚の暖かさは流石で、着た瞬間のじんわりとした暖かさが素晴らしい一着です。

 上からシェルやウィンドシェルを着ればしっかりと熱を蓄え、他のインサレーションを省くことのできるほどの暖かさを体感してみてください。

 

 行動中はベースレイヤーの組み合わせで10℃~-10℃と気温で20度の間の幅広い環境で使用できます。

 また秋や春であればウインドシェルとあわせることでインサレーションを一枚省くこともできますし、 冬は追加のダウンインサレーション類と合わせることによりしっかりと保温することができ極寒期の雪山でも大活躍してくれますよ。

 水分を含まずすぐ乾くために天候の悪い日でも積極的に使用でき、雨などで濡れたりしても体の冷えを防ぎ熱を保ってくれるので、積極的に山岳的な場面でも使える素晴らしい一枚。

 是非冬場のハイキングや雪山登山での”じっくり歩く”シチュエーションで活用してみてください。 その使い勝手の良さにきっと驚くはずですよ。

サイズ 身長(cm) 胸囲(cm) ウエスト(cm) 重量

XS       155-162   80-86      70-76             175g

S          162-173   86-92      76-81             185g

M         173-183   92-102     81-86            195g

L          178-188   102-110    86-92            205g

素材 PRIMALOFT® NEXT Insulating Fabric Technology – 125g

カラー ■Navy ■Grey ■Black

※サイズ選びの参考として

日本の男性の平均身長(172cm/62kg 中肉中背の場合…)

Sサイズ … 日本の男性の平均身長(172cm/62kg 中肉中背の場合…)タイトフィット

Mサイズ … 日本の男性の平均身長(172cm/62kg 中肉中背の場合…)ゆったりなジャストフィット

 

詳しくは下記のアドレスからご覧になってください。

https://moonlight-gear.com/?pid=155026511

 

 

 

実際に計測してみました

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 次世代化繊の証でありますプリマロフトネクストのタグがついております。

 

 

実測重量

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 XSサイズで162gになります。

 これは思っていたよりかなり軽量でびっくりしました。

 フリースのジャケットは結構かさばる物が多いかなってイメージがありましたがこれは使わない時とかでもかなりコンパクトにできますのでとてもよく思いました。

 

 

実際の着心地について

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 次は着心地についてですが、これは最近の最新のフリースのことについては詳しくはありませんが、ですがそれをおいても私はこれを素肌に直接着用しても非常に心地よい感じで非常に素晴らしく思いました。

 


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 少しわかりにくいですが、こちらが表側の方になります。もこもことした起毛がありさわり心地がとても良いです。

 

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 こちらが裏側になり、素肌にあたる部分になります。表側に比べてややもこもこ感が少ないですが、着てみて非常に心地よくとても嬉しくなりました。

 

 

実際の着用感について

 今回購入しましたこのコア ジャケットですが、もちろん少しゆったりめのサイズを購入して何かの上に羽織って防寒具として使用も良いと思いますが、この製品の特性を考えると性能をもて余らせると思います。

 ですのでやはりこれは積極的にベースレイヤー(ミレーのドライナミックメッシュやファイントラックのドライレイヤー)の上に着て使用する方がとても良いと思います。

 でその時のサイズを考えるとややきつめのタイトなフィッティングかジャストサイズを選択する方が良いとは思います。

 参考までに私が購入したXSサイズでどの程度の着用感になったかお伝えしたいと思います。

 メーカーの推奨サイズですがXSサイズでは、身長155-162 、胸囲80-86、腹囲70-76cmほどとなっております。

 実際に私のサイズを実測してみると、身長は165cm、体重50kg、首回り32cm、胸囲78cm、腹囲66cmほどになり、これで半袖のモンベル のジオラインクールメッシュシャツを着用してコアジャケットを着るとややゆったりめで若干ダボダボするぐらいになります。

 中に長袖のドライレイヤーを着用して羽織るとジャストサイズと言いますか、袖の部分がつっかかる感じがして少し違和感を感じて動きにくくなるので、やはり素肌に直接着る方がとても良いかと思います。

 私が思うにこのXSサイズですと165cm以下の人で体重55kgぐらいまでの感じだとジャストサイズで着れるのではないかと思います。

 ちなみに首回り32cmと記載しましたが、このコアジャケットのジッパーを一番上まであげると首の部分がかなりタイトに締まって温くて良いのですが、私の感じでも少しだけ息苦しいかなって思えるぐらいなのでそこはよく確認した方が良いと思います。

 もちろんきつくて上まで上げなければ良いのですが、それだとやはりこの製品の性能をフルに利用できないと思いますので、実物をみて着て首回りの感覚を確かめた方が良いと思いました。

 あと着て気になった部分がひとつありまして、何も着用せずに素肌の上に着るとジッパーの部分がお腹にあたり不快に感じましたので、欲を言えばここにはフラップを付けて欲しかったなと思いました。

 

 

ポケットの大きさについて

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 まず小物を入れるのでしたら財布かなと思い、現在使用しておりますモンベルのトレールワレットをしまうとご覧の様にジャストサイズでほとんど物が入りませんでした。

 あと収納できるものはヘッデンか、コンパスとか小さな行動食ぐらいではないでしょうか。

 ちなみに携帯は2017年モデルのiPhoneXがカバーを付けてギリギリ入る大きさです。ホントギリギリです。

 

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 あと寒い時にポケットに手を入れたくなると思いますが、いくら入れてもこれ以上は入りませんのでないよりはマシなレベルだと思ってください。

 


装備の見直しについて

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 さてこのコアジャケットを購入する前までですが、北アルプス登山などのインシュレーションとして持っていましたのが、モンベルのプラズマ1000ジャケットです。

 軽くてコンパクトになり、程々に暖かく良かったのですが、ダウン製品なのでやはり濡れを警戒してテン場についてからでしか使用できないのが残念に思う点でした。

 しかし、このコアジャケットを導入したことでかなり装備の変更が可能な様に思いました。

 実際の着た時の暖かさの感じ方ですが、OMMのロータースモックとほぼおなじ、モンベルのプラズマ1000ジャケットより暖かいって思いましたので、中にドライレイヤーを着てこのコアジャケットを着用し、稜線に出て風が吹くと上にウインドシェルもしくはレインウェアを羽織るだけで全く寒くないのですごく良いと思いました。

 

 以前までの装備

モンベルプラズマ1000ジャケット 126g

モンベルクールメッシュ長袖(着替え用) 67g

 計193gだったのが、

 

 ドライレイヤーは汗だくになってもテン場で洗ってすぐまた着る前提でいくとインナーは省けますので 

OMM コアジャケット 162g

 だけになり、31gの軽量化になりました。

 

 もちろんグラムカッターではないのでそこまで軽量化に拘っておりませんが、濡れの心配がなく、荷物のコンパクト化に貢献してくれるのがとても嬉しく思いました。

 


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 一応これでオルトリーブのドライサックに入れてみると836gでなりました。中身は以下の感じです。

1、OMM Mountain raid100

2、OMM コアジャケット

3、ナンガ ダウンパンツ

4、ネイチャーハイク ダウンシューズ

5、100均タイツ

 でなりました。さらにいうと行動時に積極的にコアジャケットを使用する場合ならここから重量がなくなりますので、674gとさらに軽くできます。

 

 

 

実際に濡らしてみました

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 このプリマロフトネクストは濡れても90%の保温力を維持するという事で試しに実際水道水でびちゃびちゃして濡らしてみました。

 

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 まず洗面器に2リットルの水を用意しました。

 


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 その中にコアジャケットを入れて思いっきり水を吸わせてみました。

 結構水を吸収するセーターの様な感じになりびっくりしました。

 実際のフィールドではここまでびしょびしょになることがないでしょうが、最悪の条件でと言うことでやってみました。

 


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 上の写真は吸わせた直後で、洗面器に残った水を計測してみると400mlでしたのでおよそ1.6リットルもコアジャケットの中に水を吸収したことになりました。

 持ち上げてみると相当重くなりびっくりです。

 

 


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 次にこれを一度体だけで思いっきり絞っていき、もうこれ以上水が出ないかなと言う所までしたところ、重さを測ってみましたら555gとまだ中に393gも水分が残っていることになりました。

 


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 その後もっと水気を絞ることができないかなと思いモンベルの吸水タオルで水分を吸い取ってみたりして、さらに扇風機の強風で風を当てて30分ほど乾かしてみたところ、最終的に299gまでは水分が飛んでいくことができました。

 ちなみにこの状態で着用してみたところ、ちょっとひんやりするがほんのり温かくなると感じました。

 さすがはプリマロフトの性能だなと思いました。

 実際のフィールドでしたらこれにレインウエアを羽織ったりして、外気と遮断できれば最悪の状況になることは避けられそうに思いました。

 ちなみにこれがもしダウンジャケットだともう乾かすことが不可能でしょうからやはり化学繊維のインシュレーションは山にもっていくにはとても心強いなと思うことができました。

 

 

 

まとめ

 まだまだPRIMALOFT® NEXTを使用した製品が少なく使用者のレビューも少ないのでこれからの製品だと思いますが、濡れに強く、軽量で、暖かいっていうアクティブインシュレーションの革新的な製品だと思いますので、試す価値はあるかと思います。

 まだまだ実戦使用が少ないですが詳しくわかりましたらまた報告したいと思います。

 

 

※追記

 先日実際にこのコアジャケットを着用しておよそ8キロほどの縦走登山を体験してきました。

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 場所は姫路市のとなりにあります高御位山というところで、標高299mと超低山ですが十分登りごたえのある縦走路になります。

 この日は日の出前から登り始め9時過ぎ位には登山を終了しました。気温は5度から15度位の間で、夏の北アルプスの気温想定とほぼ同じ位かなと思い充分検証することができました。

 服装はこのコアジャケットに、中にドライレイヤー(モンベルのクールメッシュ半袖)一枚だけです。

 

結果

気温5℃

平坦→快適

登り→暑い

 

気温10℃

平坦→やや暑い

登り→かなり汗ばんでくる

 

気温15℃

平坦→暑い

登り→めちゃくちゃ暑い

 

 と私は感じました。ムーンライトギアさんの説明で-10℃〜10℃ぐらいの使用でって記載してましたが、私も実際に使用してみてその温度帯が快適に思う範囲に感じました。

 通気性はすごく良いのですがやはり薄めのセーターを着用している感じになりますので、運動強度が上がると体の熱が蓄積してものすごくオーバーヒートになるように感じました。

 ですので北アルプスなどで私が実際に使うなら樹林帯の上りだとこのコアジャケットは着用せずにドライレイヤーだけで登り、樹林帯を上りきった後でこのジャケットを着用すると良さそうに感じました。

 あと実際に使って感じたのが、このジャケットはやはりフルジップになっているので、チャックの上げ下げで体温調節が非常にしやすく感じました。

 少し寒いなと感じるとさっとチャックを閉めて保温し、登りで暑いってなると前を全開にして一気に外気を取り込んで冷却できたりととてもしやすくて感動しました。

 あとかなり汗ばんでもすぐに汗吸収して外に排出する様に感じて比較的ドライな状態を維持してくれますし、少し濡れてもいちど抜いてジャケットをバサバサと振ってやると割と早く乾燥するようにも思いました。

 

 

最後に

 個人的には現段階で本当に画期的なジャケットで、これを使うことによりドライレイヤー、ミッドレイヤー、アウターレイヤーの全てを見直して装備を大幅に変更する事になりました。

 今までは着替えなどを用意して行く必要がありましたが、このコアジャケット一枚あるだけで10℃から下の寒い環境の行動時や、テント泊での活動着、そしてシュラフに入った時の就寝時にまでオールマイティにこれ1着で使用できるので本当に素晴らしく感じます。

 本当にオススメの製品だと思うのでぜひ興味のある方は購入して体感してみて下さい✨