皆さんはキャンプに行く際の交通手段はどの様なものが多いでしょうか?ほぼ多くの方がマイカーなどの車やバイクで、一部の方が電車やバスなどの公共交通機関、そして極少数に自転車を使用すると言う方がおられるでしょう。
今回紹介しますのはそんな自転車でのキャンプなどの利用におすすめしたいハンドルバーバッグの一種でありますオルトリーブのアクセサリーパックを紹介してみたいと思います。
特徴
・強靭な防水性を持った生地による圧倒的な耐水性
・アクセスしやすく使い勝手の良いロールトップ式
・付属のストラップを使用してウエストポーチにもなる
・ハンドルバーパックに付けても使用可能
公式サイトの情報
ハンドルバーパックのサブバッグとして連結できるアクセサリーパックが、新色ブラックマットカラーとなりアップデート。
リフレクターロゴの位置が変わり、ベルト幅が20mmとやや細くなりました。開閉はロールクロージャー式で、物が取り出しやすい設計のため、財布や携帯電話など使用頻度の高い荷物を収納しておくのに便利です。 アクセサリーパック単体でもハンドルバーに固定でき、付属のストラップを装着すればウエストバッグとして使える用途の広いアイテムです。
※旧ハンドルバーパックへの連結も可能です。
【価格】 ¥9,900
【仕様】 H17xW30xD5cm 3.5L/204g/耐荷重:1kg
カラー:全1色 ブラックマット
バイクパッキング|ORTLIEB(オルトリーブ)|PR International
製品の紹介
まずはこのアクセサリーパックの単体の重量を測ってみました。
158gとこの防水性を考えると超軽量な製品が好きな私からみても非常に軽くて嬉しくなります。
次にウエストポーチとしても使用可能なストラップの重量ですが、これは38gと至って普通です。
と言いますか、本来はオレンジ色の幅20mmほどのストラップが付属品としてあったのですが、これは非常にストラップが長くて、また腰に巻きつけた時に細く、バックルの部分も強度が頼りなかったので、何か代わりになるもがないかと色々探してみた結果好日山荘にありました100cmのストラップが幅25mmで強度も高く高品質なものでしたのでよかったです。
お値段715円とやや高かったですがこれに交換して非常によかったです。ただ長さが100cmと150cmがあったのですが、150cmだと長すぎるかな?と思い100cmを購入したのですが、ウエスト68cmも痩せ型の私でもほんとギリギリでした💦
開閉の仕方 次に使い方としてこのバッグの開け閉めを見てみましょう。
ロールトップクロージャー式ですので特に変わったところはありませんが一応。
まずストラップを緩めてバックルを外します。これシンプルな様に見えててよくできておりまして、ストラップは緩みにくく形状を工夫しており、引っ掛ける部分もかけ易く少し外れにくく先端に突起を少しだけ盛り上げております。
若干ですが外す時にスムーズにできませんが、自転車での走行中に簡単に取れてはいけませんので最終的にこの形に行き着いたのでしょう。
アルミ製のパーツですが、普通に使用していてまず壊れることはあり得ないでしょう。私がみた感じでは対荷重は20kgは余裕であるのではと感じております。まぁこのバッグにそんな荷物外付けを利用しても不可能でしょうが💦
そして後はくるくると広げればもうすぐに中の荷物にアクセスができます。
後このバッグには入り口の部分に簡単にほどけない様にプラスチックの芯材があるのですが、これが最初幅20mmほどありました。
その影響であまり中に荷物が詰め込んでも蓋がきちんと閉じることが出来ませんでしたので、思いきってこのプラスチックの部分を半分ほどカットしてみました。
しかしそのおかげでこのロールトップ部分がより小さく巻くことが可能になったので僅かではありますが中の容量が増えたと思います。
ストラップの通し方
次にこのバッグをウエストバックとして使用する際の使い方を見てみましょう。
このバッグには計3箇所のストラップを通す部分があります。これによってしっかりとバッグとストラップが固定されるので普通に装着して歩く分には全く問題なく使用することが出来ます。
これが簡易的な作りで販売している製品だったりすると通す部分が2箇所だったりすることもありますので、やはりこういった細かな作り込みはオルトリーブの製品は手が込んでるなと思います。
ちなみにストラップを通す部分は幅として30mmぐらいまでは行けそうなのですが、バックルも通すとなるとやはり私が購入した25mmまでになるでしょう。
外付けについて
このアクセサリーパックは中はただの袋になっております。個人的には別に中にポケットなどあっても邪魔になるだけなのでシンプルで非常に気に入っております。人によってはポケットや仕切りが欲しいと言う方もいるかもしれませんが。
でそこで重要になってくるのが外付けなのの拡張性です。このバッグにはあまり多くはありませんが、フロント側に1箇所と、反対側のストラップを通す部分の上下に計4箇所小さな輪っかがついております。
これが非常に便利で上の写真の様にショックコードとコードロックを利用することで少しではありますがバッグに荷物を外付けすることが可能になります。あまり重いものはつけれませんが、私の場合はウインドシェルや補給食のゴミなどを袋に入れてここに付けたりしております。
パッキング可能な容量
それでは次に私がテント泊で行く際の荷物を詰め込みしていくもののパッキングを紹介してみたいと思います。
このアクセサリーパックは容量が3.5ℓなのですが、装備に多少投資が必要になってきますが十分パッキングが可能ではあります。
左上から順番に紹介します。
①テント、ペグ、クッカー
・ノルディスク ロフォーテン1ULW
・打刀ペグ16cm
・エバニュー チタンマグポッド500
②シュラフ
・ナンガ ミニマリズム180
③シート、ストーブ、燃料
・Amazon購入の荷物置きシート(90cm×60cm)
・バッチストーブ1.0
・アルコール燃料
④マット
これだけを全て合わせて重量が1,535gとなります。
想定温度が5℃ぐらいまでと十分軽量なのではないでしょうか✨
これをバッグに詰め込んでいきます。
まずそこにテントとクッカーを一番底に置きます。
次にサイドに少しだけスペースができますのでそこにコンパクトに纏めたマットを差し込みます。
そしてその上にシュラフを置いて、横に少しだけ隙間がありますのでそこにストーブとシートを入れておきます。
これをロールトップを閉じればパッキングが完了です。
容量3.5ℓでも宿泊装備は入れれることが可能です✨
後個人的な思いなのですが、食事関係は自転車でですと比較的短時間でスーパーやコンビニなども利用できる場所もありますし、せっかく馴染みのない場所に遠出するならその土地の名物料理などを食べたいのでバイクパッキングで行動する際は食事を用意していくことはかなり少ないです。
自転車で走った際は疲れますのでめんどくさがりな私にはその後に晩ご飯などを作るのは嫌なので、ご飯を食べて、お風呂に入って、その後テントを設営してささっと就寝するのが比較的多い感じです。
自転車への取り付け方
次にバイクパッキングする方法を紹介します。
まずストラップを下側から回していきます。
次にストラップを通すバックルがあるのでそこにストラップを差し込みます。
ちなみにこの部分はストラップの先端が薄く差し込みやすい様になっておりますので非常にスムーズに通すことが出来ます。
あまり工夫してない製品ですとここがさっさと出来ずにイラッとすることがあるので本当にオルトリーブは細かいところまで作られているのです素晴らしいです✨
最後にベルクロをとめて完了です。
しかしこのベルクロ部分はやや長さが短くて少し変わった形状とか他にもハンドル部分に余計なものをつけている場合はちょっと取り付けが難しいかもしれません。
取り付け完了 車体に取り付けてみてみたところです。他に外付けしていなければ非常にシンプルですごくカッコいいですね✨
乗車側から取り付けた時の感じです。
ドロップハンドルでもギリギリブラケット部分を握る隙間はあります。
防水性について
最後にこのアクセサリーパックの防水性についてどれぐらいあるのか実験してみました。
過去にバイクパッキング用のオルトリーブの製品は他にも(シートポストとサドルバック)所有して使用経験はありましたが、基本ずっと雨が予報されている場合やゲリラ豪雨など激しい雨天が予測される場合にはライドしたことがありませんでしたので一度も浸水の経験はありませんでした。
また過去にもレビューしたことのありますウルトラライトウェイトドライバッグPS10でも十分防水性は体験しておりますので普通の雨程度では問題ないのは簡単に想定できるのですが、唯一このロールトップ部分の両端がどうも隙間ができてそこから水が入ってきそうに感じたのでそれを確かめたく今回検証してみました。
と言うわけでお風呂場に満杯に荷物を詰め込んだアクセサリーパックを持ち込んでシャワーでザーザーにかけてみました。
自転車で走行するのであれば大体が正面からでしょうが、どう思っても真正面はしっかりとロールトップが巻き込んでいるので絶対にそこから浸水しそう思えなかったので両サイドをメインにおよそ2分ほどかけてみました。
ちなみにシャワーは時間雨量にして300mmぐらいあるので2分間だとしても10mmの雨が1時間続いた計算になりますので個人的にはこれで十分だと思い2分ほどで切り上げました。
普通に自転車で走行中に時間雨量10mmとかはかなりザーザー降りですから私はその様な時はまぁほぼライドすることはないでしょうね。
実験直後のバッグの状態です。ずぶ濡れですが生地から水分が染み込むことはオルトリーブの製品ですと絶対にないと私は信頼しております。
触れば十分感じ取れるでしょうし、生地の縫い合わせ部分も超高品質な圧着が施されていてここの接着が劣化するのも全く想像はできないです。
ロールトップを解いて中を開けてみました。
当然真ん中部分は何も影響はなしです。
ただ心配していた両サイドの分ですが写真の左側は浸水はありませんでしたが、右側は水滴を確認しました。
しかしこれおそらくバッグについていた水滴がほんの少し開けたタイミングで入りこんだのかな?というレベルでもう2,3滴だけでした。
この検証結果には思っていた以上に浸水がなくこれなら浴槽にでもつけ込んで実験しても良さそうなぐらいです。ただこのバッグは浸水が想定されるのは上からだけですので本当に激しい雨天の時はもうコンビニのレジ袋とかでもかぶせておけばもうそれだけで何も問題はないのではと思います。
ただ見た目が残念なことになりすぎるので応急的にであって多少の雨でしたらそのままでも全く問題はないでしょう。
実際に使用して良かった点
1、思った以上に荷物を入れれる 通常3.5ℓではテント泊の荷物なんて詰め込みは考えにくいかもしれませんが、工夫と近年の軽量装備であると十分可能な容量だと私は思います。
もちろんキャンプスタイルは千差万別ですので何を重視するかで持っていく荷物は変わりますが、最低限の装備ならこれで私は問題ないです。
テント泊登山だとこの装備では無理ですが、自転車だと最悪何かの連絡手段がつけば救援は容易いので普通の郊外を走行してキャンプするぐらいならこれで私は行きます。
2、装着しやすいバックル この付ける際のやりやすさは大分助かります。工夫していない物に比べてほんの数秒しか違いがないかもしれないですが、何度も何度もするとこの差はかなり大きく感じるとは思います。
少なくとも私は非常に使いやすい部分だと感動しております。
3、ウエストベルトの使用が使いやすい 本来このウエストポーチとしての使い方は補助的なものかもしれませんが、少なくとも私には十分これだけでも問題なく常用できるのではと感じております。
先月の下旬にロードバイクで上記に紹介した内容とほぼ同じものを入れて、155kmほど約6時間ほどこれを腰に巻きつけてずっと走行しましたが、問題なく使用可能でした。
個人的にはこれをシートポストなどにつけて使用するバッグなどよりはよほど走りやすくかなり快適で変な荷物の重量とかを感じずに済みました。
これがサドルバッグなど重いものをサドル付近に取り付けると私は立ち漕ぎなどすると不快で苦手だったのもあり、オルトリーブのシートパックは売り払ってしまいました。
4、圧倒的な防水性 やはり実験して感じましたが、オルトリーブの防水性はほんとすごいなと感じます。
バイクパッキングで出かけるなら耐久性や防水性を思うとアピデュラよりは良いかもしれませんね。使用したことがないので適当なことは言及できませんが、少なくともオルトリーブの製品で雨対策で困ることはほぼないでしょう。
5、便利な外付け 元々このアクセサリーパックはサブバッグ的な扱いなので豊富な外付けに対応しておりませんが、少なくとも私には十分な拡張性があると思っております。
あまりにもたくさんごちゃごちゃ付けるとスマートではないですし、走行時の抵抗にもなりますからこれぐらいで十分だとは思います。
実際に使用していまいちな点
1、細かなポケットがない このバッグの元々のコンセプトが細かな所持品を入れたりする用なので残念ながらこの製品には中にも外にもポケットや仕切りはありません。
ただ防水性を高めるには余計なものはつけない方が良いですし、最悪外付けやコクピットバッグなどその様なものを使用してスマホや財布は保管するのが良いでしょう。
2、やや内部にアクセスしにくい 防水性を高めるためにはこの作りは非常に良いのですが、やはり単純に内部にはアクセスしにくくて何度も開けたり閉めたりは面倒になるでしょう。
なので基本このバッグには信号待ちなど短時間の場合ではなく、休憩時などに開け閉めする使い方にはなってくるでしょう。
3、何度も付け外しは面倒 バックルは比較的付けやすいとは思いますが、やはりコンビニなどに補給で入るたびに防犯のため都度付けたり外したりは非常に面倒に感じ私はその様なことはほぼしないです。
なので短時間に何度もつけ外しがありそうな場合にはウエストポーチで運用するスタイルになってしまいます。
4、ブラケット使用時に邪魔になる 比較的小さめなサイズですが、やはりこれぐらいのバッグをフロントに取り付けるとドロップハンドルだとやや邪魔に感じてしまいます。
しかし、ブラケットを握った際にほんの少し当たるかな?というレベルですので個人的にはそこまで気にはなっていないです。
シフトアップやシフトダウンのレバー操作も問題はないです。
5、フロントライトが使用できない
最後に問題なのがこのフロントバッグを装着するとライトやサイコンなどの取り付けスペースがなくなってしまいます。
実際は付けられなくはありませんが、サイコンが見にくい角度になったり、ライトの角度がきちんと調整できなかったりするので何らかの対策は必要となります。
あとこの2kgぐらいの装備がフロント部分にきても私は走行時に重さを感じたりとかはほとんどなかったです。
個人的にはサドルバックに取り付けるより圧倒的にフロントに付ける方が楽です。
若干空気抵抗は上がってしまいますが💦
まとめ
オルトリーブの自転車用バッグはどれも素晴らしい防水性や使い勝手があり、また自分の使用スタイルに応じて多様な製品を展開しておりますのでかなりの割合でマッチするものが見つかるとは思います。
その中でもこのアクセサリーパックは私にとっては防水性があり、テント泊用の荷物をギリギリ収納可能で、非常に軽快なライドを堪能するにはなくてはならない物になりました。
全ての人に使えるとは思いませんが、小さく軽いっていうのは自転車を乗って行くには重要な事だと思いますので、もしよければ私のパッキングを多少参考にして頂いて軽快なサイクリングを楽しんでみてください✨