極厚マット ニーモイクイップメントのローマー ワイドロングのレビュー
今日もまたほとんど使用者のレビューがないニーモイクイップメントのマットを紹介していきたいと思います。
はじめに
この製品は去年にガレージキャンプストアさんでテントを建てている中にコットの上にぽんっと置いていまして、何も知らずにふっと寝転んでしまいあまりの快適さに衝撃を受けた製品でした。
本当にびっくりしてなんだこの家の布団より寝心地の良いマットはと一気に惚れ込んでしまい一旦帰ってから必死で情報を調べたのですが、何も見つからず結局は公式ページにしか情報が出ていなくてとても困りました。
購入するつもりでもう一度実物を見に行きましたが、やっぱり素晴らしい寝心地でしたので購入する事にしたのです。
さてここからが非常に大きな問題が発生しましてキャンプでの寝心地の概念が狂ってしまいそうになる製品でとても良かったのですが、同じ種別に該当するクッション入りの極厚インフレータブルマットのなかではそうとうにコンパクトと製品ではあるのですが(ローマーより半値で購入できたりするマットは重さが2.8kg収納サイズが22×64cmと倍の大きさ)、重さが2.34kgで収納サイズが26×38cmとトランクに余裕ある車などでのキャンプとかでしたら全く問題はないでしょうが、あわよくば電車バスなどを利用した徒歩キャンプや寒い時期の山の上でのテント泊とかで使用してみたいなと目論んでいたのですが、売り場に置いているのを見ても購入して持って帰る時も若干大きかもだけどかなりコンパクトだなと思っていましたが家に帰って私が持っているバックパックで1番大きなグレゴリーのディバ70に入れてみようとしましたがどう頑張っても中に入れるには縦方向にしか入らず横向きに収納することができずかなりショックを受けました。これはバックパックで持っていくことできないやんと泣く泣く断念しました。結局エクストラワイトロングの方は車でのキャンプの時にしか出番がなく去年はたった2回しか使用していませんでした。めちゃくちゃ寝心地が良いのに持っていけないのはとても残念でこれよりもう一回り小さいのが出てくれたらどんなにありがたいかと思っていたら、なんと今年2020年モデルの新商品で一回り小さいのが出ていました。正直私からすると最初から2つ同時に出しとけよ(>人<;)と思ってしまいました。
そして結局去年の悔しさがあったので実物を見て悩んだ末に購入しました。ですが家に持って帰って早速バックパックの中に入れてみるとなんとちょうどすっぽりと収まることができ、これでとても寒い時期にこのマットを持って行って快適にテント泊ができると興奮してしまいました。
前置きが長くなってしまいましたが、ここから実際に2つを詳しく見ていきたいと思います。
詳細スペック
エクストラワイドロング | ワイドロング | |
定価 | 27,000 | 23,000 |
税込 | 29,700 | 25,300 |
本体重量 | 2.34kg | 1.78kg |
幅 | 76cm | 64cm |
長さ | 203cm | 193cm |
厚さ | 10.5cm | 10.5cm |
断熱材 | オープンセルフォーム | オープンセルフォーム |
収納サイズ | 38×φ26cm | 32×φ22cm |
R値 | 6 | 6 |
素材 | 50D/70D PUストレッチポリエステル | 50D/70D PUストレッチポリエステル |
大きさの違い
まず最初にそれぞれのマットを重ねてみて違いをみて行きたいと思います。重ねるとこれぐらいでなんとなくイメージができるのではないでしょうか。
さてここで問題になってくるのか広げて空気を入れたときのサイズなのですが公式ホームページにはエクストラワイドロングは76×203cmとなっていますが、実際に空気を入れてパンパンまで膨らませると横幅が83cmと実際より少し大きくなってしまいます。
また縦の長さも同じように208cmと長くなってしまい私の持っているクロスオーバードーム2に入れるとなんとか入れることのできる大きさになってしまいます。
わずかな差になってしまうと思いますが、インナーテントのサイズが欧米系のメーカーだと長さに少し余裕がある物が比較的多いと思いますが、国内メーカーの山岳用テントだと長さが少し短めが多くこのマットを中に入れるのはかなり難しいものが出てくると思います。特にギリギリのサイズのソロテントだと断念せざるおえないと思います。
その際は少し小さなモデルのワイドロングにした方がいいでしょう。こちらのサイズのマットならほぼどのテントでも入れることができるのではないかと思います。さすがにないと思いますが2人用のテントにこのマットを並べて使うのはさすがに無理が出てくると思います。
●ワイドロングの実寸
全長198cm
横幅69cm
●エクストラワイドロングの実寸
全長208cm
横幅83cm
寝心地について
次に寝心地に関してですが、このマットは10.5cmのもの厚みがありこういった超厚手のマットは初めての購入でしたが、家の中で使用してもキャンプで使用しても寝心地がほぼ変わらず極上の気持ちでした。
私は本当にエアーマットのふわふわする感じが苦手で厚みが増してくると余計にそれが現れてきますが、このインフレータブルマットだとそれもなく非常に快適に寝ることができます。
そしてそれぞれのマットが実測値で幅83cmと69cmの差がありまして、やはり12cmも幅が違ってくると寝返りをうった時に横にあまるスペースが違ってくるので横にずれてくると空気が偏りちょっと寝にくいなと思えてきます。
寝相の良くない人には69cmの幅は少し寝にくくて、もうちょっとだけ幅があればいいなと思えてくるので、より快適さが欲しいのでしたら83cmの幅がいいでしょう。これは本当に実際に使用するテントでのイメージをして決める方がいいと思います。
縦の長さは実測で208cmと198cmなので私の165cmでは両方とも全く変わりません。おそらく175cmを超えてくると少し狭く感じてくると思えますのでその場合は大きい方が快適になるでしょう。
寒さへの対応
このマットはR値が6となっていて、去年のメーカーのホームページには想定最低使用温度-34℃となっていました。
実際にキャンプで使用した時は0℃ぐらいの時がありましたが冷気を下から感じる事は皆無でした。しかし相当寒い時はもしかしたら腰の部分が深く沈みこむことによって冷気を感じることがあるかもしれません。
その場合は空気をいっぱい入れて沈み込みにくくするか、もしくはその部分だけを賄えるようにアルミマットや、山と道のミニマリストパッドなどの断熱材をお守りがわりに持っていれば良いかもしれません。
展開の方法
①収納袋から出します。リペアパッチが同梱しております。
②バンドを取って広げます。
③トグルが5箇所あるので外します。
キャップが2つありますが左を開けるとインフレータがきいてきて空気の吸引が始まります。
④写真は10分ほど放置したものですが半分ぐらい膨らんだ状態です。ここから空気を口で入れて膨らませますが尋常じゃないぐらい疲れます。
⑤別売で販売されておりますポンプサックをしようして膨らませていきます。
⑥ポンプサックを付けて空気を封入
サックをつけて中に空気をふっとと入れて蓋を閉めていくと写真の大きさぐらいまで膨らみますのでこれで空気を入れていきます。
本来は口で封入するとすごくたくさん空気を入れないと膨らまないですが、このポンプサックを使うことでたった5、6回するだけでちょうどいい硬さまで膨らませることができます。
ファミリーキャンプなどで複数あるなら絶対に必要なものです。私は1個でさえ口でしたらふらふらしてしまいました。
マットの連結について
このマットの特徴の1つである複数を接続できるのですが、収納の時に使用するトグルと兼用しており、これは写真のように1枚ものでできているのでかなり頑丈な作りになっています。
他のメーカーでしたらスナップボタンなどでつけたりして外れやすかったりするみたいですがこのローマーは取れる心配はないでしょう。
そして本来は同じ大きさのものを並べて使うのですが試しにサイズが違いますがやってみたところかろうじて接続することができました。
結構ギリギリですので激しく使うと破れてしまったりする可能性はあります。子供が激しく使うと破れてしまう可能性があるように思います。
結構空気を入れるとトランポリンのようになって楽しくなってしまうのでうちの子供もそれで遊んでいました。
2つ接続して並べたのがこの写真になります。ファミリー用テントでなら並べて使いたいようにすごく思います。とても快適で楽しくなるでしょう。この状態で横に私が寝てみるとちょっとかかとがマットから出る位な状態ですが割と普通に寝れるように思うのでマット2枚の接続だけで家族3人で使用できるように思います。
収納の仕方について
①まず右側のバルブを開けるとデフレーターブルバブルになっているので開けた瞬間に空気が出ていきます。
②逆弁バルブなのでそのまま最初は膝を使いながら一旦巻き上げて行きます。
③再度広げて5カ所のトグルを止めてそこから膝を使いながらなるべく小さく巻き上げていきます。
割とコンパクトにまとめた状態にしてカタログスペックとほぼ同じ大きさになります。重さもほとんど同じ位で重量の誤差はほぼないです。
2つを並べて見比べるとこれぐらいの大きさの違いになります。
持ち運びについて
次に持ち運びですがトランクルームにゆとりのある車でしたら全く問題ないでしょうが、わが家で持っているのは軽自動車で小さく時にはバックパックで出かけてみたいのでバックに入るかが重要になってくるかと思います。
そこで実際にパッキングをしてみました。今現在私が持っていって1番大きいのがグレゴリーのディバ70ですのでこれで試してみたいと思います。
まず寒い冬キャンプの想定で一番底のボトム部部に厳冬期シュラフであるイージスマックスのウルトラを入れています。
そこからそれぞれのマットがどのような大きさになるか見てみてください。
●エクストラロングワイドの場合
まずはエクストラワイドロングのほうは縦方向にしか入れられず、
横向きではどう頑張っても入れなさそうで、仮にできてもチャックが壊れてしまいそうな感じでした。さすがにこの大きさだと入れる事は無理です。
●ロングライドの場合
次に小さめのワイドロングでは横向きでちょうど入れることができました。
ですので他にもいろいろ入れてパッキングできそうです。
実際に他の道具も入れていってみました。まずヒルバーグのウナを中に入れてみて、その上にローマーを置いて、そしてその上に着替え、バーナー、食料1泊2日分を置いてみるとだいぶんまだスペースの余裕がありました。
これなら寒い時でもかなり快適なテント泊装備で行くことができるでしょう。
この場合の重さで10.49kgとそこそこ軽くはなるんじゃないでしょうか。
まとめ
このマットは同じ様な極厚のセルフォーマットのライバル製品に比べて、中のセルフォーマットの肉抜き加工を縦横から穴開けてして軽量でコンパクトにできるようにしていて、同様のライバル製品に比べおよそ半分のサイズになっています。
この様な快適なマットをザックなどで持ち運ぶ事ができる事は素晴らしいと思います。
少し値段が高くて同じ厳冬期用のマットでサーマレストのネオエアーXサーモに比べたら大きさは相当大きいです。
でも私は寒い時のキャンプにあえてこれをもっていって極上の睡眠環境を作ってみたい製品であると思わせてくれる物に思えます。
もし機会があるなら寝転んでみてもらいたいです。すごく気持ちいいですよ✨