なかちんのアウトドア活動記

一児の父ですが少ない休みの日に細々とアウトドアを楽しんでおります。つたない内容かもしれませんがご了承下さい。

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圧倒的に小さなエアマット クライミットのイナーシャ オゾン UL ミニマリストパッドの使用レビュー

f:id:naka350z:20220525194517j:image キャンプやテント泊などで必要不可欠なマットですが、一般的に多くの方が使用しているのが空気を注入して使用するエアマットやインフレータブルマットが主流かとは思います。

 しかし、私の場合は普段テント泊での登山などですと寝心地、断熱性能、展開撤収性能、故障リスクを総合的に判断すると使用するマットはクローズドセルが多くなってしまうのです。主に以下な感じで使っております。

厳冬期⇨山と道 UL Pad15+ Lサイズ

無積雪期⇨山と道 ミニマリストパッドとフリーライト マイクログラビティー

 という使い方が多いのです。全然これでも十分私には寝心地が良くて快眠できるのですが、ミニマリストパッドとマイクログラビティーは折りたためてザックの中に収納可能で嵩張りにくいのですが、それでもたまに行く事のある自転車キャンプの場合ですとこのクローズドセルタイプは一気にハードルが上がってしまうのです。

 そこで今回紹介しますのはそんな荷物のコンパクトさを最重要視する場合に使用しております唯一のエアマットであるクライミットのイナーシャ オゾン UL ミニマリストパッド(SHMWver)をレビューしていきたいと思います。

 

公式サイトの情報

f:id:naka350z:20220525194509j:imageKLYMIT / Inertia O Zone UL Minimalist / black / 12,500 yen+tax

このアイテムは、送料無料にてBASEカートでクレジットカードで通販可能コチラ→ 8/16現在、完売しました!次回再生産の予定はありません。

 独特なフォルムとその寝心地の良さで一躍ファンを増やしたクライミット社のヒットモデルイナーシャオゾン。軽量でありならがも幅広でピローも付き、そのラグジュアリーな寝心地で自分も愛用していたが、どうしても自分の一番好きなオーバーナイト泊の山行スタイルであるファストパッキングやライトウェイトなハイクであると、まだまだ嵩張りや重さを感じていた。また、軽さでいうとクライミットの最軽量モデルであるInertia X-Lite(イナーシャエックスライト)があるが、どうしてもこれまた自分の愛用するダウンキルトや羽毛量が少なく薄いスリーピングバッグと併用するとなると、地面からの底冷え、そして、自分のような上半身ガタイゴツい系の人間には横幅が狭過ぎて、就寝中にどうしても肘が地面についてしまい、寒さで目が覚める事もしばしばあった。そこで、自分のファストパッキングなどのスタイルに合うライトウェイトという軽量をテーマに第一に考えながらも、ラグジュアリーさも絶妙なバランスで取り入れたモデルとしてSHMWがクライミット社に別注をかけ、ネーミングもそのまんまの200gを切った実測値僅か180gのMinimalist(ミニマリスト)というBESTなインフレータブルスリーピングパッドとして発売!

SOLD OUT!実測180gの最軽量コンパクトで快適な寝心地のエアマット KLYMIT / Inertia O Zone UL Minimalist:Sky High Mountain Works

 

製品の実測情報

f:id:naka350z:20220525194456j:image それではまず私が持っておりますこのマットの重量を測ってみましたところ185g(輪ゴム込み)の重さになりました。

 最初に断っておきますが、今回紹介いたしましたこの製品は芦屋市にありますショップ、スカイハイマウンテンワークス(SHMW)さんにて買い物をしに行った時に偶然入荷しており購入したのですが、この製品はかなりストイックなこだわりを持ってSHMWバージョンとして数量限定で製作されたもので、残念ながら現在では完売しており再販の見込みもないようです。辛うじてフリマアプリなどに使用しない方が高い金額で出品をしたりされておりますのでどうしても入手したい方は一応入手は可能ではあります。

 絶版品を紹介するのは躊躇ったのですが、私にとって現状これよりコンパクトで軽量で寝心地の良いマットはないのでレビューしてみることにしてみました。

 

製品の収納サイズについてf:id:naka350z:20220525194506j:image まずこのマットを限界まで空気を抜ききって最小まで小さくした場合の大きさを計測してみました。

横幅は10.5cm

f:id:naka350z:20220525194447j:image縦は5.5cm

f:id:naka350z:20220525194520j:image厚みは4.5cmとなりました。

f:id:naka350z:20220525214002j:image この圧倒的なコンパクトさのためこの様に先日紹介しましたウエストバッグのオスプレーサヴ5のサイドポケットにエア枕と一緒に収納が可能になるのです✨

naka350z.hatenablog.com

 以前ニーモのテンサー20Sを持っていたことがありましたが、それも比較的コンパクトになりましたが、このイナーシャ オゾン UL ミニマリストパッドはこの様に丸めると本当に小さくなってくれます。

 同じぐらいの重量の製品であります、イナーシャ X ライトやサーマレストのネオエアーウーバーライトだともしかすると同じぐらいにコンパクトにできるかもしれませんね。

 

マットの大きさについてf:id:naka350z:20220525194453j:imageまずは広げた状態のマットの大きさは108cm

f:id:naka350z:20220525194450j:image横幅は62cmとなりました。膨らませておりませんので当然ですよね。ここから実際に空気を入れてみます。

f:id:naka350z:20220525194500j:image 空気の入れ方はぴょんと突き出たバルブ形状になります。最小限のサイズ感で良いのですが、若干邪魔に感じたり、バルブの付け根が影響を受けてパンクしないように気をつけて使わないといけませんね。

 使い方は簡単です。右に捻って緩めて引っ張り上げて空気を入れて、一杯に入ると押し下げて左に捻って終わりです。あとこのイナーシャシリーズですが、独特な空気の入り方をしているのもありわずか4、5回膨らませるだけでパンパンになってくれます。

 これが以前持っておりましたニーモテンサー20Sだと確か20回以上しないと膨らませられなかったので本当に辛かったです。半身用でそれなので全身用は補助道具がないと無理ですね💦

f:id:naka350z:20220525194443j:image では実際に膨らませた状態での長さを計測してみましたところ97cmとなりました。

f:id:naka350z:20220525194511j:image 次に幅は50cmでした。標準的なエアマットの幅でしょうがこのサイドがしっかりと空気で支えているので横にズレる事もなく安心して就寝が可能かと思います。


実際に使用した感想

f:id:naka350z:20220525194504j:image 装備を軽量化する上でほぼ必須な条件になる事の一つが半身用のマットを使用する事だと思います。例えばですが、一番使用者が多いであろう軽量エアマット、モンベルのULコンフォートシステムエアパッド180と90を例に出してみましょう。

180cm⇨504g φ11×20cm ・ 90cm⇨286g φ8.5×20cm

 となっており重量差は218gとなっております。それぞれ就寝環境は個人的な好みの差が非常に大きく出来てきますが、装備が少し重くなっても、ザックの中のスペースが占有されても少しでも快眠できる環境が欲しい人にはこの200g強の重さは我慢可能になるかもしれません。

 ですが、装備の軽量化には飛び道具的な物はテント以外になく、細かな重量を少しずつ削減して達成可能な事ですのでこのマットの重量差218gは意外に大きくなってくるかとは思います。

 そして最初は少し快眠できないかもしてませんが、何度か就寝していくと意外に短い半身用のマットで下半身にザックを置いてだと次第に寝れてくると思います。

 このイナーシャ オゾン UL ミニマリストパッドを使用する際は上の写真にありますが、枕に同じクライミットのピロウXを使い、脚の部分にザック?(ウエストバッグ)のオスプレーサヴ5に中に日中使用しておりましたパンツとシャツなどを入れて嵩高を増やしてそこに足首を載せて就寝するスタイルにしております。

f:id:naka350z:20220526021507j:image
f:id:naka350z:20220526021505j:image 実際に使用した時ですが、気温が-5℃ぐらいになってしまいましたが、そこまで冷え込むとは全く想定しておりませんでしたので、シュラフの対応温度は問題なかったのですがこのイナーシャ オゾン UL ミニマリストパッドしか使用しておりませんでしたので腰と背中の底冷えがキツくてあまり寝れませんでした💦

 でも足元はウエストバッグに載せて地面から離れていた事もあり足先の底冷えはありませんでした。これは大きな経験になったかと思います。

 個人的に思うのがこのイナーシャ オゾン UL ミニマリストパッドだけの使用だとシュラフをナンガのミニマリズム180を使用して条件で7〜8℃ぐらいまでは地面からの冷気を感じずに問題なく就寝でき、5℃ぐらいが下限温度になってくると思います。

 その場合の対策として山と道のミニマリストパッドをカットした25×50cmをブースターとして持っていく様にしております。

f:id:naka350z:20220525194517j:image 次に寝心地ですが、変わった形になった形状ですがこれがきちんと身体にフィットして個人的にはすごく寝やすく思います。本来私はエアマットはすごく苦手で、ニーモのテンサーを持っていたのですが、少し動くだけでマットがグワァんとなり音もなったりと非常に不快に感じてしまいほとんど使うことがありませんでした。

 でもこのイナーシャ オゾン UL ミニマリストパッドだとエアマットが苦手な私でも非常に快適に就寝可能なので装備をとにかく小さくしたい場合には非常に重宝しております。

 ただエアボリュームが少ないのでサイドスリーパーには少し相性が良くないかとは思います。

 

撤収方法

f:id:naka350z:20220525194515j:image 最後に収納の仕方を説明しておきます。と言いますかただ空気を抜いて畳むだけなのですが・・・

 でもこれ実は私が使うウエストバッグに収納するにはかなりコツが必要になってしまいます。私のやり方なのですが、上の写真の様に最初4cmほどの位置で下から順番にパタパタと巻き上げていきます。

 で、この時に非常に苦心するのが空気が抜けきらないことが非常に多くなってしまうことなのです。普通のザックに収納する程度なら問題ないでしょうが、完璧に空気を抜こうとすると一度畳んで、再度また広げ直してまた巻き直すという手順が必要になってしまいます。

 でもそうする事でかなり空気を抜くことができ最初に紹介した様な10.5cm×5.5cm×4.5cmのおよそエアマットとは思えない様なコンパクトさになってくれます。

 

まとめ

f:id:naka350z:20220525194504j:image 非常にマニアックな製品で人によっては扱いづらいエアマットになってしまうかもしれませんが、20Dというとても薄い生地を使用した製品で軽量性に特化したマットで、個人的には自転車でのキャンプやウエストバッグでのテント泊登山などに非常に重宝する圧倒的コンパクトさで非常に気に入っております。

 この製品自体はもう新品で入手する事はかないませんが、フリマアプリの活用や、代替え製品のクライミットのイナーシャX-Liteやサーマレストのネオエアーウーバーライトなどで対応するかになってしまうでしょう。

 でもほんとこの製品は大活躍しておりますので今シーズンの北アルプスのテント泊登山にはこのイナーシャ オゾン UL ミニマリストパッドを持っていって就寝してみたいと思います。あとは耐久性があれば嬉しいのですが、SHMWの情報では意外にガシガシ使用してもタフだというの拝見したの大事に丁寧に使って長く愛用してみたいと思います✨