コンパクトで寝心地の良い枕 クライミットのピローXの使用レビュー
装備を軽量化していく際に必ずしも必要ではないもののひとつに枕が上がってくるかと思います。軽い製品でも100g前後で多少なりとも収納スペースを使ってしまうものですので極論着用していた衣類などを折り畳むかスタッフサックなどに入れてしまうと意外と使えてしまうものでもあるのです。
なので私も持っていくか行かぬかいまだに迷うこともありますが、今回紹介します枕はそんな悩みを解決してくれるであろうとても良い製品でありますクライミットのピローXを紹介したいと思います。
公式サイトの情報
まずは公式サイトの情報をと思ったのですが、全く詳しくありませんでしたのでムーンライトギアさんのサイトの情報が一番わかりやすかったのでまずはこちらからご覧になってください。
KLYMIT Pillow X
安眠の秘密はXの溝 わずか55gのウルトラライト枕
枕。ウルトラライト精神にのっとるのであればハイドレーションボトルを膨らましたり 靴を変わりにしてみたり…と、ザックの中にあるアイテムでまかなうことでとことん軽量化にこだわるべき!と言いたいところですが、効果的な体力回復を図らなければならない山の夜にはやっぱり寝心地の良い枕で安眠することはとても大切です。
ですがいつでも平坦なテントサイトで寝れるという保証がない山の中では、 枕があっちにいったりこっちにいったりと テントのフロア生地の相性が悪いときはツルツルと滑り朝まで位置が決まらず落ち着かず寝れなかったという話はよく聞きます。
このPillow Xの特徴は名前の由来にもなった中央のX字の溝。 これは上下左右どこに頭の位置がずれてもズズッと中央に頭を引き戻してくれる特別なデザインになっています。これにより横向きでも仰向けでもテント内で枕が何処かにいってしまうことがなくなりストレスを感じることなく快眠ができます。 一息で膨らますことができ、高さと柔らかさの調整が簡単なのも魅力の一つです。
SPEC / 商品スペック
サイズ 38 cm x 28 cm x 10 cm
重量 55g
素材 トップ:30Dポリエステル ボトム:75Dポリエステル
カラー ■Red
COLUMN コラム
100cm程のショートサイズのマットと組み合わせれば あとは膝より下はザックで対応すればいいので冬用の寝床として使用して手放せなくなっています。 またこの枕の寝心地の良さを知ってから同社のOZONEを使ってみるのもいいかも。 一度寝てみると手放せなくなるとてもコンパクト(重要!)になるウルトラライトギアだと思います。 writing / Chiyo
製品の実測情報
次に私の持っております製品の情報を見ていきましょう。最初に説明しておきますが、この製品は以前持っておりました同社のイナーシャオゾンについております枕だったのですが、なんだか使いにくかったのでハサミで切って枕とマットを分割して使う様にしたのでカラーが違うものになっております。ですが素材は全く一緒のものではあると思いますので今回似た様な製品ということで紹介しております。
まず実測した重さは64gとなりました。これには極小のカラビナを2個付けており3gほど重くはなっておりますが、それでも公式よりは重たいですね。
次に空気を入れる前の状態では横幅が47cmです。
縦が39cmとなります。ちなみに厚みは1mm程度で広げた状態ではA3の用紙みたいな印象になります。
私の場合ですと持ち運びはそのまま広げた状態でザックの背面に差し込むこともありますし、上記の様に三つ折りにしてからもう少し畳んだりとザックのどこにでも収納が可能なので適当に荷物をパッキングしていく際に生じたデッドスペースの差し込んだりすることが多いです。
使用方法
使い方はシンプルです。先日も紹介しました同メーカーのイナーシャミニマリストパッドとほとんど同じバルブで左に捻って緩め引き上げて空気を吹き込んでいきます。
私の場合で軽く3回ほど吹き込むと完了してパンパンになります。
実際に膨らませた状態の大きさも計測してみたところ横幅が35cmとなりました。
縦が28cmほどになりました。ほぼB4サイズの用紙の大きさです。
使用する際には大きくの小さくも感じないジャストサイズといったところでしょうか。
ピローXの特徴について
このクライミットの枕の最大の特徴は名前にもなっております通り×字になった壁室構造で中央が完全に圧着されております。
空気は周囲から伝わっていって膨らんでいく様になっております。多くのピロー製品が中央部分が凹んでいる構造ですがこれは単純ですがあまりみない構造になっております。
ですがそのシンプルな作りなのに頭を乗せても中央のくぼみにすっぽりと収まってくれて少々頭を動かしても元の位置に戻ってくれるので比較的寝やすいかとは思います。
ちなみに私はそれでも就寝中に枕が動いてしまって気になるのでこの様に極小のカラビナフックを取り付けてショックコードを使ってマットに取り付ける様にしております。
使い時は手間なのでもうコードロックを通して引っ張り調整するだけにしております。
実際に使用してみた感想
最近使うことの多い枕はこのクライミットのピローXかニーモのフィッロエリートのどちらかなのですが、単純な寝心地の良さですとニーモのフィッロエリートですが、パッキングした時の大きさがほぼ倍ぐらいの大きさになってしまうので荷物のコンパクトさを優先したいテント泊の際に、このピローXを使うことが多いです。
さて実際の寝心地ですが、このコンパクトさと重さを思うと非常に良いと私は思っております。
中央がX字に窪んでおり頭を支えやすいと言いましてもサイドスリーパーにはやや使いにくいとは思いますし、頭を動かすとグワんとエアーマットと同じく音がしてしまいますし、空気を動く感触はどうしてもしてしまいます。
なので寝相の良くない人にはやはりいまいちに感じてしまうかもしれません。あと就寝中比較的寝相は良いとは思っているのですが、それでもシュラフに入ってこのピローXを使用すると何度もあちこち行ってしまったりしたので何かしらマットと連結できる様に対策をした方がストレスなく就寝できるのはないかと思います。
私の最近のコンパクトさに極振りした装備の場合ですとピローXにイナーシャのミニマリストパッドを使用して足元には行動着を詰め込んだオスプレーのウエストバッグを置いて就寝します。フルサイズのマットに比べると快適ではないですが、それでもこの最小限のコンパクトさと重量を思うと十分寝心地は良いとは思っております。
なんといってもこのザックのウエストポケットの部分にマットとピローが収納可能なほどのコンパクトさですので😊 下手したらピローを入れただけでいっぱいになるかもしれないのでその部分に両方が入っているなんて普通は思わない人がほとんどでしょう。
この写真は先日新たに購入した登山靴のモンベルのアルパインクルーザー2300の試し履きを兼ねて行った時の装備内容です。
写真の右側(ソフトフラスク側)のポケットにイナーシャミニマリストパッドとピローX、レザーマンのスクウィートPS4と5050ワークスのマイクロライトを収納しております。
装備内容なコンパクトさを最優先して現状可能な限りできる極振り仕様なのでこれで営業小屋をちょこちょこ利用し北アルプス2泊3日のテント泊が可能な内容になっております✨
近くの山でJR曽根駅からすぐに行ける山の高御位山(たかみくらやま299m)でしたので、わりと暑くて汗だくだくになってしまいましたが、それでも背中に荷物を背負ってないってすごく腕の可動域が大きくて岩場を登りやすくて、汗を掻いても背中が蒸れないので非常に良かったです✨✨✨
まとめ
装備を極限まで切り詰めようとすると着ていた服や、タオルなどあるものをスタッフサックなどに収納してしまえば就寝は可能ではあります。
実際に何度もそれを試みていたのですが、やっぱり空気注入式のエアーピローがあった方が頭がちょうど支えられてストレスが減りたった60gの重量が増えるぐらいならやっぱり枕を持っていった方が良いとの結論に至り最近のテント泊の場合は毎回持っていく様になりました。
ピロー製品は本当に多種多様なものがあり安いものでは1,000円〜2,000円ほどで購入できてしまいますが、枕は快眠のためには決して妥協してはいけないものですのでここは思い切って高額な製品を購入する方が個人的には絶対良いかとは思っております。
過去にAmazonで比較的安価で評価が良さそうな製品を購入して2、3回ほど使ってみましたが、やや軽量、やや小さめ、そこまで良くない寝心地と使用してもたいしてそのピローを使ってもメリットがなかったためそれならと、行動着をスタッフサックに入れて使用する方法をとっておりました。
でもやっぱり購入金額が高くなっても専用の寝心地の良い枕を買う方が圧倒的に快適になるので今では多少の装備重量が増えても使う方法に落ち着いております。
枕は絶対に必要なものではありませんし、好みのばらつきを多い製品のですので一概にこれは絶対に良いとはなりませんが、このクライミットのピローXをこのレビューを参考にして頂いて使ってみてはいかがでしょうか✨✨✨