クローズドセルマットの幅はどれぐらいまでカットできるのか?
就寝する時に使用するスリーピングパッドは皆さんは何をお使いでしょうか?マットは大きく分けてエアーマット、インフレータブルマット、クローズドセルマットとありますが今回はその中でも私が一番使用頻度の多いクローズドセルマットのことで詳しく話していきたいと思います。
クローズドセルマットのメリット・デメリット
まずはおさらいとしましてクローズドセルマットの良い点とイマイチな点を紹介したいと思います。
メリット
1、軽量
まず最初の良い点は軽量な製品が多いのが特徴かと思います。上の写真の山と道のUL Pad15+のマットで175×50×1.3cmの大きさで実測値で200gちょっとと非常に軽量な製品となっております。
似た様な類似製品でサーマレストのソーライト(終売)がありますがそれは倍ぐらいの重さで400gほどあったかとは思いますがそれでも軽量ですね。
2、耐久性
次に浮き輪みたいに空気を入れて膨らますエアーマットやインフレータブルマットと違いクローズドセルマットはただ広げて使用するだけなので取扱が楽でそしてパンクするリスクがないので長期縦走やロングトレイルをする人には非常に恩恵が大きいな製品かと思います。
壊れるといっても仮に外付けしていて木や岩に当たって傷つくことぐらいでしょうがもしそうなっても一部分が使いにくい程度で使用不能にならないので不器用な人などにはありがたいでしょう。
3、価格
そしてクローズドセルマットは比較的に安価な製品が多いのが特徴かと思います。このUL Pad15+は8,250円とちょっと高価ですが、それでもエアマットの代表的な製品であるモンベルのU.L. コンフォートシステム エアパッド 150で12,100円とコスパ最強のモンベル製品でも1万円オーバーなのでこの点はありがたいでしょう。
デメリット
次にクローズドセルマットのイマイチな点を紹介します。
1、収納性
まず最初にあげられる欠点がこの持ち運びする際の大きさかと思います。UL Pad15+(Lサイズ)をこの様に普通のザックと比較してみると大きさがよくわかるのではないでしょうか。
これが私にとっては最大のデメリットでザックに外付けするしか方法がないのですが、そうすると登山中だと木や岩にけっこう当たってしまいますし、ましてや危険な岩場のルートでこれが引っかかって滑落なんてリスクもあります。
そして電車やバスに乗車する際にただでさえ大きなザックにこのでかいクローズドセルマットが付いていたらかなり迷惑になってしまいますね。
2、寝心地
次にあげられるのがこの硬いマットなのでイマイチな寝心地でしょうか。簡単に言ってしまえば畳に直で寝る様なモノだったりしますので熟睡できないって人は多いかもしれません。
まだUL Pad15+は厚みが1.3cmとあるので個人的には問題ないですが、同社のミニマリストパッドは0.5cmしかないので本当に最低限の厚みしかないですね。
サーマレストのZライトなどの製品は凸凹がありクッション性を高めていたりしますが私にはイマイチ合いませんでした。
3、断熱性
次にあげられるのが地面からの冷気に対する遮熱性です。マットを選ぶ基準のR値がありますが、ほとんどの製品が1.0〜2.0ぐらいのいわゆる3シーズン向けで積雪期や厳冬期には対応しておりません。
それでも私は何度もこのUL Pad15+で-20℃の中テント泊をして経験しており十分使用は可能でしたので一概にはその限りではないかもしれませんが。
以上の様なメリットとデメリットがクローズドセルマットにはあるかとは思いますが、それでも軽量でそこそこ暖かく、値段も安めで広げてすぐに使用できて、そして圧倒的な耐久性と最近私はほぼクローズドセルマットしか使用していない感じです。
クローズドセルマットの問題点
さてそんなエース的な存在のクローズドセルマットなのですが、やはりどう考えても圧倒的なデメリットの収納性なのですがクローズドセルマット好きで10個以上購入していると必然的に自分が使いたい幅や長さにカットしたくなってくるのです。
さすがに厳冬期に使用するマットをカットまでして軽量化しようとは全く思わないのですが、無積雪期のグリーンシーズンだと軽量化したいというよりはなんとかして小さなバックパックの中に収納してスマートに持ち運びしたいと思う様になってきました。
カットする幅どうするか
さてそこでなのですが、皆さんは大体どれぐらいの幅のマットを使用しておりますか?ほとんどの製品が50cmほどで中には快適性に重きをおいたもので55、60cmなどもあったりするでしょうが、空気注入式の製品ならまだいいですがいっさい圧縮できないクローズドセルマットだとその幅がそのまま収納サイズの限界になってしまいます。
私が今まで購入してきた製品で一番幅が狭い商品がフリーライトのマイクログラビティで40cmでした。正直これだと私の細身の体型でもギリギリって感じで寝相の悪い人だとすぐにズレてしまうでしょう。
上の写真のマットですが、下から順番に50cm、33cm、28cmの幅になります。
まず初めに33cmほどにカットしたクローズドセルマットですが、これはUL Pad15+のSサイズを均等に3分割にしてみたものになります。
この様になんとか辛うじてマットに乗れてるって感じですね。
わかりやすくスリーピングバッグを反対に向けてみてみました。寝相の良い人なら辛うじて使用可能ってところでしょうか・・・
枕とマットだけにするとこれぐらいになってしまいます😅 狭すぎますね😄
一応寝れなくはないですがやはり普通に使うのが厳しくてSOLのエスケーププロヴィヴィで使用する時に中に入れて使用してみようかと思っています。まだ実践で使用したことがないのですが・・・
次にカットしたのがフリーライトのマイクログラビティです。もともと幅40cmと非常に狭い製品ですが、これはもう寝袋の中に入れて使用する目的で27cmまでカットをしてみました。
このマット出番が多く丸めていたら少し縮んだみたいでもともとは100cmの長さが95cmにまでなっておりました。
これをさすがに寝袋の下に敷いて使用するのは無理ですよね💦
なのでこれをシュラフの中に入れていきます。
中に入れてみました。めちゃくちゃ狭くて使えなさそうですが、シュラフの中にあるので思いの外ズレることもなくそんなに寝相は悪くないので私には十分使用可能な感じです。
マットはこの定規のところまでカバーしておりますので頭の部分は枕を使うので要りませんし、足先の部分はもう一枚短いマットを持っていくかバックパックの載せて使用するので想定する最低気温で考えております。
クローズドセルマットをカットするメリットとデメリット
実際に今までカットして何度も使用してきたのでが、私が実践で使用して感じた良かった事とイマイチだったことを考察してみたいと思います。
良かった点
1、収納性
まず最初に上がるのがこのパッキングするときの小ささですね。これ以外目的はほぼありませんが、やっぱりバックパックの中にこれだけコンパクトに収納可能なのは素晴らしいです✨
やはり軽いっていってもこの様に大きなクローズドセルマットが外付けしてあると何かと邪魔なんですよね😓
2、軽量化
フリーライトのマイクログラビティはもともと58gと非常に軽量なのにカットした後はさらに軽く40gとなりました。
これはレースなどを考えている人には良い軽量化かもしれませんが、一般人にはそこまでは必要ないかもしれませんね💦
それでもたまに宿泊を想定したロングライドなどではこの軽量化は非常に有り難く、普通ならパッキングにはかなり制約のある自転車の場合でもサドルの下に取り付けても邪魔にならず、ダンシングしても振れたりしないのですっごく重宝しております✨✨✨
イマイチな点
1、寝心地
もともとそんなに良くない寝心地なのにさらに幅を減らしてってなると普通の人にはとても考えられないことになってしまうかもしれませんね。
長期縦走やロングトレイルなどでは日々の睡眠が重要になってくるのでさすがにこんな狭い幅のクローズドセルマットを使うことはできないでしょうが、ファストハイクなどでの1泊2日や2泊3日などでなら十分使用可能では🤔と思います。
2、耐寒性
やはり幅を狭くしているので地面からの冷気はそこをカバーしていない部分からは感じてしまうとは思います。ただ今のところ5℃ぐらいの気温の時に自宅のベランダで1〜2時間程度仮眠したところでは大丈夫だったのですが。
あと私が良く使用するXLPEフォーム材のクローズドセルマットは背中を直に当てて寝ると自分の体温を感じやすいので他のメーカーのクローズドセルマットよりは寒さには強いとは思います。
まとめ
クローズドセルマットは基本的には丸めたり畳んだりしての持ち運びになりとても軽量ですが、パッキングに非常に難があるのですが今回紹介した様に使用可能な人は限られてくるかもはしれませんが極めていけば最小幅25cmでシュラフの中に入れて使用するという条件であれば可能であるということを紹介したかったのです。
これだけでは不安かもしれませんが、例えば山と道のミニマリストパッド(50×100×0.5cm)を普通に敷いてその追加でカットしたクローズドセルマットを入れて使用するなどすれば良いとか、サブにセリアの両面アルミ保温シートをテント内に使用したりとかできると思いますので軽量化のひとつの方法として考えてみてはいかがでしょうか。
また安価な製品とはいえ7、8千円もする製品をいきなりカットするのに抵抗があるのであれば両面アルミ保温シートなどを使用してみたい幅に畳んでみたりカットしたりして自分にあった幅を試行錯誤してみてから実際にトライしてみる方法もできるかとは思います。
寒さに非常に弱い人には少し厳しいかもしれませんが、私自身就寝時はやや寒さには強くはないですが、慣れてくるとこの様な幅の狭いクローズドセルマットでも就寝可能にはなりますので一度軽量化の方法としてトライしてみてはいかがでしょうか✨✨✨