北アルプス百名山全山縦走テント泊登山 11日目と12日目(最終日)
いよいよこの長期縦走登山も残すところあと2日となりました。今回は残りの3座(常念岳、奥穂高岳、焼岳)を紹介していきたいと思います。
11日目
本日のルートは常念小屋から常念岳、そこから一度横尾まで降り、大きな荷物をデポして一気に涸沢、ザイテングラートを経由しての奥穂高岳、そしてまた横尾まで降りてきて横尾か時間に余裕があるなら徳沢に宿泊してみる計画にしました。
おはようございます。前日は19時ぐらいには就寝したので朝3時ぐらいには起床しておりました。しかし、昨日のビバークしたときのテント内の盛大な結露のせいで全部の荷物が濡れてしまっておりました。幸いcore hoodieとライトアルファタイツ、core ソックスは濡れていなかったのでそれに着替えて大丈夫でしたが、寝袋のマウンテンレイド233とコアライナーがかなり濡れてしまっておりました。
しかし、実際にcoreシリーズやマウンテンレイドの寝袋を濡れた状況でしようしたことが今までなかったので良い経験にはなりました。
結論から言うとほとんど問題はありませんでした。確かにマウンテンレイド233はそのままだと湿った生地が張り付いてくるので単体では寝れなかったでしょうが、コアライナー125をインナーシュラフにしようして寝ると中は恐ろしいくらいに濡れを感じなくてドライな状況でびっくりしてしまいました。
さすがcoreはすごいな〜😆と実感させられる素晴らしい性能でした✨
と言うわけで快眠もできたので4:48に撤収が完了して登山を開始しました。ここまで158.9kmってもう全部表示できなくなっていますね💦
早速ここ常念小屋から常念岳にアタックしたいと思います。
5:21 そろそろ明るくなって来ました。
記事にはしませんでしたが、2ヶ月前にも実は常念岳に登りに来ておりました。その時はパノラマ銀座を縦走してみたのでここ常念岳から蝶ヶ岳のルートを体験していたのでここの頂上までの急登は知っていました。
しかしやっぱり少しきついですね😅でも無理はしてはいけません。なにせ今日は奥穂まで登りきらなないといけないので体力は温存していかなければいけません。
これで12座目残すところあと2座です♪ 常念小屋から50分かかってしまいましたね。日の出前なので山頂は少し人が多くてさっさと通過します。
5:39 パノラマ銀座が続きますね。ここを3時間ほど歩いていかないといけません⤵️
山頂から降っていると雷鳥さんが2羽いて日の出を眺めていました。記念にパシャりと撮影です♪ 青空の映える良い写真が撮れました✨
7:56 2ヶ月前に来たのでわかっていましたが、ややアップダウンがありちょっとしんどいですね。でも絶景なので素晴らしかったです。でも槍穂高はガスがかかっており全く見えずじまいです⤵️
8:04 蝶槍を通過して蝶ヶ岳と横尾への分岐点に到着です。
常念岳から2:40ほど経過しました。ここを右手に曲がって横尾まで下山していきます。
8:56 地図にある中間地点のベンチに到着しました。
CTで1:10なので予定通りですね。普段座ることはないのでもちろん休憩なしで通過です。とりあえず横尾でお昼ご飯を食べたいです♪
9:38 横尾山荘に到着しました。
常念小屋出発からほぼ4時間経過です。
10:09 というわけで何か食べたいと思い売店に入ってみたのですが昼食は10時から販売開始でしたのでせっかくなのでちょっと待ってからお昼ご飯を注文することにしました。
お腹も空いたし良さげな牛丼(1,200円)があったのでそれをお願いしてみました♪やっぱりお肉食べたくなりますよね✨スープも付いていてめっちゃ美味しかったです✨
10:24 腹ごしらえも終わりすぐに出発です。
なにせここから奥穂まで行って戻って来ないといけませんのであまりゆっくりはできませんね。本日は9/23(土)秋分の日です。天気はまずまず良いので大勢の登山客がおりますね。
さぁここからほぼタイムアタックみたいな速度で奥穂高岳まで頑張ります💪
11:44 涸沢に到着です。
1時間20分経過です。今日はここすごいたくさんのテントで溢れかえるのでしょうね。テントサイトで同じsamayaユーザーを発見です。ちょっとお話してみたかったのですが留守でしたので会話出来ずです。やっぱりsamayaはカッコいいですよね✨
11:49 涸沢小屋につきました。
ここからザイテングラートを登っていきましょう。27、8年前に通ったのですが全く記憶にないので初めての感じです。どんどん登って行きますよ🏃♂️
12:56 穂高岳山荘に着きました。
横尾から2時間半かかりました😅ささっと奥穂までいきましょう。人が多いので時間はかかりそうですが😰
13:22 日本百名山 標高3,190m 奥穂高岳に登頂です✨
13座目で今回の縦走で最高標高ですね✨ラスト1座になりました。横尾からここまで3時間かかりましたね。ちょっとだけしんどいですが😂
とりあえず下の山荘で何か食べたいです。
13:50 山荘すぐの鎖場で時間はちょっとかかりましたが穂高岳山荘に戻って来ました。普通の食事は時間がかかりそうでしたのでカップラーメンにしました。食べ終わってすぐに再出発です。
しかしもっとテント場多いのかと思ったのですが全然まだ少なかったですね。本来なら最終ここで宿泊したい予定だったのですが、ビバークで1日日程がずれ込んだので下まで降りる予定で来ました。明日は快晴っぽいのでここで日の出を見れたら最高でしょうね。
14:57 涸沢小屋まで降りて来ました。どんどん下山しますよ🏃♂️
16:01 本谷橋まで降りて来ました。横尾までもうちょっとですね。
16:40 横尾大橋まで戻って来ました。
結局奥穂高岳の往復は6時間16分かかりました。頑張りました💪時間はまだ少しだけ余裕があるので一度泊まってみたかった徳沢園まで足を伸ばしてみる事にしました。
17:37 徳沢に到着です。
何か食べたい〜って思ったのですが17時で販売を終了しており何もありつけずです😭結局もう明日が最終日なので持って来ていた食料を食べて20時ぐらいに就寝をしました。
でも上高地から比較的近いのでさすがに色々な客層でしたね。普段のテント泊登山の計画ではここに泊まることはまずないでしょうからここに一回泊まることができて良かったです👍芝生のテントサイト最高です✨
12日目(最終日)
最後に最終日のルートを紹介したいと思います。徳沢からまずは上高地バスターミナルまで行きそこからもう少し西進して焼岳登山口へ。そこから焼岳小屋、焼岳を登頂後、新中の湯ルートで下山、そのあと国道を歩いて中の湯バス停まで歩いて行く計画にしました。
5:10 おはようございます。この日はできれば当日中に帰宅したいのと、平湯で温泉に入りたいのと高山市内でお土産を購入したいためAM10時ぐらいには下山したく少し早めの行動を開始しました。
4時をめどに徳沢を出発、4:36に明神に到着し、5:10に上高地の河童橋に到着しました。しかし真っ暗な中さすがに上高地を歩いているとクマさん🧸がおはようって来そうでビビりながら歩いておりました😅
5:45 スタートから1時間45分で焼岳登山口に到着です。
ここから登山再開です。何度も北アルプスには来ておりますが実は焼岳は初めてです。関西(姫路)からここまで来ると日帰りで登れる山にはあまり食指が動かず登っておおりませんでした。
6:20 やや急な箇所が出て来ました。
6:43 登山口から1時間ほどしてようやく視界が開けて来ました。
初めて近くで焼岳みましたけどモヤの中から見せた山容が凄くてビックリしてしまいました。
6:50 地図にある長いハシゴに着きました。
思いのほか高度感がありちょっとびっくりです❗️確かにこれは掛かっていない時期は登れないですね💦
7:06 焼岳小屋に到着です。
めっちゃこぢんまりした小屋ですね。中に飲み物を買いに入ってみましたが雰囲気が良くてこれは一度機会があれば泊まってみたいなと思えるところでした✨
調べてみましたら1泊2食付で1万円しないのが非常に驚きました。このご時世条件が悪いと15,000円もしますからね😓
7:15 笠ヶ岳が見える位置まで上がって来ました。
見下ろせば新穂高温泉の街並みが見下ろせました。快晴ですね👍
7:19 焼岳山頂が近づいてきました。
ヤバいっすね😲北壁の山肌がカッコ良すぎてビックリしました✨これほど凄い山だったのですね✨ちょっと舐めてて申し訳ありませんでした🙇♂️
7:39 頂上が見えてきてますが中々進まない気がしてきます💦
岩ゴロゴロで歩きにくいのもあり思うようにすすみません(T . T) でも晴天で景色が良いので大満足です✨
8:02 日本百名山 標高2,444m 焼岳に登頂です‼️
やりました‼️‼️‼️ついに北アルプス百名山全山登頂です✨✨✨最後は祝福してくれるような青空で最高です✨
ちなみに登山口からは2時間17分ほど経過しておりました。やっぱりすぐに登れるような距離に感じてしまいます。山頂はこの快晴の天気ですので広めでしたけどすぐに降ってきました。
ちょっと遠くに乗鞍岳が💦あれも北アルプスですけど登山道が繋がっていないので正直言って独立峰みたいに私は思っておりますが・・・
しかし本当に最高の景色でした。今まで歩いてきた山々がずっと見えております。思えばあんな遠くから歩いて来たのですよね〜。登頂したばかりなのでもうこんなしんどいことしねぇ〜よ💢って思っていますがこれが来年、再来年と月日を重ねるとまた再度チャレンジしたくなるのでしょうね😂
8:10 というわけで登山口に安全に降りるまでが登山です。気を引き締め直して行きましょう。上高地に降りると絶対混んでいるのは分かりきっているので中の湯バス停まで下山します。
8:52 途中振り返って頂上をみましたが個人的には絶対上高地側から登る方がいいですね。あの焼岳の荒々しい見た目は北側から登るのが最高ですね✨
しかし新中の湯ルート途中から上の写真のような感じが続いて淡々と下っていくだけで面白味がなかったです😓
9:39 焼岳登山口に到着しました。
山頂から1時間37分ほど経過しておりました。っていいますかさすがに晴天の日曜日40名強のツアー登山者とか3、400人以上はすれ違ったのではって思うぐらい非常に多くの方が登って来ておりました。
10:13 中の湯バス停に到着しました。
途中から見てみるとちょっと走るといい感じでバスに間に合いそうでしたので小走りで行くとバス停に着いて1分ほどでバスが来ました。まぁ満席でしたので次のバスに乗車しましたが💦やっぱり上高地からだと乗車するのはヤバそうでしたね。
それでは結果発表です✨累積行動時間110時間33分、総走行距離211.6km、総獲得標高19,913m、総下山高度20,437m、平均ペース110〜130%と中々の頭のネジがぶっ飛んだ結果になりました😂
でも無事歩き通せれて本当に良い経験が出来たと思いました✨
10:37 平湯バスターミナルまで戻って来ました。
お腹が空いたのですが、行きたいと思っていた食事処が11時オープンでそれに乗車すると後の予定がズレ込みそうでしたのでBTのすぐそばにありました食事処がオープンしておりましたのでそこでお昼ご飯を注文(とろろ御膳)しました✨美味しかったです😋
でもできればお肉が食べたかったのでそれは高山市内に行ってから串焼きでも買う事にしました。
13:30 京都・大阪行き高速バスが入って来ました。
最近は高山から帰る時は18きっぷ時期以外はこのバス利用が比較的多いですね。ここ高山から京都まで行き乗り換えで新快速に乗れば姫路までは楽に帰れるのが分かりましたので♪ もう少し高山本線が早ければいいのですが結構時間かかりますからね。
結局高山市内にて飛騨牛の串焼きと家族へのお土産を購入してバスに乗車です。ここから帰宅までは6時間半ほどです。
19:53 さて京都駅にて乗り換えし新快速に乗ればもうあとは終点の姫路まではゆっくり出来ます。予定通り到着して遠出から戻って来ると不思議と食べたくなるのがこのまねきの駅そばですね😀やっぱり美味しい😋
20:01 姫路に帰宅しました。長かった旅もようやく終わりました。本当に長かったですねぇ〜。
最後家に帰ってからザックの重量を測ってみましたが7.86kgとなりました。水無しで食料もほぼほぼなくなっているはずなのになんかちょっと重たい気がします💦何故だろう🤔
まとめ
最後まで長くなってしまい、また記事にする時間も長くなってしまい申し訳ありませんでした🙇♂️しかし今回の北アルプス百名山全山縦走登山の事は是非記事として載せたかったのでゆっくりとながら公開させてもらいました。
私の今回行った事が少しでも参考になる人がいれば嬉しく思います(ってそんな事考える人は滅多にいないですよね💦)。トランスジャパンアルプスレースと同じルートを行ってみたいかなと迷いもしましたが、完走して思うのはこうやって北アルプスを全部歩けて本当に良かったとは思います。
次回は今回の縦走で持っていった食料と宿泊費、交通費、飲食代などを記事にしてみたいと思います。それではありがとうございました🙇♂️
PS.後日お土産で買った飛騨牛のお肉(A5)家内と息子とで美味しく頂きました😋子供は美味しい美味しいってバクバク食べてましたが、そりゃそうよこんなお肉家の近くのお店で食べようとすると諭吉さんが何人も必要になりますから😂
北アルプス百名山全山縦走テント泊登山 8日目と9日目と10日目
昨日は一気に百名山(水晶、鷲羽、黒部五郎)を3座も踏破しましたが、今回はルート上一番遠い笠ヶ岳と槍ヶ岳の記録を紹介したいと思います。
8日目
8日目のルートは黒部五郎小屋を出発し、まずは双六岳、双六小屋に。そこでザックをデポして一気に笠ヶ岳に行きそのまま双六小屋に戻ってくるルートとしました。
6:19 登山開始です。
この日は3時30分には起床していたのですが、朝から本降りの雨でヘッドライトの電池の残量が不安なため辺りが少し明るくなるまで待っておりました。
降り続いたままで気分が乗らないですが5:30ぐらいに片付けを開始して6時ぐらいに出発をしました。黒部五郎小屋から上りの区間ですが、この様に登山道が川のようになっていて歩きにくいです。
6:56 三俣山荘との分岐点に到着です。
このまま右の三俣蓮華岳方面へ上って行きます。
三俣蓮華岳と双六岳の分岐点に到着です。山頂に行こうと思ったのですが、大雨で視界がガスガスなので断念してこのまま双六岳に直進することにしました。
7:58 巻道との分岐点に到着です。
そのまま双六岳に直進です。
8:16 双六岳に到着です。
タイミングが悪いのか、何度かここの近くに来ましたがいつも天気が悪く晴れ渡ったことがありません。今回もガスガスでやっぱり何も見えませんでした。
黒部五郎小屋方面からでしたので双六岳を経由した方が最短距離でしたので初めて山頂に来ました。いつか晴れた時に来たいものです。
8:50 双六小屋が近づいて来ました。
雨は止んで若干ですがガスが抜けてきました。
8:59 双六小屋に到着です。
スタートして3時間ほどで着きました。ここに荷物を置いて笠ヶ岳をピストンしていきたいと思います。何か食べようかとしたのですがカップラーメンが売っていなくて諦めて何も買わずに次に向かう事にしました。
10:13 鏡平方面の分岐点に到着です。
ここを左に行くと鏡平小屋方面ですが、今回はこのまままっすぐ行って笠ヶ岳に向かいたいと思います。
10:37 今日は天気に期待をほとんどしていなかったのですが、少し回復してきて晴れ間が見えてきました。
10:46 笠ヶ岳はまだまだですね。
片道9km、CTで6時間かかるので当然ですよね⤵️
11:02 秩父平に到着です。
アップダウンの少ないちょっと楽なルートかと思いきや思った以上に登り下りでしんどいですね😓
それでも稜線上なことが多く眺めが良いし(晴れていれば)五色ヶ原からスゴ乗越小屋までのアップダウンに比べれば十分マシです💦
11:21 抜戸岳まではまだ先です💦
稜線上なので明日の天気を調べてみました。天気図を見ると前線か通過するみたいで風もだいぶん強く吹くみたいです。昼以降風速25m/s以上で稜線は行動不能になるのでそれまでに槍ヶ岳をクリアできれば良いなとこの時は思っていたのですが💦
結局どうするか双六小屋に早く戻ってくることができればそのまま一気に槍ヶ岳山荘まで行きたいなとも思うのですが、とりあえずは笠ヶ岳に行って双六小屋まで戻ってから考える事にしました。
11:44 笠ヶ岳新道との分岐点に到着です。
2年前にここを登って来ましたが、ガチで笠ヶ岳新道はしんどいので中々また来たいなとは簡単に思えないですね😅
でも杓子平は非常に綺麗な場所なので高山植物が咲き誇る7月下旬から8月上旬ぐらいに一度訪れてみたいです。
11:59 笠ヶ岳が見えて来ました。
奥にラスボスのように見えておりますね。これが晴天だと人によっては歩いても歩いても辿りつかいないって感じるでしょうね💦
12:29 笠ヶ岳山荘に到着です。
双六から3時間半かかりましたね。もう少し早く来れるかと思ったのですが💦お腹が空いたのでお昼ご飯にしたいと思います。
中に入って注文したのですが出てくるまで10分近くかかると言われたのでお願いしてその間に山頂のピストンに行きたいと思います。5分ぐらいで行って来れるでしょうと言われましたが😨
12:40 標高2,898m 笠ヶ岳に登頂です。
10座目です✨ 健脚だと思うのですが5分は無理です😱
山頂ではいい感じに晴れてくれました✨神岡の街並みが遠いですが見えますね。
12:50 往復15分ほどで山荘まで戻って来ました。
焼きそばとコーラをオーダーです✨こういう時に食べると激ウマです♪
私一人しかいなくてゆっくりもしたかったのですが早く双六まで戻りたかったのですぐに出発する事にしました。
13:44 笠ヶ岳新道分岐に戻って来ました。
14:06 天気は全然期待していなかったのですが、若干雲はありますがそれでもある程度見通せてすごく良かったです♪
15:23 鏡平分岐点に到着です。
ここまでくると大分戻って来た感じがしますね。双六までもう少しです。
15:28 西鎌が見えて来ました。
さてどうしよう。明日行くなら通れるかなぁ〜🤔
16:02 双六小屋まで戻って来ました。
非常に悩んだ末ここに宿泊する事にしました。朝頑張ってもう1時間早めに出ていれば槍ヶ岳まで行けたでしょうが、流石にもうこの時間から西鎌尾根を通っていくにはいくら頑張って行っても3時間ちょっとはかかるでしょうから断念です。
明日の早朝の時間ならかろうじて西鎌尾根を通れるかなと。
16:49 テント設営完了です。
非常に設営しているテントが少なく全部で10張程度でしょうか。ガラガラでした。
明日は困難な事になるかもしれないのでそのまま早く睡眠をする事にしました。
9日目
おはようございます。今日は西鎌尾根を使って槍ヶ岳に行く予定です。
行けるでしょうか?とりあえず頑張って行ってみましょう。
5:38 早朝5:15に双六小屋を出発です。
椛沢岳に到着です。今のところここまでは大丈夫でした。
6:14 やや風が出て来ました。こういう場所だと緊急時になんとかテントは張れそうですね。
しかし問題発生です‼️西鎌の鎖場は風速15〜20m/sぐらいでなんとか行けていたのですが、千丈沢乗越の地点まで10mちょっとで爆風が吹き上げて来て一気に進めなくなってしまいました💦
身体が飛ばされそうになってしまいすぐに近くの石に抱きついて10分ぐらい耐えていたのですが一歩も前に進めなくなってしまいました。
地図で見るとこのまま尾根の南側の風が吹いてくる方を進んで行かないと行けなく下に降りるのも難しそうで、引き返すのも難しい。
それでも2,3人は行き違ったので相当頑張れば槍ヶ岳山荘までは行けそうかなとも思ったのですが、山荘に着いたところで山頂のアタックは明日になるだろう。
なので身の危険を非常に感じたのもあり不本意ながらここ千丈沢乗越から50mほど西に戻った地点で尾根の影で風があまり吹いて来ない地点があったのでここで緊急ビバークをする事にしました。
最初はテントにポールを通して設営したのですが吹き下ろしの風で1mほどテントごと滑ってしまい危険を感じたのでポールを引き抜いて結局幕だけをかぶって寝袋に入って就寝しました。
AM8時から翌朝の5時まで21時間もの間ずっと何もせずでした。トイレも大も小も行きたくないので飲まず食わずで朝まで時間を潰しておりました。もちろん電波も入りませんし、節電のためスマホの電源はoffのままです。
夕方日が落ちてから土砂降りの雨が降っていたみたいで後日槍ヶ岳山荘の気象情報でみたら時間雨量50mmもの大雨だったみたいです。雷も近くで落ちたりと結構怖かったですね。
待機している間も槍の穂先に『ゴォ〜〜〜〜〜、クォ〜〜〜〜ォォォ〜〜』と聞いた事ないような音がなっていてとても山頂に近づける様子ではなかったです。
ちなみにキューベンのDCFの生地を被っていたので雨水は入って来なかったのですが、結露で盛大に濡れてしまい結露対策をしていなかったため全てのものが濡れてしまいました😭不覚です‼️
10日目
おはようございます。昨晩はビバークをして結局朝明るくなってから行動開始し始めました。本日はこのまま千丈沢乗越から槍ヶ岳を登頂し、東鎌尾根を経てヒュッテ西岳、大天井ヒュッテを経由して一気に常念小屋まで行く行程にしてみました。
6:48 槍ヶ岳山荘に到着です。
5時半に行動開始して1:20ほどで来ましたね。結構身体が濡れていて寒いので山荘に入って休憩です。
6:58 朝食にします。
カップラーメンとチョコクロワッサン、CCレモンを購入です。冷えた身体にラーメンは美味しいですね♪ 60分近く休憩してから行動再開です。雨が強く降っていたので様子見しておりました。
7:55 標高3,180 槍ヶ岳に登頂です。
11座目です。残り3つです♪
9:33 続けてどんどん進んでいきます。
東鎌の核心ですね。だいぶん進んで来ましたね。
10:36 ヒュッテ西岳に到着です。
お昼を大天井ヒュッテで取りたいのでこのまま進んでいきます。
10:45 常念岳が見えて来ました。
登るのは明日ですね。
天気は回復して来ましたね。
12:08 大天井ヒュッテに到着です。
12:26 お腹が空いたので大盛りのビーフカレーを注文です。
カレーメシよりやっぱりめっちゃ美味しいです✨しっかり休憩も取れたので次に進みます。
13:08 大天荘に到着です。
さっき休憩したばかりなのですぐに次に進みます。
13:16 パノラマ銀座はやっぱり景色がいいですね♪
軽い足取りで常念小屋まで進みます✨
14:51 常念小屋に到着です。
流石にここから蝶が岳方面には日没になってしまうのでここで宿泊です。でもここのテント場ちょっと泊まってみたかったのですが非常に良かったですね。
一番良かったのは入り口に充電可能なコンセント(有料100円)がありヘッドライトを充電できたのはありがたかったです。
まとめ
9日目は想定以上にひどい暴風で千丈沢乗越を超えられず困ってしまいましたが、予備日は2日は設けていたのでそれほど山行計画に影響は出ませんでした。
しかし寝袋がビチャビチャに濡れてしまい思わぬ形でこのマウンテンレイド233の実力を経験する事になりました。これ単体だと正直濡れて不快でしたがコアライナーも着て就寝しましたので中にまで水分がくることがなく想像以上に快適でびっくりしてしまいました。
マウンテンレイド233+コアライナー125だと個人的には濡れていなかったら快適使用温度は0℃で、このビチャ濡れ状態だと5℃までは快適に眠れるように感じました。
北アルプス百名山全山縦走テント泊登山 6日目と7日目
前回は薬師峠キャンプ場までの登山を紹介しましたが、今回はこの登山山行の中で、唯一予定しておりました山小屋泊(高天原山荘)への登山と水晶岳・鷲羽岳・黒部五郎岳まで行くルートを紹介したいと思います。
6日目
6日目のルートですが、個人的にはけっこう短いルートを選定しました。この日予約ができたのは3連休最後の月曜日で人が少ないタイミングであり、その予定に合わせると薬師峠キャンプ場からのルートになりました。
去年も高天原温泉に行ったのですが、その時は雲ノ平を経由していきましたので、4年前に一度通った事のある大東新道ルートを使って最短で高天原山荘へ行くことにしてみました。
5:31 太郎平小屋に到着です。
この日は行動時間にかなり余裕がありますが、前日は結構早めにテント場に着いて、ゆったりして体も休めてていましたので、明るくなってから行動するつもりで準備しましたので、5時過ぎにテントを片付け終わって出発をしました。
薬師峠キャンプ場から太郎平小屋まではCTでは20分位ですが、15分ちょっとで来ました。
朝早い時間で3連休最終日ですので、山小屋の中はかなり忙しそうにしていて、売店で何か買おうかなとも思ったのですが、ちょっと中に入るのを躊躇ってしまいそのまま通過することにしました。
その際、外にある看板を見てわかったのですが、太郎平小屋のお昼の営業時間は11時〜14時までだったのですね。昨日来ていればラーメンが食べれたかとは思いますが、さすがに前情報もなく行くのはちょっと不安でしたし、やはり昨日薬師小屋で昼食を食べていて、正解だったかもしれないですね。
それに晴天の3連休の真ん中ですから、絶対ものすごい人出。ちゃんと食事が注文できたかどうかも怪しいです💦
7:02 薬師沢小屋に到着です。
コースタイムで2時間ぐらいでしょうか。ささっと歩いてきましたが、1時間半位で到着です。
ここの薬師沢小屋から大東新道を通って高天原山荘に向かいますが、途中に何も補給地点がないので、ここで少し休憩して向かいます。
コーラでも飲んでと思ったのですが、好きな伊藤園の野菜ジュース(300円)が売っていたので、それを購入して出発です。
7:11 小屋をスタートして、5分ほどで分岐点に到着です。
直進すると大東新道、右折すると雲ノ平に行く直登ルートです。
しかし昨年登って体験しましたが、地図で見ても急ですが、実際に登ってみると本当に急登で、そして何より困るのがここは苔だらけで下山時は本当に危険なルートだなと思うので、自分は絶対に下りで使わないでしょう😰
まずは分岐地点から1時間位はずっと黒部川源流を川沿いに歩いて行きます。
川沿いを右に左と何度も何度も行くので、赤い丸印を目安に進まないといけないですね。
以前にも通っていますが、やっぱり慣れていないと丸印がどこにあるか日中はまだ良いですが、暗くなってヘッドライトで行くとなると矢印を見つけるのにとても苦労しそうです。
8:00 A沢に到着です。
大東新道には、AからEまで沢がありますが、まず最初のA沢に到着です。
A沢は横切ってまた川沿いを歩いて行きます。
8:13 B沢に到着です。
ここから一旦B沢を少し上って行きます。
個人的に難所とは感じませんでしたが、登りはやや急になりますね。
8:20 登り始めて7分ほど沢を上り、今度は左の森の中に入って行きます。
沢から中に入ると、基本的にこんな感じの道ばかりですね。視界はほぼなくて淡々と歩いていくだけですね。
続いてC沢に到着です。AとBは書いてくれていますが、C、D、Eはちょっと小さめの沢になり、特に案内板は立っていなかったです。
9:03 D沢に到着です。
9:14 E沢に到着です。
E沢から後は高天原峠までひたすら登っていきます。薬師沢小屋から高天原峠までは基本登り基調と思ってもらっていいでしょう。
9:49 高天原峠に到着です。
E沢からここまで35分ほどかかりましたでしょう。ずっと上りな感じでやや長く感じました。薬師沢小屋からおおよそ2時間45分ぐらいでした。
ここを右折すると、雲ノ平方面ですね。ほとんどの方がここ降りてきて、高天原山荘へ向かう人だと思います。
とりあえずこのまま直進して高天原山荘へ向かいます。おおよそここからあと1時間もかからないくらいですね。
途中、二箇所ほど橋のかかった川を渡渉して行きます。
10:25 高天原湿原に到着です。
ここまでくると、もう山荘は目と鼻の先です♪
10:27 高天原山荘に到着です。
薬師峠キャンプ場から5時間15分ぐらいかかったでしょうかお昼前(12時)に着けば充分だと思っていたのですが、結構早く着いてしまいました。
今日は休息日と思って行動していたので、ここで明日の朝6時出発までゆっくり体を休めたいと思います♪♪♪
お腹すいたなぁと思ったのですが、ご飯注文受付が11時からでしたので、まず先に温泉に行って汗を流したいと思います。
10:52 山荘に荷物を置いて高天原温泉に到着です。
山荘から下りで約15分位でしょうか地図で見ると近くに見えますが、普通の登山道を行くので、サンダルではなく、普通の靴で行ったほうが無難なルートですね。
また後で夕食前にゆったりと入りくに来るつもりなので、まずは30分ほどお風呂に入って疲れた体をリフレッシュしました。
11:53 ひと風呂浴びて山荘に戻ってきました。
何かご飯を食べたかったので、とりあえずお昼注文です。カレーメシとか持ってきて、それを使い作ってもよかったのですが、やっぱり山小屋で注文して食べるカレーライスの方がおいしいので大盛のカレーライス(1,300円)を注文してみました。
こういった場所で外で食べるご飯は最高ですね。おいしいです😋
15:27 お昼ご飯を食べた後は山荘に来た他の宿泊者の人たちと色々喋ったりしながらしていると良い時間になってきていたので、また温泉に行きたくなり、もう一度高天原温泉に向いました。
今回は時間がめちゃくちゃあったので、何回もここには来ていますが、まだ1度も行ったことなかった夢の平に行ってみることにしました。
特に何かあるって言うわけではなさそうですが、それでも一応どんなところか見てみたくて行ってみます。
まず初めに竜晶池に到着です。見た感じ池ですね。特に何かあるわけでもなく、すごくきれいな池と言うわけでもなく、ただ池があるだけですね。
ぼーっと散策するにはいいかもしれませんが、やっぱり何かを絶景を期待して行くところではないですね😢
15:34 続いて夢の平に到着です。
ただ平らな場所があるだけですね😅もう少し他のきれいな山々が見えたら良いのですが、結構奥まったところにあるので、あまり眺望もないですね。
再度行きたいかって言われたら、まだ来たことがない人と一緒に時間をつぶしに歩いてくるなら良いですが、自分1人だけでここにこようかと思うと来る事はまぁないでしょうね。
結局往復で40分ほどして高天原温泉に戻ってきて、続いて温泉に入ってゆっくりすることにしました。
時間があるのでゆっくり入っていましたが、結局1時間位は入っていたでしょうか。
でも泉質は本当に素晴らしく良いので、普通に1時間位は入っていられますね。ここは。湯温も42度近くと、個人的にはちょうどいい湯加減で最高です😊
17:30 山荘に戻ってきて、2、30分ほどして夕食の時間です。
本日の夕食はこのような感じでした。味噌汁とご飯はおかわり自由です。胃袋がちっちゃいのであまりたくさんは食べれないですが、2回ほどおかわりしました😋
ランプの宿と言うだけあって、やっぱりここの雰囲気の中で食べる晩御飯最高です。美味しくてしっかり堪能して食べれました。
夕食後、ほどなくゆったりしていて、1時間ほどして早めに就寝することにしました。
明日の天気はちょっと微妙な感じみたいで、曇りのち雨みたいな予報ですっきりとしない天気なので雨が持ってくれるでしょうかね。
とりあえずここでは全く情報が入ってこないので、鷲羽岳ぐらいまで行かないと電波が拾えなさそうなので、とりあえず19時ぐらい就寝することにしました。
7日目
7日目の通ったルートです。最初は高天原温泉から温泉ノ頭へ向おうと思ったのですが、前日そこから降ってきた人の皆さんの話を聞いてやっぱり結構めんどくさいルートだったので計画を変更して結局ワリモ岳分岐まで登り、そこで荷物をデポして、水晶岳へのピストン、そして荷物を回収し、鷲羽岳を通って三俣山荘へ、そこから三俣蓮華岳の北側をトラバースして、黒部五郎小屋へそしてまた荷物をデポして黒部五郎岳アタック、そして戻ってきて、黒部五郎小屋でテント泊をするというルートにしました。
5:26 おはようございます。昨晩はかなり早く寝ていたので、4時前には起床していました。朝ごはんを食べてすぐに出発する予定でしたので、着替えや片付けなどをして準備していたら朝食の時間です。
5時半の朝食でしたので、準備してましたら用意が整ったのでご飯を食べに行きました。朝ご飯もご飯、お噌汁はおかわり自由です。同じく2回ほどおかわりをしてたっぷりとカロリー補給をして出発です。
7:11 6時前に高天原山荘を出発し、しばらくは森の中を進んで1時間15分ほどして、ようやく視界の開けるところまで出てきました。
ここからワリモ岳分岐までまたずっと登っていきます。今年の9月は、本当に渇水で水不足ですが、それでもこの沢は本当によく水が流れているので、暑い時期でも沢沿いに流れる川から水を補給できるので、水の心配をしなくて良いのはちょっと助かります。
7:44 一旦稜線まで登ってきました。
ここからもう少し上ってワリモ分岐地点です。そのまま進んでいきましょう。
7:52 ワリモ岳分岐に到着です。
ここは多くの人が荷物を置いて、水晶岳ピストンする人の多い場所ですね。私もここにザックをデポしてささっと水晶岳を登頂していきたいと思います。
雷鳥さんです。やっぱりこういう曇った天気の時はしょっちゅう見かけますね。
8:16 今日は天気に全く期待していなかったのですが、曇りの中一瞬このように水晶岳方面が姿を現しました。しかし最高の景色ですね✨すごく絵になる写真が撮りました♪
8:18 水晶小屋に到着です。
去年通ってきた裏銀座縦走路の山並みがバッチリ見えます✨やっぱり綺麗で良いルートですね。
これで7/14ようやく半分に来ました。ここから後半戦の始まりですね。まだまだ先も長いので、すぐに来た道を引き返して行きます。
9:24 ワリモ岳分岐に戻ってきました。
ここから水晶岳まで往路50分、復路45分とかなり巻いて歩いて行きましたので、往復で1時間半ぐらいで行って来れました。それではそのまま続いて鷲羽岳へと行きたいと思います。
8/14です。さっきの水晶岳は晴れていましたが、こっちはガスガスです😭眺望もないので一瞬で通り過ぎて行きます。ここからは三俣山荘までかなり下りの区間です。
10:28 三俣山荘が見えて来ました。まだまだでしょうが💦
10:49 三俣山荘に到着です。
山頂からここまで42分で下りてきました。ランチを食べたいなと思ったのですが、期待していたビーフシチューは売り切れてあまり大したものが食べられそうじゃなかったので、ここは諦めて、すぐさま次の黒部五郎小屋に向かって進むことにしました。
ちなみに、メニュー表を写真で撮っておきました。参考になれば幸いです。
あとここ渇水で水が補給できませんでした💦必要な方は少し下って黒部源流まで給水に行かないといけないといけなかったみたいですね😰
11:45 三俣山荘からトラバースして、三俣蓮華岳の分岐点に到着です。
ここを左に上っていくと、三俣蓮華岳ですね。私はこのまま右手に下って、黒部五郎小屋方面です。
11:59 危険箇所も全くなく歩きやすい道です。ガスガスなので淡々と歩くだけです😅
12:14 黒部五郎小屋が見えてきました。
去年も来ましたけど、小屋の直前にある坂が思いのほか急でちょっとしんどい場所ですね。
12:30 黒部五郎小屋に到着です✨
三俣山荘から1時間40分ほどかかりました。お腹がすいたので、さすがにここでご飯を食べましょう。昨年は7月下旬だったので高山植物が咲き誇っていて最高でしたが、今は紅葉前で半端な時期でしたね。
12:40 と言うわけで、ジュースを買ってランチの注文です。親子丼てあまり見なかったので迷わずこれを注文してみました。料金は1,200円味噌汁も付いて最高です。
特に代わり映えしない料理ではありますが、それでもやっぱり山小屋で食べると最高においしいですね😋連休も終わって普通の平日なので、人も少なく、ご飯食べているのは私だけです。
それではご飯を食べ終わったので、ここで荷物をデポして黒部五郎岳へ向かいたいと思います。
14:06 黒部五郎小屋を出発して1時間40分、日本百名山標高2,840m黒部五郎岳に到着です。
9/14です。わかってましたけど、やっぱりガスガスです😅しゃーないすね。
14:4こ と言うわけで、さっさと戻ってきました。ここの写真は黒部五郎のカールです。
去年登ってすごく綺麗で良かったので、今年はここの紅葉を見てみたいなと思ってきたのですが、やっぱりちょっと早かったですね😢
ほとんど紅葉がしていなくて残念です。いずれまた紅葉が見れるようになったときに来てみたいと思います。
15:20 山頂から1時間10分ほどして、黒部五郎小屋に戻ってきました。
昨日高天原山荘で一緒になった方と山頂で合流したので、その方とずっと話しながら歩いてきたのですが、一瞬で到着したような位短く感じました。
普段ぼっちでずっと来ているものなので、ペースが合う人とこうやって歩いてくると、こんなに時間が経つのが早いものなのですね。
15:28 それでは、小屋で受付をしてテントの設営ですと思ったのですが、設営しだす前に雨が急に強く降ってきました。災難です😭結構濡れてしまいました。
それでもsamayaのradical1なので、雨には強いので、速攻でテントを設営して、とりあえずテントの中に避難することにしました。
まとめ
本日まで歩いた結果です。スタートから大分歩いてきました🏃♂️距離も100kmを超えてきました。隣接した山域ではあるとはいえ、水晶鷲羽黒部五郎と一気に百名山を3つも登頂できると嬉しいですね。
明日の天気はちょっとイマイチそうですが、明日はちょっとはずれにある笠ヶ岳に向かいたいと思います。
北アルプス百名山全山縦走テント泊登山 4日目と5日目
前回は3日目までの行程を紹介しましたが、今回はこの登山の中で最高難易度である百名山劔岳と立山、薬師岳と行くルートを紹介して行きたいと思います。
4日目
4日目の登山ルートは、上のようなルートになりました。荷物を劔沢キャンプ場に置いたまま(デポ)にして少ない荷物で劔岳をピストンして、その後キャンプ場に戻ってきて荷物を回収した後、別山、大汝山を通って行き一の越山荘を経てそこから五色ヶ原キャンプ場へ向かうコースです。
5:45 この日のスタートは、宿泊地の予定を五色ヶ原に決めていましたので、そこまで早く移動する必要は無いかなと思い、スタートは日没の少し前の4時半に出発することにしました。
5時前ぐらいには明るくなってきまして、最後の山小屋の劔山荘を過ぎて少し登りだした辺りから、もうヘッドライトの明かりが必要ない位にはなりました。
スタートしてから1時間と15分ぐらいで一服劔に到着です。
5:51 前劔を少し降ってから、この劔岳の核心部のスタートです。
いきなり鉄の梯子がかかり鎖場を真横にトラバースしながら行くルートです。
さすが最高難易度の百名山なだけあって、なかなか高度感のあるルートです。
6:21 スタートしてから約2時間ほどして、いよいよこのルート最大の難所のカニのタテバイにきました。
最大傾斜が約75度らしいですが、下から見るとほぼ垂直に見えますね😅
山頂近くはあまり怖くは感じませんでしたが、やはりここに登ってくるまで鎖場が非常に多く、なかなかチャレンジングで面白いルートだなと思いました。
また、晴天が期待できそうな時にもう一度登ってみたくなるなと思いました。次は馬場島からの早月尾根を上って、劔岳に来るのも良いかもしれませんね♪
8:36 剣岳からおよそ2時間ほどして山荘まで戻ってきました。途中カニのヨコバイを通る時は少し怖いなぁとも感じましたが、個人的には不帰ノ嶮の方がやや難易度は高く感じました。
せっかく行ったのカニのヨコバイの写真撮っていませんでした💦
9:03 スタートしてから4時間半で出発地点の劔沢キャンプ場まで戻ってきました。
山と高原の地図のコースタイムではよく調べてみると、往復で7時間ちかく書いてありましたので、やはりこれぐらいはかかってしまいますね。
途中結構渋滞にはまったりしてすんなりのぼれなかったので、人が少ない時間帯だったら、個人的には約4時間で戻ってこれるかなとは感じましたが。
さて、それではここに荷物を置いていたので、ザックを回収してここから別山を登って、立山の最高峰大汝山を目指したいと思います。
11:18 キャンプ場を出発してから2時間15分で、日本百名山標高3,015m立山に到着です✨
ここに来るまでに、写真も撮りたいかなとも思ったのですが、大量にガスが出ていて、全く眺望がありませんでしたので、結局1枚も撮っていませんでした。
山頂直下にある小屋にてランチ営業していたのですが、やはり3連休の土曜日と言うのもあり、中がかなり混み合っていてすぐに食事ができそうになかったので、結局そのまますぐに次に進むことにしました。
11:36 雄山に到着です。
立山の最高峰は大汝山ですが、歴史的に重要なのはやはりこちらの雄山みたいですね。すぐそばには祭殿が立っていて、非常に歴史を感じさせるところですごくいい場所ですね。
しかし、昔の人は一体どうやってここに神社を立てたのでしょうか凄すぎます😰
12:11 一ノ越山荘に到着です。
スタートしてからあまり食事をとっていなかったので、この山小屋にてご飯にすることにしました。
といっても、全然大したものがなく、一瞬室堂の方まで降りて、そこでご飯を食べようかなと思ったのですが、ちょっとめんどくさかったので、結局ここでおでんと三ツ矢サイダーを注文することにしました。
でもやっぱり山小屋で食べるおでんすごくおいしいですね✨何の変哲もない普通のおでんですけどそれでもめちゃくちゃ美味しく感じます♪
13:57 ご飯を食べて、次の目的地本日の宿泊地五色ヶ原キャンプ場に向かいたいと思います。
しかし、ここに来るまで、本当に視界が抜けることなく、ずっとガスが出たままなので、ただただ黙々と歩いていくだけです😭
15:00 五色ヶ原の近くの木道に到着しました。これ晴れていたら、絶対素晴らしい景色が広がっているところでしょうね😭
7月下旬から8月上旬とかは、この辺、高山植物が咲き乱れて、本当にすごい景色なのでしょう。
しかし、今はもう9月の中旬から下旬の時期なので、大半の花は枯れてしまっていますし、何より雨がすごく少なくて、五色ヶ原山荘に向かう前に『山荘では水はほとんど提供できないので、必ず必要な分を持ってきてください』と言う注意書きが至るところにありました。
15:17 五色ヶ原山荘に到着です♪
ここで受付をして、あとコーラも買ってキャンプ場に向かいます♪
15:31 山荘からテント場まで約10分ぐらいでしょうか木道を歩いて到着です。
さすが3連休の土曜日です。非常にテントが林立していて、ボッチな私は張る場所に困ってしまいました😓
室堂からそんなに遠くないのもあり、たくさんの複数人パーティーの人がいて、結構ワイワイ盛り上がっており、より一層疎外感を感じてしまいました。
この日はもう早めに食事を作って食べて、結局日没する時間に就寝することにしました。
明日は越中沢岳、スゴ乗越小屋を経て薬師岳、そして薬師岳、薬師峠キャンプ場に向かうルートです。せっかくなら太郎平小屋で太郎ラーメンを可能なら食べてみたいなと思い、昨日と同じく朝の4時半ぐらいに出発する予定で起床することにしました。
4日目を終えての時間と距離です。まだまだ歩かないといけませんね😄
5日目
5:00 おはようございます☀️今日もほぼ予定どおり3時過ぎに起床して4時半ぐらいに五色ヶ原キャンプ場を出発することになりました。
本日のルートは、このようにただ一本道で薬師峠へと向かうルートです。
難所らしい難所は無いかとは思いますが、事前に軽く調べた程度では、結構アップダウンのあるルートなので、淡々と歩いていきたいと思います。
5:16 3連休の真ん中の日曜日、快晴の空模様に恵まれました。
雲ひとつない晴天で最高です✨昨日がずっとガスで景色が見れなかった分、今日は自然と写真に手が伸びてしまいます。
6:24 越中沢岳に到着です。標高2,356メートルの鞍部から2,592メートルのこの山まで登り返しとなかなか手強いですね😢
6:36 天気最高すぎです👍
7:09 スゴ乗越に到着です。
もう少し歩いていけばスゴ乗越小屋までなりますが、地図で見てもまだ距離がありそうなのでもうしばらくかかりそうですね💦
8:29 朝スタートしてから、約4時間でスゴ乗越小屋に到着です✨
しかし、ここまで本当に登って下って、登って下って、登って下ってとかなり疲れました😰来年も来たいかと問われたらちょっと即答できないですね😅
と言うわけでここで30分ほどしっかりと休憩をしたいと思います。シーフードヌードルとキリンレモン、そしてポカリの粉も売っていたので補給して次の薬師岳向かいたいと思います🏃♂️
9:34 薬師岳はやはり大きな山塊ですね💦
スゴ乗越小屋からはほぼ上り基調で、個人的にはアップダウンが少なくてすごく助かるルートではありました。
右手の富山平野側を見ると、今日はすごく快晴で、能登半島の先端まで見渡すことができました。
来たルートを振り返ると、劔立山方面がすごく綺麗に見えました。できれば、昨日の劔岳とかに登った時が、このような天気だったらもっと最高だったのですが😂
10:53 北薬師岳に到着です✨
10:59 北薬師岳から少し進むと、薬師岳カールが見えてきました。
この辺のルートは詳しくはなかったのですが、こうやって実際にカールを見てみるととても迫力があってすごくきれいに見えました✨
11:35 標高2,926m薬師岳に到着です。
ようやく6/14です。折り返しがちょっと見えてきました。
もうお昼の時間ですが、ここからすぐ下に見える薬師岳小屋に向かってご飯にするかまず考えてみたいと思います。
12:11 薬師岳小屋に到着しました。
さてここで問題です。本当は太郎平小屋に行って太郎ラーメンを食べたかったのですが、いかんせん何時までに着いたらランチを食べることができるのか、小屋のホームページを見ても全くわからなかったので、少し考えた結果ここでご飯にすることにしました。
悩んだ末カレーライスも美味しそうだったのですが、汗をかいていて塩分を干していたので、ラーメンを注文することにしました。
注文して10分〜15分ほどして食事が出てきました。見た目は普通のラーメンですけど、食べたら最高においしかったです👍
ここから薬師峠キャンプ場までもう少し歩いて到着すると思いますが、ここでゆっくりしていては、外から後から来る人の迷惑になるので、すぐに出発することにしました。
13:14 薬師峠キャンプ場に到着です✨
ここに来るまで、登山道の一部分が、少し川みたいに流れている箇所がありましたが、これだけ雨が少ない時期にもかかわらず、ここのキャンプ場の水が豊富なのがよくわかりました。
上の登山道から水がよく流れているので、ここまで水が流れてきているのですね。
13時過ぎにここに到着し、3連休中日で天気も晴天で最高の日程なので、この後テント場が混雑するはずですので、今のうちによさげな場所を早く決めてテントを設営することにしました。
まとめ
五色ヶ原キャンプ場から薬師峠キャンプ場まで一気に歩いてきましたが、個人的にはまだ雲ノ平とかまで行ける気力はありましたが、今日はさすがに行っても宿泊は無理ですので、ここでもう休息することにしました。
ここに泊まるの2回目ですが、そんなに眺望の良い場所には感じないのでサッサと就寝する事にしました。
明日はほぼ休息日に予定しております高天原山荘と温泉です✨✨✨それと次の日の水晶岳、鷲羽岳、黒部五郎岳に行った事を次の記事にて紹介したいと思います♪
北アルプス百名山全山縦走テント泊登山 2日目と3日目
前回、登山口までの移動と初日の話をしましたが、今回は2日目からの話をしていきたいと思います。
2日目
さて2日目ですが、いきなりですが今回の縦走登山で個人的に難所が多くまた行動時間が長くなりそうなコース設定をしており、実際に疲れた山行になってしまいました。
予定では白馬頂上山荘テント場〜天狗山荘〜不帰キレット〜唐松山荘〜五竜山荘〜五竜岳〜キレット小屋〜八峰キレット〜鹿島槍ヶ岳〜冷池山荘と距離20km、CT(コースタイム)18時間オーバーとかなり盛り込んだ内容になりました。
昨晩は早めに就寝して夜中の2時過ぎには起床しておりました。9月の中旬というのもあり5℃前後ぐらいまで気温が下がるのかな?とも思っていたのですが、この日は12℃ぐらいと全然寒くなく拍子抜けしてしまいました。結局この縦走で最後まで10℃を割り込むことはなかったですが。
最近はテント泊登山の場合朝食からガッツリ食べることはほとんどなく着替えや片付けをしながらカロリーメイトなどを食べることが多くこの日も同じでした。
結局起床から出発予定を4:30ぐらいにしていたのですが、4時すぎに片付けが終わったの4:10ぐらいに行動開始しました。
そしてこのルート稜線上をずっと行く事になるので水場がなく、そしてこの夏の猛暑、台風が極端に少なく、雨も少なくと記録的な水不足によりそれぞれも山小屋では極少量の給水しか見込めそうになかったため、水の豊富なこの白馬頂上山荘にて水2Lを持って出発する事にしました。
5:00 もうすぐ日の出です。
白馬岳が振り返るとすごく綺麗です✨天気予報は晴れですが、やはり午後にはガスってくるでしょう。五竜岳ぐらいまでガスが出なければ嬉しいのですが・・・
白馬鑓ヶ岳が綺麗に見えて最高です。そして平日なのか大雪渓が通行止めなのかほとんど人がいなくひとり黙々と歩いて行きます🚶♂️
5:26 日の出です。やっぱり雲海ですね。大体雲海ばかりなのでたまには街並みを見下ろしての日の出も見てみたいって感じてしまいます。
スマホの写真では映りきりませんが槍や笠なども遙か遠くに見え、向かい側には立山、劔岳、そして後立山連峰の稜線が延々と見え絶景でテンションが⤴️⤴️⤴️です👌
まぁ今日の目的地の冷池の手前の鹿島槍ヶ岳は見えてすらいないのですが💦
5:53 鑓温泉分岐です。
30年近く前にここから下って鑓温泉に入って猿倉まで下山しましたね〜あんま覚えていませんが。でも鑓温泉の絶景は薄らと記憶には残っています。
6:12 天狗山荘に到着です。
ちょっとジュースでも購入したい気分だったのですが、売店が7時からみたいだったので次の唐松山荘に楽しみをとっておくためにそのまま通過する事にしました😭
あんまり下調べを詳しくしてこなったのですが、天狗の大下り結構下って行くルートでおよ〜って感じました。少し鎖場があったりしたのもありどんどん歩いていかないといけないものあり写真を撮っていませんでした。
この写真は特に関係はありませんが。
7:34 不帰ノ嶮が近づいてきました。
この日風が12m/sぐらいの予報でやや強いなぁ〜って感じ岩場を通過する時にイヤらしいと思っていたり、ドンドン先を急いでいたのもありそんなに写真を写していませんでした。
8:37 不帰2峰北峰に到着です。
この直前にありましたこの不帰ノ嶮の核心部であるハシゴのあたりですが、この日最初のすれ違いの人とちょうどそこでハチあったため写真を撮り過ごしてしまいました。残念です。しかしここに来るまで幾度となく直角のような壁に遭遇しそれを見上げてはあぁここがなぜ不帰って名前が付いたのか分かった気がしました😰
一番最初に来た人はあまりの難しさにもう帰れないかなぁ💦って思わされたのでしょうね。けど下山後ニュースで聞いてビックリしたのですが、ここを通過している時にまだ滑落して助けを求めている人がいたんだと知って驚いてしまいました。
全く気づかなかったですね。まぁソロで会話もないですし、熊鈴も鳴らしていなかったので当然でしょうが。途中に県警の方とすれ違ったのですが、その行方不明者を捜索していたのですね。
8:48 不帰2峰南峰到着。
北峰からはそこまで難しくはなく来たように思います。
9:21 唐松岳到着です✨
山荘もすぐそこに見えますね♪
五竜岳もバッチリです✨近くみえるようで遠い💦
9:34 唐松岳頂上山荘到着です。
ここで食事をと思ったのですが、やはり時間が早くまだだったのでカップラーメンと三ッ矢サイダーを購入して少しばかり(30分)休憩です。もう5時間以上歩いていて休憩してませんでしたのでね😅
しかし、不帰ノ嶮普段の3泊4日程度の荷物でしたらそんなでもなかったでしょうが、長期縦走の荷物2日目なので食糧がほぼ丸々残っていて水もしっかりと持っていたのでおそらく13kgぐらいにはなっていたのではないでしょうかね。
普通の人にはそれぐらい当たり前でしょうが、普段がだいたい6〜7kgぐらいの荷物からすると流石にここの岩場を通過するのはちょっと疲れてしまいました😰個人的には危なくてヤバイってはならなかったですが、それでもスリルを感じるルートではありましたね😓
11:30 五竜山荘に到着です。
やっぱり唐松〜五竜間は思っていた通りアップダウンでちょっと疲れてしまいました。あまり食べる予定はなかったのですが、ここを逃すと次はキレット小屋、もしくは冷池までは何もないのでここでランチをする事にしました。
でも残念ですがここは食事はやっていなく結局カップラーメンと缶コーラだけ頂きました。15分ほどで食べてしまい早速五竜岳に行く事にしました。
12:45 2,814m 五竜岳に登頂です。
まだ2/14でまだまだですね😅やっぱり午後なのでガスガスです。まぁ想定通り💦
地図で五竜岳から南に!マークがあったのでしんどいだろうなぁとは思っていましたが、やっぱりクサリ、ハシゴ、やせ尾根と今日の後半戦になってくると堪えてきます💦
まだまだ先が長いのでどんどん行きましょう。
14:10 北尾根の頭
14:30 口ノ沢のコル
この辺りは特に難所もなくどんどん進んで行きます。でもやっぱりキレット小屋まで遠い😭
15:20 キレット小屋に到着です♪
しかし初めて来ますがよくこんなところに小屋建てましたね😰凄すぎます。休憩したい気分でしたが、ここでゆっくりしてしまうと冷池山荘には真っ暗になってしまうので心を鬼にしてサッサと通過しました。
でも雰囲気の良い小屋でしたので機会があれば泊まってみたいって思ってしまいますね。
その背後に続く八峰キレットの景色がすごいですね。
16:25 鹿島槍北峰分岐到着です。
CTで2:30ですが1時間ちょっとで来てましたね。でも不帰みたいにちょっと危ないのかなと思っていましたが、そんな危険も感じることもなくサッサと来れました。
16:50 標高2,889m 鹿島槍ヶ岳に登頂です✨
ようやく三つ目でもやっぱりガスガス😅長居しても仕方ないので日没前に冷池山荘に着けるようすぐに出発です。
17:50 山荘までもうちょっとですが、少しガスが抜けて次の種池山荘が見えました。
近く見えるけどそこそこ時間かかるよねぇ〜って感じですね。
18:10 テント場に到着です。
長かったです出発してから14時間掛かってしまいました。っていうか普通は白馬岳から冷池まで行こうって計画立てる人は滅多にいないですよね😅
やっぱりログを見てたらアップダウンばかりですね💦
というわけで明日はそんなに移動は多くはないのですが、なるべく明日テント場に着いてからゆっくりしたくて今日はサッサと準備して就寝する事にしました。
小屋で水1Lと缶コーラを購入して食事はコーンスープとカロリーメイトだけで終わりです。翌朝は5時出発予定で3:30起床で眠りに着きました。テント場を散策したい気持ちもありましたがもう真っ暗になってしまったのでそんな暇もなかったですね💦
3日目
おはようございます。予定通り3時半に起床しました。この日は冷池山荘から種池山荘まで、柏原新道で扇沢まで降り、そこから公共交通機関で黒部ダムを経由し、室堂まで。そのあとは雷鳥沢キャンプ場をすぎて劔沢キャンプ場まで行く予定です。
昨日が長い1日だったので今日は比較的緩い山行計画としました。最初はゆっくり出発しようかなとも思っていたのですが、テント場に着いてからゆっくりしたいのもありこの日も夜明け前の4:30ぐらいには出発する事にしました。
5:32 爺ヶ岳の最高峰との分岐地点です。
天気が良ければ山頂に行ってみようかなとも考えていたのですが、ガスで全く視界がなかったのでトラバースして先に進む事にしました。
6:11 種池山荘に到着です。
テント場は見なかったのですが、ここの場所周りがいい雰囲気で少し泊まってみたいなって感じはしました。まぁ個人的には中途半端な位置関係なので利用することは滅多になさそうですが。でも機会があれば名物の釜焼きピザを食してみたいものです✨
時間も早いのでそのまま柏原新道を下山して行く事にしました。下りのCTが2:45歩きやすい道だと聞きますのでどんどん下って行く事にしました。
8:27 柏原新道登山口に到着です。2:16ほどかかりました。
概ね計算通りです。噂通り非常によく整備されたルートですごく歩きやすかったですね。ここを歩いた人が他にもあるなんとか新道も歩きやすいのかなって勘違いすることが怖くなってしまいますね。メジャーなルートはまだしもマイナーな新道ってよくこんなところに道作ったな💦っていうヤバイ場所もあるので事前の下調べはとっても重要ですよね。
とりあえず休憩もしたいので扇沢バスターミナルまで続けて歩いて行く事にしました。登り返しですけど10分ちょいほどでした。
8:44 扇沢駅に到着です。
できればここのアルペンルートを使用せずに劔立山方面まで縦走をしてみたかったのですが、それだと丸2日はかかりそうでしたので大人しくこの立山黒部アルペンルートにて扇沢から室堂まで行く事にしました。しかしなかなかいいお値段しますよね💦
チケットを購入している時隣のカップルが同じく室堂まで往復チケットを購入しようとしてたらあまりの高さにビックリしていました。まぁ気持ちは重々わかります😰
でも開通までの困難さを考えればこのような金額は安いのかもしれませんがね。でも高いです。室堂までに行くには4回乗り物に乗車しないといけませんからね。
①トロリーバス ⇨ ②ケーブルカー ⇨ ③ゴンドラロープウェイ ⇨ ④トロリーバス
と標高1,430mの扇沢から標高2,420mの室堂平まで標高差1,000mほど駆け上がるので致し方ないですよね。
8:50 9時ちょうどの便がありましたがお腹が空いたので物価が非常に安い(山小屋に比べて😂)下界にてしっかり腹ごしらえする事にしました✨
悩んだ末選んだのは山菜そばミニカレーセット(1,200円)です👍 至って普通の食事ですがそれでももう4時間歩いてきた身体には非常に美味しかったです✨
9:28 というわけでお腹も膨れて次の9:30の便にてトロリーバスに乗車する事にしました。乗車時間15分程度でしょうか。
9:50 黒部ダムに到着です。
久しぶりに来ました✨ っていっても2,3歳の頃に来たらしいので全っ然記憶にはありません😅 快晴ならばめっちゃ綺麗なんでしょうね。生憎の曇り空なのでまぁこんなもんかぁって気持ちでしたが。
普通の人ならここを目的に観光に来るのでしょうが、今回はただの通過地点なのでそのままほぼ素通りです💦 綺麗な景色には見えますが、稜線を歩いているとこれ以上に綺麗な景色をみているので感動はほぼなしでした😂
10:00 次のケーブルカーに乗車です。バス降車口からここまでは徒歩10分程度でしょうか。標高差300mを一気に7分ほどで駆け上がります。
10:23 次にすぐにロープウェイに乗車です。やはり曇り空でガスも出ていたので景色がほとんど見えませんでした。黒部湖は見えましたが、鹿島槍ヶ岳などの後立山連峰の山々は全くでした⤵️
10:38 次にロープウェイを降りてすぐのトロリーバスに乗り換えです。
乗車時間また15分程度でしょうか。3,003mの雄山の下を通過して室堂までです。しかし3,000mの下をトンネルを掘るなんて尋常じゃないぐらい大変だったでしょうね。
10:57 室堂駅に到着です。
おおよそここまで1:30ぐらい掛かっていましたね。やっぱり結構時間が必要ですね。まぁ歩いて来ようとすると2日いる事を考えれば現代文明最高です👍
でもやっぱりガスってスッキリ景色が見えないですね💦
快晴の青空でしたらめちゃくちゃ綺麗な景色なのは伝わってきます。一般的な観光で来る人にはここで十分北アルプスを堪能できるでしょうね。
11:08 というわけで歩いて10分ほどにありますみくりが池温泉にやって来ました。
まだここから歩いて劔沢キャンプ場まで行かないといけませんが、3日お風呂に入っていませんでしたので温泉に入浴です✨
内風呂で露天風呂はありませんがちょい熱めの湯温で疲れた身体に最っ高でした✨
11:50 入浴後扇沢駅にてご飯を食べておりそこまでお腹は減っていませんでしたが、ここを逃すともう今日は食べられませんのでここにて昼食を頂くことにしました。
トロトロ丼(1,300円)これだけの量があるのにこの金額は山小屋に比べたらバーゲンプライス😋
12:11 続いて雷鳥沢キャンプ場を経由して劔沢キャンプ場まで行く事に。
12:22 まだ早い時間なのもあって雷鳥沢野営地は30張程度な感じでしたね。いつかは泊まって利用することはあるでしょう。
13:38 劔御前小舎に到着です。
雷鳥坂をCT2:00のしっかりとした登り区間を上がって来ての山小屋です。そのまますぐに下ってキャンプ場まで行きます。
13:45 キャンプ場が見えて来ました。
14:06 劔沢キャンプ場に到着です✨
ガスってて劔岳は見えません😭しゃぁないっすね⤵️
14:30 受付(1,000円)してテントの設営完了👍
しかしここ立山エリアはめっちゃ利用料が安いですね✨白馬エリアの4,000円に比べるとめっちゃありがたいです。
というわけで時間だいぶん早かったですが、ゆったりと過ごしながら明日の劔岳アタックに備えて早めに就寝する事にしました。
明日は3時起床、4:30出発予定です。
まとめ
長くなりましたので今回は白馬岳頂上山荘から後立山連峰、不帰ノ嶮、五竜岳、鹿島槍ヶ岳、そして劔沢キャンプ場まで来た2日目、3日目の紹介をさせてもらいました。
北アルプス百名山全山縦走テント泊登山 出発編
先日紹介しました北アルプス百名山縦走計画ですが、いよいよ出発の日になりました。まずは今回の山行の結果からまずは紹介したいと思います。
走破記録
"https://yamap.com/activities/26957574"
まずは実際にログを取りましたYAMAPのデータから見てみましょう。
結果から言いましてほぼ計画通りでしたが、途中に悪天候のため1日ビバークで行動できなかったため11泊12日になりました。
走破時間110時間、総走行距離211km、獲得標高19,913mとYAMAPのデータで最後までエラーなく記録できるのか不安も少しありましたが、きちんとデータが取れました。
長期縦走用のテント泊装備なのに走行スピードが速いのは剱岳、黒部五郎岳、笠ヶ岳、奥穂高岳は荷物をデポして行ったのもあるかと思います。
実際に歩いた軌跡を見たらまぁそんなものかと思えてきますが、それでも冷静になってみてみるととんでもないルートですね😂
それでは実際に出発から紹介したいと思います。
装備の最終重量
装備の最終的な重さですが水は登山口で補給するため水抜きで10.74kgとなりました。
普段の3〜4日程度の装備重量からするとほぼ倍ぐらいになってしまいましたが、想定最低気温-5℃で長期縦走用の食糧もある程度入れた重さなので個人的には結構軽量化には頑張ったかとは思います。持って行った食料もいずれ紹介したいかと思います。
出発
この日は仕事が13時ぐらいまであり、搭乗予定のバスの出発時刻が20:30なのですが、乗車地が三宮で少しだけ距離のあるため遅れたりしないよう相当余裕を思って姫路駅15:55発の新快速にて出発しました🚃
バスに乗り込む前に神戸に住んでいる小学生の頃からの腐れ縁の友人と丸高中華そば神戸二宮にて腹ごしらえをしていきました🍜
美味しかった✨でもその前に時間があったのでブロンプトン神戸で新型のTラインに試乗したらあまりの凄さにマジ惚れしてしまいました✨✨✨77マソはちょっと買えないけど😭 Tラインめっちゃ欲しいっす‼️
20:15 30分発のバスが入ってきました。
ピンクのド派手なバスで乗るバス絶対間違えないですね😅
独立3列のシートで気持ち程度カーテンで区分けできて、ありがたい事に左最前列でしたので気持ち楽でした。料金はかなり変動するバスですが、神戸三宮から安曇野ICまでで予約したタイミングでは5,500円とお財布にも結構優しく良かったです👌
5:05 途中何度か休憩しながら予定通り安曇野ICのバス停に到着しました。
熟睡はもちろんできませんでしたが、マイカーを運転していくよりははるかにマシなのでやっぱり縦走する時は公共交通機関一択ですね👍
5:20 安曇野ICから徒歩10分ほどにありましたすき家にて朝食をとることにしました。
バス停から2.4km徒歩35分ほど離れた大糸線の豊科駅、始発が6:21なので時間に余裕があるためここで食べるにはちょうど良かったです✨
ご飯を食べ終えて外に出るとかなり明るくなっておりました✨
薄曇りですね⤵️ これ普段山の上からよく見る雲海ですね。標高2,500m以上のテント場からみると今日はまず間違いなく雲海が広がっているでしょうね。
おかげで常念山脈の麓の山々しか見えていませんね。
6:12 出発10分前に豊科駅に到着です。
もう少し早く着くかなと思っていただけに時間ぴったりでびっくりです😲
6:21 信濃大町行きの列車が入ってきました。
信濃大町駅にて南小谷行きにすぐに乗り換えで目的地の白馬大池駅には8:11の到着予定です。
ここでちょっと予定外の出来事が発生です😥
電車に乗ろうとしたら行き先が白馬になっていておかしいな?と思ったのですがなんと昨晩列車と鹿が衝突して白馬〜南小谷間が運転見合わせらしいです😲
急遽調べてみたら白馬駅到着後1時間空いて栂池高原行きのバスはありそうなのですが、ちょっと白馬大池駅から歩いて栂池高原まで行ってみたかっただけにどうしようかな🤔と思ったのですが、臨時バスが出て白馬大池駅まで乗車が出来るそうなので結局そのまま予定通り駅にまで行くことにしました。
8:14 白馬大池駅に到着です。
これから1時間4kmほど歩いて栂池高原まで登って行きます。およそ常人にはまずあり得ない選択肢でしょうが、縦走登山なんかしていると別にコースタイムで1時間かって感じで行動時間の計画として組めてしまいますね😅
8:52 駅からずっと登りでしたがようやく高原が見えてきました✨
9:05 栂池高原駅のゴンドラ乗り場に到着です✨
頂上までゴンドラ2つ分の片道料金2,000円にてリフト券購入です。受付では本当に片道いいのですか?って念押しされました。はい上高地まで行くの大丈夫だと伝えるとスタッフさんドン引きしてましたが😂
ゴンドラ乗車です♪昔25年以上前に2回ほど栂池高原にスキーしに来たことがありますが全然覚えていないですね💦 スノーシーズンとグリーンシーズンとでは見え方が全然違いますがそれでも全く記憶にないです😅
20分ほどしてリフトを降りると次は徒歩5分ほど離れたゴンドラ乗り場に行きます🚶♀️
あまりそこまで調べておりませんでしたが、2つ目のゴンドラは20分間隔で運行しているのですね。ちょうどあと5分ほどで発車といい感じでした。
しかしただの平日なのに結構乗る人が多くビックリです。大半が自然公園の散策みたいでガチ登山は2,3人程度でしたね。
乗車時間5分ちょっとで上の駅に到着です。白馬岳付近のジオラマがあり立体感があって非常に分かり易くこれから登山が始まるのかとちょっとテンションが上がってきます♪
9:56 登山口到着です。長かったですがようやくスタートラインに着きました。
これから更に更に長い道のりおよそ200kmに渡る大縦走が始まります‼️
登山1日目
少し分かりにくいかも知れませんが手書きのお手製地図にてこれから辿ったルートを説明して行きます。もっと詳しく知るにはやはりYAMAPからのデータが一番参考になるかも知れませんのでそちらも見てみてください。
まずは初日ですが、スタート時間もそんなに早くないですし、白馬岳周辺で一番安かった頂上山荘のテント場を初日の宿泊先として選択しました。
安いって言っても一人3,000円もするのでびっくりですが😭他はまだもう1,000高かったですが😓
予約したのもここの頂上山荘だけで他は予約不要ばかりのテント場ばかりでした。
普段登山届けは電子サービスのコンパスで提出しているのですが、今回はあまりに距離が長くまた不確定要素が多いため上記の地図を添付して手書きで提出しました。
県警の方ちゃんと分かってくれましたでしょうか😅
10:00 それは登山開始です。ここからYAMAPの記録開始です。
10:41 天狗原到着です。
11:22 白馬乗鞍岳に到着です。
白馬大池が見えてきました。ガスガスですね💦晴れていたら絶景が見えたのでしょうが残念ですね⤵️ また来て晴れる事を期待したいです♪
11:50 白馬大池山荘に到着です。
せっかくランチの時間なので食事にすることにしました。チャーハンセット1,200円だったかと思います。スープも付いていてめっちゃ美味しかったです✨
腹ごしらえもしていたらちょっと雨が降ってきました。
しかし白馬大池のテント場真っ平で素晴らしい場所ですね✨
来年は子供でも連れてきてここでテン泊して白馬岳でも連れて行ってみたいです👍
雷鳥坂やっぱりこんな見通しの悪い天気なので何度か雷鳥を見かけました。人とすれ違うより多かったぐらいですね。
小蓮華山、三国境を経てもうすぐ白馬岳ですね。ここの稜線ガスってなければ絶景だったでしょうがまぁ午後なので仕方ないですね。やっぱり早朝じゃなければ無理ってもんです。
14:30 標高2,932m 白馬岳に到着です✨
まだ1/14です💦もちろん何にも見えません😂
15:00 白馬頂上山荘に到着です。
平日なのか8月下旬から大雪渓が猛暑の影響で通行止めになった影響なのかすごく登山客が少なく感じました。
とりあえず山荘で受付して、コーラとカップラーメンを食べてテントの設営です。
テント場まぁまぁな広さがあるのですね。山に挟まれていて眺望はそんなにありませんがでも良い場所ですね♪
今回ずっと使用するテントは現在のエーステントsamayaのradical1です👍カッコいい😍
絵になりますね✨少ししたら白馬岳が晴れて山頂がちょっと見えました。行ってみたい気分ですが、まだまだ先が長いのでもう今日は休息することにしました。
明日はいきなりこの登山の核心部でもある不帰キレットを通って一気に冷池山荘まで行く予定です。早朝4:30出発予定なので早めに就寝することにしました。
まとめ
まずは出発から初日の事を紹介しましたが、定期的に2日目以降追って記事にしたいかと思います。しかし12日間もの量になりますので多くはなるでしょうがなるべく簡潔にしていきたいとは思います。
北アルプス百名山全山縦走テント泊登山 装備編
いよいよ近づいてきました北アルプスの百名山縦走テント泊登山ですが、先日登山計画を紹介させて頂きましたが今回は大まかに何を持っていくか紹介していきたいと思います。
追記
この度無事北アルプスの全ての百名山を走破できましたのでこれから何回かに分けて紹介したいと思います。
使用ザック
普通の縦走登山ですと普段は軽量化にけっこうこだわりますが、さすがに今回は長期縦走というのもあり大きめのザックであるハイパーライトマウンテンギアのウインドライダー2400を選択しました。
普段はほぼ雪山専用な感じで使用していたのでグリーンシーズンにこの子を連れ出すのは実は初めてです✨
でもやはり実測値805gで最大荷重18kg(そんなに背負えませんが😭)、そして完全防水の製品なので安心感が最強です✨
使用テント
この長期縦走で選択したのは現在のところエーステントであるsamayaのradical1(693g)にしてみました。
厳冬期も使用可能な自立式完全防水の世界最軽量テント👍(財布もそれ以上に超軽量化可能ですが😂)もはやこのテントですと何の不安要素もありません✨
実際に実戦で何度も使用した感想ではポールをスリーブに抜き差しするのがやりにくいのと撤収時にDCFの欠点でもあります圧縮率の悪さがあってあまりコンパクトにしまいにくいのが挙げられますね。
それ以外の欠点はテント自体には責任はないのですが、超高額製品なだけにテントを破損させたくないのでポールが折れたりしない様に気をつけたり、スリーブ部分を突き破らない様にしないといけない事でしょうか。
あとこれだけの製品なので盗難に遭わない様に絶対に何時間もテントから離れたりしない様にしないといけない事ですね。普通ならベースキャンプとしてテントを設営後荷物をデポしてアタックに行ったり出来ますが、それを長時間するのが不安になる事ですね💦
使用するフットプリントはシックスムーンデザインのタイベックシートS(100g)をradical1のフロア面積に合うようにカットしました。軽量なのに撥水性が良くて石などの鋭利な角が擦れても破れにくくて素晴らしいです。
今回持っていくペグはMRSのカーボンステイク×4本(23g)今まで何度もテント泊に持っていっているのに未だに実践使用はなしなので今度こそは使います✨
使用シュラフ
続きまして使用する寝袋ですが、今回は最後の方にシルバーウィークの穂高あたりをいきたいので最低気温を-5℃想定として持っていく製品を選択してみました。
右上から順番に
①OMM MountainRaid100
②OMM MountainCore125(フリース部分のみ)
③OMM CoreSocks(自作)
④山と道 アルファライトパンツ
⑤エンライトイクイップメント トリッドフード
⑥ネイチャーハイク ダウンシューズ
⑦SOL エスケープライトヴィヴィ
おそらくマウンテンレイド100とコア125の組み合わせで0℃が快適温度、冷え込んだ時の予防としてエスケープライトヴィヴィをブーストとして使用する予定です。
長期縦走なのでダウンシュラフの選択肢は一切ないですね。やはり濡れても安心、すぐ乾く、シュラフに入っている時の気持ちよさはこのCoreシリーズの最大のメリットですね。軽いけどあんまり圧縮できないのがやや欠点ですが。
あと就寝時やテント場で着用するアルファライトパンツ、CoreSocks、ダウンシューズ、保険としてトリッドフードです。個人的にはつま先からの冷えが一番辛いのでやや重くなってもここは多めに持って行くことにします。カイロもいいのですが、一枚40gなのでもし仮に10枚も持って行くとそれだけで400gですからその分装備にかけた方が効果が高いかと思います😄
使用マット
続いて使用するスリーピングパッドは軽量さと寝心地のバランスを取って山と道のULPad15+にしてみました。Lサイズだとちょっと大きくなってしまうなと感じてメルカリで衝動買いしていたSサイズにしてみました。でもこれ製品誤差なのか公式の131gより30gも重く160gぐらいだったのでハズレ商品ですが😭
あと寝袋の中に入れて使用するパッド、山と道のULPad15(25cm×40cm 12g)を下半身用として使用します。ちなみにこれはテント内ではアルストを使用したりする時にテーブルとしても使用します👍 個人的に良い活用方法だと思っております✨
使用レインウェア
次に使用する雨具ですが、普段は収納性と軽量性を重視してOMMのヘイロージャケットを使うのですが、今回はさすがに長期間なので普通のレインウェアにしました。
まぁでもかなり軽い部類であるモンベルのピークドライシェル(177g)です。GORE-TEXのメンブレンが直接表面に露出しているので耐久性は低いのですが、2年半使用してそんなにダメージがないので今回の縦走でも十分だとの判断で持っていきます。
レインパンツですが、これは経験上別にGORE-TEXでなくても十分なので軽量性と汚れても良いとの判断でモンベルのバーサライトパンツ80g(初期型)にしました。
それとここで紹介しますが、防寒着のインサレーションはOMMのCoreHoodie(105g)です。0℃近くぐらいまでならレインウェアを着用すれば個人的にはこれで十分でしたので軽量性と収納性も考慮してこれを選択しました。
使用火器類とその他
最後にクッカーや火器、そしてその他の雑貨関係を見ていきましょう。
荷物はザックの中でバラバラにならないように無印良品で購入したトラベル用のサックで一つにまとめて収納するようにしてみました。
中に入れている製品は広げてみました。今回のクッカーはジェットボイルのスタッシュです。それにエバニューのチタンデミダスカップ220をスープや味噌汁を飲むように、持ち運びは中に今回使用するアルコールストーブのフリーライトのブラストバーナーとRSRのアルストの二個持ちにしてみます。燃料はバーゴの燃料ボトル(250ml)に予備で100ml。
写真に載せているのは右上からジェットボイルスタッシュ(131g)、燃料ボトル(224g、101g)、小物入れ(計493g)、パスタソース×5個(250g)、モバイルバッテリー(無印良品10,000mAh×2個 計386g)とケーブル、シリコンの容器(3coins 100g)、洗濯ハサミ×2個、ボディーシート、枕(イナーシャ ピローX 63g)、エバニューウォーターボトル1.5L(39g)、熊鈴(39g)、ヘッドライト(5050ワークス マイクロライト 21g)、マルチツール(レザーマン スクィートPS4 56g)、キャリーザサン ソーラーパフ(91g)。
続けて白色のULポーチに入れている物たちですが、右上から温度計、髭剃り(短くカット)、スタッシュのハンドル、予備の靴下(ストッキング生地みたいなモノ)、アイマスク、歯ブラシ、貼るカイロ(保険として)、下の段にいって、ハーフパンツ(SHMWオリジナル)、インスタントコーヒー、アルミホイル、絆創膏、ガムテープ(白色)、オイルマッチと包帯、アルスト用計量カップとビニール袋、デミダスカップ、アルスト2種
以上なところです。
以上をパッキングしてみてあとはもう少しだけ細々したものも追加になるでしょうが、とりあえずは仮計測で水抜き、食糧行動食込みでジャスト9kgになりました。
水はまだこれからですが、普段はこの半分のくらいの重さなのでさすがに水入れて10kgオーバーになりそうなのでちょっと辛いですね😭
ベースウェイトは?
これらの持っていくアイテムたちをまとてめ食糧をのけて計測してみたところおおよそ5.4kgとなりました。正直普段持っていくものに比べて非常に重くなってしまうのでまだギリギリまで悩み中のものがいろいろありますが、基本的なものはこれで決まっていますので一旦これで終わりたいと思います。もちろんこれには入っておりませんがストック1本とヘルメットは装備中のアイテムとして除外しております。
次回は準備した食糧をできれば紹介したいと思います。
北アルプス百名山全山縦走テント泊登山 計画編
皆さんはアルプスの縦走登山とかはされたことはありますでしょうか?北アルプス・中央アルプス・南アルプスと日本アルプスは非常に大きな山塊なので百名山などの山を登るには登って降ってくるだけのピストン登山だけではなく行きたりない場所が出てくるでしょう。
そこで登場するのが縦走登山ですね。私が説明するまでもなく日本アルプスの醍醐味はもはやこの縦走が出来てこそだと私は思います。
今回私的なことなのですが、仕事の都合上勤務先の改装工事で纏った有給が取得可能となったので、かねてから実行してみたいと大きな野望をもっておりました田中陽希さんみたいな一筆書きを北アルプスの百名山で実行してみたいと計画することにしてみました。
追記
この度無事北アルプスの全ての百名山を走破できましたのでこれから何回かに分けて紹介したいと思います。
登山口までのアクセス方法
今まで北アルプスは時間の都合上アクセスの用意な南部が多くそれ以外は28年近く前に中学生の頃に登った白馬岳ぐらいで他に行ったことがなかったのでまずは北部から南下することにしてみます。
ということで基点の駅の白馬までは
電車移動 JR姫路駅→JR三ノ宮駅
夜行バス 三宮バスターミナル20:30→安曇野IC翌5:15
徒歩移動 安曇野IC→JR豊科駅(2.1km)
電車移動 JR豊科駅6:23→JR白馬大池駅8:11(途中信濃大町で乗り換え)
徒歩移動 JR白馬大池駅8:11→栂池高原(4.0km)約1時間程度
調べてみたところあまりこれといった方法で栂池高原までのアクセスが多くなかったので白馬大池駅から栂池高原までは歩いてアクセスしてみる予定です。
その後はロープウェイを利用して栂池山荘の登山口までアクセス予定です。
山行計画その1
まず日程は9/13から入山で
① 栂池山荘→白馬大池山荘→白馬岳→白馬岳頂上宿舎(泊)
② 白馬岳頂上宿舎→不帰キレット→唐松岳→五竜岳→鹿島槍ヶ岳→冷池山荘(泊)
③ 冷池山荘→種池山荘→柏原新道→扇沢(黒部アルペンルート)→室堂→雷鳥沢キャンプ場(泊)
という1〜3日目の予定です。2日目が長めの計画ですが、3日目にみくりが池で温泉に入って疲れを少し取りたいのでゆるい計画をしてみました。
山行計画その2
続いては立山から南に下って行く計画編です。
④ 剱沢キャンプ場→剱岳→劔沢キャンプ場→立山(大汝山)→一ノ越山荘→五色ヶ原キャンプ場(泊)
⑤ 五色ヶ原キャンプ場→スゴ乗越小屋→薬師岳→薬師峠キャンプ場(泊)
⑥ 薬師峠キャンプ場→薬師沢小屋→大東新道→高天原山荘(泊)
4日目は雷鳥沢or劔沢のキャンプ場から荷物をデポして劔岳へまずはアタック、その後は立山を経由して五色ヶ原で宿泊予定です。もう少し先まで巻けますが連休中で高天原山荘の予約が取れなかったので泊まってみたかった五色ヶ原でキャンプ予定です。
5日目は五色ヶ原からスゴ乗越小屋経由して薬師岳、薬師峠でキャンプ予定です。連休中なので天気が良かったら劇混みでしょうね💦
6日目はこの旅唯一の山荘宿泊予約を入れております高天原です。やっぱりここの温泉は可能であれば毎年でも入りに行きたくなるので疲れを取るためにもこの日は一応最短ルートでの大東新道を使いたいです。5年前にも使いましたがまぁまぁ大変なルートですよね。
山行計画その3
続いてはしっかりリフレッシュして休息を取って後半戦に挑んでいきます。
⑦ 高天原山荘→温泉ノ頭→水晶岳→鷲羽岳→三俣山荘→黒部五郎小屋→黒部五郎岳→黒部五郎小屋(泊)
7日目は一度使ってみたかった温泉ノ沢ルートで直登してまずは水晶岳、続けて鷲羽岳、そして三俣山荘でシチューのお昼ごはんを補給し、黒部五郎小屋で荷物をデポして黒部五郎岳をピストン予定です。
8日目は黒部五郎小屋から実はまだ天気が悪くて行った事のない双六岳経由で双六小屋、そこで荷物をデポして笠ヶ岳をピストンして双六小屋でキャンプです。本当は景色の良い笠ヶ岳山荘でキャンプしたいですが、往復予定なのでやはりここは無難にピストン予定です。
山行計画その4
最後の計画です。
⑨ 双六小屋→西鎌尾根→槍ヶ岳山荘→槍ヶ岳→東鎌尾根→大天井岳→常念小屋
⑩ 常念小屋→常念岳→蝶ヶ岳分岐→横尾山荘→涸沢→穂高岳山荘
11 穂高岳山荘→奥穂高岳→重太郎新道→岳沢小屋→上高地→焼岳→中の湯
最後の南部ですが、9日目は双六小屋スタートして西鎌尾根経由で槍、頂上ピストン、その後東鎌尾根経由で大天井岳、余裕があれば常念小屋まで。
10日目は常念小屋から常念岳、そこから一旦横尾へ下山、再度登り返して涸沢、出来れば穂高山荘に宿泊したいですが、日程的には人が多そうで微妙ですね😅
11日目は穂高山荘から奥穂アタック、そのまま重太郎新道で上高地まで下山、余力があれば焼岳にアタックです😂
まとめ
という感じで一応コースタイム比で×0.7で計算してみて十分可能かなと特段無理のない範囲で計画を今のところ立ててみました✨
普通に考えて中々実行に至るにはかなりハードルが高く思っても行動に移せない人は多いかもしれませんが、この予定で決行してみたいと思います。
次回は装備編、余裕があれば食料編と紹介したいと思います。
クローズドセルマットの幅はどれぐらいまでカットできるのか?
就寝する時に使用するスリーピングパッドは皆さんは何をお使いでしょうか?マットは大きく分けてエアーマット、インフレータブルマット、クローズドセルマットとありますが今回はその中でも私が一番使用頻度の多いクローズドセルマットのことで詳しく話していきたいと思います。
クローズドセルマットのメリット・デメリット
まずはおさらいとしましてクローズドセルマットの良い点とイマイチな点を紹介したいと思います。
メリット
1、軽量
まず最初の良い点は軽量な製品が多いのが特徴かと思います。上の写真の山と道のUL Pad15+のマットで175×50×1.3cmの大きさで実測値で200gちょっとと非常に軽量な製品となっております。
似た様な類似製品でサーマレストのソーライト(終売)がありますがそれは倍ぐらいの重さで400gほどあったかとは思いますがそれでも軽量ですね。
2、耐久性
次に浮き輪みたいに空気を入れて膨らますエアーマットやインフレータブルマットと違いクローズドセルマットはただ広げて使用するだけなので取扱が楽でそしてパンクするリスクがないので長期縦走やロングトレイルをする人には非常に恩恵が大きいな製品かと思います。
壊れるといっても仮に外付けしていて木や岩に当たって傷つくことぐらいでしょうがもしそうなっても一部分が使いにくい程度で使用不能にならないので不器用な人などにはありがたいでしょう。
3、価格
そしてクローズドセルマットは比較的に安価な製品が多いのが特徴かと思います。このUL Pad15+は8,250円とちょっと高価ですが、それでもエアマットの代表的な製品であるモンベルのU.L. コンフォートシステム エアパッド 150で12,100円とコスパ最強のモンベル製品でも1万円オーバーなのでこの点はありがたいでしょう。
デメリット
次にクローズドセルマットのイマイチな点を紹介します。
1、収納性
まず最初にあげられる欠点がこの持ち運びする際の大きさかと思います。UL Pad15+(Lサイズ)をこの様に普通のザックと比較してみると大きさがよくわかるのではないでしょうか。
これが私にとっては最大のデメリットでザックに外付けするしか方法がないのですが、そうすると登山中だと木や岩にけっこう当たってしまいますし、ましてや危険な岩場のルートでこれが引っかかって滑落なんてリスクもあります。
そして電車やバスに乗車する際にただでさえ大きなザックにこのでかいクローズドセルマットが付いていたらかなり迷惑になってしまいますね。
2、寝心地
次にあげられるのがこの硬いマットなのでイマイチな寝心地でしょうか。簡単に言ってしまえば畳に直で寝る様なモノだったりしますので熟睡できないって人は多いかもしれません。
まだUL Pad15+は厚みが1.3cmとあるので個人的には問題ないですが、同社のミニマリストパッドは0.5cmしかないので本当に最低限の厚みしかないですね。
サーマレストのZライトなどの製品は凸凹がありクッション性を高めていたりしますが私にはイマイチ合いませんでした。
3、断熱性
次にあげられるのが地面からの冷気に対する遮熱性です。マットを選ぶ基準のR値がありますが、ほとんどの製品が1.0〜2.0ぐらいのいわゆる3シーズン向けで積雪期や厳冬期には対応しておりません。
それでも私は何度もこのUL Pad15+で-20℃の中テント泊をして経験しており十分使用は可能でしたので一概にはその限りではないかもしれませんが。
以上の様なメリットとデメリットがクローズドセルマットにはあるかとは思いますが、それでも軽量でそこそこ暖かく、値段も安めで広げてすぐに使用できて、そして圧倒的な耐久性と最近私はほぼクローズドセルマットしか使用していない感じです。
クローズドセルマットの問題点
さてそんなエース的な存在のクローズドセルマットなのですが、やはりどう考えても圧倒的なデメリットの収納性なのですがクローズドセルマット好きで10個以上購入していると必然的に自分が使いたい幅や長さにカットしたくなってくるのです。
さすがに厳冬期に使用するマットをカットまでして軽量化しようとは全く思わないのですが、無積雪期のグリーンシーズンだと軽量化したいというよりはなんとかして小さなバックパックの中に収納してスマートに持ち運びしたいと思う様になってきました。
カットする幅どうするか
さてそこでなのですが、皆さんは大体どれぐらいの幅のマットを使用しておりますか?ほとんどの製品が50cmほどで中には快適性に重きをおいたもので55、60cmなどもあったりするでしょうが、空気注入式の製品ならまだいいですがいっさい圧縮できないクローズドセルマットだとその幅がそのまま収納サイズの限界になってしまいます。
私が今まで購入してきた製品で一番幅が狭い商品がフリーライトのマイクログラビティで40cmでした。正直これだと私の細身の体型でもギリギリって感じで寝相の悪い人だとすぐにズレてしまうでしょう。
上の写真のマットですが、下から順番に50cm、33cm、28cmの幅になります。
まず初めに33cmほどにカットしたクローズドセルマットですが、これはUL Pad15+のSサイズを均等に3分割にしてみたものになります。
この様になんとか辛うじてマットに乗れてるって感じですね。
わかりやすくスリーピングバッグを反対に向けてみてみました。寝相の良い人なら辛うじて使用可能ってところでしょうか・・・
枕とマットだけにするとこれぐらいになってしまいます😅 狭すぎますね😄
一応寝れなくはないですがやはり普通に使うのが厳しくてSOLのエスケーププロヴィヴィで使用する時に中に入れて使用してみようかと思っています。まだ実践で使用したことがないのですが・・・
次にカットしたのがフリーライトのマイクログラビティです。もともと幅40cmと非常に狭い製品ですが、これはもう寝袋の中に入れて使用する目的で27cmまでカットをしてみました。
このマット出番が多く丸めていたら少し縮んだみたいでもともとは100cmの長さが95cmにまでなっておりました。
これをさすがに寝袋の下に敷いて使用するのは無理ですよね💦
なのでこれをシュラフの中に入れていきます。
中に入れてみました。めちゃくちゃ狭くて使えなさそうですが、シュラフの中にあるので思いの外ズレることもなくそんなに寝相は悪くないので私には十分使用可能な感じです。
マットはこの定規のところまでカバーしておりますので頭の部分は枕を使うので要りませんし、足先の部分はもう一枚短いマットを持っていくかバックパックの載せて使用するので想定する最低気温で考えております。
クローズドセルマットをカットするメリットとデメリット
実際に今までカットして何度も使用してきたのでが、私が実践で使用して感じた良かった事とイマイチだったことを考察してみたいと思います。
良かった点
1、収納性
まず最初に上がるのがこのパッキングするときの小ささですね。これ以外目的はほぼありませんが、やっぱりバックパックの中にこれだけコンパクトに収納可能なのは素晴らしいです✨
やはり軽いっていってもこの様に大きなクローズドセルマットが外付けしてあると何かと邪魔なんですよね😓
2、軽量化
フリーライトのマイクログラビティはもともと58gと非常に軽量なのにカットした後はさらに軽く40gとなりました。
これはレースなどを考えている人には良い軽量化かもしれませんが、一般人にはそこまでは必要ないかもしれませんね💦
それでもたまに宿泊を想定したロングライドなどではこの軽量化は非常に有り難く、普通ならパッキングにはかなり制約のある自転車の場合でもサドルの下に取り付けても邪魔にならず、ダンシングしても振れたりしないのですっごく重宝しております✨✨✨
イマイチな点
1、寝心地
もともとそんなに良くない寝心地なのにさらに幅を減らしてってなると普通の人にはとても考えられないことになってしまうかもしれませんね。
長期縦走やロングトレイルなどでは日々の睡眠が重要になってくるのでさすがにこんな狭い幅のクローズドセルマットを使うことはできないでしょうが、ファストハイクなどでの1泊2日や2泊3日などでなら十分使用可能では🤔と思います。
2、耐寒性
やはり幅を狭くしているので地面からの冷気はそこをカバーしていない部分からは感じてしまうとは思います。ただ今のところ5℃ぐらいの気温の時に自宅のベランダで1〜2時間程度仮眠したところでは大丈夫だったのですが。
あと私が良く使用するXLPEフォーム材のクローズドセルマットは背中を直に当てて寝ると自分の体温を感じやすいので他のメーカーのクローズドセルマットよりは寒さには強いとは思います。
まとめ
クローズドセルマットは基本的には丸めたり畳んだりしての持ち運びになりとても軽量ですが、パッキングに非常に難があるのですが今回紹介した様に使用可能な人は限られてくるかもはしれませんが極めていけば最小幅25cmでシュラフの中に入れて使用するという条件であれば可能であるということを紹介したかったのです。
これだけでは不安かもしれませんが、例えば山と道のミニマリストパッド(50×100×0.5cm)を普通に敷いてその追加でカットしたクローズドセルマットを入れて使用するなどすれば良いとか、サブにセリアの両面アルミ保温シートをテント内に使用したりとかできると思いますので軽量化のひとつの方法として考えてみてはいかがでしょうか。
また安価な製品とはいえ7、8千円もする製品をいきなりカットするのに抵抗があるのであれば両面アルミ保温シートなどを使用してみたい幅に畳んでみたりカットしたりして自分にあった幅を試行錯誤してみてから実際にトライしてみる方法もできるかとは思います。
寒さに非常に弱い人には少し厳しいかもしれませんが、私自身就寝時はやや寒さには強くはないですが、慣れてくるとこの様な幅の狭いクローズドセルマットでも就寝可能にはなりますので一度軽量化の方法としてトライしてみてはいかがでしょうか✨✨✨
軽量テント泊登山のクッカー収納方法について
テント泊などでキャンプをする際にはほとんどの方が何かしらの調理器具やクッカーを持っていくかとは思います。今回は装備を軽量化していくなかでのひと工夫としまして、私が実践しているテクニックを実例を交えて紹介して行きたいと思います。
クッカーの種類について
まずは基本的なおさらいとしてクッカーの種類を紹介したいと思います。
1、加熱可能な金属製クッカー まずは一番オーソドックスな金属製のクッカーです。上記の写真の製品はモンベルのアルパインクッカー9ディープです。現行のモデルチェンジ前の製品で安くなっていた時に購入しました。この製品はアルミ製で軽量なモデルでは一般的ではないでしょうか。
アルミ製以外にも重いけど頑丈なステンレス製や、ソロ用では重過ぎて使う人のいない鉄製、超軽量だけど高価なチタン製と色々な種類があります。
ですが、ガスバーナーで湯沸かしするだけならそこそこ軽量で丈夫で安価で熱伝導性の良いアルミ製のクッカーをソロキャンプで使う人はとても多いでしょう。
2、樹脂製などの加熱できないクッカー 次は主に食事の時に使う樹脂製などの火をかけられない製品です。これは100均のものから凝った作りの製品、木製のものなど色々ありますが、荷物が増えて邪魔にはなりますが湯沸かし用の他に最低でももう一つ持っていけばやはり圧倒的に便利になります。
これはもう自分の好みやスタッキング方法などによって色々と使い方が分かれてくるのでここでは深くは掘り下げません。
3、特殊構造による高効率クッカー そして最後にあげられるのがジェットボイルやMSRのウインドバーナーなどの底面に特殊な構造をしている高効率クッカーがあります。
この種別の製品は基本的に底の部分に特殊な構造がしていることで重く、体積が増えてしまうことが挙げられます。
それでもそのおかげで少ない燃料で素早く湯沸かしが可能なので長期縦走時などには非常に良い製品になります。
ただその分デメリットは購入金額が高く重量も重たいのでそれに見合うだけの費用対効果を享受できる人はあまり多くはないとは思いますが・・・
クッカー収納時の困りごと
さてそれではこの重く嵩張りがちな金属製のクッカーたちなのですが、バックパックにパッキングする時にほとんどの方が悩むことではあると思います。
そのためよくこうすると良いとか、これがシンデレラフィットするとか色々と検索すれば情報が出てくるかとは思います。その実際のほとんどがいかにクッカーの中に隙間なく燃料やガスバーナーを入れていくかとパズルの様にして皆さんはしているのではないでしょうか。
上の写真のジェットボイルのスタッシュですが、110缶のガスとストーブを上手くすればパッキングは可能ではあるのですが、それでもやはり私にはこの微妙にできる僅かな隙間がもう少し上手く利用出来ないかなと思い至るようになって色々と考えた結果これから紹介する様な方法になっていきました。
ウルトラライト的なクッカー収納方法について
それでは実際に今私が実践しているウルトラライト系のテント泊登山におけるクッカーの収納方法を紹介したいと思います。
今回上記の写真のものたちを一つにまとめたのは
1、シュラフ OMM MountainCore125のインナーシュラフをモンベルのスタッフサック(1L)に入れておりますがこれ以外にもナンガのミニマリズム180やマウンテンレイド100なども同じ様に1Lのスタッフサックに入れられるのでサンプルとして今回はこれを使用しております。
2、TMR industries W.R.Cooker
超高性能高効率クッカーのW.R.Cookerです。詳しくは下記記事をご覧ください。
高コスパ製品の超軽量チタンクッカーです。主に食器として使って再加熱もできるのでとても汎用性は高い製品だと思います。
4、ミュニーク X-mesh stove Lサイズ
五徳として使用しているのはやはりこれが一番稼働率が多いですね。軽量で、何より圧倒的なスタッキング性能なのでどこにでも収納可能なので素晴らしい製品です。
以上のモノたちを写真の様に収納します。W.R.CookerにX-mesh stoveを巻き付けて400FDをかぶせます。
さらにそこにシュラフを入れたスタッフサックをネジネジと入れるとこの様になります。こうすることでクッカー内の隙間を全く無くす事が可能になります👍
あとは燃料やガスストーブなどは手頃な収納袋にパッキングしていけばかなり空間を効率よく利用可能かと思います。
あともう一つ実践している方法も紹介します。
1、マット
フリーライトのマイクログラビティー(カットして幅27cmに)
2、五徳
ミュニーク X-mesh stove
3、クッカー
エバニューチタンマグ500と400FD
以上をマットに五徳を巻き付けてチタンマグをかぶせていきます。
これで幅28cmでクッカーの隙間を極めて少なく有効活用ができるかと思います👍
パッキングもHMGのメトロパック1800(28L)のザックの中に横向きにスポッと入れられます。一番底には先程のシュラフも既に入れていますのでこの様にスペースができてあとはテントと食料、雑貨、レインウェア、防寒着を入れてパッキングが完了になります✨
この方法のメリット
それでは実際になぜこんな変わった方法でクッカーを収納するのか?それはひとえに小さなバックパックを使うためです。
なぜ小さいバックパックを使うのかそれには以下のメリットがあるからと私は考えています。
1、ザック自体が軽量になる
まず初めに小さなバックパックを利用できれば自ずと軽量なモデルがほとんどで、それだけでトータルウェイトを軽くすることが可能になるからと考えています。
ひと昔ですと2kg以下だとテント泊用のザックだと軽い部類でしたが私が3シーズンによく使用するHMGのメトロパック1800ですと200gと1/10なのでもうそれだけでとんでもない軽量化になるでしょう。
ここまで極端にいかなくても30Lクラスの製品ですと500gとかは今では普通ですので私の持論はまず最初にパッキングの工夫をして小さなザックを使える様になるのが軽量化の第一歩だと思います。
さすがに初めてのテント泊登山でそんなコンパクト化するにはハードルは高いでしょうが徒歩キャンプなどを近場で試してみてから実際に山岳でのテント泊登山に挑戦してみるのはありなのではと思います。
2、岩場などを行きやすくなる
小さなザックを使用できるので危険な山域でのリスクも減少するのがコンパクト化のメリットだと思います。想像してみたらわかるでしょうが、80Lほどのザックを背負っているのと30Lのザックを背負っているのとでは槍穂高などの岩場の多い山域を行くには非常に安心できる事だと思います。
3、公共交通機関を利用しやすくなる
次に思うのが電車やバスなどを利用する際に周囲に気を使うことが少し減ることだと思います。まだテント泊登山をしたことがない方でもアルプス近辺に行くとあの巨大なザックを持っている方を見たことがある人は多いのではないでしょうか。
もちろんあの大きなザックを使っていることがある種これからアルプス登山を堪能してくるのだぁ〜✨っていうアピールになりますが、ぶっちゃけ関係のない一般人にはただの迷惑です😢
新幹線で大きなスーツケースやバックパックを持っている方に遭遇するとちょっとなぁ〜って思うのに70〜80Lクラスの巨大なザックを持った人がバスにいっぱい乗り合わせると困ってしまいますよね。
その点30Lクラスのザックにパッキングができるともうそれは電車やバスので移動が楽になります👍自家用車の場合でも載せるは楽ですよやっぱり。
4、多種多様なザックを選べる
最後にこれぐらいの30Lクラスのザックだと本当に色々な種類があるので自分好みのザックを探すことができますし、そして何より60〜80Lクラスのザックより1、2万円は安くなるので懐にも優しくなることだと思います。
これだけでも結構恩恵は大きいのでは🤔と私は思ってしまいます。
実際にテント泊した感想
それでは実際に今シーズンテント泊登山に行った時の感想を紹介したいと思います。この時は2月末に西穂山荘にテント泊した時でした。使用したテントはsamayaのradical1で最低気温が-15℃ぐらいの環境下でした。
写真だけ見るとそこまでではなさそうですが、スマホの撮影で素手になるとすぐに手が痛くなってしまいますね。
この時の使用クッカーはジェットボイルのスタッシュに食事用のクッカーに100均(セリア)のステンレスカップを使いました。火器類はアルコールストーブのRSRストーブの組み合わせです。以前記事にもしましたが個人的には十分使用可能ではありました。
使用ザックはさすがに厳冬期ですのでHMGのウインドライダー2400です。この中にパッキングしていきました。
この時はさすがに素手でテントを撤収することは全く想定しておりませんでしたのでそれでも収納可能な方法を考えて結果スタッシュの中にテント本体を丸めたモノを突っ込むことにしてみました。
この方法でスタッシュの直径(12cm)に幅32cmほどにパッキングできザックの中に横向きで収納可能になりました👍
そこまで神経質になるほどのことではないかもしれませんがやはり特に何も考えずにパッキングしていくとチリも積もればなので超軽量な製品を購入することも大切ですが、個人的にはそこそこ軽量なモノをいかに隙間なく圧縮コンパクトにパッキングしていくのが大切だとは思っております。
まとめ
クッカーの収納方法はほとんどがガス缶やガスバーナーなどとをいかに効率よくと紹介されたりしているものが多いですが、それだけではなくスペースを極限にまで活用するにはこの様にシュラフやテント本体、またはスリーピングパッドなどを入れて有効的にできるのだと知って欲しくて紹介させてもらいました。
万人に参考になるものではないかもしれませんが、装備を少しでも軽く、ザックをもう一回り小さなものを使用したければ使えるテクニックになるかとは思いますので一度試されてみては如何でしょうか✨
超軽量ヴィヴィ SOL エスケープライトヴィヴィの使用レビュー
以前にも紹介したことのあるSOLのヴィヴィですが今回新たに軽量なモデルであるエスケープライトヴィヴィを購入してみましたのでそのレビューをしていきたいと思います。
公式サイトの情報
エスケープライトヴィヴィ
エスケープヴィヴィと同じく透湿性素材を使用しながらもデザインを変更することで大幅な軽量化を実現しました。 快適性とコンパクト性を求めるユーザーにおすすめのモデルです。 内面は高純度なアルミ蒸着加工が施され体熱の 70%を反射保持します。 単体でシェルターとして使用するほかにスリーピングバッグのライナーにも最適です。 収納もコンパクトなので防災バッグに入れるアイテムにもおすすめ。
●サイズ/81×208㎝
●収納サイズ/φ 8× 15㎝
●重量/ 156g
●本体材質/43gs/mポリエチレン不織布アルミ蒸着加工
商品コード 12517-1 メーカー エスオーエル(SOL) 販売価格(税込) 8,580円
エスケープライトヴィヴィ エスオーエル(SOL) │ スター商事ショッピングサイト
製品の実測情報
まずはこの製品の実測情報なのですが、最初に断っておきますとこのヴィヴィ初めに自室で入ってみたところかなり大きく感じてしまい身体に密着する感じがしなかったため18cmほどカットしております。
そのうえで重さを計測してみたところ110g、余った端材が38gと初期の重量は148gと実測値よりは軽量にはなっておりました。
収納時の大きさはφ5.5×17cmまで小さくできなんならOMMのCoreLinerと一緒にモンベルのULスタッフサック1Lに入れることが可能です✨
カットした経緯
それではなぜもともと軽量な製品なのにそんな大胆に切ってしまったのか疑問に思う方もおられるでしょうからその経緯を説明していきたいと思います。
最初この製品を購入した時から切って使用しようかなぁ〜と軽くしか思っていなかったのですが、実際に最初にこのエスケープライトヴィヴィに入った時にかなり内部に隙間ができる様に感じてしまい、このヴィヴィの特徴でもある熱反射性能を生かしきれないと感じてしまい身体に密着できる様にDIYをしてみました。
やり方は簡単です。ちょっとどれだけカットして良いのかいまいち掴めなかったですが、クリップなどを使って幅を調整してみた結果18cmほどカットしてみました。
やり直しが効かない一発勝負なので不安でしたが思い切ってやってみました。そのあとは裏返してミシンを使用し縫い上げて完了です👌
この様にだいぶん細身に仕上がりました✨
実際にOMMのCoreLinerをインナーシュラフに使用して入ってみたところジャストフィットです。
ただちょっと失敗だったのがちょうど肘がくるあたりの寸法がちょうどすぎて手を入れようとすると狭くて入れにくかったのが想定外でした💦 もし同じことをしようと考えている人がいれば気をつけて下さい。まぁあんまりそんなことする人はいないでしょうが・・・
実測サイズについて
まず全長ですがこれは実測で205cmほどでした。身長165cmの私が入るとちょうど頭までがすっぽりと入ってくれておそらく170cmまでならすっぽりと入るでしょう。175〜180cmぐらいになってくると頭までは難しいかもしれませんね。
あと初期の状態ですと入り口側から40cmほどは縫い付けられていないため出入りはしやすくはなるかもしれませんが内部の暖かい空気が簡単に逃げて行きやすくなるでしょうから私はそこもミシンで縫ってしまいました。
次に脚元側ですが、以前紹介しましたエスケーププロヴィヴィとエスケープヴィヴィは立体的に加工されておりフットボックスが作られておりますが、このエスケープライトヴィヴィは軽量化のため簡略されておりただの封筒型になっているだけです。
で、私が加工した後の寸法は38cmになっております。普通の人だと中で足を動かせなくて寝にくいって思う人もいるかもしれませんが、個人的にはこれぐらいが本当にちょうど良いぐらいのサイズ感で気に入っております✨
そして入り口側ですが、こちらが実測で61cmです。これぐらいだとさすがに厳冬期の様なシュラフ、ダウンウェアなどを着用したままだと中に入るには厳しいでしょうがそもそもこれは無積雪期の使用しか想定しておりませんのでこれで十分でした。
実際に使用してみた感想
次にこのエスケープライトヴィヴィを実際に使用した感想ですが、実戦ではまだ一度だけしか使用しておらず、気温も10℃以上だったためこのヴィヴィの下限温度は実感できませんでした。
しかし、自宅でのベランダでなら住まいの近くの観測所の気温が0℃をちょっと下回るぐらい、ベランダで温度計を出してみたところ3℃ぐらいの時におそよ2時間ぐらい寝てみました。
その時の組み合わせですが上記の様にエスケープライトヴィヴィの中にOMMのコアライナー、さらにその中にクローズドセルマット、フリーライトのマイクログラビティ(27×100cm)を入れてあとは足元に山と道のULPad15(25×50cm)を敷いて枕にイナーシャのピローXを使用しての環境、就寝着はOMMのCoreHoodieに山と道のアルファライトパンツの組み合わせで就寝してみました。
結果としては気温3℃ぐらいだったのに特に底冷えを感じることがなく寝ておりました。今までの経験からいっておそらくこの組み合わせだと6〜7℃で足先の冷えを感じ出してきて、5℃を下回ると底冷えを感じるかなといったところかと思います。
なので7、8月中の北アルプスでのテント泊には全く問題なく使用可能だと感じました。さすがに9月に入って上旬はまだしも10日頃を過ぎてくると時には0℃近くになってくるでしょうからその場合は少しこの組み合わせだと不十分には感じました。
しかし、水濡れや内部結露などに異常に強い組み合わせなのにエスケープライトヴィヴィが110g、CoreLinerが168g、フリーライトのマットが39g、合計317gで5℃対応の化繊シュラフの組み合わせが可能なのは異次元なのではと感じてしまいます✨
まとめ
重量に対しての暖かさならやっぱりダウンシュラフ一択なのですが、ダウンは2泊目になると基本的にテント内の結露や自分自身から出る寝汗などが絶対にあるので必ず羽毛やシュラフの生地に湿気を含んできてしまうので、2泊以上のテント泊の計画をする場合は私は今では基本的に化繊シュラフしか持って行かないです。
そしてこのエスケープライトヴィヴィ透湿性があると謳っていますがダウンシュラフを中に入れて使用するのは非常時を除いてやめたほうが賢明だと思います。レインウェアを使った方は分かるかもしれませんが、いくらゴアテックスの様な透湿性がすごいっていう製品でも雨天時に登坂時にはその性能に全く追い付かず汗だくになってレインウェアの中が濡れて不快になった経験があるかもしれません。
それと近いことがこのヴィヴィを使用した時も起こりやすく、内部は暖かくなるのですが、外との気温差の影響で結露が発生しやくすそれを賄いきれないですし、低温時は空気中の水分含有量が多くないためなかなか内部の湿気を外に排出しきれず、結局ヴィヴィとダウンシュラフの間に時にはすごい量の内部結露ができる可能性があることを認識していたほうが良いかと思います。
なのでこのエスケープライトヴィヴィなどの製品は基本的に濡れに強い化繊シュラフや速乾性のあるCoreLinerなどのインナーシュラフとの組み合わせが一番だと思います。
もちろんダウンシュラフでもテント場に早めに到着した場合には干して乾かすことも可能でしょうが、夕立の恐れのある夏山ではそれも難しい時もあることは覚えていたほうが良いでしょう。
長くなりましたが、個人的には結局このヴィヴィは濡れに強い、濡れても暖かさを作ることのできる化繊シュラフ用の製品だと思いますのでそれらの製品と組み合わせて複数泊日程の就寝具として使用してみてはいかがでしょうか✨
次世代固形燃料 FireDragon / ファイヤードラゴンの使用レビュー
皆さんはテント泊や軽量なキャンプで使用する火器は普段何を使われていますでしょうか?湯沸かしや調理に使用するストーブの種類は主にガス、アルコール燃料そして固形燃料とおおよそ3つの種類に分かれるかとは思いますが、今回紹介しますのは固形燃料の代表格であるエスビットとはまた違った新たな固形燃料であるファイヤードラゴンの固形燃料を入手してみましたのでそのレビューをしていきたいと思います。
固形燃料のメリット
それではまず最初に固形燃料の長所と短所を述べてみたいと思います。
1、小型で軽量なこと
まず最初に固形燃料の最大のメリットは小さくて軽量なことが挙げられると思います。単体で燃焼するため五徳を用意さえすればガスストーブやアルコールストーブのように燃料とは別にストーブ本体が必要にならないです。
固形燃料の場合はその燃焼器具が必要ないため燃料を持っていくだけで燃焼できるため荷物の削減に非常に大きなメリットになるでしょう。
2、低温下でも燃焼する
次のメリットがガスやアルコールストーブは氷点下以下の気温になってくると燃料が気化しにくくなり場合によっては燃焼することが難しくなります。
でも固形燃料の場合ですとそのような低温下でも安定して燃えることができるのが良い点だと思います。
3、雨天時にも強い
次に大雨に遭って色々な荷物が濡れたとしても固形燃料の場合は多少濡れていたとしてもライターなどの着火器具が無事であれば比較的簡単に燃焼をすることができることが可能な点だと思います。
特にガスストーブの場合ですと水滴や湿気には弱く濡れてしまうとガス器具の中が濡れてしまうと途端に燃焼できなくなったりする製品もあったりしますので扱いにはより神経質にならないといけないです。
しかし固形燃料の場合はそれらのバックアップ的な用途しても可能でしょうから安心して持ち運びができるでしょう。
固形燃料のデメリット
1、火力調整ができない
まず初めにあげられる短所が一度燃焼が始まってしまうと基本的には燃料が燃え尽きるまで消火ができない点でしょう。ガスストーブですと燃料のバルブを閉じて供給を止めてやれば消火できますし、アルコール燃料の場合も蓋をすることが可能な製品もありますし、あらかじめ燃焼したい量を注入していれば燃焼してくれますので、慣れてくるとその時の気温水温標高天候等によりおおよその使用燃料が把握できるので無駄な消費を抑えることができます。
もちろん固定燃料の場合もブロックの大きさを調整して大体どれぐらいの時間燃焼させるか調整することが可能なものもありますが基本的にはその大きさで燃える時間が決まってきますので慣れないと難しいところがあると思います。
2、単価が高い
製品の種類によっても違ってきますが基本的に固形燃料の燃料は1個あたりの単価が高くコストパフォーマンスが低い点があげられると思います。今回紹介するファイヤードラゴンは1個あたり約100円ですし、エスビットの固定燃料もいい値段がします。
もちろん100円ショップにも売っている固形燃料もありそちらはとても安価ではありますがやはりガスやアルコールに比べるとコストパフォーマンスはあまり高くは無いように感じてしまいます。
3、ススが出て燃えかすが出る
個人的に最大のデメリットに感じるのがこの燃えかすが残り、そしてススが出てしまい使用したクッカーに黒い汚れが付着して汚くなり後始末にとても手間がかかるところでしょう。そのままパッキングしていくと間違いなく他の荷物に汚れが移るでしょうから何かしらの対策が必要になります。
以上固形燃料の基本的なメリットデメリットを踏まえた上で今回新たに購入してみましたファイヤードラゴンを実際にどの程度の使い勝手なのか試しに使用してみましたので紹介していきたいと思います。
公式サイトの紹介
まずはムーンライトギアさんで紹介されていましたものが1番わかりやすかったのでそちらを紹介したいと思います。
FireDragon 固形燃料の新革命 煤0で火力も強い特別版
FireDragonは固形燃料に新たな革命をもたらす燃料。 破棄される野菜や穀物から抽出したエタノールを原料としたエコロジカル。
特筆する点は下記3点にあります。
①火力の強さ 1つあたり約11分の燃焼時間を持ち、半分で400ccのお湯を約4分半ほどで沸く火力は今までの固形燃料にはないもの。
②燃焼ガスは無臭・無毒 燃焼ガスは無臭、無毒のためシェルター内でも使うことが可能。 本国ではVANLIFERが社内で撮影している投稿もみることができます。(換気は必須)
③着火のスムーズさ 通常の固形燃料はなかなかライターのみでは火がつきづらく、アルコールを少したらしたりと工夫しないといけませんが、このFireDragonはとても着火が容易でライターはもちろんのこと、スターターでも素早く着火することができます。
200cc〜300ccほどのお湯を沸かす場合はナイフで1/3にカットすれば沸かすことができ、アルファ米やコーヒーなどのお湯を分割して沸かすことができます。 ナイフで切った後ナイフに付着した固形の粕はエタノールとなるため消毒効果がありその後食品を切っても問題ありません。3シーズンのテント泊時に1つ(27g)あれば3分割し、夜はアルファ米のお湯を沸かし、スープ分のお湯、そして朝はコーヒーの分とかなり省エネ。 長期の山行になればなるほど燃料のトラブルを防ぐために念入りになりますが、この固形であれば何泊分の燃料を持っていくのかすぐに判断できますし、スムーズな着火ができるためストレスなく使うことができます。
冬は燃料切れのエマージェンシー用にお湯を沸かすために持って行ったりと様々な場面で活躍してくれますよ。鍋底には煤もつかず、土台に着いた煤は生分解性のため簡単にとれ環境負担もありません。 固形燃料の新定番として 火力はもちろん環境面の意識と、今後ULハイカーにも根付いていくアイテムとして注目です。
SPEC / 商品スペック 入数 6個セット 12個セット 重量 27g /個
素材 エタノール91% 凝固剤9%
注備 1.着火後、固形燃料は液化します。そのため液体をこぼさない構造のストーブで使用してください。 2.個包装を開封した後は気化しますので、早めに使用してください。 3.この製品は固形燃料のみで、ストーブは付属しません。 自然発火温度363度(よって、放置により勝手に発火はしない) Made in Wales
COLUMN コラム
この冬から様々な環境で使用していますが、 火力の強さ、無臭無毒で目が痛くならない、煤が出ないと とても固形燃料の使用頻度が多くなりました。 でもESBITだとやはりそこが気になってしまう僕です。 これまた気兼ねなく固形燃料のメリットの恩恵を受けられるってモノ。 固形燃料はやはり五徳、風防をシンプルにすることができ全体の軽量化、そしてフロアレスシェルター内で天候に左右されず使用できます。 このFireDragonの登場により個人的にも固形燃料に対する見え方が変わりました。2020年台の今の装備で新たなシステムを作るのが楽しみですね。 writing / Hattori
製品の実測情報
まずは私が購入した商品を紹介したいと思います。ムーンライトギアさんで紹介してあった製品は27グラムの大きめのブロックのものでしたが私が入手したのはその約半分ほどの大きさになったものでより使いやすくなったモデルになります。
容器を含んだ実測の重量で1個19gになりました。中身を取り出して容器を計測してみると2gでしたので差し引き1個17gになります。若干公式よりは重量が重いですね。
次に大きさですが持った感じはそこまで重量ほど重いようには思いませんでしたが、実測の大きさは6.7cmと個人的にはもう少しだけコンパクトなものを想定していただけに持ち運びにはちょっと工夫が必要だなと感じました。
ただエスビットの製品もちょっと似たような大きさですし、なによりエスビットのあの独特な匂いが非常に強烈で私は持っていきたいとは全く思えなかったのでこのファイヤードラゴンの無臭のにおいがしないのは素晴らしいなと思いました✨
燃焼テスト
それでは実際にこの固定燃料のファイヤードラゴンを使ってお湯を沸かしてみたいと思います。
あまり事前に情報を調べずに実際に使ってみましたのでどれぐらい燃えてそして本当にススが出にくいのかまたは燃えかすがどれぐらい出るのかがよくわかっていませんでしたので、下の写真のような感じで燃焼テストをしてみました。
五徳:ワイヤーネット(フリーライト社製)
受け皿:アルミホイルで自作
クッカー:エバニュー 400FD
水量:250ml(水温15℃程度)
https://twitter.com/naka350z/status/1662991826540961792?s=20
https://twitter.com/naka350z/status/1662992230616018944?s=20
https://twitter.com/naka350z/status/1662992606178213888?s=20
上記のTwitter動画のスクショよりまずは着火後すぐですが、勢い良く炎が立ち上がります。
1分ほど経過すると最大火力になってきました。
燃焼開始して3分半ほどで250mlの水がほぼ沸騰した位になりました。まだ変わらず炎も大きいままです。
着火後5分程度は大きな火力を維持したままになりました。
5分40秒ほどして火力がかなり落ちてきて消火寸前です。
着火後6分で消火しました。
燃焼テストをして思いましたが比較的炎が広がり燃えるので今回は400FDのクッカーを使用してお湯を沸かしましたが、効率よく炎を利用するなら同じエバニューの製品なら570ぐらいの大きさのクッカーが良さそうに感じました。
さて燃焼し終わった後の燃えカスですが上の写真のように、やや燃えカスが残るようになりました。またこのファイヤードラゴンのひとつの特徴でもあるのですがこの燃料は燃え出すと燃料が溶けてドロっと広がりやすくなるのでこぼれたりしないようにカップのような受け皿がやはり必要になると感じました。
燃料使用後について
さて実際に使用していた時ですが、炎からはススが出ているようには感じなかったのですがいざ使用した後カップを裏返してみるとこのように結構底が黒く汚れていました。
ホームページ等ではススが出ないので良い燃料だと言うことで期待していただけにこの真っ黒なのを見たときにはかなりびっくりしてしまいました。これは家の中でのテストなので良いですがいざ実際にテント泊で使用してとなるとこの汚れたカップをどのようにパッキングしていくのかちょっと困ってしまうかと思います。
実際に汚れが落ちるのかと水をつけてペーパータオルで拭いてみてさらにその後にメラミンスポンジで拭いてみました。最初見たときの第一印象ではススが落ちにくそうな感じではあったのですが思っていたよりは汚れが落ちてくれてよかったです。
ただ実際にこれをテント泊で使用しているときに毎度このように掃除をするのかと言われるとそれはそれでかなりめんどくさいと思いますし、何回も何回も燃焼していたりするとさすがにクッカーに汚れがこびりついてしまい洗い落とそうとしても汚れが落ちなくなってしまうでしょう。
アルコール燃料との比較
では実際にアルコール燃料とどれぐらい差があるのかを同じく実験してみましたので写真を載せて比較してみたいと思います。
比較するアルコールストーブはこのブログでも何度も紹介しておりますRSRのアルコールストーブです。
お湯を沸かす量は同じ250ml、水温25度位の水道水を注いでアルコール燃料を10mlほど注いで着火してどれぐらいの速度でできるかやってみました。
クッカーは同じく400 FDです。結果はわずか10mlのアルコールですが3分20秒ほどで沸騰しました。やはりRSRのアルコールストーブは非常に高性能ですね。ファイヤードラゴンの固形燃料は大きな炎が出て火力が強そうには見えましたが、ぶくぶくと沸騰しきらなかったです。それに対してRSRはぶくぶくと完全に沸騰しましたのでこの差は大きいなと感じました。
あとやはりアルコール燃料はススが出ないのでその扱いやすさもやっぱり楽ですね。
まとめ
普段から私の場合は徒歩や自転車キャンプ、テント泊登山などではアルコールストーブを持っていくことが多いのですが、1〜2回しかお湯沸かさないのであれば固形燃料をもっていくのもありかなぁと思っておりました。
2018年に登山を再開したときにはまだ知識がかなり少なくその時は百均で購入した固形燃料を持っていてテント泊などで使用したのですが火力が弱くてお湯が沸騰しきらず困った経験もありランニングコストは安いが100円ショップなどで購入できる固形燃料はちょっと実践には向かないなと体感していました。
その代わりとしてエスビットの固形燃料を試しに購入して使ってみようかなと思い一度自宅で燃焼テストをしてみたところ、あまりに大量に出るススにびっくりしてしまい、またその独特なイカ臭い様な匂いが耐えられずこれを持って行き使うにはあまりに厳しいなとなり結局固形燃料を持っていく事はほとんどなかったのです。
しかしこのファイヤードラゴンの固形燃料はその従来の欠点であった弱い火力や、匂いがしないそしてススが出にくいというところを改善してあると聞いたので実際に購入してみてみました。
確かに匂いは全くせず、火力は強く、比較的軽量でコンパクトなので何かあった時のバックアップとして1、2個ぐらいこれをもっていくのは非常に有用なのかなとは思いました。しかしススが出にくくはなっていますが使うなら底が広めのフラットなクッカーを使用し、そして汚れても良いようなクッカーを持っていくしかないなと感じましたが💦
1個がほぼ100円ぐらいとランニングコストが高いので毎度毎度このファイアードラゴンを使うのは厳しいとは思いますが、年に1、2回しか行かないアルプスでのファストパッキング等での燃料として使うのならこれもまた1つの方法ではないかなと感じました。
どこでも入手可能な製品ではありませんのでもしこのレビューが参考になって使用してみたいと感じて頂ければ幸いです✨