使い勝手抜群でおすすめな着火器具 フリントライターの使用レビュー
みなさんキャンプや登山などでお湯を沸かしたり、調理をする際にガスストーブやアルコールストーブ、固形燃料など色々な燃料を使用した方法で火を付けると思いますがどの様なものをお使いでしょうか?
一般的にはライターやマッチ、ガストーチなどを使用するかと思いますが、今回は普段私がよく使用しております着火器具のフリントライターを紹介レビューしたいと思います。
製品の情報
今回紹介しますのは実はきちんとした製品名はなく、Amazonで購入できますノーブランド品の比較的安価な製品にはなります。
検索してもなかなかヒットしづらいのでこちらのリンクを貼り付けておきます。購入金額は1,000円はしませんでした。
まずはこの製品のサイズ感をみてみましょう。
長さは6.5cmとけっこう小さくて手の小さな私でもやや持ちにくいサイズ感ではあります。
次に重量ですが、これは13gとめちゃくちゃ軽量ってわけではありませんが、それでも軽量性重視の人間でも気にならない重さだと思います。
●構造について
特筆すべきものではありませんが、本体に円形のヤスリ?にネジで留めて、そこにバネと土台に火打ち石となっております。
●火打ち石の交換方法
次に火打ち石の替え方ですが、もちろんこれは石を削って発火しますので徐々に石が短くなっていきます。
ちなみに私が使用している石ですが、これは購入時についていた火打ち石が使い勝手がとても悪くて、削りにくい、火が小さいと使い物にならなかったためにジッポーの火打ち石と交換しました。
このフリントライターにはMaxで2個ほど補充可能ですが、未使用時で4.75mmほど、おおよそ100回以上使用した状態で3.75mmぐらいの減り具合でおそらくですが1個につき500回程度は着火できるのかな?と推測しております。
と言うのも交換してから1年以上経過しますが、これぐらいしか減っておりませんのでどの程度持つのかまだ理解しきれておりません。まぁ2個も入れていれば1年以上の長期ロングトレイルなどでも困ることはないでしょう。
入れ方は底に穴が開いているのでそこに火打ち石を入れていきます。
最大で2個が限度かなとは感じております。そこに土台をつけてバネを差し込みます。
これを締めていきますが、思った以上にバネの力が強くてやりづらいです。
ぽっーんっと飛んで行かないように注意しましょう。まだやらかしたことはありませんが気を抜くと飛んでいくかもしれませんので。
交換してからフリント部分を覗いてみるとちょっとだけ残量が確認できるかもしれません。
おそらく火が出なくなって覗いた時に土台のシルバーの色が見えたら交換だと思う程度にしか使えないでしょうが・・・
●使い方について まぁこれは取り立てて説明するまでもありませんが、コンビニなどで普通に売っている回転式のフリントライターと同じです。
親指をかけて強く回すだけです。これが残念ながら初期の火打ち石は使い物にならないので要交換だと思っていた方がいいでしょう。
でも交換したおかげで強力な火が出ます✨写真のウインドバーナーだと同じMSRの着火器具のピエゾイグナイターも販売されたりしておりますが、それだと全く着火しないのです💦
なのでウインドバーナーの点火の際は普通のライターかマッチが必須なのですが、このフリントライターは大きな火花が出るおかげできちんと問題なく着火が可能となるのです。
これの何が良いかと言うと通常ウインドバーナーが必要な局面や想定環境は、高所や(標高3,000m以上の気圧の低い場所)、厳冬環境(気温-10℃以下)などの環境で、さらに強風吹き荒ぶ中でも着火しないといけないって場合なのです。
これがこのフリント式で回すだけで火花が出るのは非常に心強いです✨
実際に使用して良かった点
1、着火しやすい このフリントライターの最大の長所がこの火花の出やすさだと思います。
①同じ構造の普通のライターだとこれにガス噴出レバーも押して火を出す←いや火花を出すだけならレバー押すのがやりづらい💦
②マッチなら軽くて良い✨←いや着火した後のゴミが邪魔だし、着火するためのヤスリ(箱)も必要で濡れたら使えない💦
③メタルマッチなら濡れても大丈夫✨←いやバッと着火できればスマートだけど持ち運びにデカく嵩張るから💦
④ガストーチなら楽チンに着火✨←いやいやあのデカさクソ邪魔だし高いし、故障も多そうだし、ガスの補充ってめんどくさすぎる💦
⑤ターボライターなら超楽チン✨←いやいやいや、確かに使える環境下なら良いけど低温で高所だと使えないから。それで酷めに遭いましたから💦
と言う感じで私は上記の方法を試しましたが、どれも使わなくなりました💦で行き着いたのがこの非常にシンプルな方法である回転式のヤスリで火打ち石を擦って火花を出すこの方法に行き着きました。
2、いつでもどこでも着火可能 これ簡単なようですが意外と馬鹿にできないことなのですよね💦ほんと火がつかなくて困った経験のある身からするとこのどんな環境でも火花が出るって非常に心強いのです✨
もちろん超低温下で手袋も外せれないって状況ではこれを使用するのは困難かもしれませんが、原始的な方法なので濡れてもやや火花は小さくなりますがきちんと使用できます。
今のところ最高標高での使用は槍ヶ岳山荘のテント場の3,040mで、最低気温使用環境は標高2,400mで-18℃ぐらいだった厳冬期の八ヶ岳の黒百合ヒュッテのテント場にてですが、いずれも一切の問題もなく使用可能でした。
これ普通のライターやガストーチだと無理でしょうね。
3、ゴミが出ず長持ち これも単純な様で馬鹿にできないですが、補助としてマッチを持って行ったとしてそれを使用すると着火した後はゴミとして持って帰らないといけないのですよね💦
焚き火やブッシュクラフトででの使用でしたらそのまま燃やせば良いでしょうが、普通にガスストーブを着火させるだけだと燃やすわけにはいきませんので持ち帰らなければいけません。
これが都度火を付けるたびに出るかと思うとまぁ邪魔になるでしょうね💦
後これはかなりの長期間にわたって石が持つのでは?と思います。正直今の所減っているのが1mmぐらいですが、前回いつ新品で入れたか記憶にないのですよね💦
たぶん1〜2年前ぐらいの間に変えたと思うのですが・・・めちゃくちゃ高頻度で使用はしておりませんがそれでも結構使用していると思うので十分長持ちすると思っております。
4、軽量でコンパクト あとやっぱりこのコンパクトさで軽いって言うところもとても気にいっております。
真鍮製なので13gと劇的に軽くはありませんが、個人的にはこれぐらいの重さは全く気にはなりません。持ち運びもこれをクッカーやストーブと一緒に適当に入れれますし、ストラップをつけているのでザックに取り付ける、または財布と一緒に持ち運びなども良いかもです。
何せこの小ささにパッと回せば大きな火花が出るのがかなりありがたいです✨
実際に使用していまいちな点
1、製作精度にばらつきがある これ便利すぎて予備でもう一つ購入したのですが、それはちょっとハズレかな?と思う出来で最初に購入したものよりなんか綺麗さがなかったのです。形は全く同じだったのですが、素材の品質がいまいちに感じてせっかく予備で購入したけど予備のままお蔵入りになってしまっております。
やはりそこは中華製のクオリティです💦あと最初に入っている火打ち石がまぁ使い物にならないのでおまけ程度に思っていた方が良いでしょう。
電化製品を購入したけどテスト電池が入っていますみたいな認識で良いでしょうね。やや高いですが、ジッポーの火打ち石だとしっかりとした火花が出ますし、とても長くもっているのでおすすめだと思います。
2、入手方法が少ない
Amazonでも検索してもかなりひっかりにくく、他の通販でもYahooや楽天などでも見つけましたが、倍以上の値段でちょっと購入には踏み切れないかなと思ってしまいました💦
もう少し検索しやすくなればとても良いのですが・・・
まとめ
着火器具は人それぞれに使いやすい物はあると思いますが、これはメインとして使用しなくてもAmazonでの購入だと結構安価で入手でき、また大きさも非常にコンパクトなため予備として持っていても困ることは全くないと思います。
ガスストーブの着火もほとんどが一発着火ですし、アルコールストーブも大きな火花が上がるので結構楽に着火可能です。ただアルコールだとボッと着火後炎が強く出るので一番最初にやるとやや驚くかもしれませんが慣れれば問題はないかとは思います。
かなりマイナーな着火器具ではありますが、個人的にはめちゃくちゃオススメできるものだと思っておりますので、一個は予備として持ってみてはいかがでしょうか✨