至高のアルコールストーブ RSR Stoveの使用レビュー
『神は細部に宿る』正にそれを具現化した様な佇まいをしたアルコールストーブのRSR Stoveを今回は紹介したいと思います。
製品の情報
まずは公式サイトの情報をみてみましょう。
RSR Stove
高火力のトルネードジェット式アルコールストーブ
源流という過酷な環境で一人が一回分の食事に必要とする湯を 確実に手に入れることを目指し 高火力・小型・堅牢なアルコールストーブを開発しました。 結果、出来上がったのがアルミ合金削り出しのRSR Stoveです。
トップクラスの高火力、燃焼効率
市販アルコールストーブでは最強ランクの火力&安定性を誇るRSR Stove。 トルネード状に繰り出される炎の形状は赤火が殆どなく効率的な燃焼をもたらします。
RSR Stove 2nd model ¥8,800
■内容 ・RSR Stove
本体: 重量33g 直径55mm 高さ37mm 材質/アルミ合金
RSR stove | RiverSideRambler | 源流野営釣行ギア
製品の実測情報
まずはこの抜群に綺麗な本体をみてみましょう✨
アルミ削り出しによって既存のアルコールストーブでではみたことのない美しさがあります。
よくあるアルミの加工品ではなくブロックの削り出しによる手に持った時の重量感というか金属らしさがあり、すごく手に馴染む感じがして持っていてとても心地よくなります。
上部に開けられたアルコールが噴き出す穴も寸分の狂いなく等間隔に8箇所あり非常に綺麗に穴が開けられております。
この内側の段差の部分とか見ていてうっとりします✨
底面にはRSR(RiverSideRambler)の刻印が刻まれております。わかりにくいですが内側の底面にもRSRと刻印があります。
ですがこのストーブほんとにあまりにも綺麗すぎるので使用していてキズが付いたりしないか慎重に使ってしまいますね💦
重量実測は33gと単純な構造の製品にしては超軽量にはなっておりません。
ですが個人的にはこれぐらいの重さなら全く気にならない重さです。
参考までに私が持っている他のアルコールストーブも計測しました。
31g フリーライト ブラストバーナー
30g バッチストーブ01
36g エバニュー チタンアルコールストーブ
となっており、使いやすさと火力、耐久性も考慮するとおおよそ30gの重さになってくるのでしょう。
直径は約55mm
内寸は48mm
ストーブの高さは37mmとなっております。
私が持っている製品の中ででは一番背が低いですね。
使用方法
使い方は至ってシンプル。沸かしたい量のアルコール燃料を注ぎ、火を着火するだけです。
着火後30秒ほどして本燃焼が始まってきます。トランギアのアルコールストーブに比べればやや時間はかかるみたいですが、体感としては少し待っているだけであっという間に本燃焼が始まるように感じます。
着火して40秒ほどするとトルネードの炎が巻き起こります。
上からみて見ると非常に綺麗な渦ができております✨
この直噴で立ち上がる炎によって非常に高火力で効率良くお湯を沸かすことができます。
これがエバニューのチタンアルコールストーブやバッチストーブ01とかだと横にも炎が広がるので火力が強いのですが、500mlとかの直径9cmほどのクッカーだと無駄な火の広がりが出て燃費が良くないです。
でもこのRSR Stoveだと非常に効率良く湯沸かしができるので個人的には理想的なストーブだと思います。
実際にお湯を沸かしてみました
では次にジェットボイルのスタッシュのクッカーを利用しておよそ水温10度の水500mlを沸かしてみました。
使用したアルコール燃料は17ccでちょうど沸かせそうな量を想像してみてやってみました。
17mlのアルコールを入れるとこれぐらいになります。製品の取扱説明書ですと一度に投入できるのは30mlで最大でも35ml以下にしておかないとこのストーブの特徴のトルネード燃焼が発生しないみたいです。
ちなみに燃料調整リングを使用しなくても35lm以上の燃料を投入することで火力を弱くできるので、これを応用して炊飯などをすることができるみたいです。
タイマーを10分にセットして湯沸かしを開始しました。
五徳は相性抜群のミュニークのX-Mesh Largeをセッティングです。
40秒経過 本燃焼が始まったのでクッカーを載せます。
着火後4分を経過して、お湯が沸く音がしてきました。もう少しで沸騰してくるでしょう。
ブラストバーナーと違って普通のアルコールストーブなので無音で炎が出るので静かにお湯を沸かせますね。
5分20秒 水500mlが17ccのアルコール燃料で沸騰しました。
5分40秒 消火
沸騰して20秒で火が消えました。計算通りでしたね。まだ購入しておりませんがこのRSR Stoveは消火蓋もオプションもありますのですぐに火を消すことも可能となります。
今回は少し低めの水温で熱還元効率の良いクッカーのジェットボイル スタッシュを使用したこともあり少ない燃料で短時間にて500mlのお湯を沸かせました。
フリーライトのブラストバーナーと同じくこのクッカーでお湯を沸かすのは非常に相性が良く感じます。
実際に使用して良かった点
1、軽量コンパクトで高火力
やはりまず最大のメリットに感じたのが、33gと軽く、そして5cmほどの小ささの本体。そしてトルネード燃焼による非常に強い火力が本当に素晴らしいです✨
2、燃料が入れやすい
アルコールストーブなので当然なのですが、よく使用するアルコールストーブのブラストバーナーは非常に高火力なのですが、アルコールをネジで給油口を開けてその中に燃料を入れないといけませんので、やはりこの入れるだけなので非常にラクです。
3、耐久性がある
アルミ削り出しで非常に耐久性がありそうに感じ構造もシンプルなので故障も少なくて良さそうです。
ただ書き込みで拝見したのはこの上部の小さな穴に目詰まりをしてきれいにアルコールがジェット噴射しなくなることもあるみたいなので注意は必要みたいです。
対処方法としましては爪楊枝などで解消する場合もあるみたいですが。
4、美しく綺麗 やはりなんといってもこの極限まで無駄な部分を削ぎ落とされた形状でこのシンプルで美しいボディーをした製品はなかなかないモノですのでそれだけでも使用したくなってきます。
実際に使用していまいちな点
1、入手性と購入価格 購入したい時に在庫がなく売り切れの場合もありますのですぐに欲しい方にはあまり勧められないですね。
また単純な構造なのに定価が8,800円に送料530円とで9,330円とメジャーな製品であるエバニューのチタンアルコールストーブ(4,180円)の倍以上と非常に高いです。
2、キズをつけたくない
これだけ綺麗な姿をしているので頑丈とはいえキズや凹みができるとショックが大きくなりそうなのでしばらくは丁寧に使用していきたいと思います。
3、ない
次に何かないかなと色々思いましたが、デメリットらしき点は思いつきませんでした。
なにせ高火力で燃費もよく壊れる心配もなく、唯一無二の美しさです。
何かアルコールストーブが欲しいのですがと問われたら私はちょっと高価だけどこれが良いと紹介したいです。
まとめ
アルコールストーブは高火力で低燃費で独特な構造をしていたフリーライトのブラストバーナーを軽量化したい時には持ち運んでおりましたが、今回ふと急に思い立ってこのRSR Stoveが公式のヤフーショッピングで在庫がありTポイントと値引きクーポンもあったので購入してみたいと入手してみましたが、本当に購入して良かったと心から思いました。
アルコールストーブを持って1年とかの長期ロングハイクとかになってくると総合的な燃費はブラストバーナーの方が良いかもしれませんが、正直このRSR Stoveだと1週間ぐらいの北アルプス縦走テント泊登山などで使用しても本格的な調理をしないのであれば、このアルコールストーブで十分に運用可能だと思いました。
綺麗で美しく、高火力、静穏で、故障もなく、圧倒的な収納性と8,800円という価格以外にはもう欠点はないです。
ブラストバーナーも燃焼音のする非常に稀な商品で魅力的なのですが、今後持ち出して使用するならRSR Stoveの方が多くなりそうかなって思っております。
めちゃくちゃ良い製品なのでどれかアルコールストーブが欲しいなって考えているのなら購入して失敗したなってなることはまずあり得ませんのでひとつ入手してみてはいかがでしょうか✨✨✨