なかちんのアウトドア活動記

一児の父ですが少ない休みの日に細々とアウトドアを楽しんでおります。つたない内容かもしれませんがご了承下さい。

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SOTOのフュージョントレックSOD-331を厳冬期のテント泊にて使用したレビュー

f:id:naka350z:20220131023812j:image 少し前にレビューを書いて紹介しましたSOTOのOD缶用シングルバーナー・マイクロレギュレーターストーブ フュージョントレック SOD-331(新しく買い足してしまいました^ ^)を厳冬期の八ヶ岳のテント泊に持っていき使用しましたのでその時の感想をレビューしていきたいと思います。

 

f:id:naka350z:20220131023804j:image ストーブの詳しいレビューはこちらをご覧ください✨

naka350z.hatenablog.com

 

使用したテントサイト

f:id:naka350z:20220131023759j:image 今回テント泊で利用しました場所は八ヶ岳にあります黒百合ヒュッテのテント場(標高2,400m)になります。

 冬型の気圧配置になっても比較的安定した気候になりやすく晴れる事が多くて、初級者の方でも危険な場所はほとんどありませんでのこのテント場までですと軽アイゼンとストックがあれば行きやすいと思います。寒いですが・・・


f:id:naka350z:20220131023815j:image この日使用したテントはヒルバーグのイエローレーベル(3シーズン用)テントのエナンです。

 非自立式のダブルウォールテントで1,000gほどなのに設営しやすく快適で使い勝手が良くて赤色でめちゃカッコいいテントです✨✨✨

naka350z.hatenablog.com

 

当日の使用環境

f:id:naka350z:20220131023807j:image ここのテント場は標高2,400mほどとそこそこ標高が高く、何より厳冬期の八ヶ岳(黒百合ヒュッテのテント場)はとても底冷えをします。

 昨年も似たような気象状況でしたが、2年連続でほとんど気温が同じ感じでした。

 ちなみにこのフュージョントレックは夕方16時ぐらいと、早朝5時ぐらいの2回使用しただけではあります。

 気温変化は度々みておりましたが、だいたい以下の感じで推移しておりました。

13時→-12℃ 15時→-15℃ 17時→-16℃ 18時→-16℃ 翌0時→-18℃ 4時→-19℃ 6時→-20℃ 8時→-19℃

 

一度目の使用

f:id:naka350z:20220131023812j:image 最初に使用したのは夕食時でして、13時半ぐらいに山小屋にてビーフシチューセット(1,600円)を食べて、その後テントを設営してちょっと寒いなぁ〜って思いながらだらだらをテント内で過ごしておりました。

 そして、日没になってから夕ご飯にすると食べにくいので明るいうちにちと16時すぎには食べることにしました。

 昨年も一緒だったのですが、諏訪インターを降りてすぐにありましたコンビニにて冷凍鍋焼きうどんを購入してそのままザックに入れて持ってきました。

 登山口ですでに-7℃ぐらいと少し寒かったので溶けることもなく運搬が可能でした✨

 そして使用したガス缶はMSRの110缶でこれは封入してあるガスの種類がイソブタン80%とプロパン20%となっているタイプの製品になります。

【OD缶の全て】9社16缶の充填ガスの比率と比較、OD缶の小話あれこれ | ぜつえんアウトドア

※ぜつえんアウトドアさん調べより

 ですが、今回は227缶より移し替えた物でしたのでおそらく中身はほぼイソブタンで、プロパンはほとんど入ってはいなかったと思います。

 

f:id:naka350z:20220131032122j:image それで実際にこのフュージョントレックを鍋焼きうどんに使用して感じたことですが、やはりこの3,000kcalもの比較的強い火力でマイクロレギュレーター搭載だとかなり安定して火力を維持して使用でき、結構早く冷凍状態から熱々になって美味しくうどんを食べる事ができました✨✨✨

 あとやはり分離式で重心が低いので雪で不安定なテーブルに乗せても比較的どっしりとしてバランスを崩しそうになる事もなく安心して食べれたのは大きかったですね。

 

二度目の使用

f:id:naka350z:20220131023810j:image 翌日起床後のテント内の気温です。

 氷点下17℃です❄️❄️❄️

 寒くて超絶的に温くなっていたシュラフから出たくない病に罹患してしまいました💦

 15分ほどしてようやくなんとか寝袋から出る事ができましたが、ガス缶の事は忘れていて前室に放置しておりました。

 朝食はテント泊登山などですとだいたいパンやカロリーメイト、羊羹などが多いのですがマイナス20℃想定だったので凍結しないカロリーメイトしか持ってきておりませんでした。

 あと暖かい飲み物が飲みたかったのですが、前日に車で沸かしたお湯を保温ボトルに入れて持ってきておりましたので再度それを温め直してココアを飲むことにしました。

 

naka350z.hatenablog.com

 持参したボトルはこちらです。サーモスモンベルなどが王道でしょうが、これも比較的保温してくれて600mlで2,000円ぐらいと超コスパが良い製品です✨

 ちなみにお湯を入れてから20時間近く経っていてテント内の-18℃の環境下でしたが、まだ比較的暖かくおそらくまだ50℃以上は保てていたと思います。

 でもせっかくなのでフュージョントレックを使用して温め直すことにしました。

 

f:id:naka350z:20220131023751j:image それで今回持って行ったクッカーはジェットボイルのスタッシュです。スタッシュ用のバーナーも持って行っておりましたが出して付け替えるのが面倒で湯沸かしに時間がかかりそうだったのでそのままフュージョントレックですることにしました。

 

f:id:naka350z:20220131023754j:image 結論。正直さすがに外気温が-20℃でガス缶がバッリバリに凍結しておりましたのでこのフュージョントレックでも弱々しい火力しか出ませんでした。

 前に年末にキャンプに行った時に外で何もない状態でガス缶を逆さに向けて液出しを試みたのですが、30cmほどの赤い炎が出て危なく感じたのでさすがにテント内では危険だと思い今回は試みておりません。

 いつまでも弱々しい炎だったので少しお湯をかけても良かったのですが、素手で温めてあげると割と火力が戻ったので、素手で温める方法を何度かやってみました。

 それでだいたい550mlほどの暖かいお湯が、3〜4分ほどで沸騰しました。

 やはりさすがにこんな冷たい気温だとあまり強い火力は出ませんが、それでも湯沸かしなら十分実用範囲でした。調理をするにはさすがに現実的ではないでしょう。

 本当にお湯を沸かすだけならMSRのウインドバーナーの方が最強でしょうが・・・

 

まとめ

f:id:naka350z:20220131023804j:image SOTOのフュージョントレックは分離式でバーナーヘッドが大きめでバランスの取れた炎が出るのが特徴のストーブです。

 購入して一番最初に火入れをして直感でこれは厳冬期のテント泊なんかでも非常に安定した火力が出て湯沸かしや調理にも使えそうだなと感じましたが、今回のテント泊では冷凍庫の中の様な環境にて調理や湯沸かしに使いました。

 そしてやはりちょっとだけ重くてあまりコンパクトにはなりませんが、100gだけ重量が増えるぐらいならこのカッコ良くて、使い勝手が良くて、高火力なこのストーブは今後も色々持ち出して使って行きたいなとよい経験が積む事ができました。

 ウインドマスターに比べて1,500円ほど高くなりますが、非常にバランスの取れた素晴らしい製品であることは間違いありませんのでウルトラライトよりのテント泊であっても十分許容範囲内の大きさ重さだと思いますので、ぜひ購入可能なら入手して使ってみてみてはいかがでしょうか✨✨✨