北アルプス百名山全山縦走テント泊登山 8日目と9日目と10日目
昨日は一気に百名山(水晶、鷲羽、黒部五郎)を3座も踏破しましたが、今回はルート上一番遠い笠ヶ岳と槍ヶ岳の記録を紹介したいと思います。
8日目
8日目のルートは黒部五郎小屋を出発し、まずは双六岳、双六小屋に。そこでザックをデポして一気に笠ヶ岳に行きそのまま双六小屋に戻ってくるルートとしました。
6:19 登山開始です。
この日は3時30分には起床していたのですが、朝から本降りの雨でヘッドライトの電池の残量が不安なため辺りが少し明るくなるまで待っておりました。
降り続いたままで気分が乗らないですが5:30ぐらいに片付けを開始して6時ぐらいに出発をしました。黒部五郎小屋から上りの区間ですが、この様に登山道が川のようになっていて歩きにくいです。
6:56 三俣山荘との分岐点に到着です。
このまま右の三俣蓮華岳方面へ上って行きます。
三俣蓮華岳と双六岳の分岐点に到着です。山頂に行こうと思ったのですが、大雨で視界がガスガスなので断念してこのまま双六岳に直進することにしました。
7:58 巻道との分岐点に到着です。
そのまま双六岳に直進です。
8:16 双六岳に到着です。
タイミングが悪いのか、何度かここの近くに来ましたがいつも天気が悪く晴れ渡ったことがありません。今回もガスガスでやっぱり何も見えませんでした。
黒部五郎小屋方面からでしたので双六岳を経由した方が最短距離でしたので初めて山頂に来ました。いつか晴れた時に来たいものです。
8:50 双六小屋が近づいて来ました。
雨は止んで若干ですがガスが抜けてきました。
8:59 双六小屋に到着です。
スタートして3時間ほどで着きました。ここに荷物を置いて笠ヶ岳をピストンしていきたいと思います。何か食べようかとしたのですがカップラーメンが売っていなくて諦めて何も買わずに次に向かう事にしました。
10:13 鏡平方面の分岐点に到着です。
ここを左に行くと鏡平小屋方面ですが、今回はこのまままっすぐ行って笠ヶ岳に向かいたいと思います。
10:37 今日は天気に期待をほとんどしていなかったのですが、少し回復してきて晴れ間が見えてきました。
10:46 笠ヶ岳はまだまだですね。
片道9km、CTで6時間かかるので当然ですよね⤵️
11:02 秩父平に到着です。
アップダウンの少ないちょっと楽なルートかと思いきや思った以上に登り下りでしんどいですね😓
それでも稜線上なことが多く眺めが良いし(晴れていれば)五色ヶ原からスゴ乗越小屋までのアップダウンに比べれば十分マシです💦
11:21 抜戸岳まではまだ先です💦
稜線上なので明日の天気を調べてみました。天気図を見ると前線か通過するみたいで風もだいぶん強く吹くみたいです。昼以降風速25m/s以上で稜線は行動不能になるのでそれまでに槍ヶ岳をクリアできれば良いなとこの時は思っていたのですが💦
結局どうするか双六小屋に早く戻ってくることができればそのまま一気に槍ヶ岳山荘まで行きたいなとも思うのですが、とりあえずは笠ヶ岳に行って双六小屋まで戻ってから考える事にしました。
11:44 笠ヶ岳新道との分岐点に到着です。
2年前にここを登って来ましたが、ガチで笠ヶ岳新道はしんどいので中々また来たいなとは簡単に思えないですね😅
でも杓子平は非常に綺麗な場所なので高山植物が咲き誇る7月下旬から8月上旬ぐらいに一度訪れてみたいです。
11:59 笠ヶ岳が見えて来ました。
奥にラスボスのように見えておりますね。これが晴天だと人によっては歩いても歩いても辿りつかいないって感じるでしょうね💦
12:29 笠ヶ岳山荘に到着です。
双六から3時間半かかりましたね。もう少し早く来れるかと思ったのですが💦お腹が空いたのでお昼ご飯にしたいと思います。
中に入って注文したのですが出てくるまで10分近くかかると言われたのでお願いしてその間に山頂のピストンに行きたいと思います。5分ぐらいで行って来れるでしょうと言われましたが😨
12:40 標高2,898m 笠ヶ岳に登頂です。
10座目です✨ 健脚だと思うのですが5分は無理です😱
山頂ではいい感じに晴れてくれました✨神岡の街並みが遠いですが見えますね。
12:50 往復15分ほどで山荘まで戻って来ました。
焼きそばとコーラをオーダーです✨こういう時に食べると激ウマです♪
私一人しかいなくてゆっくりもしたかったのですが早く双六まで戻りたかったのですぐに出発する事にしました。
13:44 笠ヶ岳新道分岐に戻って来ました。
14:06 天気は全然期待していなかったのですが、若干雲はありますがそれでもある程度見通せてすごく良かったです♪
15:23 鏡平分岐点に到着です。
ここまでくると大分戻って来た感じがしますね。双六までもう少しです。
15:28 西鎌が見えて来ました。
さてどうしよう。明日行くなら通れるかなぁ〜🤔
16:02 双六小屋まで戻って来ました。
非常に悩んだ末ここに宿泊する事にしました。朝頑張ってもう1時間早めに出ていれば槍ヶ岳まで行けたでしょうが、流石にもうこの時間から西鎌尾根を通っていくにはいくら頑張って行っても3時間ちょっとはかかるでしょうから断念です。
明日の早朝の時間ならかろうじて西鎌尾根を通れるかなと。
16:49 テント設営完了です。
非常に設営しているテントが少なく全部で10張程度でしょうか。ガラガラでした。
明日は困難な事になるかもしれないのでそのまま早く睡眠をする事にしました。
9日目
おはようございます。今日は西鎌尾根を使って槍ヶ岳に行く予定です。
行けるでしょうか?とりあえず頑張って行ってみましょう。
5:38 早朝5:15に双六小屋を出発です。
椛沢岳に到着です。今のところここまでは大丈夫でした。
6:14 やや風が出て来ました。こういう場所だと緊急時になんとかテントは張れそうですね。
しかし問題発生です‼️西鎌の鎖場は風速15〜20m/sぐらいでなんとか行けていたのですが、千丈沢乗越の地点まで10mちょっとで爆風が吹き上げて来て一気に進めなくなってしまいました💦
身体が飛ばされそうになってしまいすぐに近くの石に抱きついて10分ぐらい耐えていたのですが一歩も前に進めなくなってしまいました。
地図で見るとこのまま尾根の南側の風が吹いてくる方を進んで行かないと行けなく下に降りるのも難しそうで、引き返すのも難しい。
それでも2,3人は行き違ったので相当頑張れば槍ヶ岳山荘までは行けそうかなとも思ったのですが、山荘に着いたところで山頂のアタックは明日になるだろう。
なので身の危険を非常に感じたのもあり不本意ながらここ千丈沢乗越から50mほど西に戻った地点で尾根の影で風があまり吹いて来ない地点があったのでここで緊急ビバークをする事にしました。
最初はテントにポールを通して設営したのですが吹き下ろしの風で1mほどテントごと滑ってしまい危険を感じたのでポールを引き抜いて結局幕だけをかぶって寝袋に入って就寝しました。
AM8時から翌朝の5時まで21時間もの間ずっと何もせずでした。トイレも大も小も行きたくないので飲まず食わずで朝まで時間を潰しておりました。もちろん電波も入りませんし、節電のためスマホの電源はoffのままです。
夕方日が落ちてから土砂降りの雨が降っていたみたいで後日槍ヶ岳山荘の気象情報でみたら時間雨量50mmもの大雨だったみたいです。雷も近くで落ちたりと結構怖かったですね。
待機している間も槍の穂先に『ゴォ〜〜〜〜〜、クォ〜〜〜〜ォォォ〜〜』と聞いた事ないような音がなっていてとても山頂に近づける様子ではなかったです。
ちなみにキューベンのDCFの生地を被っていたので雨水は入って来なかったのですが、結露で盛大に濡れてしまい結露対策をしていなかったため全てのものが濡れてしまいました😭不覚です‼️
10日目
おはようございます。昨晩はビバークをして結局朝明るくなってから行動開始し始めました。本日はこのまま千丈沢乗越から槍ヶ岳を登頂し、東鎌尾根を経てヒュッテ西岳、大天井ヒュッテを経由して一気に常念小屋まで行く行程にしてみました。
6:48 槍ヶ岳山荘に到着です。
5時半に行動開始して1:20ほどで来ましたね。結構身体が濡れていて寒いので山荘に入って休憩です。
6:58 朝食にします。
カップラーメンとチョコクロワッサン、CCレモンを購入です。冷えた身体にラーメンは美味しいですね♪ 60分近く休憩してから行動再開です。雨が強く降っていたので様子見しておりました。
7:55 標高3,180 槍ヶ岳に登頂です。
11座目です。残り3つです♪
9:33 続けてどんどん進んでいきます。
東鎌の核心ですね。だいぶん進んで来ましたね。
10:36 ヒュッテ西岳に到着です。
お昼を大天井ヒュッテで取りたいのでこのまま進んでいきます。
10:45 常念岳が見えて来ました。
登るのは明日ですね。
天気は回復して来ましたね。
12:08 大天井ヒュッテに到着です。
12:26 お腹が空いたので大盛りのビーフカレーを注文です。
カレーメシよりやっぱりめっちゃ美味しいです✨しっかり休憩も取れたので次に進みます。
13:08 大天荘に到着です。
さっき休憩したばかりなのですぐに次に進みます。
13:16 パノラマ銀座はやっぱり景色がいいですね♪
軽い足取りで常念小屋まで進みます✨
14:51 常念小屋に到着です。
流石にここから蝶が岳方面には日没になってしまうのでここで宿泊です。でもここのテント場ちょっと泊まってみたかったのですが非常に良かったですね。
一番良かったのは入り口に充電可能なコンセント(有料100円)がありヘッドライトを充電できたのはありがたかったです。
まとめ
9日目は想定以上にひどい暴風で千丈沢乗越を超えられず困ってしまいましたが、予備日は2日は設けていたのでそれほど山行計画に影響は出ませんでした。
しかし寝袋がビチャビチャに濡れてしまい思わぬ形でこのマウンテンレイド233の実力を経験する事になりました。これ単体だと正直濡れて不快でしたがコアライナーも着て就寝しましたので中にまで水分がくることがなく想像以上に快適でびっくりしてしまいました。
マウンテンレイド233+コアライナー125だと個人的には濡れていなかったら快適使用温度は0℃で、このビチャ濡れ状態だと5℃までは快適に眠れるように感じました。