なかちんのアウトドア活動記

一児の父ですが少ない休みの日に細々とアウトドアを楽しんでおります。つたない内容かもしれませんがご了承下さい。

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超軽量なダウンシューズにもなる追加フーディー ENLIGHTENED EQUIPMENT Torrid Hoodの使用レビュー

f:id:naka350z:20220502053100j:image みなさんは寒い時期などにはダウンジャケットなどを使用するかとは思いますが、フードの付いたタイプを使用したりしますでしょうか?私も何点かダウンジャケットは持っておりますが、どちらかというとフードがないタイプを使用することが比較的多いです。

 しかしやはりフードがありますと想定以上に寒くなった時に際に被ると非常に暖かいものです。ですがフードってあると使っていない場合は邪魔になったり、スタッフサックに入れたりすると嵩張ってしまうものです。

 なので私はフードレスタイプのダウンジャケットを使うことが多いのですが、今回紹介します製品はそんな寒い際のお守りとして活躍できるENLIGHTENED EQUIPMENT(エンライテンド イクイップメント)のTorrid Hood(トリッドフード)を紹介レビューしていきたいと思います。

 

公式サイトの情報

ENLIGHTENED EQUIPMENT Torrid Hood

キルト寝袋派の強い味方

 冷気をカットする単体フーディー Torrid Hoodは僅か39gの頭部と首の保温フーディー。 キルトや頭部のないハーフバックと組み合わせをすることで冷気を遮断し、冬でも快適に眠ることができるアイテムです。

 10Dの同社独自のナイロン素材に、2oz /yd² の厚みのCLIMASHIELD ™APEXを使用し濡れに強く 使用後の洗濯も行える手荒に使えるのが魅力の化繊フードです。 フード付きのダウンジャケットの下に合わせてブーストさせる使い方も真冬は有効。 額の上から首後ろにかけてショックコードが斜めに通っていることで 高いフィット感を実現しています。

 首元にスナップボタンが3箇所。しっかりと首元を保温させつつ暑ければ空気を通してあげたり温度調節も容易です。 通常のフードジャケットやニット帽は肩のツッバリや締め付けが多少あり 実際このフードを使ってみると柔らかく顔を包まれる感覚は比較にならないほど快適なことに気づきます。マミー型の寝袋にも是非使ってみてください。

キルト寝袋に挑戦したい方が足踏みする理由の一つに頭部の寒さはどうか? というのがあります。このアイテムの登場により、積極的に選んでもらえるのではないかと思います。ブースターとしても最高に気持ちがよい使い心地です。

SPEC / 商品スペック サイズ Small:46-51cm Medium:51-56cm 重量 39g (Medium) 素材 表地:10D Ultralight nylon 中綿:2oz /yd² CLIMASHIELD ™APEX カラー ■Burnt Orange/Charcoal 備考 Handmade in Winona, Minnesota

COLUMN コラム

今までニット帽やジャケットのフーディーで頭部は補っていましたが、 この Torrid Hood の登場により断然キルトの寝心地がグッと上がりました。 特に柔らかく、同社のジャケットと同様のフワッと暖かな感触はつけた瞬間から気持ちよくつけ心地が快適。 39gで拳よりも小さく収納可能なので持ち運びやすいのも利点。 インナーにも着れるアクティブインサレーションの登場で OMMのスーパーソニックなどフードなしモデルとの組み合わせもいいですし、 肩や首は太い血管が多くしっかり温めることで体感もかなり変わってきますので 快眠→次の日のアクティブ山行の動きっぷりにも関わるのでぜひ試してみて欲しいアイテムです。 writing / Hattori

ENLIGHTENED EQUIPMENT / Torrid Hood

 

製品の実測情報

f:id:naka350z:20220502053103j:image それではまず私の購入しましたこのトリッドフードの重さを測ってみたところ38gほどになりました。サイズはSなのですがMサイズとはほとんど重量は変わらないのかもしれませんね。

 

製品の構造について

f:id:naka350z:20220502053109j:image 続いてこのフードがどの様な仕組みになっているのかみていきましょう。

 このENLIGHTENED EQUIPMENTのTorrid Hoodに採用されております中綿は化繊ダウンの2oz /yd² CLIMASHIELD ™APEXが使用されております。普段よく使用する化繊ダウンがOMMに採用されておりますプリマロフトが多いのですが、このCLIMASHIELD ™APEXも重量に対して化繊にしては嵩高が多く感じます。

 この広げてみてもらっただけでも十分膨らんでいる様には感じてもらえるかとは思います。

f:id:naka350z:20220502053117j:image 次にこのフードにはスナップボタンが首元に3個つけられておりまして使用する際には都度ボタンを外してからとめていきます。

 この首元は暖かさ、軽量性を重視して調整幅はありません。なのでS・M・Lの中から自分にあったサイズを選択する必要があります。ネットでの購入だといまいちサイズ感を確認して購入することができないのが難しいところです。

 あと脱着時にかなりしっかりとボタンがとまっておりますので片手では難しく、両手でする必要があります。個人的にはもう少し弱めで片手で少し強く引っ張るだけで外せれる方が良かったのですがね。

f:id:naka350z:20220502053111j:image そしてこのフードの後ろ側にはコードがきておりまして装着後ここを絞ることで行動時でも顔まわりに隙間を無くす事で視界が確保しやすくできる様にしたりできます。

 ほんの少しの工夫ですが、これがあるだけで圧倒的に使いやくすなっております✨

 

装着したイメージ

f:id:naka350z:20220502053058j:image では実際にフードとして使用した場合を見てみましょう。

 モデルはOMMのマウンテンレイドジャケット君にやってもらいました😃

 ご覧の様にしっかりとフィットしてコールドスポットが出来にくくなっております。実際に寒い時に少し使用してみましたがやはり頭と首元が温くなるのでかなり快適に感じます。重さ38gで握り拳ぐらいの大きさのものでこの快適さができるのなら寒い時には積極的に持って行った方が良いでしょう。

 ただ例え0℃ぐらいでも行動中だと汗っかきな自分にはすぐにオーバーヒートしてしまうので主に厳冬期の登山かもしくはテント泊の時などの停滞時にしか使用しないでしょう。

f:id:naka350z:20220502053120j:image 後ろ側からみた場合です。きちんと密着しているのがお分かりかと思います。

f:id:naka350z:20220502053114j:image サイドから見た場合です。この様にコードがおでこから首筋にかけて斜めに通っております。あまりこの様な絞り方って見ない様に思いますね。

 でも簡単ですが非常に実用的な感じだと思いました。

f:id:naka350z:20220502053106j:image 最後にコードをキツく絞ってみました。この様にかなり密着可能ですので風が強くても冷気は侵入しにくいですし、化繊ダウンなので濡れも気にしなくて良いので荒天時でも非常に安心して使用することが可能だと思います✨

 

ダウンシューズとしての使用

f:id:naka350z:20220508173814j:image テント泊登山やバックパックでのキャンプなどにですと荷物の軽量化をしたい方は多いかとは思いますが、荷物を小さく軽くするなら軽量なものを購入するか、兼用できるものを準備することが重要となってきます。

 そこでシュラフで就寝する際に私が必須装備として持っている物の一つがダウンシューズになります。快適使用温度から10℃ぐらい高い場合ならまだ大丈夫なのですが、それより気温が下がると脚先の冷えがいつも辛くて絶対にダウンシューズを使わないと快眠することが不可能なのです。

 その対策として今までは重量級の製品が多いダウンシューズの中でも超軽量になるネイチャーハイクの製品を愛用しておりました。

naka350z.hatenablog.com

 この製品は68gでとてもコンパクトになり良かったのですが、今回このENLIGHTENED EQUIPMENTのTorrid Hoodを購入してみてダウンシューズとして使用可能なことに気づきましたのでその詳細を紹介したいと思います。

 使い方は上記の写真の様にただ足先をフード部分に突っ込むだけです。

f:id:naka350z:20220508173808j:image そしてこのフードのすごく良いところがこの様にコード部分がかかとに来るので絞ってあげると就寝時も中でズレる事なく使用できるのです。

 残念ながらダウンシューズの様に自由に動かせないので快適性は全くないですが、普段愛用しているシュラフはナンガのミニマリズム180なので足先に向かってかなりシェイプしている形状なので私は特に不便に感じませんでした。

 ちなみにこのフードをダウンシューズがわりに使用するメリットは、

1、超軽量コンパクト

 重さが38gそして拳ぐらいの大きさなので持ち運びも簡単です。普段はミニマリズムシュラフと一緒のスタッフサックに入れて持ち運びしております。

2、思った以上に暖かい

 次に重要な保温性能ですが、これは両足が揃って入れておりますので暖かい空気が行き渡りますので、38gという重量なのに最初に想定していた以上に暖かく感じます。体感的にはネイチャーハイクのダウンシューズよりは少し保温性は劣る程度かと思います。

 そして寒くなった場合でも普通のダウンシューズだとカイロが2枚必要なのですが、このフードだと1枚で済みます。個人的にはこれも非常にありがたいメリットでした。何気にカイロって小さくて薄いですが、1枚でこのトリッドフードと同じ重量で38gもあるのでこの軽量化の恩恵も多いかと思います。

3、濡れを気にしなくて良い

 シュラフの中に入れて使用するのであまり関係はないのですが、それでも足裏からは発汗はありますのでこの化繊ダウン使用っていうのは恩恵がありますし、家庭用の洗濯機で洗えるのも助かるポイントです。

 

 続いてこのフードをダウンシューズがわりに使用するデメリットは、

1、身動きが取れない

 まず写真で見てもらった様に足先の自由は全くなくなります。ですので例えば封筒型シュラフモンベルのダウンハガーみたいにストレッチ性のあるシュラフで身動きが取れるシュラフを使用している方には非常に不便に感じるかと思います。

 私の場合は痩せ型な体型もあってミニマリズムみたいな細くシェイプしたシュラフの方がコールドスポットも出来にくいのでこちらの方が好みなのもあってあまりデメリットには感じませんでした。

 どうしても受け入れられない人にはやはり普通のダウンシューズの方が良いかとは思います。まぁ使っているうちに慣れますけどね💦

2、脱ぎ着が手間である

 次に個人的に一番不便に感じる点が就寝時にトイレなどに行きたくなった際の脱いだり、再度着用したりするのが手間に感じてしまいます。

 普通の使い方ではありませんので脱ぐ時は問題ないのですが、再び着用する時にシュラフの中に脱ぎっぱなしにしたりすると探し出すのが面倒ですし、着用時もたまに顔を出す部分からつま先が出てしまうこともあるので場合によってはスムーズに出来なくてストレスに感じるでしょう。実際に何度かイラッと感じた事はあります。

 

まとめ

f:id:naka350z:20220502053100j:image 非常にニッチな製品で使用用途がイメージしにくいと感じる方もおられるかもしれませんが、さらなる装備の軽量化を進めたいのでしたらこのENLIGHTENED EQUIPMENTのTorrid Hoodを使う事で寒さを犠牲にすることもなくフードレスのシュラフやキルト、もしくは足先のブーストアップに使用可能なとても有能な製品だと思いますので参考にして頂ければ嬉しいです✨