コスパ最高な100均テントマット セリアの両面アルミ保温シートの徹底レビュー
キャンプやテント泊登山などの時にはスリーピングマットを基本的に使用する人がほとんどだと思います。しかしその場合にテント内にさらにもう一枚マットを引く人はどれぐらいおられるのでしょうか?あまり具体的な使用率などは分かりませんでしたが、今回はそんな色々あるテント内用のマットのセリアの両面アルミ保温シートの紹介です。
製品の実測情報
公式の情報をと思い色々と検索してみましたが見つかりませんでしたので早速重さから見て行きたいと思います。
重量は77gとかなり軽量だと思います。
全長、全幅は表記通りの70cm×180cmとなっております。
アルミ保温シートの良い点
①軽量でコンパクト まず最初にこの両面アルミ保温シートの良い点からみてみましょう。
このシートの良い点は77gととても軽量なところでしょう。そして非常にコンパクトになる点だと思います。
スリーピングマットを持っていきますが、基本的に私はテント泊登山などに行く場合には山と道のミニマリストパッドやフリーライトのマイクログラビティーの出番が多いです。また厳冬期になると山と道のULPad15+の出番となります。
持ち運びには上記の写真の様に折りたたむ事でザックの中にフレーム代わりとしてもできるほどコンパクトにできます。
これがとても重宝していて小さなザックでもこれを持っていくことが可能となります。
②断熱性能が高い 雪中キャンプや雪山登山でのテント泊で利用するのでしたら皆さんは氷点下対応したR値の高いスリーピングパッドを持っていくと思います。
代表的な製品ですとサーマレストのネオエアーXサーモなどがあるでしょう。しかしこれは空気注入式なのでもし外が吹雪などの場合にはテント内に入って膨らませる必要があると思いますし、パンクなどのリスクを思うとエアーマットは就寝前に膨らませる方が良いと思います。
なのでそれまでのテント内で過ごす時間、調理や食事、着替えなどをする時にはエアーマットの上ではやりにくいですよね。そういった場合にその両面アルミ保温シートをひいて置くだけで全く違うと思います。
試しに無印良品の大きめな保冷剤をこのアルミシート越しにしばらく持ってみましても『少しひんやりするなぁ〜』ってぐらいで済みます。もちろんこの保冷剤をすでで持つと20秒もしたら『冷たすぎて無理』ってなりますので非常に断熱効果は大きいと思います。
ちなみに同じくセリアにあります90cm×180cmサイズのアルミシートが販売されておりますが、こちらはアルミ圧着が片面なので断熱性能はやや劣る様に感じます。ダイソーにも同じくアルミシートの販売がありますがこちらも片面のみのアルミ圧着なので同様です。
もちろん片面のみでも十分な方はおられるかとは思いますが、テント泊にて使用するならやや幅が狭い70cmですがこの両面アルミ保温シート一択でしょう。
複数人で使用するなら何枚か使えば良いですし、100円なので気兼ねなく購入することができると思います。
③保温材としてDIY可能 この両面アルミ保温シートは安くて何度も購入できるため保温材として利用することができます。私の場合はこの高い断熱保温効果を利用して最近ではもっぱらマグカップなどにサイズを合わせて使用しております。
これを思いつくまで今までは小型軽量な水筒を持っていくことが多かったのです。
以前にもレビューしましたが、同じタイガーの200mlの水筒をテント泊などに持って行き一度で多めに湯を沸かし、カップ麺やカレーメシ用、残りにスティックコーヒー用に水筒に入れて食後に置いていたのですが、これ非常に湯温が冷めにくくゆっくり時間をかけて飲むことができるのですが、やっぱり大きく重くパッキングに邪魔になってしまうために困っていたのです。
しかし、上記の写真の様にエバニューのデミダスチタンカップにアルミシートを巻きつけて使用したところ、沸騰したお湯を入れても素手で持て、飲む時に口を付けても熱くなく、お湯が冷めにくいと非常に使い勝手が良くて、水筒だと洗うのは難しいですがこのデミダスカップだと簡単に洗うこともできるし、少し冷めたら直火で再度温め直すこともできるとメリットが大きくて水筒を持っていくことがなくなりました。
④保護材として利用できる あと個人的にこれも重宝しているのが安価な素材なため色々な物の持ち運ぶ時の緩衝材として利用することが多いです。
上記のエバニューのデミダスカップにフリーライトのブラストバーナーを入れようとすると隙間ができてしまいカタカタ音がして非常に気になってしまいます。
それを防止するために適当にアルミシートをカットしてテープで止めてちょうどしまえる様に利用しております。
アルミ保温シートのいまいちな点
①持ち運びにかさばる 個人的にはそれほど気になりませんが、薄いスポンジが間にあるために圧縮したりしてコンパクトにすることができません。
なので人によってはイマイチに感じるかもしれません。その影響が大きく出るのがどうしても荷物を極限までにコンパクトにしたいロードバイクなどによるバイクパッキングの際です。
どうしても大きくなってしまうために想定最低気温が5度以上の時の温暖な利用ですと私は持っていかないことが多いです。
その場合ですと、テントがノルディスクのロフォーテン、マットをイナーシャオゾンミニマリスト、シュラフをナンガのミニマリズム180で両面アルミ保温シートを使用せずに5℃ぐらいの場合がありましたが底冷えせずに就寝できておりました。
バイクパッキングの時の使用の場合にもっとコンパクトになって地面からの冷気をもう少し感じにくくなる様なものがあれば良いのですが・・・
②高性能な銀マットではない これ単体で十分下からの冷気を感じないと思いますが調べたところ他にアストロフォイルという製品があり、それは両面がアルミシートで中間にプチプチがあるためにこのセリアの両面アルミ保温シートよりまだ断熱性能が上がるらしいです。
ですのでまださらに高性能な仕様にしたい場合にはこのセリアの製品では物足りないと思う人もいるとは思います。
実際に使用した感想
それでは次にこの製品を使った時の性能を紹介して行きたいと思います。この両面アルミ保温シートはテント泊登山などの場合はオールシーズン常に毎回持って行っておりますのでもう十分すぎるほどこのアルミシートの使い心地は感じております。
ですが、厳冬期のテント泊登山はなかなか機会がなくてようやく2度目があり先日、八ヶ岳の黒百合ヒュッテにテント泊にてキャンプをしてきました。
このセリアの両面アルミ保温シートをもちろん持って行き使用しましたが、やはりこのアルミシートでも十分問題なく使用は可能でした。
この日の気温は夕方の17時ぐらいで気温-16℃、テント内は-10℃ぐらいでだいぶん冷え込んでおりました。
ですが最初テントを設営して中に入ってアルミシートのみだと少し下から冷気を感じるなぁ〜って思いましたが、ゴソゴソしている程度だとそこまでは寒くは感じませんでした。
夕食を食べる時には山と道のULPad15+をひいたので全く下からの冷気も感じることはありませんでした。
そしてその日の就寝した環境ですが、
1、テントはヒルバーグのエナン
2、マットはセリアの両面アルミ保温シートと山と道のULPad15+Lサイズ
3、シュラフはマウンテンハードウェアのファントムアルパイン-9℃とナンガのミニマリズム180のダブル使用
就寝時の服装
1、夏用のインナー(おたふく手袋)
2、OMM MauntainRaid Jacket
3、ユニクロのスポーツタイツ
4、OMM MauntainRaid Pants
5、モンベルのメリノウールエクスペディションくつ下
6、ネイチャーハイクのダウンシューズ
7、貼るホッカイロを靴下に1枚づつ
以上の様な就寝環境にて18時前には暗くなったので寝てしまいました。
それで結局翌日に私が温度計を見て確認できた最低気温は-20℃、テント内の気温は早朝4時すぎに起きた時に-17℃と本土のキャンプ場ではなかなか経験しない様な気温で、兵庫県民の自分だと県内では-10℃ぐらいまで下がるなんてことは数年に一度観測することがあるかどうかっていうレベルです。やはり厳冬期の八ヶ岳はさすがですね。普通に-20℃ぐらいまで気温が下がってしまいます。
ですが、そんな激烈な環境でも地面からの寒さを感じることは全くなく、シュラフの中はぬくぬくで少し汗ばんでいたぐらいでした。
就寝時に唯一気になったのがインナーテント内の上に結露が出来てそれが霜になり、風が吹いた時にバサバサと揺れてその霜が降ってきて顔に当たってきたりしました。
でも気になったのはそれぐらいで、日付が変わる直前に一度トイレに起きたぐらいでそれ以外はほぼ熟睡しており10時間以上寝てしまっておりました。
厳冬期のテント泊にて就寝する場合寒くて寝れなかったら嫌だなぁ〜って思う人もいるでしょうが、個人差はあると思いますがこのセリアの両面アルミ保温シートと山と道のULPad15+Lサイズの組み合わせでおそらく地面からの底冷えを感じることはないとは思います。
個人的にはエアーマットはパンクのリスクと空気を入れたり抜いたりする展開撤収のめんどうさが非常に嫌いで厳冬期のテント泊に限っていうと今後も使用することはないとは思います。
また違う状況のパターンとしまして無積雪時の寒さの感じ方を紹介したいと思います。
上記の写真は9月の上旬にテント泊登山で上高地から重太郎新道を登って奥穂高岳に行き穂高岳山荘でキャンプした時になります。
ちなみにこの日は確認した限りでは最低気温が0度ぐらいでテント内が5度ぐらいの状況ではありました。
そしてその日の就寝した環境ですが、
1、テントはヒルバーグのエナン
2、マットはセリアの両面アルミ保温シートと山と道のミニマリストパッドを上半身に半分に折り曲げて使い、下半身にフリーライトのマイクログラビティーを使用
就寝時の服装
1、モンベルの半袖のクールメッシュ
2、OMM Core Jacket
3、OMM Core タイツ
4、FITSのメリノウールエクスペディションくつ下
5、ネイチャーハイクのダウンシューズ
6、貼るホッカイロミニを靴下に1枚づつ
以上の様な仕様にて就寝しました。この日は18時半には寝て夜中に一度トイレに起きましたが、やはり特に地面からの底冷えを感じることは全くなく朝まで熟睡しておりました。
ちなみに上記のマットの組み合わせでシュラフをミニマリズム180からMHWのファントムアルパイン-9に変更した時で-5度ぐらいでキャンプした状況がありましたが、さすがにミニマリストパッドとマイクログラビティーのスリーピングパッドの組み合わせではちょっと底冷えを感じてしまいやや寒かったです。
シュラフの性能的には十分でしたが、背中だけ性能が不足しておりました。なので個人的にはこの両面アルミ保温シートとミニマリストパッドとマイクログラビティーの使用だと-3度ぐらいが下限温度になると思います。
まとめ
テント泊の場合スリーピングパッドは絶対に持っていくかと思いますが、人によってはこういったアルミマットを使用する人は多いのでしょうか?
やはりイマイチ使用率がわからないのですが、個人的にはインナーテントの保護、スリーピングパッドの性能アップと使わない手はないと思います。
ですが、他に登山用品店などで直径18cmほどにロールマットみたいになったアルミロールパッドがあったりしますが、あの巨大な製品は個人的には遠慮したい大きさなのでこのセリアの製品の入手のしやすさ、価格の安さ、持ち運びのしやすさと個人的には総合的な性能は抜群だと思います。
持ち運びに邪魔になりにくそうならぜひ1枚はこの両面アルミ保温シートを使ってみてはいかがでしょうか✨✨✨