みなさんはキャンプやテント泊登山などの時に温度計は持っていきますでしょうか?必須装備ではありませんし、なんとなく体感でこれぐらいの気温かなぁ〜🤔 って想像はできるとは思いますが、やはりあった方が良いものだとは思います。
今回紹介します温度計は私が普段愛用しておりますエンペックスのサーモマックス50をレビューしていきたいと思います。
温度計が必要な理由
絶対に必要なものではありませんのキャンプやテント泊などの装備一覧には入っていないことが多いと思いますが、私は以下の理由でテントで寝泊りする際には使用しております。
①単純に今何度か知りたい状況の場合
まず最初に行動中やキャンプ場で活動している場合にどれぐらいの気温か理解するために必要かと思います。
例えばですが、街中で歩いている場合にあなたは今現在の気温を正確に返答できますでしょうか?おそらくほとんどの人が大雑把な数値で正確には当てられないでしょう。まして気温の感じ方は個人差がありますし、風速、湿度など他にも暑さ寒さの感じ方に影響を与える要素がありますので本当に難しくなるかと思います。
ですが、一つ正確な温度計があるだけで今これぐらいの気温だから熱中症にならないように水分補給をしっかりしておこうとか、思ったより気温が下がってきているから一枚ウインドシェルを羽織って暖かくしようといった目安ができるのはとても大きいかと思います。
これが温度計がないと自分の思い過ごしかなと我慢したりして体調を崩してしまう原因になりかねませんのでやはり屋外で活動する際は必要だと思います。
②就寝時の寒さの感じ方の目安に
次に必要な理由がテントで就寝する際にシュラフとマットを使用しますが、その際に今日は思ったより寒くなかったなぁ〜や、今日は寒すぎてほんの少ししか寝られなかったということが色々な季節や標高の高い場所のキャンプ場を利用した時になることがあるでしょう。
もしここで温度計を持っていっていなくて初めて利用したキャンプ場で寒くて寝れなかった場合に後からここのキャンプ場は何度まで下がったのか?と調べることが非常に難しいと思います。
近くの場所の街の過去の実況データを見ても全く参考にならないことがほとんどではないでしょうか。理由としては観測所の設置場所は街中にあり、キャンプ場はそこから10km以上は余裕で離れている場合がほとんどでしょうし、山中にありますので標高も高く、地形的に冷え込みやすいところもあったりします。
なので観測所の数値より5℃低いとかは当たり前として、10℃近くも違ったりするともういくらキャンプ慣れしてきた私でもその日利用した場所の気温を正確に当てることは困難に思います。
そして最も重要なのがその日持っていった装備では寒かったのか、暖かく十分だったかのかという経験の蓄積に当日の気温データが必須になるということです。
オートキャンプ場などの利用ですと色々と保温着の予備を持っていくことは容易いですが、全ての荷物を自分で持っていかないといけないテント泊登山になると一気にハードルが上がってしまいます。あれもこれもと持っていくと重くなることはもちろんですが、ザックの占有スペースも増えてしまうので他に持っていきたいもののために使えなくなるのが困ってしまいます。
一番最初にテント泊する場合にはわからないのは当たり前ですが、やはり自身の経験は非常に大切なものですのでそれを無駄にしないためにも温度計の使用は必須だと思います。
③後日友人知人に会話する時のために
最後ですが他人に先日キャンプに行ったのですよ〜って会話になった際にその方からそのキャンプ場いつか行ってみたいですけどどうでしたか?ってなった場合に寒くなかったですか?と聞かれることは多々あると思いますが、ここで温度計を使用していないとその人の肌感覚でしか返答できませんので何にも参考にならなくなってしまうでしょう。
ほんと暑さ寒さの感じ方は千差万別ですし、体調によっても違いますから温度計の数値は信用できるものだと思います。
以上の理由で温度計は必要な装備であると私は思います。
エンペックス サーモマックス50の情報
次にこのエンペックス サーモマックス50の実測情報を見ていきましょう。公式サイトの情報を見てみましたがカタログに簡単に載っている程度でしたので見てみたい方は下記のアドレスから拝見してみてください。
定価は1,320円ですが、私が購入したのは2021年の1月でその時は1,337円で購入しておりました。今現在ではAmazonにて871円とだいぶんお安くなっております😥 予備にもう一つ買っておきたい感じですね。
色は黒、黄、青、クリアの4色ですが個人的にはみた感じクリア一択で実際に購入してみてこの色を選んで良かったと思っております。
まずは大きさですが、直径は5.4cm
厚みは1.7cmほどになります。
大きさ的には掌にすっぽりおさまる大きさで大きくもなく小さくないちょうど良い大きさですが、個人的にはもう2回り小さいともっと気軽に持ち運びができそうに思います。
次に実測重量ですが、これは最初についていたストラップから使いやすいものに変更したので少し軽量になっておりますが20gと持った感じはかなり軽く思います。
文字盤の構造はストラップを持ってちょうど0℃が頂点にくるようになり、10℃単位で赤い線、1℃毎に目盛があり、赤い指針が細いので1℃の間のさらに細かい温度もわかるようになっております。
白いケースにシルバーの文字盤、赤いメモリに、赤い指針で非常に気温を一目で認識できるようになっております。無印良品のデジタル温度計も持っていくことがありますが、このアナログ式の文字盤は非常にわかりやすくて気に入っているポイントです。
裏側はご覧のように何もなく、通気口の小さな穴が6箇所あるだけになっております。
次に中の構造を確かめるためにネジを緩めて開けてみました。ストラップの交換は蓋を開けてからになります。
詳しいことはわかりませんが金属プレートとゼンマイの金属との温度差を利用して針が動く仕組みになっているみたいです。
ちなみに単純な仕組みですが、個体差か運搬時の衝撃などで針が正確に指していないとのレビューもみましたが、私の使用しているものはかなり正確に表示してくれている様には感じます。
エンペックス サーモマックス50の長所
①正確で判別しやすい
まずこの非常にみやすい文字盤と針の色と形は非常に気に入っており個人的には理想的な組み合わせでシンプルで一瞬で理解でき、さらに1℃単位でもわかるので非常に良かったです。デジタルだとさらに詳しく表示されますが、個人的にはこれで必要十分だと思います。
これを購入する前にモンベルのルーマジップという温度計を購入しましたが一般的な赤い液体温度計で小さかったので正直パッと見では5℃単位ででしか判別できず到底実用的に使えるものではありませんでした。
なのでこの正確に見やすいこのサーモマックス50を初めて使った時は非常に感動しました。
後重要なのがこの表示範囲が-50℃〜+50℃と広範囲なのも嬉しかったです。まぁ実際にはそんな振り切ってしまう場所には絶対に行きたくはありませんが、厳冬期のテント泊をする場合ですと寒すぎて表示できないこともあるので、このサーモマックス50は余裕のある表示で良いと思います。
②軽量、コンパクトである
次に温度計なんて大きいものはそうそうないとは思いますが、それでも見やすい文字盤なのにコンパクトで軽量なのはなかなか優れていると思います。
③濡れても大丈夫 今まで何度か雨の中で使用したりしてきましたが、濡れて故障したりは今のところは起こっておりません。表示されている気温も濡れていても正確に示されていたと思います。
もちろん金属製品ですので濡れたままにしておくとサビついて正確に表示しなくなるかもしれませんが、今のところ不具合はありません。まぁ安価な製品ですのできちんと表示されなくなったら買い直すのが賢明かと思いますが。
サーモマックス50のイマイチな点
①やや大きい
基本この温度計は素晴らしいものだと思っておりますが、少ない不満点をあげるならまずこのやや大きなサイズ感が少し扱いづらいなと思います。
個人的には文字盤の大きさはそのままにケースの部分の縁をもっと薄くできればさらに良くなると思うのですが、これは致し方ないでしょう。
②耐久性に不安がある
次に耐久性ですが、これはやはり液体式温度計に比べるとどうしても強い衝撃が入ったりすると針が折れたりズレたり、サビついたりするでしょうからそこが長期ロングトレイルなどで使用するなら故障してしまうかもしれない点でしょう。
実際に使用した感想
次にこのエンペックス サーモマックス50を実際にテント泊で使用した時の感想を紹介したいと思います。
ぶっちゃけ無積雪時ならどの温度計でも問題はないでしょう。ですが上の写真の様な厳冬期の使用だとちょっと困ることもおきます。
今季キャンプに行きました厳冬期の八ヶ岳の黒百合ヒュッテでのテント泊の時ですが、この日最低気温は-20℃をほんの少し割り込んでおりました。
別に猛烈な寒波が来て記録的な寒さになったわけではなくちょっと冷え込んだだけの時でこれですので・・・😅
これが予備で持っていっておりました無印良品のデジタル温度計はLow表示で計測不能、液体温度計だとテント内に置いていて-17℃表示・・・😅 もう少しで計測範囲を超えてしまいますね。
なのでやはり余裕のある表示だとこんな時でもきちんと何度まで下がったかわかるのでありがたいのですよね。
この日はもう14時〜15時ぐらいのテント設営時で既に-15℃ぐらいでしたのでほんとこれで温度計がなかったらただただ寒いって震えているだけで身体に感じる異変を気付かなくなってしまうかもしれませんので、温度計は必須だと思わされました。
また昨年の奥穂高岳〜北穂高岳と登山に行き穂高岳山荘にテント泊した際にももちろん持っていきました。(左から奥穂高岳、鞍部に穂高岳山荘、涸沢岳です)
この時は夜間に少し雨が降りテントにつけていた温度計はしっかり濡れましたが問題ありませんでした✨
次は今年の2月下旬に行った竹田城跡が見える絶景の野営地にてテント泊した際です。
無印良品の温度計も持っていきましたが、問題なく表示ができる範囲内でしたが、最低気温は-10℃ぐらいでしたのでやはりデジタル表示でもいいですが、やはりこのサーモマックス50の方が見やすくて安定感があり良いですね。
まとめ
温度計ってやはり必須なものではないのですが、やはり一つ持っていると絶対的な指標ができ何をするにも目安ができて非常にありがたいものになるのは間違いないと思います。
このエンペックスのサーモマックス50は今現在の価格では1,000円もしないものですでのぜひ気になった方はひとつ購入してみて使ってみるのはいかがでしょうか✨✨✨