なかちんのアウトドア活動記

一児の父ですが少ない休みの日に細々とアウトドアを楽しんでおります。つたない内容かもしれませんがご了承下さい。

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厳冬期の雪山登山にも使用できる化繊ダウンパンツ OMMのMountain Raid Pantsの徹底レビュー

f:id:naka350z:20220207012023j:image 登山やキャンプなどに行く際にみなさんはダウンパンツは持っていかれますでしょうか?7月や8月の平地では熱帯夜で暑苦しくてそんなダウン製品なんて持って行こうとは思わないでしょう。

 しかし3,000m級のテント場などですと朝晩は地上より20℃近く気温も変わってきますのでダウンジャケットは必要ですし、じっとしていると非常に寒くなってきますのでそういった状況だとダウンパンツがあると非常にありがたみが湧いてくると思います。

 本来行動中にはダウンパンツはほとんど必要ありませんが、今回紹介しますOMMのMountain Raid Pantsは化繊のダウンを使用している非常に珍しい製品で行動中にも積極的に使用可能となっております。それではこれから詳しくみていきたいと思います。

 

製品の特徴

1、プリマロフトゴールドの化繊ダウンを採用しており行動中に着用しても荒天時や汗濡れなどに非常に強い

2、オーバーヒートしにくいようにダウンは多くは封入していない

3、Mountain Raid JacketやMountain Raid FootPodと組み合わせてシュラフの様な使用が可能になる

 

公式サイトの情報

OMM Mountain Raid Pants

とにかく脱着が楽で暖かい 行動派のインサレーションパンツ

イギリスの嵐の時期にあえて行われるマウンテンマラソンのために 開発されたMountain Raid Pantsは断熱性能が高く.濡れてもなお暖かいPrimaLoftの最上位、Goldシリーズを使ったインサレーションパンツでありながら寝袋としても活用できるユニークなアイテムです。

1 インサレーションパンツとして

化繊綿を使ったパンツとしては最軽量の部類に入る275g(Mサイズ)というスペックでありながら 雪上や雨でもロフトがなくなってしまう心配をせずとも使えるプロテクション性能を持っていること、さらに裾を両側からガバッと開けられるデザインのおかげで汚れたシューズを履いたまま頭から被って着用できることで、冬山の稜線での休憩やスキー場でのリフトの凍える時間など さっと取り出し、さっと着ることができるのがとても楽でとても使い勝手が良いパンツです。

さらに60gのプリマロフトの薄さは極寒期ではオーバーヒートするほど暑すぎる状態になりにくくテン場から起き出してゆっくり体温を上げていく時間に重宝すること間違いなしです。

2 寝袋として

オプション製品であるMountain Raid Foot podsとインサレーションジャケットと組み合わせることで象足の寝袋として活用ができます。体感的におおよそ5度くらいまでを想定して荷物を軽く、効率的な軽量化をはかることができます。OMMレースはもちろん、ファストパッキングなど課題設定のある山行には強い味方になってくれるでしょう。また極寒期は手持ちの寝袋のブースターがわりとしても活躍してくれます。

冬もアクティブに動き回る人にとって このインサレーションパンツとしてこの着用のしやすさはとても気に入るはず。 冬山での休憩時に一枚あるととっても重宝しますよ。 ▼ 画像をクリックすると拡大します。

素材    生地: POINT ZERO fabric 中綿: ボディ Primaloft Gold 60g

※サイズ選びの参考として 日本の男性の平均身長(172cm/62kg 中肉中背の場合…) Sサイズ … ジャストフィット ※サイズ感はあくまで目安となります。

昨年からずっとテストをしてきましたが、とにかく冬のジッとしなければならない局面で靴を脱がずにすぐに着用できるところがめちゃめちゃ気に入っています。 特にスキー場のリフトに乗っているとき… これに慣れるとない時にちょっと困るほどに必要不可欠なアイテムになってしまいました。お勧めです。 writing / Chiyo

OMM MOUNTAIN RAID PANT / OMM マウンテンレイド パンツ - MoonlightGear - ムーンライトギア

 

製品の実測情報

f:id:naka350z:20220207132611j:image まずは私の持っておりますXSサイズの重量を見てみましょう。実測値は235gと軽量に仕上がっております。

 ただ軽いのですが、天然の羽毛と比べやはり重量の割にあまり小さくはならないなという印象です。

 

着用した時のサイズ感について

f:id:naka350z:20220207012008j:image これは実店舗にて購入できる方だと着用したサイズがどれぐらいか確認できるでしょうが、私の場合はwiggleにて購入しましたので同じくMountainRaid Jacketも先に購入しておりXSサイズでちょうど良かったのでこのマウンテンレイドパンツも何も考えずXSサイズを購入したのですが、かなりジャストサイズでもうひとつ上のSサイズでも良かったかな?と思うぐらいでした。

 具体的な着用感としましてはまず行動時に脚をあげたりして突っかかることは一切ないのです。また足の裾までもちょうど良いぐらいです。しかし、ウエスト周りがちょっとキツくてお腹いっぱいご飯を食べたりすとキツくなってしまいボタンを外さないといけなくはなってしまいます。

 ちなみに体型としましては、165cmの50kgでウエスト周りは70cmほどの痩せ型にはなります。それを参考にして購入する目安の一つとして頂ければ幸いです。このXSサイズはさすがに52kg以上の人には難しいでしょう。やや低めの女性向けぐらいにはなるとは感じます。

 

製品の構造

f:id:naka350z:20220207012008j:image 次にこのマウンテンレイドパンツの構造を紹介していきます。

 まずパンツを履く時のジッパーは少し短めで、ウエスト部分はスナップボタンになっております。これわりとしっかりとハマり装着時は簡単なのですが、外す時は結構硬くてジッパーを下ろしてからでないとやりにくい感じです。

 小さめなサイズ感もありテント泊の時などのゆったりしたい時にはスナップボタンを外していた方が良いかなぁ〜と思います。

 

f:id:naka350z:20220207012020j:image 次にこのマウンテンレイドパンツにはこの様に紐がついておりマウンテンレイドジャケットと連結可能なようになっております。詳しくは後述します。


f:id:naka350z:20220207012005j:image 次にこのパンツにはジッパーが内側についております。

 普通はついていないかもしくは短めなものがほとんどですがこれは非常に長くなっております。これだけでも変わっておりますよね。

 

f:id:naka350z:20220207012002j:image ご覧の様に大きくガバッと開けきることが出来ます。

 これ便利な使い方がありまして、ムーンライトさんの情報にもありましたが両側のジッパーを全開にすると頭からかぶって着用すると珍しい着方が出来ます。

 そしてこの写真の様につなげて閉めます。


f:id:naka350z:20220207011946j:image この様に閉じる事ができます。


f:id:naka350z:20220207011943j:image 表側も閉じると筒状にする事ができて追加の装備(FootPod)を使うと簡易的なシュラフを作る事ができます。

 

シュラフとしての使い方

f:id:naka350z:20220207011954j:image 次にこのマウンテンレイドパンツを使用してシュラフとしての使い方を紹介したいと思います。実際使用してみた感想はまた別の記事で記述したいと思います。

 まずはパンツの他にマウンテンレイドのジャケット(31,900円)とフットポッド(7,700円)を用意します。


f:id:naka350z:20220207012011j:image まずはパンツを筒状にジッパーを付け替えてフットポッドに装着していきます。

 連結はスナップボタンが4箇所前後左右についておりますのでパチパチとできます。


f:id:naka350z:20220207011951j:image これがまずは半身ができた状態です。フットポッドはやや厚めのプリマロフトゴールドを使用しておりますので若干ですが暖かめになっております。若干ですが・・・

 パンツの方が外側にきてフットポッドを包み込むような感じになっております。


f:id:naka350z:20220207011948j:image 次にジャケットと連結させていきます。実際には先に下半身を着てからになりますがわかりやすいように床に置いて撮影しました。

 ジャケット側の内側にはご覧のように4箇所ほど高さが調整できるようになっております。ちなみに私は下から二番目を使用しております。


f:id:naka350z:20220207012017j:image パンツ側にループがあるのでそれを出して左右に装着します。

 これ気分的には後ろ側にちょっと欲しい感じですが、あまり意味がないのか就寝時にボタンが当たって痛くなるからかついてはおりません。

 でも表側でもズレる事はないように思います。


f:id:naka350z:20220207011941j:image シュラフとして完成です✨キワモノ感満載ですね😅こんな格好で野宿してる人を見かけたらビックリしてしまいます🤣

 ちなみに手はジャケットのポケットに入れるとフリースがあるのでちょっと暖かくなるかとは思います。


f:id:naka350z:20220207012057j:image 実際にシュラフに入ってみて足元側の写真です。少しはイメージして頂けるでしょうか。


f:id:naka350z:20220207012014j:image 胡座は全くできません💦どうしてもと言うならジッパーを開ければ可能かも・・・


f:id:naka350z:20220207011956j:image ジャケット側を開けるとこんな感じにはなります。正直これだけで熟睡するには野宿慣れしてる人でないとキツいかもですね・・・

 

実際に使用して感想

f:id:naka350z:20220207133507j:image このMountain Raid Pantsを行動着として先日厳冬期の八ヶ岳に行った際に使用していきました。

 この日はこの時期にしてはやや寒くて11時ぐらいの渋ノ湯登山口で気温がおおよそ-7℃ぐらい、13時過ぎに黒百合ヒュッテに到着した時には−12℃ぐらいな感じでした。

 

f:id:naka350z:20220209033444j:image 着用したのはベースレイヤーにユニクロのエアリズムタイツに、このマウンテンレイドパンツ、アウターにモンベルのストームクルーザーという装備で行きました。


f:id:naka350z:20220207133510j:image 行動中は上りで早めの上りの速度でしたので上半身は暑すぎてオーバーヒートしてしまい正直ベースレイヤーとレインウェアの2枚だけで十分でしたが、下半身は少し暑いですが上半身ほどはオーバーヒートにならず、少し暑い程度で済みました。

 テント場に着くとパンツの方はちょっとだけ汗が滲みていましたが、15分ほどで乾いてくれました。さすがプリマロフトゴールドを使用した化繊ダウンパンツですね✨

 普通羽毛のダウンパンツだとこんな-10度以下の環境で乾くことはないでしょうから素晴らしい速乾性能です✨

 

f:id:naka350z:20220207133516j:image 次にテント場についての感想ですが、テントを設営して疲れてまたちょっと寒かったので中でボーッとしていたのですが、着替えるのも面倒だったので行動中と全く同じでそのままの格好だったのですが、中で休んでいても少し寒いかなぁ〜ってぐらいでそこまで寒くは感じませんでした。

 どちらかというとつま先が寒くなってきて辛かったのでネイチャーハイクのダウンシューズを出してきて寒さを凌いでおりました。

 昨年も同じように黒百合ヒュッテに来たときは、昔スキーをしてた時のウェアがまだ残してありましてそれをパンツの方だけ着用して来たのですが、結構オーバースペックでまたテント内で着替えた時に邪魔になったので今年はもう少しコンパクトにしようとしてこのマウンテンレイドパンツを持ってきました。

 さすがに行動中は良くてもテント内でゆっくりするときは寒いかな?とも思っておりましたが必要十分な性能だなとは感じました。

 ただ寒さには比較的強い方なので寒さが苦手な方は例えばマウンテンレイドパンツの下にモンベルのジオラインEXPみたいな厚手のタイツを着用した方が良いかもしれません。

 

実際に使用して良かった点

1、行動中に積極的に使用できるf:id:naka350z:20220207133507j:image このマウンテンレイドパンツのスペックは基本的にイギリスのOMMレースの寒く天候が悪い時期のレース中の使用を想定しておりますので、移動中は羽毛ダウンだと暑くなりすぎるのでこのプリマロフトゴールドの化繊ダウンでそこまで自分の熱がこもりすぎない様にしております。

 それがやはり冬の時期や夏のアルプスの稜線などでの荒天時でも安心して使用可能なのだと感じさせてくれます。

 やはり寒くなってきても普通のダウンだと濡れを警戒して使用できませんがこのマウンテンレイドパンツだとそんな心配は無用です。

 

2、思っていたより暖かいf:id:naka350z:20220207012023j:image 行動中はオーバーヒートしにくいぐらいで良いですが、それは反面停滞時や休憩中は一気に発熱量が減って寒くなってきますが、このパンツを−15度ぐらいのテントの中でじ〜っとしていてもパンツ越しにはそこまで寒くは感じませんでした。

 やはりつま先が非常に冷たい方が大きかったので保温力が高いダウンシューズを履いていれば問題なく使用できると思いました。

 あとそれでも寒いと少し感じる時がありましたのでその場合には持ってきていたシュラフを脚に掛けるか、シュラフの中に入ってしまいましたら大丈夫でしょう。

 

3、簡易シュラフとして使用可能f:id:naka350z:20220207011951j:image 追加でマウンテンレイドフットポッドの購入は必要ですが、この様にシュラフとして使用可能なのは大きいと思います。

 個人的にはシュラフとして使用するにはかなりハードルが高いかと思いますが、普通のシュラフを持っていき追加でこれを使用することで快適使用温度をブーストしてあげるのが最良な方法なのではと思いました。

 でもやっぱりシュラフとして組み立てる、ダウンパンツに戻すというのを繰り返すのは結構手間なのですが・・・

 

実際に使用していまいちな点

1、羽毛ダウンの様な暖かさはないf:id:naka350z:20220207133516j:image やはりこのマウンテンレイドパンツを単体で使用するには羽毛のダウンパンツに比べて暖かくはないのは少し不満に感じる方はおられるでしょう。

 なので山小屋での小屋泊時などにじっとしていると寒く感じるでしょうからそういった方にはダウンパンツを持っていくか、モンベルのEXPタイツなどを持っていくと幸せになるとは思います。

 

2、ジッパーが邪魔に感じるf:id:naka350z:20220207012005j:image このジッパーはフルオープンにすると頭から被って着用したり、シュラフとしての使用方法が可能だったりと普通のダウンパンツにはない多種多様な使い方ができるのですが、その反面このジッパーの分の重さが増えてしまいますし、スライダーの部分がカシャカシャ音がして少し気になってしまいます。

 

3、入手しにくく高いf:id:naka350z:20220207012057j:image OMMの製品自体流通量が多くなくさらにこのマウンテンレイドパンツは手に入りにくくは感じます。またこの製品は28,050円(税込)と結構高く感じてはしまいます。

 もう少し金額を出せばモンベルのダウンハガー800#3のシュラフが購入できるぐらいと思えばご理解できるかと思います。

 やはり単純に28,000円ほどはちょっと高いです・・・😂

 

まとめ

f:id:naka350z:20220207011941j:image 化繊のプリマロフトゴールドを使用した非常に珍しいダウンパンツで組み替えることでシュラフとしても使用可能な他に代わりのない製品になってくると思います。

 正直このマウンテンレイドパンツを夏場の登山などに持っていくなどは私にはない選択肢になりますが、晩秋の時期から、初冬〜厳冬期、5月ぐらいまでの残雪期に至るまでの期間で使用できると考えると面白い製品だと思います。

 さすがに気温が0度以上の環境で行動中に使用すると暑くなりすぎると思いますが、汗で濡れても厳冬期の寒い中でも乾いてくれるのが非常に魅力的な製品になってくるでしょう。

 非常に特殊な製品で使う方を限定しかねないものではありますが、興味のある方は購入して使用してみてはいかがでしょうか✨✨✨