超軽量化繊ダウンパンツ 山と道 ライトアルファタイツの使用レビュー
ダウンパンツは皆さんは使用したりしますでしょうか?温暖な時期にテント泊に行くなら必要はないでしょうが、やはり10℃を下回ってくる様な環境になってきますとテント場で過ごす際には一つあるとなにかと重宝するのがダウンパンツになるかとは思います。
今回紹介しますのはそんな重く嵩張りやすくなるダウンパンツの中でも濡れを気にせずに使用可能で軽量、コンパクトになる山と道のLight Alpha Tightsを実際に厳冬期の雪山テント泊でも使用してきましたので使い勝手も含めてレビューしていきたいと思います。
公式サイトの情報
幅広い場面で活躍する保温行動着
通気性と保温性に優れたポーラテック・アルファダイレクトを使用した超軽量のアクティブインサレーション・タイツです。
ショーツと合わせれば適度な保温性を維持しつつムレとヒートアップを防ぎ、ロングパンツの下に履けば寒い季節や停滞時も暖かく過ごせます。ダウンパンツと比べて軽量性に優れており、宿営時にはパジャマとしても活躍します。 濡れても保温性が低下せずにすぐに乾き、とくにLight 5-Pocket Pantsとの相性は抜群です。
カラーバリエーション
■Black ■Taupe ■Light Gray
Made in Tochigi, Japan
Material: Polartec Alpha Direct (100% Polyester) 85g/㎡
Weight: 96g (Size S) 102g (Size M) 111g (Size L) 123g (Size XL)
Size: UNISEX | S / M / L / XL
Light Alpha Tights | 山と道 U.L. HIKE & BACKPACKING
製品の実測情報
この製品は昨年秋頃にハイマートベルクさんに入荷したタイミングがありましたのでその時に実際に見に行き初めて手に触ってみたのですが、私は今までこういった化繊ものはほとんどがPRIMALOFT® ACTIVEばかりでしたが、このLight Alpha TightsはPolartec Alpha Directを使用した製品でしたのでこちらを使用してみたくなったのですぐに購入することにしました。
金額はこの山と道のLight Alpha Tightsは7,150円とOMMのCore Tights 20,900円に比べるともう圧倒的に安く感じましたし、普通の羽毛のダウンパンツなどに比べても十分安い金額だと思います。またこの製品は入荷したらすぐに売り切れていくみたいですので見かけた時は即決でしょうね。
前置きが長くなりましたが、まずは私が実際に購入したSサイズの重量を計測してみましたら95gと公式重量と同じぐらいでした。これだけ軽量でそこそこ小さくなるのでザックの中に入れていても邪魔になる事は少ないかと思います✨
実際の履き心地について
次にこのLight Alpha Tightsを詳しくみていきましょう。まずこのタイツの履き心地についてなのですが、これはAlpha Directの85g/m2の薄手の生地が使用されているみたいで着用すると若干肌が見えるように感じます。なのでさすがにこれ一枚だけではテン場などをうろうろするには向かないでしょう。
OMMのCore Tightsも薄手のPRIMALOFT® ACTIVE 75g/m2が採用されておりますのでこういう行動時にも着用を考えている製品には薄手の生地が使われているのですね。
実際に肌に直接着てみた感想はPRIMALOFT® ACTIVEもAlpha Directもほとんど同じぐらい気持ち良く思います。あえて優劣をつけてと言われればPRIMALOFT® ACTIVEに僅かながら軍配が上がりますが、ほとんど同じでどちらも着心地は抜群だと私は思います。
次にこの生地をアップにて撮影してみました。裏地に化繊のウール地が縫い付けられており構造としてはPRIMALOFT® ACTIVEもAlpha Directも一緒ですね。
この様に隙間があるため通気性がありすぎるためこれ一枚だけではやはり暖かさを期待するのは難しいでしょう。
一応同じ薄手の生地同士のPRIMALOFT® ACTIVEとAlpha Directを重ねて見比べてみました。多分基本性能はほとんど同じなのではと思ってしまいます。
もう自分の好みのデザインを選んでいくのが一番ですね。
最後にですが、このLight Alpha Tightsの使っていて唯一気になって困っている点がありましてそれがこのウエスト部分の平ゴムです。
ちょっとこれが締め付けがややキツめで、それはいいのですが普通に上までしっかり上げて着用するとちょうどお腹のおへそのところにきてしまい私には苦しくなってしまい、締め上げる様に感じて私には結構キツくて少し下めにずらして履いております。
ここは個人的には改善して欲しく感じる部分で、やや弱めの平ゴムを使うか、もう少し下めになる様にして欲しいところです。
実際に使用してみた感想
それでは実際にこの山と道のLight Alpha Tightsを厳冬期の雪山テント泊登山にて何度か今シーズン使用してみましたのでその時の感想を述べてみたいと思います。
1、2022年12月15日〜16日 西穂山荘
最低気温-13.5℃ 天候☁️→❄️
どうしてもsamayaのradical1を雪山で使いたくて天候が悪いのを承知で行ったので天候が良くなくて結局丸山まで行って引き返した時です。
2、2023年1月5日〜6日 平湯キャンプ場
最低気温-9℃ 天候☁️
再度トライしてみようとして前泊として平湯にて泊まったのですが、翌朝トラブルで怪我をしたのでそのまま断念してロープウェイに乗らずして帰宅した時です。
3、2023年2月26日〜27日 西穂山荘
最低気温-15℃ 天候☁️→☀️
3度目の正直としてトライして西穂山荘にテント泊で泊まって独標まで行った時です。
行動時
まず行動中から着用していたのですが、このLight Alpha Tightsを直接履いて、上から普通のパンツを着て西穂山荘や独標までの行動で使っていました。
気温は-10〜-13℃ぐらいでしたが、個人的にはちょうど良いぐらいでした。上半身はちょっとオーバーヒートしてましたが、下半身はそこまで熱もこもることもなく暑すぎず寒すぎずと良かったです。
停滞時 次にテントを設営して室内で過ごしている時にですが、これは行動中と同じ格好のままでいました。さすがにじっとしていると若干寒かったのでシュラフをブランケット代わりに膝にかけて食事をしたりして過ごしておりました。
この時の服装は上着はベースレイヤーにモンベルのジオラインクールメッシュ長袖に、OMMのコアフーディー、その上にコアフーディーPlusの重ね着してその上にモンベルのEXライトウインドパーカを着てましたが十分寒くもなく過ごせてました。テント内なので大体気温は-10℃ぐらいな状況だったです。
昨シーズンまでは寒さを気にしてダウンパンツとかもお守りで持っていっていましたが、化繊ダウンパンツなので濡れに気にしなくてよかったので予備を持たなくても良くなりましたし、寒くなればシュラフの中に入れば良いので問題なかったです。
就寝時
最後にシュラフに入っての就寝した時ですが、上はクールメッシュにコアフーディ、下はライトアルファタイツのみ、あとはダウンシューズを履いて寝袋に入り込みました。
スリーピングシステムはセリアの両面アルミロールマットに山と道のUL Pad15+ LにOMMのマウンテンレイド100(343g)、ナンガのミニマリズム180(325g)、OMMのコアライナー(175g)の三重で使ってみました。
結論を言うとつま先の冷えだけが辛くカイロを投入しましたが、それ以外に寒さを感じることもなく大丈夫でした。なぜかと考えてみましたが、やはりこれもAlpha Directの通気性があり、コアライナーも同じく通気性がありミニマリズムに暖かい空気が伝わりやすい。
そして外からの結露などはマウンテンレイドで防御って感じでそれぞれに役割を持たせて使用出来たかと思います。なのでこんな薄いタイツだけですが、いかに体温をシュラフに伝えられるかが重要になってくるかなと体験できました。寝袋はトータル843gで厳冬期のテント泊で何泊も使用可能なシステムだといい収穫ができました✨
まとめ
化繊ダウンパンツの製品はあまり多くはないとは思いますが、OMMのCore Tightsも選択肢にはありますが、入手性が低くて3倍近い値段なのでこの山と道のLight Alpha Tightsは在庫は少なくすぐに購入できるできるものではありませんが、それでも入手できるタイミングであれば金額も7,150円と費用対効果が非常に高い製品だと思いますので絶対お勧めできる製品だと思います✨✨✨