なかちんのアウトドア活動記

一児の父ですが少ない休みの日に細々とアウトドアを楽しんでおります。つたない内容かもしれませんがご了承下さい。

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Simple Is Bestなクッカー エバニューのTi400 NHのレビュー

f:id:naka350z:20230413053248j:image みなさんは軽量なクッカーは何を使用しておりますでしょうか?装備を軽くしてっていくと必然とチタン製のものを選んでいくようにはなるかと思いますが、本日紹介しますのはそんなチタン製クッカーの名品であるエバニューのFD400の派生品で今期の新作Ti400 NHを紹介したいと思います。

 

公式サイトの情報

f:id:naka350z:20230413025116j:imageTi 400 NH

品番:ECA625

価格:1,980 円(税込)

 「Ti 400FD Cup」のハンドルを取り除く事で16gの軽量化 別売りの世界初アウトドア用難燃シリコンリング「Flameproof Sil.RING M」を使用する事でハンドルレスでも快適に使用可能

サイズ:外径102×内径95×深さ58mm

容量:400ml(目盛付き)

質量:34g

素材:純チタン(国内製造)

生産国:日本

エバニュー公式オンラインショップ / Ti 400 NH

 

製品の実測情報

f:id:naka350z:20230413025119j:image それではまずこのTi400 NHの重量や外観などを見ていきましょう。ご覧の様にもう潔いぐらいに何もないただのカップですね。ある機能は150ccと250ccの目盛りのみですがもうこれが素晴らしいです✨

 すでにFD400は持っていたので必要はなかったのですが、先日ムーンライトギアさんに出向いた時にこのTi400 NHを展示してあるのを見てそこにある究極の機能美的な佇まいに惚れ込んでしまい結局購入しておりました💦

f:id:naka350z:20230413025021j:image 実際の重さですがこれはやはり燕市製の職人の製品だけあって公式通りの34gと超軽量です

 以前レビューしたことのありますTi220 NHが32gだったので容量がほぼ倍ぐらいなのにこの軽量さは本当に凄いの一言ですね😲

naka350z.hatenablog.com

 チタン製の商品は他にもありますが、例えばバーゴの400mlの製品で45g ¥7,920-、トークスの550mlの製品で62g ¥6,600-、ちょっと形状は違いますがスノーピークのチタンシングルマグ450mlで70g ¥3,520-となっており、その重量の軽さと金額の安さは他の追随を全く許さないクオリティだと思います。

 何が凄いってやはりこのエバニューの製品は唯一他のメーカーにはない厚み0.3mmの薄さに仕上げているのが驚異的なことですね。チタンという加工しにくい製品をここまで強度と軽量さを両立させて作れるのはエバニューだけですし、そしてこれだけの凄い製品を1,980円という値段で販売しているのはこのご時世奇跡としか言いようがないと思います。

 おそらくこれがU.S.製品だと一万円近くになってもおかしくないとは思いますね。はっきりいってこれを知ってしまうと他メーカーを購入するメリットは全くないでしょうね💦

 

Ti400 NHとFD400の違いについて

f:id:naka350z:20230413025036j:image それでは次に実際にこのTi400 NHとFD400はどう違うのか詳しく見ていきたいと思います。

 まずFD400ですがこれは最初からハンドルを外して食器として使用したかったのですでにノーハンドル仕様になっておりますが、このハンドル接続パーツがあるのが大きな違いになります。普通の人ならこれぐらい対した違いではないかもしれませんが、このパーツの上下にハンドルがグラグラならない様に突起がありこれがギリギリのパッキングをする時にストレスになってしまい個人的に非常に気になっておりました。

 なのでこのTi400 NHの接続パーツがないってだけでこれほどシンプルになるのは思っていた以上に快適に感じました✨あと内部の目盛りは同じですね。

f:id:naka350z:20230413025100j:image 裏側からも見てみましたがやはりこの僅かな接続パーツがないだけでこれだけ美しさの違いが出るものかと思わされるほど違ってきますね。

f:id:naka350z:20230413025024j:image ちなみにハンドルレス仕様のFD400の重量は36gほどでおそらくカップの部分の重量は一緒として考えると接続パーツの重さは2gほどかもしれませんね。

 

Ti400 NHの使い方について

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f:id:naka350z:20230413025054j:image それでは次にこのTi400 NHのクッカーをどの様にして使っていくかを考えていきたいと思います。私が思いつた方法はシリコンバンドと取手の2つです。

 まずシリコンバンドですが、これは今期の新作でエバニューからこれ用のFlame proof Sil. RING Mが販売されておりますが、先ほどみたところではSoldoutでしたし、金額が1,540円とかなりしますので私は3coinsで購入してた調理グッズのシリコン製品がありましたのでそれを使用しております。

 これだとミミみたいにぴょこっと出ているのですが、これがあるだけで素手で咄嗟の時に火器の使用中に持ち上げることが可能なので結構重宝しております✨それに四つで330円なのでミミを切り落としたバージョンorグリーンの色違いもあるので気分次第で使い分けるのもありかと思います。

f:id:naka350z:20230413025048j:image 次にお奨めな方法が100均などで売っておりますアルミ製の鍋つかみですが、私はこれを金鋸で約5cmぐらいの長さにカットして使っております。

 重さが21gほどであまり軽くはないのですが同社のナベツカミが14gと軽量で良いのですが、2,000円ほどもするので気軽に試せれるので良いかと思います。

f:id:naka350z:20230413025027j:image ガスストーブに載せた時もこの様に安定して使える様になるので結構気に入っております✨

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f:id:naka350z:20230413025057j:image 次にですがこれが一番の大切なことなのですが、このTi400 NHを購入した最大の目的は食事や飲み物を飲む時に使うことを考えていましたので、その時に使いやすくするためのカバーを自作しました。

 これはセリアで売っている両面アルミ保温シートなのですが、これをカップに覆ってコジー代わりとして使っております。一つで2gでもう空気みたいな軽さですし、もう少し保温力が欲しければ二重にしても良いかもです。

f:id:naka350z:20230413025030j:image 本当はアストロフォイルなどがいいのかもしれませんが個人的にはこれで十分直接持つよりは熱を感じにくくなりますし、この様にコーヒーを入れてもすぐには冷めないのでとても気に入っております。

 あとチタン製なので冷めてきたらまたこのままカバーを取って再度暖め直すことが出来るのが素晴らしいですね✨

 

Ti400 NHのパッキングについて

f:id:naka350z:20230413025103j:image 次にこのTi400 NHの収納方法についてですが、これはかなり人それぞれで違うと思うので今現在私がしている方法を参考程度に紹介しておきます。

 超軽量にして攻めた山行計画ってなるとこのTi400だけ持っていくかもしれませんが、どちらかというと湯沸かし用のクッカー(TMR industriesのW.R.Cooker)と食事用のクッカーと分けて使用したいので二個持ちで行くので上の写真の様に重ねて入れたりしております。

f:id:naka350z:20220928033345j:imagef:id:naka350z:20221004140130j:image そしてこれはあまりやる人がいないかもしれませんが、モンベルのULサック1Lの中にナンガのミニマリズム180のシュラフをパッキングしたものをクッカーに入れてそれをザックの中に収納する方法です。

 この方法だとクッカーの中のデットスペースを可能な限りなくすことが出来るのでワンサイズ小さなザックを使用することが可能になるのが大きな利点だと思っております。

 

実際に使用してみた感想

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f:id:naka350z:20230413025051j:image 先に断っておきますがまだこのTi400 NHは購入してパッキングしたりした程度で実践での使用はしておりませんが、ノーハンドル仕様のFD400がほとんど同じ様なものなのでそのFD400を使用した時の感想を紹介したいと思います。

f:id:naka350z:20230413025112j:image 何度も使用はしているのですが写真がありましたのがsamayaのradical1を使用していた時のものしかありませんでした。

f:id:naka350z:20230413025033j:image 湯沸かしについてはやはりヒートエクスチェンジャー付きのW.R.Cookerが数段速いですし、分けて使う方がやっぱり便利なので2個使いはありがたいですね。

 この時の夕食は安い、簡単、便利なカレーメシです。これ沸騰したお湯でないとなかなか芯までご飯粒が柔らかくなってくれないのがちょっと難点なのですよね⤵︎

 それにやはりアルプスなどにテント泊って時だと気温が10℃以下ってことは多いと思いますのでこの写真の様にアルミ製のコジーなどで保温し持ちやすくするのは必須だと思います。もちろんタオルなどで持つ方法もあるでしょうが絶対カバーがある方がいいですよ👍

 何度も食べていて分かっておりましたが実際この時もやはり沸騰したお湯を入れて5分ほどずっとかき混ぜてしっかりカレーになってくれる様にしたのですが、いざ食べてみるとやっぱり気持ち米粒に芯が残っていた感じがしてイマイチでした。

 しかしこのTi400 NHを使用する大きな恩恵はこの時は再度アルコールストーブでそのままクッカーごと暖め直してやったら一気に芯がなくなり米粒が柔らかくなって食べやすくなりとても美味しく食べることが出来ました✨

 これがただのプラスチックなどの器ですとそのまま暖め直すことが出来ませんので金属製の器を使用する大きな恩恵だと思いますね。重量も私が持っておりますフォッジルズ スナップフォールドのカップ(40g)より軽いのでとてもお奨めだと思います。

 

まとめ

f:id:naka350z:20230413025116j:image クッカーはもう本当に多種多様でそれこそいくらあっても困らないほど(いや自宅での保管が困りますか💦)使用用途や料理、飲み物、パーティー人数などによって使うものが全く変わってくるとは思いますが、今回紹介したこのエバニューのTi400 NHは火器使用でのクッカーはもちろん、複数人で行く時の個人としての使う食器としても絶対に重宝できると思います。

 正直これ単体で湯沸かしからカップラーメンを食べたり、コーヒーを飲んだりする時に使うのであればハンドルがあるFD400が絶対に扱いやすく便利だと思います。

 しかし、この何もないシンプルな究極の機能美の美しさはなぜかちょっと苦労はするけど使いたいって思わせる魅力が湧いてくると思いますのでULの真髄を味わうにはとても面白いので、クオリティに対して非常に安価な製品ですので迷わずに一個は購入した方が良いと思います✨✨✨