史上最高傑作の2人用シェルター HyperLite Mountain Gear Dirigo2のスペックと設営レビュー
本日はいま現在私がメインで使用しているテントを紹介したいと思います。史上最高傑作とはオーバーかもしれませんが本当に素晴らしい幕体なのでぜひ皆さんに知ってもらいたく紹介致します。
追記で実際の使用レビューを書きましたのでこちらをご覧ください。
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この製品の特徴
このテントはアメリカのガレージメーカーHyperLite Mountain Gearの製品になります。どちらかと言うとテントよりバックパックのウインドライダー2400などが有名でそちらの方が人気であると思います。実物のバッグを奈良のショップで背負い見てみましたが本当に背負いやすくていずれは欲しいと思う製品でした。
製品のコンセプト
このハイパーライトマウンテンギアのディリゴ2は『世界中のトレイルを2人で快適に歩き続けるため』に設計されたシェルターでテントとは少し違うみたいです。それでは今回はこの製品のスペックと設営を紹介していきたいと思います。
以下が公式ホームページの情報になります。
Weight:
1.75 lbs | 28 oz | 794g
Weight includes perimeter guy lines only.
Materials:
Floor: DCF11
Exterior Walls: DCF8 / DCF-WPB
Vestibules: DCF8
Interior Doors: No-See-Um Mesh
Trekking Pole Grommets: DCH50
Peak Trekking Pole Cups: DCHW
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Dimensions:
Packed Size: 12” x 8” x 6” | 30.4cm x 20.3cm x 15.2cm
Interior Peak Height: 45" | 114.5cm
Floor Area: 52" (W) x 90" (L) | 32.5 sq. ft.
Pitched Dimensions: 92" (W) x 95" (L)
Pole Length: 49" | 125cm
Vestibule Area: 6.25 sq. ft. per vestibule (12.5 sq. ft. total)
Max Capacity: Two people
Number of Doors: Two
Number of Vestibules: Two
Number of Pockets: One Interior hanging mesh pocket
以下が私の実測の数値になります。
パッキングサイズ | 32cm×φ14cm |
重量 | 804g |
耐水圧 | 10,000mm |
室内サイズ | 125cm×223cm×110cm |
設営サイズ | 210cm (W) x 233cm (L) |
前室面積 | 0.58㎡ 両側 |
価格 | ¥110,000 |
税込 | ¥121,000 |
Floor | DCF11 |
Exterior Walls | DCF8 / DCF-WPB |
Vestibules | DCF8 |
Interior Doors | No-See-Um Mesh |
Trekking Pole Grommets | DCH50 |
Peak Trekking Pole Cups | DCHW |
それでは次にこのシェルターの設営方法を見ていきたいと思います。
設営方法について
まず本体、ストック、ペグ、フットプリントを用意します。
①グランドシートをひく
「非常に丈夫なフロアでいらないと思いますが私は汚れ防止のため」
②本体を広げます
③端の4箇所をペグダウンする
④約125cmほどの長さにしたトレッキングポールを用意します
⑤準備したトレッキングポールを本体のグロメットにさし込みます
ジッパーを開けて
カップの部分を広げて
ストックを差し込みます。
⑥フロア側の穴にポールの先端を入れる
⑦フライシートのガイライン2箇所をペグダウンしテンションをかける
※この真ん中の白くなっている部分がe-ventが使われているウォールになっています。
⑧端の4箇所のテンションをかける
⑨入口両側2箇所をペグダウンしテンションをかける
以上のように手順がありますが非常に簡単に設営ができます。ペグの打ち込みがスムーズにできない場合は少しだけ時間がかかるかもしれませんが、おおよそ5分ほどの時間があれば可能かと思います。
●実際の設営面積
全長232cm×全幅210cmとなりプラスでガイラインの設置の場所になります。
次にこのテントの長所と短所を見ていきたいです。
●メリット
①非常に軽量である
※付属しているスタッフサックになります。
実測値で803gとめちゃくちゃ軽量というわけではありませんが、とても軽くて持ち運びにあまり重さは感じません。
おそらくビッグアグネスとかのキューベンのフライクリークなどの超薄手の生地を使用したらもっと軽くなるでしょうが、耐久性重視の生地を使用しているのでこの重さになるのでしょう。
②耐風性がある
今まで使用したなかでは8mぐらいの風が出ている時がありましたがびくともしませんでした。ペグダウンをしっかりできれば15mぐらいなら大丈夫かと思います。
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③大雨でも問題なし
割と大雨の時に一度使用しましたが、耐水圧10,000mmでさらにフロアの立ち上がりも10cmほどありフライシートから漏れてきたり下から浸水したりする心配は全くないです。
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④耐久性がある
ダイニーマコンポジットファブリック「旧キューベンファイバー」は軽量で非常に頑丈で経年劣化によるベタつきもとても起こりにくいと思います。
個人的にはこの生地の質感のツルツルした感じがとても好きです。
⑤簡単に設営できる
上記の設営の様にとても簡単にできます。
⑥設営した姿がとてもカッコいい
これはとても重要な事でいくら良いテントでも自分が好きなデザインや設営してカッコいいまた張りに行きたいって思える事が大切だと思います。
この綺麗な白色で独特の形をしたシェルターは他にはないのでとても気に入っています。
●デメリット
①設営場所が限られる
非自立式なのでペグダウンできない場所やコンクリートの上とかは少し困ります。
また全長が長くて中にいるときは快適なのですが、槍ヶ岳山荘のテント場とかの狭い箇所では設営面積が短く狭いためこのディリゴ2ではここに張るのはちょっと無理だなと思ってしまいます。
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②破れに弱い
リップストップナイロンとかなら万が一破れても広がりにくいですが、ダイニーマコンポジットファブリック「旧キューベンファイバー」はいわば不織布を織り上げてコーティングした様な物なので破れたりすると一気に大きく広がってしまう可能性があります。
③熱に弱い
もし仮に悪天候で停滞した時とかに中で煮炊きをせざるを得ない状況では、DCFは溶けやすい素材みたいですので慎重にする必要があるようです。
④入手しにくい
アメリカ本国から直接購入するか、国内ですとムーンライトギアさんで在庫がある時に入手ようになります。私は個人輸入している方がフリマアプリで出品していたモノを購入しました。
⑤高額である
本当に高いです。一般的に高級テントの代表格のヒルバーグのソウロよりさらに高く税込みで121,000円と入手するには勇気のいる金額であると思います。
⑥パッキングがあまりコンパクトにできない
ダイニーマコンポジットファブリック「旧キューベンファイバー」は軽くていいのですが、カシャカシャする素材なのでなかなか小さくできないのが難点です。
横幅が32cmほど
直径14cmぐらいでこれ以上は無理でした。
以上が私が使ってみて感じたメリットとデメリットになります。
次は実際使用してみてここが良かったところ、困ったところそしてホームページではわからない細かな点を紹介していきます。