バイクフライデー ポケットロケット プロの輪行の仕方
私は今現在4台の折りたたみ自転車を所有しておりますが、長い距離を走りたいなと思う時にはだいたいこのバイクフライデーのポケットロケットプロを電車などで輪行する事が多いです。そこで今回はこのポケットロケットの輪行の仕方について話してみたいと思います。
いづれこの車体についての走行性能などについては話たいと思いますが、まずはこのメーカーの説明からしてみたいと思います。
このバイクフライデーというのはメーカー名ではなく製品名の扱いであり正確にはグリーンギアサイクリングという会社になります。個人的にはハイパーライトマウンテンギアの様なガレージメーカーの立ち位置になると思っています。主に小径車作っておりだいたいがクロームモリブテン(通称クロモリ)を使用してハンドメイドにてオーダーを受けてから使用者の体格に応じてセミオーダーで製造しております。普通折りたたみ自転車は折りたたみの制約上フレームサイズを選択することができませんが、このメーカーは大体大まかに2センチ単位でのフレームサイズを指定することができますので、ロードバイクのようにその人の体格に合った車体を作ることができます。なかなか折りたたみ自転車でそんなサイズを選ぶことができるメーカーがないので非常に稀なメーカーだと思います。
そして今現在主にこのバイクフライデーで選択できる車種は以下のようになります。
●ニューワールドツーリスト
●ニューワールドツーリスト ライト
主に世界中を旅することにターゲットをおいた車体で耐久性と快適性を追求したモデル
●ポケットロケット
●ポケットロケット プロ
主にオンロードでの速さを追求したモデルでバイクフライデーのなかで最速になります
●ポケットラマ
●ダイヤモンドラマ
主にオフロードでの使用を想定した車体でマウンテンバイクに近いモデルになります
●パキット
軽量で街中での使用をメインにした軽さを追求したモデルになります
以上が主に選択できる折りたたみモデルになります。
ただ問題なのが国内で取り扱いのあるショップがかなり限られており片手で数えるぐらいしかないでしょう。私が購入したのが大阪にあるイトーサイクルさんになります。そして折りたたみの特性上メンテナンスに経験が必要になってくると思うので、よほど手慣れた人以外は直接輸入購入するよりは取り扱っているショップでの購入が良いかと思います。
私の購入したモデルはモデルを選ぶ時に迷いましたが、1台目に普通のロードバイクを使用しており、2台目の購入で軽量さにもこだわり高額にはなってしまいましたがポケットロケットのプロを選ぶことにし、コンポーネントも最高グレードのdura-ace R9100にせっかくならという事でしました。そのおかげでライダーウエイト86kgの制限はありますが総重量で9.15kgと自転車の素材でかなり重い部類になるクロモリなのにこの重さを実現できました。
さすがに9kgぐらいの重さですと駅構内を車体を持ち歩く時には非常に快適に移動する事ができます。折り畳み自転車で輪行したことがある人にはわかるかと思いますが、一般的な重さである13キロ位ですと持ち上げ運ぶのはかなり重く非常にしんどくなるでしょう。私のイメージでは以下の様に思っております。
●13kg〜12kg
かなり重く階段を上り下りして移動するとヘトヘトになる。構内の移動が多い駅は避けたい重さです。
●12kg〜11kg
わりと重くてショルダーベルトをつけていると肩に食い込む感じで移動はわりとしんどい。駅構内の移動はあまりしたくない。階段の上り下りも疲れる。
●11kg〜10kg
軽くなってきて駅構内の移動はなんとか可能である。階段の上り下りも負担にはなりにくくなってくる。
●10kg〜9kg
軽い。構内の移動はだいぶん楽になってくる。でも長い距離の移動はやはりしんどくはなってくる。
●9kg〜8kg
かなり軽く長い距離を移動してもあまり負担にならない。階段の上り下りもあまり疲れないです。
というイメージでしょうか。もちろんコロコロをつけて転がす事ができれば楽なのですが、今現在ではそれをすると厳重注意されてしまいますので御法度です。マナーの悪い乗客が増えてしまうと輪行自体ができなくなってしまうので絶対に正しいルールを順守するようにしましょう。
それではここからポケットロケットの輪行の仕方を説明してみたいと思います。
1、まずは写真の様に左クランクを前にします。
※もしこれを逆にしてしまうとなんと後ろブレーキを外したり、それでも無理ならチェーンをカットしないと戻す事ができなくなってしまいます。
2、そしてギアの位置は7〜8速ぐらいのやや外目にしておきます。
3、次に前輪を外します。
4、次にシートポストの下にあるクランプを解除し
5、シートポストを倒します。
6、そして後輪をグルっと回し込みたたみます。
するとこのようになります。
7、次にハンドルポストのクランプを解除して
8、ハンドルを引き抜きます。
9、私は保護カバーとして使えそうな物をホームセンターで売っていたのでそれを保護具として被せております。
10、次にフロントフォークを90度ひねり
11、折りたたんだシートポストの間とホイールの間にドロップハンドルの先を差し込んで
12、ハンドルを2箇所ほどバンドで固定してずれないようにします。
13、そして外していた前輪を車体に引っ付けて3箇所ほどバンドで固定して折りたたみの完成になります。
だいたいここまででおよそ5分近くになります。
私は持ち運びしやすい様にサドルのレール部分とシートポストのクランプ部分にショルダーベルトをつけて
このように肩掛けできる様にしてます。いくら軽量で約9kgぐらいと言っても駅構内を手で持って移動することはしんどすぎて現実的ではないのでショルダーベルトをつけて肩に担ぐようにしてます。そうすることによって格段に移動が楽になります。
あとは輪行袋を被せてあげると完成です。ここまでで私の場合で10分以内と言うところです。妻のロードバイクを輪行準備すると15分はかかってしまうので少し早いぐらいでしょうか。
しかしここで非常に重要なのですが、輪行準備の時間は誤差の範囲かもしれませんが実際に電車内に持ち込むとあまりの大きさの違いに戸惑うと思います。
普通のサイズのロードバイクを輪行袋に入れて車内に乗るとあまりの大きさに非常に心苦しい思いをしてしまいます。
それがこのポケットロケットですと以下のサイズになります。
横72cm
高さ56cm
幅27cm
と結構なコンパクトさになり合計155cmで宅急便の160サイズになります。
このサイズなら縦に置くとクロス転換シートの間に入ってそこに座る事が可能なので移動がとても楽にできるのです。
これが普通のロードバイクなら車両の端まで歩いて車内の一番端っこで立ったままでないといけないので電車に乗っている間に座って休憩する事がとても難しいのです。この違いは天と地の差があるでしょう。
●まとめ
あまりにマイナーすぎるメーカーの折りたたみ自転車で参考にならないかもしれませんが走行性と軽量性とコンパクトさを高次元で兼ね備えた類稀なる製品だと思います。もし機会がある様なら是非その性能を体感してみて欲しいと思います。