雪山登山にもおすすめ OMM Rotor Smockの使用レビュー
今回は前回の厳冬期の八ヶ岳の東天狗岳に行った際にも使用しましたOMMのrotor smock(ローター スモック)XSサイズを紹介したいと思います。
まずは公式サイトの情報をご覧ください。
公式サイトの情報
Rotor Smock
¥26,000(¥28,600)
OMMのインサレーション製品はすべて世界最高峰の化繊綿 “PRIMALOFT GOLD”を使うことにこだわります。
濡れに強く、過酷な環境化でも確実に暖かさを失わない。
羽毛ダウン製品では不可能だった湿度や濡れからのプロテクション性能、そして化繊綿素材では最高峰の暖かさと驚くほどの軽さとコンパクト性を備えています。
Rotor Smockは行動中にも着れるというコンセプトと共にコンパクトな収納力、羽毛ダウンに負けない軽さを実現しています。
特徴的なスモックタイプは保温性と軽量化を考えての最良のデザイン。
腹部のカンガルーポケットは裏地が柔らかいフリース地になっており枕として使う事も可能です。
特徴
濡れても一定の暖かさと耐風性を保持
ゆったりとした着心地
Primaloft® GOLD – 40g
YKK ジッパー
内側フリース生地のカンガルーポケット
袖口にベルクロベルト
裾に調整用のドローコード
製品仕様
重量: 230g サイズ: XS/ S / M / L
ファブリック: PointZero® / Primaloft Gold®
カラー: Black, Blue, Grey
https://theomm.jp/product/rotor-smock/
製品の特徴
①XSサイズで実測値200gと軽量
まず実測値がXSサイズで200gと軽量です。
持ち運びとして考えると少し大きくはなってしまいますが、今回使用したのは雪山で寒波がきておりすでに渋ノ湯の登山口で-7℃ぐらいの環境でしたので行動中のインシュレーションとして使用でしたのであまりパッキング性能は期待しておりませんでした。
②濡れても保温効果が高く安心できる
先日にも紹介しました同じOMMのMountain Raid 100のシュラフとOMM Roter Vestと同じ最新の中綿素材でありますPrimaLoft Gold Insulation with Cross Coreを40gほど使用しております。
着用してすぐには暖かくはなりませんが、この中綿にエアロゲルを封入している効果は私的には結構感じまして、中綿量40gと少ないですが、でも確実に外気とは遮断されている様に思います。
正直結構寒くてもやはり登り区間で使用するとかなり暑く感じてしまいました。
残念ながらまだこのPrimaLoft Gold Insulation with Cross Coreを使用している製品で濡れて寒い思いはまだした事がありません。
ですので濡れた際の保温力が90%ほどはありますというのは経験しておりません。
しかし今回汗をいっぱい掻いても濡れを気にする必要が全くありませんでしたのでその点ではとても心強かったです。
③ハーフジップのため着脱しにくい
前回紹介しましたベストの方はジッパーが結構短く着用に困る時がありますが、このrotor smockはおそらく換気性能を考慮して長めに設定しているのでベストタイプに比べると着やすくは感じます。
また裾の部分はショックコードで絞れるようになっております。
ポケットの作り
ポケットはお腹の部分にひとつだけあり、中がフリースになっていて手を入れると暖かくてとても嬉しい機能です。
しかしこのポケットご覧のように貫通しておりまして着用しない場合は裏返して枕のように使用ができるみたいなのですが、私はまだこの機能は使ったことはありません。
ですがこのrotor smockを就寝時に着用して寝るとこのポケットの部分に両手を入れて暖かくして寝れたのでその場合は良かったです。
けど普段街中で着用したりした場合は財布やスマホを入れるとちょっと使いにくく感じるのでその点が困るポイントです。
あと袖口の部分はベルクロになっており絞れるようになっておりますが、脱ぎ着する場合にめんどくさくなるので私は使っておりません。
実際に使ってみての感想
この写真のテント泊の時に使用しまして朝の最低気温は-20℃まで冷え込みましたが、夏用のインナーにこのrotor smockとモンベルのメリのウールバラクラバ、バーグハウスのレインウェアでの組み合わせでしたが、体感的にはやばいほど寒いって感じは全くなくて、わりと寒いなぁ〜って感じでした。
もちろん樹林帯のテント場なので風の影響は少なくすんだのはあります。
ですがこの時は手袋がテムレスのウインター02と100均のただのインナー手袋でしたので指先の冷えがかなり応えました💦
しかし、体幹部分は全然寒くなかったので結構すごいなとは思いました。
もちろん行動中の寒さには少し強いタイプだとは思っておりますが、それを差し引いてもこのPrimaLoft Gold Insulation with Cross Coreっていう中綿は薄いのにとても断熱性があるなと改めて体感できました。
この写真の東天狗岳の頂上について絶景で感動してちょっと寒さに凍えながら写真を撮ってましたが、でも末端の寒さが少しつらいぐらいで、体幹部分はまだ耐えれそうには感じました。
この時で朝の7時過ぎで気温-18℃〜-20℃ぐらいの風速は15m/sぐらいだったかとは思いますが、滞在していた10分ほどでしたら大丈夫だでした。
もちろん天候が一変してホワイトアウトの状態になると途端に体感温度が変わってくるのは重々承知しておりますので、いずれまた悪天候の時にどれぐらいの感じか経験したら報告したいと思います。
ですが雪山は初級者ですのでそんな悪天候時にピークに行こうとは思っておりませんので中々そんな機会がないとは思っております。
天候が悪くなってくるとすぐ撤退しようと思っておりますので。
まとめ
以前紹介しましたベストタイプもとても良い製品でしたが、このsmockタイプは化繊のジャケットなのでより寒冷な状況が想定されるコースに行く際に着用するには非常に有効なものだと思いました。
しかし実際に使った限りではやはり厳冬期の八ヶ岳とはいえ樹林帯の登り区間(渋ノ湯から黒百合ヒュッテまで)ではかなり暑くて結構オーバーヒートしてしまいました。
この時で温度計をすぐ見れるようにしていて気温は把握してましたが、-8℃ぐらいで夏用インナーにこのrotor smockとレインウェアだけでしたので、やはり行動中けっこう汗かきな私にはレインウェアは着用しなくてちょうど良いぐらいだったかもしれませんでした。
実際に他の方が使うにはこの200gちょっとの重さでかなり温くて濡れの心配がないインシュレーションは夏山登山の北アルプスなどで使用するには絶対におすすめできるものだと思います。
以前にも紹介しましたモンベルのプラズマ1000ジャケットより暖かさの感じ方は私が思うにこのOMMのRotor Smockの方がより暖かいなと感じております。
金額的にはどちらも同じぐらいなので、よりハードな環境、もしくは長期縦走をする場合などはOMMの方を使用した方が安心できるかと思います。
やはりダウンは濡れた場合乾かすのが困難になってしまいますので、濡れても暖かく、乾きやすいってのは大きなメリットだと思います。
山岳マラソンやトレラン専用品ってイメージが強いかもしれませんが、普通に登山で使用しても全く問題ありませんので、デザイン、体型がフィットするなら積極的に導入すべきだなと思いました。
ちなみに私はwiggleにてお買い得な時がありまして、2020,7,29に10,925円にて購入しておりました。
今思うとかなり値引きの時に入手してたみたいです。
https://www.wiggle.jp/omm-rotor-%E3%82%B9%E3%83%A2%E3%83%83%E3%82%AF?sku=5360712499