なかちんのアウトドア活動記

一児の父ですが少ない休みの日に細々とアウトドアを楽しんでおります。つたない内容かもしれませんがご了承下さい。

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軽量テント泊登山のクッカー収納方法について

f:id:naka350z:20230629035230j:image テント泊などでキャンプをする際にはほとんどの方が何かしらの調理器具やクッカーを持っていくかとは思います。今回は装備を軽量化していくなかでのひと工夫としまして、私が実践しているテクニックを実例を交えて紹介して行きたいと思います。

 

クッカーの種類について

f:id:naka350z:20230629035236j:image まずは基本的なおさらいとしてクッカーの種類を紹介したいと思います。

1、加熱可能な金属製クッカーf:id:naka350z:20230629044849j:image まずは一番オーソドックスな金属製のクッカーです。上記の写真の製品はモンベルアルパインクッカー9ディープです。現行のモデルチェンジ前の製品で安くなっていた時に購入しました。この製品はアルミ製で軽量なモデルでは一般的ではないでしょうか。

 アルミ製以外にも重いけど頑丈なステンレス製や、ソロ用では重過ぎて使う人のいない鉄製、超軽量だけど高価なチタン製と色々な種類があります。

 ですが、ガスバーナーで湯沸かしするだけならそこそこ軽量で丈夫で安価で熱伝導性の良いアルミ製のクッカーをソロキャンプで使う人はとても多いでしょう。

2、樹脂製などの加熱できないクッカーf:id:naka350z:20230629044854j:image 次は主に食事の時に使う樹脂製などの火をかけられない製品です。これは100均のものから凝った作りの製品、木製のものなど色々ありますが、荷物が増えて邪魔にはなりますが湯沸かし用の他に最低でももう一つ持っていけばやはり圧倒的に便利になります。

 これはもう自分の好みやスタッキング方法などによって色々と使い方が分かれてくるのでここでは深くは掘り下げません。

3、特殊構造による高効率クッカーf:id:naka350z:20230629044859j:image そして最後にあげられるのがジェットボイルやMSRのウインドバーナーなどの底面に特殊な構造をしている高効率クッカーがあります。

 この種別の製品は基本的に底の部分に特殊な構造がしていることで重く、体積が増えてしまうことが挙げられます。

 それでもそのおかげで少ない燃料で素早く湯沸かしが可能なので長期縦走時などには非常に良い製品になります。

 ただその分デメリットは購入金額が高く重量も重たいのでそれに見合うだけの費用対効果を享受できる人はあまり多くはないとは思いますが・・・

 

クッカー収納時の困りごと

f:id:naka350z:20230629035236j:image さてそれではこの重く嵩張りがちな金属製のクッカーたちなのですが、バックパックにパッキングする時にほとんどの方が悩むことではあると思います。

 そのためよくこうすると良いとか、これがシンデレラフィットするとか色々と検索すれば情報が出てくるかとは思います。その実際のほとんどがいかにクッカーの中に隙間なく燃料やガスバーナーを入れていくかとパズルの様にして皆さんはしているのではないでしょうか。

 上の写真のジェットボイルのスタッシュですが、110缶のガスとストーブを上手くすればパッキングは可能ではあるのですが、それでもやはり私にはこの微妙にできる僅かな隙間がもう少し上手く利用出来ないかなと思い至るようになって色々と考えた結果これから紹介する様な方法になっていきました。

 

ウルトラライト的なクッカー収納方法について

f:id:naka350z:20230629035233j:image それでは実際に今私が実践しているウルトラライト系のテント泊登山におけるクッカーの収納方法を紹介したいと思います。

 今回上記の写真のものたちを一つにまとめたのは

1、シュラフf:id:naka350z:20230629035256j:image OMM MountainCore125のインナーシュラフモンベルのスタッフサック(1L)に入れておりますがこれ以外にもナンガのミニマリズム180やマウンテンレイド100なども同じ様に1Lのスタッフサックに入れられるのでサンプルとして今回はこれを使用しております。

2、TMR industries W.R.Cooker

 超高性能高効率クッカーのW.R.Cookerです。詳しくは下記記事をご覧ください。

naka350z.hatenablog.com

3、エバニュー 400FDカップ

 高コスパ製品の超軽量チタンクッカーです。主に食器として使って再加熱もできるのでとても汎用性は高い製品だと思います。

4、ミュニーク X-mesh stove Lサイズ

 五徳として使用しているのはやはりこれが一番稼働率が多いですね。軽量で、何より圧倒的なスタッキング性能なのでどこにでも収納可能なので素晴らしい製品です。

naka350z.hatenablog.com

f:id:naka350z:20230629035230j:image 以上のモノたちを写真の様に収納します。W.R.CookerにX-mesh stoveを巻き付けて400FDをかぶせます。

 さらにそこにシュラフを入れたスタッフサックをネジネジと入れるとこの様になります。こうすることでクッカー内の隙間を全く無くす事が可能になります👍

 あとは燃料やガスストーブなどは手頃な収納袋にパッキングしていけばかなり空間を効率よく利用可能かと思います。

 

f:id:naka350z:20230629035207j:image あともう一つ実践している方法も紹介します。

1、マット

 フリーライトのマイクログラビティー(カットして幅27cmに)

2、五徳

 ミュニーク X-mesh stove

3、クッカー

 エバニューチタンマグ500と400FD

 以上をマットに五徳を巻き付けてチタンマグをかぶせていきます。

f:id:naka350z:20230629035216j:image これで幅28cmでクッカーの隙間を極めて少なく有効活用ができるかと思います👍

f:id:naka350z:20230629035243j:image パッキングもHMGのメトロパック1800(28L)のザックの中に横向きにスポッと入れられます。一番底には先程のシュラフも既に入れていますのでこの様にスペースができてあとはテントと食料、雑貨、レインウェア、防寒着を入れてパッキングが完了になります✨

この方法のメリット

f:id:naka350z:20230629035220j:image それでは実際になぜこんな変わった方法でクッカーを収納するのか?それはひとえに小さなバックパックを使うためです。

 なぜ小さいバックパックを使うのかそれには以下のメリットがあるからと私は考えています。

1、ザック自体が軽量になる

f:id:naka350z:20230629035210j:image まず初めに小さなバックパックを利用できれば自ずと軽量なモデルがほとんどで、それだけでトータルウェイトを軽くすることが可能になるからと考えています。

 ひと昔ですと2kg以下だとテント泊用のザックだと軽い部類でしたが私が3シーズンによく使用するHMGのメトロパック1800ですと200gと1/10なのでもうそれだけでとんでもない軽量化になるでしょう。

 ここまで極端にいかなくても30Lクラスの製品ですと500gとかは今では普通ですので私の持論はまず最初にパッキングの工夫をして小さなザックを使える様になるのが軽量化の第一歩だと思います。

 さすがに初めてのテント泊登山でそんなコンパクト化するにはハードルは高いでしょうが徒歩キャンプなどを近場で試してみてから実際に山岳でのテント泊登山に挑戦してみるのはありなのではと思います。

2、岩場などを行きやすくなる

 小さなザックを使用できるので危険な山域でのリスクも減少するのがコンパクト化のメリットだと思います。想像してみたらわかるでしょうが、80Lほどのザックを背負っているのと30Lのザックを背負っているのとでは槍穂高などの岩場の多い山域を行くには非常に安心できる事だと思います。

3、公共交通機関を利用しやすくなる

 次に思うのが電車やバスなどを利用する際に周囲に気を使うことが少し減ることだと思います。まだテント泊登山をしたことがない方でもアルプス近辺に行くとあの巨大なザックを持っている方を見たことがある人は多いのではないでしょうか。

 もちろんあの大きなザックを使っていることがある種これからアルプス登山を堪能してくるのだぁ〜✨っていうアピールになりますが、ぶっちゃけ関係のない一般人にはただの迷惑です😢

 新幹線で大きなスーツケースやバックパックを持っている方に遭遇するとちょっとなぁ〜って思うのに70〜80Lクラスの巨大なザックを持った人がバスにいっぱい乗り合わせると困ってしまいますよね。

 その点30Lクラスのザックにパッキングができるともうそれは電車やバスので移動が楽になります👍自家用車の場合でも載せるは楽ですよやっぱり。

4、多種多様なザックを選べる

 最後にこれぐらいの30Lクラスのザックだと本当に色々な種類があるので自分好みのザックを探すことができますし、そして何より60〜80Lクラスのザックより1、2万円は安くなるので懐にも優しくなることだと思います。

 これだけでも結構恩恵は大きいのでは🤔と私は思ってしまいます。

 

実際にテント泊した感想

f:id:naka350z:20230629035249j:image それでは実際に今シーズンテント泊登山に行った時の感想を紹介したいと思います。この時は2月末に西穂山荘にテント泊した時でした。使用したテントはsamayaのradical1で最低気温が-15℃ぐらいの環境下でした。

f:id:naka350z:20230629035239j:image 写真だけ見るとそこまでではなさそうですが、スマホの撮影で素手になるとすぐに手が痛くなってしまいますね。

f:id:naka350z:20230629035223j:image この時の使用クッカーはジェットボイルのスタッシュに食事用のクッカーに100均(セリア)のステンレスカップを使いました。火器類はアルコールストーブのRSRストーブの組み合わせです。以前記事にもしましたが個人的には十分使用可能ではありました。

naka350z.hatenablog.com

f:id:naka350z:20230629035213j:image 使用ザックはさすがに厳冬期ですのでHMGのウインドライダー2400です。この中にパッキングしていきました。

f:id:naka350z:20230629035303j:image この時はさすがに素手でテントを撤収することは全く想定しておりませんでしたのでそれでも収納可能な方法を考えて結果スタッシュの中にテント本体を丸めたモノを突っ込むことにしてみました。

f:id:naka350z:20230629035203j:image この方法でスタッシュの直径(12cm)に幅32cmほどにパッキングできザックの中に横向きで収納可能になりました👍

 そこまで神経質になるほどのことではないかもしれませんがやはり特に何も考えずにパッキングしていくとチリも積もればなので超軽量な製品を購入することも大切ですが、個人的にはそこそこ軽量なモノをいかに隙間なく圧縮コンパクトにパッキングしていくのが大切だとは思っております。

 

まとめ

f:id:naka350z:20230629035253j:image クッカーの収納方法はほとんどがガス缶やガスバーナーなどとをいかに効率よくと紹介されたりしているものが多いですが、それだけではなくスペースを極限にまで活用するにはこの様にシュラフやテント本体、またはスリーピングパッドなどを入れて有効的にできるのだと知って欲しくて紹介させてもらいました。

 万人に参考になるものではないかもしれませんが、装備を少しでも軽く、ザックをもう一回り小さなものを使用したければ使えるテクニックになるかとは思いますので一度試されてみては如何でしょうか✨