超軽量ヴィヴィ SOL エスケープライトヴィヴィの使用レビュー
以前にも紹介したことのあるSOLのヴィヴィですが今回新たに軽量なモデルであるエスケープライトヴィヴィを購入してみましたのでそのレビューをしていきたいと思います。
公式サイトの情報
エスケープライトヴィヴィ
エスケープヴィヴィと同じく透湿性素材を使用しながらもデザインを変更することで大幅な軽量化を実現しました。 快適性とコンパクト性を求めるユーザーにおすすめのモデルです。 内面は高純度なアルミ蒸着加工が施され体熱の 70%を反射保持します。 単体でシェルターとして使用するほかにスリーピングバッグのライナーにも最適です。 収納もコンパクトなので防災バッグに入れるアイテムにもおすすめ。
●サイズ/81×208㎝
●収納サイズ/φ 8× 15㎝
●重量/ 156g
●本体材質/43gs/mポリエチレン不織布アルミ蒸着加工
商品コード 12517-1 メーカー エスオーエル(SOL) 販売価格(税込) 8,580円
エスケープライトヴィヴィ エスオーエル(SOL) │ スター商事ショッピングサイト
製品の実測情報
まずはこの製品の実測情報なのですが、最初に断っておきますとこのヴィヴィ初めに自室で入ってみたところかなり大きく感じてしまい身体に密着する感じがしなかったため18cmほどカットしております。
そのうえで重さを計測してみたところ110g、余った端材が38gと初期の重量は148gと実測値よりは軽量にはなっておりました。
収納時の大きさはφ5.5×17cmまで小さくできなんならOMMのCoreLinerと一緒にモンベルのULスタッフサック1Lに入れることが可能です✨
カットした経緯
それではなぜもともと軽量な製品なのにそんな大胆に切ってしまったのか疑問に思う方もおられるでしょうからその経緯を説明していきたいと思います。
最初この製品を購入した時から切って使用しようかなぁ〜と軽くしか思っていなかったのですが、実際に最初にこのエスケープライトヴィヴィに入った時にかなり内部に隙間ができる様に感じてしまい、このヴィヴィの特徴でもある熱反射性能を生かしきれないと感じてしまい身体に密着できる様にDIYをしてみました。
やり方は簡単です。ちょっとどれだけカットして良いのかいまいち掴めなかったですが、クリップなどを使って幅を調整してみた結果18cmほどカットしてみました。
やり直しが効かない一発勝負なので不安でしたが思い切ってやってみました。そのあとは裏返してミシンを使用し縫い上げて完了です👌
この様にだいぶん細身に仕上がりました✨
実際にOMMのCoreLinerをインナーシュラフに使用して入ってみたところジャストフィットです。
ただちょっと失敗だったのがちょうど肘がくるあたりの寸法がちょうどすぎて手を入れようとすると狭くて入れにくかったのが想定外でした💦 もし同じことをしようと考えている人がいれば気をつけて下さい。まぁあんまりそんなことする人はいないでしょうが・・・
実測サイズについて
まず全長ですがこれは実測で205cmほどでした。身長165cmの私が入るとちょうど頭までがすっぽりと入ってくれておそらく170cmまでならすっぽりと入るでしょう。175〜180cmぐらいになってくると頭までは難しいかもしれませんね。
あと初期の状態ですと入り口側から40cmほどは縫い付けられていないため出入りはしやすくはなるかもしれませんが内部の暖かい空気が簡単に逃げて行きやすくなるでしょうから私はそこもミシンで縫ってしまいました。
次に脚元側ですが、以前紹介しましたエスケーププロヴィヴィとエスケープヴィヴィは立体的に加工されておりフットボックスが作られておりますが、このエスケープライトヴィヴィは軽量化のため簡略されておりただの封筒型になっているだけです。
で、私が加工した後の寸法は38cmになっております。普通の人だと中で足を動かせなくて寝にくいって思う人もいるかもしれませんが、個人的にはこれぐらいが本当にちょうど良いぐらいのサイズ感で気に入っております✨
そして入り口側ですが、こちらが実測で61cmです。これぐらいだとさすがに厳冬期の様なシュラフ、ダウンウェアなどを着用したままだと中に入るには厳しいでしょうがそもそもこれは無積雪期の使用しか想定しておりませんのでこれで十分でした。
実際に使用してみた感想
次にこのエスケープライトヴィヴィを実際に使用した感想ですが、実戦ではまだ一度だけしか使用しておらず、気温も10℃以上だったためこのヴィヴィの下限温度は実感できませんでした。
しかし、自宅でのベランダでなら住まいの近くの観測所の気温が0℃をちょっと下回るぐらい、ベランダで温度計を出してみたところ3℃ぐらいの時におそよ2時間ぐらい寝てみました。
その時の組み合わせですが上記の様にエスケープライトヴィヴィの中にOMMのコアライナー、さらにその中にクローズドセルマット、フリーライトのマイクログラビティ(27×100cm)を入れてあとは足元に山と道のULPad15(25×50cm)を敷いて枕にイナーシャのピローXを使用しての環境、就寝着はOMMのCoreHoodieに山と道のアルファライトパンツの組み合わせで就寝してみました。
結果としては気温3℃ぐらいだったのに特に底冷えを感じることがなく寝ておりました。今までの経験からいっておそらくこの組み合わせだと6〜7℃で足先の冷えを感じ出してきて、5℃を下回ると底冷えを感じるかなといったところかと思います。
なので7、8月中の北アルプスでのテント泊には全く問題なく使用可能だと感じました。さすがに9月に入って上旬はまだしも10日頃を過ぎてくると時には0℃近くになってくるでしょうからその場合は少しこの組み合わせだと不十分には感じました。
しかし、水濡れや内部結露などに異常に強い組み合わせなのにエスケープライトヴィヴィが110g、CoreLinerが168g、フリーライトのマットが39g、合計317gで5℃対応の化繊シュラフの組み合わせが可能なのは異次元なのではと感じてしまいます✨
まとめ
重量に対しての暖かさならやっぱりダウンシュラフ一択なのですが、ダウンは2泊目になると基本的にテント内の結露や自分自身から出る寝汗などが絶対にあるので必ず羽毛やシュラフの生地に湿気を含んできてしまうので、2泊以上のテント泊の計画をする場合は私は今では基本的に化繊シュラフしか持って行かないです。
そしてこのエスケープライトヴィヴィ透湿性があると謳っていますがダウンシュラフを中に入れて使用するのは非常時を除いてやめたほうが賢明だと思います。レインウェアを使った方は分かるかもしれませんが、いくらゴアテックスの様な透湿性がすごいっていう製品でも雨天時に登坂時にはその性能に全く追い付かず汗だくになってレインウェアの中が濡れて不快になった経験があるかもしれません。
それと近いことがこのヴィヴィを使用した時も起こりやすく、内部は暖かくなるのですが、外との気温差の影響で結露が発生しやくすそれを賄いきれないですし、低温時は空気中の水分含有量が多くないためなかなか内部の湿気を外に排出しきれず、結局ヴィヴィとダウンシュラフの間に時にはすごい量の内部結露ができる可能性があることを認識していたほうが良いかと思います。
なのでこのエスケープライトヴィヴィなどの製品は基本的に濡れに強い化繊シュラフや速乾性のあるCoreLinerなどのインナーシュラフとの組み合わせが一番だと思います。
もちろんダウンシュラフでもテント場に早めに到着した場合には干して乾かすことも可能でしょうが、夕立の恐れのある夏山ではそれも難しい時もあることは覚えていたほうが良いでしょう。
長くなりましたが、個人的には結局このヴィヴィは濡れに強い、濡れても暖かさを作ることのできる化繊シュラフ用の製品だと思いますのでそれらの製品と組み合わせて複数泊日程の就寝具として使用してみてはいかがでしょうか✨