超軽量クローズドセルマット フリーライトのマイクログラビティーの使用レビュー
折りたたみ式やロールマットタイプであるクローズドセルマットはサーマレストの製品が一般的には数多く販売されているかと思います。
それ以外の製品では当サイトでは以前にもレビューしております山と道の製品で"ミニマリストパッド"や"ULPad15+"がありこの2つは皆様によくご覧になられております。
今回紹介しますフリーライトのスリーピングパッド マイクログラビティーは山と道のマットと同じ素材であるXLPEフォームを使用しました製品でそれをこれからレビューしていきたいと思います。
特徴
①超軽量で断熱性に優れたXLPEフォームを使用
②100cm×40cm×0.8cmのサイズを採用
③必要最小限の幅である40cm
④片側に傷に強いシボ加工済み
公式サイトの情報
Sleeping Pad microgravity / スリーピングパッド マイクログラビティー
クローズドセルマット (片側表面熱シボ加工モデル)
1立方センチメートルあたり0.015gという驚異的なポリエチレン製のXLPEフォームを使い 片側表面は熱シボ加工による耐久性を向上させたミニマムなULパッドです。
山小屋での御利用や追加パッドとして またシュラフに入れての使用を想定した40cm幅。
バックパックの外に取り付けても通常サイズほど横にはみ出さないので取り扱いも便利です。
バックパックに取り付ける際は外側にシボ面をご利用ください。
サイズ・厚みは最低限と思われる 40cm×100cm 厚みは8mmとなります。
製品仕様
重量 55g (実測値)
サイズ 1000mm × 400mm × 8mm
主要素材 ポリエチレン
※ 製品による重量誤差(特にサイズ 対 重量比率が大きいの)である程度ご了承ください。
マット表面は熱処理されていますが無理な力がかからないようにお取り扱いください。
※ 発送はエアーパッキン梱包となります。箱希望の方は送料を含め再見積もりさせていただきます。
※ 製造時に細かい気泡が入りごく小さなくぼみがあったり 細かな傷がついたりしてしまう ケースがございますが性能等に影響はございません。実用品とご理解いただきご注文ください。
※ 単品購入 または同送出来る小物などとの同時購入の場合も定形外発送が可能です。
※ 製造上空気が入り込み 写真のようなエクボができることがございます。 仕様上の問題はありませんのでご了承ください。
※ 商品性格上返品はお受けできません ご了承ください。
製品の実測情報
まず初めにこの製品の実測データをみてみましょう。
幅は40cmとかなりせまい数値です。あまりこんなに狭いマットを販売している製品は私はみたことがありませんでした。
ただクローズドセルマットを使用している方は必要に応じていらない部分をカットする場合もありますので、これぐらいのサイズ感を考えている方には良いかもしれません。
次に全長ですが、99cmと若干ですが短めでした。
ただロールマット式の製品ですとこの誤差はほぼ無関係で私には全く気になりませんでした。さすがに幅に誤差があると非常に大きな問題がありますが、1,2cmの差は寝る位置でどうとでもなるでしょう。
次に実測重量ですが、ほぼ公式どおりの56gでした。
この重量だと重さに対する感覚はほぼ持っていないようなものですね。
パッキングして外付けするときに僅かに気になる程度でしょう。
参考に山と道のミニマリストパッドを実測したところ58gとフリーライトのマイクログラビティーとの差は2gだけでした。
山と道は100cm×50cm×0.5cmなので同じ重量なら好みの問題かもしれません。
次に厚みの実測値ですがこれは誤差なく0.8cmでした。
ただこの8mmの厚みですとロールアップしての持ち運びは良いのですが、ミニマリストパッドみたいに折りたたもうとするとやや強引にしないとできないです。
その点ではミニマリストパッドは運搬時には自分がやりやすい方法を選択しやすいと思います。
次にこのマットの特徴でもあります、シボ加工ですがこれはご覧の様に片側のみになっております。
正直これは個人的には両面加工してほしいところではあります。
ただ実際に必要なのは就寝時や運搬時に影響があるのはほぼ片側だけなのでコスト削減としては良い方法かもしれません。
実際に使って感じたポイント
①やはり40cmの幅は狭い
クローズドセルマットをテント泊登山などで使用したことのある方は分かるかと思いますが、この様な空気注入式でない製品は運搬時にはどうしても外付けにせざるを得ないのです。
これが通常の50cm幅のマットですと樹林帯だと木々がおおい茂っていると、上の画像の様な取り付け方をするとあちこちで木にぶつかってしまいます。
また狭い場所を抜ける時も両サイドがぶつかったりして結構ストレスになります。
ストレスにならないのでしたら良いですが、北アルプスの穂高連峰などの岩綾帯ですと時には命取りになりかねないので注意が必要になります。
②寝心地について
このマイクログラビティーは山と道の"ミニマリストパッド"と"ULPad15+"のちょうど中間ぐらいの厚みになると思い購入するとことにしたのですが、ご存知の方も多いかもしれませんが同じく山と道にも"ULPad15"という厚みが1.0cmの製品が既にあるのです。
ただその製品を購入しなかったのは少し金額が高く、購入しようとした時は欠品だったのもあり、さらに耐久性に大きな効果のあるシボ加工がないので購入するには至りませんでした。
でこのマイクログラビティーを入手しやすくて購入したのですが、私が使用した限りではこの0.8cm厚のマットでも十分地面の影響を受けにくくてミニマリストパッドより割とクッションが効いて良い感じがしました。
もちろんULPad15+に比べるとやや劣りますが、対重量比、運搬時の大きさを考えると厳冬期以外の3シーズン(-5℃ぐらいまで)は十分に感じます。
③寒さの感じ方について
次にマットに重要な地面からの冷気の感じ方ですが、最近の私のスリーピングシステムは現在のところ上記の様な感じで使用しております。
1、テントのフロアにまずセリアの両面アルミロールマットを敷く
(本来これは幅70cmですが運搬時に厚みが出ないように50cm幅にカットして使用しております。また万が一前室で火器を使用中に熱々のクッカーなどがテントフロアに接触しても解けないための防止策でもあります。)
2、上半身に山と道のミニマリストパッドを二つ折りにして敷く
(さすがに5mm厚のマットだと寝心地が悪いですが、二つ折りにして使用するとかなりクッションが効いて良いです。)
3、下半身にマイクログラビティーを敷く
(だいたい腰より下の箇所に来る感じで使用しております。)
4、枕を置いて完成
(枕は持って行ったり行かなかったりしますが、最近はニーモのフィッロエリートを愛用中です。)
この組み合わせでマットの長さは150cmとなり165cmの私でちょうど良い長さで使用できております。
現在のところ5月の末にこのマイクログラビティーを購入したのでまだ最低気温が-1℃ぐらいの環境でしか試せておりませんが、それでも下からの冷気をまだ感じたことはありませんでした。
やはりアルミマットを敷いてこのXLPEフォームを使用したマットですと自分の体温を感じてとても暖かく思います。個人的に思うのがこの組み合わせだと-5℃ぐらいが下限温度ではないかなと想定しております。
なので積雪期にULPad15+の出番でそれ以外の季節は上記のセッティングで全く問題ないと思っています。
④運搬の仕方について
クローズドセルマットはパンクの心配がないので非常にありがたくて良いのですが、如何せん運搬時にとにかく邪魔になるのがネックなのです。
で色々考えた末に私が今現在している方法が上記のように4つ折りにしての持ち運びです。もちろん小さく丸めても良いのですが、その方法だと巻きグセが非常に気になり展開するときにはやはりパッと広げるだけの折りたたみ式が一番手軽で良いのです。
またこれだと厚みが3cmちょっとぐらいで済みます。運搬時の傷防止と雨対策などでビニール袋に入れて外付けにしております。
最初はハイパーライトマウンテンギアのメトロパック1800(28ℓサイズ)にザックインでいけるかなと思い試行錯誤したのですが他の荷物が入らないのでやはり上記のような方法で外付けにしました。
ちなみにこれはヘルメットホルダーを利用してそれでザックに巻きつけております。これだとレインウェアなども挟み込めたりして非常に便利でとても重宝しております。
もちろん背面ポケットなどのあるHMGのウインドライダーなども便利なのですが、1泊2日のテント泊程度だと大きすぎるのでこの方法で行っております。
まとめ
超軽量で寝心地がそこそこ良く暖かいスリーピングパッドは山と道の製品がやはり第一候補に上がると思いますが、購入したいときに在庫がない場合や予算オーバーという方にとってはこのフリーライトのマイクログラビティーは良い選択肢にはなるかと思います。
基本通信販売のみですが、この製品は定形外郵便ので発送も対応していただけるので、商品代3,080円+送料300円で私は入手しましたのでその点でもありがたかったです。
スリーピングパッドは好みの個人差が非常に大きい製品ですのでこれぐらいの安価なものですとお試しとして導入してみるのも良いかと思います。