ヒルバーグのソウロでの雪中キャンプのレビュー
ヒルバーグのソウロにて雪山のテント泊にいずれ出かけてみたいので、先日寒波が来てたっぷり雪がありそうでしたので、岡山県の蒜山に雪中キャンプに出かけて来ました。
姫路から一部高速道路を使用し、およそ3時間近くかけて行ってきました。
当日は湯原温泉から北に行くと途端に積雪が始まりこれはとても雪が多く期待できそうでテンションが上がりました。
●利用したキャンプ場
ここのキャンプ場は全面非常に綺麗な芝生サイトで平坦な箇所は少ないですが、中蒜山の麓で景色が非常に良くとてもお気に入りのところであります。
この日はお昼13時すぎに姫路を出発したので到着したのが16時ぐらいでこの日の利用者では私が最後でした。
私も入れて10張ほどのテントの数でした。ソロテントの利用者は私だけでした。
●テント設営
今回は急遽思い立っての練習で来ましたのでまだあまり装備が整っていなく、スノーシューもワカンも所有しておりませんでしたので整地に苦労しました。
靴と小さいスコップでちょこちょこ整地しながらだったのでやっぱり、スキー板かスノーシューがあるのが一番楽だなと痛感しました。
ある程度整地ができたのでテントを張っていきます。
今回は雪上だったのでグランドシートは使用せずにそのままテント本体を広げてしていきました。
ソウロの設営は比較的簡単です✨
①本体を広げる
②ポールを3本差し込む
③27個のクリップをポールに掛けていく
④ペグダウン
以上になります。
今回は風がかなり弱い予報でしたので本体の6箇所のペグダウンだけでガイラインは使用しませんでした。
スノーペグは持っておりませんでしたので急遽セリアで購入した植木用の75cmの支柱を6本使いました。
長さがあったのでかなり深くしっかり差し込みましたら、思いのほかいけましたのでとても良かったです。
その逆に抜く時にてこずりました。
●設営完了
設営完了です✨
やっぱり雪景色の中には赤色のソウロはめちゃくちゃ綺麗に見えますね✨
明るいうちに中蒜山が見えてパシャりと写真を撮っておきました✨
●晩ご飯と入浴
というわけで、お腹が空いて来ましたので腹ごしらえです。
練習のためにも調理をした方が良いのですが、せっかく蒜山まで来て焼きそばを食さずに帰るのはあり得ないので食べにいきました。
●高原亭
定休日 なし(不定休)
営業時間 11:00-14:00 17:00-20:30
0867-66-3696
メニューは焼肉やジンギスカン、そして蒜山焼きそばなど多様な種類があり、ジンギスカン定食に惹かれましたが、完食できる自信がありませんでしたので今回は断念しました。
いずれ自転車キャンプで来た時に食べます✨
蒜山焼そば 650円
単品のみの注文でしたが、私にはちょうど良い量でとても美味しくて良かったです。
次は入浴しに車で10分ちょっと距離は9kmほど離れた温泉にgoです。
蒜山やつか温泉 快湯館
定休日 水曜
営業時間 10:00-21:00
入浴料 750円
※モンベル会員カードで600円で入浴できました。
スキー客の利用が多い時間帯のためあまりゆったりはできませんでしたが、気持ちよく入浴できました✨
というわけでご飯と入浴を済ませてテントまで戻って来ました。
そして少しごそごそして就寝です。
この日は就寝前が一番低くて-5.5℃で夜中に目が覚めた時は-3.2℃かぐらいであまり冷え込みませんでした。
今回も快適就寝仕様でニーモのローマーを持って来ました。
シュラフは圧倒的保温力を誇るイージスマックスのウルトラです。
ちなみに結露がどれぐらい発生するか見たかったので、あえてテントは締め切って就寝しました。
その場合で室内の気温が0℃をちょっと下回るぐらいで、外との気温差は2,3℃ほどあり、室内着の様な服装で軽装でしたがちょっと暑くて夜中に目が覚めてしまうぐらいでした。
いや、やはりこのシュラフだと関東以西では必要なことはまずないですね💦
厳冬期の北海道か、槍、穂高ぐらいじゃないと無用の長物です。
●ソウロで雪中キャンプの感想
①圧倒的に積雪に強い
この日は夜間に10cmぐらいしか積もりませんでしたが、ポールが3本あり前室の空間がきちんと確保されるのは思っていた以上に快適で良かったです。
また屋根上の積もった雪をインナーテント内から揺さぶって落としてもフライシートが普通のドーム型より傾斜がきついので、周りに雪が積もっていっても空間が潰されにくいので非常に良いです。
おそらくこれがウナの様な形状のドーム型だと端の方から徐々に潰されていきインナーテント内の空間が狭くなってしまうでしょう。
それだけなら良いですが、場合によってはポールが曲がってしまったりと破損につながる恐れはあると思います。
②結露が少なく暖かった
今までいろいろなテントを使用してきましてこの日の状況なら多量に結露が発生しても何らおかしくはないなと想定しておりましたが、少し結露がでただけでとても嬉しかったです。
これが大量に結露が発生すると、インナーテント内の黄色い生地を通り抜けて室内まで結露がしみてきますが、やはりなんかソウロは結露の発生が少なくは思います。
また周りに雪が降り積もったことによって暖かい空気があまり逃げずに外気より2,3℃ほどあたたくちょっと驚きました。
体感的には真冬に姫路近辺でのキャンプ場の方が寒く感じます。
③撤収は簡単だった
設営はやはり整地からしてガイラインを張ったりと雪中キャンプは時間がかかる物ですが、アクトほどではないですが十分ソウロも簡単でさっさとテントを片付けることができました。
他の人はおそらくあれ?いつの間にかあそこのテントの人なくなっていると思ったことでしょう。
●まとめ
ヒルバーグのソロテントで積雪期に使用するのはソウロ、ウナ、アクトとありますが実際に全て使用してみないときちんと判断できませんが、検証するまでもなく圧倒的に雪中キャンプや雪山テント泊ならソウロ一択でしょう。
これ以外の余地はないなと思いました。
まず思いましたのが、
①設営面積が一番小さい
実質的に必要な面積はアクト、ウナ、ソウロという順番で整地する面積が変わってくるとは思います。そしてアクトは非自立式なので厳冬期の積雪が少ない地域では良いでしょうが、北アルプスなどの豪雪地域では相当設営に整地する面積が必要になってくると思いますし、ガイラインが張れないと室内空間が相当狭くなるのでやはりアクトは私は使いたくないなという印象です。
ウナも260cm×140cmの設置面積が必要ですのでソウロよりやはり大きく比べると少し整地が面倒に思うでしょう。
②前室が潰れない
前室の使いやすさは私的にはウナ、アクト、ソウロという順番で使いやすいと思います。
ウナはいうまでもなく前室がありません。一応インナーテントを一部外すと広い空間ができますがおそらく使いにくいでしょう。
アクトは真ん中にポールがあるのでその部分は潰れませんが、屋根の高さが低いので使用していると多分もうちょっと広めな空間が欲しいなと思うでしょう。
ですのでやっぱりソウロが結局一番前室が使いやすく快適なんじゃないかと思います。
③圧倒的な耐風性
やはりソウロのポール3本使いで、ガイラインが12本。こんなソロテント他に私は知りません。
耐風性に関するこだわりが半端じゃないです。慢心してはいけませんがこのテントを持っていけば心強いと思えるのは相当なアドバンテージだと思います。
④圧倒的に積雪に強い
3本のポールが少しずれて組み上がることによって自然界で最も強い三角形を頂点にくるのでそこに多少積雪があっても十分持ち堪えてくれるでしょう。
これが他のテントだと大雪の時ですと一晩で何度も雪掻きしてテントが潰れない様にしないといけませんのでそんな面倒なことがないのはとてもありがたいと思うでしょう。
⑤赤色のソウロが雪の中でカッコ良すぎる
やはりこのフェラーリの様な色合いを感じさせてくれるソウロの赤いテントは最高にカッコいいと思います。
個人的は赤より青色系の物が好きなことが多いのですが、ソウロだけは雪中キャンプで使用してみて赤色以外の選択肢はないなと確信しました。
雪のある時にもソウロを使ってみようかなと思っている人がいれば絶対に赤色のソウロにすべきです。絶対後悔すると思います。
以上の理由から雪山テント泊ではどれが良いかな?と聞かれたらソウロです。としかならないと思います。
重量は少し思いかもしれませんが、どのみち冬山は行動時間がかかるので軽量化しての恩恵が少ないと思うので多少の重量増は受け止めて圧倒的快適さを選択した方が良いと思います。
あぁ早くこのソウロを持って北アルプスの絶景テント泊に行ってみたいです✨