初級者におすすめの雪山登山 厳冬期の八ヶ岳 黒百合ヒュッテと天狗岳へのテント泊 前編
雪山登山それは限られた人しか行くことのできないエキスパートの世界であり一般登山者は立ち入ることは許されない世界と今まではそう思っておりました。
よく見るのがエベレストや8大大陸最高峰登頂、南極や北極への極地遠征の旅といった雪景色を常人離れした人が行く世界ってイメージが私の中には刷り込んでおりました。
私は中学・高校生の頃からアルプス登山によく親に連れていかれておりましたし、2年ほど前から登山を再開してからもその様な雪山登山は私には無縁の世界だなと思っておりました。
しかし、登山とは別に自転車で走って泊まってキャンプをしたいと5年ほど前から思う様になりUL(ウルトラライト)の装備を整えいろいろとキャンプをする様になってきますと、自然と寒い時期でも使用可能なシュラフが欲しいかなという欲が出てきました。
そして、いろいろ調べて検索しその結果購入したシュラフがイージスマックスのウルトラでした。
実際にこのシュラフを1年近く前に購入して使用してみるとあまりの圧倒的ボリュームでふっかふかになり、実際昨年近隣のキャンプ場で使用してみたりすると温いのです。
それは当然ですよね快適使用温度-30℃のシュラフなので💦
次に思ったのはじゃあ実際に厳冬期の雪山で使用したらどこまで快適使用することが可能なのだろうか・・・
という疑問ができてきました。そして同時にいろいろな方のブログや山行をみておりますと雪山登山の事が紹介されており、次第にそれならこの圧倒的保温力を持っているイージスマックス ウルトラの実力を試すには厳冬期の雪山登山で使ってみたいっていう思考になって行きました。
またテントも色々と紹介してきております様に何種類も所有し、そして雪山の稜線でも設営可能なヒルバーグのソロテントをソウロ、ウナ、アクトと手に入れてしまいました。
厳冬期用のシュラフ、厳冬期でも使用可能な屈強なソロテント、この2つを持っているなら雪山に行ってみたくなるのはもう自然な流れとなって行きました✨
そして今シーズン実際に雪山シーズンが始まると今までは夏秋しか縁のなかったアルプスに冬でも行く事ができるのかって思うともういても経ってもいられず、それからは冬山登山用の装備を揃えて行くのに時間を費やして行きました。
長かったです💦なにせ雪山の装備は今まで夏秋用で持っております装備と一緒に使用できるのがほとんどありませんので非常に困りました。
ネットで検索したり、SNSで聞いたりとゼロからの出発でしたので苦労をしました。
近いうちに私が雪山登山で揃えた装備を紹介したいと思います。
場所の選定
ちょっと長くなりましたが、その様な経緯がありようやく初級者向けの雪山登山に行く事ができるとなりました。
しかし、また次の問題ができました。まずは一度姫路から近い氷ノ山には練習に行き雪山登山の雰囲気を感じてきましたが、本格的な登山をどこにするか場所の選定に非常に苦心しました。
本をいろいろみたり、購入したり、SNSで聞いたりと。
そこで一番最初に候補に上がったのがロープウェイで簡単に登れて比較的近くに行ける西穂高山荘のコースが良いとなりました。
しかし、また問題発生です💦昨今の社会情勢の影響で新穂高ロープウェイが運休になってしまい西穂高に行く事ができなくなってしまったのです。
そこで仕方なく別の候補を探しました。
①八方尾根のリフトを使用して唐松岳へ
②赤岳鉱泉にテント泊
③黒百合ヒュッテにテント泊で天狗岳へ
の3つが私の中での順番でできました。
そして次の問題が発生です💦
まず①の計画の登山予定の4,5日前ぐらいになってきて西日本にかなり強い寒波がやってくると予報が出てきたではありませんか💦
そしてさらに詳しく調べて行くと白馬方面は大雪の予想が出ております。
いやいやいや💦厳冬期登山初心者の私にいきなりそんな寒波の時に八方尾根へは無理です💦
ここで高校生の頃家族でスキー旅行に来た時に一人で行動し、八方尾根スキー場で山頂近くで滑走している時に寒波の影響でホワイトアウトを経験しました💦
方向感覚が全くわからなくなってしまい大泣きしながら1時間以上かけてようやくどこかの食堂に逃げ込んだ経験がフラッシュバックしました💦
いや無理です。というわけで①の計画は却下になりました。
次に②の計画ですが、赤岳鉱泉は今までも非常に多くの方の紹介で初心者の私でも安心して行けそうだなって感じました。
しかし、今まで八ヶ岳は全くの未踏領域でいきなり初めてで赤岳鉱泉より上には初心者の私にはハードルが高すぎるなって思いました。
そしてせっかく八ヶ岳にまで行くならどこかピークを踏みたいとなり②の計画は見送ることにしました。
そして③の計画です。あまりこのルートは詳しくはなかったのですが、たびたびSNSで黒百合ヒュッテの情報を発信しているのを拝見しておりましたし、非常に魅力的な山小屋でもあり、通年営業の安心感、ヒュッテまでのコースには初心者の私でも安心して行けそうである。
さらに黒百合ヒュッテから東天狗岳(2,640m)まではそこまで苦労はしなくても行けそうかなってことで③の計画で行くことにしました。
そしてこれが当日の天気予報です。広域の天気予報でも木曜から金曜かけて次第に晴れて行きそうなのでもしダメでも一度行ってみたかった黒百合ヒュッテを堪能できれば良いだろうということで、天狗岳まで行くとこにしました✨
渋の湯登山口まで
さてそれではここから実際に私の住んでおります姫路から黒百合ヒュッテへ行きます登山口の渋の湯までを紹介したいと思います。
毎度思います。中京圏や関東圏に住んでいる方はアルプスや八ヶ岳に近くて本当に羨ましい限りです。
まぁまだ四国や中国、九州の方に比べればマシなのですが💦
ちなみに距離で約460kmで休憩を少し入れると7時間はかかるなってところです。
では移動して行きます。
毎度のことながらこの日も深夜1:30に仕事が終わってからすぐ支度し高速を運転して行きます。
上はAM5時過ぎに関ヶ原のあたりで一気に雪が降ってきました💦
目的地近辺の予報は曇りのち晴れですがちょっと心配になります。
AM7:43 ここは2回目の休憩で寄りました駒ヶ岳SAです。
木曽駒ヶ岳は雲の中で見えませんでした。天気の回復を祈って再度出発です
少し晴れ間が見えてきて安心できました✨
8:54 茅野市内を抜けて郊外にきました。市内では晴れ間がありましたが八ヶ岳だけ一帯に雲がかかっており姿が全く見えませんでした💦
9:17 ここまで順調にきておりましたが、ここで問題発生です。
登山口の渋の湯までどんな道路状況なのかそこまで下調べをしておらずガチガチに凍結した道に、途中の勾配が10〜12%もの区間があり平均しても8%以上の区間が続いておりました。
上の写真は途中にあります標高1,580m付近にあります無料駐車場の写真です。
ここから登山口の渋の湯まで1,850mで標高差270mもあります。
酷い状況でこのまま果たして登れるのだろうか💦となりました。
しかし案の定私の乗ってきておりますスズキのラパンちゃんで2WDの車だとこの場所よりもう少し登ったところでスリップしだしてこれは危険だと判断しここから徒歩で登山口まで4kmほど歩いて行くことにしました💦
登山口への移動
というわけで渋の湯登山口から約4kmほど手前の無料駐車場から徒歩にて移動です。
今回も前回登山に行きました氷ノ山と同じくテントをヒルバーグのアクトで、ザックを最近新調しましたハイパーライトマウンテンギアの2400ウインドライダーでパッキングして行くことにしました。
というわけで移動開始です。
Google mapで調べるとおよそ1時間ジャストぐらいと出ました。
多分夏道での計算でしょうが、私の歩行速度だとちょうどそれぐらいと同じになるでしょう。
道中の区間の写真ですが結構傾斜がきつい区間があり、なんとか行けなくはないでしょうが正直この状況だと下に車をデポしてきて正解でした✨
途中のこのマップの箇所で5,6台ほど車を止められそうな箇所が一つありました。
ここにまでくればもう少しだけ楽をできたかもしれませんでした💦
しかしギリギリの感じでしか空いておりませんでしたので、冬季登山でも土日や連休だとあまり止められないのでしょうね💦
途中ちょうどこの区間からまた傾斜がきつくなり、そして道幅が車一台分の状態になりました💦
やはりこの感じですと私のラパンちゃんで対向車がきたらアウトですね💦
ほんと下に車を止めて大正解でした。寒波が来てない時でしたら私の車でも渋の湯登山口までは一応行けそうには感じましたが、やはり今回の寒波の感じでしたら私は歩いて来て良かったです。
というわけで駐車した場所からおよそジャスト1時間で渋の湯登山口に到着です💦
正直ちょっと疲れました💦
ここから登山本番なのですがなんだかもう半分ぐらい疲れてしまった感じです💦
今回は登山口までの行程を紹介しました。本当はテント場まで書きたかったのですがちょっと長くなったのでここまでとします✨