超軽量テント泊用バックパック ハイパーライトマウンテンギア メトロパック1800の長期使用レビュー
今回はかなりお気に入りで通勤から街中での買い物、そしてテント泊登山に至るまでほぼ毎日使用しておりますハイパーライトマウンテンギアのメトロパック1800を紹介したいと思います。
製品の特徴
1、完全防水のDCFポリエステルハイブリッド生地
このバックパックにはDCF(ダイニーマコンポジットファブリック)とポリエステルをハイブリットした強靭な生地を採用しており、スレや破れに強く、ロールトップ式で強靭な防水性能がある。
2、肩紐とループのみのシンプル構造
構造は極めてシンプルでショルダーハーネスと持ち手のループのみとフロントポケットもサイドポケットもなし。
3、普段使いにちょうど良い28Lサイズ
大きすぎず小さすぎずと普段使いによく、また装備をコンパクトにしてテント泊登山にまで対応可能。
4、超軽量で約200g
実測値で199gと極限的な軽さではありませんが、ザックだけ背負うとなにも感じない重さである。
製品の実測情報
まずは初めにこのザックの実測の重量を計測してみましたら199gと非常に軽量な重さでありました。
以前にレビューしましたこのスタッフパックが重さが128gでしたのでそれに比べれば71gほど重たいですがそれでも非常に軽量だと思います。以降このスタッフパックやウインドライダーを比較対象としてこのメトロパックをレビューしていきたいと思います。
そしてこのザックは中になにもギミックがなくただのキューベンの袋になっております。本当になにもないですね。ただのキューベンファイバーの防水袋に肩紐をつけました✨ってだけですね。
サイズ感について
次にこのメトロパックの実際に荷物を入れた際の大きさをみていきましょう。
最初に高さですが44cm。
横幅が26cm
厚みが15cmほどになります。
スタッフパックに比べるとほぼ縦横は同じですが厚みが2cmほど広くなっております。これがかなり違って以前に比べて非常によく荷物を入れやすくなった印象になりました。
ロールトップについて
次に開け口部分のロールトップを見てみましょう。UL系のザックによくある閉じ方ですが、このメトロパックも至って普通の形状をしております。以前紹介したスタッフパックはこの一番末端部分がペラペラで芯が全く機能せず荷物を多く入れた状態だと簡単に解けてしまいとてもストレスになっておりました。
しかし、このザックはしっかりしたものではないですが、それでも十分芯が機能してくれてしっかり封入することができます。
やり方は簡単です。2、3回ほどロールしていきます。
そして最後に上部でバックルをパッチと止めれば完了です。構造は単純ですが、閉じた後ちょっと空気が残っていると思い押しても一切空気が抜けてくれないぐらいなので密封性はかなりなものだと思います。
パッキングについて
次にこのザックの実際どの程度の荷物が入るのかみてみたいと思います。試しに想定最低気温3〜5℃程度の夏のアルプスでちょっと冷えた時にでも対応可能な温度想定で揃えてみました。
左上から順番に
①メトロパック1800、ナンガ ミニマリズム180、フリーライト マイクログラビティー、山と道UL Pad15(50×25cm)、モンベル EXライトウインドパーカ、エバニュー ウォーターキャリー1.5L
②イナーシャ ピローX、OMM コアフーディー、山と道 アルファライトタイツ、TMR W.R.Cooker、エバニュー FD400カップ
③samaya radical1、フットプリント、ペグ、OMM Halo smock、Halo Pants
④小物類、ファーストエイド系
モンベルのULスクエアサックに入れている内容なこんな感じです。バッテリー、アルコール燃料、ストーブなどです。
これらの荷物を入れていきます。まずはパッドをフレームがわりに入れます。
よくあるのが筒状にして入れると良いと紹介がありますが、個人的にはやりづらく対して荷物が収納できないので私はパッドを折りたたんでの収納をしております。その方が横幅を目一杯使うことができると思いますので。
続いてクッカーにシュラフを詰め込んだ状態のものを底に入れます。
続いてその上にテントを置いていきます。
続いてインサレーション類を置いてその上に小物類を詰め込んだサック、あと今回は省略しましたが、食事行動食類を入れて、その上にレインウェアを置いて完了です。
以上をパッキングしてこの様になりました。ちょっとテントを入れた部分が横に膨れてしまってしまいました。インサレーションも圧縮せずに入れたのでやや膨れてしまっていますが、工夫すればもう少し小さくは可能です。
これで計測してみましたら2.54kgとなりました。ベースウェイトでこれぐらいなので十分軽くはなりましたね。
実際に使用して感じたメリット
それでは今までこのザックを使用してのテント泊登山などでの感想を述べてみたいと思います。
1、軽量で背負いやすい
この様なUL系のザックはフレームがありませんので基本的に何かマットなどを入れての使用となり、使用するマットなどによって背負い心地が変化するかと思いますが、私の使っている山と道のUL Pad15やフリーライトのマイクログラビティーをザックの中に入れての使用だと十分問題なかったです。
2、十分荷物も入れられる
その人の山行スタイルや、季節、山域、宿泊日数などによってテントもマットもシュラフも食料もかなり違ってくるとは思いますが、こと夏の北アルプスのテント泊に関してですと、最近の一般的な軽量な製品で十分可能なのではと思いました。
もちろん長期は難しいですが、2泊3日程度ですと十分かなと思います。
3、十分な防水性能
このザックを使用して1日中大雨の時に遭遇したこと(そもそもそんな日が該当しそうなら面白くないのでいくことをやめるか、下山してしまいます。)はありませんが、幾度となく雨に遭遇しましたが、中に水が侵入してきたことはありませんでした。
以前使用していたスタッフパックは普通の厚手のDCFでしたが、雨に打たれてくると生地がふんにゃりしてきて中に水分が入ってきそうに感じましたが、このメトロパックの白色の頑丈なDCFの生地ではどれだけ水が降りかかろうともずっと弾いてくれるなと感じました。
またロールトップ部分からの浸水も経験はしたことがありませんでした。仮に渡渉中に川に転落したとしてもこのザックなら浸水しないのではと感じるほどでした。なのでこと防水性能に関しては不満に感じたことがありませんでした。
4、ループが便利 スタッフパックにはザックの持ち手部分のループすら省かれていたため少し使いにくいなと感じていたのですが、このメトロパックにはきちんとループが付いていたため非常に使いやすくてありがたかったです。
当然あって普通な装備ですがヘビーユースしているとこの恩恵は感じております。
実際に使用していまいちだった点
続いてこのザックを使用していて少し不満に感じた点を述べてみたいと思います。
1、一切ないポケット類
見ての通りわかりますが、全くポケット類が一切ないのでその辺は多少不便に感じますが、私の場合登山中にそんなにゴソゴソしたりとはかなり少ないですし、ズボンのポケットにスマホ、財布、マップケース、行動食を入れていれば十分行動中に事足りますし、先日レビューしましたzpacksのペットボトルホルダーを使用すればサイドポケットがなくても水分補給は可能なので私には問題ありませんでした。
2、汚れやすい生地 防水で耐久性のある生地ではあるのですが、やはり白色なので上記の写真の様に使っていくと汚れが目立ってきます。これは使用期間が1年半ちょっと経過したものでほぼ毎日使用しての汚れではあります。
逆にいうとこれだけヘビーユースで使ってもこれぐらいの汚れで済んでいるとも取れるかもしれませんね。でもほんと気に入っている製品なので今後もまだまだ使っていくのではないかと思っております。
今までに使用した山行記録
ここでは実際にこのザックを使用しての山行記録を振り返ってみたいと思います。
①2021年6月中旬の中央アルプス縦走登山
この時は菅平駐車場近辺から入山して、空木平避難小屋に1泊し、木曽駒ヶ岳のテント場で2日目にテント泊する計画で来ましたが、雷雨が近づいて来ていたため変更し2日とも避難小屋泊で使用しました。雨に少しあたってもザックの中は濡れずでした。まだこの時の写真は真っ白ですね。
しかし木曽駒ヶ岳から避難小屋に下って行く最中にルートをロストして藪漕ぎを強引にした結果少しサイドに穴が空いてしまいました💦
帰宅してから中からDCFの修理パッチにて補修しました。もちろん浸水したことはないです。
②2021年9月上旬奥穂高岳登山 この時はやはりヘルメット必須山域なのでどの様に持っていくか悩みましたが、ヘルメットホルダーをコードを使用して簡易的な外付けできる様にしてこの様に持って行くことにしました。
1泊2日の計画でしたがテントをヒルバーグのエナンを使用したのでやや重くなってしまいました。でも十分軽く快適でした。
③2021年9月中旬笠ヶ岳登山
この時は笠新道というとてつもない急登を登らないといけなかったためとにかく装備の軽量化に務め、水食料込み総重量3.5kgでのパッキングにしていきました。
おかげで笠新道はコースタイムの半分で登ることができました😵でも流石にキツかったですね😂やはりこのザックの容量でこの重量に抑えることができるのはとてもメリットが大きかったです。
④2022年9月中旬表銀座縦走登山 この時は晴天が見込めたので1日の休みを利用して縦走するという超強行スケジュールでのテント泊登山にいきました。
朝8時に夜勤を終えてそこから新幹線に乗り、中房温泉登山口に14時着そこから一気に大天井岳に行き17:30に到着。テント泊をして翌朝4時過ぎに出発、東鎌尾根経由の槍ヶ岳登頂し、そこから一気に新穂高温泉登山口に13時に下山、特急新幹線にて帰宅、そして22時からの夜勤というクレイジーなことをやりました😅
それでも総重量は5kgぐらいと軽量だったので楽に表銀座を縦走することが出来ました。
先日にレビューしました新作テントsamayaのradical1を使用しに行ったテント泊の時にもこのザックを使用しました。やはりこのザックは手軽で便利に行けれてよかったです。
まとめ
色々な軽量ザックはありますが、装備の軽量化を進めていくと軽いザックで程よい30Lクラスの容量、そして強力な防水性能と個人的には非常にバランスの取れた製品で最初に購入した時にこれほど多用するとは思っておりませんでした。
もちろん外ポケットがないのは必須な人にとってはあり得ない選択肢かもしれませんが、私はあまり山行中にはポケットからガサゴソと物を取り出したりせず、スマホでの撮影、水分補給、行動食の補給といった程度なので全く問題ありませんでした。
こんなシンプルなザックでテント泊なんですというのはとてもスマートで良いと思いますし、電車やバスに乗る際にも非常に楽なので興味のある方は試してみても良いかと思います✨
超軽量全天候型自立式テント SAMAYA RADICAL1の徹底レビュー
samayaというテントメーカーを聞いたことはありますでしょうか?若きフランス人クライマーの二人によって誕生したブランドであるため主にアルパイン用途のラインナップとなっているブランドです。
メイン素材にダイニーマコンポジットファブリックを使用した超高級テントメーカーのsamaya(サマヤ)から今シーズンの新作として発表発売されましたradical1(ラディカル1)ですが、今回思い切って購入することにしてみましたのでこのテントを詳しく徹底的にレビューしてみたいと思います。
SAMAYA RADICAL1の特徴
1、徹底的な軽量化のため全面にDCFを使用
超ハイスペック生地であるDCF(ダイニーマコンポジットファブリック、旧名キューベンファイバー)を贅沢にもボトムからウォールまで使用し、さらにウォールには透湿性に優れたePTFEを貼り合わせ40,000g/m2/24hの性能で結露にも対応
2、カーボンポールを用いたドーム型自立式テント
イーストン社製のカーボンポールを使用し2本セットで210gと超軽量の自立式ドーム型テント
3、超軽量ながら厳冬期から暴風雨のアルプスまで対応可能
耐水圧20,000mmと圧倒的なため強風や豪雨のアルプスから厳冬期のテント泊まで対応可能な超ハイスペックテント
4、長辺側にドアパネルを設定
一人用テントとしては希少な長辺側に出入り口を設置しており、さらにフルオープンにも対応可能のため室内の換気を一気に行うことが可能
公式サイトの情報
SAMAYA RADICAL1
価格¥231,000 税込み
全面にDyneemaを使用した自立式シングルウォール 不要なものを削ぎ落とし、自立式ながらアンダー700gを実現。ミニマルで美しい、SAMAYAらしい妥協のないテント。 RADICAL1 は、高所環境でアルパインクライミング用として耐候性を維持したまま軽量化に特化し 694g(本体・ポール・ペグ)を実現しました。
超軽量でコンパクト、よりハードな使用に耐えうるテントを実現するためにSAMAYAはウォールもボトムも軽量で摩耗強度の高いDyneema素材を採用しました。 ウォールには軽量かつ高い通気性と耐水圧20,000mmを両立したダイニーマコンポジットファブリックとePTFEメンブレンをラミネートした素材を採用。フロアには耐摩耗と引っ張り強度の高いダイニーマコンポジットファブリックを使用。こちらも耐水圧20,000mm。 メインファブリックだけでなく、ポールはアルミではなくカーボンポールを採用し付属のダイニーマガイラインもチタンリングを介して流動分散させる等、妥協のない作り込みになっています。
※小窓(ベンチレーション)やメッシュポケット、メッシュドア等、一般的なテントの便利な機能を省いた超軽量化モデルになります。一般登山では使いにくい場合がありますのでご注意ください。
SAMAYA / RADICAL1 - サマヤ公式ストア | STATICBLOOM ONLINE STORE
商品の詳細
それではここから私が購入しましたこのsamayaのradical1を詳しくみていきたいと思います。今回はムーンライトギアさんのインターネットの販売ページより購入しました。
さすがにポチる時は手が震えてしまいました🥶
翌日早速到着し開梱してみましたら箱?とびっくりしてしまいました。
取り出したところこの様なおしゃれなケースに収納されていてびっくりです。そういえばsamaya2.5をモデラートさんでみた時も箱に入っていたのを思い出しました。でもこのradical1の方がもっと高品質に思います。開封する前からもう興奮しまくりです✨
早速蓋についてあるシールをカットして開けてみます。いきなり袋全てがDCFでびっくりです😵 収納袋までこだわる徹底ぶりです✨
中身を全て取り出してみました。左上からポールセット、本体、ペグ、補修キット、説明書です。全てにおいて高級感が漂います✨
製品の詳細について
それでは実際に私が入手しましたこのテントのそれぞれの重量を計測してみたいと思います。最初に総重量を計測してみたところ715gとなりました。それぞれの重量を表にまとめてみました。
|
本体 |
収納袋 |
本体 |
457g |
11g |
ポール |
212g |
5g |
ペグ |
26g |
4g |
合計 |
695g |
20g |
公式では本体・ポール・ペグ合わせて694gとなっておりましたのでほぼ一緒になりますでしょうか。さすが収納袋も3つで20gとは軽すぎますね。全てにおいて徹底的に軽量化に徹しております✨
このradical1のポールはイーストン社製のカーボンポールが採用されておりますが、なんとこれ一節が26cmと非常に短いものが使われておるのです✨
同じイーストンのカーボンポールが使われておりますMSRのカーボンリフレックス3ですがこれは43cmも長さがありパッキング時に結構困っておりました。
しかしこのradical1のポールはロフォーテン(22cm)ほどではありませんがそれでも十分に短くてザックの中に普通に横向きで収納できるのでとても恩恵があります。ほとんどのテントメーカーのアルミポール例えばヒルバーグに使われてますDACポールも43cm、短いものでも35cm程度とかですので、この圧倒的な短さがお分かりになって頂けるでしょうか✨
装備を軽量化していくとザックの容量は30Lもあれば3泊4日とかでも十分ですのでその様な小さめのザックに横向きで入れられるのは私はとてもありがたいのです。
次に純正品のペグを見てみましょう。これはSwissPiranha(スイスピラニア)というメーカー品の製品でこのテントを購入する前にこの付属品の9cmよりやや長い12cmのオレンジ色のペグをムーンライトギア大阪店で購入しておりました。
このペグ純正品付属の方は9cmで8本で26gと超軽量で芝生サイトなどでは保持力が高そうですがさすがにこれを地面に刺すとすぐに石などに突き当たるアルプスのテント場などではちょっと使いにくいかと思います。
さすがにその時はネイルペグや私だと打刀16cmペグを持っていくかになると思います。結構見た目より強そうですがさすがに曲がってしまうでしょうね💦
でも普通にキャンプ場などでならこのペグでも十分活躍はできるかと思います。
SAMAYA RADICAL1の設営方法
それでは実際にこのテントを設営していきましょう。まずは汚れ防止とフロア保護のためフットプリントを敷きます。まだ純正品は高くて(16,500円)購入できなくていずれ買ってみたいとは思います💦
今回は100均のレジャーシートで代用です。
続いて本体を広げていきます。このSAMAYA RADICAL1はスリーブ式のテントのため可能ならスリーブ部分を直線的にしておくと比較的ポールは挿入しやすくなるかとは思います。
続いてポール2本を広げます。ポールはイーストン社のカーボンポールを採用されておりますが、きちんと差し込んでいないとつなぎ目の部分がおそらく簡単に破損するかもしれませんのでしっかり確認することを勧めます。
続いてポールを差し込んでいきますがまずは左側からです。挿入部分はスリットが付いていてさらに反射材も縫い付けられているので暗闇の中でも非常に設営しやすくなっております。細かな配慮が素晴らしいです✨
途中真ん中の部分がクロスしておりますが先に下側の方を潜っていきます。
一つ注意点なのがこのスリーブ分は強度のため厚手のDCFが使われておりますが、上の写真の様にここの生地の柔軟性がなくて一気に差し込む事ができないので30cmほどづつポールを差し込む、スリーブを伸ばすといった細かな作業が必要です。
おそらく力技で挿入すると、スリーブ生地が破れたり、ポールが折れるといったトラブルになる可能性があるので面倒ですが必要作業だと思った方が良いでしょう。
スリーブのエンド側はこの様に厚手のコーデュラ生地が使われており頑丈な作りになっております。これが以前持っていたクロスオーバードームだとペラペラだったので強度が全然違いますね。
差し込みはクロスオーバードームやヒルバーグのウナみたいに一方通行になっております。
次に反対側も差し込んでいきます。
やはりすんなりと入ってくれませんので慎重に差し込んでいかないといけませんね。風に飛ばされない様にペグダウンしたいところですがテント本体を手繰り寄せたりしないといけませんのでさすがにペグダウンしてしまうとポールが挿入しにくいですね。
しっかりエンド側までポールが完全に差し込んでいるのと、ポールが中途半端になっていないか確認した後はそのまま右側から立ち上げていきます。
ポール受けのグロメットがありますのでそこに差し込みます。
両方とも差し込みが出来たところです。ひとつ難点なのが生地がよく静電気を帯びているので完全に立ち上げても綺麗に広がってくれませんので入り口を開けて上げないといけません。
このままの状態だとポールを通したスリーブ部分が緩く耐風性が弱いです。
ポールを差し込んだ側にバックルがあるのでここを絞っていきます。そうする事でスリーブに張りが出来て風にも強くなります。
続いて四隅をペグダウンしていきます。純正のペグは軽量化のため短いピラニアペグが付属していますが以前ムーンライトギアさんで同じ種類の長めのペグを購入していましたので今回はこちらを使用していきます。
続いて周囲にガイラインを4箇所ペグダウンしていきます。
基本的にガイラインはポールの延長線上に張りますので上の写真みたいにしていきます。可能なら長めに張った方が良いですが、混雑したアルプスのテント場では難しいかもしれませんので他の人の通行に邪魔にならない範囲で貼った方が良いかと思います。
設営完了
設営が完了しました✨まずは360°周囲から撮影してみました✨
真っ青な青空にDCFの真っ白なテントが最高に映えますね✨✨✨
撤収について
続いて片付けも紹介しておきます。基本展開した時と真逆のことをすれば良いだけなのですが、まずは周囲のペグを抜いてガイラインをまとめます。
次にテント本体を畳んでいきますが、一度持ち上げてバッサバッサとはたいて水分を飛ばした方が良いかと思います。ダイニーマなので水分を基本的に保水しにくいとは思います。可能なら少しだけタオルで拭いても良いでしょう。
そして両端からおよそ25cmぐらいを目安に中央に向かって上の写真のように畳んでいきます。
真ん中にまで畳むと次に端からくるくると丸めていきます。以前所有しておりましたハイパーライトマウンテンギアのディリゴ2は中央にリッジバーがあったので思ったほどコンパクトにならず毎度苦労しましたが、このradical1だとまだ空気が抜けやすく丸めやすくは感じました。
最後にスタッフサックに入れていきますが、ちょっと回しながら収納すると比較的入りやすいかと思います。でもこれ厳冬期の寒い中にこれを撤収するのはちょっと苦労しそうなのでもう一回り大きい何か良いサイズのサックを見つけないといけませんね。
テントのサイズ感について
それでは次にこのradical1の室内の広さをみていきましょう。まず長辺側ですが200cmでした。
続いて短辺側は70cmと両方とも公式通りぴったりです。レビューはしませんでしたが以前ヘリテイジのクロスオーバードームfを所有していた事があるのですが、これは200cm×75cmとradicalより5cmも広かったですが、でも室内であぐらをするとサイドに膝が当たり、入口が短辺側で圧迫感が非常に大きかったです。
それに比べると70cmと小さいはずなのに室内で同じ様にあぐらをしても思ったほどサイドウォールにあたることもなく済みました。
次にこのテントの高さなのですが、公式には90cmとなっておりましたが、室内で実際に計測したところ85cmと内寸はやや低くなっております。
さすがにこの高さだと着替えなど上半身は問題ないですが、スポーツタイツやパンツなど下半身の着替えはちょっとやりにくく感じました。
後このテントの天井はこの様にシームテープでがっしり補強してありどれだけ大雨が降ってきても大丈夫に感じます。また設営した画像をよくみてもらうとわかりますが頂点部分が比較的平になっている部分があるので真ん中にいると数値以上に狭くは感じないです。
足元と頭側の空間についてですが、上の写真はおよそ25cmほど離れたところからの高さを計測してみましたら45cmぐらいとやや低めの数値になりました。
おそらくアルパイン用の使用用途なので耐風性を上げるため両端の傾斜を緩やかにしているためだと思います。これがクロスオーバードームfだともう少し立ち気味になっておりました。このことからもいかに過酷な環境下でも耐えれる様にと設計しているかが窺い知れますね。
それでも165cmの私でも就寝すると頭や足先がウォールに若干ついてしまうので結露対策は必要になってくるかと思います。もう175cmだとギリギリでそれ以上の180cmの方だと使用するのは困難かもしれませんね💦
ドアパネルについて
radical1の出入り口のドアパネルについて紹介していきます。このテントはソロ用としては非常に珍しく長辺側に設定してあり、さらに横面をほぼ全開にする事が可能となっております。
こんな一人用のテントって見た事がないですね。ヒルバーグのウナみたいに全開にして室内からアルプスのテント場の絶景を楽しめたりできると思います。
そしてこのテントのドアパネルには止水ジッパーが採用されております。ちょっとわかりづらいかもしれませんが写真を撮ってみました。
そしてこのテント左右から大きく開くのは良いのですが、止水ジッパーのため動きが固くて片手では動かないため両手で開閉しないといけないのがやや面倒な点でした。
もう少し動きやすかったらよかったのですが、防水対策なので仕方ないですね。
次にこのテントのもう一つの特徴がこの自動車のドアバイザーみたいなパーツが設置している事です。
この部分は両端に行くほど短くなりますが、中央部分では高さがおよそ9cm近くあります。
これが何が良いかというと左右にジッパーをこれぐらいに動かすと、換気ができ雨も入ってこない事です。しかもサイドウォールが競り立っているので普通の雨だとあまり中に雨が入ってこないのが良い点ですね。
しかし、このラディカルは止水ジッパーとこのひさしによって暴風雨でも中に雨が入ってくる事はほぼ皆無でしょう。
このドアパネルの大きさもみておきましょう。高さはおよそ60cmほどでした。
横幅が175cmぐらいです。やはりかなり大きくガバッと開いてくれますね。間違いなくアルプスのテント場でこれをフルオープンにして調理してたら声をかけられますね。
そのほかの細部も紹介しておきます。まずガイラインを掛けている場所ですが、このようにループもありますが、ポールの下に隙間を作ってそこから紐を通しております。写真は下側ですが、上部も同じです。さらに上と下の通したガイラインからチタンリングを介して風が吹いてもそこでいなすように工夫しております。
軽さに特化せずこのような耐候性には惜しみなく工夫しているのは素晴らしいですね。クロスオーバードームはただループを縫い付けているだけでしたので💦
ポールのエンド側も見ておきましょう。ここは袋状になっており、素材はコーデュラ生地で破れる恐れは微塵も感じないです。ヒルバーグのレッドレーベルほどではありませんがイエローレーベルよりは強度は高く感じました。この四隅の部分もきちんとヒルバーグみたいに丸く縫ってあるので強度を持たせた加工にしてあります。
実際に使用してみた感想
それでは先日実際にこのSamaya radical1を持っていつものフィールドテストしている場所に行ってきました。この日は秋空の抜ける様な晴天に恵まれて本当に良かったです。ほんとこのDCFの真っ白なテントはめちゃくちゃ綺麗ですね✨
設営時は最高の条件で良かったです✨しかしこんな大きなブランド名とマークが入ったテントもそうそうないですよね。
嫌でもテント場で目立ってしまいますね♪♪♪
そして翌日は夜中の2〜3時ぐらいに少し雨が降ってきました。晴れから雨までとちょうど良い経験ができました。
実際に使用してみて思いましたが、やはりこのフロア面積の200cm×70cmというのは本当にソロ用としては最小限のサイズかなぁ〜💦ってレベルでした。さすがにドーム型なのでノルディスクのロフォーテンよりは室内空間が広くてよかったですが、それでも個人的にはそれほどロフォーテンと比べても大きな差はないかなと感じました。
どちらが良いか?と言われたら非常に迷いますが、前室のあるロフォーテンかドーム型の快適さでも全室がないradical。
僅かな差でこのDCFのカッコ良さのradicalかなと思ってしまいます。でもこの圧倒的なフロア面積の狭さは超混雑したアルプスのテント場では非常に大きな武器になるとは思います。
室内空間も外から見たらめちゃくちゃ小さくみえますが、でもこの写真で見てもらうとおりそこそこの広さはあるので悪天候で一日このテントの中で停滞ってなってもなんとかやり過ごせれるのではないかとは思います。
普通の大雨程度なら浸水することは絶対ないでしょうから安心できますね。
さすがに室内高が85cmなのであぐらをかいて座ると外の見える景色はこんな感じになるかとは思います。他の人が見てきましたら良いでしょう✨って顔でお辞儀しましょう✨
室内での煮炊きについてですが、普通テント内では火器厳禁‼️ですが、大雨の時や厳冬期にはそんな事言ってられません💦
ですので危険を承知で使用しなければいけませんが、私は試しにこのような感じで使用してみました。テーブルは持っていっていなくて代わりに山と道のULPad15の切った部分を使用しました。
その時の対策になのですが、ドアパネルをだいたいこれぐらいに開けると顔が外気にすぐに触れられて酸欠や一酸化炭素の危険性は軽減可能なのではないかと思いました。
さすがに雨天時にはどうしようかまだ考え中ですが・・・
この日は夕方ぐらいに外気温が5℃ぐらいにはなりましたが、でもそれ以降はあまり下がらず夜中の2〜3時ぐらいにサーっと☂️が降ってきました。
その時にはもう少し上がり10℃ぐらいと全く寒くならなかったです。条件的にはほぼ夏の北アルプスにテント泊行った時とほぼ一緒ぐらいでした。
そして室内の結露がどうなるか検証してみました。室内は換気できないようにあえてジッパーはフルクローズでしてみました。
まず息苦しさに関してですが、これはやはりePTFEメンブレンを張り合わせている生地の恩恵かほんとテント内にいても思ったより快適に過ごせれました。これがクロスオーバードームだと換気口があるのでそれを開けていればまだマシなのですが、虫が多い場所などに設営してしまうと換気口からいくらでも侵入してきます。それが嫌で締め切ると途端に生地の透湿性がないので一気に息苦しくなってくるのです。
結局私は雨に弱く、またその息苦しさが嫌でクロスオーバードーム2とfは手放してしまいました。
そして肝心の結露の方ですが、これは雨が降る前の使用開始して3時間以内でしたらほとんど結露は起きませんでしたが、それ以降はやはり若干湿り気を帯びてきました。
それでも普通のシングルウォールテントだともっと早くに結露が現れていたでしょうからやはりこの透湿性はすごいなと思いました。
上の写真は雨が降り出して1時間ほど経った時で、結露が気になりタオルで拭いていた時のものです。まぁやはりこれはいくらどんなにすごい透湿性を持っていたとしても仕方がないでしょうね。雨の時ゴアテックスのレインウェアを着ていても登っていたら汗をかいて中のウェアが濡れてしまうのと条件は一緒だと思います。
でも個人的に良かったのは結露が出来てタオルで拭いていった時にですが、結構生地が拭きやすくて簡単に出来たのは嬉しかったです。
これが普通のナイロン系の生地のテントですとスルスルっとなってくれませんのでその差は意外と大きいかと思います。
実際に使用して良かった点
それではこのSamaya radical1を使用してみて感じた良かった点、いまいちだった点を述べてみたいと思います。
1、アンダー700gの自立式なのに悪天候に強い
自立式で本体とポールだけで670gほどの重量なのに大雨から厳冬期の使用まで対応可能で超ハイスペックなテントである。通常いくらシングルウォールのテントでも自立式で700gの程度の製品はそのほとんどが簡易的なツェルトばかりで厳冬期も想定に入ってくると1kgぐらいあるものがほとんどなのでこの圧倒的な軽さが理解できるのではないでしょうか。その分お財布もめちゃくちゃ軽量化可能ですが💦
2、入口が長辺にありフルオープン可能
この200cm×70cmという圧倒的な小ささのフロア面積のテントとかは基本短辺側の出入口が多いのですが、このradical1はDCFの強靭さによって長辺側に設定でき、さらに使い勝手の良いフルオープンが可能な点が本当に素晴らしいです。
ジッパーの位置を色々調整し、全開にして一気に換気をしたり、少しだけ開けての使用だったり、と使用者によって色々な方法があるので素晴らしいなと思いました。
3、意外に室内で過ごしやすい
以前持っていましたクロスオーバードームfはこのradical1とほぼ同じくらいのサイズ感だったのですが、結構使いにくくてストレスがたまりアルプスでのテント泊になんて使いたくないって思ってしまったのですが、このradical1は長辺に出入口があるだけなのになんだかすごく室内で過ごしやすく感じましたのでそれが本当にすごいなと感じました。あとやはりテントの色が白色なのも広く感じさせるのに貢献しているのではと思いました。
4、超絶カッコいいデザイン やはり見た目のカッコよさって非常に重要だと思うのです。これだけカッコ良かったらこのテントでテント泊に行きたい✨って思えるのは非常に重要な事だと私は思います。
テント場に着いて設営してみたらみんなと同じだったりほとんど一緒のデザインだったりすると残念な気持ちになってしまいます。と言っても山岳用の自立式テントって日本メーカーのものはほぼ一緒のデザインでせいぜいカラーリングが違う程度なのですがね・・・
5、コンパクトに収納可能な大きさ DCFの生地って圧縮率はあまりないのですが、それでもこのradical1は本体もそこそこ小さくなりますし、ポールは圧倒的なコンパクトさなので30Lクラスのザックに収納可能なのは本当に恩恵が大きいと思います。
実際に使用していまいちな点
1、スリーブ部分のポールが抜き差ししにくい
耐久性重視でポールを差し込んでいくスリーブ部分は厚手の生地が採用されておりますが、普通のスリーブ式に比べるとどうしても抜き差ししにくくてちょっとイラってしてしまいます。
2、デリケートな生地のため扱いに気を使う
DCFは強靭な性能ではあるのですが突き破りには弱いのでテントを敷く場合には下に尖った根っこや石などがないか確認しフットプリントを敷かないといけません。
まぁUL系のテントはどれもそんなものなのでもう習慣づいているので慣れておりますが、それでも気になってしまいますね。
3、超高額な販売価格
こんな完全に一人用のシングルウォールテントで販売価格231,000円(税込)って普通の人が聞いたら目ん玉飛び出るぐらいびっくりするでしょうね😵
もちろんただでさえ供給量の少ないDCFに透湿生地のePTFEメンブレンを張り合わせ、さらにイーストン社のカーボンポールってまぁそれぐらいになってしまうのは理解できるのですが、それでもおよそ常人には手が出せない金額ですね💦
まとめ
今回初めて超高級テントブランドのSamayaの製品を購入してみましたが、さすがにクライマーの人が開発しただけに本当に細かな細部にわたって非常にこだわり手の込んだ作りで、超軽量なのに耐候性も抜群にあるという素晴らしいテントだなと実際に使用してみて体感できました。
さすがに私の使用ではかなりオーバースペックなテントになってしまうかもしれませんがそれでもこのradical1を持っていけばどんな天候でも、どんな場所でも設営可能でどんな季節でも大丈夫なテントというのはそう多くないのでこれから先このテントを主戦力としてガンガン使っていってみたいと思います✨✨✨
超便利なペットボトルホルダー Zpacks Aquaclip Kit / Zパック アクアクリップキットのレビュー
登山の行動中の水分補給は皆さんはどのようにしておりますでしょうか?多くの方はナルゲンのボトルやソフトフラスク、もしくはテント泊登山で多量の荷物を持ち運んでいるのでしたらすぐに給水可能なハイドレーションシステムを使用している方もいるのではないでしょうか。
今回紹介しますのは我々日本人に一番馴染みがあって一番手軽に飲むことができるペットボトル用のボトルホルダーをレビューしたいと思います。
公式サイトの情報
Zpacks Aquaclip Kit
固定力に定評のある 12gのボトルホルダー
宿泊装備を入れた大容量のバックパックの場合、やはりベストパックのデザインは肩荷重に限界があります。 なので両方使うユーザーにはさっと胸元からボトルを取り出す気楽さがハイキング中恋しいなぁと思う人はとても多いように思います。
このAquaclip Kitはバックパックのショルダーストラップやウエストベルトにひっかけておけるのでいつでも気軽にペットボトルを取り出すことができる優れもの。 2箇所のベルクロテープを留めておくこととクリップの先端はゴムカバーがしてあるので3点保持でバウンスした際にボトルが空中に飛び出るのをしっかりとカバーしているので重さは12gと後付けでボトルポケットを追加するよりも幾分軽く抑えられるのが嬉しいところ。 クリップからペットボトルも取り外しやすく、ストレスなく使うことができます。 特にソーヤーのマイクロスクイーズなどペットボトルに常に取り付けて使用したい人には嬉しいシステムなのではないでしょうか? アメリカのULギアメーカーらしい無骨なデザインもまた、いい感じです。
SPEC / 商品スペック 重量 12g 備考 日本企画のペットボトルにも適合
COLUMN コラム
ファストパッキングなどには不向きですがゆっくり歩くスタイルにはかなり使えるアイテム。日本の自販機で買えるサイズ、500ccのボトルなら確実に安定しますよ! ULハイカーらしい雰囲気も楽しめる楽しいギアだと思います。ちょっとしたプレゼントにもいいかもです。
Zpacks Aquaclip Kit / Zパック アクアクリップキット
ムーンライトギアさんの説明が一番わかりやすかったのでこちらから引用させて頂きました。
製品の詳細
それでは実際にこの製品を見ていきましょう。購入はムーンライトギアさんの大阪店にて購入しました。入手したのは2年前ですが、正確な金額は覚えておりませんが1,980円と若干値上がりはしている印象があります。円安ですからね仕方がないです。
まずはホルダー単体の重量を計測してみると11gとそこそこ軽い重さです。ただ頑丈に作っている分超軽量ではないですね。まぁ半分ぐらいの重さにして強度がおもちゃみたいなものになっても仕方ないのでこれぐらいが現実的な重さでしょうね。
次に付属品のベルクロも込みでみると12gと公式通りの重さになります。構造的にはクワガタみたいな突起がありここにボトルを差し込んで固定しますが、思った以上に硬く差し込むとパチンと音がしてはめ込みができます。
装着方法 装着方法は至ってシンプルです。今回は普段の通勤から街中での買い物、そしてアルプスのテント泊まで超ヘビロテしているハイパーライトマウンテンギアのメトロパック1800に装着してみました。
このザックにはショルダーストラップなどを取り付ける用のループがあるのですがそこにベルクロを通して装着するだけです。
実際に装着したイメージ 次にこれに555mlのいろはすのペットボトルを装着してみました。
続いて340mlのいろはすのペットボトルをつけてみました。モデルは私自身でお見苦しくすみません🙇♂️
なんとなく装着イメージができますでしょうか?正直なところサッサっと胸元にあるところから外して飲めるので便利なのですが、私は結構邪魔に感じてしまい最初に一度試してからはこの方法では使わなくなってしまいました。
私の使用方法 では実際に私が使用していた方法を紹介します。その方法はザックのショルダーベルトのストラップに引っ掛けるだけです。
これめちゃくちゃ使いやすいのですよね。ただ引っ掛ているだけなので給水したくなったらここからすぐに取り出せますし、飲み終わったら戻すだけです。
でもこれ簡単に落ちたりしないか?と思うかもしれませんがこの方法で実際に先月表銀座縦走に行った際もこれを使用して行ってきました。
回答は一度落ちました。もちろんテクニカルな部分は気をつけてましたので落ちないように手に持ったりザックにしまったりしましたが、登りはほとんど落としてしまいそうな感じはなくて、やはり下る時だけですね。それもストックを持っていたら降りにくいなぁ〜みたいな場所でポロんと落ちましたがすぐ回収可能でしたので問題ありませんでした。
もちろん人が多い場所や落とすとどこまでも落ちてしまいそうな場所では使うべきではありませんが、この時は快晴の平日でしたが全く混雑するところがなく槍ヶ岳についてようやく10人程度いた感じの日でした。
というわけでこの製品の長所短所を簡単にまとめてみました。
アクアクリップを使用してのメリット
1、日本全国どこにでもあるペットボトルが使える
登山に行ったりした場合には移動中にありますスーパー、コンビニ、自販機などどこにでもペットボトルがありますし、個人的に一番恩恵が大きいのが山小屋の売店でも販売しているペットボトルが使えるのが非常に恩恵が大きいと思いました。
ハイドレーションを持って行っていてそれで水を飲むのは良いですが、やっぱり売店に辿り着いた時にコーラなどのシュワシュワが売っていたら飲みたくなるのですよね😅
その時にアクアクリップを持って行っているだけでペットボトルが非常に持ち運びが楽になるのですよね。
2、簡単に使用可能
胸元にボトルがあると本当に手軽に飲めるのでふと立ち止まった際に給水できるのはかなり楽ですね。
3、軽量でコンパクト
なんせこの小ささで、この軽さです。ザックに適当に入れていても邪魔になることは皆無だと思います。逆に小さすぎてどこに閉まったかと行方不明になる心配があるぐらいでしょうね。失くしたと思っていたらザックの中からここにあったのかぁ〜ってなるかもしれませんね💦
アクアクリップを使用してのデメリット
1、邪魔に感じる
装着するペットボトルの大きさにもよって違ってくるでしょうが、普通の500mlの大きさだと私は胸元に持ってくるとかなり邪魔に感じてしまいました。
特にハシゴや鎖場、岩場などを通過する際には外した方が賢明でしょうね。まぁもともとアメリカのロングトレイル用に作られた製品なのでそんなテクニカルな部分は想定していないので当然でしょうが。
2、揺れる
これも当然なのですが固定方法が簡易的なのでトレランみたいな使用方法だと揺れすぎてとても使えたものではないですね。やはりそういった場合はソフトフラスクみたいなものが良いですよね。
3、付け外しが面倒
個人的にはこのベルクロで付けたり外したりとするのがやっぱり面倒なのでこの方法での装着は使わなくなってしまいました。これのアクアクリップがあるだけでカッコいいのですがね✨
4、入手性と購入金額
この製品はアメリカのガレージブランドZpacksの製品なので構造がシンプルな製品なのに1,980円もしてさらになかなか販売している場所も少ないのがデメリットですね。国内の大手ブランドだと1,000円ぐらいになりそうなんですがね。
まとめ
今回紹介しましたZパックのアクアクリップキットはかなりニッチな製品ですが、今年の裏銀座黒部五郎岳や表銀座縦走のテント泊登山にこれを使用して非常に水をとりやすくて非常に助かりました。
特に黒部方面は水源が豊富であちこちに水場があったため340mlのいろはすのボトル1個でも十分すぎるほどでしたし、表銀座に行った時も涼しい時間帯の行動が多かったため同じ容量のボトルでも十分でした。
もちろん水場の有無、間隔などによって持っていくボトルの大きさは変えなければいけませんが少なくとも北アルプスに行くのであれば私はこれで良かったです。
なかなか気軽に買える製品ではありませんがその人のアイデア次第では非常に使い勝手の良いものですので一つ購入してみてはいかがでしょうか。
抜群の着心地なベースレイヤー OMM Core Vestの使用レビュー
Primaloft Activeシリーズの製品は昨年の冬からもう1年半以上色々なものを購入したりして非常に気に入って使用しておりますが、今回新たにベースレイヤーとしても使用可能なOMMのコアベストを購入し実際に使用してみてどうだったかも含めてレビューしてみたいと思います。
公式サイトの情報
Core Vest ¥13200
PRIMALOFT® NEXT使用 サーマルインサレーションベスト。単独でも他のレイヤーと組み合わせても着用できます。 シングルレイヤーのメッシュ生地に化繊のプルーム(羽状毛)を直接織りこんだ、まったく新しいインサレーション素材の登場です。
PRIMALOFT® NEXTを採用したUltra-light Coreシリーズは、他のインサレーション製品と同等の暖かさを提供しながらも、重量はわずか半分に節約でき、かつ通気性にも優れています。
Coreシリーズのデザインは、その性能と同様にユニークです。適応性の高いレイヤーは、多様なレベルのアクティビティに対応できます。アウターシェルとして着用すれば、メッシュ生地が余分な熱や湿気をすばやく放出します。またはアウターを重ね着し、インナーとして着用すれば、抜群の保温力を発揮します。
Core Vestには、Core Jacketに使用されている125gのPRIMALOFT® NEXTを軽量化した75gのPRIMALOFT® NEXTを使用しています。
Colour : Black Blue Orange
Size : XS、S、M、L、XL Core Vest
Core Vest – OMM Original Mountain Marathon
製品の実測情報
まずは私の購入したXSサイズなのですが重量を計測してみたところ71gとムーンライトギアさんに載っていた52gとは大きくかけ離れており思っていた以上に重かったです。
もちろんこの製品は常時着用が基本的な使い方だと思いますのでこれぐらいの重さだと全く重量を感じませんが、それでも参考データよりは1.36倍も重いのはちょっと閉口してしまいますね。
超軽量を期待して購入する方には残念なデータになるとは思います。
次に着用した時のサイズ感ですが、普段日常生活で常に使用しておりますモンベルのジオラインクールメッシュSサイズと重ねてみました。
ややわかりにくかもしれませんがコアベストの方が細身でかなりタイトになっております。実際に着ると体に密着しますが、それほど締め付けられることもなくとても着やく感じます。
ただ一点個人的にあまり好きではなかったのがこの裾が結構長くだらんと垂れ下がってしまうのでベースレイヤーとして着用してパンツの中に入れた際には長すぎて少し扱いにくいなと感じてしまいます。
おそらくインシュレーションとして保温するにはこのやや長めにした方が自転車などに載って前傾姿勢になった時に腰が出にくくなるためこのようにしたのではないかと思いました。
そしてこのコアベストはプリマロフトアクティブシリーズには75g/mと125g/mの2種類の素材がありますが、これは薄手の75gが採用されております。
実際に使用した感想
それではこのOMMのCore Vestを実際に北アルプスの縦走テント泊で使用したらどうなのか先月に表銀座縦走路を行った時にこれをベースレイヤーとして着用してみました。
率直に言いますが、個人的にはなし❌でした。
と言いますのも私普段から週4日のペースで室内で自転車を漕いで運動しているのもあり発汗能力が高くて相当な発汗量がありまして、めちゃくちゃ汗っかきなのです。
この写真は試しに自転車トレーニングアプリ『ZWIFT』にて45分ほどのレースで走った時に着用した時のものです。室内はエアコンを16℃設定で正面から無印良品の大型サーキュレーターで全開で風をあびて自転車を漕いでいたのですがそれでもかなり汗をかきました。
もちろん上も下も汗だらけです。この相当汗抜けの良いとされているこのコアベストを着ていても私の発汗量にはとても追いつかずフリース生地に水分をかなり含んでしまいました。
ちょっと分かりづらいかもしれませんがこのように吸収しきれなかった分は表面に出てきております。そしてもちろんフリース部分はベチャベチャです。とても不快でそのまま着用し続けるのはとても困難でした。一度脱いで絞ってからでないと気持ち悪くて無理ですね。
そして表銀座縦走路に行った時も似たような感じでした。この日は中房温泉登山口から14時に入山したのですが、目的地の大天井岳テント場までコースタイムで8時間ほど、かなり巻かないといけませんので合戦尾根は早めに登って行きました。
速度的にはCTの半分ほどで登って行きましたので普通の人には相当早いかもしれませんね。体感的な運動強度は普段の自転車トレーニングより7割程度に落として余力は残していっていたのですが、それでも登り区間はめちゃくちゃ汗をかいてしまいますよね。登山口はおよそ25℃ぐらい、燕山荘到着時には15℃ぐらいだったかと思いますがもう汗でコアベストはべっちゃりです💦
上着は半袖のゴルフ用のポロシャツにこのコアベスト、そして日焼け汗対策にとアームカバーを着ていたのですが、ポロシャツの下にあったからでしょうか発汗が追いつかずに水に濡らした様に濡れておりました。
そして発汗が追いつかなかった分は素肌とコアベストの間に汗が溜まり、またそれが不快で稜線上の大天井岳のテント場に着いた時にはもう上半身は汗で濡れすぎていて汗冷えをしてしまいました。
テント設営時はそのままの服装でしたが、テントの中に入ったあとは速攻で保温着として持ってきていたCore Hoodieに着替えました。そして汗で濡れたままだと不快だなと思い水で軽く洗って絞りタオルで少し拭き取ってテント内に置いておいて翌日も着るように乾燥させてみようと思ったのですがさすがに気温7℃ぐらいでは置いていただけだと乾いてくれませんね。
翌朝起床して出発30分前に着用してコアベストに着替えましたが生乾きで冷やっとしてかなり不快だったですね。もう個人的にはこの組み合わせは失敗だっと反省です。まぁこの山行に行く前からおそらくこうなるだろうなと想定はしておりましたが、やはりダメだったです。
個人的には7月の裏銀座と黒部五郎岳に行った時に着用しておりましたモンベルのジオラインクールメッシュの長袖のベースレイヤーの方が圧倒的に良かったです。もちろん同じぐらいベチャベチャに濡れるのですが、速乾性がクールメッシュの方が圧倒的に良くて洗って絞りまた着用しましたが、1〜2時間ほどで体温で乾いてくれるので私はクールメッシュの方が使っていて良かったです。
なので私の結論はこのコアベストは汗を掻きやすいアクティビティの時はあまり乾いてくれにくいので使いたくないとわかりました。保温着としてベストの着用としてなら体幹を暖かくしてくれて良いのですが、それならもう少し暖かいRoter Vestの方が若干重いですが、よりコンパクトで良いと思いました。
まとめ
このOMMのコアシリーズは私は大好きでめちゃくちゃ多用しているのですが、いざベースレイヤーとして使うのであればちょっとイマイチかな?とも感じていたのですが、実際に購入して着用し、北アルプスに縦走テント泊に行ってみましたら思った以上に不快で残念でした。
もちろん汗を掻かないドライな場面だとこのフリースを直に着る着心地は非常に心地良くて最高なのですが、この汗を外に外に出してくれるというのは発汗量が少ない人であって汗っかきな人にはおすすめできないなと実感しました。
夏場でもこれを着て街中を歩いてみたのですが、やっぱりたくさん汗をかいた時には素肌にある汗を吸い取る量が追いつかずそれが肌に残って不快になってしまうので、結局タオルで服の中に手を突っ込んで汗を拭き取っていました。
私が思う使い方は発汗量が少ない人のベースレイヤーとして使うか、もしくはインシュレーションとして寒い時のお守りで持って行くのも良いでしょう。でもあまりコンパクトにならないのが欠点なのですが・・・
購入金額もあまり安くはないのでどうしても使ってみたいと思う方以外は他のベースレイヤーを使う方が良いかと思います。
一人用高効率クッカー TMR industries W.R.Cookerの徹底レビュー
テント泊登山やソロキャンプなどで温かい食事をしようとする時には必ずストーブとクッカーなどを持っていくことになるかと思います。
少しでも軽くしたいなぁ〜と思うようになってくると凝った調理ではなく、カップラーメンやフリーズドライ食品などで済ませる方も多いのではないでしょうか。
その際に必要なのは素早く簡単にお湯を沸かせれるのが重要になってくると思いますが、ひとつあげられるのが高効率ストーブシステム、いわゆるジェットボイルシリーズやMSRのウインドバーナーなどがその製品になるでしょう。
これは非常に簡単にお湯は沸かせれるのですが、このクッカーシステムを持っていこうとするとかなりの重量になり、ガス缶も入れた総重量は600g〜800gにもなり、一人で使うには相当オーバースペックで困ってしまうのです。
私も湯沸かし速度、燃費効率を考えてジェットボイルのスタッシュを何度かテント泊登山で持っていった事はあるのですが、比較的軽いですがさらに小型で軽量なスタッシュの様な高効率クッカーがあれば良いなぁ〜と思っておりました。
しかし先日YouTubeで拝見しましたら高効率クッカーTMR industries L.T.Cookerという製品がある事を知り、そして私もこの製品のアップデート版であるTMR industries W.R.Cookerを購入してみました。
公式サイトの情報
W.R.Cooker Made in Japan Ultra-Light 73g ¥17,500 税込
L.TCookerの比較 ガスストーブにて野外実験を繰り返し行いました。環境により大きく結果が変化しL.T.Cookerより好成績を記録する事もありましたが、大きな性能の開きは無く同等の結論になっています。 底部の美しさと精密設計加工を価値としています。
*コンセプト* 『燃費 対悪天候 頑丈』 95%リサイクル可能なアルミニウムを使用し自然に謙虚な姿勢を大切にしています。 丈夫で長く使える道具であり、燃料消費率の良い性能を形にしました。
*機 能* 沸騰速度 冬季想定して水温3度 水350ml 1分30秒 熱伝効率 同条件で燃費優先の使用では燃料5gで沸騰を記録しました。 熱伝達部 炎の流動を促し突起部の表面積が立体的に熱を吸収します。 弊社での成績や計測データは非公開とします。 目的や価値観に寄り添うギアの構想を楽しんで頂きたい事が私達の本心です。
*強 度* 削り出し加工のメリットとして強度と厚み0.5mmの加工に成功しました。 強度実験では高さ1mからコンクリート面へ落下を10回行い 多少の歪みは生じましたが破損、欠陥は見られず性能を保持しました。 『道具が壊れて旅を続けられない』を回避出来ましたら嬉しく思います。
*使用には工夫が必要* 取っ手 蓋 は付属しません。(製造検討中です) 熱した物を注ぐ際は火傷から手の保護願います。 軽量化旅思考をお楽しみください。
*ご理解いただきたいこと* 野外以外使用厳禁 一酸化炭素中毒で死亡する恐れがございます。 熱伝達部に金属加工の特性でとがった箇所やバリがあります。 ご使用前は上記に注意して中性洗剤で洗浄してください。 製作上、避けられない微細な傷があります。 調理材料や使用燃料によっては変色する場合があります。 焼く 炒める 空焚き 壊れる可能性があります。
*製品詳細* 品 名 W.R.Cooker (Winter Rosette) 材 質 アルミニウム (A5056) 容 量 推奨 350 ml / MAX 450 ml 重 量 73 g size 口部 99 mm 中底部 91.6 mm 内径 90.6 mm 高さ 87 mm 価 格 ¥ 17,500 (税込)
製 作 TMR industries お問合せ pe@tmr.co.jp SNS #W.R.Cooker で皆様の使用方法を教えてください。 当社アルミ加工を得意とする小規模 少人数の町工場です。 皆様の野外活動のご安全を従業員一同 お祈り申し上げます。
W.R.Cooker Made in Japan Ultra-Light 73g | TMR
製品の紹介
購入は独自のサイトなどは展開していないみたいでネットショップのBASEでの取り扱い、もしくは最近は少数の店舗でも取り扱いが始まったみたいです。私はBASEの販売ページから購入し、到着までおよそ5日ほどかかりました。
到着して早速開封してフタを開けて感激しました✨この特徴的な底分の美しさが際立っております。
箱から出して袋から取り出しまた感動です✨このアルミ削り出しの美しさ完璧すぎます✨ただ置いているだけなのにすでに佇まいが違います✨
そしてこのクッカーの最大の特徴である底部です。見てくださいこの最高に美しい精密加工を✨まさに神は細部に宿ると言わんばかりの出来栄えです✨
真ん中に炎が当たりそこから外周に向かってこの突起が迫り上がっていきさらに炎の流れが外に流れていくようにカーブを描きながら外側のスリットに向かっていくと非常に考えられた構造になっております✨
こんな一人用のクッカーでここまで精密に設計しているなんて普通ありえないですよね。徹底的に少ない燃料で効率的に湯を沸かそうという強い信念を感じ取れます。
しかし機械工作のことは全くの素人ですが、このような製品を作り出すには尋常ではない苦労と労力が必要になるでしょね。さすがにこの金額になるのは致し方ないことですよね。
実測重量
次にこのW.R.Cookerの重量を計測してみました。71gと公式よりやや軽量になっておりました。
実際手に持って感じる重さはエバニューのチタンマグ500(ハンドルを取った状態で)が46gで軽っい❗️なるのですが、このW.R.Cookerを手に持つとそこそこ軽いなぁ〜っと私は思いました。
実測寸法
次にこのクッカーの大きさについて紹介をと思ったのですが、これはさすがに超精密加工をしている削り出しの製品なので写真を撮って紹介する意味は全くないと感じて撮影するのはやめました。
寸法 口部 99 mm 中底部 91.6 mm 内径 90.6 mm 高さ 87 mm
実際にスケールで測ってみましたがもう全く同じで公式の大きさを見るのが一番ですね。それより重要に思いますがのがガス缶がどう収納可能なのかという点に私は感じましたのでそれだけ画像をみてください。
ちょっと分かりにくいかもしれませんが上部に1cmぐらいの隙間を残しジャストフィットで入ります。文字どおりジャストであってガス缶を入れるとストンと落ちずに、すい〜っとゆっくり入っていきます。
これパッキングをするとクッカーの中にガス缶を入れると中でほとんど動かずにザックの中に入れて動いてもカタカタいうこともなくてとても良いと思います。
厳密にいうとコンマ何ミリかは隙間があるのでほんとごく僅かに音はします。どうしてもそれが気になるというのであればスーパーなどのサッカー台にありますポリ袋などにガス缶を入れて収納するとほぼ音は気にならないと思います。
でもジャストサイズで良いのですが、他に何か入れるには隙間がなさすぎてほぼガス缶のみかなと思ってしまいます。
使用方法
次にこのW.R.Cookerの使い方についてですが、この製品はシンプルを極めた製品のため持ち手がなく使用においては何かしらの工夫が必要になります。
一番良いのは今ですとセリアなどでクッカー掴みも販売しておりますのでそれを使用してもいけますが、私の使用方法を一つ紹介しておきます。
私はスリーコインで販売しておりました、シリコンリングがあり本来はフライパンなどでこれを使い目玉焼きなど色々な用途で使うものなのですが、このW.R.Cookerの持ち手として使用できると思いこれを使っております。
これが便利な点は両端に持ち手が飛び出ているので素手でも簡単にストーブに乗せたり取ったりと出来る事です。ちなみにシリコン本体部分ですが湯沸すると流石に熱くなりすぎてクッカーの部分は持つことはできません。ですが、これを巻いておくだけで軍手やタオルなどで掴んでもシリコンがあることで滑りにくくなりとても良いと思います。
もちろんカーボンフェルトなどを巻いたりしても良いでしょう。使い方はそれぞれ模索してみてください。持ち手がないと不便ですが個人的にはこういった何もないのがシンプルで非常に好きです✨
スタッキング例
続いてこのW.R.Cookerのバックパックの中への収納方法の一例を紹介しておきます。最近私のパッキングのマイブームはクッカーの中にシュラフなどを突っ込んでの方法が多くなっております。
そしてこのW.R.Cookerも同じくその方法で可能か試してみました。このスタッフサックの中にはナンガのミニマリズム180を入れておるのですが、ちょっとパツパツに見えますが十分可能でした。
それを続いて7月下旬に北アルプス縦走テント泊の時にも使用したましたバッグ、オスプレーのサヴ5の中に入れてみました。もちろん大丈夫した✨
あまりやる人はいないかもしれませんが、クッカーの中に出来るデットスペースが好きではなくシュラフを入れてやると相当効率良くパッキングが可能でより小さいザックが使用でき、結果よりコンパクトで軽量なザックが選択可能でいろいろなものを使えるのではと思います。
正直アルコールストーブでしたら燃料はパウチに入れてストーブ本体も小さいので適当に他の小物と一緒に収納できて良いなと結論に至っております。
最後にこのクッカーのもう一つの細かいギミックですが、これ意図的に本体の寸法をやや細くして他のクッカーにスタッキング可能にしているのが素晴らしいなと思いました。
やはりテント泊で行くともう一つはクッカーがあった方が絶対に便利なので普通の110サイズのガス缶が入る大きさのクッカーだとジャストフィットで収納可能なのがほとんどだと思います。
普通だともうすでにそういった小型のクッカーを持っている方が多いでしょうから、それにW.R.Cookerを入れて、そしてガス缶と全てをまとめてパッキング可能にしてくれるので素晴らしいと思います。
既存製品との比較
それでは次にこのW.R.Cookerが他のクッカーと比較してどれぐらいの違いがあるのか大きさ、重量、そして一番重要な燃焼効率などを徹底的に比較してみたいと思います。
今回比較として使用しましたクッカーは以下の製品たちになります。
1、TMR industries W.R.Cooker まずは本レビュー製品です。販売価格は17,500円とクッカー単体でみますと1番の高額商品になります。
2、ジェットボイル スタッシュ 続いて高効率燃焼システムとしてのパイオニアであり一番の売上高であるジェットボイル。その中でも昨年販売を開始した最軽量製品であるスタッシュです。販売価格は19,800円と高額ですが、ガスバーナーもセットとなった金額です。クッカー単体ではおよそ1万円程度ではないかなとは思います。
3、エバニュー チタンマグポッド500 最後は超軽量クッカーの代表的な製品であるチタンマグポッド500です。正直この製品以上に軽量で入手しやすい製品はほぼないのではと思います。販売価格は5,060円となります。
比較としてはかなり良い製品達を準備できたのではないかと思います。超軽量クッカーのエバニュー、世界最軽量の高効率システムのスタッシュ、そこに割って入いるこのTMR industriesのW.R.Cooker。個人的にはこれ以上ないとは思っております。
製品実測データの比較表
|
W.R.Cooker |
スタッシュ |
チタンマグ500 |
重量 |
71g |
131g |
57g |
幅 |
9.9cm |
12.3cm |
9.9cm |
高さ |
8.7cm |
10.1cm |
8.9cm |
今回はW.R.Cookerがクッカー単体のみなのでそれに合わせてスタッシュもチタンマグポッド500もクッカー単体で蓋は入れず、ハンドルだけ含めて計測しました。
大きさはハンドル部分は含めずにクッカー本体のみの大きさです。
以上を見ますとやはりW.R.Cookerとチタンマグ500の大きさはほぼ同じみたいなもので、スタッシュは二回りぐらい大きいですね。
実際W.R.Cookerとチタンマグ500は110サイズのガス缶が入るのに対して、スタッシュの方は250サイズのガス缶なのでどれぐらい違ってくるかお分かりいただけるかと思います。
次に重さの比較としましては、軽さだけでみるとエバニューがやはり頭ひとつ抜けて軽く、それに食らいついているのがW.R.Cookerとなるでしょう。これはやはり0.3mmのチタン製品はさすがに軽いですね。しかしW.R.Cookerはアルミ製なのに十分軽いと思います。
そしてスタッシュですが、これはもうアルミ製でサイズもだいぶん大きいので100gオーバーでこれはもう仕方がないですね。しかし、ヒートエクスチェンジャー付き製品で見ると圧倒的に軽くて素晴らしいと思います。
それまではヒートエクスチェンジャー付き製品は単体でAmazonなどで色々販売されていたりしましたが、どれもサイズがとても大きくて、しかも重量も重く、私が過去に購入した製品でFire-Mapleのヒートエクスチェンジャー付きのヤカン(800ml)を買ってみましたが、φ15.3cm×8.1cmの243gと家族でのキャンプになら持っていきますが、ソロキャンプやテント泊登山には絶対に持っていくことはない大きさです。
なので昨年スタッシュが販売されて実際に製品をみたらこれは素晴らしい製品で軽くて比較的小さく、そして圧倒的に湯沸かしが楽になると感動したものです。実際に高効率クッカーシステムの中では世界最軽量でしょう。
それぞれ大きさ重さを比較してみましたが正直これはそれぞれ実際に手にとってサイズ感の違いや重さの感じ方の違いを実感した方が早いかと思います。
煮沸比較実験
それでは次に最も重要なお湯が沸騰するまでのそれぞれのクッカーがどれぐらいの速度になるかを何度も沸かしてみてデータを取ってみましたのでそれぞれを比較してみたいと思います。
※実験環境 海抜15mほどの自宅の台所
気温 25℃〜28℃ / 水温 約25℃
使用燃料 アルコール燃料
使用火器 RSRアルコールストーブ
使用五徳 N-project チタン五徳
湯沸水量 300ml
以上の環境で、使用した火器と五徳は統一しました。テント泊登山想定でしたので冷たい水が良かったのでしょうが今回は常温の水にしました。また使用燃料はガスや固形燃料などもありましたが、どれぐらいの使用燃料で湯沸かし可能か判別しやすいもあってアルコールにしました。
後、以前にも紹介しましたミュニークのメッシュ五徳を使ってみようと思い試しにW.R.Cookerを載せて燃焼してみたところ一気に危険な匂いがして不完全燃焼を始め一酸化炭素が大量に発生し始めたため、非常に危険と判断して使用を中止しました。なので今回はこのAmazonで購入したN-project チタン五徳を使用してみました。
それではそれぞれ常温の300mlの水が沸騰するまでどれぐらいかかるか参考になるデータをそれぞれ2回載せております。300mlの水の量にしたのはカレーメシややや濃いめのカップラーメンに使うのにこれぐらいで良いかなと判断したためです。
TRM industries W.R.Cooker
|
沸騰時間 |
燃料使用量 |
1回目 |
3:10 |
12.40ml |
2回目 |
3:10 |
12.40ml |
まずはW.R.Cookerからです。計測してみて感じたのはアルコール燃料なので当然ですがやや時間はかかるもののそれでも十分早いなと感じさせてくれました。
ちなみに普通にガスを使用してならどれぐらい最速で湯沸かし可能か3,000kcalの火力があるSOTOのフュージョントレックSOD-301では300mlの水が1:07で沸騰しました。さすがにガスは早すぎます。
それでもこのW.R.Cookerはアルミ製でヒートエクスチェンジャー付きなので十分過ぎるほどの時間だっと私は感じました。
ジェットボイル スタッシュ
|
沸騰時間 |
燃料使用量 |
1回目 |
3:00 |
11.25ml |
2回目 |
2:45 |
10.31ml |
次はスタッシュです。これはやや時間に差が出ましたがこの3つの中では最速の時間となりました。比較実験してみて感じたのはやはり直径が大きいので底面で火力を受け止めやすく、さらにヒートエクスチェンジャーで効率的に火を取り入れているなと感じました。
使用燃料もかなり少なく済みますので1泊や2泊程度なら恩恵はないでしょうが、長期縦走やロングトレイルに出掛けるならこの非常に良い燃費は恩恵が大きいでしょう。
エバニュー チタンマグポッド500
|
沸騰時間 |
燃料使用量 |
1回目 |
4:25 |
18.00ml |
2回目 |
4:22 |
18.50ml |
最後はエバニューのチタンマグポッドです。やはりこれは目に見えて他と比べ時間がかかった感じがしました。W.R.Cookerに比べて1分ちょっとかかりますが、これ標高の高いテント場や寒い環境になってくるとよりこの1分という差は広がってきますので、湯沸に適さない場所になってくるとこの時間がかかるというのは考えものになってきますね。
ある程度緩めのお湯で良いっていうのでしたらいいですが、沸騰させたいのであれば高火力なアルコールストーブかガスストーブの選択肢になるでしょう。やはりチタン製で底面も広くないのでこの結果は致し方ないですね。
使用燃料も1.5倍ほど必要になっておりました。やはりこのクッカーは日帰りから1、2泊程度の短期使用向けになるなと感じました。まぁほとんどの人がそれぐらいの日数でしかテント泊登山に行かないでしょうが、夏のアルプス縦走テント泊にはこれを使うにはやや厳しいかなとも思いました。
実験結果からの感想
以上の結果から私が思ったことを述べてみたいと思います。
1、エバニュー チタンマグポッド500
まずはエバニューですが、これは短期向きでとにかく軽量さを優先させて日帰りや1泊2日程度のファストハイクやもし何かあった場合の保険として、固形燃料などとにかく軽さ優先にしての使用に特化するのに適していると思いました。
2、ジェットボイル スタッシュ
次にスタッシュはとにかく湯沸かし性能が高く、使用燃料も少なく済むのでやや重いですが長期間使用する用途には絶対おすすめできるかと思います。
それにW.R.Cookerとの70gの差は持っていく燃料の差などで十分縮まってくるのでそれほど気にしなくても良いのではと思いますが、唯一のネックがこの収納サイズですね。複数人なら絶対にスタッシュですがソロだともう少し小さくしたいなぁ〜と思ってくるでしょう。
3、TMR industries W.R.Cooker
このクッカーの登場によって一人で使うならこれ以上の製品はないと思います。
軽量で超コンパクト、そして高効率燃焼と販売価格と入手性以外は欠点がないと思います。そしてこの裏面を見たときの異次元の美しさ✨もうこれを見ているだけでご飯3杯はいけますね😂
まとめ
一人用の小さな軽量クッカーは色々購入してきましたが、今回新たに登場しましたヒートエクスチェンジャー付きの世界最小サイズの当製品、ジェットボイルのスタッシュが出て感激したのですがより小型な高効率クッカーがあればいいのになぁ〜とずっと思っていたのですが、遂にこの様な製品が発売されて本当に感激しました。
そして実物を見てみましたら本当に美しい製品でこれは凄すぎるとびっくりしました。もちろん17,500円とクッカー単体としてみてみると高額すぎて驚愕してしまうかもしれませんが、実際に手に取ってみてみるとこの精密加工具合からはそれぐらいの値段になっても致し方ないと思えるでしょう。
もちろん単にお湯を沸かすだけならガス缶を持っていき小型で性能の良いストーブが多種多様販売されているのでどんなクッカーを使っても十分すぎるほど簡単に湯沸しが可能かと思います。
しかし、そこからもう少し軽く、そしてコンパクトにしていこうと思うと一気に難易度が高くなっていき固形燃料やアルコール燃料のどちらかになり、より使いやすいアルコール燃料が良いな、それにあうクッカー、五徳、ストーブなど色々あれこれと思案試行錯誤してより自分が使いやすい組み合わせを模索していかないといけないと思います。
ですが、このW.R.Cookerを導入する事でとても軽量で非常にコンパクト、そして非常に良い燃焼効率、これだけでかなり使えるアルコールストーブの選択肢の幅が広がるのでいろいろなことが可能になるかと私は思いました。
人それぞれ食事内容や使う回数、湯沸し量など千差万別でこれ‼️といった明確な答えはありませんが、ちょっとでも現在の装備から軽量化したいのなら現状これ以上に優れた一人用の製品はないと思いますので少しでも気になれば購入してみては如何でしょうか✨✨✨
北アルプス表銀座縦走路1泊2日での弾丸テント泊登山 後編
前日中房温泉登山口から一気に大天井岳のテント場まで来ました山行でしたが、今回はここから一気に槍ヶ岳、そして新穂高温泉へ下山した記録です。
登山ルート
2日目のルートですが、大天井岳から大天井ヒュッテ、ヒュッテ西岳、水俣乗越、東鎌尾根を通過し、ヒュッテ大槍、そして槍ヶ岳山荘、そこから槍平小屋を経由し、新穂高温泉へ下る上の画像の青色でなぞったコースになります。
先に今回通った通過ポイントのそれぞれの到着時間、経過時間、コースタイムを一覧表にして載せておきます。参考にならないでしょうが、参考にしてください。
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到着時間 |
経過時間 |
コースタイム |
大天井荘 |
4:05 |
- |
|
大天井ヒュッテ |
4:38 |
33 |
30 |
ヒュッテ西岳 |
6:06 |
1:28 |
2:50 |
水俣乗越 |
6:52 |
46 |
1:00 |
ヒュッテ大槍 |
7:45 |
53 |
2:10 |
槍ヶ岳山荘 |
8:18 |
33 |
55 |
8:37 |
19 |
30 |
|
槍ヶ岳山荘 |
8:51 |
14 |
30 |
槍平小屋 |
10:47 |
1:56 |
2:50 |
白出沢出合 |
12:18 |
1:31 |
2:00 |
13:09 |
51 |
1:35 |
|
合計時間 |
|
9:04 |
14:50 |
登山開始
おはようございます☀️この日の朝は昨晩19時すぎには就寝し、一度トイレに起きましたが2:30すぎに起床しました。一応7時間ぐらいは寝れておりました。
まだ少し眠たかったですが、二度寝して寝過ごしは厳禁でしたのでもう起きることにしました。普段面倒で朝食に火器を使用して食事はほとんどなくもっぱらカロリーメイト食だけでしたが、時間もあったのでせっかくなのでフリーズドライの豚汁とカロリーメイト1袋を食べて出発準備することにしました。
普段ノルディスクのロフォーテンを使用していると結露が絶対にあるものなのですが、今回は奇跡的にほとんど濡れておらずびっくりしてしまいました。
晴天でお月様が見えているぐらいでしたのでそうなったのでしょうか?まぁ流石にほんの少しだけしっとりとしておりましたが、普段のべちゃべちゃ具合に比べればないみたいなものですね。
出発開始
4:05 全てを撤収し終わって早速出発開始です。
この大天井岳のテント場には私が最後について、最初に出発したのが私みたいでしたね。普通であればこの絶景のテントサイトからご来光を見て出発したかったのですが、この後のことを思うとかなりカツカツの時間計算でしたので泣く泣く日の出前に出発することにしました😭
あぁこの日すごい晴天でしたので間違いなく雲海からの綺麗な日の出が見れたでしょうに💦
4:38 大天井ヒュッテに到着です。
二人ほど大天井岳で日の出を見るために登っていく方とすれ違いました。ここから一気にヒュッテ西岳までに進んでいきます。
ここの区間最初はこのような感じで50ルーメンのライトですがこのように必要十分に見れて全く問題なかったです。
4:55 常念方面がやや明るくなってきました。
5:01 びっくり平に到着です。
もうこれぐらいになるとヘッデンは必要ないですね。槍ヶ岳が見えてきました✨
もうすぐで日の出です。やっぱりモルゲンロート綺麗ですね✨大天井岳で日の出を見なかった分この喜作新道で見る槍を堪能しましょう✨
5:33 日の出です✨眩しいです✨
ちょうど赤岩岳山頂でしたね。常念岳の右手側奥に微かに富士山が見えました✨
ここから富士山見たの初めてです✨小さかったですがめっちゃ綺麗でした✨
途中なんか騒がしい人のパーティーが接近しているのか?と思ったのですが🐒が木によじ登って食料を調達しておりました💦
穂高岳方面バッチリ見えます✨
槍ヶ岳もバッチリ👌
6:06 ヒュッテ西岳に到着です。
ここからはほんと真っ正面に槍が綺麗に見えて絶景の展望なのでいつかこのテントサイトでも宿泊してみたいですね✨
というわけで槍までいくのにジュースを購入してエネルギー補給です✨
ペットのCCレモン470ml600円😭 美味い👌美味いけどちょっとお高かったです😢 180ml200円のミニコーラにすれば良かった💦
というわけでシュワシュワで活力を補充してここから一旦水俣乗越まで一気に下って行きます。ハシゴや鎖がありますがゆっくり慎重に通過すればたぶん問題なく行けるかと思います😊
6:52 水俣(みなまた)乗越に到着です。
ここから東鎌尾根経由で槍ヶ岳まで登りですね✨ ここが標高2,480mなので700mも高度を上げていかないないと行けませんね♪♪♪
登り大好き💕です。堪能しながらいきましょう✨✨✨
快晴☀️で抜けるような青空でどこを撮っても絵になりますね✨
ちょっと長めハシゴを下ってまた登ります。
空が青いです✨
7:45 ヒュッテ大槍到着です✨
やっぱりここからの槍の姿が最高に綺麗に見えますよね♪♪♪
この晴天にお月様、合成や画像加工しているようにしか見えませんがもう4年落ちのiPhoneXで普通に撮影しただけです。これフルサイズの一眼レフで撮影したらどんだけ綺麗になるのでしょうね。でもカメラは買いませんよ、そんな財力ありません😭
さっさと大槍は通過して登って行きます。朝の8時前こんな晴天の日ですが槍沢から登ってくる人が全く見えません。これが3連休だと数珠繋ぎの隊列ですっごい時間がかかるのでしょうね💦平日最高っす👌
7:57 殺生ヒュッテ分岐より登って行きます。ここから槍ヶ岳山荘までCTで55分です😅
8:18 槍ヶ岳山荘到着です。
コースタイム1時間近く?いやぁ〜一瞬でこれた感じが・・・テント泊装備で20分かからずって皆さんは参考にはしないでくださいね💦
空気も薄いらしいですが酸素の薄さ特に感じてませんでした😅
今日はさすがに朝一ですから飛騨側もバッチリすぎるぐらい見えております♪♪♪
もうここから一気に下る予定だったのですが、当初の想定は10時ぐらいにはここに来ればと思っていてかなり早かったので槍の穂先にサクッと行くことにしました。
平日なので人が全くいなくてすいすいです♪サクサク登って行きましょう♪
8:37 槍ヶ岳(3,180m)登頂です✨
360°快晴の大パノラマ✨登って良かったです♪♪♪
8:51 サッサっと降りてきました。
自販機でピーチネクターで少し水分補給して下山して行きましょう。この時唯一9時間ほど歩いていく中で座ったのがこの時だけでした。
8:58 槍ヶ岳山荘出発です。5分しか座って休憩してませんでした。
9:03 大喰岳を正面に見ながらテントサイトを通過して飛騨乗越到着。ここから一気に高度を下げていきます。
9:46 千丈乗越分岐到着
10:17 最終水場通過
10:47 槍平小屋到着です。
若干休憩したかったですが、なんか入りにくそうな雰囲気でしたし、あと2時間ちょいぐらいなので一気に通過していきます。
11:17 滝谷出合到着です。
私のスマホでは電波入らず😢
滝谷避難小屋です。ここでやらかしてしまいました。少し進んだところで休憩している人がいたのですがそのペアの人がなんか愛想がなさそうで少しかわして通過したら分岐ポイントをロストしてたみたいで、川沿いをそのまま進んでしまい本来の登山道を完全に見失っておりました💦
結局そのまま川沿いを進み少し先のチビ谷まで進み谷を登って元の道に合流しました。ちょっとしては行けない進み方で反省しないと行けない点でした😓
12:17 白出沢出合到着。
少し迷った時間ロスがありましたが概ね時間通りです。
13:09 新穂高温泉到着です✨
白出沢から13:46のバスに十分間に合いましたが、ロープウェイ乗り場で食事を食べたかったので少し駆け足で急ぎきました。
2年前は穂高平小屋からのショートカットルートを使ったのですが結構通りにくかったので今回は林道をそのまま通過していくことにしました。両方使ってみて思いましたが、あまりショートカット使うメリットはないですね💦
下山完了です✨結局YAMAPのデータで33km13:30の時間でした。今回は時間があまりなかったので頑張ってみました💪
というわけでお腹空きすぎたので昼ごはんです✨ハンバーグプレートにしてみました♪♪♪下山の後は何食べても美味しい✨
13:42 新穂高ロープウェイ13:46発のバスに乗車です。本当は温泉入ってさっぱりしたかったのですが、ロープウェイ乗り場付近の標高でもすごく暑くて着替えても汗だくになりそうでしたので時間もなくて今回は諦めることにしました😢
高山市内に着いたのですが、ここでは乗り換えに3分しかなくしかもちょっとバスが遅れたのもあり結局1時間後の特急に乗車することになってしまいました。
なので時間もありすることがなくさっきも食べたのですが久しぶりに高山ラーメンでも食べることにしました。これは美味しかったです♪
16:34 特急ひだ18号名古屋行き乗車。
帰ってから仕事なので19:07着までゆっくりと仮眠して過ごしましょう♪
19:32 名古屋駅発のぞみ99号広島行きに乗車。
姫路まで一気に帰ります。予定通り20:51到着です。車で北アルプスに行くことも多いので名古屋から1時間20分ってほぼワープですね😂
そして帰宅、お風呂、着替えをして、少しだけ横になってから22時開始の仕事に出勤しました😢
まとめ
というわけで今回超弾丸行程で普通なら2〜3泊していくところを1泊2日、しかも仕事が夜勤開けの夜勤開始というかなり無茶な体力を必要とする計画を立てて実行しました。
もちろん全くの無計画さではなく、2年前に一度歩いたことのある表銀座縦走路、7月下旬にもコースタイム18時間オーバーのルートを歩き切ったことなど自分の体力経験からして可能と判断し、余力を残した配分ではありましたので大きなトラブル問題などはありませんでした。
普通の人には到底真似できない、いやしようとも思わない計画でしょうが、それでも今回頑張っていってみて両日とも素晴らしい晴天で本当に行った甲斐があり良かったです。
こういう超弾丸縦走テント泊登山計画は普通ならおすすめできませんが、それでも気圧配置の天気図を見て明らかに晴天が見込める場合には予約のいる小屋泊ではなく、予約なしでプランニングでき、かつ自由にテントサイトを選択可能なテント泊登山はウルトラライトスタイルだと非常に恩恵が大きいなと改めて思いました。
まぁこんなヘンタイなことをした人がいたんだぁ〜程度で読んで頂きありがとうございました🙇♂️
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1日目 |
2日目 |
電車代 |
12,530 |
11,980 |
バス代 |
1,500 |
2,200 |
キャンプ代 |
2,000 |
0 |
食事代 |
500 |
1,800 |
ジュース代 |
1,000 |
1,000 |
合計 |
17,530 |
16,980 |
最後に今回私が使いました合計金額を備忘録もかねて残しておきます。2日間合計で34,510円となりました。後は追加で移動中売店などで購入した食料代に、持っていった行動食食料品が+αとなりました。
楽しかったです✨もし可能なら雪が積もる前にもう一度アルプスに行けたらいいのになぁ〜〜〜
北アルプス表銀座縦走路1泊2日での弾丸テント泊登山 前編
今年は一度どうしても行きたかった裏銀座縦走路のテント泊登山を実行できとても満足していたのですが、それほど天気が良くなく少し消化不良な感じもあったためやはりもう一度機会があれば北アルプスにテント泊登山に行きたいなぁ〜っと思っておりました。
ただその時にまとめて休みを取得した影響か仕事が週1に近いような休みでなかなか連休なんて無理でグリーンシーズン中にもう一度行くのは無理かなぁ〜と半ば諦めておりました。
事前計画
しかしある時ふと思い立ち一度電車バスでの利用でなら、もしかして結構頑張ればなんとか1泊2日でもコース次第ではいけれるかなと計画しだし、時刻表とにらめっこして綿密に乗り継ぎ計算し、そして2年前に行ったことのある表銀座を歩いた時の実測時間などを振り返ってみて”こ・れ・な・ら・い・け・る・の・で・は😆”と数少ない休みを利用して出かけてみようと案の一つとして浮上してきました。
●計画日程
2022年9月14日(水)〜9月15日(木)
この日9月14日は夜勤上がりで休み、翌15日は22時からの夜勤、というシフトでしたのでもし実行したら相当しんどいですが可能であることが判明しました。
しかし、交通費3万円近く出して実行するにはせっかくなら天気が良い時が良いなと前日までギリギリ悩んでいたのですが、直前になって松本市の天気が晴れ☀️、てんきとくらすでは槍ヶ岳が水木とオールAってなるとこれは行かないと後で後悔するかなとなり出かけてみることにしました。
前回は旅費節約や時間もあり18きっぷを利用しましたが、今回は何せ時間が全くないので姫路から新幹線などを利用しての移動手段にしました。
備忘録のために今回かかった金額を載せておきます。
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姫路〜穂高 |
高山〜姫路 |
乗車券 |
8,030 |
7,480 |
新幹線特急券 |
3,400 |
3,400 |
1,100 |
1,100 |
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バス乗車代 |
1,500 |
2,200 |
合計 |
14,030 |
14,180 |
以上で28,210円との計算になりました😢自家用車だと軽自動車なので高速代、燃料代は安く済むため新穂高温泉までですと高速料金往復とガソリン代@170円15.0km/Lの燃費計算往復1,000kmでそれぞれ合算すると25,000円ほどとちょっと安くいけそうなのですが、縦走はできませんし、何より仕事終わりに運転し、帰ってきてまた仕事なので車内で寝れる公共交通機関の利用の方が楽なので今回は自家用車では行きませんでした。
装備内容
今回は1泊2日の弾丸ツアーでテント場でゆっくりする時間もないため必要最小限の組み合わせにしました。おおまかな装備内容は以下のとおりです。
ザック ハイパーライトマウンテンギア メトロパック1800
テント ノルディスク ロフォーテン
マット フリーライト マイクログラビティー
ストーブ RSRアルコールストーブ
クッカー ジェットボイル スタッシュ
レインウェア OMM ヘイロースモック、ヘイローパンツ
ダウンウェア OMM Core Hoodie、モンベル EXライト ウインドパーカ
などが大きなもので後はファーストエイド、その他細々した小物たちです。ヘッドライトは5050ワークショップのマイクロライトで行きました。
食料は時間もあまりないため豚汁×2個、カレーメシ×1個、カロリーメイト2個入り×6個、ピュレグミ×2個、クッキー×1個、ぐらいでそんなに持っては行きませんでした。
水を入れた最終重量ではありませんがおよそ3.5kgほどになりました。
登山口の中房温泉へ
9月14日(水)朝8時に勤務を終了し、8:26発のぞみ96号に乗車です🚅
やっぱ新幹線速くて楽チン😂でも快適すぎて名古屋で絶対に乗り過ごさないようにしないといけませんね😰
朝マック🍔を買い込んで車内で食べながらの移動です。
名古屋駅もちろん定刻通り到着です。
次は10:00発特急しなの7号に乗車です✨
予定通り松本駅に12:07に着き、12:19発の大糸線に乗り換え12:48に無事穂高駅に到着です。
そして駅を出てすぐ左側に中房温泉行きのマイクロバスに乗車します。
2年前は1,800円でしたが、今回は1,500円になっておりました。平日でしたのでおよそ20名ぐらいと程々な感じでした。
ぱっと見てテント泊は6、7名といった感じでした。まぁ私は小屋泊利用の人よりシンプルで小さいザックのため誰もテントだと思っていないでしょうが・・・💦
登山開始
予定通り13:50ぐらいに中房温泉登山口に到着しました。ここからいよいよ北アルプス3大急登合戦尾根に登山開始です。
13:55 スタートです。ちなみにバス利用者20名近くの乗車でしたがこの時間から登山する人はやはりおりませんでした💦
ここからの時間は備忘録みたいなものですのであまり参考にしないでください。
14:08 第一ベンチ到着
14:21 第2ベンチ到着
14:38 第3ベンチ到着
14:40 最初に見えた景色です。快晴で感激です✨
15:10 合戦小屋に到着です。
大天荘まで行く予定なので早めに登ってきましたが1時間20分ほどで来てしまっておりました。
とりあえずここでカルピス1本だけ飲んで5分ほどで出発しました。
15:32 燕山荘が見えてきました✨
テント場です✨もうほんの少しですね😊
景色が綺麗すぎます😂
15:43 燕山荘に到着です✨
がんばりました💪予定よりやや巻き気味の1時間53分とかなりの速度できました😅
やはり他の人のをみていますと体力に自信がない人は5時間や6時間ぐらい必要みたいですね。決してこの時間を見てこれぐらいで行けるのだと間に受けないでくださいね🙇♂️
燕岳超綺麗です✨前回も行きませんでしたし、今回も時間がないので断念します。いずれ登ってみたいです😅
燕山荘のテント場一昨年利用しましたがこうやってみるとここで泊まりたいってなってしまいます😅でも大天荘も絶景みたいですのでそこまでもう少し頑張っていきましょう。
槍ヶ岳が綺麗に見えました✨
やっぱり綺麗です✨
正面に大きく山が見えるなぁ〜って思いましたらあれが本日の目的地大天井岳です💦
ちょっと遠く見えて若干凹みます😂今が16:24なので何時に着くのかって思ってしまいます💦
ほんと綺麗な稜線で最高です✨
17:15 大天井岳分岐地点に到着です。
ここから登って後もう少しですね。
振り返ってみてみるとやはり絶景✨
17:32 大天荘到着です✨
中房温泉から3時間40分ほどで到着しました😄暗くなる前に設営したかったのでかなり頑張って登ってきました😂
にしても早すぎましたね。コースタイムでここまで8時間ちょうどですがだいぶん飛ばしてきたのでスピード違反で捕まりそうなぐらいですね🤣
でも私は本当に下りが苦手で登りが得意なのであくまでこれぐらいの時間で行った人がいるのだね程度で参考にはしないでください🙇♂️
ここまで来てすぐにテントを設営したかったのですが、まずは明るい内に大天井岳に登っておきたくさくっと行ってみることにしました。
17:39 200名山 大天井岳(2,922m)登頂です。
およそ7分で登ってこれました。天気は晴れですが、やはり飛騨側の方がガスっててあまりくっきりと景色は見れませんでしたので写真だけ撮っておりました。
山頂で日の入りを見る人に見ないのですか?と言われましたがさっさとテントの設営に移りたかったので日の入りは見ませんでした💦
しかし本当に綺麗な景色で良かったです😊また天気のいい日にゆっくりきたいものです。まぁでもおそらくそんなゆっくりすることは性格的に無さそうですが😂
テント設営
受付(2,000円)を済ませカップ麺とコーラを購入して次はテントの設営です。
しかしここ大天荘のテント場ほんと思っていた以上に広々していて絶景で素晴らしいところですね✨
西側は槍の穂先が見え、東側は安曇野市内を眼下に広がっており最高でした✨これは何度も来たくなる素晴らしいところですね😄
18:03 テント設営完了です。
今回も超軽量、超コンパクトで快適なダブルウォールテントのノルディスクのロフォーテンです。
ほんとはモンベルのULボックスツェルトを持ってこようかなとも思ったのですが、電車での移動でストックを持っていくのがめんどくさくてやめてしまいました。
しかしこのようにサイトの端に設営しましたが、ご覧の様にテントと街並みが一緒に移り込んですごく良かったです😊
この日はもう持ってきたカレーメシでご飯を食べるのがめんどくさくて結局売店で購入したカップラーメンとカロリーメイトだけ食べて就寝することにしました。
まとめ
今回は初日の移動からテント場までの行程の紹介をしましたが最初に計画を立てた時この大天井岳まで来るのは明るいうちに来るのは難しいかなとも思っておりましたが、無事山頂で夕日も見れ、暗い中テントの設営もしなくて済みました。
ほんと姫路駅を8時過ぎに出てから1日でここ大天荘までテント泊装備で来ようと計画を考える人なんて絶対にいないでしょうね。ですが、天候の変わりやすいアルプスで連続した晴天ってあまりないものでそこに休日が重なるとなんとか1泊2日で行けないものかなと思い立って今回実行してみることにしました。
Nordisk Lofoten ノルディスク ロフォーテンの長期使用レビュー
『超軽量テント』この様なテントはそれぞれ細かいカテゴリーがあり様々なメーカーからとても多くの製品が販売されているかと思います。
そんな超激戦区カテゴリーであるウルトラライトテントの中でも異彩を放つこのノルディスクのロフォーテン、今まで数多くのテント泊登山での山行に持っていき今回改めて長期間使用した中で感じたこのロフォーテンの良い点いまいちな点などを全てお伝えしていきたいと思います。
製品の紹介
まず初めにこのノルディスクのロフォーテンの特徴をおさらいしてみましょう。この記事をご覧になられている方は既にこのテントはもう既にご存知の方が多いかとは思いますが。
1、世界最軽量級テント
2、世界最小の収納サイズ
3、非自立式のトンネル型テント
4、ダブルウォール式
5、70cmの室内高
※ノルディスク公式サイトより
https://nordisk.eu/ja/lofoten-1-ulw/burnt-red/p/196/1734
1、世界最軽量級テント まず最初にあげられるのがこの非常に軽い軽量性になるかと思います。
フライシート、インナーテント、メインポールのみの最小構成で490g!!そこにエンドポールなどを入れても565gととてもダブルウォール式とは思えない重量になります。
自立式ですが、超軽量テントの代表格ヘリテイジのクロスオーバードーム2以前所有しておりましたが、二人用で770gと超軽量ですがそれよりも軽くなります。テント本体のみで469gとそれを考えただけでこのロフォーテンの異様な軽さに驚くでしょう。
ちなみに上記の画像790gとなっておりますが、必要なもの全て、フライシート、インナーテント、メインポール、エンドポール、フットプリント、打刀ペグ16cm×5本を入れての重量です。
まぁ流石にこれだけ入れるとちょっと重さは感じますが、快適装備として考えると非常に軽くなるかとは思います。
2、世界最小の収納サイズ 次にこのテントの最大の特徴だと思いますこの圧倒的に小さな11×22cmのパッキングサイズになります。※テントはこのザックの一番下に入れております。
このロフォーテンに使用しておりますメインポールは見たこともない圧倒的な短さでこの小ささのおかげでとんでもないパッキングサイズを実現しております。
3、非自立式のトンネル型テント 非自立式テントはやや設営に慣れが必要ですが、広げる、ポールを通す、ペグダウンするだけで速攻で完了できる手軽さは本当に素晴らしいと私は思います。
4、ダブルウォール式
続いてこの超軽量なのにダブルウォール式というのも素晴らしい点です。やはりシングルウォールとダブルウォールと使い分けていくと圧倒的にダブルウォールが快適なので次第にダブルばかりになってしまうのですよね😅
それが証拠に世界最強のテント専売メーカーであるヒルバーグ社にはダブルウォール式テントしかラインナップがないのがその証拠でしょう。
就寝時停滞時を思うとやはりダブルウォール式一択です✨
5、70cmの室内高 後ほど詳しく解説しますがやはり全高80cm、室内高70cmとテントですか?というほどの圧倒的な低さで生活には慣れや工夫が必要になってきます。
それではここから長期間このテントを使用して感じた良かった点、イマイチだった点を紹介したいと思います。
初めに今までこのノルディスクのロフォーテンをテント泊登山の山行に持っていった記録を列挙してみます。
1、2019/9/22〜9/25
北アルプス 折立登山口から薬師峠キャンプ場〜高天原山荘〜雲ノ平〜双六小屋〜新穂高温泉縦走 9/24に双六キャンプ指定地にて使用(薬師峠ではヘリテイジのトレイルシェルターを使いました) 天候 曇り、一時雨 最低気温およそ5℃
2、2020/10/15〜10/16
北アルプス 涸沢ヒュッテキャンプ指定地〜上高地往復 天候晴れ 最低気温3℃
3、2021/5/9〜5/10
大峰山 天川川合〜弥山小屋キャンプ指定地〜八経ヶ岳〜天川川合 天候晴れ 最低気温 0℃
4、2021/6/16〜6/18
中央アルプス 駒ヶ根インター〜空木平避難小屋〜空木岳〜木曽駒ヶ岳〜福島Bコース登山口 稜線上で雷雨予報のためテント泊予定だったが急遽取りやめて両日とも避難小屋泊 そのためテントは未使用
5、2021/9/16〜9/17
北アルプス 新穂高温泉〜笠新道登山口〜笠ヶ岳山荘キャンプ指定地〜笠ヶ岳〜新穂高温泉 天候 ガス多量発生、夜間少し小雨が降る 最低気温7℃
6、2022/7/24〜7/27
北アルプス 七倉山荘〜高瀬ダム〜水晶岳、鷲羽岳〜黒部五郎小屋〜黒部五郎岳〜太郎平小屋〜雲ノ平〜高天原山荘〜新穂高温泉 七倉山荘:天候晴れ 最低気温17℃ 黒部五郎小屋 天候晴れ一時強雨 最低気温12℃
※その他にも自転車輪行などで出かけたり、キャンプ、兵庫県の山中で野営してその他のシュラフやマットのフィールドテストなどで度々使用しております。
それではここから私が使用して感じたところを話していきたいと思います。
ロフォーテンの良い点
1、圧倒的な収納性
まず初めに使用していて良かったところは本当にこの類を見ない収納時の小ささです。もちろんこれに匹敵する軽量な製品は多数ありますし、シングルウォールタイプならいくらでも該当があります。
ですがそれらの製品はトレッキングポールを使用したりが基本なものがほとんどです。私も軽量な装備でテント泊をいきなり初めていきましたが、徐々に装備を取捨選択していき経験などを積んでいくともっと軽量になり最初こそトレッキングポールを使用しておりましたが、荷物が軽量なのもそうなのですがこれだけ圧倒的にコンパクトなバックパックを使うことができてくると正直トレッキングポールは邪魔でしかないのです。
また縦走などのテント泊で公共交通機関を使うとザックが小さい、ストックがないって周囲への配慮も少なくてとても良いのでこのロフォーテンのポールが収まっての収納サイズは神レベルです✨
2、設営の簡単さ 次にこのテントの良い点はインナー吊り下げ式なので設営スピードが非常に速いことです。今まで使用してきた中で設営速度が速いなと思うのはヘリテイジのトレイルシェルターですが、その次に早く思うのがこのロフォーテンとクロスオーバードームです。
フットプリントを敷く→風上側をペグダウン→メインポールとエンドポールを通す→反対側をペグダウンする→ガイラインを張る
で完了しますので慣れればだいぶん速く出来ますし、雨天時の設営でもテントが濡れにくいのはとても助かります。
3、室内の暖かさ ロフォーテンの室内空間の狭さ、これはテント泊にまだ慣れていない人ですと使えるスペースが本当に少なくテント内に置いた荷物がどこに行ったか分からなくなり困ることが多くなるでしょう。
しかしある程度テント泊に慣れてくると室内での荷物の置き方などのコツがわかってくるのでこの室内空間の最小限の狭さは暖かい空気を保持しやすく思った以上に寒くはないかと感じます。
おおよそですが、経験上最大で外気との差は5℃ぐらいはできる様に思います。
4、前室の便利さ ダブルウォール式テントの利点の一つにこの前室ができることがあるかと思います。ロフォーテンの場合は1ULWの一人用ですと最小でもこれぐらいのスペースができます。
ここに就寝時には室内に入れて置きたくない靴やストック、ザックなどを置けるかと思います。
またインナーテントの接続箇所が可動式ですので上の写真の様に調理などをする際には十分な広さを確保可能なので、背の高いMSRのウインドバーナーなどを使用してもフライシートに接触する可能性が低いのが素晴らしい点だと思います。
個人的には2ULWだと前室の空間がどれぐらいできるのか違いを比べてみたいのですが✨
5、意外に雨に強い
このロフォーテンのフライシートの生地は耐水圧が1,600mmとなっております。最初購入した時は1,600mmなんて低いな💦これで雨が強いと大丈夫かなと不安に思っておりました。
まぁ比較対象が同じノルディスクのテレマーク2,000mmやヒルバーグのレッドレーベルの4,000mmとかなので低いなと思っていたのですが、よくよく調べてみると材質の違いはありますがモンベルのステラリッジテントは1,200mm、ヘリテイジ のクロスオーバードームなんて1,000mmなのでそれに比べれば十分だったのだと感じました。
それでもシルナイロンは水分を含みやすく、ステラリッジなどのポリエステル系は含みにくいので一概に数値だけでは一緒にできないのですが。
ノルディスクのロフォーテンの耐水実験。
— なかちん (@naka350z) 2022年9月5日
お風呂場で最大にしてチャレンジしてみました。 pic.twitter.com/IZaKHdOqRO
というわけで一度このフライシートはどれぐらい大丈夫なのかお風呂場に持ち込んで最大水圧で実験してみました。調べたらシャワーだと時間雨量300mmぐらいと自然界では経験しないレベルですね。
時間にしておよそ2分ほどかけてみました。計算上1時間で10mmのかなり強い雨に相当します。これがかけ終わった後のフライシート内側です。
縫い目の部分はヒルバーグと同じ様に処理がされていて、シームテープは使わずに折り重ねて縫い合わせているのですがじっくり見てみてもその縫い合わせ箇所からは染み出しておりませんでした。
撥水もしっかり効いており、フライシートの内側に通過してきたものは見られませんでした。もちろん一日中ずーっと豪雨が続いていると結果はわかりませんが流石にその様な気象条件の場合は私はもういきませんので別に良いかなと。
また先日の裏銀座縦走で黒部五郎小屋に宿泊した際に夜間に2時間ほど豪雨に近い様な雨が降りましたがフットプリントの部分は少し川の様に水が流れてきておりビチャビチャになっておりましたが、フライシートは漏れることもなく、インナーテントの底から浸水することもなく非常に雨に強いことが改めて確認できました✨
わずか600gもいかない重量の装備でこれぐらい雨風に強い製品はそうそうないので本当に良いテントに思います。
6、シルナイロンが良い
テントに使用されております生地の素材はポリエステル系、シリコンコーティングナイロン(シルナイロン)、ダイニーマコンポジットファブリックDCF(旧キューベンファイバー)、タイベックシートなど色々ありますが、個人的にはシルナイロンがやはり一番好きな素材です。
ポリエステル系は生地劣化が速めで少し固めな感じがして、DCFはめちゃくちゃカッコ良く軽量なのですがとにかくコンパクトにならない。
しかし、シルナイロンは水分を含んで伸びてしまいますが、それでもシュルシュルで触ると非常に高品質で気持ち良くて劣化速度も遅いので大切に使うと長期間使用可能なのでやはり丁寧に使っていくのなら私はちょっと高価ですがシルナイロンが一番好きな素材です。
収納時もコンパクトになってくれるのも嬉しいポイントです。
ロフォーテンのいまいちな点
1、着替えがしにくい
次にこのロフォーテンを使用していて感じたいまいちな点を紹介していきます。
まず最初にですが、この室内空間の低さからくる圧倒的な着替えにくさがあります。ヒルバーグのアクト、エナンも低くて90cm程度ですが、それでもなんとか着替えられますが、このロフォーテンはほぼ無理なレベルです。
私は身長165cmで低めですが上着だけはかろうじて可能ですが、パンツなどの下半身の履き替えは寝転がってでしかできないです。これが結構ストレスに感じます。場合によってはトイレなどを利用して手早く着替えるなどの方法が必要になってしまうかもしれません。
2、結露が多い
ロフォーテンのフライシートはヒルバーグのアクトやエナンみたいにぴったりとは地面に接地しておりませんが、普通のテントよりはやや低めにフライシートが来るため暖かい空気は維持しやすいですが、その影響で大きな温度差ができ体感では10℃を下回ってくると結露が非常に多く発生してくる様に感じます。
もちろん当日が霧が発生していたり、風が強く換気しやすくなっているなどで結露が出たり出なかったりしますが、肌寒い時期になると必ず出るものだと認識したほうが良いかと思います。
3、フライシートが垂れる
上の写真は少し極端な例にはなりますが、このロフォーテンのフライシートのシルナイロンは7Dの極薄シートなので設営してから1時間ほどしてくると生地が徐々に弛んできて写真の様に特に足元側に向かってだらぁ〜んってなってしまいます。
この不都合なところはちょっとだらしなくなりせっかくのカッコいいスタイリングが台無しになってしまいますし、何よりこの垂れ下がったフライシートとインナーテントが接触してしまいフライシートに付着した結露がインナーテントの中にまで浸透してくるのです。
なのでそのまま気づかずにシュラフに入って就寝していると主に脚先が接触してしまい濡れてしまう原因になってしまいます。特にダウンシュラフの使用ですと濡れによるロフトの減少につながってしまうので何かしら対策が必要になってきます。
垂れ下がってきたタイミングで外に出て都度テンションをかけ直すか、もしくは私の場合ですとシュラフの脚先にレインウェアを被せるなどして直接触れにくい様に対策はしております。
個人的にはシュラフカバーはカバー内に発生する内部結露が嫌なので使用しません。
4、撤収がやや手間である
次に面倒だなと思うことに片付ける時の手間があると感じます。
インナー吊り下げ式は悪天候の際に設営撤収で中が濡れにくいメリットはあるのですが、逆に言い換えるとこれはフライシートが雨や結露でべちゃべちゃになった状態になり、分けて収納するのが良いのですがいちいち外さないといけなくて面倒に思ってしまいます。
もちろんそのまま接続した状態でしまっても構いませんが、それだと翌日以降も使用する場合だと再度設営するとインナーテントの中まで濡れた状態になっているので、設営してから拭いて乾かしてなどの手間がかかってしまいます。
なので翌日も使用予定で大雨の時の撤収だと、まずシュラフやクッカーストーブ、小物などを全て片付けてザックの中に収納し、それからインナーテントを外して拭いてからビニール袋などの中に入れ、その後素早くフライシートの撤収をするといった手順になると思います。
まぁ幸い私はまだその様な状況には遭遇しておりませんが、それでも雨天時の撤収は何度かありますがいずれももう下山するだけなのでテントをスタッフサックにいれるだけでした。もちろんそのまま入れちゃうとザックの中が濡れてしまうので少しでも軽量化するためにバサバサして水分を落とし、ビニール袋にいれるなどの対策は必要にはなります。
5、やや強度が弱い 最初にレビュー記事を書いた時に耐久性がいまいちかもしれませんがと紹介しましたが、長い間使用していてついに少し破損することがありました。
これはテントのせいではなく私が悪いのですが、設営時にエンドポールを立てる際にめんどくさがって両側をペグダウンした状態で強引にポールを立ち上げようとしました。その瞬間一気にぶちぶちを右側のループが取れてしまいました。
その時は本当に焦りました。何せ5日以上の縦走を計画していた初日に破損したのですから💦 しかしよ〜くみたら単にループを縫い付けていた部分の糸が解けただけで幸いフライシートの生地が破れたわけではありませんでしたのでこれは後で縫えば修復可能だろうなとは思いました。
しかし流石に縦走初日こんな事態になるのはほんと想定外でしたので何か対策はないかなと考えたのですが、近くに2cmぐらいのスーパーボールみたいなものがあればよかったのですが、手ごろな小石もなく思いついたのが持っていた熊鈴を輪ゴムで縛って使用する方法でした。
これがその時に設営した写真です。思っていた以上に普通に設営できたのでこの日と翌日の黒部五郎小屋でのテント場でもきちんと使用できました。
黒部五郎小屋では2時間近く強い雨が降りましたが、幸い風があまり出なかったのもあったのですがこの様な設営でも十分雨を凌ぎテント内が全く濡れなかったのは大きな経験にはなりました。
そして後日帰宅してからテントを乾燥、掃除してから自分で修理しました。
裁縫は苦手なので完全に素人レベルですがこの様に他の箇所と同じになる様に頑張って縫ってみました😅
よく見るとかなり雑ですがでもしっかりテンションをかけて設営する様にしてもきちんと耐えれる様には戻ってくれたのでよかったです✨
6、耐久性は不安
続いて強度の話と同じなのですが、このロフォーテンの超軽量の秘訣は7デニールというあり得ない薄さのフライシートの生地にあります。
実際最初にテントが到着して袋から出してみてこの高品質なのとあまりの薄さにびっくりし、ほんとこれ大丈夫かな・・・と不安に感じたものです。
ですが、現状大切になるべく無理をしない様に気をつけて使っているのもありフライシートの損傷劣化はまだ大丈夫です。一応こんな薄さでもヒルバーグみたいに3層の両面シリコンコーティングが施されておりリップストップなので少し尖った物が刺さっても広がりにくくなっているのは大変心強いです。
この耐久性は継続してみていきたいと思います。
7、設営面積が必要 このテントは横幅自体は125cmと狭すぎず広すぎずちょうど良い幅だとは感じております。さすがに槍ヶ岳山荘みたいなギリギリ張れる場所の残っている一人用の狭いサイトでは無理ですが、狭めの2人用か広めの1人用の場所なら横幅は十分だと思います。
しかし問題なのがこの長辺側の長さです。しっかりペグダウンしてテンションを掛け綺麗にピシッと張るには最低240cmは必要でさらに涸沢ヒュッテのテント場みたいなペグの刺さりにくく狭い場所しか残っていない場合だと困ってしまうでしょう。
この写真の時はペグダウンはせずに細引きを岩に巻き付けてだけで設営しましたが、非自立式なのでこの長さを確保するというのが大切になってくると思います。
やはり上の写真のような北アルプス(槍ヶ岳山荘)などの稜線の狭いテント場などで風対策でしっかりテンションをかけるには必要なことですので、特に非自立式の場合は事前にネットなどでそこのテント場の情報を詳しく調べておく必要があります。
8、高額すぎる
Nordisk Lofoten 2 ULW / ノルディスク ロフォテン2 ULW
現在のところ販売している店舗などは結構限られておりますが、現在の販売価格は2ULWで165,000円と私が購入した当時より33,000円も値上がりしております💦
このロフォーテンは独自のコンパクトポール、極薄超高品質のシルナイロンフライシートなど値段が高くなるのは納得はできますが、それでも高額すぎる価格はさすがにおいそれと手が出にくいですね。
wiggleなどの海外通販での取り扱いなどもあったりしますので地道にそちらから購入するなどの方法を模索してみるのも一つの手段でしょう。
まとめ
超軽量テントというのは幾多の製品があり、それこそトレッキングポールを使用してとかのタイプですとこのロフォーテンと同じ重量帯の製品はいくらでも出てきます。
しかし、あまりトレッキングポールを使用しない人や自転車ツーリングや公共交通機関を利用したキャンプなどに行く際ですとこのストックって持ち運びに結構邪魔になってしまし私もそれが嫌で縦走などの公共交通機関を使っていく登山の場合などは持っていくことが少ないです。
ですが、このロフォーテンだとUL系ザックなどの30L前後の小さな容量でも一緒にスタッフサックに入れたまま横向きに収納も可能で非常にパッキングしやすくてとても重宝しております。これが普通のテントだとポールは別に分けて入れないといけないなど毎回使用するたびに分けて収納とか結構手間になるのでそのストレスがなくなるのはとても嬉しいです。
入手しにくくまた超高額テントであり、また室内高70cmは万人におすすめできるものではありませんが、超軽量、超コンパクト、素早い設営、前室ありのダブルウォール式、意外にある耐水性、耐風性に優れた形状、独特なスタイリングのカッコよさなど私にとっては現状これ以上に使いやすいテントはなかなかありません。
これレビューを見てみてデメリットもありますがやはり素晴らしいテントなのだなと思って頂けたらぜひ購入してみてはいかがでしょうか✨
世界最軽量級3シーズン用化繊シュラフ OMM Mountain Raid 233の徹底レビュー
みなさんは今お使いのシュラフはどの様な製品を使用しておりますでしょうか?寝袋は本当に色々なメーカーから多種多様な製品があり初めて購入するなら本当に迷いすぎて困ってしまう方が多いと思います。
ですが、ほとんどの方はその暖かさと収納性の良さからダウンを採用したシュラフを選択する人が多いのではないでしょうか。一般的なアウトドア用品店で置いておりますダウンと同じ暖かさを維持した化学繊維(以下化繊と呼びます)を採用した製品とではそのあまりの大きさの違いにびっくりする人もいるのではないでしょうか。
今回紹介しますのはOMMから今秋発売されます新製品のMountain Raid 233の使用レビューをして行きたいと思います。
公式サイトの情報
マウンテンレイド 233 £ 240.00
最高のパフォーマンスを実現するプリマロフト クロスコア ゴールドを使用した、当社で最も暖かい寝袋です。Mountain Raid 233 は、より厚い Primaloft® Cross-Core GOLD 断熱材を使用してバッグの温度範囲を拡大し、素材の組み合わせから構成され、最大のパフォーマンスを保証します。
PointZero シェルには DWR 処理が施されており、撥水性と Primaloft 断熱材が濡れていても機能します。半分の長さのジッパーがコールド スポットと全体の重量を軽減し、体にぴったりとフィットする調節可能なマミー スタイルのフードが最大限の熱を逃がします。先細りのフィット感がデッドエアを減らし、形状のフットボックスがより快適な睡眠姿勢を実現します。
Mountain Raid 233 は、これまでで最も暖かいスリーピング バッグで、寒い季節の軽い冒険や、より良い睡眠を求めているマウンテン マラソンの競技者に最適です。
540gリーンウェイト 6.3 TOGドライ断熱 4.8 TOGウェット断熱特徴ベースよりも上部に厚い断熱材ハーフ YKK® ジッパー内側にステッチを施し、外側をルーズに配置速乾性 お手入れ簡単
195cm の長さのマミー型肩幅 65cmパックサイズ 25 x 17 cmフードのドローコードベースにハングループ技術的な詳細PointZero 100 22gsm ナイロン リップストップ生地 ダウンプルーフ DWRプリマロフト クロスコア ゴールド 133/100g で高い防風性
※英国ommの公式サイトよりGoogle翻訳した文章を記載しました。
Mountain Raid 233 – OMM Original Mountain Marathon
製品の特徴
①ダウンシュラフとほぼ同等の重量で同じ対応温度を実現
②水濡れや結露に圧倒的に強い化学繊維Primaioft Cross-Core GOLDを使用
③生地には撥水加工を施したOMMのオリジナル生地のPointZeroファブリックを採用
製品の詳細な情報
それではここからは私が購入しました製品の実測を紹介していきたいと思います。ちなみにこの製品はまだ日本国内ではデリバリーされていなく海外通販サイトwiggleにて販売されていたものを購入しました。購入時の金額は41,000円に税関が3,200円の計44,200円とわりと良いダウンシュラフが購入できそうな金額となりました😅
このMountain Raid 233のシュラフ本体の重量は502gとなりました。※スタッフサックの重量は引いております。
この製品が入っていたスタッフサックの重量は11gと特に何も機能のないシュラフと同じPointZeroシェルを使用した軽量なものが採用されております。
大きさについて
次はこの製品の収納時大きさについてみていきましょう。
直径は18cm
長さは27cmとなりました。
あくまでこれは入れやすい大きさの収納袋に入れた状態であり頑張ればMountain Raid 100のスタッフサックやモンベルのULスタッフサック2Lになんとか収納可能な大きさにはなります。
私はよくテント泊登山やキャンプなどに行く際はPrimaloft® Activeの製品を利用するのですがこれは圧縮率が低くて困ってしまいますが、まだこのPrimaloft® Cross-Core GOLD採用の製品は圧縮率は多少良い様に感じます。
それでもダウンには敵うわけもなくフィルパワー換算で550FP相当といったところでしょうか。
既存製品との違いについて
次に気になっておりました既存製品との大きさの違いについてみて行きたいと思います。参考にしたのは私が持っておりますMountain Raid 100です。詳しいことはこちらを参照してください。
実際に並べ比べるとやや小さめ程度に見えますが、持ち比べたらもう倍ほどの大きさに感じてしまうぐらいになってしまいますね💦
次に重量差ですが、それぞれスタッフサックに入れた状態で100が344gで233が513gでその差は169gとなりました。
次に同じ大きさかなと思っていたのですが、100と233を重ねてみると横幅がやや233の方が大きくなっておりました。
これはやはり厚めのダウンジャケットなどのインシュレーションを着用して入ることを想定した作りなのでこの差になったのでしょう。ですが個人的には結構な細めの体型なのでぶかぶかになってしまいもっとタイトな方が好みではあります。まぁ既存製品でそんなのはナンガのミニマリズムシリーズしかないのですがね・・・
続いてせっかくなのでこの100と233がどれほど実際に違うのか詳しくみていきましょう。
なるべく可能な限りわかりやすい様にサイドから厚みの違いが分かる様に撮影してみました。化繊の場合はやはり復元力がある繊維は少なくこのPrimaloft® Cross-Core GOLDもふわふわに膨らむことはありません。
ですのでいかに多くの繊維を封入するかで保温力の違いになってくるのですが、こうして見比べてみると100はかなりペラペラに見えてしまいますね。
やはり100は夏のアルプスの最盛夏(梅雨明けからお盆まで)ぐらいの期間で少し寒さに耐性がある人向け
233は3シーズン用でアルプスだとお盆過ぎからシルバーウィークの期間用かなと思います。
具体的に感じるのは100は15℃〜7℃ぐらい、233は10℃〜0℃ぐらいなのではと思います。
シュラフの構造について
次にこのMountain Raid 233の構造を見ていきましょう。
このシュラフはより寒さに対応した温度帯になっているので100や160より暖かくなる様に工夫があるれば嬉しいなぁ〜と期待していたのですが、荷物が到着し製品を確認しましたら残念ながら100と160と同じ構造でした。
まずは出入りするジッパーの長さですがこれも同じく45cmでした。
そして少し改良があった点がこのフードの左側に見えているコードの部分ですが、これはゴム製コードを止めるロック部分が生地から独立していて扱いやすくなっておりました。
100の場合はシュラフに縫い付けられていて更に使いにくい形状のコードロックでしたのでこの改良は嬉しいポイントでした✨ まぁループで縫い付けられているだけなのでハサミでカットすれば良いだけなのですが。
次にジッパーを下ろしてみました。想像できるかもしれませんがこのシュラフは顔周りを絞るだけでしてショルダーウォーマー(首周りからの冷気の侵入を防ぐ)らしきものはありませんでした。
まぁ対応温度の5℃〜0℃を考えれば無駄になるかもしれないので人によっては必要ないって感じる方もいるでしょう。でもやはり0℃前後になってくるとこのシュラフの形状の大きさですと首周りの空間ができすぎて寒く感じてしまうでしょう。
その点ナンガのミニマリズムだと体にジャストフィットした形状なので無駄な空間ができにくくてより暖かく感じるのですが。
おそらくこのMountain Raid 233を0℃前後で使用するなら私は顔や首周りの対策や工夫が必要になるのではと感じております。
ただこのMountain Raid 233ですが、今年のOMMの新色みたいでして色々な製品に使われているみたいですが実際に見てみて私はすごく気に入りました✨
なんだかあまり見かけないカラーリングなので貴重に感じてしまいますね。表地が蛍光色なので裏地はグレーの落ち着いたものが使用されております。
数値で見るそれぞれの差について
|
100 |
160 |
233 |
快適温度 |
14℃ |
9℃ |
3℃ |
下限温度 |
3℃ |
-3℃ |
-9℃ |
シュラフ重量 |
337g |
407g |
502g |
封入量 |
100g |
160g |
233g |
上中綿 |
60g |
100g |
133g |
下中綿 |
40g |
60g |
100g |
上面比率 |
60.0% |
62.5% |
57.0% |
下面比率 |
40.0% |
37.5% |
43.0% |
定価 |
38,500 |
42,900 |
44,200 |
次に今現在OMMから販売されておりますMountain Raidシリーズ3種類のデータを一覧表にしてみました。
233の対応温度は重量差からみる想定値です。一度購入前に英国のOMMのサイトよりチャットにて対応温度を聞いてみたのですが、断熱性のグロー値の返答があっただけでいまいちわかりにくかったので今回はあくまで想定値としております。
ちなみに個人的に気になっていたのが上下の中綿の封入量の比率でした。これをみると233の方がやや地面からの冷えに強くした量になっておりますね。
色々と経験してわかったことなのですが、やはりどれだけ想定で暖かくシュラフを重ね着しても厚めのスリーピングパッドを使用しないことには底冷えが辛くなってしまうのだなと思いましたし、付け加えると厳冬期用の山と道のULPad15+のマットを使用しても下側にもやはりある程度中綿を入れておかないと下側の横から冷気を感じてしまい寒さに震えた経験があります。
なのでこの233の上下の比率は妥当な線かなと個人的には感じました。
実際にシュラフに入った感想
続いてこのシュラフに入った際の印象の違いについて私の感想を述べてみたいと思います。残念ながらこのシュラフの性能をフルに活かせそうな北アルプスなどのテント泊計画は今のところないのでまずは第一印象を書いていきます。
比較対象はMountain Raid 100とMountain Raid 233とMountain Raid 100にOMM Core Linerを入れた3パターンで比較したいと思います。
●Mountain Raid 100
まずは100からですがやはりこれはもう封入している中綿量の少なさが如実に感じられてペラッペラで本当にサマーシーズン用って感じでかなり不安に感じる人もいるでしょう。
ただ実際に冬場に自宅のベランダで5℃ぐらいの時にULPad15+を敷いて2時間近く仮眠をしてみましたが、このPrimaloft® Cross-Core GOLDのシリカゲル入りの効果がすごくてこんなペラペラなのに意外と外の冷気を感じにくくしてくれるのには驚いた経験があります。
なのであながちメーカーが言っている下限温度3℃というのは嘘ではないなと感じました。
●Mountain Raid 233
次にこの233に100から入り変えると途端にあぁシュラフだなぁ〜って思えるほど保温力がありそうな印象に感じました。
やはり封入量が2.3倍も増えるとかなりこの恩恵は大きく感じました。ただまだこのシュラフを実践で投入しておりませんでの一体これがどれほど寒さに耐えてくれるのかちょっと未知数な部分は否めないですね。
いずれ真冬になると兵庫県の雪山で体感テストに行ってみたいと思っております。でもほんとこのCross-Coreって少ない量でも断熱性があるのでこの2倍以上増えた中綿量でどう違ってくるのか早く試してみたいなとうずうずしております✨
●Mountain Raid 100+Core Liner
最後にOMMから販売されております変わり種シュラフ?のCore Linerをインナーシュラフとして100に入れて使用した場合の感じ方も紹介したいと思います。
このコアライナーですが近日中にレビューをしたいとは思っております。
まずなぜこれを比較に入れようかと思ったかというとMountain Raid 100が337g+Core Liner165gとシュラフ本体のみだとMountain Raid 233と全く同じ重量になるのでそれならこれを比較したら面白いなと感じて入れてみることにしました。
結論を言いますと圧倒的にこのMountain Raid 100+Core Linerの組み合わせの方が暖かくといいますか一番暑く感じてしまいました。
やはりこのコアライナーのPrimaloft® Activeの保温材剥き出しの状態はシュラフに入ってすぐに体温が伝わり、そしてそこからMountain Raid 100の方にまで体温が伝わっていく感じがし、更にこのコアライナーのフリースみたいなふわふわ感が心地良くシュラフに入っていて幸せに感じるほどでした。
もちろんMountain Raid 233単体でも生地が心地よいのですがPrimaloft® Activeには到底敵わないですね😅
おそらく個人的には233よりもう3℃以上はゆとりがあり、マットはUL Pad15+を使用すると-3℃ぐらいまで冷え込んでも暖かく就寝できそうな感じはしました。これ本当に長期縦走のテント泊だと恩恵が絶対にあるかと思いますね。
やはりダウンシュラフだと2泊や3泊としていくとシュラフが湿気ってきて不快でやや寒くなりがちになりますし、雨続きだと乾くこともありませんので化繊シュラフの組み合わせは絶大だと思います。
ただ同じ重量なのに暖かく寝心地がよいのですが、欠点は収納が嵩張ってしまうのと100が38,500円+コアライナー24,200円の計62,700円と化繊シュラフの金額ではないのが痛すぎますが・・・
現実的にはMountain Raid 233単体の方がおそらく45,000円程度でしょうから普通の人はそちらを選択する方が良いでしょうね。
まとめ
今回はまだ実践で使用したことのない製品でしたが、到着してこのカッコいいデザインに惚れてしまい、また誰もレビューを書いておりませんでしたので最速での情報として記事を書いてみました。
ですが、この製品おそらく3シーズン用化繊シュラフとしては本当に軽量でして国内メーカーで該当しそうな製品ですとモンベルのシームレスバロウバッグ#3(快適5℃、下限0℃、重量933g、¥15,950-)かもしくはイスカのアルファライト500X(下限0℃、重量1,000g、¥17,600-)の2製品がありますが、どちらも重さが倍ほどあるので私が使用するのはちょっと無理だなと感じます。まぁその分お値段は3倍ぐらいしてしまいますが・・・
ですが王道3シーズン用シュラフであるモンベルのシームレスダウンハガー#3と同じ対応温度で更に少し軽いってなるとダウンシュラフを選択する価値がなくなってしまうほどになりますね。その分やや高額になってしまうかもしれませんが、バイクや自転車でのツーリングや縦走テント泊などで何泊もしそうな人なら私はまず間違いなくこのOMMのMountain Raid 233をお勧めしたいですね。
やはり100や160も良い製品なのですが、やはり0℃対応のシュラフがあった方が暑くて困ることは滅多にないですが、凍えて就寝できないことの方が圧倒的に多いので特にシュラフで寝るのに慣れていない人はこのMountain Raid 233が一択だと私は思います。
また長くなってしまいましたがいずれ寒くなってきたら何度かテストしてみて寒さの感じ方を追記で紹介したいと思います。
ウエストバッグで行く北アルプス最奥地の縦走テント泊登山 その4 高天原山荘から新穂高温泉下山編
おはようございます✨山荘で布団でお隣さんもいなく一つづつスペースも開けられていたのもあり気持ちよく快眠できておりました✨
夜中に結構雨脚が強く降っており、また室内もかなり温くなっており布団を着ると暑いぐらいでした。
さて裏銀座縦走路〜黒部五郎岳〜雲ノ平と縦走してきました登山も3日目です。外が明るくなって来ましたので本日の天気を確認したく外を見に行きました。
と言いますか雨の音が少ししていたので分かりきっていたのですが、結構ザーザー降りです😢
困りましたねぇ〜😥もちろん北アルプスの最奥地の場所なので一切電波が入りませんので詳細な天気予報は確認できません。山小屋に書いておりました予報は☁️/☔️、降水確率80%でこれは・・・ダメなパターンだなぁ〜と想定はしたいたので全く落ち込みはないですが、どうしようか悩んでしまいました。
一度この高天原温泉から沢をずっと上がって温泉沢ルートを登ってみたいなと思っていたのですが、天候がいまいちでずっと雨が降っていたのでとりあえず今回は登るのは断念しました。
朝食
早朝3:30ぐらいにはすでに起きていたのですが、とりあえずボーッとしながら5時からの朝食の時間まで着替えや荷物の整理などをしておりました。
時間ちょうどになり早速準備が出来ましたと案内がありましたのですぐに食べることにしました。
本日の献立は上記のような内容でした。これも夕食と同じでごはん味噌汁はおかわり可能でしたが、一回づつおかわりをしてすぐにお腹がいっぱいになってしまいました。
3年前にも来ましたが、やはりこの最奥地の静かな環境でランプの灯りだけで頂く食事は良いですね✨
登山ルート
最初に最終日に下山したルートを紹介します。
これを見ると新穂高温泉まで最短ルートで歩いて行きましたね。
標高の推移は約標高2,150mの高天原山荘から1,090mの新穂高温泉まで少し?登ってからのずっと下りになりました。
それぞれの通過時間、所要時間、コースタイムです。やはり下りでしたし、かなり膝が痛くなってきておりだいぶん歩くのがキツくて思った様にはペースが上がりませんでした😅
登山開始
5:36 それでは早速ですが朝食も終わりすぐに支度して行動開始です。
さっきまでわりと降水がありましたが、外に出た瞬間にすぐに雨は止んでくれました。今回もお世話になりました。また機会があれば早いうちに再度来たいです✨
今日の天気の傾向はまず間違いなく雨か曇りでそれがどの程度のものなのかわからないため最大で歩いても槍ヶ岳までかなと想定し、電波の入りそうな双六小屋にまでまずは向かうことにしてみました。
6:14 水晶池分岐地点
往復10分程度でしょうが天候が良くないので行ってもいまいちでしょうからそのまま先に進みます。
途中まではずっとこの様な樹林帯ですね。最初のうちは夜間に降った雨の影響か大きな水溜りになっている箇所もあったりと下手をしたら靴が水没しかねない場所もあったりして中々大変なところもありました。
6:56 歩き始めて1:20ほどしてようやく樹林帯から抜けました。
人によっては2時間ぐらいはかかるかもしれませんね。パッと地図で見たらやや近そうに感じますが、やはりじっくり見るとしっかり距離のある区間ですし、ずっと登りですのでしんどい区間にはなってしまいますね。
途中2、3度ほどこの様な区間を軽く渡渉して行きます。雪渓は少し外れたところにまだ残っていたので水は持って行かなくても途中で補給可能でした。
ちょっと上の方が見えて来ました。振り返ると薬師岳がちょうど雲もかかっていなく姿を拝見出来ました。あの大きさだと薬師を一山超えるにはちょっと時間がかかりそうですよね😅
7:29 岩苔乗越到着です。
山荘から1:50ちょっとかかりましたね。やはりやや遠いですね💦
左奥に見えているのが祖父岳(じいだけ)です。あそこまで行けば雲ノ平が見下ろせる箇所に行けますね。
というわけでここから分岐でガスは出ていませんでしたが、一昨日も鷲羽岳登りましたし鷲羽からの下りが嫌すぎるのでここはまだ歩いたことのない三俣山荘までの最短ルート黒部源流碑経由で行くことにしました。
下りそれほど急ではありませんでしたが、それでもキツすぎます😭😭😭
雲ノ平への分岐地点に到着しました。地図には増水時注意と記載がありどの様になっているか非常に分かりにくかったのですが、雲ノ平に行く際に注意が必要だったのですね。
この様にロープが張ってあり黒部川源流を渡渉しないといけませんので確かに大雨の際は増水しそうですね。しかし昨晩わりと雨が降っておりましたがそれでも水量はこれぐらいでしたので、前線が停滞してずっと強い雨が降り続いている場合に危険であり、そもそも私だとそんな悪天候の際に入山しても何も楽しくないので、あまり関係はないかもしれませんね。
また岩苔乗越から三俣山荘に行く程度だと過信は行けませんがそれでも増水しても問題はないでしょう。
8:24 黒部川源流碑到着です。
岩苔乗越〜三俣への一番水量が多い箇所でも一応この程度のものでした。ご参考までに。
そしてここから三俣まで結構な登り区間になります😄
8:49 というわけで三俣山荘に到着しました。
ここで休憩かもうひとつ先の双六小屋で休憩するか悩みましたがまだ全然時間が早かったのでこのまま先に進むことにしました。
分岐ポイントでしたが、ご覧の様に視程1〜200mほどのガスガス状態で三俣山荘を出ると雨が降って来てしまいました💦
上下レインウェアを着用して3年前も全く同じ様な天候でしたので双六岳にでも行ってみたかったのですが、前回と同様に巻道コースを選択して双六小屋に最短ルートで行くことにしました。
ほとんど忘れてましたがちょっとアップダウンを繰り返しながら進んで行きます。
10:46 双六小屋に到着です。
やっぱりガッスガスですね😭 雨もわりとしっかり降っております。でもとりあえずお腹が空いて来たので小屋にて注文したく中に入ることにしました。
しかしここで問題発生です💦 全く忘れていたのですが、テント泊や軽食利用はこの小屋外にありますテーブル、ベンチでの食事になります😭
この様な悪天候の中だとさっきの三俣山荘の展望喫茶にて食事をした方が賢明でしたね😰次からはこの様な天候の際には三俣で食事をしましょう。
11:06 諦めて濡れながら食事をしようかなと思っていたのですが、軽食をオーダーしたらなんと小屋入口右手にありました2席軽食利用者の場所がありそこで食事をすることが可能だったのです。これは助かりました✨
今回は五目ラーメン(1,200円)と苺のムースケーキ(600円)を注文してみました✨
雨で少し濡れた身体に温かいとろみのきいたラーメンと疲れた身体に甘いケーキ最っ高に美味しかったです✨✨✨
食事を待つ間天候を確認したかったのですが、残念ながら小屋の中は圏外で電波が入りませんでした。結局食事を終えたあと再度天候を確認してこのあとどうするか考えてみました。
ですが、やはり具体的にyahoo天気やスパコンの天気予報をみても今日はこのあとは☔️☔️☔️、明日も☔️☔️、で明後日になると晴れそうだったのですが、結局以下の条件があり問題となりました。
①膝がわりと痛くて登りは良いがこれ以上あまり下りを繰り返したくない💦
②テントのループが破損しており雨の中また面倒な設営をしたくない
③槍ヶ岳山荘の狭いテント場でロフォーテンを張れる場所が残っているのか?
④晴れるまで2日以上あるのであまりそんなにだらだらしたくない
⑤下山して温泉入って、飛騨牛食べたい✨
⑥早く帰宅してゆっくりしたい
⑦絶対に行きたかった裏銀座、黒部五郎岳、高天原温泉はもう堪能した
などの条件が思い浮かび、一度”温泉♨️”と”飛騨牛🐂”って頭の中に思い浮かんだらもうダメですね😂 もう一気に下山モードになり心は早くお風呂に入りたい✨お肉食べたい✨ってなってしまいました😅 意志が弱い人間ですんません🙇♂️
というわけでザーザー降り、ガスガスの中双六小屋から小池新道を使って下山します。
12:19 弓折岳分岐到着です。
12:50 鏡平小屋に到着です。
さっき休憩したばかりなので素通りでどんどん降って行きます。
13:18 シシウドヶ原到着
13:53 チボ岩到着
もうこれはまた来た際の自分がどれぐらいで下山していたかの備忘録で撮影してます😅
14:02 渡渉ポイント
ここの橋は双六小屋が営業してない時期は掛けられていないらしいですが、これは確かに小屋の営業前に渡るにはちょっと度胸が必要ですね💦 不可能ではないでしょうが勇気は要りますね。
14:31 小池新道入口到着です。
ワサビ平小屋までもう少しですので頑張りましょう。
14:47 わさび平小屋に到着です✨
ここまで来るともうほとんど下山して来たなぁ〜って感じます。一瞬ここのテント場で宿泊しようかな🤔と思いましたが、ここ熊が頻出するのでテントサイト利用禁止です💦
下山して数日後にはTwitterで子熊がすぐ近くの登山道を横断してたみたいでしたので本当にしょっちゅう目撃情報があるのですね💦
なので一気に下りますが、取り敢えず一番好きな食べ物トマト(200円)を購入します✨
やっぱりトマトの丸かじり最っ〜高です✨
14:57 笠新道登山口到着です。
15:35 ゲートまで来ました。下山届を提出しもう少しですね。
15:40 新穂高ロープウェイバス停に到着です✨
長い長い下りがようやく終わりました✨16:55のバスまでもう少し時間があるので温泉に入って汗を流します✨
歩いて数分の中崎山荘 奥飛騨の湯に行きます。料金900円でした。確か前回は700円でしたが、この物価高騰時代致し方ないですね💦
30分ほど歩けば無料の温泉がありますがそんな体力私にはありません💦
16:53 高山市内へ行く最終バスの16:55発のバスに乗車しました。
始発のバス停であるこのロープウェイ乗り場からは私一人で後から乗ってきた人も結局5、6人ぐらいと少なかったです。
記憶に残っていなかったのですが座席下にコンセントもあり充電可能でして良かったです。
18:48 定刻どおり18:31に高山駅に到着しました。
このまま特急に乗車したら当日中に帰宅できましたが休みの余裕もありましたのでここ高山で一泊してから翌日始発の電車にて帰る予定に変更しました。
というわけでまずは腹ごしらえしましょう✨
でもこの夜に駅近辺で空いているお店って少ないのですよね😢
でも少し歩いて行きましたら良さそうなお店を発見しました✨
飛騨牛を使用した陶板焼肉定食が少し割引で2,000円✨もうこれしかないと思いすぐに入って注文しました♪
やっぱり正解でした✨下山後にはやはり肉っスね😄めちゃくちゃ美味しかったです✨
また来た時ここで食べましょう♪♪♪
飛騨米屋食事処
0577-32-4034 です✨
というわけでお腹もいっぱいになり明朝4:44発岐阜行きの電車まで時間があるので駅近辺にて座って時間を過ごしました😂
22時ぐらいから4時ぐらいまで一瞬ですがちょっとだけ仮眠はできました。
でも5、6箇所ほど蚊の餌食にはなりました🥹まぁ仕方がないですけどね。
それから定刻通り高山駅から4:44発の電車に乗車し、途中に岐阜、米原と乗り換えをして大阪駅まで行きました。
大阪駅にて降車し、ムーンライトギア大阪店に寄り、すぐ近くのラーメン屋さん(麺や輝)で食事をして
家族へのお土産として大阪駅のビルでタルトを購入してから姫路まで戻りました😄これも美味しかったです😋
まとめ
今回の北アルプスのテント泊登山は6日間の休みがありましたので色々と出掛けられそうだったのですが、
2019年は台風の影響で行けず。
2020年は新型コロナウィルスの影響でテント場が使用出来ず。
2021年はまとまった休みが取れず。
などの経緯がありずっとずっと行ってみたかった裏銀座に今回ようやく行く事が出来ました😄
その裏銀座は天候はややスッキリしなくて圧巻の大展望は見れませんでしたがそれでも高山植物が咲き誇っておりとても良かったです✨
ですが黒部五郎岳は真っ青な快晴の中登頂する事ができ、また思っていた以上に素晴らしいところで本当に行った甲斐がありました✨
これは近いうちに再リピしたいほどです😂
以上長々と今回の登山記録は長くなってしまいましたが、一応こんなテント泊登山をした人もいるのだなぁ〜程度にみてどんな感じの場所だったのかの参考になって頂ければ幸いです✨
ウエストバッグで行く北アルプス最奥地の縦走テント泊登山 その3 黒部五郎岳 高天原温泉編
今回の北アルプスの縦走登山で一番楽しみにしておりました黒部五郎岳と高天原温泉でしたが、とても恵まれた天候になりました。
前回の七倉山荘から黒部五郎小屋にまで行きました行程はこちらをご覧ください。
下記のデータは全期間を通して歩いた際の記録です。
本当は時間がありましたのでもう少しゆっくりしてこの黒部五郎小屋にまで行っても良かったですが、3日目、4日目と天候がいまいちな予報が出ていたため一番晴天が期待できそうなこの2日目の早朝に黒部五郎岳に行けるように頑張って山行を計画しておりました。
ですが少し苦労した甲斐もあり絶好のタイミングで黒部五郎岳に訪れる事ができました。
ちなみに2日目に歩きましたルートはこの様になりました。
黒部五郎小屋→黒部五郎岳→北ノ俣岳→太郎平分岐→薬師沢小屋→雲ノ平山荘→高天原峠→高天原山荘です。
それぞれの到着時間、所要時間、コースタイムとなります。
この日の標高推移です。やや下り基調のコースとなりました。
登山開始
おはようございます✨この日の早朝は前日に早く就寝したのもあり2時半ぐらいには起床しました。
夜間(19時ぐらい)に少し目が覚めた時に夜空でも見れるかな?とも思ったのですが、全く想定していなかった強めの雨が降ってきており、雨音で起きてしまいました。
雨の中の撤収ではなかったのでまだ片付けはしやすかったですが、ビチャビチャに濡れたテントを収納するのにやや手間取ってしまいました💦
4:01 黒部五郎小屋よりスタートです。
結局起床から1時間20分ほどかかってしまい撤収完了です。最近テント泊の時の朝ごはんはカロリーメイトのみなのですが、それでもこれほど時間がかかってしまいました。
これが普通に調理をしたりするともう30分は余計に時間が掛かってしまいますよね。なので最近私は基本的に朝食はほぼカロリーメイトの事が多いです。
真っ暗なのでヘッドライト?(5050ワークショップのマイクロライト)を使用して進みました。普通のヘッデンではありませんが、帽子のツバにクリップで取り付けるだけで使用可能で非常に軽量ですごく使いやすかったですね。
15ルーメンの最弱で使用しても普通のルートでは十分真っ暗な中でも使え、分岐箇所や不明瞭な箇所になると強の150ルーメンを一瞬使用するだけであらかた判別できるのでとても良かったです。
4:29 周りが少し明るくなってきました。
もうヘッデンは必要なくなりライトは消灯しました。
カールに出るまでは樹林帯になりますが、ちょっとこの様に大きめの石のあるガレた場所があるなどやや歩きにくい箇所や登山道が小さな川になっていたりなっておりました。
黒部五郎岳が見えてきましたがちょうど山頂だけガスっておりスッキリとみえず💦
4:49 カールの箇所に出てきました。
残念ながら私の撮影したiPhoneXでは広角撮影ができないのでこの素晴らしい景観を表現しきれませんでしたが、高山植物が咲き誇っており、カール上部の岩々しさ、雪溶けの雪渓が組み合わさって非常に綺麗な景色でした✨
5:03 黒部五郎岳のモルゲンロートです。
非常に綺麗な幻想的な光景でめちゃくちゃ感激です✨雪解けの小川も流れていたのでここで水を補給し飲んでみましたがびっくりするほど美味しくて驚きました✨
でもここからカールの上部まで標高差150mほどの急登区間の出現です💦
5:21 カール上部まで上がってきました。
登りきると反対側(北ノ俣岳方面)の絶景が見えました✨めちゃくちゃ綺麗な絶景稜線が見渡せ非常に素晴らしいところでした。
いやぁ〜ほんとこの景色のルートぜひ歩いてみたいわぁ〜って思っていたらよく地図を見るとこの脈々と続く道を見えなくなるまで歩かないといけないのかぁ〜ってなり軽くショックを受けました😅
とりあえず肩の分岐地点まで150m5分ほどあるのでもう少し進みます✨
分岐地点に荷物を置き頂上まで登って行きます。
雲一つなく冴え渡った青空まであともうちょっとでしたが、快晴でとんでもなく絶景でした✨本当に北アルプスの中でも非常にアクセスしづらい最奥部だけあってこの秘境感がたまらないですね✨
周りを見渡しましたが、やや霞んでおりましたがこの山行で唯一槍の姿を拝めた場所になりました。
まだまだ居たくなる場所でしたが、この先まだまだ高天原温泉まで距離があるので名残り惜しいですが先に進んで行きます。
5:53 黒部五郎の肩まで戻ってきました。
ここから一気に200mほど下って行きます。危険箇所はありませんが下りの苦手な自分には膝にかなり応えます💦
下まで降りてきました。めちゃくちゃ綺麗な景色ですが、真ん中一番奥に見えております赤木岳までまずは向かって行きましょう。
ただここから北ノ俣岳ではハイマツが覆い繁っている箇所があり早朝や、雨天時は濡れたハイマツを掻き分けていかないとダメですのでレインウェアを上下着ていないとあっという間にずぶ濡れになってしまうかと思います💦
私はこの日出発時にレインパンツ、ゲイターと履いていたのですが、黒部五郎岳でいらないと脱いだのですが、このハイマツ区間に遭遇して一度はウリャって突入したのですが、100mも進んだら無理だと判断し引き返して結局脱いだレインパンツとゲイター、レインウェアを結局着直すと2度手間をして時間をロスしてしまいました😅
やはり早朝の草露がある時間帯はレインウェア上下は必要ですね💦
8:00 北ノ俣岳に到着です。太郎平までもう少しですね。
8:06 神岡新道分岐地点到着です。
ここから下って行けば避難小屋があるみたいですが、利用する人の少ないかなり寂れたところみたいですね。ここ神岡・飛越新道から登ってくる人はどれぐらいいるのでしょうか?結構ドロがグチュグチュで歩きにくい箇所があるみたいですし、長いルートで営業小屋もありませんのでほんと健脚者向けなのでしょうね。
ちなみにここにくる前にすれ違った登山者からクマが登山道を跨いで歩いて行っていたと助言を受けました。やはりこのあたりも折立登山口もクマの出没エリアで要警戒地域なのでしょうね💦
8:20 太郎平小屋が見える箇所にまで近づいてきました。
8:52 分岐箇所に到着です。
地図によってはルートがあるみたいだったのですが、おそらくかつてはルートとしてはあったのでしょうが使用者も少なく廃道みたいになってしまったのでしょう。
一応YAMAPのルートに破線があったのでそれを辿って近道で使用してみました。
時間がやや早いというのもあり太郎平小屋での休憩はせずに次の薬師沢小屋にて休憩する予定で歩みを進めます。
9:00 登山道に合流です。
ここの真ん中奥にあります登山道ぽく見える箇所からところから歩いてきました。
薬師沢までこうして見下ろすと全く見えずまだまだ先までありますね。
いくつか渡渉ポイントを渡って行きます。
しかし最初の50分ほどは300mほど急な下りで下って行くのはしんどいですね😅
10:26 薬師沢小屋に到着です。
朝の4時に小屋を出てからしっかりとした休憩はしておりませんでしたのでラーメンとコーラが欲しいです✨
ですがここで思わぬトラブル発生です💦💦💦
なんとあと数分もするとヘリが来るので小屋に入って待機か通過してくださいとでした。それなら小屋の中でラーメンとコーラをと思ったのですがヘリが来るまで出せませんとの事で諦めてすぐに通過することにしました😰
これ絶対30分は待たないと行けないだろうなと迷った末判断を決めました。
本当はここで休憩して雲ノ平に行くか大東新道行くか決めようと考えていたのですが、とりあえず雲ノ平山荘に行って休憩することにしました💦
結局この薬師沢では水の補給だけで雲ノ平まではようかんとカロリーメイト1個づつで凌ぎました😂
小屋を出て数分で雲ノ平、高天原分岐ポイントです。
もう一度大東新道通ってみたかったのですがまたの機会にしてみましょう。
と言ってもこの雲ノ平に続く急登区間はまだ通った事がありませんでしたので経験として登ってみることにしました。
やはりと言いますか事前に色々と情報は見ていたので理解はしておりましたが本当にここの区間は非常に滑りやすい岩がゴロゴロしていて私は絶対に下りでは使いたくないって思ってしまいました。
先ほどのヘリもけが人を搬送するとかで緊急搬送のためだったとかとチラッと聞きましたのでやはりここの区間で転倒したのかもしれませんね💦
いやほんと滑りやすすぎますので私だと絶対に2、3回はコケるでしょうね😭
11:40 木道末端まできました。
ちょうどここの登り区間で一緒になりました方とお話をしましたらその方も高天原山荘に行かれるとのことでしたので途中まで一緒に同行することにさせてもらいました。
雲ノ平やっぱり綺麗なところですね。でも今日はちょっと薄曇りだったので少しいまいちでした。
木道を歩き高山植物を見ながら最高ですね✨
12:19 雲ノ平山荘に到着です。
お腹空きました😅とりあえず中に入ってジュースとカップラーメンです✨
でもここ雲ノ平山荘は安かったです✨越冬サイダー300円とカップラーメン400円と非常に安価で嬉しかったです✨
そして疲れた身体にシュワシュワとカップ麺最高ですね✨本当に美味しかったです✨
ちなみにここ雲ノ平山荘は食堂利用は10時〜14時までですのでやや時間が短いので注意が必要みたいです💦
テント泊で食事利用の方は早着が必須ですね。ちなみに山荘はお盆過ぎまでずっと満室で泊まれないらしいです。この日はキャンセルで宿泊は可能だったみたいですが。
やはり雲ノ平山荘はとても雰囲気の良い場所なのでいつか宿泊してみたいところですよね✨
というわけで40分ほど休憩し、その間に濡れたテントも少し干して高天原山荘に向かって行きます。
薬師岳デカくて綺麗ですよねぇ〜✨奥スイス庭園まで来てここから下りの樹林帯です。
基本ずっとこんな感じの樹林帯です。特に何もなく道なりに進んで行きます。
途中やや長めのハシゴが3箇所ありそれを使って下って行きます。
人によっては少し高度感があり怖さを感じるかもしれませんが落ち着いて慎重に降りて行けば難しくないでしょう。
14:05 高天原峠に到着です。
雲ノ平から1:07かかっておりましたね。長い道のりを歩いてきてさらに膝が痛くなってきていたので思ってたよりやや時間がかかってしまいました😅
ここまで来ると高天原山荘まであともう一息って思います✨
途中渡渉箇所を渡って
14:46 高天原山荘に到着です✨
ちょっと長かったです😅恋焦がれていた高天原山荘3年ぶりにきました✨
ここまで2日で52.2km22時間40分歩いていたのですね😂
さすがにテント泊の荷物を担いで歩いてくる人はかなりの少数派ではないでしょうか💦 この日は結局23.1km10時間45分歩いておりましたね。疲れた〜〜〜😅
というわけで早速山荘で受付をして、荷物を置き汗だくになった身体をさっぱりしたく待ち焦がれた温泉に行くことにしました✨
山荘から下って15分ほど歩くと温泉沢に着きます。ここで上流から川が流れてきておりますのでそれを渡り対岸にある湯船に行きます。
左手手前が男性用、右手奥側が女性用となり、渡る前に何も囲われていない露天風呂が一つあります。この日は先客の方がおられたので湯船の写真は取りませんでした。
これは3年前に行った時に撮影した時のものです。何もないですよね😄
それでは早速入浴して汗と疲れを取ることにしましょう✨
この日はおそらく山荘の宿泊客は27、8名ほどぐらいではあったかと思うのですが、山荘前のテーブルにも人がたくさんおられたのでお風呂も混んでいるだろうなと期待せずに行ったのですが、なんと誰もいなく貸し切りでした✨ 超ラッキーでした✨
着替えは湯船のすぐ脇で服を脱いで行います。当然ながらシャンプー、ボディーソープなどは絶対に使用禁止です❗️❗️❗️
まずはお湯を掛けて汗を流し、濡らしたタオルで軽く拭くだけで一応汚れを落としておきます。すでにこの時でやや熱めのお湯でびっくりしました。
では入ってみましょう✨✨✨
はぁぁぁ〜〜〜✨✨✨
2日分50km以上歩いて来たのでヤバいですね😅 気持ち良すぎます✨
前回来たときは9月下旬でもう数日で小屋締め間際でしたので気温もやや低くて湯温もちょっと低く(41℃)なっていたのでしょうが、今回は本当に良くて私が一番好きな湯温42℃ぐらいともう最高に良かったです✨✨
もうこんな秘境で最高な入り心地でもう一泊ほど過ごしたくなってしまいますよね😂 高天原温泉は2,986mの水晶岳付近の沢にある場所なので景色は全く期待できませんが、逆にそれが日本一入浴に時間がかかる秘境感を演出してくれて良いですね✨
色々温泉が好きで行きたくなってしまいますが、今まで私が行った中で個人的に秘境感でこれに匹敵するのは北海道知床半島にありますカムイワッカ湯の滝ですね✨
ちなみに泉質というか入浴して”はぁ〜〜疲れが取れる〜〜”ってなるのは鳥取県岩美町にあります岩井温泉岩井屋です✨ ここも良いですよ〜。源泉の真上に湯船があるのでもう常時新鮮なお湯で最っ高に疲れがとれます✨✨✨
というわけで長湯してだいぶん疲れが回復できましたので山荘に戻って少しだけ横になりたくなり戻ることにしました。帰りもまた15分ちょっとになります。
この日は夕食が17時ではなく2回目の17:45からでした。1時間近く時間があったので寝ちゃわないように気をつけながらゴロゴロしてました。
17:45 時間ちょうどに夕食の案内です✨
ご飯味噌汁はおかわり自由で早速頂きます✨疲れた身体に白いご飯と味噌汁ほんっとうに美味しいですよね✨
昨日今日と8,000kcalは消費しているでしょうから極力お腹に入れたいと思いましたが胃袋の小さい私には1回づつおかわりするだけでお腹いっぱいになってしまいました😂
夕食後はすぐに歯磨きをしてもう30分ほどして就寝してしまいました。やはり温泉に入って疲れがとれてすぐに眠たくなってしまいました😅
まとめ
今回の縦走テント泊登山の最大の目玉としておりました黒部五郎岳と高天原温泉ですが、黒部五郎はかなりの晴天に恵まれて絶景のカールと山頂からの景色を堪能でき、太郎平へと続く絶景稜線を歩けて、雲ノ平も行き、ランプの宿の高天原山荘、そして日本最奥地の秘湯温泉である高天原温泉ともう1日でめちゃくちゃ満喫してしまいました✨
黒部五郎のカールは素晴らしいと聞いておりましたが、本当に実際に自分で行ってみたらめちゃくちゃ良く、何度も訪れてみたくなってしまう本当に素晴らしい場所でした✨✨✨紅葉も見てみたいです😂
もちろん雲ノ平も良かったのですが、個人的には黒部五郎の方が良く感じてしまいました。
あとやはり山中でいっぱい歩いて辿り着く高天原温泉これは本当に最高すぎて毎年行きたい、最低でも2,3年に1度は行かないと禁断症状が出てしまいそうなほどハマってしまいますね😂
次回は高天原山荘から下山までを紹介したいと思います。
ウエストバッグで行く北アルプス最奥地の縦走テント泊登山 その2 裏銀座縦走路、黒部五郎小屋
前回の記事で登山口入口であります七倉山荘までのアクセスを紹介しましたが、今回はいよいよ裏銀座縦走路の行程を紹介したいと思います。
先日北アルプスに行った時の山行記録です。ヤマップにアップしてますのでどんな感じだったのか参考になれば幸いです😊
— なかちん (@naka350z) 2022年7月29日
ウエストバッグで行くテント泊登山 高瀬ダムから裏銀座縦走路、水晶岳、鷲羽岳、黒部五郎岳からの高天原山荘への記録 https://t.co/ixfZgflfXz #YAMAP pic.twitter.com/ozrr9py1Zo
YAMAPに今回のルートの記録を載せております参考してみたい方はご覧になってみてください。
●登山開始
それでは今から紹介していきたいと思います。こちらが車両通行制限のある七倉のゲートです。
タクシーを利用して高瀬ダムまで行かれる方が一般的かとは思いますが、こちらのゲートはAM5:30にならないと通行できませんので最初の予定から早朝の3時にはスタートして歩いて高瀬ダムまで行く計画を立ておりました。
初日の歩いたルートです。北アルプスメインルートほぼ全域の地図なので歩いたことのない人にはそんなに長く感じないかもしれませんがなかなかハードな1日になりました😅
全期間を通した標高推移。初日は標高1,060mの七倉から最高2,986mの水晶岳、宿泊地は2,346mの黒部五郎小屋になります。
はじめに主な通過ポイントの時間と休憩時間などを入れ、山と高原地図とのコースタイム比の入れ込んだ表を作成しました。
計画段階でおおよそCT(コースタイム)比で0.7掛けぐらいかと想定し行動計画しておりましたがほぼその通りでした。
早朝?夜中?の1時ぐらいにはもう目が覚めてしまいました。
このまま寝むってしまい寝過ごしていけないので早かったですが、着替え撤収をして予定より早く出発することにしました。
AM2:20 七倉山荘スタートです。
いきなり最初のトンネルは真っ暗ですが、ヘッデン付けて10ルーメンぐらいの弱い光でもトンネル内なので足元が見えれば十分でした。
5本ぐらいはありましたが、この様にあかりのあるトンネルもありましたので思っていたより怖くはなかったです。
これがブナ立尾根登山口へ行く吊り橋ですね。
実はトンネルの道路を歩いていた為この吊り橋に繋がる狭い道を見逃してしまい10分ほど彷徨っておりました💦
日中でしたらまず見逃さないでしょうが、やはり暗闇の中ですとこんな些細なことでも分からなくてなってしまいますね😰
3:54 ブナ立尾根登山口に到着です。
近くに水場があるらしいのですが、真っ暗でわかりませんでした。枯れることもあるみたいですので近くの流れている沢で汲むか事前に準備していた方が良いでしょう。
一応私は1Lほど準備しました。これが下界が猛暑日で雲一つない晴天の日中だとこの急登を登るには最低でも2Lの水は必要に思いますが、今回はそれも見越して涼しい早朝に一気に登る計画で行きました。
しかしここから烏帽子小屋までCTで4:30。標高差1,180mもの上り一直線。この後まだまだまだ歩かないといけませんのでオーバーペースにならないようペース配分に気を付けていかないといけませんね😃
番号表ですね。0の烏帽子小屋まで直感的に割り振られているので目安になってやはり良いですね。
昨年登った笠新道は標高板しかなかったのでこの方がわかりやいでしょう。
4:33 登り始めて40分ほどして日の出になってきました。
できるだけ明るくなってブナ立尾根を登りたかったですが、まぁ最後までほぼ樹林帯なので関係ないですよね。
4:37 8番到着です。
4:44 7番到着です。
4:58 6番到着です。
餓鬼岳が見えましたね。晴れを期待していたのですが、残念です・・・
5:13 5番到着です。
5:32 三角点(4番)到着です。
5:40 コキ岩(3番?)到着です。
5:56 2番到着です。
6:04 1番到着です✨ラストですね✨✨
雲海綺麗✨✨✨
6:12 烏帽子小屋到着です。
2時間18分掛かって登ってきました。短縮率は0.53。最初の上りなのであまりオーバーペースにならないようにしたのですが、自然と速度が出ていたのでしょうか・・・
でも今まで登った中の北アルプスで登った急登のキツさでいうと、合戦尾根<ブナ立尾根<重太郎新道<笠新道って感じですね😂
でもいつか早月尾根登ってみたいです。多分それが一番しんどいでしょうね🤣
とりあえず休憩で水分補給です。シュワシュワを欲しております。
越冬サイダーを400円にて購入です✨しかし小屋周りの高山植物が咲き乱れており目を休ませてくれます✨
お花畑越しに見える裏銀座縦走路と三ツ岳
烏帽子小屋のテント場に到着です。
ここに来るまでは烏帽子小屋のテン場はあまり眺望がよくないと思っておりましたが、意外に眺めがよくて驚きました✨
これならいつか宿泊してみたいですね。しかし、この裏銀座縦走路だと高瀬ダムから槍ヶ岳までの間にある近隣のテントサイトは烏帽子小屋→雲ノ平(少し離れていますが)→三俣山荘→双六小屋→槍ヶ岳山荘となっているのでテント泊装備で行く人はこの烏帽子小屋のテン場は絶対に利用しないといけない場所になってしまいますよね。
事実今回の計画を思いつく前は2020年に表銀座の登山をしましたが、当時は感染症対策で烏帽子小屋のテントサイトが閉鎖されており利用することができなかったので裏銀座から表銀座に変更した経緯がありました。
6:34 それでは小屋でジュースを飲んでひと息できましたので再度出発です。
まずは野口五郎小屋を目指して行きます。この様な感じの道がずっと続き細かなアップダウンの繰り返しです。
残念ながら晴れ予報で期待していたのですが、視程が良くなく表銀座方面すら見えませんでした😭 でもずっとずっと歩いてみたかった裏銀座、高山植物も一杯咲いており非常に良かったです✨
あまりお花には興味が少ないのですが、それでもこうやって色々咲いていたら何の花か気になってしまいますね✨
8:01 野口五郎小屋に到着です。
すでに朝スタートしてから6時間近く経っております。さすがにお腹が空いてきたのでここで軽くカロリー補給することにしました。
カップラーメン700円+コカコーラ500ml600円+お手洗い200円
近年の物価高騰+ヘリ荷揚げコストの高騰の影響は甚大でカップ麺と飲み物で1,300円はちょっと痛手です😭
今回利用した中で一番物価が高かった小屋でした💦しかしこれは仕方ないでしょう。嫌なら自分で下から全て持ってきたら良いだけのことです。毎日毎日だとかなりきついでしょうが、年に数回利用する程度なので問題はないですが。
8:41 野口五郎岳に到着です。
小屋で30分ほど休憩し10分ほどで来れました。でもやっぱりガスガスです(><)
裏銀座晴れていたら絶対綺麗だったろうに残念😭 また来た時に期待しましょう。
9:00 真砂分岐箇所に到着。
ここから高瀬ダム上流の湯又まで降りれるコースになるのですね。一度湯又温泉に入りにも行ってみたいですが、まぁおそらく行く機会はほとんどないでしょうね💦
それでは水晶小屋に向かってまずは東沢乗越まで行きましょう。
この部分はやや難易度があるみたいな事が書いてある様な記憶があったのでどの様な感じか気になっておりました。
なので気になる箇所を所々撮影してみましたが、言うほど私は全く怖くはなかったですね。経験値がない方には高度感があって怖く思うかもしれませんが、ゆっくり慎重に通過すれば問題ないかとは思います。
9:54 東沢乗越に到着。
ここに来る直前に雷鳥さんに遭遇し、前を歩いていたのですがちょっと案内の脚が早かったです😂 でも可愛かったです✨
やっぱりガスガスです。何も見えないですね。
水晶小屋に登る直前にありました箇所ですが、ここは雪渓が少し下に残っておりましたが、これ残雪時だとかなり難易度がありそうな箇所に感じてしまいました💦
誤って滑ってしまうと猛烈な速度で谷底に落ちてしまい這い上がるのが困難に感じましたので、やはりここを通過するなら残雪状況ではアイゼンピッケルは必須装備来ないと私には無理なところだなと思いました。
10:24 水晶小屋に到着です。
ここまで七倉山荘からジャスト20kmでした。体感的には中間地点でここから水晶岳往復し、鷲羽、三俣山荘で目的地の黒部五郎小屋という感じですね。
それでは私もここ水晶小屋の北にあります分岐箇所でザックをデポして往復することにしました。コースタイムで往復70分、片道約1kmほどでしょうか。
下調べ全くしておりませんでしたが、山頂直下は少し険しくなっておりましてハシゴの箇所がありました。まぁゆっくり登れば怖くはない場所でしたが。
10:48 2,986m水晶岳到着です。
ガスで全く何も見えません💦晴天だとすごい絶景だったのでしょうが・・・
まぁ縦走路の途中にありますので晴れそうな時にまたいづれ訪れたいと思います。
11:12 水晶小屋分岐地点に戻ってきました。
往復で48分ほどでした。まぁ普通に行くと荷物をデポ行くので1時間もあれば十分いけるかとは思います。
これは先ほど通ってきました真砂分岐から東沢乗越の稜線です。
やはり2週間前の7月上旬〜中旬ぐらいだと残雪が少しありそうでちょっと通過するには大変そうですね。
11:49 ワリモ分岐到着です。
水晶岳往復の定番ポイントですのでやはり皆さん荷物をデポしていっておりますね。
それでは鷲羽岳に登って行きましょう。
3年前にも行き天気だったので十分綺麗な景色を見れていたのですが、もう一度登っておきましょう。
黒部源流の鞍部ですね。鷲羽岳に登るのがきつい場合や強風時には下を通るのが安全でしょうね。
山と高原地図にはこのワリモ岳と鷲羽岳の間に❗️マークがありますが、一番危険な箇所でこの程度なので何も前知識がなくても危ないところあったかな?と感じるかもしれませんね。
油断は禁物ですがゆっくりいけば普通に通過可能でしょう。
振り返ると水晶岳がちょっとガスが抜けておりました。1時間程度粘ったらガスが抜けそうな気はしておりましたが予想通りでした。
でも時間が推していたので待つことはしませんでしたが。
12:27 2,924m鷲羽岳到着です。
一応ガスが抜けてくれました😊
結構歩いてきました。9時間50分、24.5km
ここからあんな下にある三俣山荘にまで下るのが辛いです😭 本当に下りは膝に負担が掛かるし、転倒のリスクもあるので大っ嫌いです😫
早くあそこについて休憩したいです✨
13:15 三俣山荘に到着です。
かなり早く歩く計算でここには14時30分ぐらいには到着できれば良いかなと思っていただけにだいぶん時間を巻けました。
お腹ペコペコですので昼食です♪♪♪
というわけで写真の建物2階の左上にあります展望喫茶にて昼食の注文です♪
今回は豪勢にオムライス1,300円とケーキ単品(りんごのムース)600円とジュース400円を注文しました♪
いやぁ〜10時間ぐらい歩いていたので過去最高に美味しいオムライスに感じました✨あまりに美味しくて思わず”うんめ〜ぇ〜✨”って声が出ちゃいました😅
ケーキもほんと美味しかったです✨✨✨
30分ほど休憩してもっとゆっくりはしたかったのですが、明日の日の出の時間を黒部五郎のカールで迎えたいので少しでも近づきたくて、本日の目的地であります黒部五郎小屋に向かいます。
CTで2時間ほどゆっくりいっても16時には着きますよね。
三俣山荘のテン場鷲羽岳が雄大に見えて非常に良い場所ですが、まだ利用したことはありません。いつか利用してみたいですね♪♪♪
水がめちゃくちゃ豊富でテントサイトの脇を小川が流れておりますのでびっくりしちゃいます✨
三俣蓮華岳が上の方ですが、天気も良くないですしもうしんどく一刻も早く小屋に行きたいのでパスです✨
三俣山荘から20分ほどしたら1箇所だけ雪渓を200mほど正面に真っ直ぐ通過する場所がありました。
きちんと赤色のベンガラでマークを付けていてくれておりましたので分かりやすかったですね。
分岐の合流地点まで巻道を行きますが、ここのカールもとても綺麗でした✨
14:33 三俣蓮華岳への分岐地点到着です。
あともう少しで小屋です。頑張って行きましょう。
ちょっとガスがかかっておりますが、黒部五郎岳が見えました✨
明日晴れそうな予報ですので期待したいと思います✨
分岐地点から黒部五郎乗越まではずっと下りでした。でも比較的歩きやすい道でしたね。巻道部分がちょっとゴロゴロした感じで歩きにくかったですが。
黒部五郎小屋が見えてきました✨
急坂を下っていきます。膝にめっちゃ堪えます😰
15:18 黒部五郎小屋に到着です✨
2:20にスタートして12時間以上29.1kmかかってようやく到着しました😅
さすがに疲れました💦
というわけで受付してテントの設営です。2,000円+トイレ利用料200円です。水は豊富な場所だったのでいくらでも使用可能でした。
さすがに疲れていてテン場の写真とっておりませんでした😅この日は全部に10数張り程度でゆったりしておりましたので景色が良く、寝やすそうな場所に張らさせてもらいました。
ここのテントサイト良さそうだなと思っておりましたが、南は笠ヶ岳が見え、北側はお花畑に幻想的な小屋に薬師岳が拝めて本当に素晴らしいところでした✨✨✨
というわけで明日は2時半には起床予定なのでさっさと夕食の準備、食事をして早めに就寝することにしました。
明日は4時から4時半には出発予定なのでこの日は18時前には就寝してしまいました。
まとめ
初日の七倉山荘から黒部五郎小屋までと普通なら2〜3日かかってしまいそうな行程で1日で行けるのかやや不安はありましたが、早朝かなり早く出発したこともあり無事目的地に黒部五郎小屋に到着できました✨
こんな山行計画をする人はほぼいないでしょうが、一応頑張れば行ける人もいると参考になればです。まぁ相当早く歩かないと無理ですので総重量7kg以下に抑えて普段から何か運動をしている人であればの条件付きですが・・・