次世代化繊PRIMALOFT NEXTを使用したフリースジャケット OMM Core Jacketの使用レビュー
OMMの化繊インシュレーションのジャケット類は今のところ、rotor vest、rotor smock、mountain raid hood jacketの3つを持っておりますが、ローターベストでは少し寒いなでもロータースモックではちょっと重いなという感じで考えていたところこのOMMのコア ジャケットが新製品で発売されておりまして気にはなっておりました。
しかし、よく熟慮していくとこのコア ジャケットを導入すると装備の大幅な見直しが可能でなないのかなと思う様になってきましてこの度私にとって毎度おなじみの海外通販wiggleにて日本国内の定価19,800円のところ14,300円でXSサイズがひとつで残っておりましたので、このシーズン最後になると思い購入することにしてみました。
購入は2021/3/16で、到着したのはちょうど1週間後の3/23でおもいのほか早く到着しました。
では公式サイトの情報をと思ったのですが、ここはムーンライトギアさんのサイトの方がかなり丁寧に記載されておりましたのでこちらをご覧になっていただく方がわかりやすいと思います。
ムーンライトギアの情報
OMM Core Jacket
行動と保温のバランスが見事
使い勝手の良い次世代フリースウエア
注目の新素材であるPRIMALOFT® NEXTを大胆に使ったCoreシリーズがついに登場。
その中でも一段厚めのm/125gのNEXTを採用。
より保温力に優れ、より寒い真冬のハイキングや雪山登山のミッドレイヤーとしてや シェルを上に羽織ることでより暖かいアクティブインサレーションとして活用できるのがこのCore Jacketの魅力です。
PRIMALOFT® NEXTはプリマロフトの繊維を凹凸状に編み込んだ生地を使用し、繊維が保水せず汗を体に戻さない性質から衣類内部はドライに保ち、しっかりと保温するという点が他のアクティブインサレーションと違う部分。
1、驚異的な軽さ
フルジップ、ジップポケット付きでありながらM sizeで実測195gと、とても軽量。
コンパクトに畳むことも可能で、片手で持てるサイズはしっかりとした保温力を持ちながら優秀なパッキングサイズを実現しています。
その軽さから羽織っている際は着ている感覚がほとんどないほどストレスフリーです。
2、優れた通気性
糸自体に水分を含まず汗を外にどんどん押し出し、汗や熱のこもる不快感、そして寒さを全く感じず動き続けることができます。
冬のハイキングの急登や雪でのラッセル等で「ぜえぜえ」言うような動きにも全く熱の籠る感じがせず常にドライ。
ドライなため風に煽られたり、一時的に停滞しても汗冷えする感じが全くなくじんわり暖かい感覚は他のアクティブインサレーションにはありません。
3、高い保温性
上記の高い通気性を誇りながらも他のアイテムに比べ断然保温力に優れています。
インサレーションとしては体感的に同社のRoter SmockやN社のAlpha 120 を着ているほどの保温力。それで2/3ほどの重量、パッキングサイズ。
プリマロフト繊維を直接きている感覚の暖かさは流石で、着た瞬間のじんわりとした暖かさが素晴らしい一着です。
上からシェルやウィンドシェルを着ればしっかりと熱を蓄え、他のインサレーションを省くことのできるほどの暖かさを体感してみてください。
行動中はベースレイヤーの組み合わせで10℃~-10℃と気温で20度の間の幅広い環境で使用できます。
また秋や春であればウインドシェルとあわせることでインサレーションを一枚省くこともできますし、 冬は追加のダウンインサレーション類と合わせることによりしっかりと保温することができ極寒期の雪山でも大活躍してくれますよ。
水分を含まずすぐ乾くために天候の悪い日でも積極的に使用でき、雨などで濡れたりしても体の冷えを防ぎ熱を保ってくれるので、積極的に山岳的な場面でも使える素晴らしい一枚。
是非冬場のハイキングや雪山登山での”じっくり歩く”シチュエーションで活用してみてください。 その使い勝手の良さにきっと驚くはずですよ。
サイズ 身長(cm) 胸囲(cm) ウエスト(cm) 重量
XS 155-162 80-86 70-76 175g
S 162-173 86-92 76-81 185g
M 173-183 92-102 81-86 195g
L 178-188 102-110 86-92 205g
素材 PRIMALOFT® NEXT Insulating Fabric Technology – 125g
カラー ■Navy ■Grey ■Black
※サイズ選びの参考として
日本の男性の平均身長(172cm/62kg 中肉中背の場合…)
Sサイズ … 日本の男性の平均身長(172cm/62kg 中肉中背の場合…)タイトフィット
Mサイズ … 日本の男性の平均身長(172cm/62kg 中肉中背の場合…)ゆったりなジャストフィット
詳しくは下記のアドレスからご覧になってください。
https://moonlight-gear.com/?pid=155026511
実際に計測してみました
次世代化繊の証でありますプリマロフトネクストのタグがついております。
実測重量
XSサイズで162gになります。
これは思っていたよりかなり軽量でびっくりしました。
フリースのジャケットは結構かさばる物が多いかなってイメージがありましたがこれは使わない時とかでもかなりコンパクトにできますのでとてもよく思いました。
実際の着心地について
次は着心地についてですが、これは最近の最新のフリースのことについては詳しくはありませんが、ですがそれをおいても私はこれを素肌に直接着用しても非常に心地よい感じで非常に素晴らしく思いました。
少しわかりにくいですが、こちらが表側の方になります。もこもことした起毛がありさわり心地がとても良いです。
こちらが裏側になり、素肌にあたる部分になります。表側に比べてややもこもこ感が少ないですが、着てみて非常に心地よくとても嬉しくなりました。
実際の着用感について
今回購入しましたこのコア ジャケットですが、もちろん少しゆったりめのサイズを購入して何かの上に羽織って防寒具として使用も良いと思いますが、この製品の特性を考えると性能をもて余らせると思います。
ですのでやはりこれは積極的にベースレイヤー(ミレーのドライナミックメッシュやファイントラックのドライレイヤー)の上に着て使用する方がとても良いと思います。
でその時のサイズを考えるとややきつめのタイトなフィッティングかジャストサイズを選択する方が良いとは思います。
参考までに私が購入したXSサイズでどの程度の着用感になったかお伝えしたいと思います。
メーカーの推奨サイズですがXSサイズでは、身長155-162 、胸囲80-86、腹囲70-76cmほどとなっております。
実際に私のサイズを実測してみると、身長は165cm、体重50kg、首回り32cm、胸囲78cm、腹囲66cmほどになり、これで半袖のモンベル のジオラインクールメッシュシャツを着用してコアジャケットを着るとややゆったりめで若干ダボダボするぐらいになります。
中に長袖のドライレイヤーを着用して羽織るとジャストサイズと言いますか、袖の部分がつっかかる感じがして少し違和感を感じて動きにくくなるので、やはり素肌に直接着る方がとても良いかと思います。
私が思うにこのXSサイズですと165cm以下の人で体重55kgぐらいまでの感じだとジャストサイズで着れるのではないかと思います。
ちなみに首回り32cmと記載しましたが、このコアジャケットのジッパーを一番上まであげると首の部分がかなりタイトに締まって温くて良いのですが、私の感じでも少しだけ息苦しいかなって思えるぐらいなのでそこはよく確認した方が良いと思います。
もちろんきつくて上まで上げなければ良いのですが、それだとやはりこの製品の性能をフルに利用できないと思いますので、実物をみて着て首回りの感覚を確かめた方が良いと思いました。
あと着て気になった部分がひとつありまして、何も着用せずに素肌の上に着るとジッパーの部分がお腹にあたり不快に感じましたので、欲を言えばここにはフラップを付けて欲しかったなと思いました。
ポケットの大きさについて
まず小物を入れるのでしたら財布かなと思い、現在使用しておりますモンベルのトレールワレットをしまうとご覧の様にジャストサイズでほとんど物が入りませんでした。
あと収納できるものはヘッデンか、コンパスとか小さな行動食ぐらいではないでしょうか。
ちなみに携帯は2017年モデルのiPhoneXがカバーを付けてギリギリ入る大きさです。ホントギリギリです。
あと寒い時にポケットに手を入れたくなると思いますが、いくら入れてもこれ以上は入りませんのでないよりはマシなレベルだと思ってください。
装備の見直しについて
さてこのコアジャケットを購入する前までですが、北アルプス登山などのインシュレーションとして持っていましたのが、モンベルのプラズマ1000ジャケットです。
軽くてコンパクトになり、程々に暖かく良かったのですが、ダウン製品なのでやはり濡れを警戒してテン場についてからでしか使用できないのが残念に思う点でした。
しかし、このコアジャケットを導入したことでかなり装備の変更が可能な様に思いました。
実際の着た時の暖かさの感じ方ですが、OMMのロータースモックとほぼおなじ、モンベルのプラズマ1000ジャケットより暖かいって思いましたので、中にドライレイヤーを着てこのコアジャケットを着用し、稜線に出て風が吹くと上にウインドシェルもしくはレインウェアを羽織るだけで全く寒くないのですごく良いと思いました。
以前までの装備
モンベルプラズマ1000ジャケット 126g
モンベルクールメッシュ長袖(着替え用) 67g
計193gだったのが、
ドライレイヤーは汗だくになってもテン場で洗ってすぐまた着る前提でいくとインナーは省けますので
OMM コアジャケット 162g
だけになり、31gの軽量化になりました。
もちろんグラムカッターではないのでそこまで軽量化に拘っておりませんが、濡れの心配がなく、荷物のコンパクト化に貢献してくれるのがとても嬉しく思いました。
一応これでオルトリーブのドライサックに入れてみると836gでなりました。中身は以下の感じです。
1、OMM Mountain raid100
2、OMM コアジャケット
3、ナンガ ダウンパンツ
4、ネイチャーハイク ダウンシューズ
5、100均タイツ
でなりました。さらにいうと行動時に積極的にコアジャケットを使用する場合ならここから重量がなくなりますので、674gとさらに軽くできます。
実際に濡らしてみました
このプリマロフトネクストは濡れても90%の保温力を維持するという事で試しに実際水道水でびちゃびちゃして濡らしてみました。
まず洗面器に2リットルの水を用意しました。
その中にコアジャケットを入れて思いっきり水を吸わせてみました。
結構水を吸収するセーターの様な感じになりびっくりしました。
実際のフィールドではここまでびしょびしょになることがないでしょうが、最悪の条件でと言うことでやってみました。
上の写真は吸わせた直後で、洗面器に残った水を計測してみると400mlでしたのでおよそ1.6リットルもコアジャケットの中に水を吸収したことになりました。
持ち上げてみると相当重くなりびっくりです。
次にこれを一度体だけで思いっきり絞っていき、もうこれ以上水が出ないかなと言う所までしたところ、重さを測ってみましたら555gとまだ中に393gも水分が残っていることになりました。
その後もっと水気を絞ることができないかなと思いモンベルの吸水タオルで水分を吸い取ってみたりして、さらに扇風機の強風で風を当てて30分ほど乾かしてみたところ、最終的に299gまでは水分が飛んでいくことができました。
ちなみにこの状態で着用してみたところ、ちょっとひんやりするがほんのり温かくなると感じました。
さすがはプリマロフトの性能だなと思いました。
実際のフィールドでしたらこれにレインウエアを羽織ったりして、外気と遮断できれば最悪の状況になることは避けられそうに思いました。
ちなみにこれがもしダウンジャケットだともう乾かすことが不可能でしょうからやはり化学繊維のインシュレーションは山にもっていくにはとても心強いなと思うことができました。
まとめ
まだまだPRIMALOFT® NEXTを使用した製品が少なく使用者のレビューも少ないのでこれからの製品だと思いますが、濡れに強く、軽量で、暖かいっていうアクティブインシュレーションの革新的な製品だと思いますので、試す価値はあるかと思います。
まだまだ実戦使用が少ないですが詳しくわかりましたらまた報告したいと思います。
※追記
先日実際にこのコアジャケットを着用しておよそ8キロほどの縦走登山を体験してきました。
場所は姫路市のとなりにあります高御位山というところで、標高299mと超低山ですが十分登りごたえのある縦走路になります。
この日は日の出前から登り始め9時過ぎ位には登山を終了しました。気温は5度から15度位の間で、夏の北アルプスの気温想定とほぼ同じ位かなと思い充分検証することができました。
服装はこのコアジャケットに、中にドライレイヤー(モンベルのクールメッシュ半袖)一枚だけです。
結果
気温5℃
平坦→快適
登り→暑い
気温10℃
平坦→やや暑い
登り→かなり汗ばんでくる
気温15℃
平坦→暑い
登り→めちゃくちゃ暑い
と私は感じました。ムーンライトギアさんの説明で-10℃〜10℃ぐらいの使用でって記載してましたが、私も実際に使用してみてその温度帯が快適に思う範囲に感じました。
通気性はすごく良いのですがやはり薄めのセーターを着用している感じになりますので、運動強度が上がると体の熱が蓄積してものすごくオーバーヒートになるように感じました。
ですので北アルプスなどで私が実際に使うなら樹林帯の上りだとこのコアジャケットは着用せずにドライレイヤーだけで登り、樹林帯を上りきった後でこのジャケットを着用すると良さそうに感じました。
あと実際に使って感じたのが、このジャケットはやはりフルジップになっているので、チャックの上げ下げで体温調節が非常にしやすく感じました。
少し寒いなと感じるとさっとチャックを閉めて保温し、登りで暑いってなると前を全開にして一気に外気を取り込んで冷却できたりととてもしやすくて感動しました。
あとかなり汗ばんでもすぐに汗吸収して外に排出する様に感じて比較的ドライな状態を維持してくれますし、少し濡れてもいちど抜いてジャケットをバサバサと振ってやると割と早く乾燥するようにも思いました。
最後に
個人的には現段階で本当に画期的なジャケットで、これを使うことによりドライレイヤー、ミッドレイヤー、アウターレイヤーの全てを見直して装備を大幅に変更する事になりました。
今までは着替えなどを用意して行く必要がありましたが、このコアジャケット一枚あるだけで10℃から下の寒い環境の行動時や、テント泊での活動着、そしてシュラフに入った時の就寝時にまでオールマイティにこれ1着で使用できるので本当に素晴らしく感じます。
本当にオススメの製品だと思うのでぜひ興味のある方は購入して体感してみて下さい✨
雪山登山にもおすすめ OMM Rotor Smockの使用レビュー
今回は前回の厳冬期の八ヶ岳の東天狗岳に行った際にも使用しましたOMMのrotor smock(ローター スモック)XSサイズを紹介したいと思います。
まずは公式サイトの情報をご覧ください。
公式サイトの情報
Rotor Smock
¥26,000(¥28,600)
OMMのインサレーション製品はすべて世界最高峰の化繊綿 “PRIMALOFT GOLD”を使うことにこだわります。
濡れに強く、過酷な環境化でも確実に暖かさを失わない。
羽毛ダウン製品では不可能だった湿度や濡れからのプロテクション性能、そして化繊綿素材では最高峰の暖かさと驚くほどの軽さとコンパクト性を備えています。
Rotor Smockは行動中にも着れるというコンセプトと共にコンパクトな収納力、羽毛ダウンに負けない軽さを実現しています。
特徴的なスモックタイプは保温性と軽量化を考えての最良のデザイン。
腹部のカンガルーポケットは裏地が柔らかいフリース地になっており枕として使う事も可能です。
特徴
濡れても一定の暖かさと耐風性を保持
ゆったりとした着心地
Primaloft® GOLD – 40g
YKK ジッパー
内側フリース生地のカンガルーポケット
袖口にベルクロベルト
裾に調整用のドローコード
製品仕様
重量: 230g サイズ: XS/ S / M / L
ファブリック: PointZero® / Primaloft Gold®
カラー: Black, Blue, Grey
https://theomm.jp/product/rotor-smock/
製品の特徴
①XSサイズで実測値200gと軽量
まず実測値がXSサイズで200gと軽量です。
持ち運びとして考えると少し大きくはなってしまいますが、今回使用したのは雪山で寒波がきておりすでに渋ノ湯の登山口で-7℃ぐらいの環境でしたので行動中のインシュレーションとして使用でしたのであまりパッキング性能は期待しておりませんでした。
②濡れても保温効果が高く安心できる
先日にも紹介しました同じOMMのMountain Raid 100のシュラフとOMM Roter Vestと同じ最新の中綿素材でありますPrimaLoft Gold Insulation with Cross Coreを40gほど使用しております。
着用してすぐには暖かくはなりませんが、この中綿にエアロゲルを封入している効果は私的には結構感じまして、中綿量40gと少ないですが、でも確実に外気とは遮断されている様に思います。
正直結構寒くてもやはり登り区間で使用するとかなり暑く感じてしまいました。
残念ながらまだこのPrimaLoft Gold Insulation with Cross Coreを使用している製品で濡れて寒い思いはまだした事がありません。
ですので濡れた際の保温力が90%ほどはありますというのは経験しておりません。
しかし今回汗をいっぱい掻いても濡れを気にする必要が全くありませんでしたのでその点ではとても心強かったです。
③ハーフジップのため着脱しにくい
前回紹介しましたベストの方はジッパーが結構短く着用に困る時がありますが、このrotor smockはおそらく換気性能を考慮して長めに設定しているのでベストタイプに比べると着やすくは感じます。
また裾の部分はショックコードで絞れるようになっております。
ポケットの作り
ポケットはお腹の部分にひとつだけあり、中がフリースになっていて手を入れると暖かくてとても嬉しい機能です。
しかしこのポケットご覧のように貫通しておりまして着用しない場合は裏返して枕のように使用ができるみたいなのですが、私はまだこの機能は使ったことはありません。
ですがこのrotor smockを就寝時に着用して寝るとこのポケットの部分に両手を入れて暖かくして寝れたのでその場合は良かったです。
けど普段街中で着用したりした場合は財布やスマホを入れるとちょっと使いにくく感じるのでその点が困るポイントです。
あと袖口の部分はベルクロになっており絞れるようになっておりますが、脱ぎ着する場合にめんどくさくなるので私は使っておりません。
実際に使ってみての感想
この写真のテント泊の時に使用しまして朝の最低気温は-20℃まで冷え込みましたが、夏用のインナーにこのrotor smockとモンベルのメリのウールバラクラバ、バーグハウスのレインウェアでの組み合わせでしたが、体感的にはやばいほど寒いって感じは全くなくて、わりと寒いなぁ〜って感じでした。
もちろん樹林帯のテント場なので風の影響は少なくすんだのはあります。
ですがこの時は手袋がテムレスのウインター02と100均のただのインナー手袋でしたので指先の冷えがかなり応えました💦
しかし、体幹部分は全然寒くなかったので結構すごいなとは思いました。
もちろん行動中の寒さには少し強いタイプだとは思っておりますが、それを差し引いてもこのPrimaLoft Gold Insulation with Cross Coreっていう中綿は薄いのにとても断熱性があるなと改めて体感できました。
この写真の東天狗岳の頂上について絶景で感動してちょっと寒さに凍えながら写真を撮ってましたが、でも末端の寒さが少しつらいぐらいで、体幹部分はまだ耐えれそうには感じました。
この時で朝の7時過ぎで気温-18℃〜-20℃ぐらいの風速は15m/sぐらいだったかとは思いますが、滞在していた10分ほどでしたら大丈夫だでした。
もちろん天候が一変してホワイトアウトの状態になると途端に体感温度が変わってくるのは重々承知しておりますので、いずれまた悪天候の時にどれぐらいの感じか経験したら報告したいと思います。
ですが雪山は初級者ですのでそんな悪天候時にピークに行こうとは思っておりませんので中々そんな機会がないとは思っております。
天候が悪くなってくるとすぐ撤退しようと思っておりますので。
まとめ
以前紹介しましたベストタイプもとても良い製品でしたが、このsmockタイプは化繊のジャケットなのでより寒冷な状況が想定されるコースに行く際に着用するには非常に有効なものだと思いました。
しかし実際に使った限りではやはり厳冬期の八ヶ岳とはいえ樹林帯の登り区間(渋ノ湯から黒百合ヒュッテまで)ではかなり暑くて結構オーバーヒートしてしまいました。
この時で温度計をすぐ見れるようにしていて気温は把握してましたが、-8℃ぐらいで夏用インナーにこのrotor smockとレインウェアだけでしたので、やはり行動中けっこう汗かきな私にはレインウェアは着用しなくてちょうど良いぐらいだったかもしれませんでした。
実際に他の方が使うにはこの200gちょっとの重さでかなり温くて濡れの心配がないインシュレーションは夏山登山の北アルプスなどで使用するには絶対におすすめできるものだと思います。
以前にも紹介しましたモンベルのプラズマ1000ジャケットより暖かさの感じ方は私が思うにこのOMMのRotor Smockの方がより暖かいなと感じております。
金額的にはどちらも同じぐらいなので、よりハードな環境、もしくは長期縦走をする場合などはOMMの方を使用した方が安心できるかと思います。
やはりダウンは濡れた場合乾かすのが困難になってしまいますので、濡れても暖かく、乾きやすいってのは大きなメリットだと思います。
山岳マラソンやトレラン専用品ってイメージが強いかもしれませんが、普通に登山で使用しても全く問題ありませんので、デザイン、体型がフィットするなら積極的に導入すべきだなと思いました。
ちなみに私はwiggleにてお買い得な時がありまして、2020,7,29に10,925円にて購入しておりました。
今思うとかなり値引きの時に入手してたみたいです。
https://www.wiggle.jp/omm-rotor-%E3%82%B9%E3%83%A2%E3%83%83%E3%82%AF?sku=5360712499
雪山登山にもおすすめな保温ボトル タイガー真空断熱ボトルのレビュー
登山に使用する保温ボトルはメジャーなところではサーモスの山専ボトルやモンベルのアルパインボトルがあるかと思います。
タイガー魔法瓶の真空断熱ボトル(夢重力ボトル)は個人的にはとてもおすすめに思いましたので今回紹介したいと思います。
商品情報
品番 MMZ-A602
定価 6,000円+税
カラー グラファイト(KG)
スノーホワイト(WW)
実容量 0.6ℓ
保温力 76℃(6時間)
保冷力 7℃(6時間)
サイズ 6.6×6.6×25.1cm
重量 0.23kg
口径 4.4cm
生産国 中国
詳しくは公式サイトをご覧になってください。
https://www.tiger.jp/product/bottle/MMZ-A2.html
購入先
家の近くの東急ハンズなどでも取り扱いがあり入手できましたが、個人的にはアマゾンでの方が早く安価に入手できるのでおすすめです。
ちなみに私が購入した2021/2/16の時で2,245円で購入してました。
この金額で高性能な保温ボトルが入手可能なのですごく良いと思います。
実測値
このボトルは直のみタイプですのでコップがないぶん軽量で223gと容量からみるとかなり軽量になっているかと思います。
高さは25cm
幅は6.2cmほど
飲み口はやや大きめで製氷機で作った一般的な氷が入れやすいサイズになっております。
直飲みする場合でも口当たりがとてもよく個人的にはとても飲みやすく思います。
キャップは手入れしやすいフタとパッキンだけの2個だけの作りで、外しやすく付けやすい作りになっております。
実際に満タンまで水を入れた時の重さは791gほどになりました。
正直こんな重さになるので雪山の登山に行く場合は必要で持っていきますが、夏季シーズンには軽量化を考えると私は持っていくことはないでしょう。
実際に検証して見ました
厳冬期の雪山での使用を想定して家の冷凍庫で検証してみました。
温度 -20℃
時間 8時間
以上の環境で試してみました。
その結果おおよそ60℃ぐらいの温度を維持しておりました。
ちょっと下がっているかなと思うかもしれませんが、直のみするには少し熱々で寒い中飲むにはちょうどよく体の中から温めるには程よいぐらいかと思います。
個人的には全く問題ないと思います。
実際に雪山での使用した時にはこのお湯をマグに入れてそこに雪を入れていきお湯を作っていきますので十分ではありました。
ちなみに私は紛失しにくいように100円ショップなどで販売しておりますペットボトルホルダーなどに入れてポロんとならないように対処はしております。
まとめ
雪山登山に使用するならもちろん山専ボトルやアルパインボトルが一番良いでしょうが、紛失してしまう可能性も十二分にありますのでもしも仮に無くしてしまってもこの2,200円ほどで安価に購入できてすぐに入手でき十分高性能なら選択肢として非常にありだと思います。
登山に使用するボトルどれにしようかなと悩んでいる方がいるならモンベルのアルパインボトルでも十分安いですが、さらに半値近い値段のこのタイガーの真空断熱ボトルを私はおすすめしたいと思います。
山と道 UL Pad 15+を厳冬期の雪山登山で使用したレビュー
山と道のクローズドセルマットで一番厚みのありますUL Pad 15+ですが、みなさんこのマットがはたして寒冷期にどの程度の気温まで対応可能なのか気になる人はおられるのではないでしょうか?
そこで今回は先日実際に厳冬期の八ヶ岳にあります黒百合ヒュッテでテント泊をして寒い気温になりましたのでその時のレビューをしてみたいと思います。
詳しいレビューはこちらをご覧になってください。
実際に使用した状況
この日のテントは快適性、軽量性、設営撤収のしやすさを考えてヒルバーグのアクトを持っていき使用しました。
●当日の最低気温
この日は夕方の17:30の段階ですでに-16℃以下にまで冷え込んでおりちょっと寒かったです💦
テント泊した翌日の朝の最低気温が八ヶ岳のすぐ東にあります近隣の野辺山の観測所で-14.8℃です。
調べてみましたらここの観測所はおよそ標高1,350mぐらいみたいでした。
黒百合ヒュッテのテント場の標高はほぼ2,400mです。標高差は1,050mです。
単純に計算してもおよそ6.3℃ありますので計算上はここのテント場では-21.1℃ほどの気温になります。
この日の朝はおそらく5時台に一番冷え込んでいたと思いますが、私はちょうど起床して着替えとテント内の片付けをしており温度計はみれておりませんでした。
上の写真は準備が完了して6時すぎにようやく外に出た時の写真です。
テントに設置していた温度計はこの時で-19.5℃ぐらいでした。すみませんこの時は寒すぎて温度計の写真を撮り忘れておりました💦
ちなみに山小屋の近くを散策しておりました小屋泊の方と会話しましたが、その方の話では黒百合ヒュッテの玄関に設置しております温度計は-20℃を割り込んでいたそうです💦
やはり結構冷え込んでいたそうです。その方に大丈夫でしたか?💦とすごく心配されました。
就寝時のマットの設置
この日のマットはまずテントの下に100均のレジャーシートを引いてアクトを設営しました。
なくても大丈夫でしょうが、以前ヒルバーグのソウロで雪中キャンプした時に若干下が濡れていたのでお守りとして使用しました。
そしてテント内にセリアで購入しました両面アルミロールシートをベースにまずひきます。
個人的にこれは大変重宝しておりまして、これを一枚引いておくだけで雪の冷たさがあまり感じずに済みますのでテント内で片付けなどをする際はやはりベースになる物を使用するのは非常に有用だと思いました。
重量も78gで丸めても大きくならないですし、折りたたんでザックの中にも収納可能です。
仮に最悪インナーテント内で煮炊きをする時でもストーブやコッヘルなどがこけて、テントのフロアが濡れたり溶けたりせずに済みますのでその予防の為にも絶対使った方が良いと思いました✨
そしてそのアルミマットの上にUL Pad15+を引いていきます。
今回は寒くて寝れなかったら嫌だなということでお守りとして山と道のミニマリストパッドを持ってきましたのでこれも敷いてみました。
実測58gですのであるなら絶対持って行った方が良いかとは思います。
実際に就寝した時の感想
この日の就寝時の服装ですが、夏用の速乾性のインナーを上下着て、そのままモンベルのアルパインジャケット900FPとナンガのダウンパンツの着ました。
中には何も着込んではおりませんでした。そして普通のカイロを両足のつま先に貼りつけてネイチャーハイクのダウンシューズを履いてシュラフに潜り込みました。
今回も使用したシュラフは厳冬期用のイージスマックスのウルトラです。
快適使用温度-30℃のモンスターシュラフです💦
その結果疲れもありましたが、かなりぬくぬくで熟睡しておりました。
就寝してから4時間ほどして一度トイレに行きましたが、それ以外はシュラフの顔周りの内部結露が気になり2度ほど目が覚めましたが熟睡しておりました。
あと重要な下からの冷気の感じ方ですが、今回の条件では私は全く冷たさを感じませんでした。
もちろんミニマリストパッドをもう一枚追加してましたが、100cmの長さしかないのでそれで補えない部分であります、膝からしたの部分も冷たいな〜って感じることはありませんでした。
私は痩せ型で運動時には発汗量が多く寒さには強いですが、就寝時にはおそらく代謝がだいぶん落ち、心拍数も50以下にまで下がりますので普通の一般男性よりは寒さには少し弱いとは思っております。
もちろんテント泊に慣れてきたというのもあるかもしれませんが、それを差し引いてもこのアルミマット+UL Pad15+の組み合わせで-20℃の環境で熟睡できたのは非常に大きな収穫でした。
まとめ
今回、想定以上に冷え込みこのUL Pad15+の実力を体感できましたが、個人的にはもうほとんどこれ以外のマットの選択肢は検討する必要なないのではと思わせてくれました。
最初に欠点を書きましたら、耐久性が通常のクローズドセルに比べ低く岩や木にひっかけて傷が付きやすく、販売価格も税込み8,250円と高く、ガレージメーカーですので商品の供給体制も盤石ではありませんのでいつでも購入できる製品ではありません。
またクローズドセルマットの最大の欠点である収納運搬時の大きさは致命的ではあります。
しかし、私は今回経験して改めて確信しました。
個人的にはもうこれに変わる最高のマットはありません。
①超軽量
フルサイズのマットで実測値215gと他社メーカー(例:リッジレストソーライトetc)に比べると半分ぐらいの重量で外付けしても振り回されることがない。
やっぱりこれだけ軽量だと持ち運びがかなり軽くなりますので私は非常に重宝しております。
②すごく暖かい
-20℃の環境でも使用可能な断熱性
このマットに寝転がると自分の体温が移ってそれが反射してくる感じがしてほんのりと暖かく感じとても気持ち良く思います。
③寝心地が良い
1.3cmの厚みがあり普通のエアーマットより寝心地が良い
個人的にはエアーマットの空気がボインボインとなる感触が全くダメで熟睡できませんので、このマットの厚みは個人的には軽量さと快適性のバランスが一番取れているかと思います。
④パンクのリスクがない
パンクのリスクが一切ないので乱雑に使用しても大丈夫
厳冬期のテント泊でエアーマットがパンクすればその日はもう終了です。ゲームーオーバーです💦
就寝時は普通真っ暗ですのでそんな中寒いテント内でシュラフから出てヘッデン付けてパンク箇所を探し、パッチを貼りつけ、再度空気を入れ直すってそんなことできません💦
無理です。それなら若干寝心地が低下してもクローズドセルマットを持って行く方が絶対に良いと私は思います。
それに高いと言ってもエアーマット比べれば遥かに安価ですので。
⑤展開撤収がらく
広げたり丸めて収納するだけで終了
ニーモのテンサーのショートタイプも持っておりますが、短いタイプのマットでも膨らませるとひいひいなるのにフルサイズのマットだとそれだけで重労働に私はなってしまいます💦
またエアーマットは収納時も空気を抜くのが面倒なので、丸めて終わるこのUL Pad15+は楽チンで良いです。
マットの好みは個人差が非常に大きいとは思いますが、私としては最初にキャンプするのに何かマットが欲しいって人がいましたら絶対にこれを進めたいと思います。
もっと安価なクローズドセルマットはありますが、もう少し金額を出すだけでオールシーズン使用可能で長期間使用でき壊れるリスクもない。
まだキャンプに不慣れな人にはもってこいの製品だと思います。ぜひこのマットを使用して寒い時にもテント泊行ってみましょう✨
素晴らしい星空や景色を堪能できると思います。
超軽量シングルバーナー BRS 3000Tを厳冬期の雪山登山での使用レビュー
比較的購入しやすく超軽量なシングルバーナーとしてよく紹介されておりますBRSの3000Tですが、火力が2,700kcalと冬場に使用するには少し心許ない数値ではあると思います。
今回、雪山登山に行った際に狙って行ったわけではありませんが、ちょうど寒波が到来して最低気温が-20℃まで冷え込みました。
詳しくはこちらの活動記録をご覧になってくだいさい。
実際に寒冷期に使用可能なのか
みなさんこのバーナーが冬キャンプや夏の北アルプスなどの縦走登山の時のストーブとして使用可能ならどうでしょうか?
持っていく荷物の削減になり快適な登山が可能かと思います。
私も今まで0℃近辺での使用では問題なく使えれていたのですが、氷点下の時や2,000m超えの山岳ではまだ未使用でしたので不安はありました。
詳しいレビューはこちらをご覧になってください。
しかし今回の八ヶ岳にいく時にこのバーナーはほとんど荷物にはなりませんので、MSRのウインドバーナーの予備として持っていき実際に使用可能なのか検証してきました。
今回、使用したテントはヒルバーグのアクトで、頭上の換気口を開けて前室部分で使用してみました。
実際に使用可能か検証
使用条件
気温 -15℃
標高 2,400m
でした。普通に考えてこんな中華製の安価なバーナーでレギュレーターなどもちろん付いておりませんので使えないでしょう。
しかし、今回は非推奨ではありますがMSRのイソプロ缶を持っていきましたので、それに付けて使用してみました。
というわけで、今回の食事の鍋焼きうどんの温めに使用してみました。
セブンイレブンの冷凍のうどんを購入して持っていきまして、最初の3分は弱火で必ず加熱してください。
とのことですので様子をみながら温めです✨
3分ほど経過しMaxまで火力を上げてみます。
火力を上げて7分ほどたち少し煮込んできました。
結果問題なく食事ができました✨
驚きました✨正直ちょっと厳しいかなぁ〜💦
って思っていただけにびっくりです。
しかしあえて言わせていただくとやはり最後の方はガス缶がだいぶん冷えてきて火力が落ちてきました。
でもなんとか火力が低下しきる前までに煮込みが完了し、熱々のうどんを食べれました✨
めちゃくちゃおいしかったです✨
シメに半分凍ったパックごはんをぶち込んで雑炊にしてみました💦
これも問題なく沸騰して美味しく頂きました✨
まとめ
使用中やはり火力が2,700kcalでレギュレーターが付いていない分徐々に勢いが落ちていきましたが、プロパンの部分のガスを使用していたからなのでしょうか?
でもきちんと使用できたのは正直驚きました。
もちろんプロパンを使用しきってイソプロブタンのガスだけになってガスの残量が残りわずかになったら火力がだいぶん低下するかもしれません。
以前にノルディスクのスゥワルバードsiのテントの試し張りにキャンプに行った際にこのMSRの赤缶を持っていき使用したのですが、残量が残りわずかでウインドバーナーを使用していたにもかかわらず火力が上がらないことがありました。
その際はガス缶をぬるま湯に付けて温めて火力を上げてお湯を沸かしました。
さすがにこの方法は完全に自己責任の元使用しまたが、このBRSの3000Tも-15℃の環境で火力が上がらなければぬるま湯に付けようかと思っておりました。
しかし、そこまでしなくてもきちんと調理可能だったのは非常に嬉しい収穫でした✨
ちなみにガス缶の残量は確か60%ほどだったかとは思います。
心配な方はこのような環境にいく際は新品のガス缶を準備する方が良いかとは思います。
今回はたまたまきちんと使用できたのかまた同じような環境で使用して検証してみたいとは思います。
初級者におすすめの雪山登山 厳冬期の八ヶ岳 黒百合ヒュッテと天狗岳へのテント泊 後編
本日は今回の雪山登山のハイライトである東天狗岳への登頂と下山までを紹介したいと思います。
こちらも合わせてご覧になってください✨
起床
昨日は夕方の18時には就寝したので、朝4時ぐらいには目が覚めておりました。10時間ほど睡眠をとっておりましたのでもう眠くはなかったのですが、シュラフの中が温すぎてそしてテントの中が寒すぎて寝袋から全く出れずに1時間ほど芋虫状態でもぞもぞしておりました💦
普段あまりシュラフから出られないって経験はなかったのですがさすがに冷え込みすぎて動けませんでした💦
朝のテントの中の様子です。
インナーテントの中が盛大に結露ができて見事に凍りついておりました✨
まあそんな感じになるだろうなと予想はしておりましたので問題ではありませんでした。
しかし、今回持ってきた温度計の無印良品のですが、-10℃以下になるとLowと出てしまって何度まで下がったか計測不能でした💦
失敗です💦
というわけで日の出も見にいきたくなりましたし、さっさと下山して帰宅しないと行けませんのでまずは着替えを開始です。
ちなみにシュラフの収納はイスカのコンプレッションバッグMに入れて持ってきたので内部結露の影響でシュラフの表生地が濡れてしまっていたので、想定はしておりましたがやはり収納しにくく10分ほどかかってしまいました💦
けどこんな-30℃対応の極地遠征用のシュラフで40ℓのザックで雪山テント泊が可能なのはこのコンプレションサックに収納ができるからですね✨
大きさは30cm×φ20cmなので相当コンパクトではあると思います✨
着替えが終わり、朝食も軽く行動食の補給で済ませまして、テント内もあらかた片付き外が明るくなってきましたので外に出ました。
しかし、外に出てびっくりしました💦
わりと気温が寒いなと思っておりましたが、山小屋の温度計は-20℃になっておりました💦
職場の人には寒かったらひょっとしてそこまで下がっちゃうかも〜って冗談で言ってましたが、本当にそこまで下がるとは思いませんでした💦
起きたばかりで寒すぎて温度計の写真を撮るの忘れておりました💦
東天狗岳へ
6:30 というわけで日の出を見にいきたく準備をしていきましたが、何も考えておらず日の出の時間を全く計算してませんでした💦
せっかくここまで来て快晴だったのに最高の瞬間を少し逃してしまいました💦
もう5分早く来てれば良かったのに💦
大変惜しいことをしてしまいました。
しかし、日の出を見終わった後に天狗岳の方をみるとびっくりしました💦
想像を絶する超快晴であまりの綺麗な山容にうわぁ〜っと声が出てしまいました✨
朝日を浴びる雪の積もった樹木がピンク掛かって幻想的で感動しました✨
正直今回初めての厳冬期の雪山登山で初心者の私がピークまで行くのはちょっと気が引けるなぁ〜と考えていたのですが、こんな超快晴で雲ひとつ無い八ヶ岳ブルーを見せつけられたらもう行くしかないでしょう✨
往復2時間かかり帰宅するのが遅くなったらいやだなと考えておりましたが、この景色を見たらそんな考えが一瞬で吹き飛び、登らなかったら死ぬほど後悔すると思い東天狗岳に登頂を目指すことにしました。
というわけで黒百合ヒュッテから東天狗岳へのコースです。
標高2,400mから2,640mへの240mの登りです。
途中スリバチ池方面からの合流地点から傾斜が少しきつくなりますが、ゆっくり登っていきましょう。
コースの半分ちょっと行くと樹林帯を抜け視界が開けました。
もう綺麗としか言いようのない景色でだただたうわぁ〜としか声が出ませんでした。
見てくだいこの真っ青な空を✨
スマホの写真でこれなので一眼レフで撮れればどれだけ良い写真を納められたでしょうか💦
ちなみにここから傾斜がきつくなりまた寒かったので山頂まで写真は撮れませんでした。
傾斜がきついなって感じの箇所が少しありゆっくりとピッケルを使って体勢を保持してゆっくりと登ってきました。
でも個人的にはそんなに危険な箇所はあまり感じませんでしたので、脱初心者向けには良いコースに思いました。
もちろん上の写真や地図のように東斜面は急ですので雪庇等に気をつけて行く必要はあります。
東天狗岳登頂
中山峠から45分ついに東天狗岳に登頂です✨
普段そこまで大きな声を出して感動はしませんが、さすがにこの絶景を見てしまうと誰もいませんでしたので思わず大声でうわぁ〜〜〜✨✨✨
ってなってしまいました💦
八ヶ岳の主峰「赤岳」あまりにカッコよくびっくりです✨
いつかチャレンジしてみたい✨
北アルプスが屏風のようにそびえ立ち物凄い迫力に圧巻されました✨
写真でこの凄さを表現できないのが残念です💦
蓼科山がめちゃ綺麗です✨
さすがに標識は雪で全く見えずです💦
温度計を持ってきませんでしたが、多分-18℃の風速は15m/sほどだったかと思います。
でも指先は結構冷たかったですが登ってきたのもあり寒さはあまり感じませんでした✨
360°大パノラマでもっと長居したかったですが、ちょっと寒いですしさっさとおうちに帰らないと行けませんので下山です💦
山頂から35分ほどでテント場まで戻ってきました。
テント撤収と下山
非常に名残惜しいですがテントを収納して下山です💦
ヒルバーグのアクト超絶的に片付けが楽です✨
この簡単さと耐風性、軽量さ、快適性。このバランスを思うと最近ソウロやウナの出番がってなってきております💦
ちなみに日が上がってきたので気温は-7℃ぐらいまで暖かくなってきました。
8:35 準備が整いましたので下山開始です。
8:57 最初の分岐地点です。
9:11 次の分岐地点です。
9:35 渋の湯登山口に下山完了です✨
コースタイム1:40のところジャスト1:00で降りてきたみたいです。
さっさと帰らないと行けませんのでぱっぱと降りてきました。
登りの時はアイゼンを使いませんでしたが、やはり下りはつけていた方がスリップしにくいので装着して降りてきました。
この日は金曜で快晴の予報が出ておりましたので登山口の駐車場にはたくさんの車がきておりました。
昨日はかなり車が少なくどこに止めるのだろう?って思っておりましたがこの日は女将さんが忙しく駐車の車を誘導しておりました。
私もここまで車で来たかったです💦1日1,000円なら利用しますよ💦
というわけでまた下の駐車場まで歩いていきます。
また下りだが1時間ぐらいかかるだろうなって思って歩いておりましたら1/3をすぎて渋辰野館の手前ぐらいでめちゃくちゃ親切な運転手様に乗せて頂き駐車場まで降りて来ました✨
本当にありがとうございました✨
駐車場まで降りてくるとだいぶん雪が溶けており、気温も10時すぎで5℃ぐらいまで上がって来ておりました。
正直今日の感じでしたら上の渋の湯の駐車場まで行けたでしょう。
そして着替えもさっさと済ませて途中腹ごしらえもして姫路まで帰宅しました。
しかし本当にこの日は茅野市内からも絶景の八ヶ岳ブルーで感動モノでした✨
まとめ
今回初めての本格的な雪山登山でしたが、黒百合ヒュッテにテント泊をして東天狗岳に登頂するコースを選択して大正解でした✨
良い天気になりそうかな?って思っておりましたがまさかここまで晴天に恵まれると思ってもおりませんでしたので本当に感涙ものでした✨
ヤバイです💦これはもう病みつきになりそうです💦
今まで厳冬期の雪山なんて行っては行けない場所だと思っておりましたが、きちんとした装備でリスクのない天候で、安全なコースを選べばそんなに高度な技術がなくても雪山の絶景を堪能できるのかと思いました。
もちろん天候によっては一気に豹変して登山者に鋭い牙を向けてくるのは夏山以上に高リスクではありますが、自身の技術と撤退する勇気があればそんなに臆することはないのだなと思いました✨
もう高速道路で帰宅途中に見えます南アルプスと中央アルプスが次はこっちにおいでよって呼ばれているように思ってしまいました💦
さぁ次はどこにいきましょうか・・・
夢はどんどん膨らんで行きます✨
もちろん夏、秋のアルプスの縦走登山も楽しみですがそれだけだと楽しめる期間が短いので雪の季節にも楽しめるって思えると本当に1年中自分の休みの都合が取れた時に絶景を堪能しに行くのはバリエーションが増えてとても嬉しく思います✨
ちなみに今回帰宅してから知ったのですが、菅平に野辺山が全国最低気温ってそりゃ八ヶ岳の標高2,400mだと-20℃に行きますわ💦
次回からここの気温参考にします💦
あと、帰宅してザックの重量を計測してみましたら9.47kgでした。
厳冬期の雪山テント泊の装備にしては結構軽量化できたとは思います。
まぁそれでも私は重装備を背負ってのテント泊はあまり慣れていませんので疲労はちょっとたまってしまいました💦
頑張って重たい荷物を持っていけるようにしていきたいと思います。
初級者におすすめの雪山登山 厳冬期の八ヶ岳 黒百合ヒュッテと天狗岳へのテント泊 中編
本日は前回紹介しました雪山登山の宿泊地である黒百合ヒュッテまでの行程を紹介したいと思います。
前回の登山口まではこちらをご覧ください。
登山開始
渋の湯の登山口にまで4kmほど歩いて来ましてここから登山道ですのでゲイターを装備して靴紐をしっかり結び直してスタートです✨
渋の湯の登山口は標高1,850mになります。ここに登山届けのポストがありますが、事前にネットのコンパスにて登山届けを提出しております。
11:30 このまま登山開始です✨
登山開始してすぐの様子です。
この日は木曜で寒波の影響で少し降雪しておりトレースがどの様にあるか心配しておりましたが無用でした。
やはり比較的メジャーなルートですのでご覧の様に割としっかりトレースがあり問題ありませんでした。
軽アイゼンや12本爪のアイゼンをもちろん持ってきておりましたが、歩き始めて5分ほどして付けようかどうか迷いましたが、このまま登山靴のままで十分登れるなと思いまして装着せずに結局黒百合ヒュッテまで行きました。
だいたい上の写真の様なコースが続きました。
確か気温は-7,8℃ほどでしたが、樹林帯で無風で、さらにずっと登りだったので行動中はだいぶん体温が上がりウェアの袖をまくって暑い暑いとなりながらの登りでした。
正直私にはこの黒百合ヒュッテまでのコースは最盛夏にはまず通りたくないルートに思いました。
間違いなく大汗をかいてしまうでしょう💦
12:05 最初の分岐点に到着です。
コースタイム 1:00のところ35分ほどで行っていたみたいです。
登りはじめであまり速度をあげないようにしてたつもりでしたが、ちょっと早めのペースで登っていたみたいです。
ゆっくり進みましょう。
ここからは傾斜が少し緩やかになりすごく綺麗な樹林帯の雪化粧した景色の中を歩いて行けました。
12:25 次のポイントに到着です。
コースタイムが30分のところ20分できたようです。私にとってちょうど良いペースでした。
マップにもヒュッテが見えてきましたのでもう少しだなって気分になります✨
山小屋近くになってきてようやく周りの景色が見えてきました。
少し雲の合間からも太陽が顔を出してきて嬉しくなります✨
黒百合ヒュッテ到着
13:00 ついに目的地の黒百合ヒュッテ到着です✨
コースタイム1:00の区間を35分ほどで来てたみたいでした。
渋の湯登山口からは山と高原地図で2:30のところだいたい1:30ほどだったみたいです。
ちなみにYAMAPのタイムでは2:00ほどみたいでした。
しかし、Twitterでたびたびみておりました黒百合ヒュッテですが写真で見ても良さそうに思いましたが、実際に来てみるとさらに良く、また雪景色の中の風景は風情があってもっと良かったです✨
これは何度もここに雪の時期にまたテント泊で来たいなってなるほど魅力的な場所です✨
積雪は小屋の周りででは1mちょっとになるのでしょうか?
初めてくるので無積雪時の様子がわからないので💦
13:07 この時点で気温-9.5℃でした。
最高気温ぐらいの時間帯なのにここまでしか上がってなかったみたいです💦
というわけで時間はたっぷりありますので、受付でとりあえずキャンプの受付と昼食の注文をしました✨
中に薪ストーブがあり、さらに石油ストーブに当たりながら食事をすることにしました✨
昼食を注文しましたのは名物のビーフシチューセット1,600円です✨
ライスかパンか選べましたが、夜にご飯を食べる予定でしたのでパンを選びました。
出てくるまで15分ほどかかったかな?ってぐらいでした。
しかしこんな寒い山奥の山小屋でこんな暖かい食事を頂けるのは感謝しかありません✨
味も非常に美味しく大変満足して本当に頼んで良かったです✨
テント設営
というわけで食事も頂き眠くはなって来ますがゆっくりしていても仕方ないのでまずはテントを設営していきます。
今回もヒルバーグのアクトを持ってきました。前回氷ノ山のテント泊で使用して非常に良かったのでまださらに寒くなりそうなここで使用してみたくアクトを持ってきました✨
しかし、このアクト前回氷ノ山にて使用して思いのほか風に強くて軽量で使いやすかったので、軽さの魅力に負けてこのアクトを持ってきてしまいました✨
ちなみにここの黒百合ヒュッテのテント場最初に到着してどこに設営すれば良いのかちょっとわかりにくかったです💦
ローブで中に入らないようにしておりますが、ロープの脇ぐらいで登山道の邪魔にならないように設営するのが良いみたいでした。
というわけでほぼ真ん中ぐらいにどーんと設営しました💦
本当は設営過程の写真も撮りたかったのですが、-10℃とちょっとスマホで撮影するには辛くて完成した写真しか撮れませんでした💦
でも雪の中で使用するのが2回目ですがやっぱりカッコいいです✨
14:40 テントも設営が終わったので少し展望のきく中山峠から南に少し行ってみようかと思い来てみました。
晴れ間もちょっと見えたので天狗岳の方が見えるかな?
と思いましたが、視界が悪くダメでした。やはり明日の天候回復を願ってさっさと休息する方が良いだろうとなりテントに戻りました。
夕食の準備
今回初めての厳冬期のテント泊でしたので食事をどうすれば良いか迷いました💦
他の方のブログとかを拝見しておりましたら鍋物が暖まって良いと書いておりましたが、普段からほとんど調理をしませんので(その代わり洗い物や洗濯はだいたいしておりますが💦)簡単な鍋物ですが食材を買い揃えるのが面倒なので、登山口までにありましたセブンイレブンにて冷凍の鍋焼きうどんセットを購入して持ってきました。
正直大丈夫かな?と少し不安でしたが結果として大正解でした✨
温め出してからグツグツなるまで10分以上経ちましたがとても美味しくまた熱々で最高でした✨
うどんのスープも凍らせた物を使用しているのでただ火にかけるだけでしたので楽ちんです✨
そして余ったスープは飲み干しても良いでしょうが、パックご飯を放り込んで締めの雑炊にして頂きました✨
雑炊最高でした✨欲を言えば卵が欲しかったです💦
ちなみに今回持ってきましたストーブはBRSの3000TとMSRのウインドバーナーにしました。
3000Tが使用できなければ最悪カレーメシで済ませようとしましたが、この2,700kcalの中華製のバーナーでも十分使用可能なのは正直驚きました✨
就寝
というわけで仕事が終わってから一睡もせずにきてましたのでそろそろ限界で日も暮れてきましたので明日に備えて就寝です💦
ちなみに今回のシュラフとマットはイージスマックスのウルトラに、マットはテントの中にまずセリアで購入しました両面アルミシートとひいて、山と道のULPad15+と保険としてミニマリストパッドをひいて寝ました。
服装はインナーシャツにモンベルのアルパインジャケットの900FPにナンガのダウンパンツとネイチャーハイクのダウンシューズとつま先にカイロを貼り付けて寝ました。
18時には寝たのですが、就寝前に小屋の温度計は17:13に-16.5℃になっておりました。
22時ごろに一度トイレに起きましたが、それ以外は疲れもあってかぬっくぬくで爆睡しておりました💦
正直寒さで寝れなかったらどうしようと不安に思っておりましたが、心配無用でした💦
次は東天狗岳と下山を紹介したいと思います。
初級者におすすめの雪山登山 厳冬期の八ヶ岳 黒百合ヒュッテと天狗岳へのテント泊 前編
雪山登山それは限られた人しか行くことのできないエキスパートの世界であり一般登山者は立ち入ることは許されない世界と今まではそう思っておりました。
よく見るのがエベレストや8大大陸最高峰登頂、南極や北極への極地遠征の旅といった雪景色を常人離れした人が行く世界ってイメージが私の中には刷り込んでおりました。
私は中学・高校生の頃からアルプス登山によく親に連れていかれておりましたし、2年ほど前から登山を再開してからもその様な雪山登山は私には無縁の世界だなと思っておりました。
しかし、登山とは別に自転車で走って泊まってキャンプをしたいと5年ほど前から思う様になりUL(ウルトラライト)の装備を整えいろいろとキャンプをする様になってきますと、自然と寒い時期でも使用可能なシュラフが欲しいかなという欲が出てきました。
そして、いろいろ調べて検索しその結果購入したシュラフがイージスマックスのウルトラでした。
実際にこのシュラフを1年近く前に購入して使用してみるとあまりの圧倒的ボリュームでふっかふかになり、実際昨年近隣のキャンプ場で使用してみたりすると温いのです。
それは当然ですよね快適使用温度-30℃のシュラフなので💦
次に思ったのはじゃあ実際に厳冬期の雪山で使用したらどこまで快適使用することが可能なのだろうか・・・
という疑問ができてきました。そして同時にいろいろな方のブログや山行をみておりますと雪山登山の事が紹介されており、次第にそれならこの圧倒的保温力を持っているイージスマックス ウルトラの実力を試すには厳冬期の雪山登山で使ってみたいっていう思考になって行きました。
またテントも色々と紹介してきております様に何種類も所有し、そして雪山の稜線でも設営可能なヒルバーグのソロテントをソウロ、ウナ、アクトと手に入れてしまいました。
厳冬期用のシュラフ、厳冬期でも使用可能な屈強なソロテント、この2つを持っているなら雪山に行ってみたくなるのはもう自然な流れとなって行きました✨
そして今シーズン実際に雪山シーズンが始まると今までは夏秋しか縁のなかったアルプスに冬でも行く事ができるのかって思うともういても経ってもいられず、それからは冬山登山用の装備を揃えて行くのに時間を費やして行きました。
長かったです💦なにせ雪山の装備は今まで夏秋用で持っております装備と一緒に使用できるのがほとんどありませんので非常に困りました。
ネットで検索したり、SNSで聞いたりとゼロからの出発でしたので苦労をしました。
近いうちに私が雪山登山で揃えた装備を紹介したいと思います。
場所の選定
ちょっと長くなりましたが、その様な経緯がありようやく初級者向けの雪山登山に行く事ができるとなりました。
しかし、また次の問題ができました。まずは一度姫路から近い氷ノ山には練習に行き雪山登山の雰囲気を感じてきましたが、本格的な登山をどこにするか場所の選定に非常に苦心しました。
本をいろいろみたり、購入したり、SNSで聞いたりと。
そこで一番最初に候補に上がったのがロープウェイで簡単に登れて比較的近くに行ける西穂高山荘のコースが良いとなりました。
しかし、また問題発生です💦昨今の社会情勢の影響で新穂高ロープウェイが運休になってしまい西穂高に行く事ができなくなってしまったのです。
そこで仕方なく別の候補を探しました。
①八方尾根のリフトを使用して唐松岳へ
②赤岳鉱泉にテント泊
③黒百合ヒュッテにテント泊で天狗岳へ
の3つが私の中での順番でできました。
そして次の問題が発生です💦
まず①の計画の登山予定の4,5日前ぐらいになってきて西日本にかなり強い寒波がやってくると予報が出てきたではありませんか💦
そしてさらに詳しく調べて行くと白馬方面は大雪の予想が出ております。
いやいやいや💦厳冬期登山初心者の私にいきなりそんな寒波の時に八方尾根へは無理です💦
ここで高校生の頃家族でスキー旅行に来た時に一人で行動し、八方尾根スキー場で山頂近くで滑走している時に寒波の影響でホワイトアウトを経験しました💦
方向感覚が全くわからなくなってしまい大泣きしながら1時間以上かけてようやくどこかの食堂に逃げ込んだ経験がフラッシュバックしました💦
いや無理です。というわけで①の計画は却下になりました。
次に②の計画ですが、赤岳鉱泉は今までも非常に多くの方の紹介で初心者の私でも安心して行けそうだなって感じました。
しかし、今まで八ヶ岳は全くの未踏領域でいきなり初めてで赤岳鉱泉より上には初心者の私にはハードルが高すぎるなって思いました。
そしてせっかく八ヶ岳にまで行くならどこかピークを踏みたいとなり②の計画は見送ることにしました。
そして③の計画です。あまりこのルートは詳しくはなかったのですが、たびたびSNSで黒百合ヒュッテの情報を発信しているのを拝見しておりましたし、非常に魅力的な山小屋でもあり、通年営業の安心感、ヒュッテまでのコースには初心者の私でも安心して行けそうである。
さらに黒百合ヒュッテから東天狗岳(2,640m)まではそこまで苦労はしなくても行けそうかなってことで③の計画で行くことにしました。
そしてこれが当日の天気予報です。広域の天気予報でも木曜から金曜かけて次第に晴れて行きそうなのでもしダメでも一度行ってみたかった黒百合ヒュッテを堪能できれば良いだろうということで、天狗岳まで行くとこにしました✨
渋の湯登山口まで
さてそれではここから実際に私の住んでおります姫路から黒百合ヒュッテへ行きます登山口の渋の湯までを紹介したいと思います。
毎度思います。中京圏や関東圏に住んでいる方はアルプスや八ヶ岳に近くて本当に羨ましい限りです。
まぁまだ四国や中国、九州の方に比べればマシなのですが💦
ちなみに距離で約460kmで休憩を少し入れると7時間はかかるなってところです。
では移動して行きます。
毎度のことながらこの日も深夜1:30に仕事が終わってからすぐ支度し高速を運転して行きます。
上はAM5時過ぎに関ヶ原のあたりで一気に雪が降ってきました💦
目的地近辺の予報は曇りのち晴れですがちょっと心配になります。
AM7:43 ここは2回目の休憩で寄りました駒ヶ岳SAです。
木曽駒ヶ岳は雲の中で見えませんでした。天気の回復を祈って再度出発です
少し晴れ間が見えてきて安心できました✨
8:54 茅野市内を抜けて郊外にきました。市内では晴れ間がありましたが八ヶ岳だけ一帯に雲がかかっており姿が全く見えませんでした💦
9:17 ここまで順調にきておりましたが、ここで問題発生です。
登山口の渋の湯までどんな道路状況なのかそこまで下調べをしておらずガチガチに凍結した道に、途中の勾配が10〜12%もの区間があり平均しても8%以上の区間が続いておりました。
上の写真は途中にあります標高1,580m付近にあります無料駐車場の写真です。
ここから登山口の渋の湯まで1,850mで標高差270mもあります。
酷い状況でこのまま果たして登れるのだろうか💦となりました。
しかし案の定私の乗ってきておりますスズキのラパンちゃんで2WDの車だとこの場所よりもう少し登ったところでスリップしだしてこれは危険だと判断しここから徒歩で登山口まで4kmほど歩いて行くことにしました💦
登山口への移動
というわけで渋の湯登山口から約4kmほど手前の無料駐車場から徒歩にて移動です。
今回も前回登山に行きました氷ノ山と同じくテントをヒルバーグのアクトで、ザックを最近新調しましたハイパーライトマウンテンギアの2400ウインドライダーでパッキングして行くことにしました。
というわけで移動開始です。
Google mapで調べるとおよそ1時間ジャストぐらいと出ました。
多分夏道での計算でしょうが、私の歩行速度だとちょうどそれぐらいと同じになるでしょう。
道中の区間の写真ですが結構傾斜がきつい区間があり、なんとか行けなくはないでしょうが正直この状況だと下に車をデポしてきて正解でした✨
途中のこのマップの箇所で5,6台ほど車を止められそうな箇所が一つありました。
ここにまでくればもう少しだけ楽をできたかもしれませんでした💦
しかしギリギリの感じでしか空いておりませんでしたので、冬季登山でも土日や連休だとあまり止められないのでしょうね💦
途中ちょうどこの区間からまた傾斜がきつくなり、そして道幅が車一台分の状態になりました💦
やはりこの感じですと私のラパンちゃんで対向車がきたらアウトですね💦
ほんと下に車を止めて大正解でした。寒波が来てない時でしたら私の車でも渋の湯登山口までは一応行けそうには感じましたが、やはり今回の寒波の感じでしたら私は歩いて来て良かったです。
というわけで駐車した場所からおよそジャスト1時間で渋の湯登山口に到着です💦
正直ちょっと疲れました💦
ここから登山本番なのですがなんだかもう半分ぐらい疲れてしまった感じです💦
今回は登山口までの行程を紹介しました。本当はテント場まで書きたかったのですがちょっと長くなったのでここまでとします✨
ノルディスクの最強ソロテント スゥワルバードSi Svalbard 1 SIの徹底レビュー
今までノルディスクのテントはロフォーテン1ULWとテレマーク2ULWをレビューしてきましたが、今回はwiggleにてノルディスクの最強のソロテントであるスゥワルバードSi (Svalbard 1 SI)がお値打ち価格で販売されておりましたので購入し、実際に使用したレビューをしていきたいと思います。
参考までに今回は国内販売価格が60,000円(税込み66,000円)のところを、wiggleにて24,500円で販売しておりましたので購入してしまいました。
特徴
①耐風性があるトンネル型テントでノルディスクの中でも最強の風速40m/sをクリア
②設営が思った以上に簡単で最低3本のペグダウンで自立可能
③少し厚めの生地を使用しているため室内は快適
公式サイトの情報
https://japan.nordisk.eu/shopdetail/000000000044/
付属品と重量
セット内容は左から順番に
①フライシート
②テント本体
③収納袋
④テントポールと収納袋
⑤Y字ペグ×11本と補修スリーブ
となっております。
総重量はほぼ公式通りの1,767g
テント本体は743g
フライシートは518g
テントポールは2本で240g
Y字ペグ×11本で150g
補修ポールは11g
ポール収納袋は20g
本体の収納袋は90g
となっております。
●最小重量
ポール240g
フライシート518g
テント本体743g
以上で1,501gとペグ3本で設営が可能になります。
設営方法
それでは実際にテントを設営紹介していきたいと思います。
純正のフットプリントの取り扱いがあるみたいですがフロア生地が厚いので主に汚れ防止でひいていきます。
これは100均の1.8m×1.8mのレジャーシートを斜めに使用したら長さがジャストサイズでしたのでそれを余分な箇所をチョキチョキして自作しました✨
次に本体を広げて頭側をペグダウンします。
次に脚元側をペグダウンします。
最初にペグ3本で設営可と紹介しましたが、一応ヘリテイジのトレイルシェルターみたいにペグ2本で自立は可能です。
まあそれだと前室がないので緊急時にって使い方でしょう。
ちなみに両端はただのループ状になっているので丈夫で良いですが、個人的にはここ自在がついていたら増し締めでき便利なのになと感じました。
次にポールを2本取り出し展開します。
広げるとこのように長いのと短いのと色分けしており一眼でわかります。
またDACのポールでとても品質がよく耐風性がありそうって感じさせてくれます。
広げたポールをスリーブに差し込んでいきます。
分かりやすいように色分けしており、差し込みやすくなっております。
少し面倒ですが、ポールが湾曲してる部分があるためスリーブが途中で途切れております。
でも生地が厚めで大きなスリーブの形状なのでストレスなく挿入はできます。
通し終えたら反対側のグロメットに差し込みます。
次に立ち上げですが、ここは少し頂点部分のポールが湾曲している関係で丁寧にポールをスリーブに入れ伸ばしながら立ち上げて行きます。
そして手元側のグロメットに差し込んでいきますが、ここは結構力を入れて差し込まないといけないので、このテントを設営時で一番手こずるポイントに思います。
これが厳冬期のテント設営でグローブをはめたままだと非常にやりにくくなるでしょう。ここはやはりヒルバーグみたいにカップ式のグロメット受けの方が非常にやり易く思います。
さすがにここはテント専売メーカーのヒルバーグに一日の長があります。
●インナー設営完了
タープの下などならこれだけでも大丈夫ですし、大型幕の中に設営してカンガルースタイルで使用してみるのも面白そうです。
スリーブの部分はメッシュ状になっており、おそらくフライシートをかけた際に空気が循環しやすいように工夫されているのだと思います。
頭側と脚元側には常時換気用のメッシュがあり、息苦しさにならないようにと全閉できないようになっております。
ただ暴風雨の時はここから中に雨水が入り込んで来そうには思いますが・・・
中の様子です。狭そうな感じのテントに見えますが思いのほか快適な大きさに私は思いました✨
では次にフライシートをかけていきます。
まず風が強い場合を想定すると頭側のバックルを最初に差し込みます。
次に頂点の部分にマジックテープがついておりますので2箇所ポールに巻きつけます。
次に脚元側にまわってバックルを固定します。
そのままついでにガイラインをペグに引っ掛けて固定します。
あとはポールがあるサイドの部分4箇所のバックルを差し込んでいきます。
そしてフライシートについております自在を計6箇所の増し締めしていきます。
次に前室を作り出すために頭側の部分をペグダウンします。
最後にフロントのガイラインを3箇所ペグダウンして設営完了です。
●設営完了
撤収方法
続いて撤収方法も紹介いたします。
まずガイラインのペグを抜いていきます。
コードをくくっていきます。
次にバックルを緩めて外していきます。
しかし先日実際に使用した際は寒くてこのバックルを外す時にものすごく硬くてやりにくかったです💦
フライシートは適当にスタッフサックの幅ぐらいで畳んでいきます。
次にポールを2本抜いて脚元側のペグを抜いていきます。
そして頭側のペグを抜いてフライシートと同じくらいの幅で畳んでいきます。
そして中にフライシートとポールを一緒に巻きつけて丸めていきます。
そのままスタッフサックに収納してバックルを締めて完了です。
実際にテント泊してみた感想
この日は先日レビューしました、OMMのMountain Raid 100の使用も兼ねてテント泊に行ってきました。
この日利用したキャンプ場は普段良く行きます加西市の古法華キャンプ場で2021/1/5で、最低気温-3.3℃で室内気温-2.1℃ほどでした。
やはりフライシートがヒルバーグのレッドレーベルみたいに下までピタッと隙間なく下りていませんので、少し隙間があるので思った以上に中と外の気温差ができませんでした。
フライシートがヒルバーグのレッドレーベルの30Dやノルディスクのテレマークの10Dの生地より厚い40Dのフライシートの生地が使用されているのでもう少し2〜3℃ほどは温度差ができると嬉しいなと思っておりましただけに少し残念でした。
しかし、テント本体のイエローの生地の部分はテレマークよりかなりしっかりした物なので室内での過ごした時はかなり快適に感じました。
これが暴風雨の時にはかなり違って感じてくると私は思いました。
やはりウルトラライト系のテントを使用するといくらダブルウォール型でもやはり雨風を体感する感触は結構違ってきますので、長期間のスルーハイクや、北アルプスなどの長期縦走登山などでしたら時には悪天候で1日テント内で停滞して過ごす時があったりするでしょうから、このスゥワルバードSiやヒルバーグのレッドレーベルのテントだとその恩恵は非常に大きくはなってくると思います。
ですのでやはり、台風や、暴風雨が予測される場合はこのような少し重めのテントを持って行き快適性を選び、あまり荒天が予測されていない場合はロフォーテン1ULWやテレマーク2ULWまたは、ハイパーライトマウンテンギアのディリゴ2などのウルトラライト系のテントを持って行きファストハイクで長距離ハイクを計画するのが良いように最近思ってきております。
●実際に使用してこのテントがすごいなと思った点
①耐風性に対する細部の作り
まず、この特徴的なフロントのガイラインが目に入ると思います。
このフロントの換気口の入り口を3カ所からガイラインを通し、そして中間部分にリングを介してもう1本引っ張ってやることで少し高さがあっても風に強くできるようになっております。
次に頂点の両サイドからガイラインを引っ張るポイントですが、このすぐ下にマジックテープでポールに巻きつけて補強し、そこからガイラインを引くことでさらに風に対して強くしております。
風が非常に強い日はこの部分も風上側に設置することでより強固にできます。
そして、風下側もしっかり対策がしておりまして、ガイラインを張れるのは当然ですが、反対側からも風が吹いてきた場合にここにフラップが付けられており、強風が吹いてきた時はここのフラップが立ち上がり風が吹き込みにくくなるようになっております。
さすがに実際にここから実際に暴風雨が吹き込んでくるとどうなるかは体感してみないと分かりませんが、10〜15m/sぐらいまでなら雨はあまり吹き込んでは来にくいかなと思います。
本当に対策をしたければインナーテントの上に、ビニールなどを吊り下げてからフライシートを設置してあげるとおそらく吹き込んでくることは全くなくなるとは思います。
●実際に使用して便利に思った点
①ポケットが非常に多い
ソロテントは通常1、2個のポケットがあれば良い方ですがこのテントはなんと室内に5カ所、室外に1カ所あり、計6個もあります。
こんなにポケットの多いのは初めてでしたのでちょっとびっくりしてしましました。
しかし実際に使用して見るとやはりポケットが多いと何かと便利でいろいろ物を収納可能なのはとても助かり、室内が散乱しにくくなりよかったなと思いました。
また細かい点では入り口付近のポケットはシロクマさんのロゴのイラストが浮き上がるようになっていて可愛くほっこりしてしまいました。
ちなみにポケットが多い理由としまして室内の頭上部分はインナーを開けた時の収納する時に使用し、室外のポケットはフライシートを開けた時に収納するように使用する作りになっております。
しかし、フライシートの部分は個人的にはお手製で自作してトグルを付けてやると、通常のテントみたいに巻きつけて使用できるのでその方がやはりやり易くなるのではないかなと思っております。
②室内から外を覗く事が可能
このスゥワルバードの特徴的なフロントフード部分を開閉して室内からでも外の状況を確認することはできます。
ただだいぶん小さいのでどれぐらいの雨が降っているかとか、ガスっている状況を大雑把に確認する程度でしか使用はできないとかとは思います。
あと少し不安に思うのが、暴風雨の時にここのジッパーの部分からしみ込んできて室内に雨漏りする事がなるのではないかな?と思ってしまいます。
ですが台風が来て風速30m/sぐらいの状況でないとそんなことにはならないのではと思いますので、あえてそんな日はテントは張らずに避難小屋などでやり過ごすのが得策かなとは思います。
③ランタンフックが使いやすい
通常のテントは小さいループが付いているのが多いとは思いますが、このテントはこの様にS字のフックでランタンを簡単に引っ掛ける事ができるのでとても使い易く非常によかったです。
なんでこういった物が少ないのだろうと思ってしまいます。
④非対称のトンネル型だが意外に室内が広い
風対抗にとことん強くするために脚元側は低くなっておりますが、風向きが逆の場合や、風向きや傾斜の関係で脚元側に頭を持って来なければいけなくなっても意外と高さがありそこまで窮屈にはならないとは思います。
次にインナーのドアパネルは丸くカーブを描いておりスムーズなジッパーと相まって非常にストレスなく開閉が可能です。
これは一枚開けてメッシュにした状態になります。暑い時にはこれで比較的空気の流れが生まれるかもしれませんが、正直私は最盛夏の平地や街中とかでは使用したくないですね・・・
どう考えても暑すぎて汗だくになってしまうでしょう。
ちなみにメッシュにする場合のジッパーは少し開け閉めはしにくかったです。
ちなみにドアを全開にした場合はパネルを頭側のポケットに突っ込んで収納できるみたいですが、私は多分あまりそのような使い方はしないかなって思いました。
ここにはヘッデンや財布、携帯なんかを置く方が使いやすいかなとは感じました。
ただこのテントは中に5個ものポケットがあるので本当に便利でいろいろ入れて使用が可能でしたのでとてもありがたかったです。
この便利さを体感すると他のテントにもポケットをいっぱい付けてって思ってしまします。
もちろん都度スタッフサックなどに入れれば散らからないですが、やはりポケットに収納する方が絶対にフロア内がすっきりして広く使用できるので病みつきになってしまいそうです。
●前室について
前室はこのように靴を置くともうこれくらいしかスペースが残らないので、正直これだと荒天時や雨天の場合は調理スペースが小さく困ってしまいます。
なのでやはりドア付近で上部の換気口を開けて室内での煮炊きでの使用になってしまうでしょう。
次にフライシートのドアパネルですが中から開ける場合にはかなり手を伸ばさないと届かないので結構開けづらいなって思ってしまいます。
まぁこれはこの様なタイプのテントでは当然で致し方ないですね。
まとめ
ノルディスクのテントはやはり一般的にアルガルド、アルフェイム、ウトガルトなどがメジャーで登山トレッキング用で使用してそうな人がいそうなテレマークがありますが、みたことはかなり少ないテントではあります。
そして今回紹介しましたスゥワルバードSiはさらにマイナーでほとんど使用している人を見かけることはかなりレアなテントにはなってくるかと思います。
しかし、発売から少し年月は経っておりますが、メーカーの耐風テストで40m/sをクリアしておりますので、若干重めではありますがこのテントを持っていけばちょっとやそっとの風ぐらいなら全く問題ないって思える安心感は本当に大きいかと思います。
事実テスト映像でまず風速15m/sから始まりますが、普通のテントだと結構な影響を受けそうな風速なのに全くびくともしない状況からスタートし、25m/sでも安心して寝れそうな状態ですのでこの差はとても大きいと思います。
25m/sを耐えられるテントと安眠できるテントでは全く別物の室内環境で翌日のコンディションに影響を与えないって本当に重要だと思います。
ウルトラライト系のテントは非常に好きですが、最近はただ軽いだけではなく快適性と軽量さのバランスを求めた相反するテントを探しているのに気づいてきました。
今までの使用してきたソロテントで軽量さと快適さのバランスを両立できるラインは私が持っているテントでだと1,500gぐらいかなと今現在では落ち着いております。
なかなか万人に勧められるソロテントではありませんが、こんな風にすごく強いテントがなるのだなと参考になれば嬉しいです。
ヒルバーグのアクトを厳冬期の氷ノ山で使用したレビュー
本日は先日初めての雪山登山で兵庫県の最高峰の氷ノ山に行きましたが、その際にテント泊で使用しましたヒルバーグのアクトを雪山で使用した時の感想をレビューしてみたいと思います。
ヒルバーグのアクトの詳しいレビューはこちらをご覧ください。
登山に行った山
・氷ノ山 ひょうのせん(須賀ノ山)
・標高 1,509m(兵庫県最高峰)
関西に在住の方でウインタースポーツをする方には馴染みの山で説明は不要かもしれませんが、ここは冬になると近畿以西では有数の豪雪地帯でよく雪が積もります。
私も小さい頃から大学生の頃までスキーをよくしておりまして冬になると毎シーズン何度か来る事がありよく利用しておりました。
すぐ氷ノ山の周りだけでみましても、
1、わかさ氷ノ山スキー場
2、氷ノ山国際スキー場
3、ハチ高原スキー場
4、ハチ北スキー場
5、ハイパーボウル東鉢スキー場
6、スカイバレースキー場
と関西には数少ないスキー場がこのあたりでは近接して6つも運営しております。
ちなみに私はハチ北高原スキー場が8割、ハチ高原スキー場2割って感じでそのほかの場所は行ったことはないのですが💦
またこの山は雪山登山の利用も多いですが、本格的に登山客が多いのはゴールデンウィークから梅雨入り前や夏季シーズンや、紅葉の時期が特に多いと思います。
本来は日帰りで十分可能な山ですが、山頂には立派な避難小屋がありますので可能なら天気の良さそうな日はぜひ小屋で一泊する方がすごく絶景を堪能する事ができます。
無積雪時でも山域でテント泊は可能でしょうが、この氷ノ山の山域はツキノワグマの生息域で非常に多く出没情報があり野営はしない方が賢明かと個人的には思います。
昨年私も2度氷ノ山に無積雪時に行きましたが、姿は見えませんでしたが気配はして相当驚いた経験をしました。
ただ今回は厳冬期の氷ノ山だと大丈夫だろうということでテント泊装備にて行くことにしました。
登山に行った行程
2021年1月31日〜2月1日
わかさ氷ノ山スキー場よりリフトを乗り継ぎ標高約1,200mから登山開始
詳しくは後日活動記録を書きたいと思います。
テント設営開始
今シーズンに雪山のアルプスにテント泊登山にいづれ行ってみたいということでその練習のためにあえて条件が少しきつくなりそうな氷ノ山の山頂にて設営して練習してみたくここに設営することにしました。
もし気象状況がきつくなってもすぐ側に避難小屋がありますのでかなり安心して利用はする事ができました。
ではテントを設営していきます。
雪上の設営なので今回は軽量化のため純正のフットプリントは使用せずに、100円ショップのレジャーシートをフロアのサイズにカットしてひいてみました。
最初に整地をしていきますが、今回の設営する場所は日曜日で天気が良かったのもありまして、かなり多くの登山客が山頂まで登頂していたおかげで圧雪はしてくれてましたので、あとは水平にならすだけですみました。
今回のためにきちんとスコップも準備をして持ってきましたので(山頂の避難小屋にスコップがあったので持って来なくても良かったですが・・・)、それを使用して平らに削っていきました。
やはり最初にフットプリントを置くとどれぐらいの大きさに整地すれば良いかわかりますので良かったです。
テント設営完了
いきなり設営途中の写真はなく完成です。
本当は設営過程を撮りたかったのですが、風速7〜8m/sぐらいで-5℃ぐらいで寒くてスマホでは撮る事ができませんでした💦
360°周囲から撮ってみました。
少し離れた場所からも撮ってみました✨
山頂からの周りの写真です✨
※写っております小さい小屋は夏季シーズンに利用可能なバイオトイレになります。
実際にアクトを使用した感想
前回にヒルバーグのソウロにて蒜山での雪中キャンプに行き練習しましたので、氷ノ山の山頂でも十分使用可能な強度は検証しなくてもわかりきっているので、今回はあえて軽量なアクトでの使用感を体感したくこのテントを持って行きました。
今回体感したかったのが以下のところでした。
①非自立式のアクトできちんと張れるのか?
②耐風性能がどんな感じか?(中での快適性)
③寒さの感じ方
結論からいいますとやはり私が登って行くことのできる山岳では余裕で大丈夫でした。
もちろん風速30m/s以上の台風並みの暴風でしたらどのテントでも危険ですが、ソウロほどではないにしろ、問題なく使えるのだなと経験できました。
①今回はペグは75cmほどの長さの植木用のポールを8本ほど100均のセリアで購入して持って行きましたが、設営前にペグダウンする箇所を十分圧雪してから差し込むとしっかり効いてくれて、アクトでもかなり簡単に設営する事ができました。
②撮影してみました動画になります。
厳冬期の氷ノ山にてヒルバーグのアクトでのテント泊。天気予報で風速15m/sぐらいの時の中での体感がこんな感じでした\(//∇//)\揺れている様に見えますが、耳栓をしてたのもあり熟睡してました😄 pic.twitter.com/qU6UAe1Lz3
— なかちん (@naka350z) 2021年2月5日
これで見ますとちょっとバサバサなっておりますが、インナーテント内にいる感じではとても快適に過ごす事ができました。
ちなみに日没直後は風速5m/sぐらいで、夜中は7〜8m/sほど、撮影した夜明け前が一番強くなり15m/sぐらいにはなっていたかとは思います。
しかし、ヒルバーグのテントの中で一番背が低い部類の全高なので思った以上に風に強いのだなと経験できました。
③この日は日没後すぐ寒くなって最低気温がこの時点で-7℃ぐらいにはなっておりました。朝方は風が出てきたのもあり冷え込まずに-2.5℃ぐらいと全然寒くはありませんでした。
ちなみに就寝時の装備は以下の感じでした。
マット⇨山と道 ULPad15+ Lサイズ
シュラフ⇨イージスマックス ウルトラ
服装⇨ダウンジャケット、ダウンパンツ、ダウンシューズ
以上の装備で就寝しました。
結論から言いますとつま先だけは冷えを感じ、貼るカイロミニを使用しましたが、それ以外はめちゃくちゃ快適に寝れて熟睡しておりました。
もちろんニーモのローマーを使用する方がもっと快適に寝れますが、今回は山と道のマットを使用した時の感じを確かめたいのもありこのセッティングにしました。
まとめ
今回、絶対安心なソウロではなく軽量性重視のアクトを使った場合にどれぐらいの快適性なのかな?と疑問に思っておりまして実際に使用でき十分経験できましたが、このテントで極地でも使用する人がいると公式サイトの説明でも見てそんな変わった人もいるのだな💦と見てました。
しかし想像以上に快適で、耐候性があり(積雪時はやはりソウロが上手でしょう)、設営撤収が簡単で正直この軽量さなら十二分に冬季登山用のテントとして軽量さが欲しい時にはエースとして使用できそうだなと思えました。
もちろん爆風の時は木陰に張る。または風除けのブロックを設置するなどの対処は必要ですがそれを差し引いてもこのアクトを持ってまた厳冬期のアルプスにテント泊登山に行ってみたいって思わせてくれました。
当然、ソウロのカッコよさ安定性は非常に魅力的ですが、やはりもう少し軽くしたいなって思う場合はこのアクトを選択しても十分快適な雪中テント泊は過ごすことはできると思います。
omm ローター ベスト Roter Vestの使用レビュー
本日は今季の冬用ウェアとして大変重宝しておりますOMMのローター ベスト(XS)を紹介したいと思います。
まずは公式サイト等の情報をご覧ください。
公式サイトの情報
Rotor Vest
¥18,000(¥19,800)
超軽量 PrimaLoft Goldインサレーション
Rotor Vestはスリーピングバッグと同じ対重量比で最大の保温力を誇る最高級化繊 PrimaLoft Goldを中綿に使用し、わずか135g(Mサイズ)を実現した超軽量のインサレーションベスト。
寒冷時のレイヤリングに最適です。本体はPrimaLoft Goldを40g、襟部分にもPrimaLoft Luxeを使用し保温性を向上、より柔らかく快適な着心地です。
特徴
濡れても一定の暖かさと耐風性を保持 Primaloft® GOLD – 40g Primaloft® Luxe 保温のため 襟に使用 チェストのYKKファスナーはポケット兼ベンチレーション チェストポケットはパッカブル仕様 裏返してベスト本体を収納可能 裾のドローコード
製品仕様
カラー: Black, Blue, Grey, Purple ファブリック: PointZero® / Primaloft Gold® 重量: 135g サイズ: XS/ S / M / L
https://theomm.jp/product/rotor-vest/
ムーンライトギアさんの情報
OMM
ROTER VEST
濡れに抜群に強く、軽い
1年中活躍するダウンベスト
実測わずか125g(S)と抜群に軽く、超コンパクトに収納できるインサレーションであるROTERVESTがリニューアル。
保温力がより強力になった最強ラインPrimaLoft?Gold Insulation with Cross Core?採用し、より暖かく、ロフトはより潰れにくく進化しました。
濡れに強く、 たとえ予期せぬ豪雨で全身がずぶ濡れになってしまっても最後まで体温の放出を留めてくれ、安全に山での時間を過ごすことができます。
ベストタイプの優位性は軽さだけでなく行動中にも積極的に着れるところ。
アウターとしてはもちろんシェルの中に着込むことで想像以上の暖かさをもたらしてくれます。
当社比としての数値としても出ていますが前回のROTERVESTよりも確かな暖かさを実感できます。
秋口の散策、寝袋のブースト用としてはもちろんですが ひいては1年中、冬季含め思ったより気温が下がる時の保険、ファストパッキングでも疲れて熱量を上げられない時、羽毛ダウンの組み合わせのリスクヘッジなどなど この軽さ、このコンパクトさだからこその使用シーンが沢山。
名品が2019年度にアップデート。 アクティブに山を楽しむ全ての人にオススメできるアイテムです。
https://moonlight-gear.com/?pid=94157175
製品の特徴
①XSサイズで実測値104gと超軽量
まず実測値がXSサイズで104gとすごく軽量です。
実際に着用しておりましたらそこまで軽さの実感は感じませんが、もし寒かったらと思う時の保険として持ち運ぶにはこの小ささと軽さはとても助かります。
胸ポケットを裏返してその中に収納することのできるポケッタブル仕様で別途スタッフサックは持ち歩かなくてすみます。
大きさとしては13cmほどでそこそこ小さくはなります。
②濡れても保温効果が高く安心できる
先日紹介しました同じOMMのMountain Raid 100のシュラフと同じ最新の中綿素材でありますPrimaLoft Gold Insulation with Cross Coreを40gほど使用しております。
着てすぐには暖かくはなりませんが、この中綿にエアロゲルを封入している効果は私的には結構感じまして、こんなぺらぺらな厚みなのに確かにでも確実に外気とは遮断されている様に思います。
ですので着用して10分ほどもすれば胴体の部分がかなり温くなってきます。
残念ながらまだこのベストを着て雨天で濡れて寒い思いはまだした事が幸いありません。
濡れた際の保温力が90%ほどはありますというのは経験しておりません。
いづれ経験しましたら報告したいと思います。
③ハーフジップのため着脱しにくい
残念ながらこのベストは軽量化に特化しておりますので、フルジップではなく半分ほどの長さのハーフジップになっており、脱ぎ着する時に私はちょっとストレスになってしまいます。
脱ぐときはまだ良いのですが、着用する時に私は眼鏡をしておりますので必ず外してからでないと着た時に絶対に眼鏡が取れてしまいます。
しかし、着やすいように一つ大きめのサイズにすると隙間が空いて保温力が少なくなってしまうでしょうからジャストサイズの方がやはり良いとは思います。
私が購入しましたXSサイズだと165cm50kgだとちょうどよく、55kgとかになってくるとかなりパツパツのサイズになるとは思います。
胸ポケットの大きさ
ご覧の様に結構小さめのサイズでして、私が使用しておりますiPhone X 5.2inchが薄いカバーを付けた状態で辛うじて入れれるサイズ感になります。
正直もう一回り大きかったらとても嬉しかったのですが、そこが残念なポイントです。
実際に使ってみての感想
今季の冬の出かける時の服装なのですが、夏用のインナーに、このOMMのローター ベストを着て、ユニクロのカシミアのマフラーを巻いて、モンベルのピークドライシェルという服装で出かけております。
普通の人からするとだいぶん薄着になるかもしれませんが、この中に着用したベストのおかげでかなり保温できている様に感じ、私が住んでおります姫路で朝の寒い時間帯で気温が氷点下になっている時でも、十分通勤や、出かける時でも寒くは思わずに過ごせております。
さすがにこのままで1時間もじっとしている様な状態になるのでしたら冷え込んできます。
ですがどちらかというと下半身からくる冷えが一番つらく思います。
でも、本当に個人的には十分これを着るだけでかなりあたたく感じますので今のところ非常に重宝して使用しております。
むしろこれを着た状態で晴れや曇りの天気の秋の北アルプスとかを登るとかなり暑くなっておそらくオーバーヒートしてしまうのではと思います。
荒天時の気温5℃とかの雨が降っている状態で、レインウェアの中に着込んでの登山とかだとちょうど良いぐらいになるのではないかなと個人的には思います。
まとめ
普段、海外通販で使用しておりますWiggleにてみておりましたら、昨年の2020/1/13に10,000円で販売されておりましたので、これは少し良さそうだなと思い購入しました。
最初購入した時はベストタイプでそこまで暖かくはなくそんなに使える物ではないかなぁ〜っと思っておりましたが、実際に使用してみると想像以上に保温力があり袖の部分がないので動きやすくて今ではかなり頻繁に使用しております。
やはり個人的に思いますのが、この新しくなったPrimaLoft Gold Insulation with Cross Coreが今までのPrimaLoft Goldより1.3倍は保温力を持つことになったのでその恩恵が相当大きいのではないかと感じております。
国内販売価格ですとほぼ2万円ですが、個人的には十分それに見合う価値はあると思っております。
夏のアルプスの縦走で、雨天の時でも積極的に使用できますインシュレーションは実際になかなか無い物ですのでこれは相当おすすめできる製品だと思っております。
ちなみに私が使用するなら、雨天時にレインウェアの中にこのOMMのRoter Vestを着用して、テン場についてテントを設営完了したら中で着替えて、モンベルのプラズマ1000ジャケットを着て過ごすのが一番良い方法かなと思っております。
少し購入価格は高めですが、化繊のインシュレーションを持っているとすごく安心できると思いますし、この100gちょっとの軽量さは他には中々ありませんので登山とかに出かけた時に持っていて困ることはないと思います。
パタゴニアのナノパフとかですと300gほどになってくるでしょうからそれよりも相当コンパクトになるメリットは大きいとでしょう。
世界最軽量級の化繊シュラフ OMM Mountain Raid 100と1.6の徹底レビュー
皆さんは使用するシュラフはどの様な物が多いでしょか?
オートキャンプとかで重量の制約がないのであればAmazonなどで販売しておりますお手頃な価格のダウンシュラフやメンテナンスを手軽にしたいのであれば化学繊維(以下化繊シュラフとします)のシュラフを使用できますでしょう。
しかしその様なシュラフは収納サイズが非常に大きく(40cm×φ30cm程度)ミニバンやSUV車での移動なら良いでしょうが、軽自動車ですといくら最近のモデルは室内空間が広くなったとはいえ一家族分のシュラフを3〜4個も積載すると他の収納に苦慮することになってしまうでしょう。
本日はそんな重量級の製品がひしめきあう化繊シュラフのカテゴリーの中で圧倒的な軽量さを誇る化繊シュラフ、OMM(Original Mountain Marathon)のMountain Raid 100と1.6を紹介したいと思います。
※1.6は旧モデルの製品で最新バージョンは160となります。
製品の特徴
①シュラフ全般の中でも非常に軽量なクラス
②水濡れや内部結露に圧倒的に強い化学繊維Primaioft GOLDを使用
③生地には撥水加工を施したOMMのオリジナル生地のPointZeroファブリックを採用
公式サイトの情報
Mountain Raid 100
¥30,000
Primaloft Gold ミニマリストのためのスリーピングバッグ
最高の素材の組み合わせで最高のパフォーマンスを発揮する。まさにミニマリストのためのスリーピングバッグです。アウターシェルはDWR撥水加工を施した水にも汚れにも強いPointZero®ファブリックを使用。
中綿は現在市場で入手可能な化繊綿のなかで、最高の暖かさと重量比を誇るPrimaloft® GOLDを採用しました。素材の性能を最大限発揮させるため、背面にはPrimaloft® GOLDを40g、上面には60g使用しました。
足元の筒型形状はより保温性に優れ、ここにもPrimaloft® GOLDを60g封入しています。中綿の嵩高を保ち、保温力を最大限発揮させるため、アウターシェルは緩めに設計されています。またライナーと中綿は縫い合わせてあるため、中綿がよれて部分的に身体が冷えることもありません。
https://theomm.jp/product/mountain-raid-1-0/
ムーンライトギアさんの情報
公式サイトでの紹介の情報では少しわかりにくいので良く拝見させてもらっております、ムーンライトギアさんで紹介しておりますページがもっとわかりやすいのでこちらも載せておきます。
OMM Mountain Raid
シェラフカバーを必要としない 超軽量な化繊寝袋
開放感のあるタープでワイルドに就寝する "ものぐさスタイル"は 当店でも力を入れて紹介していきたいスタイル。
しかし羽毛ダウンの寝袋では雨が多く多湿な日本ではロフトの減少が気になるところ。
化繊綿を使った寝袋であるMountain Raidは山岳レースでまさに行き倒れのように どこでも安眠を手に入れたいというニーズに合わせて開発されました。
また2020年にPrimaLoft® Gold Insulation with Cross Coreに素材がアップデート。
シリーズの中で一番の保温性と濡れによる強さを持つPrimaLoft® Goldにシリカゲルを 注入し多孔質の温かい空気を保つ機能をより高めて従来のモデルよりも一層暖かく 安全に夜を過ごせるように進化。
また体温を逃がさないシェイプされたマミー型のデザインで軽量に仕上げたこの寝袋は シェラフカバーを必要としない点でより攻撃的に軽量化を進められるアイテムです。
キルト形式の寝袋と違い気密性が高く首もとまでしっかりと保温してくれますので 就寝着とサバイバルシートなどの工夫でより突っ込んだ温度まで活用できる印象。
春の静かな里山やアルプスの長期縦走、さらには沢登りなど スピードハイクやファストパッキングへの挑戦を後押ししてくれる がさつに使えてなおかつ安心感が高い、新しいタイプの化繊寝袋です。
MOUNTAIN RAID 100
夏場の低地からアルプス縦走で活躍する使用温度帯10℃~8℃の気温で活躍する寝袋
より軽く自由に、雨に負けないタフさを手に入れたい人にうってつけのモデルです。
エマージェンシービビィと組み合わせたりすることで快適使用温域を引き上げて使用するのも面白い化繊モデルの新スタンダードです。
Spec/商品スペック
サイズ 195cm(全長)65cm (幅)35cm(足元)
収納サイズ:22 x 15 cm
重量 380g
素材 シェル:PointZero Fabric
中綿:PrimaLoft® Gold Insulation with Cross Core : 60g(表面)40g(背面)
カラー ■Black
快適使用温度(comfort) 14℃
使用可能下限温度(extreme) 3℃
価格 30,000円(税抜)
MOUNTAIN RAID 160
Mountain Raid100の中綿を一回り厚くし使用温度域を引き上げたモデル
化繊=重く嵩張るを過去の話にする収納時のコンパクトさと確実な保温力が魅力。
5℃付近でも確実に暖かく安眠できるこのモデルはOMMの開発コンセプトである山岳マラソンやファストパッキングでの使用用途以外でも是非試してもらいたい安心感の高い3シーズンシェラフに仕上っています。
Spec/商品スペック
サイズ 195cm(全長)65cm (幅)35cm(足元)
収納サイズ:22 x 15 cm
重量 450g
素材 シェル:PointZero Fabric
中綿:PrimaLoft® Gold Insulation with Cross Core : 100g(表面)60g(背面)
カラー ■Blue
快適使用温度(comfort) 9℃
使用可能下限温度(extreme) -3℃
価格 34,500円(税抜)
製品の実測値
ここからは実際に2つのシュラフの違いをみて行きたいと思います。
まず今回紹介しますシュラフは100は現行品の最新モデルですが、1.6は旧モデルでPrimaLoft® Gold Insulation with Cross Coreではなく通常のPrimaLoft® Goldになります。
購入したのは私にはおなじみの海外通販サイトのWiggleにて両方とも購入しました。
参考までに私が入手した時の情報を記載しておきます。国内価格より購入するより圧倒的にお値打ち価格で購入できました。
Mountain Raid 100
・購入日 2020/8/11
・購入金額 13,215円
Mountain Raid 1.6
・購入日 2019/7/16
・購入金額 21,648円
100は国内価格に比べて60%off、1.6は43%offとかなりお買い得に入手できました。
正直この金額を知っていると国内価格ではちょっと購入しにくいですね💦
まず初めにこのシュラフの特徴のひとつに短いジッパーがあります。
実測値で44cmほどと結構短く左側についております。一応右利きの人が中から閉める際に少しでもやり易くする様にとの配慮だとは思います。
参考までに私の持っている超軽量シュラフ、ナンガのミニマリズムだと23cmなのでそれに比べると入りやすさは全然違います。
というかミニマリズムが短すぎます💦
シュラフの幅は72cm
長さは200cmとなっております。
基本的に欧米系の方が使用する想定なので私の体型(165cm50kg)では相当ぶかぶかで中に入った時に余分なスペースができてしまいます。
窮屈なのが嫌な人には良いでしょうが、体に密着しにくいのでシュラフとの隙間ができやすく保温性の点では少し不利には思ってしまいます。
ナンガのミニマリズムと重ねてみましたがこれだけ違ってきます。おそらく体重75kg以上の人だと快適さが全く違って感じるでしょう。
個人的には窮屈なミニマリズムに慣れましたので、やはり暖かさにはシュラフの中綿に熱が移りやすい窮屈な方が個人的には好みです。
次にこのシュラフは寒冷期の使用は想定されておりませんので、フードコードだけで首元のショルダーウォーマーはついておりません。
一応マックスまでコードの引っ張るとこの様に口を出すだけの部分ができて、シュラフの中の暖気が逃げにくくすることは可能です。
●実測重量
Mountain Raid1.6は415g
Mountain Raid100は343g
重量はスタッフサックの8gを入れた数値になります。
●実測収納サイズ
Mountain Raid100を入れてのサイズで、長さが20cm
直径がφ12cmとなります。
しかし私はあまりこの数値は普段参考にしておりません。
ウルトラライトの装備でインシュレーションと着替え、シュラフをオルトリーブのスッタフサックにまとめて入れております。
その際にどちらかというと重視しているのはシュラフ単体の重量を一番気にしております。
というのも基本的にシュラフは重さが軽くなれば軽くなるほどコンパクトに圧縮可能だと思っております。
例外はあるかもしれませんが、基本的にこの法則は変わらないと思っておりますので暖かくて収納サイズもコンパクトにしたければ超高品質な中綿を選択する以外はないと思います。
化繊シュラフなのこのオルトリーブの3ℓのスタッフサックにミニマリズムみたいに収納可能です。
さらに化繊シュラフなのでスタッフサックの入り口でも濡れても大丈夫という安心感は絶大です。
まぁお風呂にじゃぶじゃぶ浸からせてもほんの少ししか濡れないのでザックの中でもさらにビニール袋などで包んでやると濡れる可能性は全くないでしょう。
実際に使用してみて良かったところ
①水濡れに強い
このMountain Raidの最大の特徴である水濡れしてもおよそ最大で90%もの暖かさを維持するとありますが、現状まだ私の使用ではテント内が水没して濡れてしまってということはまだありません。
今の時期は寒いのでどれぐらい暖かさを維持できるか検証してみたいものですが、今の社会情勢の中下手にテストして体調を崩したら冗談ではすみませんので、おいそれと試すことは難しいでしょう。
それに私が使用する場合はSOLのエスケーププロヴィヴィをシュラフカバーに使用してと思っておりますので、よほどの事がない限りシュラフが濡れてしまうことはないと思っております。
それよりも私が最大のメリットと思っておりますのが、シュラフ内で発生する内部結露に強いのが1番のメリットだと思います。
というのもSOLのエスケープヴィヴィを使用して確かに暖かさは上がるのですが、ヴィヴィの中に発生する内部結露があまりに酷すぎてナンガのミニマリズムでの使用は最初の数回でそれ以後ほぼ使わずに眠ってしまっている状態でした。
しかしこのマウンテンレイドのシュラフだとそんな厄介な内部結露が大量に発生しても全く気にしなくて良いのは、私にとってものすごく嬉しいポイントになりました。
寒い時はマウンテンレイドのシュラフのフードを最大まで絞って、エスケープヴィヴィのフードのコードも同じく最大まで絞ると直径φ5cmほどまで小さくできるので中で呼吸してるとヴィヴィのリフレクション効果もありとても暖かくできるのは非常に良いメリットだと私は思います。
これがダウンシュラフだとテントの結露やら内部結露とかを気にしないといけないのは神経をすり減らしてしまうでしょう。
②超軽量で非常にコンパクト
通常対応気温5度とかの化繊シュラフだとおおよそ1,000gは普通にあると思いますので100の方だと340gぐらいとめちゃくちゃ軽いのでパッキングもとてもしやすいのですごくありがたいと思います。
そしてダウンと違い多少強引に圧縮してもダウンほど神経質にならなくて良いです。
しかしさすがに長期間コンプレッションし続けると膨らみが戻らなくなるでしょう。
使用しない間は広げて洗濯ネットなどで保管しておくのが良いでしょう。
③生地が気持ち良い
このOMMで多数の製品に使用されておりますPointZeroの生地は撥水加工されており、防風性があり、何より触るとシュルシュルの感触が気持ちよくとても心地良く思います。
ナンガのミニマリズムも良い生地ですが個人的にはOMMの方が好きです。
④シュラフの中が広い
OMMは基本的に体格が大きい欧米系の方をメインターゲットにしているので日本人だと余裕のある大きさだと思います。
ちなみに私の場合ですと下半身だけ入れて中でギリギリあぐらはなんとかかける事はできます。
テント内で寒い場合にこの様にして暖を取れるのは嬉しいポイントです。
⑤メンテナンスがらく
化繊シュラフのもうひとつのメリットは家庭の洗濯機で普通に洗濯が可能な事でしょう。
まだ私は洗濯が必要なほど使用しておりませんが、ダウンシュラフの場合は専用の洗剤を使用して洗うことに比べればとても簡単でありがたく思うでしょう。
長期間の縦走路やロングハイカーさんとかには本当にありがたいでしょう。
使用してみていまいちだったところ
①シュラフに入りにくい
先に紹介しましたが、44cmのジッパーで左側にずれているので慣れていない人にはシュラフに入りにくく少し不満に思うかもしれません。
でも私はもっと入りにくいミニマリズムに慣れてしまっているので特に不満には思っておりません。
参考までにそれぞれの周長を測ってみました。
マウンテンレイド⇨150cm
ミニマリズム⇨100cm
イメージしたい方はそれぞれ紐か何かで作ってくぐってみるとわかりやすいとは思います。
この50cmの差はすごく違ってきますよ。
②コード調節がしにくい
このシュラフのコードはゴム紐でストッパーが本体に縫い合わせてるので、個人的には伸縮しないコードにストッパーが分離してる方が使いやすいとは思います。
そしてシュラフの中に入ってから閉めるとやり辛くてちょっとイライラしてしまいます。
③脚元が寒い
一応脚元にはインシュレーションを若干増やしているみたいですがそれでも私は寒くてつま先の冷え対策は私には必須です。
あと欲を言えばショルダーウォーマー的な物がついていればもっと良いのですが。
またあぐらをかけるほど大きいのは良いのですが、ちょっと大きすぎて個人的にはもう少しスリムな方が良いです。まぁこれは海外メーカーの製品なので致し方ないと諦めております。
④金額が高い
メーカー |
モデル |
販売金額 |
快適温度 |
下限温度 |
総重量 |
OMM |
Mountain Raid 100 |
33,000 |
14℃ |
3℃ |
343g |
OMM |
Mountain Raid160 |
37,950 |
9℃ |
-3℃ |
415g |
バロウバッグ#5 |
14,850 |
9℃ |
4℃ |
902g |
|
バロウバッグ#3 |
15,950 |
6℃ |
1℃ |
1,085g |
|
イスカ |
アルファライト300X |
13,200 |
— |
6℃ |
640g |
イスカ |
アルファライト500X |
16,500 |
— |
0℃ |
1,000g |
化繊シュラフのメリットに安い事があげられます。上記の表は参考までに主要メーカーの化繊で比較してみました。だいたい同じぐらいの対応温度域で記載しております。
見て頂ければわかりますが、OMMの圧倒的な軽量さが分かるかと思いますが、同時にその分値段も倍ほど違ってきます。
本当に性能が良いだけにこの国内価格はちょっと躊躇してしまします。
しかし、私みたいに海外通販だと安価に入手可能なこともありますので諦めず探してみるのもひとつの手段だとは思います。
実際にテント泊で使用してみた感想
この日も毎度おなじみの古法華キャンプ場に行きまして、体感テストをしてきました。
2021/1/5
最低気温 -3.3℃
室内気温 -2.1℃
ぐらいの環境でした。就寝時の服装は薄手のインナーシャツにインナータイツで、ナンガのダウンパンツにモンベルのプラズマ1000ジャケットにネイチャーハイクのダウンシューズとマフラーを巻いておりました。
使用したシュラフはSOLのエスケープヴィヴィプロに山と道のULPad Lサイズを入れてMountain Raid 100に入り込み、シュラフとヴィヴィのコードはそれぞれ目一杯絞りました。
結論からいいますと使用可能ではありました。しかし残念ながらやはり脚元の寒さは私には少しまだ対策不足で、寒さのために2度ほど目が覚めてしまいました。
本当はカイロを持ってくるつもりだったのですが忘れてしまい、コンビニに買い出しに行くのも面倒でそのまま就寝しました。
しかし、寒かったのはつま先だけで個人的にはこの装備で十分北アルプスの9月下旬までの長期の縦走路に対応可能な性能は実証できたので非常に良かったです。
就寝していて思いましたのが、確かに外からシュラフ越しに冷気を感じるのですが、新製品のPrimaLoft® Gold Insulation with Cross Coreのエアロゲルの効果でなんか冷気がそこまで伝わってはこないなという印象がしました。
正直こんなペラペラな中綿の量で行けるのかなぁって思っておりましたが、想像以上に対応可能でびっくりしました。
ただエスケープヴィヴィを使用せず、Mountain Raid 100単体での場合は個人的には7〜8℃ぐらいが同じ服装で就寝した時の下限温度になるかなと思いました。
まとめ
正直このシュラフは値段と性能を考慮すると国内購入価格ではあまりバランスの良い製品ではありません。
しかし、1泊2日程度のテント泊ならダウンシュラフでも全く問題ありませんが、3泊4日以上のそれこそ北アルプスの長期縦走や、海外のロングトレイルなどを考えるとこの化繊シュラフの性能でここまでコンパクトになり超軽量な製品は相当限られてくるので、本当に必要としている人にとっては唯一無二の製品になってくると思います。
探し方が悪いのか同じコンセプトの製品がないか探してはみましたが、見つける事ができませんでしたのでいかにこの製品が尖った性能を持っているか分かるかとは思います。
ちなみに私のおすすめな使い方の一つとして寒い場合にブースターとして持っていき、メインのシュラフのカバーとして使用し、さらにヴィヴィなどと組み合わせて内部結露対策と使用すれば良いのではないかと思っております。
ぜひ軽量シュラフが欲しいなと思っている人にはおすすめのひとつであることには違いありませんので検討してみてください。