使い勝手抜群でおすすめな着火器具 フリントライターの使用レビュー
みなさんキャンプや登山などでお湯を沸かしたり、調理をする際にガスストーブやアルコールストーブ、固形燃料など色々な燃料を使用した方法で火を付けると思いますがどの様なものをお使いでしょうか?
一般的にはライターやマッチ、ガストーチなどを使用するかと思いますが、今回は普段私がよく使用しております着火器具のフリントライターを紹介レビューしたいと思います。
製品の情報
今回紹介しますのは実はきちんとした製品名はなく、Amazonで購入できますノーブランド品の比較的安価な製品にはなります。
検索してもなかなかヒットしづらいのでこちらのリンクを貼り付けておきます。購入金額は1,000円はしませんでした。
まずはこの製品のサイズ感をみてみましょう。
長さは6.5cmとけっこう小さくて手の小さな私でもやや持ちにくいサイズ感ではあります。
次に重量ですが、これは13gとめちゃくちゃ軽量ってわけではありませんが、それでも軽量性重視の人間でも気にならない重さだと思います。
●構造について
特筆すべきものではありませんが、本体に円形のヤスリ?にネジで留めて、そこにバネと土台に火打ち石となっております。
●火打ち石の交換方法
次に火打ち石の替え方ですが、もちろんこれは石を削って発火しますので徐々に石が短くなっていきます。
ちなみに私が使用している石ですが、これは購入時についていた火打ち石が使い勝手がとても悪くて、削りにくい、火が小さいと使い物にならなかったためにジッポーの火打ち石と交換しました。
このフリントライターにはMaxで2個ほど補充可能ですが、未使用時で4.75mmほど、おおよそ100回以上使用した状態で3.75mmぐらいの減り具合でおそらくですが1個につき500回程度は着火できるのかな?と推測しております。
と言うのも交換してから1年以上経過しますが、これぐらいしか減っておりませんのでどの程度持つのかまだ理解しきれておりません。まぁ2個も入れていれば1年以上の長期ロングトレイルなどでも困ることはないでしょう。
入れ方は底に穴が開いているのでそこに火打ち石を入れていきます。
最大で2個が限度かなとは感じております。そこに土台をつけてバネを差し込みます。
これを締めていきますが、思った以上にバネの力が強くてやりづらいです。
ぽっーんっと飛んで行かないように注意しましょう。まだやらかしたことはありませんが気を抜くと飛んでいくかもしれませんので。
交換してからフリント部分を覗いてみるとちょっとだけ残量が確認できるかもしれません。
おそらく火が出なくなって覗いた時に土台のシルバーの色が見えたら交換だと思う程度にしか使えないでしょうが・・・
●使い方について まぁこれは取り立てて説明するまでもありませんが、コンビニなどで普通に売っている回転式のフリントライターと同じです。
親指をかけて強く回すだけです。これが残念ながら初期の火打ち石は使い物にならないので要交換だと思っていた方がいいでしょう。
でも交換したおかげで強力な火が出ます✨写真のウインドバーナーだと同じMSRの着火器具のピエゾイグナイターも販売されたりしておりますが、それだと全く着火しないのです💦
なのでウインドバーナーの点火の際は普通のライターかマッチが必須なのですが、このフリントライターは大きな火花が出るおかげできちんと問題なく着火が可能となるのです。
これの何が良いかと言うと通常ウインドバーナーが必要な局面や想定環境は、高所や(標高3,000m以上の気圧の低い場所)、厳冬環境(気温-10℃以下)などの環境で、さらに強風吹き荒ぶ中でも着火しないといけないって場合なのです。
これがこのフリント式で回すだけで火花が出るのは非常に心強いです✨
実際に使用して良かった点
1、着火しやすい このフリントライターの最大の長所がこの火花の出やすさだと思います。
①同じ構造の普通のライターだとこれにガス噴出レバーも押して火を出す←いや火花を出すだけならレバー押すのがやりづらい💦
②マッチなら軽くて良い✨←いや着火した後のゴミが邪魔だし、着火するためのヤスリ(箱)も必要で濡れたら使えない💦
③メタルマッチなら濡れても大丈夫✨←いやバッと着火できればスマートだけど持ち運びにデカく嵩張るから💦
④ガストーチなら楽チンに着火✨←いやいやあのデカさクソ邪魔だし高いし、故障も多そうだし、ガスの補充ってめんどくさすぎる💦
⑤ターボライターなら超楽チン✨←いやいやいや、確かに使える環境下なら良いけど低温で高所だと使えないから。それで酷めに遭いましたから💦
と言う感じで私は上記の方法を試しましたが、どれも使わなくなりました💦で行き着いたのがこの非常にシンプルな方法である回転式のヤスリで火打ち石を擦って火花を出すこの方法に行き着きました。
2、いつでもどこでも着火可能 これ簡単なようですが意外と馬鹿にできないことなのですよね💦ほんと火がつかなくて困った経験のある身からするとこのどんな環境でも火花が出るって非常に心強いのです✨
もちろん超低温下で手袋も外せれないって状況ではこれを使用するのは困難かもしれませんが、原始的な方法なので濡れてもやや火花は小さくなりますがきちんと使用できます。
今のところ最高標高での使用は槍ヶ岳山荘のテント場の3,040mで、最低気温使用環境は標高2,400mで-18℃ぐらいだった厳冬期の八ヶ岳の黒百合ヒュッテのテント場にてですが、いずれも一切の問題もなく使用可能でした。
これ普通のライターやガストーチだと無理でしょうね。
3、ゴミが出ず長持ち これも単純な様で馬鹿にできないですが、補助としてマッチを持って行ったとしてそれを使用すると着火した後はゴミとして持って帰らないといけないのですよね💦
焚き火やブッシュクラフトででの使用でしたらそのまま燃やせば良いでしょうが、普通にガスストーブを着火させるだけだと燃やすわけにはいきませんので持ち帰らなければいけません。
これが都度火を付けるたびに出るかと思うとまぁ邪魔になるでしょうね💦
後これはかなりの長期間にわたって石が持つのでは?と思います。正直今の所減っているのが1mmぐらいですが、前回いつ新品で入れたか記憶にないのですよね💦
たぶん1〜2年前ぐらいの間に変えたと思うのですが・・・めちゃくちゃ高頻度で使用はしておりませんがそれでも結構使用していると思うので十分長持ちすると思っております。
4、軽量でコンパクト あとやっぱりこのコンパクトさで軽いって言うところもとても気にいっております。
真鍮製なので13gと劇的に軽くはありませんが、個人的にはこれぐらいの重さは全く気にはなりません。持ち運びもこれをクッカーやストーブと一緒に適当に入れれますし、ストラップをつけているのでザックに取り付ける、または財布と一緒に持ち運びなども良いかもです。
何せこの小ささにパッと回せば大きな火花が出るのがかなりありがたいです✨
実際に使用していまいちな点
1、製作精度にばらつきがある これ便利すぎて予備でもう一つ購入したのですが、それはちょっとハズレかな?と思う出来で最初に購入したものよりなんか綺麗さがなかったのです。形は全く同じだったのですが、素材の品質がいまいちに感じてせっかく予備で購入したけど予備のままお蔵入りになってしまっております。
やはりそこは中華製のクオリティです💦あと最初に入っている火打ち石がまぁ使い物にならないのでおまけ程度に思っていた方が良いでしょう。
電化製品を購入したけどテスト電池が入っていますみたいな認識で良いでしょうね。やや高いですが、ジッポーの火打ち石だとしっかりとした火花が出ますし、とても長くもっているのでおすすめだと思います。
2、入手方法が少ない
Amazonでも検索してもかなりひっかりにくく、他の通販でもYahooや楽天などでも見つけましたが、倍以上の値段でちょっと購入には踏み切れないかなと思ってしまいました💦
もう少し検索しやすくなればとても良いのですが・・・
まとめ
着火器具は人それぞれに使いやすい物はあると思いますが、これはメインとして使用しなくてもAmazonでの購入だと結構安価で入手でき、また大きさも非常にコンパクトなため予備として持っていても困ることは全くないと思います。
ガスストーブの着火もほとんどが一発着火ですし、アルコールストーブも大きな火花が上がるので結構楽に着火可能です。ただアルコールだとボッと着火後炎が強く出るので一番最初にやるとやや驚くかもしれませんが慣れれば問題はないかとは思います。
かなりマイナーな着火器具ではありますが、個人的にはめちゃくちゃオススメできるものだと思っておりますので、一個は予備として持ってみてはいかがでしょうか✨
史上最高の分離式OD缶バーナー SOTO SOD-330 フュージョントレックのレビュー
分離式のシングルバーナーはお持ちの方はおられるでしょか?今まで私が購入して持っているのが一体式バーナーばかりでしたのでひとつ何かやはり持っておきたいなと思い色々検討した結果、SOTOのマイクロレギュレーターストーブ FUSION Trek SOD-330を入手しました。
まだ本格的な厳しい山岳環境では使用できておりませんが、購入し使ってみて非常に感激したので早速ですがレビュー記事を書いてみることにしました。
SOTOマイクロレギュレーターストーブ FUSION Trek SOD-330の特徴
1、安定感のある低重心の分離式ストーブ
2、2,800kcal/hと高火力
3、分離式では182gと軽量
4、低温下に強いマイクロレギュレーター採用してOD缶を使用
製品の実測情報
重量は公式とほぼ同じで181gと分離式にしてはとても軽く仕上がっていると思います。
このフュージョントレックの特徴のひとつにこの非常に柔らかなホースがあります。
私はあまり分離式のバーナーには詳しくはありませんがそれでもこんな細く柔らかなものを見たことはありません。
柔らかくて長さも短すぎず長すぎずととてもバランスが良いと思います。
次にこのバーナーの特徴がおそよ300個の穴の開けられたすり鉢状のバーナーヘッドです。
これに加え火口と五徳の距離が短めに設計されているので横からの風にもやや強くなっており屋外での使用も可能となっております。
地面から五徳の上の部分まではおよそ9.5cmと低く安定感が抜群ですね。
次にこのSOTOの素晴らしい技術の結晶でもあるマイクロレギュレーターがこの金色の真鍮の上部に内蔵されており低温下でも安定した火力を維持できるようになっております。
ちなみにこの中の真ん中には小さなガスの噴射口が3つありこれにより高火力を維持できるようになっているみたいです。
※ただしこの2021年の年末に改良版のSOD-331がリニューアル販売されるみたいです。
●展開方法 次に使い方ですが、まずは本体に巻きつけたホースを広げて、五徳を展開します。
ちなみにこの脚の部分はガス缶ホースの部分の脚が固定されており他の2つが可動式になっております。
残念ながらこの五徳の脚は完全にぴったりとは付けられないです。個人的にはここはぴったりと付けて収納したかったのでやや残念なポイントです。
脚はこのように広げていきます。
展開が完了です。一度広げてしまうと五徳を持って移動させても剛性感があってグラグラする様には感じず安心感があります。
最後にガス缶を取り付けセッティングが完了です。
しかし、個人的に思うのがこのフュージョントレックはデザインが非常に好みの形でとてもカッコよくて最高です✨
シュッとした形状に安定感のある感じが非常に良く、触ってみても非常に高品質な感じがして持っているだけで嬉しくなってきます✨
●使い方
このSOD-330には残念ながら点火装置がつけられておりません。なので着火にはライターやマッチなどの着火道具が別途必要になります。使い方はこれでバッと付けるだけで完了です。
ちなみに余談ですが、私が登山を再開した2年前のテント泊登山にて電子式のターボライターしか持っていってないくて、標高2,600mほどの気温5℃ぐらいの環境では全く着火できず非常に苦心した経験のある身としては40gほど重くなり使えなかったり高頻度で故障の原因になる点火装置は無用の長物ですので排除してくれたメーカーの設計には大賛成ではあります。
普段はAmazonにて購入したフリント式の火打ち石を使用しております。ちなみにこれだと-20℃のテント泊でも標高3,000mのテント場でも全くノントラブルで安定して使用可能なので困ったことは皆無です。
CB缶は使用できるのか? 次に素朴な疑問に思う方も多いとは思いますが、このフュージョントレックにはランニングコストが最強なCB(カセットボンベ)缶は使用できるのか?という点だと思います。
結論はメーカー非推奨ではありますが問題なく使用可能です。
私はAmazonにて購入しましたCB⇨OD缶変換装置を使用してできました。
これを1,000円にて購入して利用してみました。
上記の写真は目一杯OD缶部分の取り付け部分を締めた場合のものです。
これでだとガス調整部分が若干上向きでしたが、でもちょっとだけ上を向いていることで操作はしやすくて良かったです。
他の方のレビューを見たらいまいちな角度になるものもあるみたいですが、私が購入したものはちょうど良かったです。
ただ100均で購入したガス缶ですので気温15℃以下になってくるとCB缶が冷えて火力は低下してくるのが早くは感じます。
※これは危険な方法なので簡単に真似しない方が良いですが、ガス缶にぬるま湯をかけたりすると缶が温まり火力は回復します。どうしてもお湯が沸かないっていう場合の裏技としてですが・・・
●対応クッカーサイズ
このフュージョントレックは火口が高火力になる様に大きめになっているのでその影響で小型のクッカーが置くことが難しくなっております。
今のところ私が持っている最小サイズのエバニューのチタンマグ300(直径7.5cm)だと写真ででは乗っておりますが、実際には相当ギリギリで湯沸かしに使うのは現実的ではありません。
実用的には250缶が収納可能な800mlぐらいの直径12cmからのクッカーが良いでしょう。
※このヒートエクスチェンジャー付きクッカーは大量の一酸化炭素が発生するのでメーカーは絶対に使用しないでと注意書きがあります。今回は適当なサイズがなかったので撮影のため使用しただけです。
まぁこれで湯沸かししたらとても早かったですが・・・
火力について
次にこのフュージョントレックの火力を見ていきましょう。このSOD-330は最高で2,800kcal/hと個人的には十分の火力があると思います。
上記の写真は最大時の時です。とても高火力でそれでいて綺麗な青色の炎で真っ直ぐに上がるため非常にカッコよくて最高です✨
調理の種類によってはもっと拡散式の炎の方が良い方もいるかもしれませんが、個人的にはこの形が一番好きです。
中火でだとこれぐらいになりますね。安定感抜群の燃焼です。さすが国内屈指のバーナーメーカーだけあってこのSOTOの安定感は素晴らしいですね✨
弱火だとこれぐらいになります。ちょっとこれぐらいになってくるとやや安定性が弱くなってきます。この状態だと風が強いと調理が難しいかもしれません。
最後にとろ火です。これはなんとかできるというレベルですね。非常に不安定で繊細な火力調整が必要になってきますし、風が強いとすぐに消えてしまいそうです。
とろ火での煮込み料理にはやや不向きかもしれません。
●ガスの燃焼音について
次にこのフュージョントレックの燃焼音をみてみたいと思います。参考までに今現在私が持っておりますガスストーブと比べてみました。
それぞれの製品名と重量大きさの比較を紹介します。
まずはプリムスP-153ウルトラバーナー。
重量は97gで点火装置と遮熱版は取り外しております。火力は今回の中で最強の4,200kcalです。
次に単純には比較できませんがMSRのウインドバーナーを。
重量は195gでラジエント構造なのでちょっとデカいですよね💦
次にジェットボイルのスタッシュのバーナー。
重量は59gとガス検適合品では最軽量クラスの重さです。火力は1,136kcalと最低ランクです。
次に中華製最軽量バーナー。
重量は25gと異次元の軽さです。湯沸かしだけならこれで十分。
火力は2,700kcalと必要十分な量ですね。ただ日本のガス検に適応しておりませんので不安な方にはお勧めできかねる製品です。
最後はイワタニのジュニアコンパクトバーナーです。火力は2,300kcalと普通です。
重さは270gと一体式なのにやや重くでかいのでオートキャンプ専用ですね。
それぞれの製品を最大火力で開放した時の聞こえ方を表してみました。炎の燃焼音とあとガスが燃えるには空気の吸引が必要なのでその吸気音も大きさの感じ方を表してみました。
製品名 |
燃焼音 |
吸気音 |
騒音順 |
SOD-330 |
コォゥー |
小 |
5 |
P-153 |
ゴオゥー |
大 |
2 |
BRS3000T |
ゴゥオー |
中 |
3 |
スタッシュ |
フォー |
小 |
6 |
ウインドバーナー |
ブワァー |
中 |
4 |
イワタニ ジュニア |
ドワァー |
大 |
1 |
でそれぞれをまとめてみたのが上記の表です。
本当は動画を撮って比べれば良いでしょうが、他の方のレビュー動画を見ればわかるでしょうから省略させていただきました。
まず感じたのはイワタニのジュニアコンパクトバーナーが一番騒音が激しく朝の静かな時間に湯沸かしをするのは騒音レベルで非推奨な感じですね。
その次にうるさかったのがプリムスのウルトラバーナーでさすがに4,200kcalもあるとうるさいのは当然かなと思います。
で結果的にSOD-330フュージョントレックはこの強い火力なのに思った以上に静かで、まず一番最初に火入れをした段階の弱火の段階でほぼ音を感じない。と思ったくらいに静かでびっくりしました。もちろん音はあるのですが他のうるさいバーナーに比べると圧倒的に静かなのでその様に錯覚してしまいます。
この音ですと朝のみんなが寝静まっている中ででも、早朝の静寂の中でコーヒーを楽しむためにこのフュージョントレックを使用して湯沸かしするのはとても良いと思います。
●収納について
フュージョントレックは静かで高火力で軽量でカッコいいと長所が多いのですが、唯一の弱点が持ち運びのしにくさかなと思います。
これは皆さんも悩んでいるみたいですが、私も同じで試してみたらやっぱりこれは難しいなと思い知らされました。
基本OD250缶対応のクッカーぐらいでないと無理でしょうね。
試しにジェットボイルのスタッシュに入るかやってみましたが、これだと向きによってはなんとかギリできるかな?というレベルですね。ガス缶は別に持たないといけませんし、やはり単体で持ち運ぶのが現実的でしょうね。
まぁ重さも181gとそんなに大きくないので適当にザックの中入れれることはできますが、普段クッカー一式でコンパクトに一纏めにしていることから考えるとちょっとこれだけ単体でザックの中に入れるのはあまりやりたくないです。
これは色々これから試行錯誤してみて妥協点を探していきたいと思います。
実際に使用して良かった点
1、高火力なのにとても静か 普通これぐらいの火力で調理できる様なバーナーはうるさいのですよね。まぁそれが調理してますって感じになるのですが、やはり音が小さいとスマートなのですよ。
これがやっぱりSOTOの製品の素晴らしさなのかなと思いました。そしてこの炎の出方も綺麗なブルーで無駄な広がりがなくとてもカッコいいのです✨
今までは軽さと携帯性重視でしたが、このフュージョントレックを使ってしまうと今後いかにしてこのバーナーを使えることはできないかなと試したくなっております✨
2、カッコ良すぎる立ち姿 今まで色々とバーナーを見てきましたが、このフュージョントレックを一番初めに店舗で販売しているのをみてなんだこのカッコいい製品はと本当に驚きました。
ただその時に欲しいなとは思いましたが、当時は分離式バーナーに興味がなく必要に感じなかったため購入を見送ってしまいましたが、この総合性能をもっと早くに理解していれば買い逃すこともなく色々と楽しめたのになと今更ながら後悔の念があります。
このバーナーを持っていき調理や湯沸かしなどに色々使用してみてこのフュージョントレックの性能を堪能したいと思っております✨
3、分離式ではとても軽量 やはり単純にこのアンダー200gっていうのがいいんですよね✨
長期の山行とかしない(仕事の影響でできない)ので110缶で十分お釣りが来るぐらいいつもガスが余ってしまうのですよね💦
なので110缶が私にとっては基準値なのですが、それよりも重くなるバーナーを持っていくっていうのが気分的に無理なんですよね。ですからそれよりも軽量な分離式バーナーってほとんどないのですよね。ですので私にはこのフュージョントレックが分離式ではベストな選択肢だと思っております。
実際に使用していまいちな点
1、やっぱり収納に困る やはりこのなんとも収まりがいまいちな点が個人的には最大の不満点になってしまいますね。
この回転式の脚の閉じ方は良いと思いますが、バーナーヘッドがその脚の大きさに対してかなりデカいのでなんともアンバランスになってしまうのでそこが唯一の不満点になってしまいますね。
これでバーナーヘッドがもう二回りほど小さかったらすごく収納は快適になりそうに思いますが、火力と性能を考慮するとやはりこのヘッドの大きさにならざるおえなかったのでしょうね💦
2、入手性が悪い
今現在このSOD-330は生産が終了してしまったため中古ででしか入手できません。実際に私もフリマアプリにて入手しました。
ですがこの2021年の年末に改良版のSOD-331が発売予定なので是非欲しい方はもう少しだけ待てば購入は可能となります。
もう少しだけ待ちましょうね✨
まとめ
このSOTOのSOD-330マイクロレギュレーターストーブ フュージョントレックは分離式で見た目がカッコいいなというだけで購入してしまいましたが、実際に使用してみると紹介動画や紹介レビューだけでは理解しきれていなかった点もあり想像以上に素晴らしい製品でびっくりしました。
まだ実際に厳しい環境ででは使用できておりませんが、きちんとした対応温度のOD缶を持っていけば今までの経験からしてこのフュージョントレックは間違いのない性能なのは確認しなくてもわかります。
あとは実際にテント泊登山などでなら分離式のこの使い勝手ぐらいが問題になるかもですが、そこはある意味慣れの問題でもあるでしょうし人によって最適なクッカーの組み合わせは変わってしまうので、試行錯誤は必要になってくるでしょう。
でもこんなにカッコよくて、軽量で、高火力で、静音性があって、高所厳冬にも強い分離式のバーナーがほぼ10,000円で購入できるのは素晴らしいと思います。
全ての用途にマッチするガスバーナーなんて絶対にありませんのその人のスタイルや用途に応じて都度変わってしまいますが、最初からこのバーナーを購入してもこれより良い製品に出くわすことはそうそうないと思います。
やや高価なバーナーではありますが、絶対に性能がいまいちで買い直すことはあり得ませんので予算オーバーでも思い切ってこのフュージョントレックを購入することを私は勧めたいと思います✨
最初のホイール交換におすすめ LWCカーボンホイールの使用レビュー/インプレ
ロードバイクに乗り始めると一般的なシティサイクル車に比べて非常に軽快で速度も出てとても気持ちの良い乗り物だと感激する人が多いと思います。
初心者の頃は最初に購入したままの初期装備で良いでしょうが、色々と走行したり他の経験者の話などを聞いたり、ネットでホイールを変えるともっとよく走るようになると理解してくると徐々に完成車についていたホイールを交換してきたくなると思います。
しかし、いざ調べてみると安い物では数万円程度の製品から上は100万円クラスまでと青天井になってしまいます。
自転車のホイールで車が買えるぐらいって信じられないほどの値段ですが、そこまで超高額な製品は絶対無理ですが、比較的購入しやすい金額でそれでいてすごく走行性能が向上するホイールが欲しいと思いませんか?
そこで今回は私が購入し実際に色々走ってきて感じましたこのLWCホイールを細かく紹介してみたいと思います。
LWCホイールとは?
Light Weight Carbon(ライトウェイトカーボン)の略でLWCとなり、中国で製造組み立てした製品を入荷してから全国に発送を行っているブランドとなっております。
一般的にネットショップで入手可能な安価なカーボンホイール製品などの多くはほとんどが中華製のいわゆる中華ホイールと一括りに呼称しておりますが、このLWCホイールはただ単に安価なだけの製品ではなく大手メーカーの製品を製造しているような工場で生産しているレベルの場所で製造したカーボンリムを使用しており、また高品質な東レ製のカーボン素材を使用しているため非常にコストパフォーマンスが良い製品となっております。
本来カーボンリムのホイールは非常に高性能な反面、とてもデリケートで扱いが難しく、また購入金額も安価な製品でも20万円オーバーとかなりハードルの高いものです。
しかし、ここのブランドの製品だと一般的にハイエンドクラスのアルミホイールを購入できるぐらいの予算で憧れのカーボンホイールユーザーになれるのでとても魅力的です。
次にこのブランドのラインナップをみていきましょう。
LWCホイールの種類
1、リムの構造
①チューブラータイヤ用リム
②クリンチャータイヤ用リム
③チューブレスタイヤ用リム
2、リムの素材
①NXLシリーズ(高性能リム)
②SLシリーズ(高コスパリム)
3、リムの高さ
①25mm
②38mm
③55mm
④88mm
※シリーズにより細かな差はあります。
4、ハブの選択
①ディスクブレーキorリムブレーキ
②シマノorカンパ
③標準ハブor高性能ハブ
etcを大まかに決めて自分の好みの種類のカーボンホイールを購入することができます。
ただ一番最初のホイール交換ですと、ロングライドや登りも楽にこなせる38mmハイトのリムで、タイヤの選択肢が多く、またパンク修理のしやすいクリンチャーリムがやはり最初に導入するならおすすめかなとは思います。
実際私も悩んで38mmハイトのクリンチャータイプにしました。それではここから私が購入して色々な場所を走ってみて感じたポイントを紹介していきたいと思います。
38mmSLカーボンクリンチャーホイールの情報
特徴
1、パンク修理しやすいクリンチャーモデル
2、総重量1,295gと軽量
3、空力が良いリムハイト
4、ヒルクライムもこなせる390gのリム重量
5、性能の良いCX-RAYスポーク採用
6、10万円(95,800円)を切る購入金額
公式サイトの情報
商品スペック
重量:1295g+-30g(クリンチャー)
リム:LWC 38mm Carbon Clincher 20H/24H 390g+-10g
最大空気圧:120psi//8bar
スポーク:sapim cx-ray black(F:20 R:24)
カラー:(スポーク・ハブ・ニップル=黒)
付属品:ホイール本体
納期:受注生産(2-3週間、オプション品は4-5週間/在庫表記は無視ください
ディスクブレーキ対応:オプションで可
チューブレスレディ対応:不可 特にご指定なければシマノ11速用(8-10速スペーサー付き)です。カンパハブご希望の場合は備考欄に記載下さい。
この商品をおすすめしたい方
・まずカーボンクリンチャーを試してみたい方
・一本ですべてをこなせるホイールが欲しい方
・坂好きな方
商品概要
安い価格の価格のカーボンクリンチャーながら重量は1295g、空力と軽量を兼ね備えた高バランスモデル。 カーボンクリンチャーホイールといえば、高くて重くなおかつ壊れやすいというのが従来の常識。それを覆すのがLWC WHEELSの38mmSLカーボンクリンチャーホイールです。 これまで多数のお客様に好評頂いており、ヒルクライムレースでの実績も多数です。
持ち前の軽さとコントロール性を失わない程度の程よいディープリムのセッティングにより、ロードレースからヒルクライムまでこなす高次元なオールラウンドホイールといえます。 ヒルクライムを中心に、1本でなんでもこなす懐の広いカーボンクリンチャーホイールを求める方に対し、このホイールをご提案したいと思います。 カーボンによる高剛性を武器にスポーク本数をF20/R24とし、ディープリムとの相乗効果で極限まで空気抵抗を削減ました。
カーボンクリンチャーとしては破格の重量を武器に、ヒルクライムはもちろんロードレース、ロングライドなど幅広く活躍出来るモデルです。 再三述べているように、クリンチャーホイールでありながらリム重量はなんと390gを達成。クリンチャーホイールの安定した転がり抵抗の低さを持ちながら、こぎ出しの軽さ・加速性能の高さも十二分に感じられます。
このカーボンクリンチャーホイールが特に生きる場面 持ち前の軽さによりヒルクライム中の勾配変化による加減速、信号でのストップアンドゴー、レース中のアタック。様々な場面でこの漕ぎ出しの軽さが武器となります。 また、ヒルクライムでのカーボンクリンチャーの不安点であるブレーキングも良好です。 LWC wheelsのリム ロードバイク・ホイールの走行性能にはやはり、リム外周部の重量が軽いか否かが大きな影響を与えます。 LWC wheelsのロードバイク・ホイールに使用されるカーボンリムは圧倒的軽さと信頼の東レ製カーボン繊維により 高品質・高強度を両立しました。そこに他社との「違い」と「優位性」を持っております。 25xlrim デザインは近年人気が出ているマットカーボンフィニッシュ。 一見無骨に見える仕上げは、クリアフィニッシュカーボンとは違って表面の細かい傷が目立たず、 かつ塗料の重量増回避に寄与するなど実用上の利点もあります。
チューブラーホイール、クリンチャーホイールそれぞれ24mm~88mmをラインナップしており、 ロングライドからレース(ロードレース、クリテリウム、ヒルクライムレース)まで幅広くお使いいただけます。
最高のスポークSapim・CX-RAY スポークはロードバイクの走行抵抗の大部分を占める、空気抵抗のかなりの割合を占める要素。 それにもかかわらず、リムと比べればあまり目立つ存在ではないため、コストダウンの矢面に立たされがちです。 しかしながら、LWC wheelsのカーボンホイールはそこにも妥協せず、走行性能にこだわった信頼のSapimのCX-rayをはじめとする高級スポークを使用します。
cx-ray CX-RAYが優れている点
空力性能:単なるブレード型ではなく、楕円形状により空気の乱流を最低限に抑え、空気抵抗を低減します。
高い靭性:簡単に言うと「粘り強さ」のことです。固いスポークは簡単に折れてしまいます。この粘り強さによって「折れない」を実現します
軽い:この点については数値で目に見えて現れる部分なので説明は不要かと思います。サピムの焼入れなどの高い技術力により、この軽さと丈夫さを兼ね備えたスポークが成り立っています。 (ただ、小売価格で1本500円程度という価格が難点ではあります。ホイールセット分で20000円程度。)
厳選を重ねたハブ
LWC wheelsのホイールには、厳選をした軽量かつ高回転性のハブを使用。非常に良好な回転性能を示します。 ホイール回転の中心となるパーツなので、ここでの妥協も許されません。 クリンチャーホイールの中では最軽量クラスを誇る、この38mmSLクリンチャー。皆様の手でご体感下さい。
※よくある質問もお読み下さい。 ディスクホイール仕様については、「ディスクホイールハブ変更(F12mm×100mm/R12mm×142mm、スポーク24/24)」をホイールと併せてカートにお入れください。 ※受注生産となります。他の径が必要な方は別途ご相談ください。
【はじめてのカーボンホイールにおすすめ】38mmSLカーボンクリンチャーホイール - LWC WHEELS
それではここから私が購入したホイールを詳しくみていきたいと思います。
実際の製品情報
●重量
前輪584g
後輪757g
前後合計で1,324gって😅あれ?誤差範囲内ですがちょっとだけ重いですね😥
まぁそれぐらいのフレは十分あり得ますよね。でも軽い方になって欲しかったですね💦
比較対象が完成車についておりましたボントレガー TLR(チューブレスレディ)20mmでこれがリムテープがついた状態ですが、前輪が868g、後輪が1,137gと合計で2,007gともう典型的な初期装備のホイールです。
さすがにこれが一気にホイールのみで681gも軽くなるとただ単に手で持った時にでもとても軽くて、それだけでもすごく軽いってなると思います✨
しかしながらホイールの軽量化はただ装備重量を軽くするのではなく走行性能に著しく影響するパーツですので走行感などは後ほど詳しく解説していきたいと思います。
●リムの構造 みて頂くとわかりますが一般的なクリンチャー構造となっております。
カーボンなのでここのビートをはめるところの部分の耐久性など気になる方もおられるかもしれませんが、私が使用しているタイヤはコンチネンタルのグランプリ4000sⅡですがタイヤの付け外しは相当硬く、それでもレバーをグイグイとしても力がかなりかかっても、壊れたりしそうな気配はありませんでした。
やはりSLシリーズでもかなりカーボンの質が良さそうなものを使っている感じがして、実際に触ってみても非常に感触が良くきちんとした素材なのだなと感じ取れます。
またこのホイールはナローリムタイプで実測で外幅21mmの内幅が15mmとなります。
昨今のブームであるワイドタイプのタイヤだと28cがギリギリでしょうか。ちょうど良いのは25cになるでしょうが、今装着しているのは23cのタイヤです。
ロングライドや高速走行にはやや不向きかもですが、ヒルクライムには重量的に有利で204gとちょっと気に入ってはおります✨
●リム表面 このLWCホイールはご覧の様にカーボン地がそのまま見えるマットブラックなってます。
わかりやすく角度を変えて写真を撮りましたが、普通にみるとシンプルなブラックでとてもカッコよく個人的にはとても気に入っております。
もちろんせっかく高いお金を出して購入したのだから"CAMPAGNOLO BORA ONE"みたいな文字が入っていなって思う方もいるかもしれませんが、あまりに目立ちすぎると盗難のリスクも上がってくるので無地のデザインのこのホイールで私は十分です。
無地なだけにシールを貼ったりプリントを施したりとある意味自分好みに変更可能であるので人とは違った事もできるとは思います。
次にリムブレーキ面ですが"バサルトファイバー加工"というのを施している様で使っている感じでではブレーキの性能としてはそこまで不満を感じたことはありません。
●スポーク このLWCホイールのスポークにはSapim社のCX-RAYというものが採用されておりホームページの説明によれば500円/1本とコストはかかっているみたいです。
残念ながらそこまで詳しいことは私にはわかりませんが、それでも実際に走行したり触れてみたりすると性能の良いものが使われているのは実感できます。
写真の様に見てもらうと中央の部分が薄くなっており完成車についているスポークも同様になっておりますが、厚みが半分ぐらいの差があるので空気の乱流を抑制したり、空気抵抗の削減等に効果はあるでしょう。
実際に走行してみるとなんか詳しくは説明できないけど空気を切り分けていっているなと実感できます。
LWCホイールの実際の走行感
それでは次に実際に使用してみて感じたところを可能な限り紹介していきたいと思います。
●車体情報使用車両:トレック ドマーネSL5(フル105仕様)
車体重量:総重量 8.0kg
ホイール:LWCホイール SL38mmクリンチャー
タイヤ :コンチネンタル グランプリ4000SⅡ
●ライダー情報
走者年齢:40歳 男性
趣味 :ULキャンプ・登山・ZWIFTなど
脚質 :クライマー(あんまり力がなくすみません😭)
身長体重:165cm/50kg
って感じになります。ちなみに普段平日には運動をする目的で仕事終わりに平均して週に3,4日ほど1回につき40分〜1時間程度のZWIFT(ズイフト)を堪能しております😊
ZWIFTをやっている方なら理解が早いかもしれませんが、今現在(2021年11月)のところ2年ぐらいは継続していて、レベル47でパワーはFTP 210wのパワーウェイトレシオが4.2w/kgって感じではあります(ただ登りメインの数値ですので平坦な場所ではもっと数値が下がって雑魚ですが💦)。
レースに出たりしても大体はBクラスにエントリーするのでが、いかんせん他の方に比べて圧倒的に体重が軽くパワーもなく、毎回ついていくだけで必死のパッチで何とか先頭集団についていける時もたまにはありますが、ほとんどが二番目の集団になることが多いです😅まぁ最後のゴールスプリントはほぼ確実に千切られておいてけぼりになりますが😭
ちょっとイメージしにくい方もおられるかもしれませんがこの様な感じの使用者であります。
●使用した条件
主にロングライドで100km前後から150kmほどぐらいで街中での使用はそれほど多くはなく、郊外に出てあまり信号に出くわさない様な場所に走りにいったりで使用しております。
基本最初から雨予報の場合は使用しませんし(まぁ好き好んで雨天時にライドする人はあまりいないでしょう💦)、通り雨程度や、雨上がりの路面が濡れている時に走ったりするぐらいになります。
●最近使用したロングライドの情報
これは先日天気が素晴らしく良さそうな日があったので始発で姫路駅から輪行して伯備線の途中駅まで行き、そこから大山、蒜山方面までバイクパッキングのテント泊装備で走行した時データになります。
紅葉の綺麗な時期で快晴でほんと素晴らしく行ったかいがありました✨
それではここから詳しく解説してみたいと思います。
LWCホイールの走行感
1、漕ぎだ時
リム重量が軽量なので0スタートの時にほんの一瞬だけタメがありますが、そのあとは軽快に加速していきます。なので街中でのStop&Goもそつなくこなしてくれるでしょう。
2、加速時
20km/h→30km/h スムーズにその速度域までのせれるという感じがします。
30km/h→40km/h 強く踏み込むことで空気抵抗以外は気持ちよく伸びていく感じがします。
3、スプリント時
思いのほかホイールの剛性がある感じがして、パワーを受け止めてくれます。それでも私は500wぐらいが限界の人間なので😭本当のスプリンターみたいな1,000wぐらい出る人にはちょっともの足りないかもしれません。
4、巡航速度
20km 平地無風だと感覚的に50wぐらいのかなり楽に維持可能
25km 同じく感覚的には80wぐらいで維持可能で乗り始めた人でも余裕でしょう。
30km 同じく感覚的に130wぐらいで高速走行可能です。ただ初心者にはやや継続してはきついかもしれません。
35km ややパワーが必要だが170wぐらいでいけそうです。十分乗りこなしていかないと意地が難しいかもです。
40km 200wぐらいは必要で維持にはかなり鍛錬が必要になってきます。この速度を維持するには継続したトレーニングをしていかないといけないでしょう。
"車体にはパワーメーターをつけていないので普段ZWIFTで走行している時の感覚を元に大体どれぐらいになるのかを数値ワットwで表現してみました"
ネットで検索した情報をもとでは、一般的な全くの未経験の初心者男性が1時間継続して出せる出力(FTP)はおよそ100wみたいです。参考に私の妻(あまりほとんどロードには乗りませんが)のFTPは80wになります。
5、空気抵抗
スポークが風を切り裂いて行く感じがしてすごく抵抗が少なく感じ、38mmのリムハイトでも十分に感じられます。
6、横風
38mmのリムハイトだとやや持っていかれやすいが、ブワッと強風が吹くとホイール以上になんだか私の身体の上半身が流されそうには感じます。
7、登坂性能
2〜3% ほぼ登りの抵抗はほとんどなくすごく楽に登れる。
5% 速度は落ちてくるがホイールの軽量さが一番感じられる勾配でパワーに応じてスイスイ上がれます。
7% 15km/hまで下がってくるがダンシングを併せたりしてわりと登れるように思います。
10% 10km/h以下ぐらいになってインナーに下げるぐらいになりますが、ホイールのパワーロスもあまり感じず、パワーに応じて登れる様に思う。
剛性感
次にこのホイールの剛性の感じ方ですが、さすがにこれは老舗メーカーの一級品の製品に比べるとおそらくダンシングした時やスプリントをかけたりすると横方向の剛性やリムの剛性などはあまりないかもしれませんが、私みたいな軽量ライダーや、ロングライドを楽しむだけとか、エンデューロレースとかぐらいな初級中級レベルのレースぐらいでは必要十分だと思います。
感覚的に私が出せるパワーはFullMaxの500w程度だと一瞬だけ剛性が足りないかな?とは感じますが、めちゃくちゃ頑張っても私には3秒ぐらいしか出せませんのでほぼ関係ないですね。
本格的にパワートレーニングをしている方でレースなどの最後のゴールスプリントで勝ちたいって人には役不足かもしれませんね。まぁそんな人は極一部でしょうが💦
私が使用していてヒルクライムの時でもダンシングしていて剛性が足りないなって思うことは全くありませんので、そこまで気にする必要はないでしょう。
快適性
カーボンホイールは使用していてアルミリムに比べるとやはり振動吸収性については優位であると思いますので、長距離を走った際の身体に残る疲労は少なくなると思います。
まぁしかし、これはどちらかというと一番重要なのはまずタイヤ幅と空気圧で、次に車体フレームの素材で、その次にって感じだとは思いますが。
耐久性
カーボンホイールですのでこれはもうアルミホイールと比較するとたとえどのブランドのホイールを使用しようが避けては通れないとは思います。
特にリムブレーキ仕様のカーボンホイールはブレーキング時の熱問題は避けては通れず、非常に勾配のキツい坂道を長時間下る際はかなり慎重にならないと思います。
その点ではやはりブレーキの選択で考えるなら今現在ではディスクブレーキ一択で答えは出ていると思います。実際このLWCホイールも納期は変わってしまいますがディスクブレーキも選択できますので問題はありませんでしょう。
一応リムブレーキ仕様のこのホイールを3、4年で計7、8000km走った感じででは普通のヒルクライムルートのダウンヒルでのブレーキぐらいでしたらそこまで問題はないと思います。
しかし、中には色々と標高の高い場所に出かけて行くこともあるかもしれませんが、その中で一番標高の高い乗鞍に行った時のことです。
おそらく傾斜のやや緩い長野県側の乗鞍エコーラインのダウンヒルならたぶん問題は出にくいかもですが、勾配のキツい岐阜県側の乗鞍スカイラインなどの激坂をずっと下る場合は問題あるでしょう。
上記の写真ですが、おそらくそのスカイライン側を下っている際におそらくブレーキ熱で前輪のリムが若干歪んでしまったものだと思います。
普通に街中やロングライドでは通常のブレーキングには全く気にはならないのですが、ダウンヒル時や強くブレーキングした際に1箇所膨らみがあるのでそこの部分がぐわんぐわんとなってしまっております。
やはり乗鞍スカイラインみたいなコースを下る際には問題が発生しやすくなってしまうのかなと思います。
後、雨天時もリム表面が濡れてブレーキング時はカーボンホイールだと非常に扱いが難しくなると言われてますが、現状では私が遭遇した程度の雨のライドででは困ったことはありませんでした。
まぁそんな激しい雨の時にヒルクライムしてビシャビシャになってダウンヒルとかリスクが大きすぎるので、どうしても行かなくてはいけないとかでない限りはロードバイクに乗るべきではないでしょう。
ただ普通の通り雨や路面が濡れているぐらいででの使用でしたらそこまでデリケートに思う事はしなくても良いと思います。
これはほぼカーボンリムの特性であってLWCホイールだから起こりえたことではないと思っております。
なのでことこのLWCホイールでの耐久性に関しては思った以上に頑丈だと感じております。
ハブの性能 このLWCホイールに採用されておりますハブは詳しくは記載がありませんが、とてもよく回転して手で空転させても非常に長く軽快に回ってくれますし、実際に脚を止めた際でも速度落ちがゆっくりでとても楽に巡航速度を維持しやすいと思います。
さらにオプションで追加料金が要りますが、より高性能なExtralite Cyberハブの選択可能です。まぁ高額すぎて私にはこれで全くもって十分なのですが。
次にこのホイールを使用して感じた良かったところとイマイチだったところをみていきたいと思います。
実際に使用して良かった点
1、軽い やはりまず何よりも軽さが素晴らしいです。
もちろんまださらに軽量なモデルの25mmハイトのモデルもありますが、ヒルクライムレースとかでの使用でなければバランスの良いこの38mmハイトのカーボンクリンチャーではとても軽く非常に良いと思います。
2、巡航性が良い
38mmハイトに空力に優れたCX-RAYスポークのおかげで、個人的には十分楽にロングライドなどでの巡航が可能だと感じています。
もちろん50mmや88mmハイトとかのリムハイトだとさらに良いかもですが、横風に影響されにくく、登坂性能を思うとこれがちょうどバランスがいいと思います。
3、購入しやすい価格
普通はカーボンホイールを導入しようと思うと、もう倍くらいの20万ぐらいの予算が最低でも必要になってくるでしょうが、初級者の最初のホイール交換にはギリギリ心理的にも予算的にも出せる10万以下の95,800円であるのでとても良い選択肢になると思います。
もちろんこれよりもまだ入手しやすい価格帯のカーボンホイールもあるでしょうが、性能と実績を思うと多くのユーザーのいるこのLWCホイールは安心して導入できると思います。
ホイールはただ軽量ってだけではなく総合的な性能が必要になってきますのでね。
実際に使用していまいちな点
1、知名度が弱い
やっぱり大手ブランドの製品、DURA-ACEや、カンパニョーロ ボーラワンとか、マビックやとかそういった自転車雑誌に掲載されている様な製品に比べると何それ?ってなるのは否めません。
ですが、ソロで自由気ままにロングライドを楽しんだりしてましたら別に追い越されようがすれ違おうがその人がうぁ〜あの人カンパ使っているよとかほぼ判別することは不可能ですので、それよりは自分が導入可能な予算の中でいかに快適な走行ができるようにホイール交換することの方が重要ですから特に気にする必要は全くないと思います。
実際私は気になったことは一切ないですし、そんなことでマウントを取ってくる人がいれば残念な人なのだなと思って関わらないのが一番ですね。
2、デザインが簡素である
私個人はこのシンプルなマットブラックのデザインは非常に好みでとても気に入っておりますが、人によっては製品名の入ったロゴやスポークのアクセントが欲しいって思う方にはイマイチかもしれません。
せっかく10万ぐらいの予算を使って購入するのだから見栄えも欲しいって人にはおすすめできないかもです。
まぁそんな方はどうぞ20万以上出してカッコいいホイールを購入してください✨
3、タイヤの付け外しが難しい このホイールとタイヤの相性もあるかもしれませんが、とりあえず私の使用しているタイヤのグランプリ4000sⅡとだとかなりビートが嵌めにくくて、パナレーサーのタイヤレバーを3本使用しないと私にはパンク修理などができません。
ちょっと丈夫なタイヤレバーはきちんと持っていかないとパンクした時に苦労するかもしれません。
まとめ
ロードバイクは本当にお金の掛かる機材スポーツですよね💦車体だけで予算が20万円〜30万円ぐらい必要で、その後はヘルメット、シューズ、ペダル、ウェア、ポンプ、工具、パンク修理キット、タイヤ、サイクルコンピューター等々あげれば本当にきりがありませんが、その中でも車体の次に高額なものになるのが間違いなくホイール交換になってくるでしょう。
しかし、このLWCホイールに交換して実際に色々走ってみて思うのが如何に少ない予算で自転車ライフを堪能しようかと思うと、車体の予算は10万円ぐらいでも良いのでそのあとは可能な限り早めにこのカーボンホイールとビンディングペダルを導入してあげると数ヶ月もすればだいぶん自転車に乗れる身体になってくるでしょうから、長年乗り慣れた方にもロングライドなどでついて行くことも、100km以上のロングライドも非常に楽にこなしてくれるロードバイクになってくれると思います。
本当に思うのが、最初にどんなメーカーのロードバイクでも構いませんし、グレードは10万円前後のものでも十分ですが、このホイールを購入しても次にまた違ったタイプの車体が欲しくなったとしても、このホイールはそのまま十分続けて使用可能なぐらい性能はあると思いますので、無駄な投資にはならずに済むと思います。
よく最初にホイール交換するならカンパニョーロのゾンダが目安と言われておりますが、それ以下のグレードだと交換したところであまり効果が実感できにくくなるためにその様に言われておりますし、実際に私もそう思います。
しかし、そのゾンダでも予算がおよそ70,000円ほど(wiggleなどの海外通販だと45,000円ぐらいで購入可能ですが)となりこのホイールとの差額は25,000円となります。それならもうほんの少しだけお金を工面してこのLWCホイールを導入すると更にワンランク、いやツーランクぐらい上のホイール性能を体感することができると思います。
はっきり言います。最初にもうこれ以上予算をかけられないからと妥協してゾンダを購入したところで近いうちに絶対にもうワンランク上のホイールにしたくなります。それは断言できます。
だって他の人の情報見てたり、坂道でささーっと追い抜かれたらやっぱり欲しくなるのですよ。それより上の性能のホイールが!!
それなら入手しやすい価格で高性能なこのLWCホイールって選択肢は絶対に良いと思います。正直このホイールを最初に購入して交換しましたが、特にこれ以上交換したいって!!いう欲はほぼないです。まぁあるとすればもう少し用途の違う超軽量のヒルクライム専用ホイールもしくは高速巡航用のディープリムホイールかってぐらいですね。
確かに最初に10万円も出してホイール交換するには勇気がいりましたが、自動車のホイール交換とは比較にならないぐらい性能が変わりますので絶対にホイール交換は必要だとは個人的には思っております。
扱いのデリケートなカーボンホイールで誰にでもどんな用途にでも合うとは思いませんが、交換して後悔することはまずあり得ませんので気になった方はこのレビュー/インプレを参考にぜひこのLWCホイールにしてロードバイクライフをさらに楽しんでみてはいかがでしょうか✨✨✨
おすすめなハンドルバーバッグ オルトリーブのアクセサリーパックのレビュー/インプレ
皆さんはキャンプに行く際の交通手段はどの様なものが多いでしょうか?ほぼ多くの方がマイカーなどの車やバイクで、一部の方が電車やバスなどの公共交通機関、そして極少数に自転車を使用すると言う方がおられるでしょう。
今回紹介しますのはそんな自転車でのキャンプなどの利用におすすめしたいハンドルバーバッグの一種でありますオルトリーブのアクセサリーパックを紹介してみたいと思います。
特徴
・強靭な防水性を持った生地による圧倒的な耐水性
・アクセスしやすく使い勝手の良いロールトップ式
・付属のストラップを使用してウエストポーチにもなる
・ハンドルバーパックに付けても使用可能
公式サイトの情報
ハンドルバーパックのサブバッグとして連結できるアクセサリーパックが、新色ブラックマットカラーとなりアップデート。
リフレクターロゴの位置が変わり、ベルト幅が20mmとやや細くなりました。開閉はロールクロージャー式で、物が取り出しやすい設計のため、財布や携帯電話など使用頻度の高い荷物を収納しておくのに便利です。 アクセサリーパック単体でもハンドルバーに固定でき、付属のストラップを装着すればウエストバッグとして使える用途の広いアイテムです。
※旧ハンドルバーパックへの連結も可能です。
【価格】 ¥9,900
【仕様】 H17xW30xD5cm 3.5L/204g/耐荷重:1kg
カラー:全1色 ブラックマット
バイクパッキング|ORTLIEB(オルトリーブ)|PR International
製品の紹介
まずはこのアクセサリーパックの単体の重量を測ってみました。
158gとこの防水性を考えると超軽量な製品が好きな私からみても非常に軽くて嬉しくなります。
次にウエストポーチとしても使用可能なストラップの重量ですが、これは38gと至って普通です。
と言いますか、本来はオレンジ色の幅20mmほどのストラップが付属品としてあったのですが、これは非常にストラップが長くて、また腰に巻きつけた時に細く、バックルの部分も強度が頼りなかったので、何か代わりになるもがないかと色々探してみた結果好日山荘にありました100cmのストラップが幅25mmで強度も高く高品質なものでしたのでよかったです。
お値段715円とやや高かったですがこれに交換して非常によかったです。ただ長さが100cmと150cmがあったのですが、150cmだと長すぎるかな?と思い100cmを購入したのですが、ウエスト68cmも痩せ型の私でもほんとギリギリでした💦
開閉の仕方 次に使い方としてこのバッグの開け閉めを見てみましょう。
ロールトップクロージャー式ですので特に変わったところはありませんが一応。
まずストラップを緩めてバックルを外します。これシンプルな様に見えててよくできておりまして、ストラップは緩みにくく形状を工夫しており、引っ掛ける部分もかけ易く少し外れにくく先端に突起を少しだけ盛り上げております。
若干ですが外す時にスムーズにできませんが、自転車での走行中に簡単に取れてはいけませんので最終的にこの形に行き着いたのでしょう。
アルミ製のパーツですが、普通に使用していてまず壊れることはあり得ないでしょう。私がみた感じでは対荷重は20kgは余裕であるのではと感じております。まぁこのバッグにそんな荷物外付けを利用しても不可能でしょうが💦
そして後はくるくると広げればもうすぐに中の荷物にアクセスができます。
後このバッグには入り口の部分に簡単にほどけない様にプラスチックの芯材があるのですが、これが最初幅20mmほどありました。
その影響であまり中に荷物が詰め込んでも蓋がきちんと閉じることが出来ませんでしたので、思いきってこのプラスチックの部分を半分ほどカットしてみました。
しかしそのおかげでこのロールトップ部分がより小さく巻くことが可能になったので僅かではありますが中の容量が増えたと思います。
ストラップの通し方
次にこのバッグをウエストバックとして使用する際の使い方を見てみましょう。
このバッグには計3箇所のストラップを通す部分があります。これによってしっかりとバッグとストラップが固定されるので普通に装着して歩く分には全く問題なく使用することが出来ます。
これが簡易的な作りで販売している製品だったりすると通す部分が2箇所だったりすることもありますので、やはりこういった細かな作り込みはオルトリーブの製品は手が込んでるなと思います。
ちなみにストラップを通す部分は幅として30mmぐらいまでは行けそうなのですが、バックルも通すとなるとやはり私が購入した25mmまでになるでしょう。
外付けについて
このアクセサリーパックは中はただの袋になっております。個人的には別に中にポケットなどあっても邪魔になるだけなのでシンプルで非常に気に入っております。人によってはポケットや仕切りが欲しいと言う方もいるかもしれませんが。
でそこで重要になってくるのが外付けなのの拡張性です。このバッグにはあまり多くはありませんが、フロント側に1箇所と、反対側のストラップを通す部分の上下に計4箇所小さな輪っかがついております。
これが非常に便利で上の写真の様にショックコードとコードロックを利用することで少しではありますがバッグに荷物を外付けすることが可能になります。あまり重いものはつけれませんが、私の場合はウインドシェルや補給食のゴミなどを袋に入れてここに付けたりしております。
パッキング可能な容量
それでは次に私がテント泊で行く際の荷物を詰め込みしていくもののパッキングを紹介してみたいと思います。
このアクセサリーパックは容量が3.5ℓなのですが、装備に多少投資が必要になってきますが十分パッキングが可能ではあります。
左上から順番に紹介します。
①テント、ペグ、クッカー
・ノルディスク ロフォーテン1ULW
・打刀ペグ16cm
・エバニュー チタンマグポッド500
②シュラフ
・ナンガ ミニマリズム180
③シート、ストーブ、燃料
・Amazon購入の荷物置きシート(90cm×60cm)
・バッチストーブ1.0
・アルコール燃料
④マット
これだけを全て合わせて重量が1,535gとなります。
想定温度が5℃ぐらいまでと十分軽量なのではないでしょうか✨
これをバッグに詰め込んでいきます。
まずそこにテントとクッカーを一番底に置きます。
次にサイドに少しだけスペースができますのでそこにコンパクトに纏めたマットを差し込みます。
そしてその上にシュラフを置いて、横に少しだけ隙間がありますのでそこにストーブとシートを入れておきます。
これをロールトップを閉じればパッキングが完了です。
容量3.5ℓでも宿泊装備は入れれることが可能です✨
後個人的な思いなのですが、食事関係は自転車でですと比較的短時間でスーパーやコンビニなども利用できる場所もありますし、せっかく馴染みのない場所に遠出するならその土地の名物料理などを食べたいのでバイクパッキングで行動する際は食事を用意していくことはかなり少ないです。
自転車で走った際は疲れますのでめんどくさがりな私にはその後に晩ご飯などを作るのは嫌なので、ご飯を食べて、お風呂に入って、その後テントを設営してささっと就寝するのが比較的多い感じです。
自転車への取り付け方
次にバイクパッキングする方法を紹介します。
まずストラップを下側から回していきます。
次にストラップを通すバックルがあるのでそこにストラップを差し込みます。
ちなみにこの部分はストラップの先端が薄く差し込みやすい様になっておりますので非常にスムーズに通すことが出来ます。
あまり工夫してない製品ですとここがさっさと出来ずにイラッとすることがあるので本当にオルトリーブは細かいところまで作られているのです素晴らしいです✨
最後にベルクロをとめて完了です。
しかしこのベルクロ部分はやや長さが短くて少し変わった形状とか他にもハンドル部分に余計なものをつけている場合はちょっと取り付けが難しいかもしれません。
取り付け完了 車体に取り付けてみてみたところです。他に外付けしていなければ非常にシンプルですごくカッコいいですね✨
乗車側から取り付けた時の感じです。
ドロップハンドルでもギリギリブラケット部分を握る隙間はあります。
防水性について
最後にこのアクセサリーパックの防水性についてどれぐらいあるのか実験してみました。
過去にバイクパッキング用のオルトリーブの製品は他にも(シートポストとサドルバック)所有して使用経験はありましたが、基本ずっと雨が予報されている場合やゲリラ豪雨など激しい雨天が予測される場合にはライドしたことがありませんでしたので一度も浸水の経験はありませんでした。
また過去にもレビューしたことのありますウルトラライトウェイトドライバッグPS10でも十分防水性は体験しておりますので普通の雨程度では問題ないのは簡単に想定できるのですが、唯一このロールトップ部分の両端がどうも隙間ができてそこから水が入ってきそうに感じたのでそれを確かめたく今回検証してみました。
と言うわけでお風呂場に満杯に荷物を詰め込んだアクセサリーパックを持ち込んでシャワーでザーザーにかけてみました。
自転車で走行するのであれば大体が正面からでしょうが、どう思っても真正面はしっかりとロールトップが巻き込んでいるので絶対にそこから浸水しそう思えなかったので両サイドをメインにおよそ2分ほどかけてみました。
ちなみにシャワーは時間雨量にして300mmぐらいあるので2分間だとしても10mmの雨が1時間続いた計算になりますので個人的にはこれで十分だと思い2分ほどで切り上げました。
普通に自転車で走行中に時間雨量10mmとかはかなりザーザー降りですから私はその様な時はまぁほぼライドすることはないでしょうね。
実験直後のバッグの状態です。ずぶ濡れですが生地から水分が染み込むことはオルトリーブの製品ですと絶対にないと私は信頼しております。
触れば十分感じ取れるでしょうし、生地の縫い合わせ部分も超高品質な圧着が施されていてここの接着が劣化するのも全く想像はできないです。
ロールトップを解いて中を開けてみました。
当然真ん中部分は何も影響はなしです。
ただ心配していた両サイドの分ですが写真の左側は浸水はありませんでしたが、右側は水滴を確認しました。
しかしこれおそらくバッグについていた水滴がほんの少し開けたタイミングで入りこんだのかな?というレベルでもう2,3滴だけでした。
この検証結果には思っていた以上に浸水がなくこれなら浴槽にでもつけ込んで実験しても良さそうなぐらいです。ただこのバッグは浸水が想定されるのは上からだけですので本当に激しい雨天の時はもうコンビニのレジ袋とかでもかぶせておけばもうそれだけで何も問題はないのではと思います。
ただ見た目が残念なことになりすぎるので応急的にであって多少の雨でしたらそのままでも全く問題はないでしょう。
実際に使用して良かった点
1、思った以上に荷物を入れれる 通常3.5ℓではテント泊の荷物なんて詰め込みは考えにくいかもしれませんが、工夫と近年の軽量装備であると十分可能な容量だと私は思います。
もちろんキャンプスタイルは千差万別ですので何を重視するかで持っていく荷物は変わりますが、最低限の装備ならこれで私は問題ないです。
テント泊登山だとこの装備では無理ですが、自転車だと最悪何かの連絡手段がつけば救援は容易いので普通の郊外を走行してキャンプするぐらいならこれで私は行きます。
2、装着しやすいバックル この付ける際のやりやすさは大分助かります。工夫していない物に比べてほんの数秒しか違いがないかもしれないですが、何度も何度もするとこの差はかなり大きく感じるとは思います。
少なくとも私は非常に使いやすい部分だと感動しております。
3、ウエストベルトの使用が使いやすい 本来このウエストポーチとしての使い方は補助的なものかもしれませんが、少なくとも私には十分これだけでも問題なく常用できるのではと感じております。
先月の下旬にロードバイクで上記に紹介した内容とほぼ同じものを入れて、155kmほど約6時間ほどこれを腰に巻きつけてずっと走行しましたが、問題なく使用可能でした。
個人的にはこれをシートポストなどにつけて使用するバッグなどよりはよほど走りやすくかなり快適で変な荷物の重量とかを感じずに済みました。
これがサドルバッグなど重いものをサドル付近に取り付けると私は立ち漕ぎなどすると不快で苦手だったのもあり、オルトリーブのシートパックは売り払ってしまいました。
4、圧倒的な防水性 やはり実験して感じましたが、オルトリーブの防水性はほんとすごいなと感じます。
バイクパッキングで出かけるなら耐久性や防水性を思うとアピデュラよりは良いかもしれませんね。使用したことがないので適当なことは言及できませんが、少なくともオルトリーブの製品で雨対策で困ることはほぼないでしょう。
5、便利な外付け 元々このアクセサリーパックはサブバッグ的な扱いなので豊富な外付けに対応しておりませんが、少なくとも私には十分な拡張性があると思っております。
あまりにもたくさんごちゃごちゃ付けるとスマートではないですし、走行時の抵抗にもなりますからこれぐらいで十分だとは思います。
実際に使用していまいちな点
1、細かなポケットがない このバッグの元々のコンセプトが細かな所持品を入れたりする用なので残念ながらこの製品には中にも外にもポケットや仕切りはありません。
ただ防水性を高めるには余計なものはつけない方が良いですし、最悪外付けやコクピットバッグなどその様なものを使用してスマホや財布は保管するのが良いでしょう。
2、やや内部にアクセスしにくい 防水性を高めるためにはこの作りは非常に良いのですが、やはり単純に内部にはアクセスしにくくて何度も開けたり閉めたりは面倒になるでしょう。
なので基本このバッグには信号待ちなど短時間の場合ではなく、休憩時などに開け閉めする使い方にはなってくるでしょう。
3、何度も付け外しは面倒 バックルは比較的付けやすいとは思いますが、やはりコンビニなどに補給で入るたびに防犯のため都度付けたり外したりは非常に面倒に感じ私はその様なことはほぼしないです。
なので短時間に何度もつけ外しがありそうな場合にはウエストポーチで運用するスタイルになってしまいます。
4、ブラケット使用時に邪魔になる 比較的小さめなサイズですが、やはりこれぐらいのバッグをフロントに取り付けるとドロップハンドルだとやや邪魔に感じてしまいます。
しかし、ブラケットを握った際にほんの少し当たるかな?というレベルですので個人的にはそこまで気にはなっていないです。
シフトアップやシフトダウンのレバー操作も問題はないです。
5、フロントライトが使用できない
最後に問題なのがこのフロントバッグを装着するとライトやサイコンなどの取り付けスペースがなくなってしまいます。
実際は付けられなくはありませんが、サイコンが見にくい角度になったり、ライトの角度がきちんと調整できなかったりするので何らかの対策は必要となります。
あとこの2kgぐらいの装備がフロント部分にきても私は走行時に重さを感じたりとかはほとんどなかったです。
個人的にはサドルバックに取り付けるより圧倒的にフロントに付ける方が楽です。
若干空気抵抗は上がってしまいますが💦
まとめ
オルトリーブの自転車用バッグはどれも素晴らしい防水性や使い勝手があり、また自分の使用スタイルに応じて多様な製品を展開しておりますのでかなりの割合でマッチするものが見つかるとは思います。
その中でもこのアクセサリーパックは私にとっては防水性があり、テント泊用の荷物をギリギリ収納可能で、非常に軽快なライドを堪能するにはなくてはならない物になりました。
全ての人に使えるとは思いませんが、小さく軽いっていうのは自転車を乗って行くには重要な事だと思いますので、もしよければ私のパッキングを多少参考にして頂いて軽快なサイクリングを楽しんでみてください✨
世界最軽量級の輪行袋 オーストリッチのウルトラSL-100の使用レビュー
ロードバイクなどを輪行する際に皆さんはどの様な製品を使用しておりますでしょうか?今現在では輪行袋は多種多様な製品が販売されておりますが、今回紹介します商品は重量が110gとおそらく世界最軽量クラスであるオーストリッチの"ウルトラSL-100"を紹介したいと思います。
特徴
・15デニールの超薄型の生地を使用して110gと超軽量
・肩掛用ベルトと中締めベルト3本は同梱しており173g
・エンド金具は別途必要
・凝った機能はなく大きな巾着形
実測情報
まず重量は本体のみで110gとなっています。
これは非常にびっくりするぐらい軽量で、持った感じはウインドシェルなのでは?と思い込んでしまうほど軽量だと思います✨
収納袋と肩掛用と中締め用ベルトを合わせて63gになります。
トータル重量で173gと他に販売されているものに比べ異次元の軽さになっています。
この重さなら保険として輪行するつもりがなくてもサドルバッグやサイクルジャージの背面ポケットに気軽に突っ込んでいても何らかのアクシデントや天候の急変などでも緊急に輪行に変更可能なの大きなメリットになると思います。
比較として以前まで使用しておりました同じメーカーのオーストリッチのSL-100と並べて比べてみました。
このSL-100も軽量輪行袋として愛用している方も多いとは思います。
しかし実際に並べて持ち比べると大きさが3倍位違うように感じます(袋のみでその他付属品は含んでおりません)。
重量はSL-100が247gです。これでも一般的な輪行袋ではかなり軽いとは思います。
両方とも付属品は入れずに袋のみの重量でその差が145gとなっております。
個人的にはこの重量差はまだ少しは我慢できる程度の重さなのですが、実際に持ち運びの際には体積がおよそ3倍ぐらい違ってくるので非常にスペースをとってしまうのが1番のネックとなっていました。
でも断っておきますが、SL-100も十分軽量で小さいです。しかしこのウルトラSL-100を手にしてしまうとほとんどの方がSL-100は大きくて重いから嫌ってなるでしょう。
製品の詳細
次にこの製品の作りを見ていきたいと思います。
基本的にこのウルトラSL-100はただの巾着状の袋ですので特段特筆するような機能はついておりません。
まず肩掛用ベルトを通す穴が1カ所だけあり、補強をして縫い付けられております。
やはり駅構内を歩いて移動するにはいくら軽いロードバイクとは言え手で持っての移動では負担になる方が多いと思います。
なので肩掛用ベルトをつけて移動する方が多いと思いますので、この穴が開いていてバンドを通すことができるのはやはり便利なポイントでしょう。軽量化に特化したとは言えこの部分は省いておりません。
次に袋を閉じる巾着部分ですが、ここはやや軽めな紐が付いており引っ張ってコードロックで閉じるようになっています。
ただ個人的にはこの紐はまだ太めに感じたので、近日中には2mmぐらいのコードに付け替えていきたいなと思いました。
3番目の特徴として収納するときに目印となるイラストはきちんと縫い付けられております。
やはり収納時にはこの目印があるとわかりやすいですね。ただの袋みたいに見えますが、ここはきちんと収納できる様に工夫されております。
次にこの生地の特徴ですが、これはダウンジャケットとかの表生地にも使用するような超軽量で非常に高品質な15デニールのリップストップナイロンが使用されております。
UL系のテント泊登山などで非常にいろいろな高品質なものを見てきましたが、正直これよりもっと良いものは色々あります。
しかし、あくまで輪行袋で使用するので、引き裂き強度や耐久性を思うとこの生地が極限の軽さと強度と価格のバランスで見た場合にこの薄さの生地が限度だったのでしょう。
リップストップナイロンの生地ですので引き裂きには多少強くなっていますが、やはり尖った金属があったりする自転車を収納する袋として考えるとこの生地の薄さは非常にデリケートにはなります。
普通の持ち運びでは大丈夫でしょうが、地面に置いて入れたり出したりする際に少し移動したりとかすると思いますが、その場合はひこずったりせずに底面が破れたりしない様にしたり、スプロケットやディレイラーのワイヤーなど尖った部分で引っかかって生地が破れたりしないように十分注意する必要があります。
収納の仕方
ロードバイクを輪行する時のまとめ方は調べればいくらでも詳しくいろいろ解説している記事がありますので今回は省かせていただきます。
なので袋に入れるところから紹介していきたいと思います。
①まずは入れやすいように地面にしっかりとそこを広げて置いてあります。
※この際に風などに注意して飛ばされないようにしましょう。風が強い時などですと結構輪行袋がひらひらとなってストレスになってしまうことが私にはあります。
②次にそこの部分をびしっとなるように引っ張り調整しながら上に袋をかぶせていきます。
この場合どちらか片側をまず上まで上げて少し巾着を閉じてあげると固定して手を離しても大丈夫になります。
③そしてもう片側も引き上げて巾着部分を引っ張り閉じていきます。
④そして最後に両側をしっかり閉じて、上で紐をくくってあげると収納完了です。
※後は最後に肩バンドを通してあげてると完成になりますが、私はほとんど使用しませんのでここは省略します。
収納時の大きさ
このロードバイクはフレームサイズが47センチの小さなサイズですのであまり参考にはなりませんが一応紹介しときます。
高さは110cmになります。
次に幅が77cm
厚みが39cmとなっています。
横から見るとこのような薄さになります。
個人的には横型にすると電車の中などに置いた場合倒れにくく安定はしやすくはなりますが、幾分スペースを取りすぎるので私が輪行する場合は絶対に縦型にして極力邪魔にならないように心がけております。
やはりいくら薄くなったとは言え横型で電車の中に置くとそれだけで非常に邪魔になるものです。
それに対して縦型だと160サイズ位のスーツケースほどの横幅スペースに収まるので他の人からの視線もそれほど気になりにくいのかなと思います。
あと個人的に気にしているのが輪行袋のカラーリングです。私は絶対に黒一択です。
汚れが目立たないですし、こんな大きな荷物なのでブラック系の色だと少し小さめに感じるので私は他の色は使用したくありません。
ちなみにこれでパッキングした場合ですが、細かいものはいろいろついた状態ですがジャスト8キロ位となっています。
これぐらいならあまり大きくない駅ですと肩掛用ベルトを使用せずとも、手に持って移動するには許容範囲の重さではないかなと思っています。
まとめ
輪行袋は結構痛みやすくて消耗品のようなもので何度も買い換えている人がいるかもしれませんが、個人的にはいくらロードバイクを高い金額をはたいて2,300gと軽量化しても結局こういった持ち運ぶ荷物が重くなってしまうと意味がありませんので、この様な細々としたものをいかに軽くできるかが快適な走行につながるのではないかなと思っています。
一番最初に購入する時にこんな輪行袋が10,450円って高すぎるでしょうと感じましたが、実際に購入して使用してみると非常に高品質な生地を使用しているためこの金額は納得できましたし、軽量化するには非常に効果のある投資だと思いました。
耐久性はあまりないかもしれませんが、何度も使用して色々なところに輪行して行きたいと思います✨
日本百名山 笠ヶ岳への1泊2日のテント泊登山
笠ヶ岳、北アルプスに登っておりますと槍穂高連峰からははっきりとその美しい山容が目に魅きますが、主要稜線ルートからおよそ10kmも離れており、またほぼ単独峰になるため行ってみたいなとは思っておりましたが、なかなか踏ん切りが付きませんでした。
しかし、9月の中旬にシフトのタイミング的に1泊2日で登山に行けそうでしたので、せっかくならと北アルプスにさくっとテント泊登山に行きたいと思い計画することにしました。
どこにしようかなと思っていたところ最初は雲ノ平に行こうかなと思っていたのですが、行く直前に有峰林道が土砂流出で通行できなくなっているのを知って、遠回りではアクセスできますがかなり時間をロスして余計にかかりそうに思いましたので、急遽取りやめて笠ヶ岳に登ってみることにしました。
今回上ったルートは一般的な最短ルートの笠新道を登るコースを選択して、笠ヶ岳山荘まで行きテントを設営して1泊して下山してくるコースにしました。
笠ヶ岳には他にも西側から登るクリヤ谷コースがありますが、ここはマイナールートで調べてみたらものすごい藪漕ぎが必要で非常に苦労をするみたいです。
コロナ渦の影響で去年と今年と草刈りができてないらしいので相当時間がかかるみたいです。
けどこの一般的な最短ルートである笠新道コースですが、このコースは北アルプスの3大急登には入っていませんが、それと同等にきつい上りとして有名みたいです。
調べてみてもいまいち詳しく分からなかったので、まぁ大丈夫だろうと思いこのコースで行ってみることにしました。
帰ってきてからYAMAPのコースプロファイルを見てみると上記のような標高差になっていました。もう少し詳しく調べてみたらこの笠新道の登山口から杓子平まで区間はおよそ距離2.5キロで標高差1,083mの急登になります。
それでは今から今回の山行を紹介していきたいと思います。
YAMAPのデータも参考にしてみてください✨
笠ヶ岳 https://t.co/VjHKJpzHsB #YAMAP pic.twitter.com/MqWpvz8R7h
— なかちん (@naka350z) 2021年10月17日
テント泊装備について
最初にこのテント泊装備の内容を簡単に紹介しておきます。
今回は相当苦労するかなと思い、また営業小屋も積極的に利用しようと思ったため重量をかなり削ってガスストーブやアルコールストーブも持って行かずに固形燃料で装備を組んでみました。その結果今までのテント泊登山での過去最低重量の食料込み水抜きで3,470gのパックウェイトになりました✨
主要装備は以下な感じです。
ザック HMG メトロパック1800
テント ノルディスク ロフォーテン1ULW
マット 山と道ミニマリストパッドとフリーライトマイクログラビティとセリア両面アルミロールマット
クッカー エバニューチタンマグ500
ストーブ 100均固形燃料×2個
その他小物類
当日の天候
当日と翌日の天気はまぁまぁ良さげな予報だったのです。
が結局晴れは晴れでしたが案の定ガスがよく発生してしまい眺望はあまりよく見通せませんでした💦
登山口までのアクセス
9月16日(木)この日は夜中の2時まで仕事をしており、勤務終了後すぐに荷物を車に積めてAM2時半過ぎには姫路を出発しました。
結局、途中の大津サービスエリアで眠気の限界がきてしまい20分ほど仮眠しました。
そして東海北陸道の飛騨清見ICを下り、そこから新穂高温泉まで下道で走り結局登山者用の駐車場についたのはAM9:30ぐらいになりました。
まぁおおよそ計算通りです。ここからは抜戸岳方面が晴れていて綺麗に見えました✨
というわけで30分ぐらいかけて登山の準備です。
登山開始
10:09 新穂高登山指導センター通過です。
登山届けはもちろん事前にコンパスにて提出済みです。
10:53 笠新道登山口入口です。標高1,370m
ここに水が湧き出しておりますが、ここでもう最終水場です💦必要な分を山荘まで全て担ぎ上げなければいけませんので最盛夏は干上がってしまうでしょうね💦
ここから標高2,898mの笠ヶ岳の稜線上までほぼ直登です💦💦💦
中間地点までずっとこのような登りが延々と続きます💦
登っていて10分ほど経過して結構移動したかな?とYAMAPの地図を見てもほぼ動いていません。これは相当キツそうなコースな予感がしてきました💦
11:31 標高1,700地点
まだまだまだまだです💦もう淡々と登って行きましょう。
ようやく槍、奥穂方面が見えてきました。一瞬ですが槍の穂先が見えましたがすぐガスがかかってしまいました💦
11:58 登り始めて1時間ちょっとでようやく中間地点です💦
長い長すぎです💦徹夜の体には非常に辛い💦
まぁこの景色があるのでまだ頑張れますが✨
杓子平が近くなってくると岩が大きくなってくるのでわかりやすくなるでしょう。
早く着いて〜💦
13:15 ようやく杓子平に到着です✨
標高2,453mで標高差1,083mこれはさすがに中々ないしんどさでした💦
上りはかなり得意なのでまだ大丈夫ですが、時間が結構かかりますね。
でもそれもそのはずです。ここ笠新道の入り口から杓子平までコースタイム4:20です。なので2:20だとやや早いペースでしょう。
笠ヶ岳やっぱりガスって見えません💦
ここ杓子平少し平坦な移動がありまたそこから主要稜線上まで駆け上がります💦頑張りましょう。
13:46 再度上り区間にやってきました。難易度は優しいですが、この上り地味にこたえます。
振り返ると杓子平の綺麗な景色が見渡せました✨この綺麗さを私のスマホのカメラでは紹介しきれないのが残念です💦でもここの景色は機会があればぜひ訪れていただきたいですね✨
稜線の頂上までもう少しです。
14:06 ようやく稜線上までやってきました💦でも絶っっっっ景です✨
ここから小刻みなアップダウンを繰り返して笠ヶ岳まで向かいます。
途中には結構平らな箇所が多くてびっくりしました。聞いた話ではたまに野営をする人がいるらしいですが絶対に緊急時以外は止めましょう。
14:36 抜戸岩に到着です。
この抜戸岩思った以上に岩の裂け目を通っていくので驚きました。この岩は一体どうなってこの様になったのでしょうか?
14:52 ようやく笠ヶ岳のテント場に到着しました。山荘まではもう少しです💦
テント場の水場です。9月16日の段階でもう枯れて使えませんでした。飲み水は山荘で購入する必要がありました。
比較的平らなサイトが多くて眺望のある非常に良いロケーションです✨だいたい30張ぐらいは設営できるのでしょうか。
途中VIPサイトを発見です✨広くて真っ平で風防付き。今日の張る場所はここで確定です✨
15:01 笠ヶ岳山荘に到着です✨
新穂高温泉を出発してから5時間はちょっと切れました✨ほぼ想定通りの到着時間です。コースタイムで9時間オーバーのルートなのでやや早く着けた方でしょうか。
でも山荘で話をした60代後半のご夫婦は11時間かかったと言っていたのでやっぱり登りの苦手な方にはかなりきついコースですね💦
というわけで行動食しか食べていませんでしたのでテントの受付とカップラーメンを購入してお昼ご飯です✨
この時点で気温13℃です。結局朝方の最低気温は7℃ほどでそれほど冷え込みませんでした。
そしてテントサイト利用料2,000円+カップラーメン500円+ペットのコーラ500円で計3,000円です。地上では高すぎて払う気がおきませんが、登山にくると安く感じるので不思議です💦
山荘の中です✨綺麗✨泊まってみたいけど宿泊費を考えると私はテントでいいです💦
薪ストーブにあったまりながらご飯を食べれました✨最高✨✨✨
食べ終わってそとに出てみましたら笠ヶ岳が少しガスから顔をのぞかせてました。行きたいけどさすがにもうしんどいので明日にします💦
15:37 というわけでテント設営です✨
設営完了です✨ロフォーテンはやっぱり頭おかしいぐらいに軽いですがカッコよくて大好きです✨室内は首を伸ばせないですけど💦
この日は何とテント場は私一人の貸し切りでした✨でもそれはそれでかなり寂しいのですが💦
で結局テントサイトではなく、山荘の調理場で夕食を作って山小屋に泊まる方と少し会話をしてから19時ぐらいには就寝しました。
徹夜でしたので爆睡して寝てしまっていました。夜中に1度だけ一瞬目が覚めましたが2時間ほど雨が降っていたみたいでした。
2日目
5:21 この日は結局4時前ぐらいに起床し、行動食で簡単に朝食を済ませてさっさと着替えて片付けの準備をして5時ぐらいには全ての荷物をパッキング完了しました。
外に出てみると濃霧で全く視界が見えず眺望が絶望的でしたが、ここまできたので一応笠ヶ岳の頂上まで登ることにしました。
何にも見えなかったので山頂の写真だけ撮ってすぐに降りました💦残念ですがまた快晴の時に行きたいと思います💦
5:45 山頂から降りてきて、テント場にデポしていたザックを回収して下山開始です。
途中笠ヶ岳山荘に寄ってみるともう全員出発した後でした。めちゃくちゃ早すぎてびっくりです💦
笠ヶ岳山荘から抜戸岳までの稜線歩きは晴れていれば絶景の景色が見れたでしょうが、やっぱりガスで何も見えませんでした💦
6:29 抜戸岳分岐に到着です。
ここから笠新道方面に下山します。
ここ杓子平子は本当に素晴らしい絶景の場所なので、いずれまた高山植物が咲き誇る時期に訪れてみたいなと思いました✨
6:51 杓子平で下山途中になんと雷鳥さんが出迎えてくれました✨
もちろん学生時代の時には見たことがありましたが、登山を再開してからまだ遭遇していませんでしたのでテンションがかなり上がってしまいました✨
やっぱり丸くって可愛いですね😍
地図上ではこの辺で遭遇しました✨やはり曇りで霧が出ていて早朝だと遭遇しやすいみたいですね。
7:12 杓子平入り口に到着です。
ここから笠新道の急な下りを降りて行きます。
延々とこの様な下りです💦耐えて下っていきましょう。
晴れていたらなぁ〜〜〜と思う場面です💦
8:22 中間地点に到着です。
ただただ淡々と降りていくだけですね💦今回は急激な上りのコースだったので念のためにストックを持ってきて登りましたが、下山ではストックがあちこちに引っかかってかなり邪魔に感じてしまいました。
やっぱり私みたいな超軽量な装備内容にしているとストックを使うのはほとんど意味がない感じです💦
9:20 笠新道入口地点に到着です。
ここまで降りてくるのに本当に長く感じました💦やっぱり私は下りがやや遅くて上りと下りのスピードの差がほとんど変わらない感じで行動するみたいですね。
それから林道を歩いて行き結局10時位に新穂高温泉の駐車場に帰ってきました。
すぐ近くの温泉に入ろうかなと思ったのですが、少しだけ車を走らせてもう少し下のほうにあるひがくの湯と言うところで入浴して、お昼ご飯を食べて、そこから姫路まで帰っていきました。
まとめ
今回は当初の予定ではこの笠ヶ岳に登るのは計画していませんでしたが、それでも本当に想像以上に素晴らしい山で登ったかいがありました。
笠新道入口から杓子平までの上り区間は私が今まで経験したことがないほどの急登の上りで本当に長く感じました💦
登りがかなり得意な私でそう感じるぐらいですので、少し苦手な方は本当に十分な時間のスケジュールを組んで、適度に休憩を挟みつつ、こまめに行動食をとって、マイペースで淡々と登る必要があるコースに感じました。
でもその苦労を乗り越えて杓子平に着いたときの笠ヶ岳方面が見渡せる絶景の景色は本当に登ってきて良かったなと感じさせるところですので、辛いコースではありますが少しでも興味があると言う方は行ってみることを推奨したいです。
でも本当に過酷なコースですので体力には充分注意してください💦難易度的には危険箇所があまりないところなので、いかに体力がもつかが重要なポイントだと思います。
悔やまれるのが今回本当にガスが多くて見通しがあまりききませんでしたので、是非また快晴が期待できそうな時があったらまたここのコースはリベンジしたいなと思います✨✨✨
超軽量でコンパクトなクッカー エバニューのTi220 NH Demitasseデミダスカップの使用レビュー
エバニューのチタンクッカーシリーズは多種多様な製品展開しており使いたいスタイルに応じて好みの大きさのクッカーを選択できる素晴らしい商品ラインナップで私も何種類か持っておりますし、更に追加で購入したくなってしまいます。
今回紹介しますのはそんないろいろな製品がある中で最小クラスの大きさのクッカー"エバニュー Ti220 NH Demitasse"です。
製品の特徴
1、飲み物を飲むのに最小限の大きさの220mℓ
2、チタン製で超軽量
3、持ち手すらないハンドルレス仕様
公式サイトの情報
Ti 220 NH Demitasse
品番:ECA615
価格:1,760 円(税込)
「酒を呑むのにハンドルは無粋」と宣った、吞兵衛沢ヤの声で生まれた逸品。 ハンドルがないので様々な使い方シーンで活躍します。
サイズ:径75×深さ55mm
容量:220ml
素材:チタン(国内製造)
質量:30g
生産国:日本製
エバニュー公式オンラインショップ / Ti 220 NH Demitasse
製品の実測情報
まずはこの製品の実測をみて見たいと思います。
重量はやや公式より重く32gでした⤵️ これはその分頑丈に仕上がっていると思っておきましょう。
次に高さは57mm、直径は底の部分がφ76mm
上部のふちの部分がφ81mmでした。
中の底の部分は1mmほど浮き上がっております。これはよく軽量なチタン製品に多いのですが、やはり真っ平にすると極薄のチタン製品は強度が出しにくくて歪んでしまう可能性が大きいのでこのような加工が多いみたいです。
気にならないといえば嘘ですが、それでもほとんど引っかかったりする事はありません。
次に容量についてですが、これは製品名がそのまま満水時の大きさになります。
上記の写真は軽量カップで正確に200mℓを計測して入れた状態です。ご覧のようにこのままでガスストーブなどで湯沸かしをしようとすると沸騰したらすぐに吹きこぼれてしまいそうになってしまいます。
現実的にはこれだと160〜180mℓぐらいがちょうど良いぐらいでしょう。なのでさすがにこれでではカップラーメン(300mℓ)やカレーメシ(220mℓ)のお湯を一度で作るのは難しいでしょう。
実際の使用用途
さてこれでだとこのクッカーは全く価値がないのですが、今のところ私は上記のようにセリアの両面アルミロールマットを自作し、それを保温材として巻きつけて使用しております。
こうする事で中に熱湯を注いでスープや味噌汁、コーヒーなどを飲むのにすごく重宝しております。
本当にこれを巻くだけで普通なら熱すぎて持てませんが、"ハンドルレスでも持てますし""口をつけても熱くない""そして冷めにくい"と良い事づくめです。
そして追加重量はたった2g✨でクッカーの緩衝材となり運搬時にもカタカタ音がしなくなります。
また冷めた場合には直接再度加温して暖かくできます✨
このクッカーを導入するまでは私がテント泊する環境では寒冷なことが多いのでせっかく暖かいコーヒーなどが冷めないようにタイガーの魔法瓶"夢重力"200mℓを持っていっておりました。
重さはかなり軽量なので不満はなかったのですが、幾分パッキングしにくい大きさでいつもどこに入れようか悩みの種でした。
でもこのデミダスカップ220だといろいろな隙間に入れたり、クッカーに入れたりと汎用性が高く今ではコーヒー用のエースマグになっております。
実際の収納について
最近このデミダスカップを持っていく際の収納を紹介しておきます。
これの時はストーブはフリーライトのブラストバーナーがメインです。緩衝材としてアルミロールマットをブラストバーナーに巻きつけてカップの中にinしてます。
こうすると隙間がなくなりガチャガチャ動いても音はしません✨
あとはこれに自作の蓋をかぶせて完了です✨
この蓋は多めにお湯を作ってデミダスカップに入れて被せておくと幾分冷めにくくなるかなとちょっと重宝してます。やはり軽さ優先でアルコールストーブを使用しているとまた再度湯沸かししようと思うとめんどくさいのです。
その点便利さはガスストーブなんですが、ガス缶とバーナーの重さを思うとあまり持って行きたくないので💦
その綺麗に収納したデミダスカップをジェットボイルスタッシュにこの様に入れて完成です。これでスタッシュ、ブラストバーナー、五徳のX-mesh、デミダスカップ、アルコール燃料(60ml)を入れて全部で300gです。
ガスストーブも便利で良いのですが、個人的には155gも重たくなってしまうとやや躊躇してしまう重量さになってしまいます。
もちろん長期間のアルプス登山とかを思うと燃費計算するとガスに軍配が上がりますが。
まとめ
人それぞれに最適なサイズもありますし、どんな計画で使用するかでも最適なカップの大きさは変わってきますので一概にこれが絶対におすすめです✨✨✨
とは到底なりませんが、それでもこの必要最小限の大きさで30gちょっとの重量ならもう一つこのデミダスカップを持っていくのも十分有用であると私は思います。
あまり値の高い製品でもないのでぜひ追加で購入かアウトドア好きな人へのプレゼントとして贈ってみるのも良いのではないでしょうか✨
コンパクトで超快適なスリーピングパッド ニーモのコズモ3Dインシュレーテッドロングワイドの使用レビュー
エアー封入式のスリーピングパッドは幾数多の製品がありますが、今回はニーモのコズモ3Dインシュレーテッドロングワイドを紹介したいと思います。
スリーピングパッドの種類
スリーピングパッドの基本的な種類は以下の3つになります。
1、クローズドセルマット
2、インフレータブルマット
3、エアーマット
これらの違いは調べればいくらでも紹介記事がありますので今回は説明を省略しますが、個人的にはエアー式のスリーピングパッドは寝転がって体勢を変えたりするとフワフワしたりボインとなったりする感覚が非常に苦手なのです。
今までいくつかの種類のエアー式の製品を購入しましたが、自分の使用条件に完全にマッチするものがなく結局お蔵入りになってしまうことが多かったのです。
またインフレータブル式は寝心地がよいのですが、快適な製品は収納サイズが大きくなるのが欠点でした。
結局頻繁に使用するのは展開撤収が早くパンクのリスクのないクローズドセル式になっております。
そんな中非常に寝心地の良さそうなニーモのコズモ3Dインシュレーテッドロングワイドを購入しましたので詳しくレビューしていきたいと思います。
製品の特徴
1、通常より幅広なサイズを採用
2、両サイドが盛り上がった形状により包み込まれる感覚
3、フットポンプ搭載で楽な空気入れが可能
製品の紹介
公式サイトの情報を紹介と思いましたが、この製品はもうカタログ落ちしておりますので参考までにAmazonにありました説明を載せておきます。
・耐久性と汎用性を兼ね備えたオールラウンドモデルです。緩やかにカーブを描く新開発の3Dボディマッピングのバッフルにより、エアマットと思えないほどの包み込まれるような安定感を提供。不整地でもラウンジチェアのような快適性を得ることができます。インシュレーテッドモデルはパッドの上部にPrimaLoftをラミネートすることで断熱性を高めています。本体にハイスピードフットポンプを内蔵しているため、広げて足で踏むだけでセットアップは完了。収納時はデフレーションバルブを開けるだけで一気に空気を抜くことができます。
・重量1.16kg サイズ64×193×9cm 収納サイズ28×φ18cm R値3.3 断熱材Primaloft 素材75D PUポリエステル 付属品専用スタッフサック、コンプレッションストラップ、パッドポンプ、リペアキット
商品の情報
製品型番 NEMO Equipment Inc.
色 レッド
素材 ポリエステル, ポリウレタン
製品サイズ 17.78 x 27.94 x 17.78 cm; 907.18 g
製品の実測重量
それではここから私が購入した製品の実測数値をみていきたいと思います。
重量は1,164g
※これは公式とほぼ一緒の重量になります。
付属の収納袋とリペアキットが28g
次に収納サイズが縦が26cm
直径がおよそφ14cm
厚めの生地を採用しており思った以上にコンパクトになりますが、手に持つとかなりずっしりとした重さを感じます。
展開方法
それでは次に使い方を紹介していきます。
①マットを広げます。
②バルブを閉じます。
※このバルブは2段式でひとつ目はデフレーターバルブで逆弁式、ふたつ目は普通の蓋になります。
③フットポンプのバルブを開けます。
④空気を入れていきます。
※コンスタントに踏んでいきますと1回1秒ぐらいのペースになると思います。
※50回ほど踏んで入れた状態です。
※100回ほど踏んで入れた状態です。
およそ計130回ほどで空気注入完了です。
参考までにこのコズモにはニーモのボルテックスポンプサックを取り付けて空気を入れる事はもちろん可能です。
ただ時間はほぼ変わらないぐらいなので持っていくべきかは微妙ですが、ソロテントの狭い中でならこのポンプサックを使用する価値はあると思います。
パンパンに膨らんだ状態になりますのでこのバルブをひと段階開けて指で押すと空気が抜けて好みの硬さにできるようになります。
おすすめはやはり多めに空気を入れてから徐々に抜いていくのが楽ですね。
ただこのフットポンプ式のメリットは抜きすぎた場合でも簡単に追加で空気を入れるのができるのが良い点です。
撤収方法
次にこのスリーピングパッドの収納の仕方をみていきましょう。
①デフレーターバルブを開けます。
②フットポンプ部分の空気を抜きます。
※ここのバルブは閉めたままで良いです。足で踏んでやるとここのポンプ部分の空気が抜けてコンパクトになります。
③1/3に折りたたみポンプ側から巻いていきます。
※ここのフットポンプの部分が1/3サイズよりわずかに大きいので折りたたむには少しコツが必要になります。
④最後に残った空気を抜きって完了です。
※終わりにバンドを巻いて終わりです。
マット展開時の詳細について
それでは次にこのマットを広げた時の数値をみていきたいと思います。
幅は65cm
全長は200cm
マットのサイドの厚みは12cm
次にこのマットの特徴である形状をみていきましょう。
このニーモのコズモ3Dインシュレーテッドロングワイドはエアーマットで最高の寝心地を求めてメーカーが現在のところ行き着いた感じみたいですが、中央が低くて両サイドがせり上がった形状をしております。
これによりマットの上に寝転がると包まれるような感覚で非常に気持ちよく感じます。
また寝返りをうった際でもワイドな65cm幅と少しサイドが高いためマットからずれ落ちにくくなっております。
あと頭側に向かって僅かに盛り上がっており寝転がっていると頭が少し上がるようになっております。
このおかげで枕を使用しなくても大丈夫な人もおられるでしょう。
ただ、あくまで若干なのでやはり好みの高さにするにはやはり枕を持っていくのが一番だと思います。
次にこのマットの中綿をみて見ましょう。
このコズモは寒冷期に対応しておりましてR値は3.3で想定温度域は-2℃〜-7℃ぐらいになっております。
残念ながら私はまだ寒冷期には使用できておりませんが、初冬かもしくは雪解け時期からの使用になるでしょう。
バルブの部分から覗き込むとプリマロフトの繊維が封入されているのが確認できます。ただやはり薄いシート状なので正直これでは残念ながら厳冬期の八ヶ岳テント泊登山などの使用には心許ないなと思ってしまいます。
製品の比較について
次に参考までに同じニーモのスリーピングパッドのローマーロングワイドとの比較をして見たいと思います。
まず大きさの違いですが、横幅はほぼ一緒ぐらいになります。
また長さはややコズモの方が長くなっております。この差はファミリー用テントでは問題ないでしょうが、ソロテントなどでは室内が狭くなって満足に使えないものもあると思います。
次にマットの厚みですが、これもほぼ同じといって良いでしょう。
持ち運びの際の大きさの違いですが、これは数値としましてはあまり大きな差はありませんが実際に並べると3倍近くは違うのではと思うぐらい大きさが違ってきます。
ウルトラライトや軽量化を実践している私にはこのローマーは論外ですが、寝心地の良いこのコズモなら場合によってはちょっと持ってみようかなと思うこともあります。
重量の差は1,814gと1,164gとで650gで私も持っている最軽量テント以上の重量差があり流石にこれは持つとローマーは重たい💦ってなってしまいます。
最後に寝心地の差をみていきましょう。
ローマー・・・
最上の寝心地✨自宅で就寝するのと全く同じような環境に感じるほどで許せれるならいつでもこのマットを持っていき就寝したい。やはりインフレータブル式で10cm厚の極厚マットだと異次元の寝心地に感じます。
コズモ3D・・・
エアーマットがすごく苦手な私でもこの包まれたような感じの寝心地はとても素晴らしくクセになりそうである。仰向けに寝た際はローマーはフラットだが、コズモはひじがサイドに支えらる感じがしてすごく楽に感じます。
ただやはりフォーム材の入ったインフレータブル式は及ばないです。身体を空気だけで支えているのかフォーム材でも支えているかの違いは思った以上に大きいです。
しかしこのコンパクトさでこの寝心地は重いけど頑張ってテント泊登山でも持っていきたくなってしまいます。
実際に使用して感じた良い点
1、想像以上の寝心地良さ ほんとうに私はエアーマットが苦手でよく素晴らしい寝心地でコンパクトで最高だと評判だった同じメーカーのテンサー20Sを購入したのですが、私にはあのふわふわする感じが幾度も気になって夜中に目が覚めておりました。
慣れなのかもしれませんが、パンクのリスクや展開撤収時のめんどくさが決定打になり使うメリットが見出せず結局他の人にあげてしまいました。厳冬期ならサーマレストのネオエアーXサーモなどを購入しないといけないかな?とも考えていましたが、結局山と道のULPad15+で運用することになった次第です。
しかし、このコズモ3Dは最初に購入して自宅で試しに膨らませてみて寝転がった瞬間にこれは良い✨と一瞬で感動してしまったぐらいです。
実際にテント泊で使用した際もとても良い寝心地でこれなら疲れた身体を休ませてくれる最高のエアーマットになるなと思いました。
実際には私には1泊2日などのスピードハイクが多いので軽量さ重視で持っていくことは稀ですが、長期間のトレイルならこれを持っていって毎日の疲れをとる作戦もありだなと思った次第です。まぁパンクのリスクが全くないクローズドセル式が最善な選択肢でしょうが。
2、フットポンプ搭載で楽な空気入れ 通常エアーマットを使用する際には息を吹き込んで膨らますという重労働がありますが、これは非常に珍しいポンプ内蔵式になっており空気入れという労力を少しでも緩和できるようになっております。
まぁそれでも少ししんどいのですが・・・
3、カッコいい赤色のマット このコズモ3Dの色はこの日宿泊時に使用したテント、ヒルバーグのエナンと同じ色合いですごくカッコ良くて感動しました。
やはり寒い時期に使用するには見た目から暖かく感じる赤い色は寒冷期用には重要なことだと私は思います。
あとやはりみていてカッコいい製品ってまた使いたいってなるのも大事なことだと思うのですよね。せっかく高い金額を出して購入したのですから使ってこそ価値がありますからね。
実際に使用して感じたいまいちな点
1、大きくて重たい 快適な睡眠のためにはそれなりの対価が必要となるのです。もちろんそれは重々理解しているのですが、それでもやっぱり軽量化に特化した私のスタイルにはこの重さはかなりの重量オーバーな製品です。
一応最近一番使用しているエースザックのHMGのメトロパック1800にはジャストサイズで収納可能で問題なく持っていけるのですが、装備重量を思うとちょっと二の足を踏んでしまいます。
2、目がチカチカする 組み合わせたテントとマットがよくなかったのですが、やはり明るい時間帯だと赤いテントだとそれだけでも室内にいると目がチカチカしやすいのに、更に赤色のこのコズモを広げるとさすがにひどいことになってしまいました。
対策としては寝る直前まで広げずに使用するのが良いのかなと思いました。
3、室内が狭くなる
このマットが悪いわけでは全くないのですが、やはり山岳用などの背の低いソロテントで使用しますとこの10cm厚ものマットでは頭が頭上に当たりやすくなってしまいます。
やはり基本的にはベースキャンプ型のスタイルかファミリー用のテントで使用するのが一番なのかなと思ってしまいます。
4、テント内での設置撤収がやりにくい 基本的にエアーマット系はソロテント内では狭くて膨らますが非常にやりにくく、よく山岳のテント場でではテントの外で膨らましている光景をよく見かけます。
天気がよければ問題ないですが、荒天時だと室内でしないといけませんのでその場合このフットポンプ式のマットは最悪です。
まず脚でやることは無理でしょう。私はそこで結局した方法が、心臓マッサージをするように手の付け根部分で押してやらないといけません。
これだけでも十分厄介なのに、撤収時は更にやりにくいです。室内サイズにジャストサイズなので空気を抜いて綺麗に畳むにはこのように1/3で揃えてやらないといけませんが、如何せんこれをするのにとても苦労しました。
雨や風がなければテントを撤収してから丸めれば良いのですが、そうでなければ非常にストレスになってしまうでしょう。
5、販売終了モデルである
今回紹介しておきながらこのコズモ3Dはもうラインナップにありません。
その代わり今ニーモのホームページにありますのは後継モデルのクウェーザー3Dという製品になっております。
これはコズモにありましたフットポンプを取り除いた軽量モデルに変更になっております。私が想像するに結局ポンプを内蔵したところで重くなって故障するリスクもあり、撤収時にこのポンプ部分が邪魔で綺麗に畳めず不満が大きかったのだと思います。 それで結局2年ほどでカタログ落ちになってしまったのではないでしょうか。
正直私もこのフットポンプを使ってみましたが、あまりメリットが見出せず後継モデルのクウェーザーが絶対に良いなと感じました。寝心地は同じでしょうから購入したい方はぜひこちらを検討してみてください。
クウェーザー 3D インシュレーテッド レギュラーワイド・NM-QSRI-RWR(スリーピングパッド) NEMO Equipmentニーモ・イクイップメント公式サイト|イワタニ・プリムス株式会社
実際にテント泊で使用した感想
この時使用したテントとマットの組み合わせがたまたま赤色の同色の組み合わせになりましたが、実際にテント泊をして泊まった感想としましては非常に快適に寝ることができました。
普通エアーマットを使用すると私は寝る態勢を変えた時の感覚で目が覚めることがあるのですが、このコズモ3Dだとその様なこともなくとても良かったです。
ただやはり小さめのザックにも収納可能な大きさで普通のテント泊用のザックに問題なく入れられますが、如何せんこの日使用したヒルバーグのエナンよりも重いスリーピングパッドになるので普通こんな製品なんてテント泊登山には持っていかないですよね。
でもベースキャンプ型や、ファミリーキャンプ用なら非常におすすめできると思います。
今回の使用では真夏の高原キャンプ場で最低気温が20℃ほどでしたのでどれぐらいの寒さまでたいできるか全くわかりませんでしたが、やはり経験的にはこれは-5℃とかの初冬期ぐらいなのかなと感じました。
まとめ
簡単にこのマットのレビューを書いていくつもりでしたが結局長々と6,000文字オーバーの記事になってしまいましたが、他にこの製品を詳しく書いているものがありませんでしたので細かく書いていたら結果これぐらいのボリュームになってしまいました。
もう少し簡潔にまとめれるようになりたいものです。
しかし、これまで紹介してきましたようにこんな重量級のマットはあまり製造しているメーカーが少ないですが、このニーモイクイップメントのスリーピングパッドは私が思うに一番睡眠に関してこだわっており、いかに快適な環境を構築できるかとものすごい情熱を注いでいるメーカーだと思っております。
その甲斐あってめちゃくちゃ重たいですが、エアマットが非常に苦手な私がこれなら使っていきたいと思える製品を出しているのか本当にすごいなと感じました。
今現在ではコズモは廃盤モデルで後継モデルのクウェーザーしか入手できませんが、興味がある方はぜひそのモデルを購入して快適な睡眠を出来るようにしてみてはいかがでしょうか。
最強のテントメーカーの超軽量ソロテント ヒルバーグのエナンの徹底レビュー
ヒルバーグのテントはどれもが強靭な耐候性と耐久性があるために一般的な山岳用テントの中では重量がとても重い製品がほとんどになります。
今回紹介しますテントはそんな重量級ひしめくヒルバーグのラインナップの中でもっとも軽量なエナンになります。
それでは今から詳細にこのテントを紹介していきたいと思います。
特徴
●軽量性に特化した非自立式
●前室が広く室内の使い勝手も良い
●夏季にも対応可能なベンチ付き
●耐候性があるのに軽量である
公式サイトの情報
ENAN エナン - YELLOW LABEL
¥ 90,200 (税込)
SIZE & SPEC
スペック :●付属品/アルミポール(φ9mm)293cm×1本、ペグ(Vペグ)×8本、スタッフバッグ、ポールバッグ、ペグバッグ、スペアポールセクション、リペアスリーブ
重量 :●最小重量(総重量)/970g(1.2kg)
収容人数 :ソロテント
製品の詳細情報
まずはこの製品の収納内容を見てみましょう。
※今回紹介しますエナンはイエローレーベルに属するテントで現在販売されておりますKerlon1000(アウターテントの生地が20デニール)ではなく、エナンが最初に登場した時に販売されておりましたKerlon600(アウターテントの生地が10デニール)のモデルとなります。
付属品
右から順番に
①テント本体とフライシート
②スタッフサック
③テントポール
④ポール収納袋と予備ポール
⑤トライペグ×8本と収納袋
次に上記を全て入れての総重量は1,093gと一般的なテントとしては非常に軽量になっております。
それぞれのパーツを細かく実測した数値が下記になります。
|
標準重量 |
|
最小重量 |
フライシート |
372g |
フライシート |
372g |
サイドポール |
32g |
サイドポール |
32g |
ガイライン |
31g |
ガイライン |
31g |
ポール |
161g |
ポール |
161g |
インナーテント |
357g |
インナーテント |
357g |
ポール収納袋 |
41g |
ポール収納袋 |
0g |
スタッフサック |
17g |
スタッフサック |
17g |
ペグ |
82g |
ペグ |
82g |
フットプリント |
267g |
フットプリント |
112g |
合計 |
1,360g |
合計 |
1,164g |
最小重量が軽く公式ページに掲載されていたりしますが、それはフライシートとポールとインナーテントだけの重量で私が所持しているテントで890gとなりますが、実際にはサイドポールも必要ですし、ガイラインもペグもフットプリントも不可欠なのでやはり上記のような組み合わせで1,164gとなると思います。
設営方法
それでは次に設営の仕方をみていきましょう。
初めに断っておきますが、このエナンのフットプリントは純正品を他に持っておりますアクトの製品を流用できるのですが、とても丈夫で良いのですがこのエナンの特徴である軽量性を考えると自作のフットプリントを使用した方がメリットを活かせそうだったので上記のようなブルーシートで運用しております。
1、最初にフットプリントを広げます。
2、テントの両端2箇所のリングにペグダウンします。
※風が強い場合には風上側を先にペグダウンしましょう。
3、テントを広げてポールを展開します。
4、ポールをスリーブに入れていきます。
※ここのスリーブ部分はレッドレーベルであるアクトに比べると生地の厚みを減らしておりやや強度を落としてます。
5、ポールを奥までしっかり入れます。
※この部分は入り口側から入れるだけではきちんと入ってくれることがあまりありませんので面倒でも反対側に行って奥まで入れましょう。
ちなみにこの袋とじの部分はアクトに比べるとやや強度を落として少し軽量にしておりますが、それでも一般的なテントより何倍も強靭だと感じます。
6、ポールをエンドのカップに入れてバックルを締めます。
※この部分を増し締めするとフライシートに張りが出て強度がでます。
7、反対側の両端のリングにペグダウンします。
※ここは可能な限り強めに引っ張りテントを張りましょう。
8、両端のガイラインをペグダウンし自在を引きます。
※この自在は徐々に両側を調整しながら可能な限り引っ張ります。ちなみにこのフライシートは薄い10Dのシルナイロンなので雨や結露で濡れると水分を吸い込んで生地が伸びるので強風時には定期的に増し締めするとさらに風に対して強くなると思います。
9、両側のガイラインをペグダウンして完成です。
※ここのガイラインは邪魔にならない範囲で可能な限り長くし、やや緩めに引っ張ります。長く、緩めに調整することで風への抵抗がよくなるらしいです。
設営完了
設営完了です。青々とした芝生のテントサイトにこのヒルバーグの真っ赤なテントは非常にカッコいいです✨
360°周囲から撮影してみました。
ホントにこの赤色のテントってありそうであまり採用しているブランドは少ないので本当にテントサイトで映えて良いですね✨
撤収方法
それでは次は撤収方法を紹介します。
1、ポールのバックルを緩めます。
2、両側のガイラインを抜きまとめます。
3、両端のガイラインを緩めてペグを抜きます。
4、メインポールを抜きます。
※ここのポールは必ず反対側から掌で押し出して抜いていきます。
なぜかウナやアクトに比べると少しでもポールを引っ張ると途中でポールがつっかえて抜けません。
5、両端のペグを抜きます。
※風速15m/s以上などの強風時にはザックなどにガイラインを取り付けてテント本体が飛ばされないように注意しましょう。
6、サイドポールを揃えてポールも一緒に丸めていきます。
7、スタッフサックに入れて完了です。
テントの細部の紹介
①フライシートについて まず初めに気になる方も多いかもしれませんがフライシートが地面まで降りているかみてみましょう。
ヒルバーグのイエローレーベルテントは3シーズンの使用を基本としているために換気性能をかなり重視した製品が多いのです。
その特徴はフライシートが地面まで付かないように緩やかにカーブ(カテナリーカーブ)しており内部の空気を循環できるようになっております。
しかしこのエナンは上記の様にほぼ地面にまでフライシートが降りてきております。
※厳密にみたら1cmぐらいは隙間がありますがほぼ地面についているといえるでしょう。外から風が入ってくることはほぼないです。
その代わりに両端は大きめなメッシュが付いており空気が循環できるようになっております。
このメッシュは息を吹きかけてみたらきちんと空気がとおる様になってます。また雨が降ってきた場合はあまり雨脚が強くなく風がなければこのままでも問題ないかと思います。
フライシートを締め切っていたら夏場にはあまり虫は入ってきにくくは思います。
フライパネルについて 次に出入りする際に邪魔になりやすいフライシートですが、これは長辺の真ん中ぐらいにトグルがついております。
これをくるくると巻き取りとめます。
ただ雨天時の出入りにはややフライシートが長くて出入りしにくいなと感じてしまいます。個人的にはソウロが一番出入りしやすくは思います。
②インナーテントの取り付け
次にインナーテントの取り付けを見ていきましょう。
まずインナーテントを広げて両端の下側2箇所のリングに取り付けます。
次に両側の上部を取り付けます。
ここの部分はアクトは四角形に対してエナンは三角形にして軽量にしております。
ただその分ここの立ち上がりがアクトより長く40cmとザックに入れるには基本縦収納になってしまいます。
次にセンターポール部分に計6箇所取り付けていきます。
このエナンは全高がやや低いので風に対してアドバンテージがあるのですが、その分居住性が低くて165cmの私でも高さがもう少しあればと感じてしまいます。
でもこの様に少しだけトグルを外してあげるとかなり快適に使用することができると思います。
③フライシートのフラップについて
ヒルバーグのエナンには常時換気できる構造になっておりますが、同じ夏季シーズンでも北アルプスの高山のテントサイトでの利用となるとやはり風が強くなり気温も10℃以下と寒く感じる状況が出てきます。
その様な環境になるとこのメッシュを閉じたくなりますが、このエナンにはサイドの上部にフライシートと同じ素材のフラップが収納されております。
これは両端にトグルがついているのでそれをインナーテントやフットプリントを取り付ける用の輪っかに引っ掛けて展開させます。
だたこれインナーテントをつけた状態だと奥側が取り付けれないので一度上側のテントを外してそれから付ける必要があります。
またこれは内側にありますので外部から作業することはできません。
まぁこのフラップを付けたくなる状況は天候が急変して急遽取り付ける状況なのでわざわざ危険な外部に出て作業することはしたくないのでやはり内側に設置してあるのは理にかなっていると思います。
次に収納の仕方ですが、適当に突っ込んでもできますがまずはポケットの幅に合わせて畳んでいきます。
次にそれをくるくると巻き上げてポケットに入れれば完了です。
アクトの場合は使い勝手を考慮してジッパーになっておりますが、エナンはより軽量にするためこの様な簡単な仕組みになっております。
ちなみに外から見てフラップを開けた状態になります。
これが締め切った状態です。普通の風が強めで雨が降ったことがありましたがその程度だとサイドの隙間から雨水が吹き込みはしませんでした。
しかし風速20m/s以上の暴風雨だとさすがに浸水してきそうには感じます。
この画像に写っておりますサイドにループが付いておりますがこれは強風時にさらに耐えれる様にここもガイラインをつけてペグダウンするともう少し風に対して強度が出る様になっております。
④サイドポールについて 次にこのエナンの最大の特徴のサイドポールの仕組みについて説明していきたいと思います。
このポールはおよそ42cmで重さは16gとなっており両サイドに計2本となります。
ちなみにアクトは36cmの14gのポールが4本となっております。アクトの場合は背を低くして本数を増やして構造的にかなりの強度を出しておりますが、エナンは居住性と軽量性を出すためのバランスを出すためにこの42cmの長さに行き着いたのだと思います。
ポールの取り付け方はまず上部のスリーブに入れます。
エナンのポールは両端に大きめなゴムがついていてやや入れにくく感じます。
次に地面側のスリットに入れます。これはアクトに比べるとスリットがやや浅く入れやすく改良されております。
アクトの場合は基本的に取り外すことがほぼないので非常に取れにくい構造ですが、エナンはいつも取り外す事を想定していてやり易くなっております。
実際に私は使用するザックによってはこのサイドポールも取り外してコンパクトにパッキングしたりすることも多々あります。
エナンは軽量で良いのですが、唯一の難点がこのポールによってパッキングサイズが長くなってしまうのが残念な点になります。ここをもう少し設営の際に簡単に取り外しできる様に更なる改良を期待したいところですね。
詳細な寸法について
それでは次にエナンの詳細な広さをみていきましょう。基本的にアクトとほぼ同じサイズ感にはなってきますが。
全長は230cmになります。
次に室内高は93cmになります。
ただ両側に下がっていきますので数値は高いですが、実際に室内にいるとやや狭くはなります。
しかし、まだアクトに比べれば若干の差ですが改善はしているかと思います。アクトのポールは36cmでエナンは42cmと紹介しましたが、その6cmの違いによってセンターから端に向かっての傾斜はやや緩やかになっていると思います。
サイドパネルは三角の形状で高さは40cmで横は60cmほどになります。
次に前室の高さですが、一番高い場所で95cmほどになりますが、個人的に一番重要に感じます前室部分の真ん中付近の高さが78cmと非常にゆとりのある空間になります。
これだけ贅沢な空間があると寒い時や雨天時に前室を締め切っていても抜群の使い勝手があります。
靴を前室に置いていても調理スペースは十二分に確保できます。またセンタージップなので上部を少し開けて火器の使用が可能ですので換気も十分です。
あとエナンはフライシートが地面までに降りているので風が強くても風防を使用しなくてもお湯を沸かせますので便利です。
MSRのウインドバーナーを使わなくても影響はないですね。
全幅はおよそ175cmとなります。
前室が広くて室内も広くて良いのですが、山岳の狭いテントサイトだと張れる場所が限られるので土日や連休にはこのテントは持っていくのは難しい幅になります。
次に前室の奥行きですが74cmほどとなります。室内幅は公式通り95cmとなります。
これは個人的には十分すぎるぐらいでソロテントが初めての方でも荷物が整理しやすいスペースがあり2人用のテントを選択しなくても良いと思います。
インナーテントの詳細
エナンにはセンターに大きめと小さめの2個のポケットがついております。これはちょうど良い位置にありますし、とても使いやすく重宝しております。アクトはドアパネル側に1箇所しかないので使いにくかったです。
また室内に大きめのマットを敷いたとしても十分なサイドのスペースができるので色々荷物をおいたとしても問題ないと思います。
また両サイドは低く狭くなっておりますが10cmのマットを使用してもインナーテントにシュラフはギリギリ付かない程度になります。
ただサイドパネルを締め切って使用すると盛大に結露が発生しインナーテント内まで結露の影響が出てきます。その状況が予想される時は足元にレインウェアを被せるまたはザックを置くなどしてシュラフが直接濡れないように対策は必要になります。
インナーテントの全長は215cmほどあるので185cmのマットを置くと頭上にこれぐらいの荷物を置くスペースはできます。
これだと自分はサイドと併せて全く問題ないです。
インナーテントのドアパネル ヒルバーグのエナンは積雪時の使用を想定していないためインナーテントの入り口部分は軽量も考慮してメッシュになっております。
正直自分はこれだと寒くなるから自作の布でもカーテンみたいに垂らして冷気の侵入を遮ろうかなと考えておりました。
しかし、実際に寒冷な環境で使用してみても意外に外部からの冷気も入ってこなくて想定以上に寒くならなかったので少し驚きました。嬉しい誤算です。これは積雪時にも持っていってこのエナンを使用してどれぐらい冷気が入ってこないか続けて検証して見たいと思います。
実際に使用して感じた良い点
①デザインがカッコいい やはりヒルバーグのテントの赤色はテント場ではあまり見かけない色合いなので非常に目立ちますので使用していて嬉しくなります。もちろんこのエナンのデザインは他にはない形状もあって唯一無二に思います。
②超軽量で耐候性が強い
ペグも含めて1.1kg以下とダブルウォールタイプでこの居住性を思うと非常に軽量だと思います。そして何が良いかと言うとこの重量なのに耐候性が同じ重さの製品に比較して非常に強靭である点だと思います。
実際に使用してみた感想ではステラリッジテントよりよほど強靭だと感じました。
もちろんレッドレーベルのテントの方が更に強靭なのですが、でも国内の無積雪時や積雪時の樹林帯などでしたら困難な状況になることはそうそうないでしょう。
やはりヒルバーグだとこんな軽量テントでも安心感がすごくあります。
③前室が広く使い勝手が良い
先日、テント泊登山で奥穂高岳に行き穂高岳山荘にて宿泊しました。
夕方になってきて少し肌寒くなってきたのでフライシートも締め切って前室で調理して夕食をとりましたが、やはり前室が広いとほんと何かと楽でついつい散らかしがちになってしまいますが、ストレスなく使用できるのでとてもありがたいです。
④室内は暖かい
穂高岳山荘に宿泊した日ですが、この日は夜の22時ぐらいからザーッと2時間ほど雨が降っていたみたいでした(同行者の方にそう聞きました)。
夜の19時に就寝して朝方3時半ぐらいまで熟睡して寝ていたので、残念ながら夜間の気温は変動は分かりませんでしたが、起床してから撮影したのが上記の温度になります。
外気温はほぼ0℃で前室に置いていました腕時計の気温計は7.8℃で両サイドのパネルを締め切って外気が入ってこないようにしておりましたが、想定していた以上に暖かくびっくりしました。
外気温はおそらく0℃近くになるのは想定どおりだったのですが、気温差は3℃ぐらい、可能なら5℃近く差が出れば良いかな?と思っていただけにこの気温差は驚きました。
ですのでシュラフはナンガのミニマリズム180でいつもの就寝環境で寝たのですが、カイロは使用していなくて日付が変わるぐらいにはカイロを投入しないといけないかなと思っていたので嬉しい誤算でした。
おかげでぬくぬくで一瞬夜間に目が覚めましたが、すぐに眠りについてしまい危うく寝過ごしそうになるほどでした。
今シーズンの雪山のテント泊でもこのエナンを利用してテント泊登山に出かけてみたいので追ってまたどれぐらい暖かく過ごせれるのか報告したいと思います。
実際に使用して感じたいまいちな点
①収納サイズが大きい 軽量なのは良いのですが、いかんせんサイドポールの42cmの長さがネックとなりどうしても収納袋に入れると実測値で50cmぐらいの長さになってしまいます。
せっかく軽いのにこの大きさが使用するザックを制限してしまうことになりかねません。
②パッキングしにくい この収納サイズになるのでザックに入れるにはかなり知恵を絞らないといけなくなってしまいます。一つの手段としてはきつく横方向に巻き細くしてザックのサイドポケットなどに入れてしまう方法もあるかと思います。
ただ私の場合は設営撤収時に少し面倒になりますが、サイドポールを外してしまいメインポールと一緒にまとめて、フライシートとインナーテントに分けてパッキングするようにしました。
これだと197gの超軽量ザックのハイパーライトマウンテンギアのメトロパック1800にも収納できるのでベースウェイト3kg以下で行くことが可能になると思います。
ただやっぱり設営時に面倒なので他に良いパッキング方法がないかまだ模索中ではあります。
③結露が多い やはりフライシートが地面までぴったり降りていて両サイドの換気をできないようにフラップを閉めての使用だと結露は絶対に避けられないでしょう。
もちろんシュラフのスペックをもう1段階暖かいものを使用してバンバンに換気できるようにすると結露は幾分抑えられるかもしれませんが、北アルプスなどの標高の高いテント場だと夏でも5℃以下に冷え込むとおそらくあまり効果がないかもしれません。
それならもう必ず発生するものだと思って使用してシュラフの濡れ対策をして、撤収時にもきちんと吸水タオルで拭き上げてからパッキングするようにした方が良いかと思います。
その場合まだ翌日以降も使用するならきちんとインナーテントを取り外してから分けて閉まった方が良いでしょう。
おそらくフライシートの水分がインナーテントまで移ってびちゃびちゃになるでしょうから乾かす時間がないと次の宿泊時に不快な状況になるかと思います。
④専用のフットプリントが重い エナンのフットプリントはアクトと共通なので1種類しかありません。
このフットプリントは強靭なのは良いのですが、私みたいに短期間のアルプスのテント泊登山などの使用だとかなりオーバースペックになってしまうのです。
また重量が267gとせっかく軽量なエナンを導入したのにこの重さだとあまり恩恵を感じなくなってしまうのです。
もちろんフットプリントを使用しない方法もありますが、テントは丁寧に使用するタイプなので未使用はありえないのでブルーシートを自作で作って軽量化することにしました。
これだと112gと155gも重量削減できエナンの軽量さを活かせるかなと思います。
少し見栄えは良くないですが、これでしばらく使用してみることにしております。
⑤室内高が低い 先にアクトを持っておりましたし、これよりもっと低いノルディスクのロフォーテンを使用しておりますので低い室内高のテントには慣れておりますが、やはり単純に低いのは確かです。
個人的には山と道などのクローズドセルマットの使用だと室内高の低さはあまり気になりませんが、ニーモのローマーやコズモ3D(上の写真のマットです)を使用すると厚みがあって寝心地が良いのですがやはり10cm厚のエアマットなどでは私の身長でもかなり窮屈に感じてしまいます。
なのでやはりエアマットを使用したい方はこの室内高の低さのデメリットは気に留めておいた方が良いでしょう。
ただアクトに比べればほんの僅かですがサイドに向かっての落ち方が緩やかなので室内の広さは上に感じます。
⑥設営面積が必要 アクトほどではないのですが、それでもこの6角形のフロア形状と230cmの全長、そして横幅175cmの大きさが影響して北アルプスなどの岩綾帯の狭いテントサイトでは本当にどこに張ろうかなり悩まされてしまいますし、混雑時にはまともに設営できない可能性もありますので困ってしまうことがあるでしょう。
積雪時ならやや広めの整地が必要になるかもしれませんがそこまで困ることはまぁないでしょう。
実際にテント泊登山で使用した感想
それでは先日9月5日(日)〜9月6日(月)に奥穂高岳に行き穂高岳山荘に宿泊した時の感想を紹介したいと思います。
※涸沢岳(標高3,110m国内第8位)を背景に雲の切れ間が見えたので撮ってみました✨
この日は日曜日で13時ぐらいにテントサイトの受付をしたのですが、"一番乗りでどこでも好きな場所を指定して選んで下さい"と言われましたのでお言葉に甘えて一番良さそうな広い場所にエナンを設営することにしました。
このエナンを設営するには穂高岳山荘のテント場の多くは150cm以下の幅でとてもこのテントをきちんと設営できないので、やはりこれは混雑が予測される場合には違うテントを使用せざるおえないでしょう。
この日の穂高岳山荘付近の天候の状況です。
テントを設営している最中も少し風が出ていて設営後ももう少し吹きましたが、体感的にこの予報通りほぼこの7m/sぐらいに感じました。
やはりこれぐらいだと両サイドをメッシュ状態にしていると寒そうだった(16時ぐらいに気温7℃)のでフラップを閉じて、フライシートも締め切って調理食事などをしておりました。
やはりこの軽量さなのに、荒天に強く、設営しやすく、室内でもすごしやすく、暖かいってなると思った以上に快適で非常に良かったです。
最近はテント泊登山でもトレッキングポールは邪魔でほとんど使用しておりませんでしたので、ハイパーライトマウンテンギアのディリゴ2は北アルプスのテント場で使用するにはやや寒いのであまり出番が減っていたのです。
もちろん軽さに特化して1泊程度でしたらノルディスクのロフォーテンの出番なのですが、3泊以上する縦走登山などになるとこのエナンの快適さは疲れを取るには非常に良いテントだと改めて思いました。
まとめ
エナンは非自立式でダブルウォールテントの中では今現在購入することのできるテントのラインナップでは平凡な総重量にはなると思います。
しかし、実際に大事なのは軽量であることはもちろんですが、テント本来の最大の目的は使用者を過酷な自然環境から保護し、いかに疲れがたまった身体を休息するために快適な就寝環境を作れるようにするかが一番大事なことだと思います。
その点エナンはこの重量なのに他メーカーでは1,500g、割合にして1.5倍は重くなるテントと同様の強度をこの重さで可能にしているのはさすがテント専門の製造メーカーだと思います。
多種多様なメーカーを使ってきて感じるのは総合メーカーのテントも必要十分なのですが、ヒルバーグのテントはそこからもう一歩踏み込んで更に使い勝手を追求したり、より壊れないように強度耐久性を高めるための工夫が目に見えない部分まで仕上げられている点だと感じます。
普通のメーカーはその様な手間のかかる工程はコスト削減のため真っ先に簡略化されますが、ヒルバーグは専門メーカーの誇りを持って世に製品を出しているのだなと思います。
正直同じ総重量でまだもう少し安く入手出来るテントはいくらでもあり、9万円もするこのエナンは高すぎると思う方もいらっしゃるでしょう。
実際に私もそう感じました。しかしこの重量でこの強度耐久性を出すためにはより高品質なマテリアル、縫製技術などコストのかかるものなのでこの金額になるのはしょうがないのだなと思います。
実際にテント泊登山で使用したらこの金額は妥当な値段で特には高価に感じなくはなりました。
万人に勧められるテントではないですが、使用用途が合致し在庫のあるタイミングですとこのエナンはおすすめ出来るテントなので是非候補のひとつに入れてみてはいかがでしょうか。
超軽量クローズドセルマット フリーライトのマイクログラビティーの使用レビュー
折りたたみ式やロールマットタイプであるクローズドセルマットはサーマレストの製品が一般的には数多く販売されているかと思います。
それ以外の製品では当サイトでは以前にもレビューしております山と道の製品で"ミニマリストパッド"や"ULPad15+"がありこの2つは皆様によくご覧になられております。
今回紹介しますフリーライトのスリーピングパッド マイクログラビティーは山と道のマットと同じ素材であるXLPEフォームを使用しました製品でそれをこれからレビューしていきたいと思います。
特徴
①超軽量で断熱性に優れたXLPEフォームを使用
②100cm×40cm×0.8cmのサイズを採用
③必要最小限の幅である40cm
④片側に傷に強いシボ加工済み
公式サイトの情報
Sleeping Pad microgravity / スリーピングパッド マイクログラビティー
クローズドセルマット (片側表面熱シボ加工モデル)
1立方センチメートルあたり0.015gという驚異的なポリエチレン製のXLPEフォームを使い 片側表面は熱シボ加工による耐久性を向上させたミニマムなULパッドです。
山小屋での御利用や追加パッドとして またシュラフに入れての使用を想定した40cm幅。
バックパックの外に取り付けても通常サイズほど横にはみ出さないので取り扱いも便利です。
バックパックに取り付ける際は外側にシボ面をご利用ください。
サイズ・厚みは最低限と思われる 40cm×100cm 厚みは8mmとなります。
製品仕様
重量 55g (実測値)
サイズ 1000mm × 400mm × 8mm
主要素材 ポリエチレン
※ 製品による重量誤差(特にサイズ 対 重量比率が大きいの)である程度ご了承ください。
マット表面は熱処理されていますが無理な力がかからないようにお取り扱いください。
※ 発送はエアーパッキン梱包となります。箱希望の方は送料を含め再見積もりさせていただきます。
※ 製造時に細かい気泡が入りごく小さなくぼみがあったり 細かな傷がついたりしてしまう ケースがございますが性能等に影響はございません。実用品とご理解いただきご注文ください。
※ 単品購入 または同送出来る小物などとの同時購入の場合も定形外発送が可能です。
※ 製造上空気が入り込み 写真のようなエクボができることがございます。 仕様上の問題はありませんのでご了承ください。
※ 商品性格上返品はお受けできません ご了承ください。
製品の実測情報
まず初めにこの製品の実測データをみてみましょう。
幅は40cmとかなりせまい数値です。あまりこんなに狭いマットを販売している製品は私はみたことがありませんでした。
ただクローズドセルマットを使用している方は必要に応じていらない部分をカットする場合もありますので、これぐらいのサイズ感を考えている方には良いかもしれません。
次に全長ですが、99cmと若干ですが短めでした。
ただロールマット式の製品ですとこの誤差はほぼ無関係で私には全く気になりませんでした。さすがに幅に誤差があると非常に大きな問題がありますが、1,2cmの差は寝る位置でどうとでもなるでしょう。
次に実測重量ですが、ほぼ公式どおりの56gでした。
この重量だと重さに対する感覚はほぼ持っていないようなものですね。
パッキングして外付けするときに僅かに気になる程度でしょう。
参考に山と道のミニマリストパッドを実測したところ58gとフリーライトのマイクログラビティーとの差は2gだけでした。
山と道は100cm×50cm×0.5cmなので同じ重量なら好みの問題かもしれません。
次に厚みの実測値ですがこれは誤差なく0.8cmでした。
ただこの8mmの厚みですとロールアップしての持ち運びは良いのですが、ミニマリストパッドみたいに折りたたもうとするとやや強引にしないとできないです。
その点ではミニマリストパッドは運搬時には自分がやりやすい方法を選択しやすいと思います。
次にこのマットの特徴でもあります、シボ加工ですがこれはご覧の様に片側のみになっております。
正直これは個人的には両面加工してほしいところではあります。
ただ実際に必要なのは就寝時や運搬時に影響があるのはほぼ片側だけなのでコスト削減としては良い方法かもしれません。
実際に使って感じたポイント
①やはり40cmの幅は狭い
クローズドセルマットをテント泊登山などで使用したことのある方は分かるかと思いますが、この様な空気注入式でない製品は運搬時にはどうしても外付けにせざるを得ないのです。
これが通常の50cm幅のマットですと樹林帯だと木々がおおい茂っていると、上の画像の様な取り付け方をするとあちこちで木にぶつかってしまいます。
また狭い場所を抜ける時も両サイドがぶつかったりして結構ストレスになります。
ストレスにならないのでしたら良いですが、北アルプスの穂高連峰などの岩綾帯ですと時には命取りになりかねないので注意が必要になります。
②寝心地について
このマイクログラビティーは山と道の"ミニマリストパッド"と"ULPad15+"のちょうど中間ぐらいの厚みになると思い購入するとことにしたのですが、ご存知の方も多いかもしれませんが同じく山と道にも"ULPad15"という厚みが1.0cmの製品が既にあるのです。
ただその製品を購入しなかったのは少し金額が高く、購入しようとした時は欠品だったのもあり、さらに耐久性に大きな効果のあるシボ加工がないので購入するには至りませんでした。
でこのマイクログラビティーを入手しやすくて購入したのですが、私が使用した限りではこの0.8cm厚のマットでも十分地面の影響を受けにくくてミニマリストパッドより割とクッションが効いて良い感じがしました。
もちろんULPad15+に比べるとやや劣りますが、対重量比、運搬時の大きさを考えると厳冬期以外の3シーズン(-5℃ぐらいまで)は十分に感じます。
③寒さの感じ方について
次にマットに重要な地面からの冷気の感じ方ですが、最近の私のスリーピングシステムは現在のところ上記の様な感じで使用しております。
1、テントのフロアにまずセリアの両面アルミロールマットを敷く
(本来これは幅70cmですが運搬時に厚みが出ないように50cm幅にカットして使用しております。また万が一前室で火器を使用中に熱々のクッカーなどがテントフロアに接触しても解けないための防止策でもあります。)
2、上半身に山と道のミニマリストパッドを二つ折りにして敷く
(さすがに5mm厚のマットだと寝心地が悪いですが、二つ折りにして使用するとかなりクッションが効いて良いです。)
3、下半身にマイクログラビティーを敷く
(だいたい腰より下の箇所に来る感じで使用しております。)
4、枕を置いて完成
(枕は持って行ったり行かなかったりしますが、最近はニーモのフィッロエリートを愛用中です。)
この組み合わせでマットの長さは150cmとなり165cmの私でちょうど良い長さで使用できております。
現在のところ5月の末にこのマイクログラビティーを購入したのでまだ最低気温が-1℃ぐらいの環境でしか試せておりませんが、それでも下からの冷気をまだ感じたことはありませんでした。
やはりアルミマットを敷いてこのXLPEフォームを使用したマットですと自分の体温を感じてとても暖かく思います。個人的に思うのがこの組み合わせだと-5℃ぐらいが下限温度ではないかなと想定しております。
なので積雪期にULPad15+の出番でそれ以外の季節は上記のセッティングで全く問題ないと思っています。
④運搬の仕方について
クローズドセルマットはパンクの心配がないので非常にありがたくて良いのですが、如何せん運搬時にとにかく邪魔になるのがネックなのです。
で色々考えた末に私が今現在している方法が上記のように4つ折りにしての持ち運びです。もちろん小さく丸めても良いのですが、その方法だと巻きグセが非常に気になり展開するときにはやはりパッと広げるだけの折りたたみ式が一番手軽で良いのです。
またこれだと厚みが3cmちょっとぐらいで済みます。運搬時の傷防止と雨対策などでビニール袋に入れて外付けにしております。
最初はハイパーライトマウンテンギアのメトロパック1800(28ℓサイズ)にザックインでいけるかなと思い試行錯誤したのですが他の荷物が入らないのでやはり上記のような方法で外付けにしました。
ちなみにこれはヘルメットホルダーを利用してそれでザックに巻きつけております。これだとレインウェアなども挟み込めたりして非常に便利でとても重宝しております。
もちろん背面ポケットなどのあるHMGのウインドライダーなども便利なのですが、1泊2日のテント泊程度だと大きすぎるのでこの方法で行っております。
まとめ
超軽量で寝心地がそこそこ良く暖かいスリーピングパッドは山と道の製品がやはり第一候補に上がると思いますが、購入したいときに在庫がない場合や予算オーバーという方にとってはこのフリーライトのマイクログラビティーは良い選択肢にはなるかと思います。
基本通信販売のみですが、この製品は定形外郵便ので発送も対応していただけるので、商品代3,080円+送料300円で私は入手しましたのでその点でもありがたかったです。
スリーピングパッドは好みの個人差が非常に大きい製品ですのでこれぐらいの安価なものですとお試しとして導入してみるのも良いかと思います。
チャイルドトレーラーでロングライドは可能なのか?姫路駅から鳥取駅までのロングライド
先日、バーレーのチャイルドトレーラーのソロ(SOLO)を徹底レビューしましたが本日は8月上旬にそのトレーラーを使用して子供とロングライドに出かけた時の記録を紹介したいと思います。
はじめに
最初に結論から話しますと表題でもありますチャイルドトレーラーでロングライドはできるのか?という答えは可能ではあります。
感覚的には想定している走行距離の1.5倍ぐらいはしんどくなってしまいますが、上位モデルになりますと後ろに乗せております子供のシート部分はかなり快適みたいで長時間の走行も問題ないみたいです。
ということで仕事が休みの日に、子供が夏休み期間中という事もありましたので思い出作りにと住まいの姫路市からどこかに行ってみようと思い立ち計画しました。
実はこのコース3年ほど前にも行ったことがありましたが、翌日帰宅する際に電車で楽に帰れるかなと思い、国道29号線を通って鳥取まで行くことにしました。
大まかなコースは上記の地図の様になっております。距離にして120km、最高標高731mの戸倉峠(とくらとうげ)を含むなかなかの走り応えのあるルートとなります。
実走データ
最初にこの日の走行しました記録です。
AM7:00ぐらいに出発してゴールにたどり着いたのはPM5:00とおおよそ10時間のロングライドになりました。
疲れました💦それではこの日走った記録を紹介していきたいです。
出発
この走行ルート国道29号線は姫路市内から40kmほどは主要道路で交通量が多いので走りにくい区間はパスしたいなと思い、最初は電車の輪行にてJR姫路駅から姫新線(きしんせん)の本竜野駅(ほんたつの)までワープする作戦を練りました。
というわけで始発電車にて移動です。自転車はトレーラーの中に入れてしまい、車椅子スペースに置かせてもらい途中まで移動です。
6:35 本竜野駅に到着です。
ここからトレーラーを組み立てて出発します。
組み立て完了して7時前になりましたが出発です✨
がしかしここで大トラブル発生です💦💦💦
なんと忘れては行けないビンディングシューズを持ってきていませんでした😱😱😱
これでは流石に完走できないとなり急遽家まで取りに帰ることにしました。大幅な時間のロスです💦
結局時間的に1時間半ぐらいのタイムロスをしてしまいましたが走行再開です。
9:20 最初の休憩になり、1番ぐらいの場所です。
涼しい時間帯のうちに走るつもりでしたが残念です💦
補給食をとって走っていきます。
11:27 交通量がだいぶん少ない区間になってきました。(2番付近)
ここからゆるい登り区間になります。戸倉峠までおよそ30kmほどです。
11:58 気温計がありました。
写真が撮れてませんでしたが34℃になってました。このあたり兵庫県でも雪の積もりやすい場所で涼しいところなのですが暑すぎます💦
12:18 もう少しで引原(ひきはら)ダムです。
ここがわりときつい登り区間です。7%ぐらいの登りでかなりヘトヘトです💦
12:21 引原ダムに到着です。(3番付近)
結構景色の良い場所でなかなかお気に入りのところです✨
12:44 4番ぐらいにありますそうめん流し みやなか到着です。
ここでひと休憩して県境まであと6kmほどになります。ちなみにここからわりと傾斜のきつい区間になり、ペースダウンするでしょう。
ここからほぼ下りで登り区間は終了です✨
14:29 そろそろ休憩しようかな?と思って振り返ると暑いのにも関わらず子供が熟睡してました。それほど乗り心地が良いのでしょうね💦
15:15 もう暑すぎて八頭にありましたローソンでアイスなどを食べて休憩です💦
しかし調べてみると鳥取は最高気温37.5℃でした。どおりで暑すぎて疲れるわけです💦
17:04 ようやく目的地だった鳥取のぽかぽか温泉に到着です✨
疲れました💦ここで汗を流して着替えてもう7kmほど離れたキャンプ場に向かいます。
19:28 キャンプ場に行く前にかっぱ寿司に食べに寄ってからの到着です✨
湖山池という日本最大の池にあります青島キャンプ場を利用します。
ここは車、バイクは乗り入れ禁止のできないキャンプ場なので自転車利用者にはとても良い場所ですね。
ほぼ真っ暗な中での設営になってしまいましたが、子供との二人での利用でしたのでテントはハイパーライトマウンテンギアのディリゴ2を持ってきました。
しかし設営してしまってからは周りに蚊などの虫が大量にいたので中に入ってしまったあとはそとに出ることはありませんでした💦
熱帯夜でしたのでマットもシュラフの使用せずに親子共々熟睡してました💦
5:51 4時過ぎには明るくなっていたのでもう起きて色々片付けしておりましたが、結局5:30ぐらいに収納してしまい、6時前には出発しました。
昨日入浴した温泉のそばにマクドナルドがありましたのでオープンの6:30に入って朝食を取り鳥取駅まで向かいます✨
けど、店員のお姉さんにどこからきたのですか〜?って聞かれたら姫路からです✨と言ったら😳😱😨ってリアクションされました。まぁ当然の反応ですよね💦
7:01 鳥取駅到着です。
ここから輪行準備で7:22の電車に乗車します✨
でもトレーラーの中に詰め込むだけなので簡単で助かります。
というわけで以下の電車で姫路まで輪行してきました。
鳥取駅発 7:22
↓
智頭駅着 8:10
智頭駅発 8:14
↓(智頭急行線)
上郡駅着 9:24
↓
上郡駅発 9:41
↓
姫路駅着 10:16
まとめ
というわけで子供の夏休みの思い出企画としてチャリで姫路から鳥取までのロングライドしてきまして無事大きなトラブルもなく(靴を忘れたりはありましたが💦)完走でき、翌日は夕方から私が仕事でしたので電車輪行で帰宅してきました。
小2の息子にとっては色々な人に会うと嬉しそうにこのトレーラーのことを自慢して説明してましたが、ほぼみなさん理解はしてませんでした💦
まぁこんなわけわからないことを企画してロングライドする変人はそうそういないでしょうから無理もないですよね。でもほんとに子供が道中飽きる事もなく楽しそうに乗っていてくれて無事鳥取まで行けたのでやったかいがありました✨
大きくなったらいつかパパと自分のチャリで鳥取までロングライドに行こうね✨
結論としましてはこのチャイルドトレーラーを使用してのロングライドは問題なく行くことが可能ですので、夏休み期間中を利用して親子で1週間ほどのロングライドキャンプも良いプランとして組むことはできるでしょう。そこはご自身の体力と要相談ではありますが・・・
ぜひこの様なチャイルドトレーラーを使用している方は思い出作りに行ってみてはいかがでしょうか。
ベースウェイト3kgで北アルプスの奥穂高岳へのテント泊登山装備の中身の紹介
今週の日曜と月曜日(2021年9月4日〜9月5日)に休みが取れ時間的にも北アルプス登山に行けそうでしたので、以前から連絡を取り合っておりましたTwitterのフォロワーさんにお声かけしたところ快諾して頂き一緒にテント泊登山に行くことになりました。
場所はお誘いした方が以前から奥穂高岳に非常に行きたいと希望があり、私も以前行ってから25年は経過しており、もうほとんど記憶の片隅に僅かしかありませんでしたので、それなら私も行ってみたいとなり行くことにしました。
はじめに
テント泊の準備をしていたらもう行動予定の1週間前には準備が完了してしまったので色々とTwitterでつぶやいたり、同行者の方と話をしてましたら一体その荷物の重量はどの様になっているのか不思議に思われてみなさんから反応がありました。
ですのでちょっと需要は少ないかもしれませんが紹介してみることにしてみました。
全装備の鳥瞰図
今回のテント泊装備のザックとして使用しますハイパーライトマウンテンギアのメトロパック1800(30ℓ)に詰め込みました全装備を一度広げて写してみました。
それではここからそれぞれに何をパッキングして行ったか紹介してみたいと思います。
①就寝具関係
まずシュラフや就寝時の着替えなどをオルトリーブのドライサックにまとめて入れております。左上から横に順番に書き出していきます。
①ネイチャーハイク ダウンシューズSサイズ 68g
②OMM Core jacket(ダウンパンツ用) 168g
③ナンガ ミニマリズム180 328g
④100均 薄手の靴下 16g
⑤1ℓスタッフサックとアイマスク 32g
⑥オルトリーブ ウルトラライトウェイトドライバッグ3ℓ 40g
以上をパッキングして652gになりました。
テント関係
テントは先月初使用しましたヒルバーグのエナンです。今回も続けての使用で行きたいと思います。同じく左上から紹介します。
①純正付属ペグと細引き(岩に巻きつけるよう) 104g
②テント本体 777g
③テントポール 236g
④フットプリント(自作) 129g
以上をまとめて1,246gとなりました。
ザックとマット関係
次はザックとスリーピングマット関連を左から紹介します。
①100均アルミロールマット 81g
②山と道 ミニマリストパッド 52g
③フリーライト マイクログラビティー 56g
④フォッジルズ フォールディングボウル 40g
⑤HMG メトロパック1800(30ℓ) 197g
以上で合計426gでした。
ちなみこのフリーライトのマットは折りたたむと少し厚みができてしまうのでザックの背面に外付けして、残りのマットはザックを背負いやすくするために背中側と背面側に入れてその間に荷物を詰め込んでいく様にしております。
ストーブとクッカー関係
次にストーブとクッカー関連のものを紹介します。少しスペースにあまりがあったためその隙間にモバイルバッテリーと充電ケーブルなどを入れております。
①緩衝剤(アルミマット) 10g
②アルコール燃料 104g
③ミニュークX-mesh Lサイズ 15g
④ジェットボイル スタッシュと蓋 146g
⑤フリーライト ブラストバーナー 31g
⑥フリント式火打ち石 19g
⑦モバイルバッテリーと充電ケーブル 219g
以上で合計576gでした。
食料・雑貨関係
次に食事や行動食の予備(2日目分)やファーストエイドキッドとその他小物類を100均で購入したお弁当箱用の巾着袋にひとまとめにしております。以下同じ様に左上からです。
①100均お弁当箱用巾着袋 23g
②行動食 カロリーメイト(フルーツ)×4個 156g
③カレーメシ×2個 215g
④固形スープ×2個、スティックココア×5個、USBケーブル 77g
⑤枕 ニーモフィッロエリート 82g
⑥ファーストエイドキット 34g
⑦その他小物と貼るカイロ 65g
以上で合計652gでした。
レインウェア
次に忘れては行けないレインウェアです。1泊2日で大雨は予測されていないので軽量性重視の組み合わせです。
②モンベル ピークドライシェル 175g
③収納ケース SamayaDCFケース1ℓ 14g
以上で合計272gでした。
行動時使用の小物
最後に行動中にポケットに入れていたり、ザックに取り付けておくものをもうひとまとめに紹介します。
○モンベル ULサック1ℓ、レザーマン スクウィートPS4、モンベル 熊鈴と耳栓(防音用にすずの中に緩衝剤としてます)、温度計、行動食、マップケース、レジャーシート、ショックコード(予備用)、ココヘリなどになります。
以上で合計が311gでした。
ベースウェイト重量について
今回の用意した装備で基本装備としてのベースウェイトの該当にあたりそうな物の重量を赤文字でマークしてみました。
その結果の合計が2,956gでした。
ギリギリ3kgは切るぐらいの数値でしょうか。でも今回の行程は突き詰めた軽量性ではなく、テントは少し重めでジェットボイルスタッシュを山中のテント場で使用してみたくて準備したので重くなってしまうかなとも思いましたがなんとか目標数値はクリアできました。
パッキング
次にこの荷物をザックに詰めていきます。以下の順番で下からパッキングしていきました。
①マットを背中側と背面側にフレーム兼ねて入れます。
②そのマットの間の一番底にオルトリーブのドライサック3ℓを入れます。
③テントポールを縦にザックの端に差し込んで、ジェットボイルスタッシュと食料の入った巾着袋を並べて入れていきます。
④テント本体を収納したスタッフサックをその上に置きます。
⑤フットプリントとペグをその上に置きます。
⑥レインウェアの入ったサックを置き
⑦ウインドシェルと小物を入れたサックを入れる
以上が私のザックの中に入れたパッキング内容になります。
外付けの機能が全くないザックですが、あまり行動中に細々と取り出したりとしませんので一応これで十分です。
あとはズボンのおしりポケットにペットボトルを突っ込んで水分補給にしてます。
そして最後にフリーライトのクローズドセルマットが少し大きいので折りたたんでザックに外付けします。
今回は岩稜帯のルートでヘルメット装着推奨ルートですのでヘルメットホルダーを使用してそれに挟み込む感じでマットを固定しました。
総重量について
この全てをパッキングしてヘルメットと水を抜いて計測したところおそよ4.4kgとなりました。
個人的にはもう500gほど軽くしたいですが、ヒルバーグのエナンを使用したいのでそこは我慢します。まぁ普通の人からしましたら異常な重量に見えるかもしれませんが💦
でもやはりパックウェイトの軽さもありますが、急峻な岩場ルートを行く場合にはこのザックのコンパクトさは安全に大きなアドバンテージがあると思います。
万が一に備えて潤沢な装備を用意する必要もありますが、ルート次第では小屋利用や小屋泊で荷物をコンパクトにするルートはやはりあるとは思います。
まとめ
登山の装備は行く季節、ルート、日程、その人の嗜好により非常に大きな差が出てきますが、個人的に思うのがテント泊でも山小屋の売店などを少し利用させてもらうことで、食料をある程度削減は可能でしょうから無理に全てを担ぎ上げていく必要もないと思いますし、山中の指定キャンプ地ではいくらがんばったところで普段の生活環境以上の調理は難しいと思うので、それなら下山してから温泉に入って汗を流し、美味しい食事を外食で食べる方が私は好きです。
なのでテント泊の時の食事はいつも最小限な内容にしております。
もちろんそこは自由ですので調理が趣味の人は絶景の拝めるサイトにて調理をして美味しい食事をするのはありだとは思います。テント泊は周囲と環境に迷惑をかけなければ時間の使い方は自由ですので。
それでは安全に気をつけて奥穂高岳登山行って参ります✨✨✨